JPH08127025A - タイヤ加硫設備 - Google Patents

タイヤ加硫設備

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JPH08127025A
JPH08127025A JP6267084A JP26708494A JPH08127025A JP H08127025 A JPH08127025 A JP H08127025A JP 6267084 A JP6267084 A JP 6267084A JP 26708494 A JP26708494 A JP 26708494A JP H08127025 A JPH08127025 A JP H08127025A
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tire
mold
vulcanizing
unvulcanized
vulcanization
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Nobuhiko Irie
暢彦 入江
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0603Loading or unloading the presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/065Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other
    • B29D2030/0651Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other the moulds being arranged side by side, or in a circle

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 工場建屋との干渉を解消し、平面専有スペー
スを節減でき、未加硫タイヤの供給を一つのハンドリン
グ装置により行うタイヤ加硫設備の提供。 【構成】 加硫ステーションの各タイヤ加硫用金型Mの
上方に未加硫タイヤGの貯蔵部を設け、金型開閉ステー
ションの金型開閉装置301〜312を昇降可能に構成
するとともに、加硫済タイヤの搬出と未加硫タイヤGの
搬入とを行っている間待避位置に移動可能に構成し、タ
イヤ搬出位置と未加硫タイヤG受取り位置と未加硫タイ
ヤGをタイヤ加硫用金型Mへ供給する供給位置との3位
置の間を移動して加硫済タイヤの搬出及び未加硫タイヤ
Gの供給を行うタイヤハンドリング装置313を具えて
おり、金型開閉装置301〜312の開閉ストロークが
少なくなり、横方向移動との組合せで、開閉装置の全高
が低くなって、工場建屋との干渉が解消される。また平
面専有スペースも節減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、(1)タイヤ加硫時・タ
イヤ内方に導入される高温・高圧の加熱・加圧媒体の圧
力により金型を開かせようとする力を金型内部で相殺さ
せて、加硫中、金型を開かないようにタイヤ加硫用金型
をタイヤ加硫用金型外から締付けておく等の必要をなく
したタイヤ加硫機用割金型装置と、(2)複数組のタイ
ヤ加硫用金型(前記タイヤ加硫用金型)を並べて加硫を
行う加硫ステーションと、同タイヤ加硫用金型を開いて
加硫済タイヤを取り出し、次の加硫すべき未加硫タイヤ
を挿入し、整形して、同タイヤ加硫用金型を閉じる金型
開閉ステーションと、これらの加硫ステーションと金型
開閉ステーションとの間に移動可能な金型搬送台車とを
有するタイヤ加硫設備を既に提案した((1)のタイヤ
加硫機用割金型装置については、特願平6−12266
1号明細書参照、(2)のタイヤ加硫設備については、
特願平5−228961号明細書参照)。
【0003】次に前記(1)のタイヤ加硫機用割金型装
置を図18〜図22により説明すると、図18の加硫ス
テーション1(1a及び1b)は、複数のタイヤ加硫用
金型M(Ma,Mb,Mc,・・・)を載架する複数の
金型台5(5a,5b,5c,・・・)からなり、各金
型台5には、図示を省略した金型移動手段(例えばシリ
ンダ駆動のプッシャ)、必要に応じて加熱加圧媒体補充
手段並びに配管等が設けられている。
【0004】金型開閉ステーション2(2a及び2b)
は、公知のタイヤ加硫機に類似(差異は後記)の金型開
閉装置6(6aと6b)と、タイヤ加硫用金型から加硫
済タイヤを搬出する公知のアンローダ7aと、タイヤ加
硫用金型に未加硫タイヤを搬入する公知のローダ8aと
からなり、必要に応じて加硫済タイヤ搬送用コンベヤ9
a、未加硫タイヤ用ラック10a等が設けられる。
【0005】図18、図19の金型搬送台車3a、3b
は、床面に固定されたレール4と、レール4に案内さ
れ、図示省略の駆動手段の作用により走行する公知の台
車3(3aと3b)とからなり、金型交換ステーション
は、被加硫タイヤの仕様変更に伴なうタイヤ加硫用金型
内のトレッド型、サイドウォール型等の交換や、消耗品
であるブラダの交換等を行う金型交換テーブル11で、
これらの交換作業に必要な金型開閉手順を具えている。
なお必要に応じてタイヤ加硫用金型予熱室を附属させて
もよい。また金型交換テーブル11を単なるタイヤ加硫
用金型の仮置台またはタイヤ加硫用金型予熱室とし、タ
イヤ加硫用金型をフォークリフト等により他の場所に搬
送して、金型内の部品交換を行うようにしてもよい。
【0006】次に図20〜図22によりタイヤ加硫機用
割金型装置を詳細に説明する。なお図20は、未加硫タ
イヤTが搬入されて、タイヤ加硫用金型が閉じ、ブラダ
Bを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体が導入され
て、加硫が開始された状態を示している。101がタイ
ヤ加硫用金型Mの基板で、同基板101は、金型開閉装
置6aのフレーム6e上に水平滑動自在に載架されてお
