JPH08130250A - Mos型集積回路装置の製造方法 - Google Patents

Mos型集積回路装置の製造方法

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Publication number
JPH08130250A
JPH08130250A JP7043723A JP4372395A JPH08130250A JP H08130250 A JPH08130250 A JP H08130250A JP 7043723 A JP7043723 A JP 7043723A JP 4372395 A JP4372395 A JP 4372395A JP H08130250 A JPH08130250 A JP H08130250A
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JP
Japan
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film
oxide film
gate oxide
oxidation
integrated circuit
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JP7043723A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Sugahara
紀之 須ヶ原
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】集積回路装置のウェハに膜厚が互いに異なるゲ
ート酸化膜をフォトプロセス時にフォトレジスト用の樹
脂で汚染されることなく成膜する。 【構成】ウェハ10の表面のゲート酸化膜23や24を
成膜すべき全ての個所を窒化シリコン等の耐酸化性膜1
3で覆った状態でフィールド酸化膜14を付ける選択酸
化を施した後にフォトエッチングを施して、耐酸化性膜
13を厚いゲート酸化膜24を成膜すべき個所から除去
し、従って薄いゲート酸化膜23の成膜個所に耐酸化性
膜13を被覆した状態で熱酸化によって厚いゲート酸化
膜24を成膜し、さらにウェハ10の表面から耐酸化性
膜13をすべて除去した状態で熱酸化によって薄いゲー
ト酸化膜23を成膜しかつ厚いゲート酸化膜24を積み
増すことにより、ロジツク部21および高耐圧部22の
トランジスタ41と42用に膜厚が互いに異なるゲート
酸化膜23と24を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動作電圧の互いに異な
るMOS型半導体素子、特に互いに膜厚の異なるゲート
酸化膜を有するMOS型半導体素子を一個の半導体チッ
プに集積したMOS型集積回路装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集積回路装置の用途の拡大に伴って、同
一チップ内に負荷の駆動を目的とした比較的高耐圧、大
容量の回路要素と高速動作に適した小容量の回路要素と
を作成する技術が重要となってきている。かかる集積回
路装置では、負荷駆動用の回路要素(以下この回路要素
を高耐圧部と称する)はふつう40〜60Vの電源電圧
下で、また高速動作用の回路要素(以下この回路要素を
ロジツク部と称する)はふつう5Vの低圧の制御電源電
圧下で動作するので、各回路要素にはその動作電圧に応
じた耐圧を与える必要があり、回路要素が絶縁ゲート制
御型の素子の場合はそのゲート酸化膜にかかる必要耐圧
に応じた膜厚をもたせる必要がある。例えば、ロジツク
部の高速動作を可能にするためロジック部のゲート酸化
膜の厚さは25〜40nmであるが、高耐圧部に関して
は40〜60Vの電圧がゲート酸化膜にも印加されるた
め高耐圧部のゲート酸化膜は、130〜150nmの厚
さが必要である。従ってそのような集積回路装置用のウ
ェハには、膜厚が互いに異なる二種類のゲート酸化膜を
成膜することが必要である。
【0003】図4は、そのような集積回路装置用のウェ
ハの膜厚が互いに異なる二種類のゲート酸化膜上にゲー
ト電極を形成するまでの従来方法を、主な工程ごとの断
面図で示す。図4(a)において、ウェハ10の半導体
領域11は半導体基板やエピタキシャル層やウェルであ
る。従来の選択酸化技術により、ウェハ10の一方の主
面に素子分離のためのフィールド酸化膜14が半導体素
子を作り込むべき各範囲を取り囲むように形成された状
態の断面図である。12はバッファ酸化膜、13は例え
ば窒化シリコン膜のような耐酸化性膜である。図の左側
はロジック部21で薄いゲート酸化膜を、右側は高耐圧
部22で厚いゲート酸化膜をそれぞれ成膜すべき部分で
ある。
【0004】次に、耐酸化性膜13とバッファ酸化膜1
2を除去した後、(薄いゲート酸化膜を成膜すべき図の
