JPH08281658A - タイヤ加硫方法 - Google Patents

タイヤ加硫方法

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JPH08281658A
JPH08281658A JP8945495A JP8945495A JPH08281658A JP H08281658 A JPH08281658 A JP H08281658A JP 8945495 A JP8945495 A JP 8945495A JP 8945495 A JP8945495 A JP 8945495A JP H08281658 A JPH08281658 A JP H08281658A
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JP
Japan
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tire
mold
station
vulcanizing
vulcanization
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JP8945495A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Irie
暢彦 入江
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0603Loading or unloading the presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/065Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other
    • B29D2030/0651Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other the moulds being arranged side by side, or in a circle

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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤに欠陥を生じることなしに、金型開
閉ステーションの稼働率を向上でき、加硫時間の短縮
できる上に、タイヤ内方用加熱加圧媒体の熱消費を減少
できる。 【構成】 複数組のタイヤ金型Mを並べて加硫を行う加
硫ステーション1と同タイヤ金型Mを開いて加硫済タイ
ヤを取出し、次に加硫すべき未加硫タイヤを挿入し整形
して同タイヤ金型を閉じる金型開閉ステーション2と同
加硫ステーション1と同金型開閉ステーション2との間
に同タイヤ金型Mを搬送する金型運搬装置3とよりなる
タイヤ加硫設備において、前記金型開閉ステーション2
での金型閉鎖時の整形圧をP1 、型閉鎖後から前記金型
運搬装置3で運搬して前記加硫ステーション1に到着す
るまでの間のタイヤ内圧をP2 、同加硫ステーション1
に到着後のタイヤ内圧をP3 、同加硫ステーション1で
の加硫終了後のタイヤ内圧を略大気圧P0 とすると、こ
れらタイヤ内圧の関係をP0 <P1 <P2 <P3 とし
て、タイヤを加硫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ金型を加硫ステ
ーションと金型開閉ステーションとの間に移動させる形
式のタイヤ加硫設備に適用するタイヤ加硫方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ加硫方法では、タイヤ金型
に搬入されたタイヤは、先ず、タイヤ内方にブラダを介
して低圧の気体(蒸気、イナートガス、またはこれらの
混合気体)を導入しながらタイヤ金型を閉じて、整形
(Shaping)を行い、タイヤ金型が閉じ終った
ら、高圧の加熱加圧媒体をブラダを介してタイヤ内方に
導入して、加硫工程に入るが、搬入される未加硫タイヤ
の温度は低いことに加え、タイヤ金型開時の放熱による
タイヤ金型の温度低下もあって、加硫工程初期には、こ
れらの昇温に多くの熱が消費される。
【0003】省エネルギの観点から、近年普及してきた
タイヤ加硫方法(加熱加圧媒体として蒸気、イナートガ
ス、またはこれらの混合気体を使用するガス加硫と呼ば
れているタイヤ加硫方法)では、例えば加硫工程初期
に、加硫温度よりもやや高温の蒸気を導入し、タイヤ温
度が上昇して、熱消費量が減少してきたら、さらに高圧
の加熱加圧媒体を導入するというタイヤ加硫方法が採用
されている。
【0004】このタイヤ加硫方法では、加硫が終了した
ら、タイヤ内方の加熱加圧媒体を排出した後、タイヤ金
型を開いて、加硫済タイヤを取出すが、この間、タイヤ
金型の型部分に接するように組付けた加熱室にタイヤ外
側加熱用蒸気を導入し続けるようにしている。次に本件
出願人が既に提案したタイヤ加硫設備及び同タイヤ加硫
設備用割金型装置、即ち、複数組のタイヤ金型を並べて
加硫を行う加硫ステーションと、同タイヤ金型を開いて
加硫済タイヤを取出し次に加硫すべき未加硫タイヤを挿
入し整形して同タイヤ金型を閉じる金型開閉ステーショ