り、公知のロック装置(図示せず)によりフレーム6e
に固定されている。
【0007】103が硬質断熱材102を介して基板1
01に固定した下円板(この下円板103には加熱加圧
媒体通路を設けて熱板兼用にしている)、105が下円
板103に固定した下サイドウオール型、106が下サ
イドウオール型105の円周円筒面を係合する外周面を
持った下ビードリングで、円筒体120の中央外周部に
形成したフランジ120aにクランパ108により着脱
自在に組付けられており、下ビードリング106にボル
ト締めしたブラダ押え107と下ビードリング106と
の間にブラダBの下端部が挟持されている。
【0008】109が周方向に複数に分割されたトレッ
ド型で、閉時には、外周面が実用上の円錐面を形成し、
下円板103の外周部に形成したフランジ103b上に
固定した受圧板104上を滑動自在なセグメント110
の内周面にトレッド型109がボルト締めされている。
111がセグメント110の外周面に係合する円錐面を
内周に有するアウターリングで、同アウターリング11
1には、セグメント110の円錐外周面に上下方向に形
成したT溝110aに係合して滑動可能なT棒111a
がアウターリング111の内周円錐面に固定されてお
り、上円板114の外周部に半径方向に伸びる複数のア
ーム114aに半径方向への滑動自在に組付けられたス
ライドガイド115がセグメント110の上面に固定さ
れており、上円板114とアウターリング111とが軸
芯方向に相対的に昇降すると、トレッド型109がセグ
メント110を介して半径方向に移動して拡縮されると
ともに、トレッド型109が閉時には、セグメント11
0の上端部及び下端部に形成した爪110b、110c
が上円板114及び下円板103の外周部に形成した爪
114b、103aに係合し、トレッド型開時には、上
記爪110bと110c、110cと103aとの係合
が解除される。
【0009】113が上円板114(この上円板114
には加熱加圧媒体通路を設けて熱板に兼用している)に
固定した上サイドウオール、116が上サイドウオール
113にボルト締めした上ビードリングである。121
が上記円筒体120に昇降(滑動)可能に嵌挿したセン
ターポスト、122がセンターポスト121の下端部に
一体的に取付けて外周面が円筒体120の内周面を滑動
するブッシュ、123が円筒体120の上端部に挿入し
て内周面がセンターポスト121を滑動するパッキン、
124がパッキン123の抜け止めであり、センターポ
スト121の下端部に形成した凹部121aには、セン
ターポスト昇降シリンダ(図示せず)のロッドの先端に
組付けた自動連結手段が押入され、センターポスト12
1の上端部には、キャップ125がピン126により固
定されている。
【0010】118がキャップ125にボルト締めした
フランジ、117がフランジ118にボルト締めしたプ
ラダ押えで、フランジ118の外周部とブラダ押え11
7との間にブラダBの上端部が挟持されており、上記セ
ンターポスト昇降シリンダの作動によりブラダBの両端
部が接近、離間する。なお上記円筒体120には、ブラ
ダBを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体を導入する
複数のノズル127aを有するノズルリング127が固
定され、ノズル127aに連通する加熱加圧媒体通路1
20c、加熱加圧媒体排出通路120dが形成されてお
り、これらの通路120c、120dと金型装置外管路
とを接続する逆止弁付クイックカプラ128、129が
これらの通路120c、120dの出口部に組付けられ
ている。
【0011】130がカバープレートで、同カバープレ
ート130は、その外周部がスペーサリング112及び
硬質断熱材131を介してアウターリング111にボル
ト締めされている。132が上円板114に固定したス
ペーサ、119a、119b、119cが軟質の保温材
である。上円板114とカバープレート130とのロッ
ク手段は、上円板114にボルト締めした内リング13
8と、カバープレート130の内周部にブッシュ133
を介して回転可能に組付けた外リング134と、外リン
グ114の内周と内リング138の外周とに形成され且
つ外リング114の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪134a、138aと、後
記揺動回転装置とにより構成されている。
【0012】なお136は外リング134に固定した抜
け止めである。図21、図22の140が金型開閉装置
6aの支柱部に昇降(滑動)可能に組付けたアーム6c
に固定したボルスタープレートで、昇降シリンダ6dの
作動により昇降する。141がボルスタープレート14
0とカバープレート130とを着脱する公知の着脱装
置、135がボルスタープレート140に固定したスト
ッパ、142が一端をボルスタープレート140に固定
した複数のロッド、143がロッド142の他端にボル
ト締めした金型開閉シリンダ、144が金型開閉シリン
ダ143のロッド143aき先端に固定した延長ロッ
ド、146が延長ロッド144に回転(滑動)可能に組
付けたスリーブ、145がスリーブ146の上端内方に
ねじ込んだブッシュである。
【0013】上記金型開閉シリンダ143と上記上円板
114とを連結する連結手段は、延長ロッド144と、
ブッシュ145と、スリーブ146と、内リング138
に一体的に取付けた連結ロッド139と、連結ロッド1
39の外周上部とスリーブ146の内周下部とに形成し
てスリーブ146の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪139a、146bとによ
り構成されている。
【0014】148がレバーで、同レバー148は、先
端がフオーク状に形成され、ピン149を介してボルス
タープレート140に回転可能に組付けられ、同レバー
148の他端とボルスタープレート140との間には、
シリンダ150が組付けられており、同シリンダ150