左側の範囲を含む)ウェハ10の全面に、900℃、5
7分程度のパイロ酸化により厚いゲート酸化膜24をま
ず成膜する〔図4(b)〕。高耐圧部のゲート酸化膜2
4の最終膜厚を150nm程度としたいとき、この工程
では薄めの例えば135nmの膜厚に成膜する。
【0005】続いて、図の右側の高耐圧部22をフォト
レジスト19で覆い、例えば希ふっ酸を用いるウェット
エッチングで、フォトレジスト19で覆われていない図
の左側のロジツク部21の厚い酸化膜24を除去し、半
導体領域11の表面を露出させる〔図4(c)〕。さら
に、アッシングやリムーバ液によってウェハ10の表面
からフォトレジスト19を除去した後、800℃、40
分程度のパイロ酸化を行う。これにより、ロジック部2
1には厚さ25nm程度の薄いゲート酸化膜23が成膜
される。また、これと同時に図の右側の高耐圧部22も
熱酸化されるので厚いゲート酸化膜24が積み増される
が、熱酸化時の酸化膜の成長速度は膜厚の増加とともに
低下するから厚いゲート酸化膜24は例えば15nmだ
け積み増されて目標の150nmにほぼ等しい膜厚にな
る〔図4(d)〕。ここでゲート酸化膜の成長速度がロ
ジック部21と高耐圧部22で異なるのは、酸化反応が
酸化膜とシリコン基板との界面において、酸化膜中を拡
散してきた酸化種によって進行するためである。そのた
め酸化膜が厚くなるに従って酸化種が酸化膜とシリコン
基板との界面に到達するのが困難になり、成長速度が遅
くなるのである。
【0006】その後、減圧CVD法により、ウェハ10
の全面に多結晶シリコン膜15を堆積する〔図4
(e)〕。更に、フォトエッチング技術により、薄いゲ
ート酸化膜23上にロジック部のゲート電極25を、ま
た厚いゲート酸化膜24上高耐圧部のゲート電極26を
形成する〔図4(f)〕。
【0007】図5は、集積回路装置用のウェハの膜厚が
互いに異なる二種類のゲート酸化膜上にゲート電極を形
成するまでの別の方法を主な工程ごとの断面図で示す。
図5(a)は、図4(a)と同じく選択酸化技術によ
り、ウェハ10の一方の主面に素子分離のためのフィー
ルド酸化膜14が半導体素子を作り込むべき各範囲を取
り囲むように形成された状態の断面図である。12はバ
ッファ酸化膜、13は例えば窒化シリコン膜のような耐
酸化性膜である。図の左側はロジック部21で薄いゲー
ト酸化膜を、右側は高耐圧部22で厚いゲート酸化膜を
それぞれ成膜すべき部分である。
【0008】まず、耐酸化性膜13とバッファ酸化膜1
2を除去した後、ウェハ10の全面に、900℃、61
分程度のパイロ酸化により厚さ150nmの厚いゲート
酸化膜24を成膜し、続いて減圧CVD法により、第一
の多結晶シリコン膜15をウェハ11の全面に堆積する
〔図5(b)〕。次に、フォトレジスト19を塗布し、
パターン形成して高耐圧部22のゲート電極26を形成
する〔図5(c)〕。
【0009】さらに、アッシングやリムーバ液によって
ウェハ10の表面からフォトレジスト19を除去した
後、ふっ酸による全面エッチングを行うと、ロジック部
21の厚いゲート酸化膜24は除去され、半導体領域1
1の表面が露出するが、高耐圧部22においては、ゲー
ト電極26の下の厚い酸化膜24はエッチングされない
で残る〔図5(d)〕。
【0010】しかる後に第二のゲート酸化を、800
℃、40分程度行い、ロジック部21の薄いゲート酸化
膜23を25nm程度成膜する。このとき高耐圧部22
のゲート電極26も酸化され、ゲート電極26の上に酸
化膜18が形成される。続いて第二の多結晶シリコン膜
16を全面に堆積する〔図5(e)〕。更に、フォトレ
ジスト19を塗布し、フォトエッチング技術により、ロ
ジック部21の薄いゲート酸化膜23上にロジック部の
ゲート電極25を形成する。同時に高耐圧部22上の第
二の多結晶シリコン膜16をエッチング除去する。この
とき、ゲート電極26の上の酸化膜18がエンドポイン
トディテクタとして働き、高耐圧部22の厚いゲート酸
化膜24上のゲート電極26は残される〔図5
(f)〕。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記図4の従来方法に
よって、薄いゲート酸化膜23と厚いゲート酸化膜24
とをほぼ正確な膜厚で成膜できるが、それらを用いた集
積回路装置の回路要素にゲート耐圧の不良や動作特性上
の不良が、もちろんあまり多くはないが無視できない程
度の確率で発生する問題がある。その原因を詳しく調査
したところ不良は厚いゲート酸化膜24を用いた回路要
素の方に発生しやすく、更に不良のおもな原因は図4
(c)のフォトエツチング工程中に厚いゲート酸化膜2
4がフォトレジスト19の不純物により汚染される点に
あり、これによる不良発生の確率は製造直後よりも使用
時間の経過につれて増加することが判明した。
【0012】そこで、フォトレジスト19の選択、その
