JP2002347034A - タイヤ加硫装置、これに備えられる金型組立体交換台車及び金型組立体交換方法 - Google Patents

タイヤ加硫装置、これに備えられる金型組立体交換台車及び金型組立体交換方法

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JP2002347034A JP2001159462A JP2001159462A JP2002347034A JP 2002347034 A JP2002347034 A JP 2002347034A JP 2001159462 A JP2001159462 A JP 2001159462A JP 2001159462 A JP2001159462 A JP 2001159462A JP 2002347034 A JP2002347034 A JP 2002347034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼働率の向上が図れ、且つ設置スペースが少
なくて済むとともに、タイヤ加硫用金型組立体の交換が
安全に効率よく行うことのできるタイヤ加硫装置を提供
すること。 【解決手段】 タイヤ内方に供給された加熱加圧媒体の
圧力に抗して金型を閉状態に維持することが可能な金型
組立体を複数個備えるともに、各々の該金型組立体が装
着される装着位置が互いに対を成して直列に複数列配設
されたタイヤ加硫装置において、対を成す各々の前記装
着位置の中間部を走行し、前記金型組立体を載置して移
動する金型組立体交換台車を備えていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】.
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装着す
る空気タイヤを金型内で加硫処理するタイヤ加硫装置、
これに備えられる金型組立体交換台車、ならびにタイヤ
加硫方法(金型組立体交換方法)に関する。
【0002】
【従来の技術】稼動率の向上および小設置スペースを目
的とした従来のタイヤ加硫装置として、例えば特開20
00−263552号公報に開示されたものがある。こ
のタイヤ加硫装置について、図15〜図18に基づき説
明する。
【0003】図15に示すように、各タイヤ加硫用金型
組立体M(図17に示すM1〜M8の8組)は、ボトム
プレート103とトッププレート105とを有してい
る。ボトムプレート103は、スペーサ102を介して
フレーム101の下梁部101aに取りつけられてい
る。ボトムプレート103とトッププレート105の間
には複数本のロッド104が配置されており、各ロッド
104の上端部はトッププレート105にねじ込まれて
いる。一方、各ロッド104の下端部はボトムプレート
103に形成された穴(図示せず)に上方から挿入可能
とされており、タイヤの加硫処理時は、この穴に挿入さ
れた前記下端部の溝部にU字キー106を挿入すること
により、各ロッド104をボトムプレート103に固定
する。このとき、タイヤ加硫用金型組立体Mの金型部1
09の上部は、上熱板107,断熱板108を介してト
ッププレート105に取付けられている。金型部109
の下部は、下熱板110,断熱板111を介してボトム
プレート103に組みつけられている。
【0004】フレーム101の上方には、複数の金型開
閉装置113が配設されている。図16に示すように、
フレーム101の上梁部101cにレール114が紙面
に垂直方向(図17に示すY1−Y1,Y2−Y2,Y
3−Y3,Y4−Y4の各方向)に敷設されている。各
金型開閉装置113の走行フレーム116は、LMベア
リング115を介して、レール114上に設けられてい
る。これにより、金型開閉装置113は、駆動手段12
2によって、相対向するタイヤ加硫用金型組立体M1と
M2の対,M3とM4の対,M5とM6の対,M7とM
8の対の中心間(図17参照)を移動する。また、各金
型開閉装置113は鉛直方向に昇降可能な昇降プレート
118を備えており、この昇降プレート118とタイヤ
加硫用金型組立体Mのトッププレート105とは、ロッ
ク機構(図示せず)によって連結・離間可能に構成され
ている。
【0005】図15に示すように、フレーム101の中
央梁101dには、タイヤ加硫用金型組立体Mから加硫
済タイヤTCを取り出すタイヤ取出装置124と、取り
出された加硫済タイヤTCを紙面に垂直方向(図17に
示すX3−X3方向)に送出するコンベア123が備え
られている。タイヤ取出装置124には、揺動可能なタ
イヤ引剥がしフィンガ128と、引き剥がされた加硫済
タイヤTCを受取る受板129とが昇降可能に備えられ
ている。タイヤ取り出し時には、タイヤ引剥がしフィン
ガ128および受板129は、コンベア123の上面よ
りも上方に位置し、加硫済タイヤTCを受け取った後、
コンベア123よりも下方まで下降する。そして、その
下降途中で加硫済タイヤTCのみをコンベア123の上
面に残置する。なお、コンベア123とタイヤ取出装置
124とは、昇降時に干渉しないよう配置されている。
【0006】次に、タイヤ加硫用金型組立体Mの金型部
109について、図18を用いて更に詳述する。図18
に示すように、金型部109は、上円板147にボルト
締めされた上サイドウォールモールド143を備えてい
る。上円板147は、円筒146を介して開閉シリンダ
(図示せず)に接続され、この開閉シリンダの作用によ
り上熱板108に対して相対的に上下方向に昇降する。
上円板147には、ガイド148が半径方向へ放射状に
固定されている。また、上熱板107には、スペーサリ
ング149,スペーサ150を介してアウターリング1
57が固定されている。このアウターリング157は円
錐状内周面を有し、この円錐状内周面に対して、セグメ
ント152の円錐状外周面がガイド153を介して係合
している。すなわち、セグメント152は、アウターリ
ング157に対しては上下方向に、上円板147に対し
ては半径方向に、ガイド153に沿って滑動可能に組み
つけられている。
【0007】セグメント152の円錐状内周面には、周
方向に分割されたトレッドモールド144がボルト締め
されている。よって、上円板147が上熱板107に対
して相対的に昇降すると、トレッドモールド144はセ
グメント152を介して、半径方向に拡縮される。下円
板155には下サイドウォールモールド145がボルト
締めされ、また、下円板155の上面には受圧板154
が固定されている。すなわち、トレッドモールド144
が拡縮移動する際には、対応するセグメント152がこ
の受圧板154の上面を滑動する。
【0008】また、図15に示すように、昇降および揺
動可能なアーム134と、その先端に設けられた未加硫
タイヤ把持手段135とを備えたローダ133がフレー
ム101に備えられている。このローダ133は、フレ
ーム101の支柱部101b(図17参照)に一つ置き
に組付けられている。すなわち、図17に示すように、
各ローダ133のアーム134の揺動中心Paを、互い
に隣接する金型組立体M1とM3,M2とM4,M5と
M7,M6とM8の中央の面内にそれぞれ位置させてあ
る。
【0009】上述した構成により、従来のタイヤ加硫装
置は、以下のように動作する。例として、図17に示す
タイヤ加硫用金型組立体M1内のタイヤの加硫処理が終
了した時について説明する。このとき、予めタイヤ加硫
用金型組立体M1の上方同心位置P1(図17参照)に
移動しておいた金型開閉装置113の昇降プレート11
8を下降させ、昇降プレート118とトッププレート1
05とを前記ロック機構により連結させる。一方、前記
操作の間にタイヤ加硫用金型組立体M1内のタイヤ内方
の加圧加熱媒体を排出し、排出終了後、図15に示すU
字キー106を抜いてロッド104とボトムプレート1
03の結合を解除する。その後、図18に示す金型部1
09の上円板147を下降させながらトッププレート1
05(昇降プレート118)を上昇させる相対昇降操作
を行ない、これによりトレッドモールド144が半径方
