JPH08133893A - 自立したダイヤモンドウェハーおよびその製造方法 - Google Patents

自立したダイヤモンドウェハーおよびその製造方法

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JPH08133893A
JPH08133893A JP27194494A JP27194494A JPH08133893A JP H08133893 A JPH08133893 A JP H08133893A JP 27194494 A JP27194494 A JP 27194494A JP 27194494 A JP27194494 A JP 27194494A JP H08133893 A JPH08133893 A JP H08133893A
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Keiichiro Tanabe
敬一朗 田辺
Naoharu Fujimori
直治 藤森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面弾性波素子、半導体デバイス、耐磨ディ
スク、X線、赤外線等のウインドーなどに利用するため
の自立したダイヤモンドウェハーを製作すること。 【構成図】 基板の上に、気相合成法によりダイヤモン
ド膜を形成した後、基板を除去して反りが2〜150μ
mであり、表面粗度がRmax500Å以下、Raが2
00Å以下の平滑な面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面弾性波素子、サ
ーミスタ、半導体デバイス用基板或いは耐圧ディスク、
ディスク保護膜、X線窓材、赤外用透過窓材、光学材
料、高出力レーザーマウント用基板などに利用できる自
立したダイヤモンドウェハーとその製造方法に関する。
ダイヤモンドはヤング率と密度の比で決まる音速が極め
て大きい。このため表面弾性波の速度も非常に速いの
で、表面弾性波素子はフィルタ、位相シフタ、コンボル
バなどの用途がある。別の特徴として本願は自立したダ
イヤモンドウェハーであるため赤外線、可視光、紫外
線、X線などの透過特性が良好であり、また電気特性、
熱特性が良好である。
【0002】従って、ウィンドウ用ウェハー、レーザー
発信用サブマウント材などのように基板自体をX線やレ
ーザー光等を透過するものや高い熱拡散性を要する部材
として有用である。ダイヤモンドは優れた物理的、化学
的性質を持つが大面積で安価な材料を製作できない。超
高圧、高温下での合成法では、バルクのダイヤモンドを
作ることができるが、高々1cm程度の粒子状または板
状のものしか製造できない。従って、ダイヤモンドウェ
ハーといえるような薄い板状の広い面積を持つものは未
だに存在しない。SiやGaAsのように太い単結晶の
インゴットをブリッジマン法によって引きあげることが
できればよいのであるが、ダイヤモンドの場合これがで
きない。
【0003】エレクトロニクスの分野で利用できるため
には、少なくとも2インチ以上の大きさのウェハーを必
要とする。3インチあるいは5インチ径のウェハーが製
造できることが切に望まれる。またデバイスの製造ライ
ンに乗るためには、厚みが3mm以下であることが必要
である。2インチ以上、3mm以下の自立した多結晶ダ
イヤモンドウェハーが切に望まれる。さらにそれだけで
なく、自立した単結晶のダイヤモンドウェハーができれ
ばもっと好都合である。Si半導体やGaAs半導体に
より、特性の安定した素子を製造することができるよう
になったのは、高品質の単結晶のウェハーが存在したか
らである。
【0004】
【従来の技術】ダイヤモンドは、気相合成法により薄膜
ができるようになっている。これは加熱された適当な基
板の上に原料ガスを流して、ダイヤモンドの薄膜を気相
成長させる方法である。少なくとも水素ガスと炭化水素
ガス、或いは前記ガスにホウ素を含むガス、窒素を含む
ガスを原料ガスとして導入し、加熱された基板に与え
て、化学反応により薄膜合成し、これを基板上に積んで