回転塗布や加熱固化の条件の変更、アッシング条件やリ
ムーバ液の選定、更に除去後の後洗浄の徹底化等の種々
の手段を採ってみたがいずれにもさほどの改善効果は認
められず、おそらくは例え短時間でもフォトレジスト1
9が接触した酸化膜は不純物で汚染されてしまい、通常
の手段では容易に除去できないものと考えられる。マス
クとしてフォトレジスト19以外のものを用いることも
考えられるが、それが選択エッチング用である以上はフ
ォトプロセスが必要なのでフォトレジスト19の使用は
省けない。また、厚いゲート酸化膜24の膜厚をさらに
増してみても改善効果は僅かであり、かつゲートの動作
しきい値が許容限界を越えてしまう結果となりやすい。
【0013】一方、上記図5の方法によれば、膜厚の異
なるゲート酸化膜23、24がフォトレジスト19と接
触することはなく、フォトレジスト19中の不純物によ
って汚染されることはないはずであるが、それらを用い
た集積回路装置の回路要素にゲート耐圧の不良や動作特
性上の不良が、やはり無視できない程度の確率で発生し
た。
【0014】その原因を詳しく調査したところ不良原因
は、高耐圧部22のゲート電極26下の厚いゲート酸化
膜24にアンダーカットがあるためであることがわかっ
た。すなわち、図5(c)の工程で高耐圧部22のゲー
ト電極26をフォトエッチング技術により形成した後、
ロジック部21の薄いゲート酸化膜23を成膜する前
に、ふっ酸による全面エッチングを行うが、このとき同
時に高耐圧部22のゲート電極26の下以外の部分の厚
いゲート酸化膜24も除去される。そして、ふっ酸によ
るエッチングは等方性エッチングであるから必然的に高
耐圧部22のゲート電極26の下の酸化膜の周辺部分が
エッチングされ、いわゆるアンダーカットが入る。その
後、アンダーカット部分にも薄い酸化膜23が形成され
るが、境界部分の酸化膜の膜質が不十分で、ゲート酸化
膜の耐圧が低下する等の問題が起きるのである。
【0015】本発明の目的は、以上のような問題に鑑
み、ゲート耐圧不良等の無い、信頼性の高い、膜厚が異
なるゲート絶縁膜を有するMOS型集積回路装置の製造
方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的は本発明によ
れば、MOS型集積回路装置用のウェハに膜厚が異なる
ゲート酸化膜を成膜するに際し、ゲート酸化膜を成膜す
べき個所をすべて耐酸化性膜により覆った状態で熱酸化
を施す選択酸化工程と、薄い方のゲート酸化膜を付ける
べき個所に耐酸化性膜を残した状態で熱酸化により厚い
方のゲート酸化膜を成膜する第一酸化工程と、耐酸化性
膜を除去した状態で熱酸化により薄い方のゲート酸化膜
を成膜する第二酸化工程とを含む成膜方法によって達成
される。
【0017】上記の構成にいう耐酸化性膜には選択酸化
工程で素子分離膜ないしフィールド酸化膜を付けるに適
する窒化シリコン膜を用いるのがよく、かつその下地と
してウェハの表面に薄いバッファ酸化膜をつけておくの
がよい。第一酸化工程のためこの耐酸化性膜を薄いゲー
ト酸化膜を付けるべき個所に残すには、それをフォトレ
ジスト等のマスク膜で覆った状態でプラズマエッチング
法によって厚いゲート酸化膜の成膜個所から耐酸化性膜
を除去するのがよい。この残った耐酸化性膜を第二酸化
工程のために除去するには、それに対して選択性をもつ
エッチング液を用いてウェットエッチングを施すのがよ
く、特にエッチング液として熱燐酸を用いるのがウェッ
トエッチングの選択性を厚いゲート酸化膜に対するより
100倍以上高める点で非常に有利である。
【0018】なお、第一酸化工程と第二酸化工程で厚い
ゲート酸化膜と薄いゲート酸化膜をそれぞれを成膜する
ための熱酸化はいわゆるパイロジェニック酸化法による
ものとする。第二酸化工程では薄いゲート酸化膜を単純
に所望の膜厚で成膜することでよいが、第一酸化工程で
成膜する厚いゲート酸化膜は次の第二酸化工程で積み増
しが発生するため、あらかじめこの積み増し分を見込ん
だ最終の目標膜厚より薄めの膜厚で付けておくのがよ
い。さらに、前述のように耐酸化性膜の下地としてバッ
ファ酸化膜を設ける場合は、第二酸化工程のため耐酸化
性膜を除去する際にそれも同時に除去するのがよく、こ
の際に厚いゲート酸化膜の膜圧がバッファ酸化膜の膜厚
とほぼ同じだけ減少するので、第一酸化工程による厚い
ゲート酸化膜はあらかじめこの減少分も見込んだ膜厚で
付けておくのが望ましい。
【0019】また、同一半導体基板上に厚さの異なる二
つのゲート酸化膜を有するMOS型半導体装置の別の製
造方法として、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所
を耐酸化性膜により覆った状態で熱酸化を施す選択酸化
工程と、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所に一方