向に拡径して加硫済タイヤTCから引き剥がされる。
【0010】上円板147のトッププレート105に対
する上記相対下降がストローク限まで達すると、公知の
把持手段(図示せず)によって加硫済タイヤTCは把持
され、上サイドウォールモールド143と共に上昇す
る。その結果、加硫済タイヤTCは下サイドウォールモ
ールド145から引き剥がされて上昇する。そして、図
16に示すようにトッププレート105が上昇限まで達
すると、駆動手段122を動作させて、金型開閉装置1
13を加硫済タイヤTCと共にタイヤ取出装置124の
上方(図15の113a位置)に向かって移動させる。
【0011】加硫済タイヤTCがタイヤ取出位置P3
(図17参照)の直上まで移動したのち、図15に示す
ようにタイヤ取出装置124が上昇される。次いで、タ
イヤ引剥がしフィンガ128の揺動作用によって加硫済
タイヤTCが上サイドウォールモールド143から引き
剥がされる。引き剥がされた加硫済タイヤTCは、受板
129の上面に着座した状態でタイヤ取出装置124と
共に下降する。そして、加硫済タイヤTCがコンベア1
23の上面に達すると、タイヤ取出装置124のみが更
に下降する。タイヤ取出装置124がその下降限まで達
すると、コンベア123を駆動して、コンベア123上
に残置された加硫済タイヤTCをX3−X3方向(図1
7参照)に送出する。
【0012】一方、上記操作の間において、次に加硫す
る未加硫タイヤTGを図17に示すP7位置において予
め吊上げていたローダ133を、上方が空になったタイ
ヤ加硫用金型組立体M1の下サイドウォールモールド1
45上(図17に示すP1位置)に移動させる。そし
て、図示しないブラダを未加硫タイヤTG内方に挿入
し、保持する。ローダ133は、タイヤ加硫用金型組立
体M3において次に加硫する未加硫タイヤTGを取り
に、図17に示すP8位置へと移動する。
【0013】タイヤ加硫用金型組立体M1内の加硫済タ
イヤTCの取出しが終了するとともに、ローダ133が
P8位置(図17参照)への移動を開始すると、金型開
閉装置113をタイヤ加硫用金型組立体M1の上方同心
位置P1へと再び移動させる。次いで、トッププレート
105を下降し、下サイドウォールモールド145上の
未加硫タイヤTGの整形,金型(モールド)の閉操作が
実行される。金型を閉じ終えた後、U字キー106を再
び挿入してロッド104とボトムプレート103を連結
する。そして、タイヤ内方にブラダを介して加圧加熱媒
体を供給し、タイヤ加硫用金型組立体M1の加硫処理を
再開する。
【0014】タイヤ加硫用金型組立体M1の加硫処理が
再開されると、昇降プレート118とトッププレート1
05との連結を解除して互いに離間させ、次いで昇降プ
レート118を上昇させる。昇降プレート118が上昇
限に達すると、駆動手段122によって、金型開閉装置
113をタイヤ加硫用金型組立体M2の上方同心位置P
2(図17参照)まで移動させ、タイヤ加硫用金型組立
体M2内における加硫処理終了を待機する。なお、この
とき、タイヤ加硫用金型組立体M1のタイヤ内方に供給
された加圧加熱媒体の内圧により、金型部109が開こ
うとする力が発生するが、トッププレート105とボト
ムプレート103とはロッド104,U字キー1006
によってロックされているため、金型部109が開くこ
とはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
タイヤ加硫装置は、1組の金型開閉装置113およびタ
イヤ取出装置124、ならびにコンベア123が、相対
向するタイヤ加硫用金型組立体M1およびM2に対して
共用されているので、金型の開閉作業効率や加硫済タイ
ヤTCの取出作業効率が高く、また設置スペースが少な
くてすむという特徴がある。また、タイヤ加硫用金型組
立体M1からの加硫済タイヤTCの取出しと、タイヤ加
硫用金型組立体M1への未加硫タイヤTGの搬入とが併
行して行われるため、タイヤ加硫処理の生産性が高いも
のである。
【0016】しかし、タイヤサイズの変更等の際にタイ
ヤ加硫用金型組立体Mを交換するため、次に述べる作業
が必要とされている。まず、タイヤ加硫用金型組立体M
内の加圧加熱媒体を放出した状態(加硫処理が終了した
状態)において、トッププレート105と昇降プレート
118とのロックを解除して該昇降プレート118を上
昇させるとともに、ボトムプレート103をフレーム1
01の下梁部101aに固定された状態から解放する。
すなわち、タイヤ加硫用金型組立体Mをタイヤ加硫装置
(フレーム101)からフリー状態に独立させる。次い
で、各タイヤ加硫用金型組立体Mの前に配置された図1
7に示すグリーンタイヤ台136を他所へ移動させたの
ち、ローダ133をP9位置(図17参照)までスイン
グさせる。そして、フォークリフト等をタイヤ加硫用金
型組立体Mの前まで接近させ、タイヤ加硫用金型組立体
Mをタイヤ加硫装置から離設されたスペースの広い金型
交換場所まで移動させる。そして、この金型交換場所に
保管されている新たなタイヤ加硫用金型組立体Mnを、
フォークリフト等によって再びタイヤ加硫装置まで運
ぶ。
【0017】すなわち、超重量物であるタイヤ加硫用金
型組立体M,Mnを移動するためにフォークリフト等の
タイヤ加硫用金型組立体移動手段を必要とするうえ、こ
のフォークリフトの移動の邪魔にならないよう、グリー
ンタイヤ台136をわざわざ他所へ移動させる必要があ
る。したがって、タイヤ加硫用金型組立体Mの交換作業
に人手(作業員)を要する。また、上述のように、タイ
ヤ加硫用金型組立体M,Mnはかなりの重量物であるた
め、交換作業を行う作業員に対し危険が伴う。
【0018】本発明は、上述のような課題に鑑み、稼働
率の向上が図れ、且つ設置スペースが少なくて済むとと
もに、タイヤ加硫用金型組立体の交換が安全に効率よく
行うことのできるタイヤ加硫装置、金型組立体交換台車
及び金型組立体交換方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タイヤ内方に供給された加熱加圧媒体の圧力に抗し
て金型を閉状態に維持することが可能な金型組立体を備
え、この金型組立体が装着される装着位置が対を成して
偶数個配置されるとともに、対を成した前記各装着位置
が互いにそれぞれ隣接されたタイヤ加硫装置において、
対を成した前記各装着位置の中間部を走行し、前記金型
組立体を載置して移動する金型組立体交換台車を備えて
いることを特徴としている。
【0020】このタイヤ加硫装置においては、タイヤを
加硫処理する金型組立体を載置して走行可能な金型組立
体交換台車が、互いに対を成して配置される前記金型組
立体の中間部を移動可能に備えられているため、従来装
置のようにタイヤ加硫装置に備えられたグリーンタイヤ
台を作業員によって他所へ移動させることなく、金型組
立体を交換可能である。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤ加硫装置において、前記金型組立体交換台車が
自走可能であることを特徴としている。
【0022】このタイヤ加硫装置においては、従来装置
のように、フォークリフトなどの作業員を必要とする金
型組立体の移動手段を必要とせず、金型組立体交換台車
が自走することにより、無人かつ自動で安全に金型組立
体を交換することができる。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のタイヤ加硫装置において、前記金型組
立体の搬送を行う前記金型組立体の数の半数の搬送装置
を備え、この搬送装置は、対を成して配置された前記金
型組立体の装着位置の上方間を移動可能であることを特
徴としている。
【0024】このタイヤ加硫装置においては、前記金型
組立体を前記金型組立体交換台車上に載置して自動で搬
送可能であるとともに、1個の前記搬送装置が、対を成
して配置された2個の金型組立体(装着位置)に対して
共用されるので、搬送装置の稼働率、すなわち金型組立