ンと、同加硫ステーションと同金型開閉ステーションと
の間に同タイヤ金型を搬送する金型運搬装置とからなる
タイヤ加硫設備及びタイヤ加硫用割金型装置(特願平6
−122661号明細書参照)を説明する。
【0005】先ずこのタイヤ加硫設備を図9、図10に
より説明すると、加硫ステーション1(1a及び1b)
は、複数のタイヤ加硫用金型M(Ma、Mb、Mc、・
・・)を載架する複数の金型台5(5a、5b、5c、
・・・)からなり、各金型台5には、図示を省略した金
型移動手段(例えばシリンダ駆動のプッシャ)が設けら
れ、必要に応じて加熱加圧媒体補充手段並びに配管等が
設けられている。
【0006】金型開閉ステーション2(2a及び2b)
は、公知のタイヤ加硫機に類似(差異は後記)の金型開
閉装置6(6aと6b)と、タイヤ金型から加硫済タイ
ヤを搬出する公知のアンローダ7(7aと7b)と、タ
イヤ加硫用金型に未加硫タイヤを搬入する公知のローダ
8(8aと8b)とからなり、必要に応じて加硫済タイ
ヤ搬送用コンベヤ9(9aと9b)、未加硫タイヤ用ラ
ック10(10aと10b)等が設けられている。
【0007】金型運搬台車は、床面に敷設したレール4
と、このレール4に案内されて図示を省略した駆動装置
により走行する公知の台車3(3aと3b)とからなっ
ている。金型交換ステーションは、被加硫タイヤの仕様
変更に伴なうタイヤ加硫用金型内のトレッド型、サイド
ウォール型等の交換や消耗品であるブラダの交換等を行
う金型交換テーブル11であって、これらの交換作業に
必要な金型開閉手段を具えている。
【0008】次に図11〜図13によりこのタイヤ加硫
設備に使用されるタイヤ金型(割金型装置)を具体的に
説明する。なお図11は、未加硫タイヤTが搬入され
て、タイヤ加硫用金型が閉じ、加熱加圧媒体がブラダB
を介してタイヤTの内方に導入されて、加硫が開始され
た状態を示している。101がタイヤ加硫用金型Mの基
板で、同基板101は、金型開閉装置6aのフレーム6
e上に水平滑動自在に載架されており、図示を省略した
公知のロック装置によりフレーム6eに固定されてい
る。
【0009】103が硬質断熱材102を介して基板1
01に固定した下円板(本例では加熱加圧媒体通路を設
けて熱板に兼用にしているが、下円板103から独立し
た従来公知の熱板を下円板103の下側に取付けてもよ
い)、105が下円板103に固定した下サイドウォー
ル型、106が下サイドウォール型105の内周円筒面
に係合する外周面を持った下ビードリングで、円筒体1
20の中央外周部に形成したフランジ120aにクラン
パ108により着脱自在に組付けられており、下ビード
リング106にボルト締めしたブラダ押え107と下ビ
ードリング106との間にブラダBの下端部が挟持され
ている。
【0010】前記円筒体120は、図示のように基板1
02に固定してもよいし、下円板103あるいは下円板
下側の独立熱板に固定してもよい。109が周方向に複
数に分割されたトレッド型で、閉時には、外周面が実用
上の円錐面を形成し、下円板103の外周部に形成した
フランジ103b上に固定した受圧板104上を滑動自
在なセグメント110の内周面にトレッド型109がボ
ルト締めされている。
【0011】111がセグメント110の外周面に係合
する円錐面を内周に有するアウターリングで、同アウタ
ーリング111には、セグメント110の円錐外周面に
上下方向に形成したT溝110aに係合して滑動可能な
T棒111aがアウターリング111の内周円錐面に固
定されている。また上円板114の外周部に半径方向に
伸びる複数のアーム114aに半径方向への滑動自在に
組付けられたスライドガイド115がセグメント110
の上面に固定されており、上円板114とアウターリン
グ111とが軸芯方向に相対的に昇降すると、トレッド
型109がセグメント110を介して半径方向に移動し
て拡縮されるとともに、トレッド型109の閉時には、
セグメント110の上端部及び下端部に形成した爪11
0b、110cが上円板114及び下円板103の外周
部に形成した爪114b、103aに係合し、トレッド
型109の開時には、上記爪110bと114b、11
0cと103aとの係合が解除される。
【0012】113が上円板114(本例では加熱加圧
媒体通路を設けて熱板に兼用しているが、上円板114
から独立した従来公知の熱板を上円板114の上側に取
付けてもよい)に固定した上サイドウォール型、116
が上サイドウォール型113にボルト締めした上ビード
リングである。121が上記円筒体120に昇降(滑
動)可能に嵌挿した軸(センターポスト)、122が軸
(センターポスト)121の下端部に一体的に取付けて
外周面が円筒体120の内周面を滑動するブッシュ、1
23が円筒体120の上端部に挿入して内周面が軸(セ
ンターポスト)121を滑動するパッキン、124がパ
ッキン123の抜け止めであり、軸(センターポスト)
121の下端部に形成した凹部121aには、軸(セン
ターポスト)昇降シリンダ(図示せず)のロッドの先端
に組付けた自動連結手段が押入され、軸(センターポス
ト)121の上端部には、キャップ125がピン126
により固定されている。
【0013】118がキャップ125にボルト締めした