の膜厚のゲート酸化膜とゲート電極を加工すべき電極膜
とを形成する工程と、他方のゲート酸化膜を成膜すべき
すべての個所の酸化膜と電極膜を除去する工程と、ゲー
ト酸化膜を成膜すべきすべての個所に他方の膜厚のゲー
ト酸化膜とゲート電極を加工すべき電極膜とを形成する
工程と、二層の電極膜が形成された個所の上層の電極膜
を除去する工程と、電極膜からゲート電極を加工する工
程とを順次行う方法をとることもできる。
【0020】そのとき、厚い方のゲート酸化膜を薄い方
のゲート酸化膜より先に形成するものとする。この場合
もゲート酸化膜をパイロジェニック酸化法により成膜す
るのがよい。
【0021】
【作用】本発明によるゲート酸化膜の成膜方法は、ゲー
ト酸化膜を成膜すべき全ての個所が選択酸化工程のため
耐酸化性膜により覆われた状態のままで、厚いゲート酸
化膜と薄いゲート酸化膜の成膜範囲を互いに区別するた
めに是非必要なフォトエツチングを施して薄いゲート酸
化膜の成膜範囲にのみ耐酸化性膜を残し、第一酸化工程
ではこれにより薄いゲート酸化膜の成膜範囲を覆った状
態で厚いゲート酸化膜だけを成膜し、第二酸化工程では
この残った耐酸化性膜も除去した状態で薄いゲート酸化
膜を成膜することにより、ゲート酸化膜を成膜するいず
れの酸化工程に対してもその前にフォトプロセスを成膜
個所がまだ耐酸化性膜で覆われている状態で済ませてし
まい、従って金属等の不純物を含むフォトレジスト樹脂
がゲート酸化膜はもちろんその成膜範囲のウェハ面にも
接触し得ないようにして、その不純物によりゲート酸化
膜が汚染されるおそれをなくしたものである。しかもゲ
ート電極の下のゲート酸化膜にアンダーカットが無く、
この点でもゲート耐圧の低下が避けられる。
【0022】また、上記別の製造方法においても、ゲー
ト酸化膜とフォトレジストとの間にはつねにゲート電極
膜があって、直接の接触は避けられている。従って金属
等の不純物を含むフォトレジスト樹脂がゲート酸化膜は
もちろんその成膜範囲のウェハ面にも接触し得ないよう
にして、その不純物によりゲート酸化膜が汚染されるお
それをなくしたものである。しかもゲート電極の下のゲ
ート酸化膜にアンダーカットが無く、この点でもゲート
耐圧の低下が避けられる。
【0023】なお、熱酸化はドライ酸化法やスチーム酸
化法によることもできるが、いわゆるパイロジェニック
酸化法によるのが成膜の速度を上げ膜圧の制御精度を高
め得る上で最も有利である。
【0024】
【実施例】以下、図4、図5と共通の部分に同一の符号
を付した図を参照しながら本発明の半導体装置の製造方
法の実施例を説明する。図1は本発明の半導体装置の製
造方法に係る第一の実施例の主な工程ごとの断面図であ
る。図1(a)は選択酸化工程の状態を示す。図は集積
回路を作り込むべきウェハ10のごく一部であり、図の
右半分と左半分が図2に示されたMOSトランジスタ4
1と42がそれぞれ作り込まれる領域である。集積回路
装置は例えば表示パネルの駆動用であり、その画素駆動
用の図の右半分の高耐圧部22のMOSトランジスタ4
2は40〜50Vの電圧下で動作し、表示データ用の高
速動作する図の左半分のロジック部21のMOSトラン
ジスタ41は5Vの電圧下で動作する。これらのMOS
トランジスタ41と42のゲート酸化膜はかかる動作電
圧に応じた膜厚とされ、この実施例でも図4、5の従来
例と同じく25nmと150nmにそれぞれ設定され
る。
【0025】ウェハ10の半導体領域11は半導体基板
やエピタキシャル層やウェルであって、この例ではその
表面にバッファ酸化膜12が熱酸化により35nmの膜
厚で付けられ、耐酸化性膜13用に窒化シリコン膜がC
VD法により150nmの膜厚で成膜される。図1
(a)の選択酸化工程では、耐酸化性膜13を例えば図
のように各トランジスタ領域を覆うパターンに形成した
後にいわゆるLOCOS法による熱酸化を施すことによ
り、図示のように各領域を取り囲む素子分離膜ないしは
フィールド酸化膜14を600〜800nm程度の膜厚
で成膜する。
【0026】図1(b)は図1(c)の第一酸化工程の
ための準備工程であって、図の左半分の薄いゲート酸化
膜を付けるべき範囲を残して耐酸化性膜13をフォトエ
ツチングにより除去する。このためには、通常のフォト
レジスト19をマスクとして用いるフォトプロセスでフ
ォトレジスト19を図のように形成した上で例えば三フ
ッ化窒素(NF3 )を含む雰囲気ガス内で耐酸化性膜1
3をプラズマエッチングにより除去し、かつその下側の
バッファ酸化膜12を希フッ酸液による簡単なエッチン
グで除去して半導体領域11の表面を露出させるのがよ
い。この図1(b)の工程のフォトプロセスでは半導体
領域11の表面ないしバッファ酸化膜12は耐酸化性膜
13によってフォトレジスト19から隔てられているの