体の交換効率が倍増する。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のタイヤ加硫装置において、前記搬送装置は、前記金型
組立体内で加硫処理された加硫済タイヤを取り出し、搬
送する機能を有することを特徴としている。
【0026】このタイヤ加硫装置においては、請求項3
に記載のタイヤ加硫装置の作用に加えて、1個の前記搬
送装置が、加硫済タイヤの取出し・搬送機能を備えると
ともに、対を成して配置された2個の金型組立体に対し
て共用されているため、前記搬送装置の稼働率、すなわ
ちタイヤ加硫処理の処理効率が倍増する。
【0027】請求項5に記載の発明は、タイヤ加硫装置
に備えられ、タイヤ内方に供給された加熱加圧媒体の圧
力に抗する金型を閉状態に維持することが可能な金型組
立体を載置して移動する金型組立体交換台車であって、
前記タイヤ加硫装置は前記金型組立体を備え、この金型
組立体が装着される装着位置が対を成して偶数個配置さ
れるとともに、対を成した前記各装着位置が互いにそれ
ぞれ隣接され、前記金型組立体交換台車は、対を成して
配置された前記各装着位置の中間部を走行可能であるこ
とを特徴としている。
【0028】請求項6に記載の発明は、互いに対を成す
とともに、それぞれ隣接して配置された金型組立体の装
着位置および該金型組立体を有するタイヤ加硫装置の金
型組立体交換方法であって、前記金型組立体の載置位置
を少なくとも二個有する金型組立体交換台車の、一の載
置位置に新しい金型組立体を積み込み、次いで、この金
型組立体交換台車を駆動して、対を成して配置された前
記各金型組立体の装着位置の中間部を走行させ、次い
で、前記タイヤ加硫装置に備えられた古い金型組立体
を、前記金型組立体交換台車の他の載置位置に積み上
げ、次いで、前記金型組立体交換台車に載置されている
新しい金型組立体を、前記古い金型組立体が備えられて
いた場所に積み降ろし、その後、古い金型組立体を積み
込んだ前記金型組立体交換台車を駆動して、対を成して
配置された前記金型組立体の装着位置の中間部を走行さ
せることにより、前記古い金型組立体と前記新しい金型
組立体とを交換することを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態に係るタイヤ加硫装置について、詳細に説明
する。
【0030】図1および図13は、本発明に係るタイヤ
加硫装置の正面図(図5のB−B断面図)を、図3はこ
のタイヤ加硫装置の部分側面図を示している。
【0031】まず、本実施形態のタイヤ加硫装置におけ
る金型組立体について、図1,図7を用いて説明する。
【0032】図1において、符号1はフレームを、符号
mは金型組立体(図5に示すように、本実施形態ではm
1〜m8の8組)をそれぞれ示している。金型組立体m
は、フレーム1の下梁部1a上に固定された断熱板5,
断熱板保護プレート4の上面に配設されている。
【0033】図7に示す金型組立体mの詳細断面図を用
いて、更に詳述する。図7に示すように、金型組立体m
は、断熱板保護プレート4上に載置された下部熱板3を
備え、この下部熱板3上に円盤状のボトムプレート2が
固定されている。このボトムプレート2の外周には、フ
ランジ部2aが形成されている。ボトムプレート2の上
面には、金型の下部を構成する環状の下サイドウォール
モールドMbが、ボトムプレート2と同一軸線(軸線
P)を有して固定されている。さらに、下サイドウォー
ルモールドMbの内方には、未加硫タイヤTGの内縁部
を成型する環状の下ビードリングMeが、下サイドウォ
ールモールドMbと同一軸線を有して設けられている。
【0034】金型組立体mには、上面にクランプ軸6,
6が固定された環状のトッププレート7が下サイドウォ
ールモールドMbと同一軸線(軸線P)を有して備えら
れ、このトッププレート7上に上部環状熱板8が載置さ
れている。この上部環状熱板8には各クランプ軸6,6
が貫通可能な孔が形成されており、この孔に各クランプ
軸6を通過させることにより、上部環状熱板8は所定の
位置に配置されている。トッププレート7の外周には、
ボトムプレート2と同様にフランジ部7aが形成されて
いる。
【0035】そして、トッププレート7の下面には、金
型の上部を構成する上サイドウォールモールドMaが下
サイドウォールモールドMbと同一軸線(軸線P)上に
ボルト締めされている。この上サイドウォールモールド
Maの内方には、未加硫タイヤTGの内縁部を成型する
上ビードリングMdが、上サイドウォールモールドMa
と同一軸線(軸線P)を有して設けられている。
【0036】ボトムプレート2の水平面H上には、8個
のセグメント9が円周方向等間隔に環状に並べて滑動自
在に配置されている(図8参照)。各セグメント9の上
部および下部には、図7に示すように、それぞれ円弧状
の爪9a,9bが軸線Pに向かって突出して形成されて
いる。また、各セグメント9の内周面には、金型の側周
面を構成する円弧状のトレッドモールドMcがそれぞれ
ボルト締めされている。そして、各セグメント9の爪9
a,9bとフランジ部7a,2aとが係合すると、金型
を構成する上サイドウォールモールドMa,下サイドウ
ォールモールドMb,各トレッドモールドMc,上ビー
ドリングMdおよび下ビードリングMeが閉鎖接合し、
未加硫タイヤTGの外形を成型するよう構成されてい
る。
【0037】各セグメント9の半径方向外方には、末広
がりに傾斜した傾斜外周面9cが形成されている。ま
た、各セグメント9を外方から囲むようにして無端環状
のアウターリング11が設けられている。このアウター
リング11は、金型の閉鎖接合際にセグメント9の傾斜
外周面9cと隙間なく当接する内方傾斜面11cを備え
ている。
【0038】また、金型組立体mには、図7に示すよう
に、セグメント9を未加硫タイヤTG,加硫済タイヤT
Cの半径方向(以下、単に「半径方向」と呼ぶ。)に滑
動させるセグメント滑動リンク機構16が、そのボトム
プレート2上に備えられている。セグメント滑動リンク
機構16は、各セグメント9に対応して8箇所設けられ
ている(図8参照)。以下、このセグメント滑動リンク
機構16について、図7,図8および図9(a),
(b)を用いて説明する。
【0039】図9(b)に示すように、各セグメント9
の底部の水平面hには、断面T字状のT型溝9dが半径
方向(図8の矢印r方向)に沿って延在して形成されて
いる。このT型溝9dに対して断面I字状のI型キー2
2が嵌合され、セグメント9に対してボルト締めされて
いる。一方、ボトムプレート2の水平面Hには、各T型
溝9dに対応して、I型キー22が嵌合・摺動可能な断
面形状を有する溝2cが、半径方向に沿って延在して形
成されている。つまり、各セグメント9は、ボトムプレ
ート2に形成された溝2cに沿って滑動自在に配設され
ている。
【0040】図9(a)に示すように、ボトムプレート
2上には、各セグメント9に対応して、2個の軸受部材
17,17が間隔を空けて設けられている。そして、こ
の軸受部材17,17に対し、第一揺動体18がその中
間部を揺動可能に軸支されている(図7参照)。第一揺
動体18の一端は、I型キー22と相互回転可能に連結
され、他端は第二揺動体20の一端(下端)と相互回転
可能に連結されている。一方、第二揺動体20の他端
(上端)には、段差を有する頭部19aを備えた棒状体
19が固定されている。
【0041】また、図7に示すように、アウターリング
11の外側面には、各セグメント滑動リンク機構16に
対応してブロック21が固定されている。このブロック
21には、図9(b)に示されているように、ピン21
bがブロック21に対して側方(図7の紙面に対して垂
直方向)から摺動回転可能に嵌合されている。そして、
ピン21bに鉛直方向に設けられた貫通穴21aに前記
棒状体19が貫設されている。なお、図9(a)に示す
ように、ブロック21の鉛直方向上方および下方には、
ピン21bの摺動回転に伴って棒状体19が揺動できる
よう、切欠き21c,21dが設けられている。また、
貫通穴21aは、その内径が棒状体19の頭部19aの
外径より小さく形成されている。