の作動によりレバー148がピン149を中心に揺動す
る。
【0015】147がスリーブ146から外方に伸びる
アーム146cに固定したロッドで、同ロッド147
は、スリーブ146と平行である。そして同ロッド14
7が上記レバー148の先端フオーク部に形成したU字
溝に挿入され、スリーブ146の外周に軸芯と平行に形
成したキー溝146aにアーム137の先端が挿入さ
れ、同アーム137が外リング134に固定されてお
り、シリンダ150が作動して、レバー148が揺動す
ることにより、スリーブ146が回転するとともに、ス
リーブ146とアーム137とを介して外リング134
も回転する。この回転により、爪134a、138aの
組が係合状態にあるときは、爪139a、146bの組
が通過可能(解除状態)になり、爪134a、138a
の組が通過可能(解除状態)にあるときは、爪139
a、146bの組が係合状態になるようになっている。
【0016】前記図18、図19のタイヤ加硫設備に適
用した図20〜図22のタイヤ加硫機用割金型装置の作
用は次の通りである。図18〜図20、及び図22は、
加硫ステーション1aの金型台5aにあったタイヤ加硫
用金型Ma内のタイヤの加硫が終了し、金型搬送台車3
aにより、金型開閉ステーション2aの金型開閉装置6
a内に搬入し終わった状態を示している。
【0017】このとき、爪134a、138aの組は、
係合状態にあり、爪139a、146bの組は、通過可
能の状態にある。この状態から、先ずシリンダ6dを作
動させて、アーム6cを下降させ、着脱装置141によ
り、カバープレート130とボルスタープレート140
とを連結するとともに、加熱加圧媒体通路120c、1
20dをクイックカプラ128、129を介して金型外
配管(図示せず)に接続する。
【0018】次いで切換弁(図示せず)を作動させて、
タイヤT内の加熱加圧媒体を排出し、タイヤT内の圧力
が充分に降下したことを確認したら、シリンダ150を
作動させ、爪139a、146bの組を係合させて、上
円板114とシリンダ143のロッド143とを連結す
るとともに、爪134a、138aの組を通過可能の状
態にして、ロックを解除する。
【0019】次いで公知のようにシリンダ143を上円
板114の押下げ方向に作動させるとともに、シリンダ
6dをボルスタープレート140の上昇方向に作動させ
る。そうすると、トレッド型109がタイヤTから引き
剥がされて、拡径するとともに、爪110bと爪114
b、爪103aと爪110cとの係合が解除され、さら
にボルスタープレート140が上昇して、シリンダ14
3がストロークエンドに達すると、爪139a、146
bが係合しているので、上円板114が引き上げられ
て、タイヤ加硫用金型が開く。
【0020】次いで加硫済タイヤTをタイヤ加硫用金型
外へ搬出し、次いで加硫されるタイヤを搬入し、次いで
シリンダ6dを逆方向に作動させて、タイヤ加硫用金型
を閉じる。そうすると、先ず上円板114に吊架された
セグメント110が受圧板104に当接し、それからは
シリンダ143が押し戻されながら、ボルスタープレー
ト140を介してアウターシリンダ110が下降して、
トレッド型109が縮径して、タイヤ加硫用金型が閉じ
る。
【0021】この間、タイヤTの内方には、整形用圧力
気体が導入され、トレッド型109の縮径の最終段階で
は、爪110bと爪114b、爪103aと爪110c
とが係合する。かくしてタイヤ加硫用金型が閉じ終わっ
たら、シリンダ143の作動を停止するとともに、シリ
ンダ150を逆方向に作動させて、爪134a、138
aの組みを係合状態にして、カバープレート130とと
上円板114とをロックするとともに、爪139a、1
46bの組を通過可能の状態にし、次いでタイヤの内方
に加熱加圧媒体を導入して、加硫工程に入る。
【0022】このとき、加熱加圧媒体の圧力によるサイ
ドウオール型105、113を離間させようとする力
が、上円板114、爪114b、110b、セグメント
110、爪110c、103a、下円板103を介して
金型装置内で相殺される。またトレッド型109を拡径
させようとする半径方向の力が、セグメント110を介
してアウターリング111内で相殺されるとともに、セ
グメント110とアウターリング111との間に介在す
る滑動傾斜面により生じる上記半径方向力の垂直分力、
即ち、アウターリング111を浮き上がらせようとする
力が、スペーサリング112、硬質断熱材131、カバ
ープレート130、外リング134、爪134a、13
8a、内リング138、上円板114、爪114b、1
10bを介して金型装置内で相殺される。
【0023】従ってもはやボルスタープレート140を
介して金型装置を外力で押さえておく必要がなく、着脱
装置141を解放し、シリンダ6dを作動させて、アー
ム6cを上昇させてから、前記と逆の手順で金型装置を
加硫ステーションの所定位置に移動させて、加硫を続行
する。次に前記(2)のタイヤ加硫設備を図23〜図2
9により説明すると、このタイヤ加硫設備でも、前記図
18、図19に示すように加硫ステーション1(1a及
び1b)と、金型台5a、5b、5c・・・と、タイヤ
加硫用金型Ma、Mb、Mc・・・と、金型開閉ステー
ション2(2a及び2b)と、金型開閉装置6a、6b
と、金型搬送台車3a、3b(13a、13b)と、金
型交換ステーション11とを具えている。
【0024】次に図23〜図29によりタイヤ加硫用金
型Mを説明する。なお図23の矢視d−d線から左側
は、タイヤ加硫用金型Mが開かれて、加硫済タイヤが搬
出された後の状態を示し、右側は、未加硫タイヤTが搬
入されて、タイヤ加硫用金型が閉じ、ブラダBを介して
タイヤTの内方に加熱加圧媒体が導入されて、加硫が開
始された状態を示している。
【0025】201はタイヤ加硫用金型Mの基板で、同
基板201は、基板201の下面に埋設されたボールキ
ャス202を介して金型開閉装置6aのフレーム6e上
に水平滑動自在に載架されており、公知のロック装置
(図示せず)によりフレーム6eに固定されている。ま