フランジ、117がフランジ118にボルト締めしたブ
ラダ押えで、フランジ118の外周部とブラダ押え11
7との間にブラダBの上端部が挟持されており、上記軸
(センターポスト)昇降シリンダの作動によりブラダB
の両端部が接近、離間する。なお上記円筒体120に
は、ブラダBを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体を
導入する複数のノズル127aを具えたノズルリング1
27が固定され、ノズル127aに連通する加熱加圧媒
体通路120c、加熱加圧媒体排出通路120dが形成
されており、これらの通路120c、120dと金型装
置外管路とを接続する逆止弁付クイックカプラ128、
129がこれらの通路120c、120dの出口部に組
付けられている。
【0014】130がカバープレートで、同カバープレ
ート130は、その外周部がスペーサリング112及び
硬質断熱材131を介してアウターリング111にボル
ト締めされている。132が上円板114に固定したス
ペーサ、119a、119b、119cが軟質の保温材
である。上円板114とカバープレート130とのロッ
ク手段は、上円板114にボルト締めした内リング13
8と、カバープレート130の内周部にブッシュ133
を介して回転可能に組付けた外リング134と、外リン
グ114の内周と内リング138の外周とに形成され且
つ外リング134の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪134a、138aと、後
記揺動回転装置とにより構成されている。
【0015】なお136は外リング134に固定した抜
け止めである。図12、図13の140が金型開閉装置
6aの支柱部に昇降(滑動)可能に組付けられたアーム
6cに一体のボルスタープレートで、昇降シリンダ6d
の作動により昇降する。141がボルスタープレート1
40とカバープレート130とを着脱する公知の着脱装
置、135がボルスタープレート140に固定したプッ
シャ、142が一端をボルスタープレート140に固定
した複数のロッド、143がロッド142の他端にボル
ト締めした金型開閉シリンダ、144が金型開閉シリン
ダ143のロッド143aの先端に固定した延長ロッ
ド、146が延長ロッド144に回転(滑動)可能に組
付けたスリーブ、145がスリーブ146の上端内方に
ねじ込んだブッシュである。
【0016】上記金型開閉シリンダ143と上記上円板
114とを連結する連結手段は、延長ロッド144と、
ブッシュ145と、スリーブ146と、内リング138
に一体的に取付けた連結ロッド139と、連結ロッド1
39の外周上部とスリーブ146の内周下部とに形成し
てスリーブ146の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪139a、146bとによ
り構成されている。
【0017】148がレバーで、同レバー148は、先
端がフォーク状に形成され、ピン149を介してボルス
タープレート140に回転可能に組付けられ、同レバー
148の他端とボルスタープレート140との間には、
シリンダ150が組付けられており、同シリンダ150
の作動によりレバー148がピン149を中心に揺動す
る。
【0018】147がスリーブ146から外方に伸びる
アーム146cに固定したロッドで、同ロッド147
は、スリーブ146と平行である。そして同ロッド14
7が上記レバー148の先端フォーク部に形成したU字
溝に挿入され、スリーブ146の外周に軸芯と平行に形
成したキー溝146aにアーム137の先端が挿入さ
れ、同アーム137が外リング134に固定されてお
り、シリンダ150が作動して、レバー148が揺動す
ることにより、スリーブ146が回転するとともに、ス
リーブ146とアーム137とを介して外リング134
も回転する。この回転により、爪134a、138aの
組が係合状態にあるときは、爪139a、146bの組
が通過可能(解除状態)になり、爪134a、138a
の組が通過可能(解除状態)にあるときは、爪139
a、146bの組が係合状態になるようになっている。
【0019】また前記プッシャ135は、ボルスタープ
レート140の着脱装置141とカバープレート130
とが当接している状態では、プッシャ135がカバープ
レート130の内周部分を下方に押し下げて、弾性変形
させ、前記上円板114に固定されたスペーサ132に
当たって変形量を規制するようになっている。そして外
リング134が回転されるときには、外リング134の
内周部の爪134aと内リング138の外周爪138a
の高さ方向に隙間を有して、容易に回転できる一方、回
転させて、前記爪134aと爪138とが係合状態にな
るようにしてから、前記ボルスタープレート140を上
昇させ、爪134aと爪138aとが当接したときに
は、前記カバープレート130の下方変位量の大半が残
され、同カバープレート130がバネ体として作用し
て、アウターリング111、セグメント110、上円板
114の相対移動を内部相殺するようになっている。
【0020】即ち、タイヤ内部の内圧力がトレッド金型
109、セグメント110の半径方向に力を発生し、こ
の力がアウターリング111の傾斜面で上向きの力に変