【0042】また、金型組立体mには、図7に示すよう
に、タイヤ内方に加圧加熱媒体を給排する公知の下部中
心機構73(図1参照)に連結されたブラダ挟持機構1
2がボトムプレート2に設けられている。ブラダ挟持機
構12は、鉛直方向(図7の上下方向)に昇降可能な中
心軸13と、中心軸13に固定された円盤状のブラダ挟
持用下プレート14と、環状のブラダ挟持用上プレート
15とを備えている。中心軸13には、タイヤ加硫機外
部とブラダ内部とを結ぶ蒸気通路が設けられている。そ
して、薄膜の弾性体からなるブラダBが、ブラダ挟持用
上プレート14とブラダ挟持用下プレート15との間に
挟持されている。
【0043】なお、プラテン型のタイヤ加硫装置とする
ために、上部環状熱板8,下部熱板3、およびアウター
リング11には蒸気通路を設けて熱板とし、金型の外方
からも加熱可能な構成としている。以上が、本発明の実
施形態に係るタイヤ加硫装置の金型組立体mの構成であ
る。
【0044】次に、フレーム1の下梁部1aに設けられ
た、アウターリング11を鉛直方向に昇降させるアウタ
ーリング昇降機構23について、図7,図8および図1
0を用いて説明する。図8に示すように、アウターリン
グ昇降機構23は円周方向に等間隔に4箇所配置されて
いる。
【0045】図7に示すように、二個のスライドフレー
ム24,24がフレーム1の下梁部1a上を半径方向
(図8の矢印r方向)に移動可能に設けられている。こ
のスライドフレーム24,24の上部および半径方向外
側には、図10に示すように、それぞれ上面プレート2
5、後面プレート24aが架設されている。図7に示す
ように、上面プレート25上には、シリンダロッド26
aの先端に凹状の支持体27を有する支持シリンダ26
が設けられている。この支持シリンダ26は、シリンダ
ロッド26aが押出時に、後述する昇降シリンダ28の
シリンダロッド28aの先端に設けられた昇降体29
を、支持体27が下方から支持できるよう配置されてい
る。
【0046】下梁部1aには、図7に示すように、スラ
イドフレーム24,24を半径方向に移動させる移動シ
リンダ30が設けられており、そのシリンダロッド30
aが後面プレート24aに連結されている。なお、各ス
ライドフレーム24,24には、移動シリンダ30の押
出時にボトムプレート2の段差部2bと係合する段差部
24b,24bが形成されている。すなわち、この段差
部2bと段差部24b,24bとが係合することによっ
て、下梁部1a(断熱板保護プレート4)上に載置され
た金型組立体mはその位置がずれないよう固定される。
【0047】各スライドフレーム24,24間には、図
10に示すように、昇降シリンダ28がそのシリンダロ
ッド28aを上方にして、上面プレート25の下部に取
付けられている。また、このシリンダロッド28aの先
端には、段差を有する頭部29aが形成された昇降体2
9が固定されている。そして、図7に示すように、移動
シリンダ30の押出時に昇降体29と嵌合可能なT字状
の嵌合溝31aを有する昇降ブロック31が、アウター
リング11の外側面に固定されている。以上が、本発明
の実施形態に係るタイヤ加硫装置のアウターリング昇降
機構23の構成である。
【0048】次に、フレーム1の上方に備えられた搬送
装置32について、図1〜図5,図11を用いて説明す
る。図3に示すように、フレーム1の各上梁部1cにレ
ール74が紙面に垂直方向(図5に示すY1−Y1,Y
2−Y2,Y3−Y3,Y4−Y4方向)にそれぞれ敷
設されている。各搬送装置32の走行フレーム33は、
LMベアリング75を介してレール74上に設けられて
いる。これにより、各搬送装置32は、ボールスクリュ
ー71(図1参照)等の駆動手段によって、相対向する
金型組立体m1とm2の対、m3とm4の対、m5とm
6の対、m7とm8の対の中心間(図5参照)をそれぞ
れ移動する。
【0049】走行フレーム33には、図3に示すよう
に、二個の昇降シリンダ34が取付けられており、伸長
時にそのシリンダロッド34aが下降するよう配置され
ている。このシリンダロッド34aには、環状の昇降プ
レート35が前記下サイドウォールモールドMb(図1
1参照)と同一軸線(軸線P)を有して連結されてい
る。昇降プレート35の中空部には、バネ鋼材からなる
ガイド(図示せず)が各側面へ上下方向に延設された角
管36が貫通し、固定されている(図4参照)。図3に
示すように、この角管36は、固定配置されたカムフォ
ロア37に対して、前記ガイドを当接させながら昇降可
能に構成されている。
【0050】また、昇降プレート35の下面には、図1
1に示すように、環状断熱板38および環状断熱板保護
プレート39が下サイドウォールモールドMbと同一軸
線(軸線P)を有して固定されている。なお、昇降プレ
ート35,環状断熱板38および環状断熱板保護プレー
ト39には、前記クランプ軸6が貫通可能な孔がそれぞ
れ連通して形成されている。
【0051】昇降プレート35の上面には、図3に示す
ように、クランプシリンダ40によって水平移動可能な
クランププレート41,41が、金型組立体mのトップ
プレート7に固定されたクランプ軸6,6に対応してそ
れぞれ設けられている。これら各クランププレート41
には鍵状(凸字状)孔が形成されている(図4参照)。
この鍵状孔は、上述した昇降プレート35,環状断熱板
38,環状断熱板保護プレート39に形成された孔に対
して連通している。そして、図3に示すように、昇降シ
リンダ34のストローク限において、各クランプ軸6が
これらの孔を貫通するよう配置されている。
【0052】したがって、クランプシリンダ40のシリ
ンダロッドを引きこませると、クランププレート41を
貫通したクランプ軸6が前記鍵状孔に係合(クランプ)
し、クランププレート41(昇降プレート35)とクラ
ンプ軸6(トッププレート7)とが一体的に連結する。
逆に、クランプシリンダ41のロッドを押し出すよう作
用させると、各クランプ軸6とクランププレート41と
が開放(アンクランプ)され、昇降プレート35とトッ
ププレート7とが分離される。
【0053】昇降プレート8の上面には、図11に示す
ように、スペーサ43を介して環状ベース42が角管3
6内部に固定配置されている。環状ベース42の上面に
は二個の昇降シリンダ44,44が設けられている。こ
れら各昇降シリンダ44は、そのシリンダロッド44a
が鉛直方向下方へ伸縮するよう配置されている。そし
て、シリンダロッド44aの先端は、後述する把持ユニ
ット45の上部プレート46に連結されている。
【0054】把持ユニット45について、図11を用い
て更に詳述する。図11に示すように、上部プレート4
6の上面には、旋回シリンダ47が設けられている。旋
回シリンダ47は、そのシリンダロッド47aが鉛直方
向下方へ伸縮するよう配置されている。また、シリンダ
ロッド47aの先端には支持プレート48が固定されて
おり、この支持プレート48には、軸線Pに対称に配置
された4本の連結アーム49が回動可能に軸支されてい
る。また、上部プレート46の下面には、軸線Pに対称
に配置された4本の支持柱50が固定されている。そし
て、4本の連結アーム49および支持柱50に対して、
それぞれ1個の把持爪51が軸線Pを含む鉛直面内で旋
回可能に軸支されている。
【0055】各把持爪51は、L字形支持アーム51
a、支持アーム51b、およびこれらに回動可能に支持
された爪部材51cにより構成されている。L字形支持
アーム51aは一端が支持柱50に、屈曲部が連結アー
ム49に回動可能に支持され、他端は爪部材51cの非
把持側の端部を回転可能に支持している。一方、支持ア
ーム51bは一端が支持柱50に回動可能に支持され、
他端は爪部材51cの略中間部を回動可能に支持してい
る。そして、昇降シリンダ44および旋回シリンダ47
のシリンダロッド44a,47aが最も引き込んだ時、
爪部材51cの把持側の先端部がトッププレート7の下
面から突出しないよう配置されている。以上が、本発明
の実施形態に係るタイヤ加硫装置の搬送装置32の構成
である。
【0056】次に、フレーム1の中央梁1dに備えられ