た基板201の中央部に形成された円筒201aの外周
面を案内として昇降滑動可能に挿入されたブッシュ20
8に下熱板203が固定されており、フレーム6eに固
定されたシリンダ6fのロッドが基板201に設けた穴
201eを貫通しており、これが昇降することにより、
下熱板203が昇降する。
【0026】205は下熱板203にボルト締めされた
下サイドウォール型、206はブッシュ208に公知の
バヨネットロック機構で組付けられた下ビードリング
で、下ビードリング206にボルト締めされたブラダ押
え207と下ビードリング206との間にブラダBの下
端部が挟持されている。209は周方向に複数に分割さ
れたトレッド型で、閉時には外周面が実用上の円錐面を
形成する複数のセグメント210の内周面にトレッド型
209がボルト締められている。セグメント210の外
周面と係合する円錐面を円周に有するアウターリング2
11は、スペーサ212を介して基板201にボルト締
めされている。またセグメント210の円錐外周面に上
下方向に形成されたT溝210aに対し係合して滑動可
能なT棒211aがアウターリング211の円周円錐面
に固定されており、前記シリンダ6fの作用により、下
熱板203が上昇させると、下熱板203に固定された
受圧板204を介してセグメント210が押上げられる
ととともに、T棒211aに案内されて半径方向外方に
も滑動して、下サイドウォール型205に対しトレッド
型209が相対的に半径方向外方に離れるとともに、閉
時に係合していた下熱板203の外周に形成した爪20
3aに対しセグメント210の下方に形成された爪21
0bが半径方向外方に相対移動して係合が解かれるよう
になっている。
【0027】また受圧板215が固定された上熱板21
4がタイヤ加硫用金型M閉時には、受圧板215を介し
てセグメント210に乗っており、上熱板214に形成
した爪214aとセグメント210の上部に形成された
爪210cとが、セグメント210の半径方向への滑動
により、係合したり、係合が解除されたりする。213
は上熱板214にボルト締めされた上サイドウォール
型、216は上サイドウォール型213にボルト締めさ
れた上ビードリングである。
【0028】なおフレーム6aに昇降可能に組付けられ
たアーム6cには、フレーム6eに固定されたシリンダ
6dのロッドの先端が固定されており、シリンダ6dの
作動により、アーム6cが昇降する。また上熱板214
をアーム6cに着脱可能にする公知の着脱可能手段6
k、即ち、先端にT字状に爪225aが1体化されたT
ロッド225の他端にロータリーシリンダ224が固定
されており、ロータリーシリンダ224の作動により、
Tロッド225が90度往復回転して、上熱板214に
1体化された爪214bに対して係合または通過可能に
された手段がアーム6cに組付けられており、着脱手段
6kがアーム6cと上熱板214とを連結し、且つ、セ
グメント210が半径方向外方に移動して、爪210c
と214aとの係合が解除されている間に、シリンダ6
dが作動すると、上サイドウォール型213及び上ビー
ドリング216が上熱板214とともに昇降する。
【0029】また基板201の円筒部201aの上端部
にボルト締めされたブッシュ220の内周面を案内とし
て滑動昇降可能に第2のセンターポスト221が挿入さ
れている。また第2のセンターポスト221の上端部に
ボルト締めされたブッシュ222の内周面を案内として
滑動昇降可能に第1センターポスト123が挿入されて
おり、フレーム6eに固定されたセンターポスト昇降用
シリンダ(図示せず)のロッドの先端にねじ結合された
延長ロッド6j並びに延長ロッド6jに回転可能に組付
けられた円筒6bの上端に形成された爪6iと第1のセ
ンターポスト223の下端に形成された爪223cとの
係合を介して第1のセンターポスト223が昇降する。
【0030】第1センターポスト223が上昇して、第
1センターポスト223の下部に形成したフランヂ22
3bが第2センターポスト221の上端近くの内方に形
成したリング状突起221bに当接すると、第2センタ
ーポスト221が上昇し、第2センターポスト221の
下端に形成したフランヂ221aが円筒201aの上端
近くの内方に形成したリング状突起201cに当接し
て、第1及び第2センターポスト221、223の上昇
が停止する。下降時は、ブッシュ222の外周端部がブ
ッシュ220に当接して、第2センターポスト221の
下降が停止し、第1センターポスト223の上端にボル
ト締めされたフランヂ218がブッシュ222に当接し
て、第1センターポスト223の下降も停止する。
【0031】ブラダBの上端部がフランヂ218にボル
ト締めされたブラダ押え217との間に挟持されてお
り、センターポスト223の昇降により、ブラダBの上
下端距離が遠ざかったり、近づいたりする。また基板2
01の円筒部201aには、ブラダBを介してタイヤT
の内方に加熱加圧媒体を給排するための通路201bが
設けられており、通路201bの下端は、金型開閉装置
6の配管6gと公知の着脱手段226を介して着脱可能
になっている。即ち、着脱手段226は、基板201に
埋設、固定された弁ボデー227と、弁ボデー227の
一方の内周面227bを案内として滑動し、弁ボデー2
27の中間部に形成された弁座227aに係合するシー
ト面227aを有する弁体228と、弁体228を弁座
227aに押付けるコイルバネ229とからなる逆止弁
と、フレーム6eに組付けられた昇降手段(図示せず)
により昇降して、先端外周に弁ボデー227の他方の内
周面227cに滑動的に係合可能な円筒面を形成した配
管6gとからなり、しかも配管6gの先端には、弁体2
28のシート面227a側に伸びる弁棒228cに当接
するY字体を形成しており、配管6gの弁ボデー227
への挿入時、弁体228を押上げて、通路201bと配
管6gとを連通し、配管6gの引下げ時には、弁体22
8がコイルバネ229により押下げられて、通路201
bを閉じるようになっている。なお配管6gと加熱加圧
媒体供給源との間には、切換弁(図示せず)等が組込ま