換され、アウターリング111がセグメント110に対
して上方向へ移動しようとする動きを前記カバープレー
ト130の下向きの弾性変形力が阻止するようになって
いる。
【0021】前記タイヤ加硫設備(図9、図10参照)
に適用される前記タイヤ加硫用割金型装置(図11〜図
13参照)の作用は、次の通りである。図11及び図1
3は、加硫ステーション1aの金型台5aにあったタイ
ヤ加硫用金型Ma内でタイヤの加硫が終了して、タイヤ
加硫用金型Maが金型運搬台車3aにより金型開閉ステ
ーション2aの金型開閉装置6a内に搬入し終わった状
態を示している。
【0022】このとき、爪134a、138aの組は、
係合状態にあり、爪139a、146bの組は、通過可
能の状態にある。この状態から、先ずシリンダ6dを作
動させて、アーム6cを下降させ、着脱装置141によ
り、カバープレート130とボルスタープレート140
とを連結する(図12参照)とともに、プッシャ135
がカバープレート130を下方に変形させ、爪134a
と爪138aとの係合面間に隙間を作る。また加熱加圧
媒体通路120c、120dをクイックカプラ128、
129を介して金型外配管(図示せず)に接続する。
【0023】次いで切換弁(図示せず)を作動させて、
タイヤT内の加熱加圧媒体を排出し、タイヤT内の圧力
が充分に降下したことを確認したら、シリンダ150を
作動させ、爪139a、146bの組を係合させて、上
円板114とシリンダ143のロッド143aとを連結
するとともに、爪134a、138aの組を通過可能の
状態にして、ロックを解除する。
【0024】次いで公知のようにシリンダ143を上円
板114の押下げ方向に作動させるとともに、シリンダ
6dをボルスタープレート140の上昇方向に作動させ
る。そうすると、トレッド型109がタイヤTから引き
剥がされて、拡径するとともに、爪110bと爪114
bとの係合、爪103aと爪110cとの係合が解除さ
れ、さらにボルスタープレート140が上昇して、シリ
ンダ143がストロークエンドに達すると、爪139
a、146bが係合しているので、上円板114が引き
上げられて、タイヤ加硫用金型が開く。
【0025】次いで加硫済タイヤTをタイヤ加硫用金型
外へ搬出し、次いで加硫されるタイヤを搬入し、次いで
シリンダ6dを逆方向に作動させて、タイヤ加硫用金型
を閉じる。そうすると、先ず上円板114に吊架された
セグメント110が受圧板104に当接し、それからは
シリンダ143が押し戻されながら、ボルスタープレー
ト140を介してアウターシリンダ110が下降して、
トレッド型109が縮径して、タイヤ加硫用金型が閉
じ、さらにプッシャ135がカバープレート130を下
方に撓ませる。
【0026】この間、タイヤTの内方には、整形用圧力
気体が導入され、トレッド型109の縮径の最終段階で
は、爪110bと爪114bとが係合し、爪103aと
爪110cとが係合する。かくしてタイヤ加硫用金型が
閉じ終わり、閉じ終わったら、シリンダ143の作動を
停止するとともに、シリンダ150を逆方向に作動させ
て、爪134a、138aの組みを係合状態にして、カ
バープレート130と上円板114とをロックするとと
もに、爪139a、146bの組を通過可能の状態に
し、ボルスタープレート140が上昇して、前記爪13
4aと爪139aとが係合当接する。次いでタイヤの内
方に加熱加圧媒体を導入して、加硫工程に入る。
【0027】このとき、加熱加圧媒体の圧力によるサイ
ドウォール型105、113を離間させようとする力
が、上円板114、爪114b、110b、セグメント
110、爪110c、103a、下円板103を介して
金型装置内で相殺される。またトレッド型109を拡径
させようとする半径方向の力が、セグメント110を介
してアウターリング111内で相殺されるとともに、セ
グメント110とアウターリング111との間に介在す
る滑動傾斜面により生じる上記半径方向力の垂直分力、
即ち、アウターリング111を浮き上がらせようとする
力が、スペーサリング112、硬質断熱材131、カバ
ープレート130及びカバープレート130の弾性復帰
力、外リング134、爪134a、138a、内リング
138、上円板114、爪114b、110bを介して
金型装置内で相殺される。
【0028】従ってもはやボルスタープレート140を
介して金型装置を外力で押さえておく必要がなく、着脱
装置141を解放し、シリンダ6dを作動させて、アー
ム6cを上昇させてから、前記と逆の手順で金型装置を
加硫ステーションの所定位置に移動させて、加硫を続行
する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】前記タイヤ加硫設備に
おいて、金型開閉ステーションの稼働率を上げるために
は、加硫工程に入ってからできるだけ速い時期にタイヤ
金型を搬出したいが、前記のように熱消費量の多い加硫
工程初期に加熱加圧媒体の導入を終了させてタイヤ金型
を運搬することとなり、この熱消費により、封入加熱加
圧媒体中の蒸気分圧を高くしていた場合には、タイヤ内
圧が降下してタイヤのゴム層内に気泡を生じたり、タイ
ヤ外面に欠陥を生じたりすることとなる。
【0030】また蒸気分圧を低くしていた場合には、タ