た公知のコンベア52,タイヤ取出装置53について、
図13および図14を用いて説明する。図13に示すよ
うに、フレームの中央梁1dには、加硫済タイヤTCを
X3−X3方向(図5参照)に送出するローラ式又はベ
ルト式のコンベア52が設けられている。このコンベア
52は、図示しない駆動手段によってローラが回転し、
加硫済タイヤTCを送出する。
【0057】タイヤ取出装置53は、加硫済タイヤTC
を金型組立体mから取り出す装置である。図13に示す
ように、昇降テーブル54と、この昇降テーブル54に
上端が固定された二本のガイドロッド55と、昇降シリ
ンダ56とが備えられている。各ガイドロッド55は、
中央梁1dに対して昇降滑動可能に組付けられている。
昇降シリンダ56は、そのシリンダロッド56aが昇降
テーブル54に連結され、中央梁1dに固定されてい
る。したがって、昇降シリンダ56を作用させると、昇
降テーブル54は各ガイドロッド55と共に上下に昇降
する。
【0058】図14に示すように、昇降テーブル54に
は、複数(通常4枚又は6枚))のフィンガ57が揺動
可能に組付けられている。また、昇降テーブル54の中
央部には駆動円板58が鉛直方向に昇降可能に取付けら
れている。そして、各フィンガ57,駆動円板58に対
して、リンク59がピンを介して回動可能に連結されて
いる。昇降テーブル54下面には、フィンガ開閉用シリ
ンダ60が固定されており、そのシリンダロッドの先端
は駆動円板58に連結されている。
【0059】したがって、このフィンガ開閉用シリンダ
60の作用により、駆動円板58,リンク59を介して
各フィンガ57が同時に揺動する。そして、これらフィ
ンガ57の揺動動作に伴って、その先端を折り曲げて形
成されたフック57aのピッチ円直径が拡縮し、このフ
ック57aが加硫済タイヤTCを引き剥がす。なお、昇
降テーブル54の上面には、引き剥がされた加硫済タイ
ヤTCの下部を受け止める円弧状の受板61が固定配置
されている。
【0060】昇降テーブル54は、タイヤ取出時にはコ
ンベア52の上面よりも上方に位置している(図13の
一点鎖線参照)。そして、引き剥がされた加硫済タイヤ
TCを受板61へ受け取った後、コンベア52よりも下
方まで下降する。そして、その下降途中で加硫済タイヤ
TCのみをコンベア52の上面に残置する。なお、コン
ベア52とタイヤ取出装置53とは、昇降時に干渉しな
いよう配置されている。以上が、本発明の実施形態に係
るタイヤ加硫装置のコンベア52,タイヤ取出装置53
であり、従来のタイヤ加硫装置と同一の構成を成してい
る。
【0061】次に、フレーム1に備えられた公知のロー
ダ62について、図1および図5を用いて説明する。図
1に示すように、ローダ62は従来と同様に、昇降およ
び揺動可能なアーム63と、その先端に設けられた未加
硫タイヤ把持手段64とを備え、未加硫タイヤTGを金
型組立体mに吊り込むために用いられる。このローダ6
2は、フレーム1の支柱部1bに一つ置きに組付けられ
ている(図5参照)。すなわち、各ローダ62は、その
アーム63の揺動中心Paを互いに隣接する金型組立体
m1とm3,m2とm4,m5とm7,m6とm8の中
央の面内にそれぞれ位置させてある。したがって、隣接
する金型組立体、例えば金型組立体m1とm3に交互に
未加硫タイヤTGを吊り込むことができる。
【0062】次に、本発明に係るタイヤ加硫装置の特徴
である、金型組立体mを載置して移動する金型組立体交
換台車65について、図1,図5および図6を用いて説
明する。図1に示すように、支持梁66,66が、互い
に平行(紙面に対して垂直)にフレーム1の各支持部1
eへ延設されている。すなわち、支持梁66,66は図
5(図6)に示すX3−X3方向に延在している。各支
持梁66の上面には、図1に示すように、それぞれレー
ル67,67が敷設されている。そして、プレート状の
金型組立体交換台車65が、レール67と係合して滑動
するLMベアリング等68を備えて、レール67上を移
動可能に組付けられている。この金型組立体交換台車6
5には、モータ等の図示しない駆動手段が備えられてい
る。したがって、金型組立体交換台車65は、金型組立
体m1,m3,m5,m7とそれぞれ対をなすm2,m
4,m6,m8との中間を、図5(図6)に示すX3−
X3方向に自走可能に配置されている。また、金型組立
体交換台車65は、図5に示すように、二個の金型組立
体がX3−X3方向に並置可能な載置位置S1,S2を
有して構成されている。尚、支持梁66,レール67
は、タイヤ加硫装置から金型組立体交換場所(図示せ
ず)へと延在して設けられている。金型組立体交換場所
においては、様々なタイヤサイズ用の金型組立体が保管
されており、金型組立体の交換(金型組立体交換台車6
5への積み替え)が行われる。以上が本発明の実施形態
に係るタイヤ加硫装置の、金型組立体交換台車65の構
成である。
【0063】上述した構成により、本発明に係るタイヤ
加硫装置は、以下のようにタイヤ加硫処理動作が行われ
る。例として、図5に示す金型組立体m4内において未
加硫タイヤTGが加硫処理されている時について説明す
る。加硫処理中は、図7に示すように、金型組立体m4
は、フランジ部7a,2aとセグメント9の爪9a,9
bとが係合して金型(Ma,Mb,Mc,Md,Me)
が閉鎖接合している。また、アウターリング11の内方
傾斜面11cと各セグメント9の外方傾斜面9cとが当
接している。
【0064】各アウターリング昇降機構23の移動シリ
ンダ30はそのシリンダロッド30aが伸長するようそ
れぞれ作用し、昇降体29の頭部29aが昇降ブロック
31の嵌合溝31aに嵌合している。これと同時に、ス
ライドフレーム24,24の段差部24b,24bがそ
れぞれボトムプレート2の段差部2bに係合し、金型組
立体m4はその設置位置がずれないよう固定されてい
る。
【0065】支持シリンダ26はそのシリンダロッド2
6aが引き込むよう作用し、支持体27は昇降シリンダ
28のシリンダロッド28aから離脱している。また、
昇降シリンダ28はそのシリンダロッド28aが引き込
むよう作用し、アウターリング11を下方へ押し下げて
いる。したがって、各セグメント9には、ブラダB内の
蒸気圧に抗する半径方向内方(軸線P方向)への力が作
用している。また、ブラダ挟持機構12の中心軸13
は、図7に示す所定の加硫位置まで上昇している。そし
て、加硫処理中は、加圧加熱媒体が下部中心機構73か
ら中心軸13の蒸気通路を通って、ブラダB内部に導入
されている。
【0066】次に、金型組立体m4内における加硫処理
が終了すると、予め金型組立体m4の上方同心位置P4
(図5参照)に移動しておいた搬送装置32の昇降プレ
ート35を昇降シリンダ34の作用により下降させ、環
状断熱板保護プレート39,環状断熱板38,昇降プレ
ート37および昇降プレート37上面のクランププレー
ト41,41の孔に各クランプ軸6,6を挿入する。次
いで、クランプシリンダ40を作用させてシリンダロッ
ドを引きこみ、各クランププレート41の鍵状孔と各ク
ランプ軸6とを係合させ、図3に示すように、昇降プレ
ート35とトッププレート7とを連結する(図11参
照)。なお、搬送装置32の昇降シリンダ44,旋回シ
リンダ47のシリンダロッド44a,47aは引き込ま
せ、図11に示すように、爪部材51cはその把持側の
先端部がトッププレート7の下面より突出しないよう、
略直立した状態で退避させておく。
【0067】一方、前記操作の間に加硫済タイヤTC内
方の加圧加熱媒体を排出し、ブラダBを収縮させる。ま
た、ブラダ挟持機構12の中心軸13を所定の位置まで
下降させ、ブラダBと共にブラダ把持機構12全体を下
方へ退避させておく。
【0068】上記操作によって、搬送装置32の昇降プ
レート35と金型組立体m4のトッププレート7とを連
結した後、搬送装置32の各昇降シリンダ44をそのス
トローク限まで作用させ、把持ユニット45を下降させ
る。そして、旋回シリンダ47をそのシリンダロッド4
7aが伸長するよう作用させ、支持プレート48を下降