れている。
【0032】また第1センターポスト223にも、シェ
ーピング用蒸気等をブラダBを介してタイヤTの内方に
導入するための通路223aが設けられており、通路2
23aの下方にも、同様の着脱手段が組付けられてい
る。前記図18、図19のタイヤ加硫設備に適用した図
23〜図29のタイヤ加硫設備の作用は次の通りであ
る。
【0033】図18、図19に示すタイヤ加硫設備にお
いて、加硫ステーション1aの金型台5aにあったタイ
ヤ加硫用金型Ma内のタイヤの加硫が終了し、金型搬送
台車3aにより、金型開閉ステーション2aの金型開閉
装置6a内に搬入し終ったらシリンダ6dを作動させ
て、アームを下降させ、着脱手段6kにより、タイヤ加
硫用金型Maの上熱板214とアーム6cを連結すると
ともに、配管6gを上昇させて、通路201bと連通さ
せ、延長ロッド6jを少し上昇させて、通路223aも
連通させ、円筒6hを回転させて、爪6jと223cと
を係合させる。
【0034】次いで切換弁(図示せず)を作動させて、
タイヤT内の加熱加圧媒体を排出し、タイヤT内圧力が
充分に降下したことを確認してから、シリンダ6fを作
動させて、下熱板203を押上げる。この押上げによ
り、トレッド型209がタイヤTから相対的に遠ざかっ
て離型される。トレッド型209が充分に拡径して、セ
グメント210の爪210b,210cと上下熱板の爪
203a,214aとの係合が解除されたら、シリンダ
6dの作動により、上熱板214を上昇させて、上サイ
ドウォール型213の離型を行い、通路223aを介し
てブラダB内に真空をかけながら、センターポスト22
3を上昇させて、タイヤTの内方からブラダBを引出
す。
【0035】次いでアンローダ7aの作用により、加硫
済タイヤTがタイヤ加硫用金型Ma外に吊出され、ロー
ダ8aの作用により、次に加硫される未加硫タイヤTが
タイヤ加硫用金型Ma内に吊込まれる。通路223aを
介してブラダB内にシェーピング用蒸気を供給しつつ、
センターポスト223を下降させて、吊込まれた未加硫
タイヤTの内方にブラダBが挿入されたら、ローダ8a
がタイヤTの把持を解除して、待機位置に移動する。上
熱板214に対して干渉しない位置まで移動したら、シ
リンダ6dの作動により、上熱板214を下降させて、
公知の手順でシェーピング並びにタイヤ加硫用金型閉工
程を行い、上熱板214がセグメント210に当接した
後、シリンダ6fも作動させて、セグメント210を介
して上熱板214により下熱板203を押下げ、この押
下げにより、トレッド型209が縮径して、タイヤ加硫
用金型Maが閉じられる。
【0036】このとき、同時に爪210cと214a並
びに203aと210bとの係合も行なわれるので、タ
イヤ加硫用金型Maの閉型後、ブラダBを介してタイヤ
T内方に加熱加圧媒体が導入されて、加硫が開始されて
も、加熱加圧媒体の圧力により、金型を開こうとする力
は、爪210cと214a、203aと210bとの係
合により、セグメント210を介して相殺されて、金型
が開かない。
【0037】そしてタイヤ加硫が開始された後、前記と
逆の手順でタイヤ加硫用金型Maと金型開閉装置6aと
の連結が解除される。このとき、通路223a及び20
1bには、逆止弁が下端部に組込まれているので、タイ
ヤ内圧が保持される。次いでタイヤ加硫用金型Maが金
型搬送台車3aにより、加硫ステーション1aの金型台
5a上に搬送されて、加硫が続行され、金型搬送台車3
aは、次に加硫の終了したタイヤ加硫用金型を受取っ
て、金型開閉ステーション2aへ運搬する。
【0038】なおブラダB等の交換を行う場合は、次に
加硫されるタイヤTを吊込まずに一旦金型を閉じてから
(この場合、加熱加圧媒体の導入も勿論行なわない)、
金型交換ステーション11へ搬送し、ブラダB等が交換
される間は、金型搬送台車3a並び金型開閉ステーショ
ン6aでは、別のタイヤ加硫用金型のタイヤ搬出入が行
われ、ブラダB等の交換が終了したら、金型開閉ステー
ションへ運ばれて、次に加硫されるタイヤの挿入が行わ
れる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】前記図18〜図22に
示すタイヤ加硫機用割金型装置、及び前記図23〜29
に示すタイヤ加硫設備には、次の問題があった。即ち、 (a)金型を開いて、完成タイヤを取り出すとともに未
加硫タイヤを装入するときに、ブラダーBを伸長させる
必要があり、従ってセンターポストを伸長することにな
る。 (b)また図18、図19中に示す金型開閉ステーショ
ン2a、2bは、定置型であり、金型開時には、上金型
が下金型の上方に待機するようになっているため、完成
タイヤの取り出しを行うアンローダ7a及び未加硫タイ
ヤの供給を行うローダ8aが前記上金型と下金型との間
に進入するためには、上記金型開閉ステーション2a、
2bのシリンダ6dのストロークを大きくして、上下金
型の間隔を大きくする必要がある。
【0040】このため、加硫ステーション1a、1bの
上方部の高さを低くできるにも係わらず金型開閉ステー
ション2a、2b部分の背丈が高くなって、これを低く
する必要である。 (c)また前記加硫ステーション1a、1bの上部空間
を利用して未加硫タイヤの供給を行おうとするとき、タ
イヤ供給装置は、より一層高い位置での進入が必要にな
って、金型開閉ステーション2a、2bの背丈の問題が
同様に生じてくる。
【0041】さらに前記加硫設備では、完成タイヤの取
り出し用アンローダと未加硫タイヤ供給用ローダとを各
一対具えているが、タイヤ及び未加硫タイヤの上ビード
部分を内方から把持するとともに適当な位置間の昇降、
適当な位置間の揺動という基本機能が同じであるにも係
わらず、完成タイヤの取り出し用アンローダと未加硫タ
イヤ供給用ローダとを各一対具えるというのは、経済的
に不利である。
【0042】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、その目的とする処は、
従来型の加硫設備で問題になっている工場建屋との干渉