で、フォトレジスト19と接触して汚染されるおそれは
ない。
【0027】次の図1(c)は第一酸化工程の状態を示
す。この工程ではまず前の図1(b)の状態からフォト
レジスト19をアッシング等の手段で除去して薄いゲー
ト酸化膜を付けるべき図の左半分の範囲を耐酸化性膜1
3で覆った状態で、右半分の半導体領域11の表面を熱
酸化して厚いゲート酸化膜24を成膜する。このゲート
酸化膜24は通例のように水素と酸素のガス反応を利用
するいわゆるパイロジェニック酸化法(以後パイロ酸化
と称する)により成膜するのが成膜速度と膜質を高め得
る点で有利である。この実施例では例えば900℃、8
0分程度のパイロ酸化条件で厚いゲート酸化膜24を目
標値の150nmより厚めの170nmの膜厚で成膜す
る。
【0028】図1(d)に示す次の第二酸化工程のため
の準備工程では図の左半分の範囲から耐酸化性膜13と
バッファ酸化膜12を除去する。まず、耐酸化性膜13
の除去は厚いゲート酸化膜24に影響を極力与えないよ
うに耐酸化性膜13に対してできるだけ高い選択性をも
つエッチング液を用いるウェットエッチングによるのが
よく、特にこのエッチング液として熱燐酸を用いれば窒
化シリコン膜からなる耐酸化性膜13と厚いゲート酸化
膜24に対して200:1程度の高いエッチング選択性
が得られる。次のバッファ酸化膜12は通例の希ふっ酸
液によるウェットエッチングで除去することでよいが、
この場合はエッチング選択性が全くないので前述の35
nmの膜厚のバッファ酸化膜12を除去する際に厚いゲ
ート酸化膜24の方も同じだけエッチングされて膜厚が
170nmから135nmに減少する。なお、この図1
(d)の工程中に厚いゲート酸化膜24は熱燐酸および
希ふっ酸と接触するが、これらの無機酸との接触によっ
て汚染を受けるおそれは周知のようにごく少ない。
【0029】次の図1(e)の第二酸化工程では前工程
で耐酸化性膜13とバッファ酸化膜12とを除去して露
出させた左半分の半導体領域11の清浄な表面を熱酸化
して薄いゲート酸化膜23を付ける。この熱酸化にもパ
イロ酸化法を用いるのがよく、例えば800℃、40分
程度の条件下で薄いゲート酸化膜23を目標値の25n
mの膜厚に成膜する。これと同時に厚いゲート酸化膜2
4も積み増されるが膜厚が増すにつれ酸化膜の成長速度
が落ちるので、薄いゲート酸化膜23の成長より低い1
5nm程度が積み増されて前工程の135nmから目標
値150nmに近い膜厚になる。この後、減圧CVD法
により多結晶シリコン膜15が堆積される。
【0030】更に、同図(f)ではフォトレジスト19
が塗布、パターニングされ、多結晶シリコン膜15のフ
ォトエッチングにより、ロジツク部21のゲート電極2
5と高耐圧部22のゲート電極26が形成される。以上
で本発明方法によるゲート酸化膜23と24の成膜およ
びゲート電極25、26の形成までが完了するが、図1
(c)の第一酸化工程と図1(e)の第二酸化工程より
前の図1(a)の耐酸化性膜13がまだウェハ10の表
面にある状態で図1(b)の準備工程でフォトエツチン
グを済ませてしまうので、フォトレジスト19がゲート
酸化膜23や24に接触し得ないことはもちろん、それ
らを成膜すべき範囲の半導体領域11の表面にも接触し
ないので、清浄な半導体表面に不純物による汚染がない
ゲート酸化膜23と24を良好な膜質で容易に成膜する
ことができる。
【0031】参考のため、図2(a)および(b)に、
この後の工程における断面図を簡略に示す。図2(a)
では、ゲート電極25、26およびフィールド酸化膜1
4をマスクにして或いはフォトエッチング技術によるマ
スクによりp型の半導体領域11の表面に高耐圧部22
のMOSトランジスタ42用にn型低濃度領域32を拡
散し、ロジック部21および高耐圧部22のMOSトラ
ンジスタ41、42に対してn型ソース領域33および
n型ドレイン領域34と、p型コンタクト領域35を拡
散する。この工程はゲート酸化膜23、24を残したま
ま行うことができる。
【0032】最後に要所の酸化膜に窓開けをし、アルミ
ニウム合金の電極36を配設してソース端子Sとドレイ
ン端子Dとゲート端子Gを導出する[図2(b)]。こ
のようにして、ウェハ10に集積回路の回路要素の例と
して動作電圧が互いに異なるMOSトランジスタ41と
42を作り込むことができる。なお、ゲート電極25、
26の上に層間絶縁膜が、電極36の上に保護膜が実際
にはそれぞれ設けられるが図では省略されている。
【0033】本発明方法によりゲート酸化膜23と24
を成膜したウェハ10に図2のようにMOSトランジス
タ41と42を組み込んだ集積回路装置の試験結果で
は、従来では1〜3%の確率で汚染が原因と思われるゲ
ート耐圧やしきい値の不良が発生していたのに対し、本
発明方法による場合は製造直後のかかる不良の発生確率