ゆくものである。
【0005】ガスを励起する方法として幾つかの方法が
知られている。熱フィラメント法、マイクロ波プラズマ
CVD法、高周波プラズマCVD法、DCプラズマジェ
ットCVD法などがある。方法によっては面積の広いダ
イヤモンド膜を製造することもできる。しかし合成速度
が遅いので、あまり厚い膜は作りにくい。時間をかけれ
ばかなり厚い膜を作ることもできる。しかしながら、自
立した多結晶のダイヤモンドウェハーの全体が鏡面に研
磨されたようなものは知られていない。まして自立した
単結晶のダイヤモンドウェハーについてもいうまでもな
い。ダイヤモンドのヘテロエピタキシャル成長について
は、既に幾つかの技術が提案されている。例えば、特開
昭63−224225号公報、特開平2−233591
号公報、特開平4−132687号公報である。これら
は単結晶のSiC基板、Si基板、ニッケル基板、コバ
ルト基板の上にダイヤモンド単結晶を成長させたもので
ある。また、特開平5−306195号公報には、基板
の凸状の成膜面上へダイヤモンド膜を形成し、その後、
基板とダイヤモンド膜を分離して平坦で亀裂のない自立
したダイヤモンド膜の製造法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】気相成長させたダイヤ
モンド膜は多結晶の場合であっても、単結晶の場合であ
っても成長に不均一性を伴うものであり凹凸がある。S
iウェハーでもインゴットから切り出したウェハーは研
磨して鏡面にする。同様にダイヤモンドウェハーも表面
が鏡面状でなければならない。Siウェハーで鏡面状の
研磨面を得るために、平坦なホルダーにウェハーを貼り
付け、平坦な研磨定盤に押し当てて、ホルダーをシャフ
ト回りに回転させ、研磨定盤を公転させて、遊離砥粒あ
るいは固定砥粒の作用により、ウェハーの下面を研磨し
てゆく。出来上った鏡面ウェハーは平坦でなければなら
ないので平坦なホルダーが使われるのは当然である。S
iウェハーの場合は、これで8インチのウェハーもうま
く研磨できる。
【0007】しかし、ダイヤモンドは極めて硬い材料で
あり、微細なダイヤモンド砥粒を用いて、圧力をかけ長
時間をかけることにより研磨することができる。事実直
径が1cm以下の単結晶やまた数mm程度の直径を有す
るダイヤモンドの場合は、前記の方法によって研磨し、
鏡面を得ることができる。直径が2インチ以上もあるよ
うな広い面積を有するダイヤモンドウェハーの場合は状
況が異なる。
【0008】ダイヤモンドは、SiやGaAsなどのよ
うに多結晶や単結晶のインゴットを製造することができ
ない。超高温、高圧を用いた方法では圧力容器の大きさ
に制限があり2インチ以上の直径を有するダイヤモンド
は理論的には製造可能であるけれども現実的には不可能
である。一方、気相合成法では合成時間を長くして、大
きな反応容器の中で合成するとかなりの大きさと厚さを
有するダイヤモンドを合成することが理論的に可能であ
る。
【0009】工業的に実用化する場合には、必ず経済性
の問題が発生するので、理論的に可能なだけでは実用化
できない。前記したとおり、ダイヤモンドは極めて固い
材料なので研磨には極めて長い時間を要する。この長い
研磨時間をどのようにして短くするかが第1の課題であ
る。次に気相合成法によってダイヤモンドを合成する場
合のダイヤモンドの成長速度は、SiやGaAs等の単
結晶の成長時間と比較しても極めて遅いものである。従
って、可能な限り合成時間を短縮し、薄いダイヤモンド
で実用化するかが第2の課題である。勿論、気相合成の
条件によってダイヤモンドの成長速度を高めることはで
きるが、一般的にダイヤモンドの成長速度を高めると非
ダイヤモンドカーボンの量が増えたり、欠陥が増えたり
して質的に劣化するので、ダイヤモンドの成長速度を高
めるには限界がある。
【0010】発明者等は、平坦なダイヤモンドを基板上
に合成し、そのまま研磨して鏡面を有するダイヤモンド
ウェハーの製造を試みた。研磨方法、ダイヤモンドの成
長条件等を種々変更して試みたが、ダイヤモンドウェハ
ーの全面を鏡面にすることは出来ず、どうしても未研磨