させる。支持プレート48が下降するにつれて、支持プ
レート48に軸支された各連結アーム49がL字形支持
アーム51aの屈曲部を下方に押出す。押出された各L
字形支持アーム51aは、支持柱50との連結部を支点
として、軸線Pを含む鉛直面内で旋回すると共に爪部材
51cの非把持側の端部を下方へ押出す。押し出された
各爪部材51cは、L字形支持アーム51aおよび支持
アーム51bに支持されながら、軸線Pを含む鉛直面内
で半径方向外方へ向かって旋回する。そして、旋回シリ
ンダ47のシリンダロッド47aがそのストローク限ま
で伸長すると、爪部材36cの先端は加硫済タイヤTC
の中空部から内縁部へと略水平状態で挿入され、加硫済
タイヤTCを把持する。
【0069】加硫済タイヤTCの把持が完了した後、各
アウターリング昇降機構23の昇降シリンダ28をその
シリンダロッド26aが伸長するよう作用させ、アウタ
ーリング11をその外側面の各ブロック31と共に上昇
させていく。これら各ブロック3の切欠き31cの底面
が各棒状体19の頭部19aに当接すると、各棒状体1
9は上方に押し上げられてゆく。
【0070】押し上げられた各棒状体19は、第二揺動
体20を、第一揺動体18との連結部を支点として、図
11において紙面に向かって時計回りに揺動させる。同
時に、第一揺動体18は、その中間部を支点として、図
11において紙面に向かって反時計回りに揺動する。こ
のとき、第一揺動体18の一端に連結されたI型キー2
2は半径方向外方(図11において右側)へと移動す
る。したがって、I型キー22が固定された各セグメン
ト9は、ボトムプレート2に設けられた溝7cの内周面
にI型キー22を沿わせながら、半径方向外方に滑動す
る。すなわち、セグメント9の爪9a,9bとトッププ
レート7のフランジ部7a,ボトムプレート2のフラン
ジ部2aとの係合が解除され、最終的に図12に示すよ
うに、トレッドモールドMcは加硫済タイヤTGから離
脱し開放される。
【0071】次に、搬送装置32の昇降シリンダ34を
そのシリンダロッド34aが引き込むよう作用させる。
これにより、加硫済タイヤTCが下サイドウォールモー
ルドMeから引き剥がされて、トッププレート7,上サ
イドウォールモールドMaおよび上ビードリングMdと
共に上昇する。そして、図13の69aに示すように、
トッププレート7が上昇限まで達すると、ボールスクリ
ュー71を駆動し、搬送装置32を加硫済タイヤTCと
共にタイヤ取出装置53の上方に向かって移動させる。
【0072】図13の69bに示すように、加硫済タイ
ヤTCがタイヤ取出装置53の直上まで移動した後、昇
降シリンダ56を作用させ、タイヤ取出装置53を上昇
させる(図13の二点鎖線部)。次いで、フィンガ開閉
用シリンダ60の作用により各フィンガ57を揺動させ
て(図14参照)、そのフック57aを加硫済タイヤT
Cの下ビード上方で拡径させる。これと同時に、搬送装
置32の旋回シリンダ47,昇降シリンダ44をシリン
ダロッド47a,43aの順で引き込むよう作用させ、
加硫済タイヤTCを把持した状態(図12参照)から把
持爪51を上述の作用とは逆方向に旋回させる。すなわ
ち、爪部材51cの把持側の先端部をトッププレート7
の下面から突出しない略直立した状態(加硫済タイヤT
Cを把持する前の状態:図11参照)に退避させる。
【0073】その後、昇降シリンダ56を作用させてタ
イヤ取出装置53を下降させると、その下降途中でフィ
ンガ57のフック57aが加硫済タイヤTCの下ビード
に係合して、加硫済タイヤTCが上サイドウォールモー
ルドMa,上ビードリングMdから引き剥がされる。引
き剥がされた加硫済タイヤTCは受板61の上面に着座
し、タイヤ取出装置53とともに下降する。フック57
aは、加硫済タイヤTCがコンベア52に到達する前に
上記と逆の作用によって縮径させる。そして、加硫済タ
イヤTCがコンベア52の上面に達すると、タイヤ取出
装置53のみ更に下降する。タイヤ取出装置53がその
下降限(図13の実線部)まで下降したのち、コンベア
52を駆動することにより、加硫済タイヤTCはタイヤ
加硫装置外(図5のX3−X3方向)に送り出される。
【0074】一方、上述した金型組立体m4内の加硫済
タイヤTCの取出操作の間において、次に金型組立体m
4内で加硫処理する未加硫タイヤTGを予め吊上げてい
たローダ62を作用させ、上方が空になった金型組立体
m4の下サイドウォールモールドMb,下ビードリング
Meへ(図5のP4位置)移動させ、未加硫タイヤTG
を載置する。そして、ブラダ挟持機構12の中心軸13
を再び上昇させたのち、公知手順に従って未加硫タイヤ
TGを整形(shaping)する。未加硫タイヤTG
を載置したローダ62は、金型組立体m4に隣接する金
型組立体m2内において次に加硫処理する未加硫タイヤ
TGを取りにいくために、上昇・揺動動作を行なう。
【0075】金型組立体m4への次の未加硫タイヤTG
の載置,整形が完了すると、搬送装置32を金型組立体
m4の上方同心位置P4(図5参照)に再び移動させ
る。次いで、昇降プレート35をその下降限まで下降さ
せる。その後、アウターリング昇降機構23の昇降シリ
ンダ28を作用させ、アウターリング11を下降させ
る。このとき、アウターリング11はその内方傾斜面1
1cをセグメント9の傾斜外周面9cと当接させながら
下降していく。この動作に伴って、各セグメント9は半
径方向内方に向かって押し出される。すなわち、その底
面に備えられたI型キー22をボトムプレート2の溝2
cの内周面に沿わせながら滑動する。そして、セグメン
ト9の爪9a,9bがフランジ部11a,7aにそれぞ
れ嵌合するとともに、金型(Ma,Mb,Mc,Md,
Me)は閉鎖接合し、図11に示すように、金型組立体
m4が再び形成される。そして、未加硫タイヤTG内方
にブラダBを介して加圧加熱媒体を供給し、再び加硫処
理を開始する。
【0076】金型組立体m4において再び加硫処理が始
められると、クランプシリンダ40をそのロッドが押し
出すよう作用させ、クランプ軸6とクランププレート4
1との連結、すなわち昇降プレート35とトッププレー
ト7との連結を解除し、次いで昇降プレート35を上昇
させて互いに離間させる。昇降プレート35が上限に達
すると、ボールスクリュー71を作用させて、搬送装置
32を金型組立体m4に相対向して位置する金型組立体
m3の上方同心位置P5(図5参照)まで移動させ、金
型組立体m3における加硫処理が終了するのを待機す
る。金型組立体m3での加硫処理が終了すると、上述し
た搬送装置32の動作によって、金型組立体m3内の加
硫済タイヤTCが搬出される。
【0077】他方、上記操作の間に、金型組立体m2で
次に加硫される未加硫タイヤTGを取りに行くため上昇
・揺動動作を行っていたローダ62は、その未加硫タイ
ヤ把持手段64の中心を図5のP2位置(グリーンタイ
ヤ台70)へと移動する。そして、その位置で下降し
て、予めグリーンタイヤ台70上に載置されていた未加
硫タイヤTGを把持したのち上昇し、金型組立体m2内
(図5に示すP1位置)での加硫処理が終了するのを待
機する。金型組立体m2での加硫処理が終了すると、上
述した金型組立体m4と同様の手順で、加硫済タイヤT
Cを金型組立体m2から搬出したのち、ローダ62へ把
持された未加硫タイヤTGを金型組立体m2内に吊り込
む。そして、金型組立体m4内で次に加硫処理する未加
硫タイヤTGを取りに行くため、図5に示すP3位置
(グリーンタイヤ台70)までローダ62を移動させ、
予めグリーンタイヤ台70に載置されていた未加硫タイ
ヤTCを把持し、金型組立体m4内での加硫処理が終了
するのを待機する。
【0078】以上が、一般的に、グリーンタイヤ台70
から金型組立体m内へとローダ62によって未加硫タイ
ヤTGを効率的に搬入し、金型組立体m内で加硫処理さ
れた加硫済タイヤTCをコンベア52によって効率的に
搬出する加硫動作であり、この加硫動作が金型組立体m
1〜m8においてそれぞれ連続して繰返し行われる。
【0079】次に、加硫処理するタイヤサイズの変更等