イヤ温度を設定値に維持できなくなり、加硫時間の延長
が必要になって、加硫ステーションに搬送後、加熱加圧
媒体の補充を行うことになるが、熱量補充には、一旦、
タイヤ内方の加熱加圧媒体の一部を排出して、タイヤ内
圧を補充用蒸気圧以下に下げなければならない。本発明
は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的と
する処は、タイヤに欠陥を生じることなしに、金型開
閉ステーションの稼働率を向上でき、加硫時間の短縮
できる上に、タイヤ内方用加熱加圧媒体の熱消費を減少
できるタイヤ加硫方法を提供しようとする点にある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数組のタイヤ金型を並べて加硫を行
う加硫ステーションと同タイヤ金型を開いて加硫済タイ
ヤを取出し、次に加硫すべき未加硫タイヤを挿入し整形
して同タイヤ金型を閉じる金型開閉ステーションと同加
硫ステーションと同金型開閉ステーションとの間に同タ
イヤ金型を搬送する金型運搬装置とよりなるタイヤ加硫
設備において、前記金型開閉ステーションでの金型閉鎖
時の整形圧をP1 、型閉鎖後から前記金型運搬装置で運
搬して前記加硫ステーションに到着するまでの間のタイ
ヤ内圧をP2 、同加硫ステーションに到着後のタイヤ内
圧をP3 、同加硫ステーションでの加硫終了後のタイヤ
内圧を略大気圧P0 とすると、これらタイヤ内圧の関係
をP0 <P1 <P2 <P3として、タイヤを加硫するこ
とを特徴としている(請求項1)。
【0032】また本発明のタイヤ加硫方法は、加硫ステ
ーションからタイヤ金型が移動を開始する直前に加熱媒
体のタイヤ外部加熱室への供給を遮断して加熱媒体をタ
イヤ外部加熱室に封入し、タイヤ金型が金型開閉ステー
ションで所定作業を終了して再び加硫ステーションに戻
ってくるまでの間は加熱媒体をタイヤ外部加熱室に封入
したままとし、加硫ステーション到着後、加熱媒体のタ
イヤ外部加熱室への供給を行うようにしている(請求項
2)。
【0033】前記タイヤ加硫方法において、加硫ステー
ションからタイヤ金型が移動を開始して、金型開閉ステ
ーションで所定の作業を終了して再び加硫ステーション
に戻ってくるまでの間に放熱される熱量に見合うように
加硫ステーションからタイヤ金型が移動を開始する前に
一時的に高温媒体をタイヤ外部加熱室へ封入するように
してもよい(請求項3)。
【0034】
【作用】複数組のタイヤ金型を並べて加硫を行う加硫ス
テーションと同タイヤ金型を開いて加硫済タイヤを取出
し、次に加硫すべき未加硫タイヤを挿入し整形して同タ
イヤ金型を閉じる金型開閉ステーションと同加硫ステー
ションと同金型開閉ステーションとの間に同タイヤ金型
を搬送する金型運搬装置とよりなるタイヤ加硫設備にお
いて、前記金型開閉ステーションでの金型閉鎖時の整形
圧をP1 、型閉鎖後から前記金型運搬装置で運搬して前
記加硫ステーションに到着するまでの間のタイヤ内圧を
2 、同加硫ステーションに到着後のタイヤ内圧を
3 、同加硫ステーションでの加硫終了後のタイヤ内圧
を略大気圧P0 とすると、これらタイヤ内圧の関係をP
0 <P1 <P2 <P3 として、タイヤを加硫する。
【0035】
【実施例】次に本発明のタイヤ加硫方法の実施に使用す
るタイヤ加硫設備の構成例を図1〜図8により説明す
る。図1、図2は、タイヤ加硫設備の全体を示す平面図
で、図1、図2については前記図9〜図13に示す従来
のタイヤ加硫設備と殆んど同じなので、図3〜図8によ
り前記従来のタイヤ加硫設備と異なる点のみを説明す
る。
【0036】図3は、タイヤ金型Mの詳細を示す縦断側
面図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場合を示し、
右半部は、小さなタイヤサイズの場合を示している。図
4は、図3に示すタイヤ金型Mのブラダ操作機構の排出
切替弁(ボールバルブ)部分の拡大側面図である。図5
は、図1に示すタイヤ金型Mのブラダ操作機構のブラダ
剥離手段を示す説明図で、左半部は、タイヤTを下金型
から剥離するために、ビードリフトするとともに、アン
ローダUがタイヤTの上ビード部を把持して取り外す準
備をしている状態を示し、右半部は、ブラダBが伸長
し、タイヤTとブラダBとが剥離して、アンローダUに
よりタイヤTが搬送されようとしている状態を示してい
る。
【0037】図6は、タイヤ金型Mの下部加熱室及び上
部加熱室への加熱媒体の供給、封入、及び排出要領を示
す説明図である。図7は、タイヤ金型組立体の側部加熱
室への加熱流体の供給、封入、及び排出要領を示す説明
図である。図8は、タイヤ金型Mの上部加熱室、下部加
熱室及び側部加熱室への加熱媒体の供給機構を示す一部
縦断側面図である。
【0038】図3の51はタイヤ金型Mを移動させたり
固定させたりするのに都合よくされたベースプレート
で、中央部には、後述するブラダ操作機構の駆動装置の
通過を許容する開口部51aが設けられている。ベース
プレート51の下面には、移動用レール51b、固定用
ブロック51c、金型運搬台車に装備された移載装置と
の連結を行う突起51dが設けられている。
【0039】ベースプレート51の上面には、断熱材5