面が残ってしまうことが判った。この原因は、おそらく
大きなダイヤモンド合成面の合成条件が部分的に異って
くること、ダイヤモンドは高温で合成されるが、室温に
下げたときの熱歪の発生、基板とダイヤモンドの熱膨張
係数の相違等による僅かなうねり状の凹凸によるものと
思われる。
【0011】経済性を無視して、さらに長時間の研磨を
すれば未研磨の部分はなくなるが実用的ではない。ここ
で注意しておくべきことは、研磨するとき鏡面部が増え
るに従い、研磨用砥石とダイヤモンド膜の接触面積が増
えるので、結果的に単位面積当りの圧力は減少するの
で、研磨速度が減少し、全面を鏡面にするには一層の長
時間を要す。このような長時間の研磨が可能であるには
ダイヤモンドウェハーの厚さも厚くなければならない。
すでに鏡面になっている部分がさらに研磨され、自立し
たダイヤモンドの厚さがどんどん薄くなっていくからで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、気相合成
法により基板上にコーティングされたダイヤモンド膜で
あって、前記基板を除去して自立したダイヤモンドウェ
ハーとなし、自立したダイヤモンドウェハーの少なくと
も1つの面の面粗度がRmax500Å以下、Ra20
0Å以下であり、ダイヤモンドウェハーが2インチ以上
の直径を有する円板またはそれと同等の面積を有する矩
形状であって、かつ外周から内周に向かって単調に反っ
ている自立したダイヤモンドウェハーである。ダイヤモ
ンド膜は凸側のダイヤ結晶膜中に0.01GPa以上、
1.5GPa以下の圧縮応力を有するものが良好であ
る。反りの量は外周と中央部の高さの差△Hが2μm≦
|△H|≦150μm以下であることが望ましい。X線
窓材や光学材料として、自立したダイヤモンドウェハー
を用いる場合は、多結晶ダイヤモンドが経済的に望まし
い。一方、エレクトロニクス分野等に用いる場合には単
結晶ダイヤモンドであることが望ましい。
【0013】このような自立したダイヤモンドは、水素
と炭素化合物ガスを含む原料ガスを反応容器に導入し、
原料ガスを励起し、直径2インチ以上の円板で、かつ外
周から内周に向かって単調に反っている基板上に合成し
た後、面粗度がRmax500Å以下、Ra200Å以
上に研磨する工程と基板を除去する工程を含むことを特
徴とする自立したダイヤモンドウェハーの製造方法に関
するものである。
【0014】
【作用】ここで自立したダイヤモンドウェハーとは、ダ
イヤモンドを合成した基板を化学的または機械的手段等
により除去したもので、被覆されたダイヤモンドだけで
形状を維持したものである。自立したダイヤモンドは、
それだけで取扱われるので取扱いに耐えるだけの機械的
強度が必要であり、また一方では、厚すぎると経済性が
悪くなるので、その厚みは100μm〜3mmの範囲が
適している。Rmax500Å以下,Ra200Å以下
の面粗度であれば、この上にフォトリソグラフィーによ
り電極形成、不純物打ち込み、拡散、選択エッチングな
どのウェハープロセスを行うことができる。
【0015】この発明で得られたダイヤモンドウェハー
は、表面弾性波素子、サーミスタ、半導体デバイス等を
主な用途としているが、このようなエレクトロニクス関
係の用途に供するためには、既存の製造ラインをそのま
ま使用することが本願発明を実用化する上で必須であ
る。従って、直径2インチ以上の円板のダイヤモンドウ
ェハーであることが望ましい。しかしながら、X線窓材
や光学材料に用いる場合には円板である必要はないが、
一度に沢山のものを作るためには、2インチ直径と同等
以上の面積を有する矩形のダイヤモンドウェハーであっ
てもよい。
【0016】ダイヤモンドは極めて硬い材料なので、難
加工性の材料である。ダイヤモンドウェハーの中に占め
る研磨等の加工費の割合は高い。これを低減させ加工量
を可能な限り少なくするためには、ダイヤモンドウェハ
ーの外周から内周に向かって単調に反っていることが重
要である。図1に基板除去前のダイヤモンドウェハーの
断面図を示す。
【0017】本願では、平坦な基板上にダイヤモンドを