はほぼ0であり、さらに加熱下の100時間程度の劣化
加速試験の結果でもゲート耐圧や動作特性の劣化は特に
認められなかった。
【0034】図3(a)ないし(f)は本発明の別の製
造方法の実施例の主な工程ごとの断面図である。図3
(a)は、図1(a)と同様選択酸化工程の状態を示
す。図は集積回路を作り込むべきウェハ10のごく一部
であり、図の右半分と左半分が図2に示されたMOSト
ランジスタ41と42がそれぞれ作り込まれる領域であ
る。
【0035】ウェハ10の半導体領域11は半導体基板
やエピタキシャル層やウェルであって、この例ではその
表面にバッファ酸化膜12が熱酸化により35nmの膜
厚で付けられ、耐酸化性膜13として窒化シリコン膜が
プラズマCVD法により150nmの膜厚で成膜され
る。図3(a)の選択酸化工程では、耐酸化性膜13を
例えば図のように各トランジスタ領域を覆うパターンに
形成した後にいわゆるLOCOS法による熱酸化を施す
ことにより、図示のように各領域を取り囲む素子分離膜
ないしはフィールド酸化膜14を600〜800nm程
度の膜厚で成膜する。
【0036】耐酸化性膜13とバッファ酸化膜14とを
除去した後、900℃、61分程度のパイロ酸化によっ
て150nmの高耐圧部22用の厚い酸化膜24を成膜
し、続いて減圧CVD法により第一の多結晶シリコン膜
15を全面に堆積し、フォトレジスト19を塗布し、高
耐圧部22上にパターン形成する〔図3(b)〕。次
に、ロジツク部21上の第一の多結晶シリコン膜15を
エッチング除去した後、フォトレジスト19を除去し、
ふっ酸によりロジツク部21上の厚いゲート酸化膜26
をエッチングして、半導体領域11の表面を露出させる
〔図3(c)〕。高耐圧部22上は多結晶シリコン膜1
5があるため、ゲート酸化膜24はエッチングされな
い。しかも高耐圧部22上の第一の多結晶シリコン膜1
5は、高耐圧部22全体を覆うように残っているため、
言い換えると高耐圧部22上の第一の多結晶シリコン膜
15が、高耐圧部22の活性領域より大きく残っている
ため、後でフォトエッチングにより形成されるゲート電
極26の直下の酸化膜のアンダーカットは起こらない。
【0037】しかる後、第二のゲート酸化膜23を80
0℃、40分程度のパイロ酸化により25nmの厚さに
成膜する。このとき、高耐圧部22の第一の多結晶シリ
コン膜15も酸化され、その上に酸化膜18が形成され
る。続いて、第二の多結晶シリコン膜16を全面に堆積
し、フォトレジスト19を塗布し、ロジツク部21上に
パターン形成する〔図3(d)〕。
【0038】次に、高耐圧部22の第二の多結晶シリコ
ン膜16をエッチング除去する。このとき、先に述べた
高耐圧部22の第一の多結晶シリコン膜15の上の酸化
膜18がこのエッチングのエンドポイントディテクタと
して働くので、高耐圧部22の第一の多結晶シリコン膜
15はエッチングされない。フォトレジスト19を除去
し、必要があれば、第一の多結晶シリコン膜15の上の
酸化膜18をこの時点でエッチングすることもできる
〔図3(e)〕。この状態では、ロジック部21には第
二の多結晶シリコン膜16が、また高耐圧部22には第
一の多結晶シリコン膜15が未加工の状態で存在する。
必要があれば、多結晶シリコン膜15、16を低抵抗化
するための不純物の導入を行う。ただし、この工程は多
結晶シリコン膜を堆積するとき同時に不純物を導入する
いわゆるドープド多結晶シリコン膜にするなら不要であ
る。
【0039】ついで、フォトレジスト19を塗布し、パ
ターン形成してロジツク部21のゲート電極25と高耐
圧部22のゲート電極26とを形成する〔図3
(f)〕。以上で本発明方法によるゲート酸化膜23と
24の成膜およびゲート電極25、26の形成までが完
了するが、以上の方法によっても、フォトレジスト19
を使用する工程の図3(c)、(e)において常にフォ
トレジスト19の下に多結晶シリコン膜15、16があ
り、ゲート酸化膜23、24にフォトレジスト19が触
れて不純物汚染を引き起こすことがない。清浄な半導体
表面に不純物による汚染がないゲート酸化膜23と24
を良好な膜質で容易に成膜することができる。またゲー
ト電極25、26の下のゲート酸化膜がアンダーカツト
されることもない。
【0040】これ以降の工程は、図2(a)および
(b)に断面図で示したものと同じでよい。本発明方法
によりゲート酸化膜23と24を成膜したウェハ10に
図2のようにMOSトランジスタ41と42を組み込ん
だ集積回路装置の試験結果では、汚染やゲート電極下の
酸化膜のアンダーカットが原因と思われるゲート耐圧や
しきい値の不良がほぼ0であり、さらに加熱下の100
時間程度の劣化加速試験の結果でもゲート耐圧や動作特
性の劣化は特に認められなかった。
【0041】上記の例では、先に厚いゲート酸化膜24
を成膜し[図3(b)]、その後薄いゲート酸化膜23