2を介して下加熱板53が固定されている。加熱室53
bを含む下加熱板53の上面には、割金型装置Aが設け
られている。図11の下円板103及び上円板114
は、加熱加圧媒体通路が設けられて、熱板に兼用されて
いるが、図3では、加熱室53bを含む下加熱板53及
び加熱室80aを含む上加熱板80が別に設けられてい
る。またアウターリング111には、加熱室111bが
設けられている。
【0040】下加熱板53の内周部53aには、筒(セ
ンターチューブ)54が固定されている。この筒(セン
ターチューブ)54は、内部に昇降可能な軸(センター
ポスト)55を有し、上端部のブッシュ54a、パッキ
ン54b、パッキン押え54cにより軸(センターポス
ト)55が案内されるとともに、ブラダB内の加熱、加
圧媒体が密封される。
【0041】また軸(センターポスト)55の下端部の
ブッシュ55aが上記筒(センターチューブ)54の内
壁面を摺動可能で、上記ブッシュ54aと上記ブッシュ
55aとによりポスト55が昇降可能になっている。前
記ポスト55の下端部には、図5に示すように突起55
bが前記筒54の内壁面に設けられた溝54eに嵌め込
まれている。従ってポスト55の上昇・下降時には、こ
の突起55bが溝54e内を摺動するので、ポスト55
の作動全域に亘りポスト55が筒54に対し回動しな
い。
【0042】軸(センターポスト)55の上端部には、
ブラダBの上端部を把持するプレート56がピン57を
介して連結されており、プレート58とプレート56と
の間でブラダBの上端部が挟持される。ブロック59
は、上記筒(センターチューブ)54の外周面により案
内されて昇降可能である。即ち、ブッシュ59a、パッ
キン59b、パッキン押え59cにより、ブラダB内の
加圧、加熱媒体が密封されるとともに、昇降可能になっ
ている。
【0043】上記ブロック59には、ブロック59を昇
降させる駆動軸(図示せず)に嵌脱自在な連結棒59d
及び回転防止棒59eが垂設され、連結棒59dは、筒
(センターチューブ)54のフランジ部54dの適所に
より案内される。また上記ブロック59には、ブラダB
内への加熱、加圧媒体の入口流路59fと出口流路59
gとが設けられ、ブロック59の下面側の流路端には、
排出切替弁(ボールバルブ)60が設けられている。
【0044】上記パッキン押え59cには、前記入口流
路に連通した複数個のノズル59hが設けられている。
上記バルブ60には、図4に示すようにレバー60aと
レバー両側のローラ60bとが設けられており、下方か
ら上昇してくるプッシュロッド61または62により、
レバー60aが揺動して、流路が閉じたり、開いたりす
る。
【0045】またバルブ60の下端面60cには、端面
シール部材(図示せず)があり、下方から上昇してくる
配管部材63が当接したとき、配管部材の端面63aと
の間がシールされるようになっている。なお配管部材6
3、図示を省略した配管部材昇降装置、及び公知の加熱
加圧媒体給排弁等は、金型開閉装置6内に組込まれると
ともに、加硫ステーション1の各金型台5にも組込まれ
ている。
【0046】上記ブロック59の上端外周部には、通称
バヨネットロック59iと呼ばれる嵌脱手段が設けられ
ており、タイヤ金型の下ビードリングモールド64に連
結される。またブロック59の上端部には、ブラダBを
挟持するのに都合よく形成された溝59jがあって、ブ
ロック59に対して昇降自在なクランプブロック65と
の間でブラダBを挟持するようになっている。
【0047】上記クランプブロック65は、パッキン6
6、67によりブロック59との間がシールされるよう
になっている。図5に示すようにクランプブロック65
の下部とブロック59との間には、空気室65cが形成
されている。このクランプブロック65から垂下したロ
ッド65aは、ブロック59を貫通し、ロッド65aと
ブロック59との間には、スプリング65bが介装され
ている。
【0048】またロッド65aとブロック59との間に
は、パッキン(図示せず)があり、このパッキンにより
空気室65cが密封室になる。上記スプリング65b
は、空気室65cに圧力流体が供給されていないとき
は、クランプブロック65にブラダBの把持部を押え込
む初期荷重が与えられる。上記空気室65cには、ブロ
ック59の適所に設けられた配管68が接続され、フラ
ンジ54dにより案内されるとともに、この配管68下
端には、必要なときに管路が接続される。
【0049】次に図6、図7、図8によりタイヤ金型組
立体の上加熱板80の加熱室80a、下加熱板53の加
熱室53b、アウターリング111の加熱室111bへ
の加熱媒体の供給、封入、排出手段について説明する。
上部加熱板80の加熱室80aの適所には、通路孔80
bがあり、アウターリング111上部のスペーサリング
112に埋込まれたブッシュ153の上面のパッキン1
54により通路が形成されている。
【0050】ブッシュ153の内部には、アウターリン
グ111の下端部にねじ込まれた逆止弁150から延長
したパイプ163がアウターリング111の加熱室11
1b内を通り、アウターリング111上部の孔を経由し
て前記ブッシュ153内に挿入されている。前記パイプ
163とブッシュ153との間、パイプ163とアウタ
ーリング111との間、逆止弁150とアウターリング