合成する。そして、ダイヤモンド膜の成長面側に圧縮応
力が残留するような条件で合成することによってダイヤ
モンド膜の成長に従って、ダイヤモンド膜と基板を合わ
せて第1図のような状態になる。勿論、基板の厚さが厚
くなると、第1図に示した|△H′|値は小さくなる。
このようにして得られた基板上のダイヤモンド膜の成長
面側を図3に示す研磨装置で研磨する。その後、基材を
研削、研磨、酸やレーザー等により高温で除去すること
によって図2に示す自立したダイヤモンド膜を得ること
ができる。基板として厚いものを用いた場合には、自立
したダイヤモンド膜の反りは、基板上のダイヤモンド膜
に比較して大きくなる。なお、本願では△Hとしたとき
は自立したダイヤモンド膜の値であり、△H′としたと
きは基板とダイヤモンド膜が一体となっている場合であ
る。自立したダイヤモンドウェハーの外周から中心にか
けて単調に反っていることが必要である。凹凸が混在し
てはならない。円板の中心を通る任意の断面において変
曲点が存在するようではいけない。前記の任意の断面に
おける任意の点での2階微分が正なら正、負なら負であ
って符号が変わってはならない。
【0018】さらに反りの絶対値は2μm〜150μm
の間とする。ここで反りは、自立したダイヤモンドウェ
ハーの周辺部を含む平面からの中央部の高さによって表
現する。ウェハーの直径により曲率と反りの関係が変化
し、反りが同一でも曲率は違う。しかし、反り量として
中央部の高さが最も測定し易いのでこれを測定し、反り
を表現するパラメーターとして採用する。前記の関係
は、2μm≦|△H|≦150μmによって表わすこと
ができる。より好ましくは絶対値は、3μm≦|△H|
≦50μmである。
【0019】本発明では、自立したダイヤモンドウェハ
ーの反りが0のものを否定している。反りがないのがい
ちばん良いように思える。しかし反りが0の場合はうね
りを持つ場合が多く、反りの構造が複雑になり、うまく
研磨できない。未研磨部が残ったり研磨不充分な領域が
発生する。△Hが2μm未満である場合はダイヤモンド
ウェハーのうねりによる凹凸の方が大きくなるので未研
磨面が残り鏡面を得ることができない。また△Hが15
0μmを越える場合は、既存の製造ラインで表面弾性波
素子等を製造することができない。
【0020】本願のようなミラー状のダイヤモンド自立
膜を得るためには、基板の表面をRmax500Å以下
でかつRa200Å以下というミラー状にして、その上
にダイヤモンド膜を気相合成することが考えられる。基
板面側のダイヤモンドは基板の表面状態を転写したもの
となり鏡面に近い表面粗さを有する自立したダイヤモン
ドウェハーを得ることができるはずである。しかしなが
ら、このような方法によって、鏡面を有する自立したダ
イヤモンドウェハーを得ることはできない。気相からダ
イヤモンドを合成する最初の段階では、ダイヤモンドの
結晶核が基板表面に形成される。そして、この結晶核を
中心としてその上に優先的にダイヤモンドが析出し、島
状のダイヤモンドとなる。
【0021】さらに成長が続いて膜状となり、以後次第
に膜の厚さが厚くなっていく。従って、均質なダイヤモ
ンド膜を得るためには結晶核密度を可能な限り高くする
ことが重要である。結晶核はどこにでも発生するという
ようなものではなく、基板上の活性な部分に生成する。
通常活性な点は、例えば基板の表面にキズを付ける等の
手段により、面粗度を粗くすることによって形成され
る。その上、ダイヤモンドの結晶核が生ずる前に、基板
の最表面は通常炭化物が形成され、表面状態が変化する
ので、基板の表面状態そのままがダイヤモンドに転写さ
れるわけでもない。従って基板面側は、基板を除去した
そのままの状態で本願のRmax500Å、Ra200
Å以下を達成しているわけではない。
【0022】基板を除去すると一応自立したダイヤモン
ドウェハーを得ることができるが、これは機械的な強度
が弱い。自立したダイヤモンドウェハーを研磨すること
はできるが、本願のように単調に反った状態では、研磨
圧力を小さくしないと、自立したダイヤモンドウェハー