を解消でき、平面専有スペースを節減でき、未加硫
タイヤの供給を一つのハンドリング装置により行うこと
ができて、経済的に有利なタイヤ加硫設備を提供しよう
とする点にある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明は、複数組のタイヤ加硫用金型を並べて加
硫を行う加硫ステーションと、同タイヤ加硫用金型を開
いて加硫済タイヤを取出し、次の加硫すべき未加硫タイ
ヤを挿入し、整形して、同タイヤ加硫用金型を閉じる金
型開閉ステーションと、上記加硫ステーションと上記金
型開閉ステーションとの間に移動可能な金型搬送台車と
を有するタイヤ加硫設備において、前記加硫ステーショ
ンの各タイヤ加硫用金型の上方に未加硫タイヤの貯蔵部
を設けている(請求項1)。
【0044】また本発明は、複数組のタイヤ加硫用金型
を並べて加硫を行う加硫ステーションと、同タイヤ加硫
用金型を開いて加硫済タイヤを取出し、次の加硫すべき
未加硫タイヤを挿入し、整形して、同タイヤ加硫用金型
を閉じる金型開閉ステーションと、上記加硫ステーショ
ンと上記金型開閉ステーションとの間に移動可能な金型
搬送台車とを有するタイヤ加硫設備において、前記金型
開閉ステーションの金型開閉装置を昇降可能に構成する
とともに、加硫済タイヤの搬出と未加硫タイヤの搬入と
を行っている間待避位置に移動可能に構成している(請
求項2)。
【0045】前記請求項1、2のタイヤ加硫設備におい
て、タイヤ搬出位置と未加硫タイヤ受取り位置と未加硫
タイヤをタイヤ加硫用金型へ供給する供給位置との3位
置の間を移動して加硫済タイヤの搬出及び未加硫タイヤ
の供給を行うタイヤハンドリング装置を具えている(請
求項3)
【0046】
【作用】本発明のタイヤ加硫設備は前記のように構成さ
れており、(1)金型開閉装置の開閉ストロークが少な
くなり、横方向移動との組合せで、金型開閉装置の全高
が低くなって、従来型の加硫設備で問題になっている工
場建屋との干渉が解消される。(2)加硫ステーション
の上部空間を利用して未加硫タイヤの貯蔵と供給とが可
能で、従来型の加硫設備で必要としていた加硫設備前方
の未加硫タイヤ供給台及び未加硫タイヤ運搬台車の駐車
場等が不要になって、平面専有スペースが節減される。
(3)完成タイヤの搬出コンベアも加硫ステーションの
上部を活用して設置可能で、この点からもスペースが節
減される。(4)完成タイヤの取り出し、未加硫タイヤ
の供給が一つのハンドリング装置により行われて、経済
的に有利である。
【0047】
【実施例】次に本発明のタイヤ加硫設備を図1、図2に
示す一実施例により説明する。図1は、本発明のタイヤ
加硫加硫設備の正面図、図2は、同タイヤ加硫設備の平
面図、図3は、同タイヤ加硫設備で使用する割金型装置
の一例を示し、詳細は前記図20に示したタイヤ加硫機
用割金型装置と実質的に同一である。図4〜図17は、
同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【0048】図1、図2に示す本発明のタイヤ加硫設備
では、図示していないが、図18、図19に示すタイヤ
加硫設備の金型交換ステーション及び同金型交換ステー
ションを共用する反対側の加硫設備も含まれている。以
下、本発明のタイヤ加硫設備を図1、図2により説明す
る。301は金型開閉ステーションのべースで、適所に
油圧ユニット302が設けられている。べース301の
上面には、直線軌道303、304、305が平行に設
置され、門型の移動フレーム306下部のベアリングナ
ット307により移動できるようになっている。
【0049】この移動は、一端がべース301に、他端
が移動フレーム306の適所に、それぞれ連結された油
圧シリンダ308により行われ、金型M及び運搬台車D
の停止中心aと待機位置bとの間を往復できるようにな
っており、a位置で金型Mの下型部分Mbと移動フレー
ム306側に吊下げられた金型Mの上型部分Mbの中心
が合うように正確に停止させる公知手段(図示せず)を
具えている。
【0050】移動フレーム306は、水平直線軌道30
3、304上を走行する主脚306aと、水平直線軌道
305上を走行する従脚306cと、主脚306aと従
脚306cとの上端を連結するビーム306bとにより
構成されている(主脚306a、ビーム306b、従脚
306cは一体構造でもよい)。ボルスタプレート31
1は、主脚306aに設けられた垂直直線軌道309に
案内されて前記ビーム306bの適所に設けられた油圧
シリンダー310により昇降される。
【0051】このボルスタプレート311には、連結装
置312が複数組設けられるとともに、中央部には、前
記特願平6−122661号明細書に記載された割金型
操作装置が設けられている。べース301の適所には、
タイヤハンドリング装置313の支柱313aが固定さ
れ、この支柱313aには、公知の昇降案内装置及び昇
降駆動装置が設けられ、同昇降部に把持装置313bが
揺動自在に設けられている。
【0052】この把持装置313bは、金型Mの下金型
中心a位置と、タイヤ搬出位置cと、未加硫タイヤ受取
り位置dとの各位置に停止されるとともに各位置での昇
降が可能になっている。上記把持装置313bは、位置
aにあるとき、上限にあり、位置dにあるとき、下限に
あるが、図1は、位置aにあるときの状態を示してい
る。
【0053】この把持装置313bは、拡縮自在で、タ
イヤT及び未加硫タイヤGの上ビード部分を内方から把
持するのに都合のよい公知の構造になっている。314
は加硫ステーションのべースで、各加硫ステーションに
は、金型Mの搬入・搬出に都合のよい公知の案内ローラ
群314a、荷重を受ける荷重受ローラ群314bが設
けられており、内、外圧供給装置(図示せず)を具えて
いる。
【0054】べース314の中央部には、金型搬送台車
Dの直線軌道314cが設けられ、台車の移動・停止が
可能になっている。この金型搬送台車D上にも、前記案
内ローラ、荷重受ローラに類似のものが設けられてお