111との間には、図示を省略した気密シールが設けら
れている。
【0051】上記構成は加熱室80aへの供給用管路、
排出用管路も同じである。下部加熱板53の加熱室53
bの適所には、通路孔53cがあり、逆止弁151がね
じ込まれており、これが基板51の適所に設けられた開
口部51e内に納められている。上記構成は、加熱室5
3bへの供給用管路、排出用管路も同じである。
【0052】またアウターリング111の加熱室111
bについても図7に示すように同様に逆止弁152がね
じ込まれており、加熱媒体の供給用及び排出用管路が構
成されている。図8に示すものは、前記上部加熱室用、
下部加熱室用、側部加熱室用のいずれにも使用できるも
のなので、上部加熱室用のものを例に説明する。
【0053】図8の左半分は、供給口側の逆止弁が開か
れている状態を示し、右半分は、排出口側の管路は気密
状態にあり、逆止弁が閉じている状態を示している。1
64は第1シリンダで、ロッド164aが加硫ステーシ
ョン1の金型台5(5a、5b、・・・)のそれぞれ適
所に固定され、同第1シリンダ164に背面合せに第2
シリンダ165が組付けられ、同第2シリンダ165の
ロッド165aの端部には、供給側ホース155、排出
側ホース156を具えたフランジ157が固定されてい
る。
【0054】そして同フランジ157には、二重管構造
の内筒管158が立設され、外筒管159がスプリング
160により付勢力を与えられた状態で昇降自在になっ
ている。外筒管159の上端部は、逆止弁150及び1
50aの下部フランジに当接して、図示を省略した端面
シールにより気密的に保持される。
【0055】上記内筒管158の上端部には、複数個の
通路158aがあって、下方の通路158bに連絡さ
れ、フランジ157内の通路157aを経由してホース
156に連絡している。158cはパッキン、158d
はガイドブッシュ、158eはパッキン押えで、上記通
路158aと同様の通路158fを有している。同パッ
キン押え158eは、ボルト158gにより内筒管15
8の上端部に固定されている。
【0056】ボルト158gは、上記シリンダ164が
全ストローク作動して、スプリング160を圧縮して逆
止弁の下端フランジに外筒管159が当接したときに、
逆止弁150a内の弁体150bに当接しないようにさ
れている。そして上記シリンダ165が全ストローク作
動すると、弁体150bが内筒管158の上端部のボル
ト158gにより押し上げられて、逆止弁通路が開の状
態になる。
【0057】上記ホース155、156の先には、公知
の加熱媒体供給切替弁161及び排出切替弁162が設
けられている。次に前記タイヤ加硫設備の作用について
説明する。加硫を終了したタイヤ金型Mが金型開閉ステ
ーション2内に搬入されて、金型開閉装置6に連結さ
れ、同タイヤ金型Mが開いて、加硫済タイヤが取出さ
れ、次に加硫される未加硫タイヤが搬入される。
【0058】未加硫タイヤの搬入が終了したら、切替弁
60を介してタイヤ内方に低圧P1の気体(蒸気又はイ
ナートガス)を導入しながら、同タイヤ金型Mが閉じ
て、タイヤの整形が行われる。タイヤ金型Mが閉じ終っ
たら、切替弁60を介して今度は、中圧P2 の加熱加圧
媒体(蒸気、イナートガス、またはこれらの混合気体)
が導入されて、加硫工程に入る(図3)。
【0059】タイヤT内圧力がP2 に達したら、切替弁
60及び金型開閉装置6内の図示を省略した加熱加圧媒
体供給弁が閉じ、配管部材63が下降して、金型開閉装
置6へのタイヤ金型Mの連結が解除され、次いでタイヤ
金型Mが加硫ステーション1内の所定位置に運搬され
る。このタイヤ金型Mが加硫ステーション1の所定の金
型台5に到達して、ロックされたら、前記と同様に同金
型台5の配管部材63が上昇、当接し、切替弁60を介
して加熱加圧媒体が補充されて、タイヤT内の圧力が加
硫圧P3 に上昇するとともに、タイヤ金型Mの各加熱室
80a、111b、53b用フランジ157、外筒管1
59が上昇し、対応するチェック弁150、151、1
52に当接して、同チェック弁が開き、加熱媒体(蒸
気)が導入されて、循環する。
【0060】なお上記金型開閉装置6内に導入される加
熱加圧媒体中の蒸気とイナートガスとの分圧割合は、タ
イヤ金型Mの搬送中のタイヤ昇温等による熱消費、同熱
消費によるタイヤ内圧降下、及び金型台における加熱加
圧媒体の補充を考慮してタイヤTに表面欠陥を生じない
ように予め設定されている。かくして加硫が終了し、加
硫が終了したら、タイヤT内の加熱加圧媒体が排出され
て、タイヤ内圧が略大気圧P0 に降下し、次いで切替弁
60が閉じて、配管部材63が下降するとともに、同タ
イヤ金型Mが金型開閉ステーション2に運ばれそれから
所定の作業を終了して戻ってくるまでの間に放熱される
熱量に見合う加熱媒体が各加熱室80a、111b、5
3bに補充されて、各加熱室内圧が上昇してから、同加
熱媒体給排弁が閉じ、フランジ157、外筒管159等
が下降し、次いで金型台5へのタイヤ金型Mのロックが
解除されて、同タイヤ金型Mが金型開閉ステーション2
に運搬される。
【0061】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫方法は前記のように