は破壊してしまう。小さな研磨圧力で長時間かけて研磨
しなければならないので、経済性に難がある。自立した
ダイヤモンドウェハーの厚さが充分に厚い場合には、研
磨圧力を高くしても破壊しないが、このような例は特殊
な例である。
【0023】以上のような理由により、ダイヤモンドウ
ェハーが基板と付着している状態で研磨し、鏡面とし、
しかる後基板を除去する方法が望ましい。ところがダイ
ヤモンド結晶の成長面側は基板側の面に比較して表面粗
度が悪い。結晶の成長面が表面に表われ、かなりの凹凸
が存在する。研磨により凹凸を除去するにはやはり長い
時間がかかるけれども、自立したダイヤモンドウェハー
を製造するためのプロセス全体を考えた場合には、ダイ
ヤモンド結晶の成長面側を研磨するのが、本願発明を実
用化する上で最良の方法ということができる。表面弾性
波素子とする場合はダイヤモンドウェハーの片面研磨の
みで用いることができるが、光線等のウインドー用や透
過型のレーザー用サブマウント材等に使用する場合は、
ダイヤモンドウェハーの両面を研磨しておくのが望まし
い。ダイヤモンドの光線に対する屈折率は高いので、微
細な凹凸があっても透過特性は著しく減少するからであ
る。両面を研磨したダイヤモンドは、まず基板上に合成
されたダイヤモンドの成長面側を研磨した後、基板を除
去して次に基板面側を研磨することによって得ることが
できる。特に基板面側を研磨する場合は、基板のない自
立したダイヤモンドウェハーは強度上の問題があり、エ
キシマレーザーを用いて研磨すると歩留りよく効率的に
研磨することができる。ArF,KrF,XeClなど
のエキシマレーザーを用いることができる。
【0024】基板上に合成されたダイヤモンドの自立膜
を得るためには、基板を化学的または機械的な手段によ
り除去すると、ダイヤモンド膜は小さな破片に破壊され
てしまうことがよくある。小さなダイヤモンド膜でかつ
薄いものであれば破壊されることは比較的少ないが、2
インチ以上の直径を有する本願のようなダイヤモンドウ
ェハーの場合は破壊の確率は一層高くなってくる。
【0025】既に前に説明したとおり、ダイヤモンドの
合成温度が高いこと、および基板とダイヤモンドの熱膨
張係数のミスマッチにより、ダイヤモンド自体が高い応
力を受けた状態となっているが、基板を除去することに
よってバランスが崩れ、ダイヤモンドウェハー自体が破
壊してしまうのである。この問題を解決するために種々
の検討を加えた。その結果、通常のダイヤモンドの気相
合成ではダイヤモンドは柱状に成長する。このとき、柱
状結晶粒の成長にともなって、粒界が消失していき体積
の収縮が生じ、張力が発生し、通常は成長面側に張力が
発生する。このため基板の上にダイヤ膜を成長させてい
くと、どんどんと引張り応力(真性応力)が大きくな
り、ダイヤ成長面側が凹型に反っていく。基材を除去
し、自立したダイヤモンドウェハーとすると拘束力がな
くなり、さらに大きく凹型に反りかえる。
【0026】そこで、ダイヤ膜が成長するに従い、成長
初期よりも大きな真性圧縮応力が残留するように、合成
することがよりフラットな自立したダイヤモンドウェハ
ーや加工しやすい形状とすることができる。また柱状晶
にならないような組織となる合成条件を選択するのも1
つの方法である。このような目的を達成するためには、
ダイヤ合成中にカーボン濃度に”ゆらぎ”を与えてや
り、柱状晶をこわす方法がある。またダイヤモンド膜中
の圧縮残留応力を大きくするには、ダイヤモンド結晶中
にボロンや水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウムなど
の炭素原子より原子番号の小さい元素を混入させてやる
か、もしくは粒界中に引張り応力の大きいアモルファス
カーボン的な物質を結晶性が落ちない程度に混入させる
方法がある。また別の方法は、粒界中に水素を残留する
ことによって調整することもできる。
【0027】そして圧縮応力がダイヤモンド結晶中に、
0.01GPa以上、1.5GPa以下の圧縮応力を有
する場合が最も安定した自立膜を得ることができること
がわかった。圧縮応力が0.01GPa未満の場合はダ
