JPH08134327A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JPH08134327A
JPH08134327A JP27321094A JP27321094A JPH08134327A JP H08134327 A JPH08134327 A JP H08134327A JP 27321094 A JP27321094 A JP 27321094A JP 27321094 A JP27321094 A JP 27321094A JP H08134327 A JPH08134327 A JP H08134327A
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JP
Japan
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molding material
solder
phenol resin
resin
splash
Prior art date
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Pending
Application number
JP27321094A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Yasuma
基晴 安間
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 レゾール型フェノール樹脂を樹脂成分とし、
補強材としてガラス繊維を5〜15重量%、難燃材を1
0〜30重量%含有し、成形品とした場合に半田ディッ
プ時の半田のはねがないことを特徴とするフェノール樹
脂成形材料に関する。 【効果】 本発明のレゾール型フェノール樹脂成形材料
は、成形品の難燃性および強度を低下させることなく、
半田ディップ時の半田はねをなくした成形材料であり、
電子部品、主としてボビン等の半田ディップを行う用途
には特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品、特にボビン
等の成形品において、半田ディップ(Dip)時の半田
はねをなくしたレゾール型フェノール樹脂成形材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、耐熱性、寸
法安定性、成形性等に優れ、自動車、電気、電子等の基
幹産業分野で長期にわたり使用されてきている。その中
で電気、電子等の産業分野においてはフェノール樹脂成
形材料が含むアンモニアの影響による銅線などの腐食問
題から、アンモニアの発生しないレゾール型フェノール
樹脂成形材料が多く使用されている。その主要用途とし
てボビン等が挙げられるが、その巻き線にはウレタン等
耐熱性の良好な被膜が使用されており、それとボビンの
ピンとの結線を行う半田ディップ時には400度以上の
半田温度が必要となっている。このような高温にレゾー
ル型フェノール樹脂成形品がさらされることにより、成
形品中に含まれる水分が解離気化し半田がはねるという
現象がしばしば見られるようになった。
【0003】これを改良する手段として、成形材料中の
水分を減少させるために含水フィラーを少なくし非含水
フィラーを多くした材料が開発されているが、その中で
も水を含むフィラーである難燃剤の量を少なくすること
は成形品の難燃性を低下させ、小型化および薄肉化の進
む電子部品分野に用いるには問題があった。さらに強度
の低下も目立ち、材料特性を維持して半田はねのない成
形材料は開発されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のレゾ
ール型フェノール樹脂成形材料のこのような問題点を解
決するために種々の検討の結果なされたもので、その目
的とするところは、成形品の難燃性および強度を低下さ
せることなく、半田ディップ時の半田はねをなくしたレ
ゾール型フェノール樹脂成形材料を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、レゾール型フ
ェノール樹脂を樹脂の主成分とし、成形材料中、水酸化
アルミニウム、硼酸亜鉛などの結晶水を持つ難燃剤を1
0〜30重量%含有し、補強材としてガラス繊維を5〜
15重量%含有することを特徴とし、成形品とした場合
に半田ディップ時の半田のはねがないフェノール樹脂成
形材料に関するものである。即ち、ガラス繊維を用いる
ことで成形品の強度を大きく、かつ表面硬度を固くする
ことにより、成形品を半田ディップしたとき、成形品中
に含まれる水分が解離しても成形品内部応力に耐えられ
る様にしたものである。これにより成形品の難燃性およ
び強度を低下させることなく、半田ディップ時の半田は
ねをなくしたものである。
【0006】本発明に使用されるレゾール型フェノール
樹脂は、ジメチレンエーテル型レゾール樹脂が硬化性や
熱安定性が良好であるので好ましく、数平均分子量65
0〜850のものが成形時の硬化性および熱安定性のバ
ランスが特に優れているので好ましい。なお、成形材料
製造時の作業性を良くするとともに、硬化性の調整を容
易にするために、ノボラック型フェノール樹脂を少量使
用することが好ましい。この使用量は通常フェノール樹
脂全体の20重量%以下である。結晶水を持つ難燃剤と
しては、水酸化アルミニウム、硼酸亜鉛、水酸化マグネ
シウムなどが有る。
【0007】これらを成形材料化する際には、一般的に
は、上記レゾール型フェノール樹脂に有機質及び無機質
の充填材、消石灰等の硬化助剤、離型剤等を配合し、ロ
ール又はニーダー等により溶融混練した後粉砕する。使
用する充填材としては、各種織物粉砕物、熱硬化性樹脂
積層板・成形品の粉砕物等の有機質のもの、タルク、ク
レー、炭酸カルシウム、ガラス繊維等の無機質のもので
ある。
【0008】本発明のフェノール樹脂成形材料は、成形
品の難燃性および強度を低下させることなく、半田ディ
ップ時の半田はねをなくした成形材料であり、電子部
品、主としてボビン等の半田ディップを行う用途には最
適である。
【0009】
【作用】本発明の成形材料においては補強材としてガラ
ス繊維を5〜15重量%使用しているが、これは成形品
の強度を大きく、かつ表面硬度を固くすることで、成形
品中に含まれる水分が高温にさらされることにより解離
した場合に内部応力に耐え、半田ディップ時の半田はね
をなくしたものである。ガラス繊維量が5重量%より少
ない場合、成形品の半田ディップ時には大きな半田はね
は見られないものの僅かなはねが起こることがあり、さ
らに強度の低下も顕著に現れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の成形材料について実施例及び