の際に行われる、本発明の実施形態に係るタイヤ加硫装
置の金型組立体mの交換手順について説明する。例とし
て、図5におけるP4位置において、フレーム1の下梁
部1aに固定配置された金型組立体m4を交換する場合
について説明する。
【0080】まず、上述した操作によって、ブラダ挟持
機構12を退避させて金型組立体m4内の加硫済タイヤ
TGを搬出したのち、図7に示すように、金型組立体m
4の金型(Ma,Mb,Mc,Md,Me)を閉鎖接合
する。ただし、未加硫タイヤTGは金型組立体m4内へ
搬入せず、金型組立体m4の内部は空の状態とする。
【0081】次に、図7(ただし、未加硫タイヤTGは
搬入せず、ブラダ挟持機構12は退避させる。)の状態
において、アウターリング昇降機構23の支持シリンダ
26をそのシリンダロッド26aが押し出るよう作用さ
せ、その先端の支持体27で昇降シリンダ28のシリン
ダロッド27aを支持する。これと同時に、移動シリン
ダ30を作用させて、そのシリンダロッド30aを引き
込ませる。したがって、スライドフレーム24は半径方
向外方へ移動し、該スライドフレーム24の段差部24
aとボトムプレート2の段差部2aとの係合が外れる。
すなわち、図2に示すように、金型組立体m4はタイヤ
加硫装置から独立して、フレーム1の下梁部1a上にフ
リーで載置されている状態となっている。
【0082】次に、予め金型組立体m4の上方同心位置
P4(図5)まで移動させておいた搬送装置32の昇降
シリンダ34を作用させてそのシリンダロッド34aを
押し出し、図3に示すように、昇降プレート35を下降
させる。次いで、クランプシリンダ40を作用させてそ
のシリンダロッドを押し出し、昇降プレート35とトッ
ププレート7とを連結させる。つまり、金型組立体m4
全体が搬送装置32に一体的に連結される。その後、昇
降シリンダ34を作用させてそのシリンダロッド34a
を引き込ませ、金型組立体m4を昇降プレート35と一
体的に上昇させる。図1に示す72aの状態のように、
金型組立体m4と共に搬送装置32が上昇限まで達する
と、ボールスクリュー71を駆動して、搬送装置32を
タイヤ取出装置53の直上(図1に示す72bの位置)
まで移動させる。
【0083】一方、上記操作の間に、新たに交換する金
型組立体m4´を載置した金型組立体交換台車65を、
図5の一点鎖線部に示すように、金型組立体交換場所
(図示せず)からタイヤ加硫装置に向かってレール67
上に沿って自走させる。尚、本実施形態では、金型組立
体m4´が台車進行方向後方(図5において左側)の載
置位置S2に載せられた場合を用いて説明するが、これ
に限るものではない。ただし、金型組立体交換台車65
はその載置位置S1,S2のいずれか一方は、金型組立
体mが載置されていない空の状態としておく。自走する
金型組立体交換台車65は、台車進行方向前方(図5に
おいて右側)の空の載置位置S1中心が、図5に示すY
2−Y2上に達した時点(図5の実線部)で停止させ
る。その後、搬送装置32の昇降プレート35を再び下
降させ、金型組立体m4を金型組立体交換台車65(載
置位置S1)上に降ろす。そして、クランプシリンダ4
0をそのシリンダロッドが引き込むよう作用させて、昇
降プレート35とトッププレート7との連結を解除す
る。その後、昇降プレート35を再び上昇限まで上昇さ
せ、図1の二点鎖線部に示すように、金型組立体m4を
金型組立体交換台車65上に独立したフリー状態で載置
する。
【0084】次に、古い金型組立体m4を載せた金型組
立体交換台車65をレール67に沿って自走させ、図6
の実線部に示すように、新しい金型組立体m4´が載せ
られた載置位置S2中心がY2−Y2線上に達した時点
で停止させる。次いで、タイヤ取出装置53の直上(図
1に示す72b)において上昇限に位置している搬送装
置32の昇降プレート35を、昇降シリンダ34の作用
により再び下降させる。そして、金型組立体m4´のク
ランプ軸6,6が、搬送装置32の環状断熱板保護プレ
ート38,環状断熱板39,昇降プレート35およびク
ランププレート40の各孔を貫通したのち、クランプシ
リンダ40を作用させて、金型組立体m4´のトッププ
レート7と昇降プレート35とを連結させる。つまり、
金型組立体m4´が搬送装置32に一体的に連結され
る。
【0085】その後、上述した古い金型組立体m4の搬
出操作とは逆の手順で搬送装置32を動作させ、昇降シ
リンダ34の下降作用により、図6に示す空の状態とな
ったP4位置の下梁部1a(フレーム1)へ新しい金型
組立体m4´を載置する(図3の状態)。次いで、アウ
ターリング昇降機構23の移動シリンダ30を作用させ
て、そのシリンダロッド30aを押し出す。この動作に
より、スライドフレーム24は半径方向内方へ移動し、
図7に示すように、スライドフレーム24の段差部24
aとボトムプレート2の段差部2aとが係合する。つま
り、金型組立体m4´がフレーム1の下梁部1a上にそ
の設置位置(図6に示すP4位置)がずれないよう固定
されることとなる。その後、支持シリンダ26をそのシ
リンダロッド26aが引き込むよう作用させ、その先端
の支持体27と昇降シリンダ28のシリンダロッド28
aとの支持を解除する。
【0086】一方、上記の操作の間に、古い金型組立体
m4のみを載せた金型組立体交換台車65は、レール6
7に沿って金型組立体交換場所(図示せず)に向かって
自走する(図6の二点鎖線部)。そして、この金型組立
体交換場所において、次に新たに交換する金型組立体と
交換された金型組立体m4の、金型組立体交換台車65
での積み替えが行われる。
【0087】以上が、加硫処理を行うタイヤのタイヤサ
イズ変更等の際に行われる、金型組立体mの交換手順で
ある。なお、上述の説明においては、金型組立体m4を
金型組立体m4´に交換する場合を説明したが、これに
限られるものではなく、各金型組立体m1〜m8のどの
金型組立体を交換する場合においても同様の手順で行わ
れる。
【0088】すなわち、本発明のタイヤ加硫装置は、従
来のタイヤ加硫装置と同様に、1組の搬送装置32,タ
イヤ取出装置53、ならびにコンベア52が、対を成す
金型組立体m(本実施形態では金型組立体m3,m4)
に対して共用されているので、金型組立体の開閉作業効
率や加硫済タイヤTCの取出作業効率が高い。また、金
型組立体(本実施形態では金型組立体m4)からの加硫
済タイヤTCの取出しと、金型組立体(本実施形態では
金型組立体m4)への未加硫タイヤTGの搬入とが併行
して行われるため、加硫処理の生産性が高い。
【0089】さらに、本発明のタイヤ加硫装置において
は、タイヤを加硫処理する金型組立体を載置して自走可
能な金型組立体交換台車65が、フレーム1の下梁部1
aに互いに対を成して装着された金型組立体の中間(本
実施形態では、図5に示すm1とm2,m3とm4,m
5とm6,m7とm8の対の中間部:X3−X3線上)
を移動可能に備えられている。したがって、金型組立体
の交換の際、従来装置のようにタイヤ加硫装置に備えら
れたグリーンタイヤ台70を作業員によって他所へ移動
させる必要はない。また、金型組立体交換台車65が自
走可能であるため、フォークリフトなどの作業員を必要
とする移送手段を必要とせず、よって、無人かつ自動で
金型組立体mを搬送・交換することができる。
【0090】また、金型組立体mおよび加硫済タイヤT
Cの搬送を行う搬送装置32が、金型組立体mの数の半
数備えられるとともに、対を成して配置された前記金型
組立体m(本実施形態では、図5に示す金型組立体m1
とm2の対、m3とm4の対、m5とm6の対、m7と
m8の対)の上方間(図5に示すY1−Y1,Y2−Y
2,Y3−Y3,Y4−Y4の各方向)に移動可能であ
る。すなわち、一個の搬送装置32は、対を成して配置
された二個の金型組立体mに対して共用されているの
で、搬送装置32の稼働率が向上する。つまり、金型組
立体mの搬送・交換効率、ならびに加硫済タイヤTCの
搬送効率・加硫処理効率が倍増することとなる。
【0091】なお、本発明に係る実施の形態として上述