イヤモンドウェハーが充分に凸型にならず、一方圧縮応
力が1.5GPaを越えると基板除去後ダイヤモンドの
変形が大きくなり反り量△Hが安定しない。基板として
は、Si,GaAs,GaPなどが利用できる。このう
ち特にSiウェハーが望ましい。
【0028】第3図は本発明の鏡面を得るための研磨装
置の概略構成図である。研磨板1(研磨定盤)はダイヤ
モンド粒子を表面に多数固定したダイヤモンド砥石であ
る。レジンボンド、メタルボンド、電着砥石などを利用
することができる。これは主軸を中心として公転する。
ホルダー3は平坦な円板にシャフトが付いた器具であ
る。基板上にダイヤモンドウェハーを有する試料2は、
ホルダー3の下面に緩衝材11を介して取り付けられ
る。ホルダー3はシャフト4により傾斜可能で回転力を
圧力を伝えるように支持される。従来のホルダーはシャ
フトに対して傾斜できないが、本発明のホルダーはシャ
フトに対して傾斜できる。緩衝材11はゴム、プラスチ
ックなどの弾性のある材料である。
【0029】緩衝材には二つの役割がある。一つはダイ
ヤモンドを研磨するのに必要な強い負荷によりダイヤモ
ンド膜が破壊されないように圧力を和らげるためであ
る。またウェハー面がホルダー面に対して僅かに傾くこ
とができるようにする。これは揺動運動をなめらかにし
ている。シャフト4の上方は駆動部になっている。ここ
に軸受とジョイント(図示せず)があり、シャフトを回
転可能に支持する。ジョイントより下の回転可能な部分
にはプーリーがついている。ジョイントの上には、シャ
フトに圧力を印加するためのシリンダ5がある。ダイヤ
モンドなどの硬質ウェハーを研磨するためには大きい荷
重が必要である。
【0030】シリンダはこの荷重を与えるものである。
この荷重はホルダーの中心に集中荷重を与える。このシ
リンダは空気圧または油圧駆動シリンダである。横に延
びるアーム6がシリンダ5,シャフト4等を支持する。
モータ7がさらにアーム6の上に設けられる。モータの
回転がモータプーリベルト8,シャフトプーリを通して
シャフト4に伝わる。これによりホルダー3が回転す
る。ともに硬質ウェハーも回転する。ホルダーがシャフ
ト周りに自転し、研磨板は回転主軸(図示せず)の周り
に大きく公転する。
【0031】図4において、ホルダー3とシャフト4の
結合はフレキシブルジョイント12としている。これは
ホルダーに圧力を伝達し回転力を加え、ホルダー3の傾
きを許すものである。フレキシブルジョイント12は、
例えば球面状の嵌め合いとすることができる。ホルダー
の周縁部には円形の周囲溝13が穿たれている。これの
中を補助シャフト10が滑動いていくのである。ホルダ
ー3は回転し、補助シャフトは回転しない。しかし補助
シャフト10は小さい振幅で上下運動する。これが下降
するとホルダーの右側が下がる。これが上がるとホルダ
ーの左側が下がる。そして研磨面が左右に振動するの
で、ダイヤモンド面全体を研磨することができる。以上
はダイヤモンドが凸に反っている場合の研磨方法の一例
である。一方、結晶成長面側に凹になっている場合には
研磨が大変困難であり、Rmax500Å以下、Ra2
00Å以下のような鏡面を得ることができない。
【0032】
【実施例】
(実施例1) 基板として鏡面研磨した直径2インチ
(50.8mm),厚さ1mmの凹凸のない多結晶Si
ウェハーを用いた。このSiウェハーを平均粒径0.5
μm〜1μmのダイヤモンド粉末により傷つけ処理し
た。これはダイヤモンドの核発生密度を上げるためであ
る。公知のフィラメントCVD装置を用いて500μm
厚さのダイヤモンド膜をこのウェハーの上に形成した。
これは支持台の上に基板を置いて、炭化水素を含む水素
ガスを容器内に導き、フィラメントで加熱して原料ガス
を分解し、気相反応を起こさせ、反応生成物を基材に堆
積させる方法である。フィラメントには、10本のφ
0.3mmのW線を7mm間隔で平行に張ったものを用
いた。合成条件は以下の通りである。 フィラメント温度 2100℃ 圧力 60Torr 基板温度 780℃ 使用したガスは、水素ガスおよびメタンガスを用い、全