り、ローラの配置の向きは、各加硫ステーションの各ロ
ーラ314a、314bと同じである。
【0055】この金型搬送台車Dの上部には、押し出し
・引込み装置(図示せず)が設けられ、金型Mを金型搬
送台車D上に移したり、同台車Dから各加硫ステーショ
ンへ引き渡したりするようになっている。べース314
の適所には、支柱315が複数本立設され、上部には、
床316が設置されている。床316上には、複数本の
未加硫タイヤGを周回させるターンテーブル317(例
えば空港等の荷物受取り場所等でみられるようなもの)
が設けられている。
【0056】またターンテーブル317上の所定位置e
と前記タイヤハンドリング装置の未加硫タイヤ受取り位
置dとの間には、その間に往復動可能な未加硫タイヤ移
載装置318が設けられている。この未加硫タイヤ移載
装置318には、タイヤハンドリング装置313に類似
の公知のものが使用され、適所に固定した未加硫タイヤ
受台320上に未加硫タイヤが載置される。
【0057】ターンテーブル317上の未加硫タイヤG
は、必要に応じて周回移動され、選択された未加硫タイ
ヤGがe位置で停止する。床316上には、タイヤハン
ドリング装置の把持装置313bにより搬出されたタイ
ヤTをタイヤ加硫設備外へ搬出する公知のローラコンベ
ア319が設けられている。
【0058】ターンテーブル317上の未加硫タイヤの
保管用空スペースには、未加硫タイヤGが適当なる手
段、例えばモノレール型の天井走行トランスファにより
成形工程等から搬送されてきて補充される。次に前記図
1、図2に示すタイヤ加硫設備の作用を具体的に説明す
る。 (1)加硫中の複数のタイヤ加硫用金型Mを配列した加
硫ステーションから加硫の終了したタイヤ加硫用金型M
を金型搬送台車Dにより金型開閉ステーションの定位置
まで搬送する。このとき、金型開閉開閉装置306〜3
12は、金型の進行を阻げない位置まで下降して待機し
ている。一方、タイヤハンドリング装置313の把持装
置313bは、加硫済タイヤも未加硫タイヤも把持しな
い状態でタイヤ排出位置上方に待機している(図4、図
5参照)。 (2)金型が定位置に停止した後、金型開閉装置306
〜312が下降して、金型との連結が行われる(図6、
図7参照)。 (3)金型開閉装置306〜312が上昇して、タイヤ
加硫用金型(割金型)Mも開かれ、上金型が下金型上に
残されたタイヤ及びブラダー操作機構よりも若干高い位
置に達して停止する(図8参照)。 (4)金型開閉装置306〜312が横方向へ移動して
停止する。停止した後、タイヤ内のブラダーが伸長し、
タイヤ内面からの剥離が行われる一方、タイヤハンドリ
ング装置313がタイヤ受取りのために作動を開始する
(図9参照)。 (5)タイヤハンドリング装置313の把持装置313
bが下降して、タイヤの上ビード部分が把持される。同
時に金型開閉装置306〜312が停止位置で一旦開い
た割金型の全部或いは一部分を引き込み、上金型の最下
限位置が高くなって、次の横移動の準備作動が行われる
(図10参照)。 (6)タイヤハンドリング装置313の把持装置313
bがタイヤを把持して上昇し、所定高さまで上昇した
ら、タイヤ排出位置へ移動した後、タイヤが排出される
(図11参照)。排出後、未加硫タイヤ受取り位置へ移
動して、未加硫タイヤを受取る。 (7)未加硫タイヤを受取った後、下金型上方位置に移
動し、引続き下降して、未加硫タイヤの下ビード部が下
金型のビードリングモールドに係合する(図12、図1
3参照)。 (8)次いで圧力媒体がブラダー内に供給されるととも
に、ブラダーが未加硫タイヤ内へ挿入され、適当な時期
にタイヤハンドリング装置313の把持装置313bが
未加硫タイヤの把持を解除して、上昇した後、タイヤ排
出位置へ戻って、待機する(図14参照)。 (9)待機していた金型開閉装置306〜312が横移
動して、上金型が下金型の中心に一致するように停止し
た後、下降して、型閉鎖作動が開始される(図15参
照)。 (10)金型閉鎖完了後、金型開閉装置306〜312
と金型との連結が解除され、金型開閉装置306〜31
2が金型の移動の阻げにならない下方位置に移動して、
次の金型の進入まで待機する(図16、図17参照)。 (11)金型が運搬装置により加硫ステーションの元の
位置まで戻される。以下同じ作用が繰替えされて、生産
が行なわれる。 (12)排出されたタイヤが加硫ステーション上方の適
所に準備されたローラコンベア等によりメインコンベア
の方向へ送られ、次に供給される未加硫タイヤが準備さ
れているタイヤの中から選び出されて、未加硫タイヤ供
給位置へ供給される。
【0059】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫設備は前記のように
構成されており、次の効果を達成できる。 (1)金型開閉装置の開閉ストロークを少なくして横移
動との組合せで金型開閉装置の全高を低くでき、従来型
の加硫設備で問題になっている工場建屋との干渉を解消
できる。 (2)加硫ステーションの上部空間を利用して未加硫タ
イヤの貯蔵と供給とが可能で、従来型の加硫設備で必要
としていた加硫設備前方の未加硫タイヤ供給台及び未加
硫タイヤ運搬台車の駐車場等を不要にできて、平面専有
スペースを節減できる。 (3)完成タイヤの搬出コンベアも加硫ステーションの
上部を活用して設置できて、この点からもスペースを節
減できる。 (4)完成タイヤの取り出し、未加硫タイヤの供給を一
つのハンドリング装置により行うことができて、経済的
に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫加硫設備の一実施例を示す
正面図である。
【図2】同タイヤ加硫設備の平面図である。
【図3】同タイヤ加硫設備で使用する割金型装置の一例
を示す縦断側面図である。