したタイヤ加硫装置は、金型組立体m(図5に示すm1
〜m8)が対を成して4組配置された構成を説明した
が、これに限られるものではない。偶数個の金型組立体
が対を成して配置されるとともに、これら対を成して配
置された各金型組立体が互いにそれぞれ隣置されている
ものであればよい。また、対を成して配置された2個の
金型組立体mに対し、金型組立体mおよび加硫済タイヤ
TGを搬送する搬送装置32が1個共用して備えられた
上述の構成がより好ましいが、これに限られるものでは
ない。それぞれの金型組立体m(m1〜m8)に対応し
て搬送装置32が1つずつ備えられている構成でもあっ
てもよい。
【0092】また、各構成の駆動源たるシリンダの作動
流体が、空圧・油圧のいずれであってもよいことは言う
までもない。シリンダに限らず、モータ等の電動アクチ
ュエータ類であってもよい。また、プラテン型の加硫機
とするために、上部環状熱板8,下部熱板3、およびア
ウターリング11には蒸気通路を設けて熱板としたが、
加熱源は蒸気にかぎらず、電磁誘導などの加熱方法を用
いてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、以下の効果を有する。請求項1に記載の発明によれ
ば、タイヤを加硫処理する金型組立体を載置して走行可
能な金型組立体交換台車が、互いに対を成して装着され
る前記金型組立体の中間部を移動可能に備えられている
ため、従来装置のようにタイヤ加硫装置に備えられたグ
リーンタイヤ台を作業員によって他所へ移動させること
なく、金型組立体を交換可能である。金型組立体の交換
を従来に比して効率よく行うことができる。
【0094】請求項2に記載の発明によれば、前記金型
組立体交換台車が自走することにより、従来装置のよう
にフォークリフトなどの作業員を必要とする金型組立体
の移動手段を必要とせず、自動且つ無人で金型組立体を
交換することができる。したがって、安全に効率よく金
型組立体を交換することができる。
【0095】請求項3に記載の発明によれば、前記金型
組立体を前記金型組立体交換台車に載置して自動で搬送
可能であるとともに、1個の前記搬送装置が、対を成し
て配置された2個の金型組立体(装着位置)に対して共
用されているので、前記搬送装置の稼働率、すなわち金
型組立体の交換効率が倍増する。
【0096】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明に係るタイヤ加硫装置の搬送装置が、加硫
済タイヤの搬出・搬送機能を備えて、対を成して配置さ
れた2個の金型組立体に対して共用されているため、加
硫済タイヤの搬送効率、すなわちタイヤ加硫処理の生産
効率が倍増する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
正面図(図5のB−B断面図)である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
金型組立体が独立してフレーム上に載置された状態図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
部分側面図である。
【図4】 図3のA−A断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置の
金型組立体の加硫処理中を表す詳細断面図である。
【図8】 図7のC−C断面図である。
【図9】 (a)図7のD−D断面図である。(b)図
7のE−E断面図である。
【図10】 図7のF−F断面図である。
【図11】 本発明の実施形態に係るタイヤ加硫装置の
金型組立体の詳細断面図である。
【図12】 本発明の実施形態に係るタイヤ加硫装置の
金型組立体の詳細断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置
の正面図(図5のB−B断面図)である。
【図14】 本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫装置
のタイヤ取出装置の詳細図である。
【図15】 従来のタイヤ加硫装置の正面図である(図
17のG−G断面図)。
【図16】 従来のタイヤ加硫装置の部分側面図(図1
7のH−H矢視図)である。
【図17】 従来のタイヤ加硫装置の平面図(図15の
I−I矢視図)である。
【図18】 従来のタイヤ加硫装置に係る金型部の断面
詳細図である。
【符号の説明】
1 フレーム 32 搬送装置 65 金型組立体交換台車 66 支持梁 67 レール TG 加硫済タイヤ TC 未加硫タイヤ m(m1〜m8) 金型組立体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ内方に供給された加熱加圧媒体の
    圧力に抗して金型を閉状態に維持することが可能な金型
    組立体を備え、この金型組立体が装着される装着位置が
    対を成して偶数個配置されるとともに、対を成した前記
    各装着位置が互いにそれぞれ隣接されたタイヤ加硫装置
    において、 対を成した前記各装着位置の中間部を走行し、前記金型
    組立体を載置して移動する金型組立体交換台車を備えて
    いることを特徴とするタイヤ加硫装置。
  2. 【請求項2】 前記金型組立体交換台車が自走可能であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫装置。
  3. 【請求項3】 前記金型組立体の搬送機能を有する前記
    金型組立体の半数の搬送装置を備え、この搬送装置は、
    対を成して配置された前記金型組立体の上方間を移動可
    能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のタイヤ加硫装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置は、前記金型組立体内で加
    硫処理された加硫済タイヤを取り出し、搬送する機能を
    有することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ加硫装
    置。
  5. 【請求項5】 タイヤ加硫装置に備えられ、タイヤ内方
    に供給された加熱加圧媒体の圧力に抗する金型を閉状態
    に維持することが可能な金型組立体を載置して移動する
    金型組立体交換台車であって、 前記タイヤ加硫装置は前記金型組立体を備え、この金型
    組立体が装着される装着位置が対を成して偶数個配置さ
    れるとともに、対を成した前記各装着位置が互いにそれ
    ぞれ隣接され、 前記金型組立体交換台車は、対を成して配置された前記
    各装着位置の中間部を走行可能であることを特徴とする
    金型組立体交換台車。
  6. 【請求項6】 互いに対を成すとともに、それぞれ隣接
    して配置された金型組立体の装着位置および該金型組立
    体を有するタイヤ加硫装置の金型組立体交換方法であっ
    て、前記金型組立体の載置位置を少なくとも二個有する
    金型組立体交換台車の、一の載置位置に新しい金型組立
    体を積み込み、次いで、この金型組立体交換台車を駆動
    して、対を成して配置された前記各金型組立体の装着位
    置の中間部を走行させ、次いで、前記タイヤ加硫装置に
    備えられた古い金型組立体を、前記金型組立体交換台車
    の他の載置位置に積み上げ、次いで、前記金型組立体交
    換台車に載置されている新しい金型組立体を、前記古い
    金型組立体が備えられていた場所に積み降ろし、その
    後、古い金型組立体を積み込んだ前記金型組立体交換台
    車を駆動して、対を成して配置された前記金型組立体の
    装着位置の中間部を走行させることにより、前記古い金
    型組立体と前記新しい金型組立体とを交換すること、を
    特徴とする金型組立体交換方法。
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