流量2000CC/minで、メタンと水素のモル比
(CH4/H2)でメタン濃度を定義したとき、低メタン
濃度と高メタン濃度を交互に、サイクリックに導入し、
この平均濃度を徐々に単調増加させながら合成する。条
件は表1に示すとおりである。
【0033】
【表1】
【0034】このようにして、基板に付着したダイヤモ
ンド膜を得ることができる。冷却後第3図に示す研磨装
置によってダイヤモンド成長面側を研磨して、基板を
1:1の弗硝酸によって除去した。このようにして得ら
れた自立したダイヤモンドウェハーは成長面側が凸にな
っていた。凸面側の残留圧縮応力はX線で測定し、また
表面粗さ計により表面粗度を測定した。この試料を試料
No.1とした。また直径3インチ(76.2mm)の
Si多結晶ウェハーに上記の第一合成サイクル、第二合
成サイクル、第三合成サイクルをそれぞれ6回、250
回、220回繰り返し、他は直径2インチの場合と同様
にして自立したダイヤモンドウェハーを製作し試料N
o.2とした。得られた試料の特性を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】試料No.2のものは、表面弾性波素子用
として提供され、従来からの加工装置で問題なく処理で
きることが確認された。試料No.1のものは、自立し
たダイヤモンドウェハーの基板面側をArFエキシマレ
ーザーで研磨した。基板面側の面粗度はRmax100
0Å,Ra300Åであった。これを赤外線用窓材とし
て利用したが、透過性の高い窓材になることがわかっ
た。
【0037】(実施例2) 公知のマイクロ波プラズマ
CVD法(モードTM01)により、プラズマ電力5K
W、圧力が80Torrの条件でダイヤモンド膜を合成
した。基板としてはオフアングル3゜であって直径4イ
ンチ、厚さ5mmのSi(100)単結晶を用い、平坦
な基板に負バイアス−250Vを印加した。まず、H
を1000cc/min,Arを1000cc/min
のガスをマイクロ波プラスマCVD装置内に導入してプ
ラズマを発生させ、基板の表面を清浄化した。次にAr
/Hのモル比を20%,B26/H2のモル比を0.
1%,その他は実施例1の表1に記載されている第3合
成サイクルの条件を20回繰り返しダイヤモンド膜を合
成した。
【0038】次にAr/H2のモル比を10%,B26
/H2のモル比を0.2%として、その他は実施例1の
表1に記載されている第2合成サイクルを100回繰り
返しダイヤモンド膜を合成した。得られたダイヤモンド
膜の構造は第1図に示すように、ダイヤモンド膜の成長
面側に凸になっていた。そして、△Hは−15μmで、
得られたダイヤモンド膜は単結晶で10μmの厚さを有
していた。ダイヤモンド膜の成長面側をダイヤモンドで
研磨して、直径4インチ全面をRmax30Å,Ra5
Åの面粗度を得た。次に基板であるSi側をKrFのエ
キシマレーザーにより100Å除去した。ダイヤモンド
膜の成長面側の研磨面の残留応力をX線で測定したとこ
ろ−0.3GPaの圧縮応力が存在していた。
【0039】(比較例1) マイクロ波プラスマCVD
装置(μ−PCVD)の中に直径2インチ(50.8m
m)の多結晶Si基板を設置した。そして1.5KW,
100Torr,CH4/H2のモル比を2%に一定とし
て10mmtのダイヤモンド膜を合成した。ダイヤモン
ド膜の成長速度は1.5μm/時間なので、約6700
時間を要する。このようにして得られた自立したダイヤ
モンド膜は成長面側に8mm反ることになる。この反り
量を本願の範囲内とするためには、ダイヤモンド結晶の
成長面側および基板面側をそれぞれ研磨するとそれぞれ
約3000時間を要し、合成から研磨終了まで約130
00時なることがわかった。
【0040】(比較例2) 凸型の単結晶Siであって
直径2インチの基板上にダイヤモンド膜を合成した。公
知のフィラメントCVD法を用いH2,CH4,CO2
合計して1500cc/minの速さで供給し、反応容
器内の圧力は0.05Torrに保った。それぞれのガ
スのモル比はCH4/H2=1.5%,CO2/H2=0.