金型開閉ステーションで封入される型閉鎖後から前記金
型運搬装置で運搬して前記加硫ステーションに到着する
までの間のタイヤ内圧P2 を金型開閉ステーションでの
金型閉鎖時の整形圧P1 よりも高く且つ加硫ステーショ
ンに到着後のタイヤ内圧P3 よりも低くしており、タイ
ヤに欠陥を生じることなしに金型開閉ステーションの稼
働率を向上できる。
【0062】また加硫終了後、加硫ステーション内でタ
イヤ内圧を略大気圧まで降下させるので、金型開閉ステ
ーション内でのタイヤ内方の加熱加圧媒体の排出時間を
短縮できて、この点からも金型開閉ステーションの稼働
率を向上できる。また加硫終了後、加硫ステーション内
でタイヤ外方加熱用加熱媒体の封入圧を上昇させておく
ので、放熱によるタイヤ金型温度降下を抑えることがで
きて、加硫時間を短縮できる上に、タイヤ内方用加熱加
圧媒体の熱消費を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫方法の実施に使用するタイ
ヤ加硫設備の全体を示す平面図である。
【図2】図1の矢視a−aに沿うタイヤ加硫設備の側面
図である。
【図3】図1のタイヤ加硫設備に使用されるタイヤ金型
の縦断面図である。
【図4】図3のタイヤ金型のタイヤ内方用加熱加圧媒体
切替弁部分を示す拡大側面図である。
【図5】図3のタイヤ金型のブラダ剥離手段を示す説明
図で、左半分はタイヤTからブラダBを剥離途中の状態
を、右半分は同剥離終了時の状態を示している。
【図6】図1のタイヤ金型の上部加熱室及び下部加熱室
への加熱媒体供給部の拡大縦断側面図である。
【図7】図1のタイヤ金型のアウターリング加熱室への
加熱媒体供給部の拡大縦断側面図である。
【図8】図1のタイヤ金型の各加熱室への加熱媒体供給
装置を示す縦断側面図である。
【図9】本件出願人が既に提案したタイヤ加硫設備及び
タイヤ加硫用割金型装置を示す平面図である。
【図10】図9の矢視c−cに沿うタイヤ加硫設備の側
面図である。
【図11】同タイヤ加硫用割金型装置を図10の矢視d
−d線に沿って示す縦断側面図である。
【図12】同タイヤ加硫用割金型装置と金型開閉装置と
の1態様を図10の矢視d−d線に沿って示す縦断側面
図である。
【図13】同タイヤ加硫用割金型装置と金型開閉装置と
の他の態様を図10の矢視d−d線に沿って示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
1(1a、1b) 加硫ステーション 2(2a、2b) 金型開閉ステーション M(Ma、Mb、・・) タイヤ金型 3(3a、3b) タイヤ金型搬送用台車 5(5a、5b、・・) 金型台 6(6a、6b) 金型開閉装置 T タイヤ B ブラダ 53 下加熱板 53b 下加熱板53の加熱室 60 ブラダ操作機構の切替弁 80 上部加熱板 80a 上部加熱板の加熱室 111 アウターリング 111b アウターリングの加熱室 150、151、152 逆止弁 63 加熱加圧媒体用配管部材 158 加熱媒体供給装置の内筒管 159 加熱媒体供給装置の外筒管 164、165 加熱媒体供給装置の昇降シリ
ンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数組のタイヤ金型を並べて加硫を行う
    加硫ステーションと同タイヤ金型を開いて加硫済タイヤ
    を取出し、次に加硫すべき未加硫タイヤを挿入し整形し
    て同タイヤ金型を閉じる金型開閉ステーションと同加硫
    ステーションと同金型開閉ステーションとの間に同タイ
    ヤ金型を搬送する金型運搬装置とよりなるタイヤ加硫設
    備において、前記金型開閉ステーションでの金型閉鎖時
    の整形圧をP1 、型閉鎖後から前記金型運搬装置で運搬
    して前記加硫ステーションに到着するまでの間のタイヤ
    内圧をP2 、同加硫ステーションに到着後のタイヤ内圧
    をP3 、同加硫ステーションでの加硫終了後のタイヤ内
    圧を略大気圧P0 とすると、これらタイヤ内圧の関係を
    0 <P1 <P2 <P3 として、タイヤを加硫すること
    を特徴としたタイヤ加硫方法。
  2. 【請求項2】 前記加硫ステーションからタイヤ金型が
    移動を開始する直前に加熱媒体のタイヤ外部加熱室への
    供給を遮断して加熱媒体をタイヤ外部加熱室に封入し、
    タイヤ金型が前記金型開閉ステーションで所定作業を終
    了して再び加硫ステーションに戻ってくるまでの間は加
    熱媒体をタイヤ外部加熱室に封入したままとし、加硫ス
    テーション到着後、加熱媒体のタイヤ外部加熱室への供
    給を行うことを特徴としたタイヤ加硫方法。
  3. 【請求項3】 前記加硫ステーションから前記タイヤ金
    型が移動を開始して、前記金型開閉ステーションで所定
    の作業を終了して再び加硫ステーションに戻ってくるま
    での間に放熱される熱量に見合うように加硫ステーショ
    ンからタイヤ金型が移動を開始する前に一時的に高温媒
    体をタイヤ外部加熱室へ封入する請求項2記載のタイヤ
    加硫方法。
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