を成膜した[図3(d)]。これを逆にして先に薄いゲ
ート酸化膜23を成膜し、後で厚いゲート酸化膜24を
成膜することもできるが、後の酸化時の一層目の多結晶
シリコン膜15の目減りを考慮すれば、先に厚いゲート
酸化膜24を成膜する方が有利である。
【0042】なお、熱酸化はドライ酸化法やスチーム酸
化法によることもできるが、いわゆるパイロジェニック
酸化法によるのが成膜の速度を上げ膜圧の制御精度を高
め得る上で最も有利である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明第一の方法で
は、集積回路を組み込むべきウェハに膜厚が異なるゲー
ト酸化膜を成膜するため、まず選択酸化工程においてゲ
ート酸化膜を成膜すべきすべての個所に耐酸化性膜を被
覆した状態でウェハに熱酸化を施し、この耐酸化性膜を
薄いゲート酸化膜の成膜個所に残した状態で第一酸化工
程では熱酸化により厚いゲート酸化膜を成膜し、更に第
二酸化工程では耐酸化性膜をすべて除去した状態で熱酸
化により薄いゲート酸化膜を成膜し、また本発明第二の
方法では、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所に一
方の膜厚のゲート酸化膜とゲート電極を加工すべき電極
膜とを形成し、他方のゲート酸化膜を成膜すべきすべて
の個所の酸化膜と電極膜を除去し、ゲート酸化膜を成膜
すべきすべての個所に他方の膜厚のゲート酸化膜とゲー
ト電極を加工すべき電極膜とを形成し、二層の電極膜が
形成された個所の上層の電極膜を除去することによっ
て、次の効果が得られる。
【0044】(a)フォトレジストを用いるフォトプロ
セスが、第一の方法ではゲート酸化膜の成膜個所がまだ
耐酸化性膜で覆われている状態で、第二の方法では電極
膜で覆われている状態で済ませるので、金属等の有害な
不純物が含まれ易いフォトレジスト樹脂がゲート酸化膜
はもちろんその成膜範囲のウェハ面にも接触し得ないの
で、ウェハの清浄な半導体の表面に不純物により汚染さ
れないゲート酸化膜を良好な膜質で容易かつ確実に成膜
することができる。
【0045】(b)ゲート電極直下のゲート酸化膜がふ
っ酸にさらされることがなく、ゲート電極直下のアンダ
カットもないため、デバイスの信頼性を低下させること
がない。特に第一の方法においては、(c) 従来とお
なじ工程数で上述の効果が得られる。すなわち、従来は
厚いゲート酸化膜の成膜工程と薄いゲート酸化膜の成膜
工程との間にフォトエツチング工程を挿入していたのに
対し、本発明方法では、選択酸化工程後の準備工程でフ
ォトエツチングを施した後に第一酸化工程で厚いゲート
酸化膜を、第二酸化工程で薄いゲート酸化膜をそれぞれ
成膜するので、二回の酸化工程と一回のフォトエツチン
グ工程とを経由する点で同じである。なお、周知のよう
に選択酸化工程はどの集積回路にも一般的な工程なので
本発明のために特に追加する必要はない。そして第一酸
化工程のために耐酸化性膜を厚いゲート酸化膜の成膜個
所からプラズマエッチング法により除去する本発明の実
施態様は、ウェットエッチング法よりもフォトレジスト
膜が損傷を受けるおそれを減少させてフォトエッチング
を容易にする利点がある。また、第二酸化工程のために
耐酸化性膜をそれに対して選択性を有するエッチング
液、特に熱燐酸液を用いて薄いゲート酸化膜の成膜個所
からウェットエッチングによって除去する態様は、厚い
ゲート酸化膜に与える影響を減少させてそれに正確な膜
厚をもたせる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(f)は本発明に係るMOS型集
積回路装置の製造方法を説明するためのゲート電極形成
までの主要工程ごとの断面図
【図2】(a)および(b)は図1に続く本発明に係る
MOS型集積回路装置の製造方法を説明するための主要
工程ごとの断面図
【図3】(a)ないし(f)は本発明に係るMOS型集
積回路装置の別の製造方法を説明するためのゲート電極
形成までの主要工程ごとの断面図
【図4】(a)ないし(f)は従来のMOS型集積回路
装置の製造方法を説明するためのゲート電極形成までの
主要工程ごとの断面図
【図5】(a)ないし(f)は従来のMOS型集積回路
装置の別の製造方法を説明するためのゲート電極形成ま
での主要工程ごとの断面図
【符号の説明】 10 ウェハ 11 半導体領域 12 バッファ酸化膜 13 耐酸化性膜 14 フィールド酸化膜 15 第一の多結晶シリコン膜 16 第二の多結晶シリコン膜 17 第一酸化膜 18 多結晶シリコン膜上酸化膜 19 フォトレジスト 21 ロジツク部 22 高耐圧部 23 薄いゲート酸化膜 24 厚いゲート酸化膜 25 ゲート電極 26 ゲート電極 32 n型低濃度領域 33 n型ソース領域 34 n型ドレイン領域 35 p型コンタクト領域 36 電極 41 ロジック部のMOSトランジスタ 42 高耐圧部のMOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 H01L 29/78 301 G 301 P