【図4】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図5】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図6】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図7】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図8】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図9】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図10】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図11】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図12】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図13】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図14】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図15】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図16】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図17】同タイヤ加硫設備の作用説明図である。
【図18】本件出願人が既に提案したタイヤ加硫設備の
平面図である。
【図19】図18の矢視a−a線に沿う縦断正面図であ
る。
【図20】図19の矢視b−b線に沿うタイヤ加硫機用
割金型装置の縦断側面図である。
【図21】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との1態様を示す縦断正面図である。
【図22】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との他の態様を示す縦断正面図である。
【図23】本件出願人が既に提案した他のタイヤ加硫用
金型の縦断側面図である。
【図24】図23の矢視e−e線に沿う縦断側面図であ
る。
【図25】図23の矢視f−f線に沿う上熱板着脱手段
の一例を示す横断平面図である。
【図26】図23の矢視f−f線に沿う上熱板着脱手段
の他の例を示す横断平面図である。
【図27】図23の矢印g部分の拡大縦断側面図であ
る。
【図28】図23の矢視h−h線に沿う横断平面図であ
る。
【図29】図23の矢視i−i線に沿う横断平面図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b 加硫ステーション 2a、2b 金型開閉ステーション 301〜312 金型開閉装置 317 未加硫タイヤGの貯蔵部 313 タイヤハンドリング装置 313b 〃 の把持装置 D 金型搬送台車 M タイヤ加硫用金型 G 未加硫タイヤ T 加硫済タイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】なお136は外リング134に固定した抜
け止めである。図21、図22の140が金型開閉装置
6aの支柱部に昇降(滑動)可能に組付けたアーム6c
に固定したボルスタープレートで、昇降シリンダ6dの
作動により昇降する。141がボルスタープレート14
0とカバープレート130とを着脱する公知の着脱装
置、135がボルスタープレート140に固定したスト
ッパ、142が一端をボルスタープレート140に固定
した複数のロッド、143がロッド142の他端にボル
ト締めした金型開閉シリンダ、144が金型開閉シリン
ダ143のロッド143aの先端に固定した延長ロッ
ド、146が延長ロッド144に回転(滑動)可能に組
付けたスリーブ、145がスリーブ146の上端内方に
ねじ込んだブッシュである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】この把持装置313bは、金型Mの下金型
中心a位置と、タイヤ搬出位置cと、未加硫タイヤ受取
り位置dとの各位置に停止されるとともに各位置での昇
降が可能になっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数組のタイヤ加硫用金型を並べて加硫
    を行う加硫ステーションと、同タイヤ加硫用金型を開い
    て加硫済タイヤを取出し、次の加硫すべき未加硫タイヤ
    を挿入し、整形して、同タイヤ加硫用金型を閉じる金型
    開閉ステーションと、上記加硫ステーションと上記金型
    開閉ステーションとの間に移動可能な金型搬送台車とを
    有するタイヤ加硫設備において、前記加硫ステーション
    の各タイヤ加硫用金型の上方に未加硫タイヤの貯蔵部を
    設けたことを特徴とするタイヤ加硫設備。
  2. 【請求項2】 複数組のタイヤ加硫用金型を並べて加硫
    を行う加硫ステーションと、同タイヤ加硫用金型を開い
    て加硫済タイヤを取出し、次の加硫すべき未加硫タイヤ
    を挿入し、整形して、同タイヤ加硫用金型を閉じる金型
    開閉ステーションと、上記加硫ステーションと上記金型
    開閉ステーションとの間に移動可能な金型搬送台車とを
    有するタイヤ加硫設備において、前記金型開閉ステーシ
    ョンの金型開閉装置を昇降可能に構成するとともに、加
    硫済タイヤの搬出と未加硫タイヤの搬入とを行っている
    間待避位置に移動可能に構成したことを特徴とするタイ
    ヤ加硫設備。
  3. 【請求項3】 タイヤ搬出位置と未加硫タイヤ受取り位
    置と未加硫タイヤをタイヤ加硫用金型へ供給する供給位
    置との3位置の間を移動して加硫済タイヤの搬出及び未
    加硫タイヤの供給を行うタイヤハンドリング装置を具え
    ている請求項1、2記載のタイヤ加硫設備。
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