比較例を説明する。部は重量部を示す。 《実施例1》 (A)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂(住友ヘ゛ークライト製 R-25) 30部 (B)メチロール型レゾール樹脂(住友デュレズ製 PR-51723) 7 (C)ノボラック型樹脂(住友ベークライト製 A-1084) 4 (D)難燃剤(水酸化アルミニウム) 15 (E)ガラス繊維(日本電気ガラス製 ECS015B154H) 10 (F)焼成クレー 12 (G)有機質充填材、硬化促進剤、離型剤、顔料他 22 を配合し乾式ロールにより加熱混練し成形材料を製造し
た。
【0011】 《実施例2》 (A)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂(住友ヘ゛ークライト製 R-25) 27部 (B)メチロール型レゾール樹脂(住友デュレズ製 PR-51723) 6 (C)ノボラック型樹脂(住友ベークライト製 A-1084) 4 (D)難燃剤(硼酸亜鉛) 15 (E)ガラス繊維(日本電気ガラス製 ECS015B154H) 10 (F)焼成クレー 12 (G)有機質充填材、硬化促進剤、離型剤、顔料他 26 を配合し乾式ロールにより加熱混練し成形材料を製造し
た。
【0012】 《比較例1》 (A)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂(住友ヘ゛ークライト製 R-25) 30部 (B)メチロール型レゾール樹脂(住友デュレズ製 PR-51723) 7 (C)ノボラック型樹脂(住友ベークライト製 A-1084) 4 (D)難燃剤(水酸化アルミニウム) 15 (E)ガラス繊維(日本電気ガラス製 ECS015B154H) 3 (F)焼成クレー 12 (G)有機質充填材、硬化促進剤、離型剤、顔料他 29 を配合し乾式ロールにより加熱混練し成形材料を製造し
た。
【0013】 《比較例2》 (A)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂(住友ヘ゛ークライト製 R-25) 40部 (B)メチロール型レゾール樹脂(住友デュレズ製 PR-51723) 9 (C)ノボラック型樹脂(住友ベークライト製 A-1084) 4 (D)難燃剤(水酸化アルミニウム) 15 (E)ガラス繊維(日本電気ガラス製 ECS015B154H) 0 (F)焼成クレー 12 (G)有機質充填材、硬化促進剤、離型剤、顔料他 20 を配合し乾式ロールにより加熱混練し成形材料を製造し
た。
【0014】 《比較例3》 (A)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂(住友ヘ゛ークライト製 R-25) 40部 (B)メチロール型レゾール樹脂(住友デュレズ製 PR-51723) 9 (C)ノボラック型樹脂(住友ベークライト製 A-1084) 4 (D)難燃剤(水酸化アルミニウム) 8 (E)ガラス繊維(日本電気ガラス製 ECS015B154H) 0 (F)焼成クレー 12 (G)有機質充填材、硬化促進剤、離型剤、顔料他 27 を配合し乾式ロールにより加熱混練し成形材料を製造し
た。
【0015】各実施例および比較例で得られた成形材料
について、成形品特性、半田はね性及び難燃性を測定
し、表1に示す結果を得た。なお、テストピースの評価
は JISK 6911に準じて行い、成形品表面硬度については
バコール表面硬度計(NO.934)を用いた。半田はね性試
験は、127×12.7×1.0mmのテストピースの先
端5mmを430℃の半田槽に3秒間浸透させ、半田の
はね性を観察した。表中の○は半田のはねが全くないこ
と、△は僅かにはねがあること、×は大きなはねがある
ことを示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果から明らかなように、実施例1
及び2で得られた成形材料は、比較例1、2、3で得ら
れた成形材料に比べ特に成形品の曲げ強さが強く、さら
に半田はねも全く起こらない。さらに比較例3の場合は
半田はねは起こらないが、難燃性が劣る。
【0018】
【発明の効果】本発明のレゾール型フェノール樹脂成形
材料は、成形品の難燃性および強度を低下させることな
く、半田ディップ時の半田はねをなくした成形材料であ
り、電子部品、主としてボビン等の半田ディップを行う
用途には特に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂をフェノール
    樹脂の主成分とし、成形材料中、水酸化アルミニウム、
    硼酸亜鉛などの結晶水を持つ難燃剤を10〜30重量%
    含有し、補強材としてガラス繊維を5〜15重量%含有
    することを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
JP27321094A 1994-11-08 1994-11-08 フェノール樹脂成形材料 Pending JPH08134327A (ja)

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JP27321094A JPH08134327A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 フェノール樹脂成形材料

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JP27321094A JPH08134327A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 フェノール樹脂成形材料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6554936B1 (en) * 1999-09-08 2003-04-29 Alliant Techsystems Inc. Method of constructing insulated metal dome structure for a rocket motor
JP2005336254A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Hokuetsu Paper Mills Ltd シート状不燃成形体
JP2014109024A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合樹脂組成物及び絶縁性と熱放散性に優れた成形体

Cited By (4)

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