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一半導体基板上に厚さの異なる二つのゲ
    ート酸化膜を有するMOS型集積回路装置の製造方法に
    おいて、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所を耐酸
    化性膜により覆った状態で熱酸化を施す選択酸化工程
    と、薄い方のゲート酸化膜を付けるべき個所に耐酸化性
    膜を残した状態で熱酸化により厚い方のゲート酸化膜を
    成膜する第一酸化工程と、耐酸化性膜を除去した状態で
    熱酸化により薄い方のゲート酸化膜を成膜する第二酸化
    工程とを含むことを特徴とするMOS型集積回路装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】薄い方のゲート酸化膜の成膜個所の耐酸化
    性膜をマスク膜で覆った状態で厚い方のゲート酸化膜の
    成膜個所の耐酸化性膜をプラズマエッチング法により除
    去するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のM
    OS型集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】第一酸化工程では厚いゲート酸化膜を第二
    酸化工程における積み増し分を見込んだ膜厚で成膜する
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    MOS型集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】第一酸化工程では厚いゲート酸化膜を第二
    酸化工程のために耐酸化性膜とその下側のバッファ酸化
    膜をともに除去する際の減少分を見込んだ膜厚で成膜す
    るようにしたことを特徴とする請求項3に記載のMOS
    型集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】第二酸化工程で耐酸化性膜をそれに対し選
    択性をもつエッチング液を用いて除去するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のM
    OS型集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】選択性のエッチング液として熱燐酸を用い
    ることを特徴とする請求項5に記載のMOS型集積回路
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】同一半導体基板上に厚さの異なる二つのゲ
    ート酸化膜を有するMOS型集積回路装置の製造方法に
    おいて、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所を耐酸
    化性膜により覆った状態で熱酸化を施す選択酸化工程
    と、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所に一方の膜
    厚のゲート酸化膜とゲート電極を加工すべきゲート電極
    膜とを形成する工程と、他方のゲート酸化膜を成膜すべ
    きすべての個所の酸化膜とゲート電極膜を除去する工程
    と、ゲート酸化膜を成膜すべきすべての個所に他方の膜
    厚のゲート酸化膜とゲート電極を加工すべきゲート電極
    膜とを形成する工程と、二層のゲート電極膜が形成され
    た個所の上層のゲート電極膜を除去する工程と、ゲート
    電極膜からゲート電極を加工する工程とを順次行うこと
    を特徴とするMOS型集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】膜厚の厚い方のゲート酸化膜を先に形成
    し、薄い方のゲート酸化膜を後から成膜することを特徴
    とする請求項7に記載のMOS型集積回路装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】ゲート酸化膜をパイロジェニック酸化法に
    より成膜するようにしたことを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載のMOS型集積回路装置の製造方
    法。
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