05%とし、フィラメント温度2050℃で2000時
間合成し、80μmのダイヤモンド膜を得た。この後S
i基板を酸により除去したところ、ダイヤモンド膜は割
れてしまい、自立したダイヤモンド膜を得ることができ
なかった。結果を表3の比較例No.1にまとめた。
【0041】(比較例3) 平坦な多結晶であって、直
径3インチ(76.2mm)の基板上に公知のプラズマ
ジェット法でダイヤモンドを合成した。反応容器内にH
2,CH4を合計して6000cc/minの速さで供給
し、反応容器内の圧力は0.5Torrに保ち、50時
間合成した。このとき、供給ガスのモル比はCH4/H2
=1%で基板の温度は600℃とした。その後、基板を
酸により除去したところダイヤモンド膜中にクラックが
あった。さらに詳細なダイヤモンド膜の特性測定の結果
を表3の比較例No.2に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本願の発明は、直径2インチ以上のダイ
ヤモンドウェハーを外周から内周に向かって単調に反ら
せることによって難加工性の材料であるダイヤモンドの
表面粗度がRmax500Å以下でかつRa200Å以
下のミラー面とすることができる。このような表面粗度
を有するダイヤモンドウェハーは、例えば表面弾性波素
子用の圧電性膜や電極をその表面に微細でかつ精度よく
設けることができ、大量生産する上で特に効果が大き
い。ダイヤモンドウェハーの両面をRmax500Å以
下、Ra200Å以下とすることによって光線等の透過
性が向上し、ウインドウなどの用途に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板の上にダイヤモンド膜を形成した反りのあ
るダイヤモンドウェハーの構造を示す断面図。
【図2】自立したダイヤモンドウェハーであって凹反り
の状態を示す断面図。
【図3】研磨板を公転させホルダー自転させ、しかもホ
ルダーの面を傾けてウェハーを研磨する本発明に用いる
研磨装置の概略傾視図。
【図4】研磨装置におけるシャフトとホルダーの関係を
示す断面図。
【符号の説明】
A:ダイヤモンド膜成長面 B:ダイヤモンド膜 C:基板 D:自立したダイヤモンド膜 1:研磨板 2:ウェハー 3:ホルダー 4:シャフト 5:シリンダ 6:アーム 7:モータ 8:ベルト 9:シリンダ 10:補助シャフト 11:緩衝材 12:フレキシブルジョイント 13:溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相合成法により基板上にコーティング
    されたダイヤモンド膜であって、前記基板を除去して自
    立したダイヤモンドウェハーとなし、自立したダイヤモ
    ンドウェハーの少なくとも1つの面の面粗度がRmax
    500Å以下でかつRa200Å以下であり、ダイヤモ
    ンドウェハーが2インチ以上の直径を有する円板または
    それと同等の面積を有する矩形状のものであり、かつ外
    周から内周に向かって単調に反っていることを特徴とす
    る自立したダイヤモンドウェハー。
  2. 【請求項2】 ダイヤモンド膜は、凸側のダイヤ結晶膜
    側に0.01GPa以上、1.5GPa以下の圧縮応力
    を有することを特徴とする請求項1記載のダイヤモンド
    ウェハー。
  3. 【請求項3】 外周と中央部の反り量△Hが2μm≦|
    △H|≦150μmであることを特徴とする請求項2記
    載の自立したダイヤモンドウェハー。
  4. 【請求項4】 自立したダイヤモンドウェハーが多結晶
    ダイヤモンドであることを特徴とする請求項1記載のダ
    イヤモンドウェハー。
  5. 【請求項5】 自立したダイヤモンドウェハーが単結晶
    ダイヤモンドであることを特徴とする請求項1記載のダ
    イヤモンドウェハー。
  6. 【請求項6】 自立したダイヤモンドウェハーの厚さが
    100μm以上3mm以下であることを特徴とする請求
    項1記載のダイヤモンドウェハー。
  7. 【請求項7】 水素と炭素含有化合物ガスを含む原料ガ
    スを反応容器に導入し、原料ガスを励起し基板の上にダ
    イヤモンドをダイヤモンド膜中に圧縮応力が徐々に大き
    く存在するよう合成した後、面粗度がRmax500
    Å,Ra200Å以下に研磨する工程と基板を除去する
    工程を含むことを特徴とする自立したダイヤモンドウェ
    ハーの製造方法。
  8. 【請求項8】 ダイヤモンド膜中の凸側のダイヤ結晶膜
    の圧縮応力が基板除去後、0.01GPa以上、1.5
    GPa以下であることを特徴とする請求項7記載の自立
    したダイヤモンドウェハーの製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも基板面側の研磨をエキシマレ
    ーザー加工により仕上げていることを特徴とする請求項
    7記載の自立したダイヤモンドウェハーの製造方法。
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