JP3219567B2 - 空気入タイヤ用把持冷却装置 - Google Patents
空気入タイヤ用把持冷却装置Info
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Description
て使用される空気入タイヤ用把持冷却装置に関するもの
である。
硫法により、タイヤ金型から搬出された高温の加硫済タ
イヤは、リムによりタイヤのビード部を速やかに把持
し、圧縮気体をタイヤ内方へ導入して、膨脹(inflate
)させた状態で、徐冷する必要があり、このために空
気入タイヤ用把持冷却装置(通称Post Cure Inflator、
略してPCI又はPIと称している)を使用している。
は、タイヤ把持部の位置が一定の定置形、同部が昇降す
るエレベータ形、同部が上下反転する反転形等、多くの
ものが公知であるが、一般にタイヤの冷却時間が加硫時
間の2倍弱であることから、自動加硫機では、反転形が
主として使用されている。
ヤ用把持冷却装置には、次の問題があった。即ち、タイ
ヤ加硫機は、金型の交換によりサイズの異なるタイヤで
も加硫可能に構成されており、これに並設される空気入
タイヤ用把持冷却装置も、リムの交換やリム間隔を変更
可能にしているが、リム交換やリムの間隔変更が足場の
悪い狭隘な場所で行われるので、作業が危険であるとと
もに、多くの時間を要して、設備の稼働率が悪い。
ンローダを複数組のタイヤ金型のタイヤ搬出入に併用さ
せる形式のタイヤ加硫装置では、リム交換等の作業中に
タイヤ金型移送装置または金型開閉装置等が走行して、
危険度が高い上に、サイズ交換対象金型以外の金型の加
硫ピッチをディスターブして、装置の稼働率が悪いとい
う問題があった。
であり、その目的とする処は、設備の稼働率を大幅に向
上できると共に加硫タイヤのサイズ編成変更に速やかに
対応できる空気入タイヤ用把持冷却装置を提供しようと
する点にある。
め、本発明は、加硫機から送出された高温の加硫済タイ
ヤを把持膨張させて冷却する空気入タイヤ用把持冷却装
置において、空気入タイヤ用把持冷却装置のベースに着
脱自在に組付けられ且つそれぞれが各一対のタイヤ把持
用リムを有し、所定方向に並べられた複数組の把持装置
と、同各把持装置が並べられる方向に沿って配置された
軌道上を走行して各タイヤ把持位置で上リムまたは把持
装置を昇降させる昇降装置と、同タイヤ把持位置で冷却
済タイヤを搬出するアンローダとを具えている。
て、複数組の把持装置を収納する収納棚と、同収納棚か
ら把持装置を選んで取出すとともに取出した把持装置を
同収納棚の空位置を選んで収納する搬送装置とよりなる
保管装置を設けてもよい。
ように構成されており、(1)通常運転時には、把持装
置の下リム部をベースにロックし、上下リム間のロック
を解放して、搬送装置により上リム部を吊上げてからア
ンローダにより冷却済タイヤを吊出して、タイヤ加硫装
置のアンローダにより未冷却タイヤを吊込む。次いで上
リム部を下降させて、上下リム間をロックし、タイヤ内
方に圧力気体を導入し、タイヤをインフレートさせて、
冷却工程に入る。冷却工程に入ったら、次に冷却が終了
する把持装置に搬送装置及びアンローダを移動させて、
タイヤの冷却を終り、タイヤ内圧を抜くのを待つ。
(2)リム交換時等には、冷却済タイヤを吊出した後、
上リム部を下降させて、上下リム間をロックするととも
に、下リム部とベースとの間のロックを解放し、次いで
下リム部とともに上リム部を吊上げて、受渡し位置に移
送する。リム交換等を行った後、またはリム交換等を行
った把持装置と交換した後、上記と逆の手順で元の位置
に移送し、上下リム間を開いて、次のタイヤを受入れ
る。(3)把持装置を受渡し位置に搬送してきたら、把
持装置を保管装置の搬送装置を介して収納棚の空いた位
置に収納するとともに、次に使用する把持装置を収納棚
から受渡し位置に移送する。なお保管装置には、リム交
換等を行なうための吊上装置を設けておくのが望まし
い。
図面に示す実施例により説明する。図1、図2は、タイ
ヤ加硫設備の全体を示している。図1、図2において、
1はブラダ操作用下部中心機構等を内装したベース、M
(M1 、M2 、…)はベース1上面にボルト等で組付け
られた複数組のタイヤ金型、2はベース1上面に固定さ
れた軌道、3は軌道2上を走行する金型開閉装置で、走
行フレーム20に固定された金型昇降シリンダ24のロ
ッド先端が走行フレーム20に昇降可能に組付けられた
アーム21に固定されており、アーム21には、上部中
心機構23が内装され、金型着脱装置22が取付けられ
ている。
イヤ把持機構4bを先端に組付けたアーム4aが走行フ
レームに昇降且つ揺動可能に取付けられており、同アン
ローダ4は、走行する点を除けば公知のアンローダと同
じである。5は軌道2上を走行するローダで、タイヤ把
持機構5bを先端に組付けたアーム5aが走行フレーム
に昇降且つ揺動可能に取付けられており、同ローダ5
は、走行する点を除けば公知のローダと同じである。
3とアンローダ4とローダ5とに共用されているが専用
のものを設けてもよい。6は未加硫タイヤ供給装置、7
はタイヤインフレート用エヤ切換弁等を内装した空気入
タイヤ用把持冷却装置用ベース、P(P1 、P2 、…)
は同ベース7に着脱自在に組付けられた複数の把持装置
で、同把持装置Pは、ベース7に対して着脱自在になっ
ている点を除けば公知のPCIタイヤ把持部に類似して
いる。
軌道8上を走行する搬送装置で、走行フレーム10に
は、把持装置P用昇降装置10aが昇降可能に取付けら
れ、同把持装置P用昇降装置10aには、把持装置Pに
着脱する着脱装置10bが取付けられている。また同走
行フレーム10には、アーム10cが昇降且つ揺動可能
に取付けられ、同アーム10cには、タイヤ把持機構1
0dが取付けられている。なおこのPCIアンローダ
は、独立させて軌道8上を走行可能にしてもよい。11
は加硫タイヤ送出用ベルトコンベヤ、12は後に詳述す
る把持装置用保管装置である。
装置の構成を図3乃至図5により説明する。101はP
CI用ベース7に載置されたブロックで、ブロック10
1の下外方に突出したフランジ101aに係合する爪を
先端に有するレバー112がベース7に揺動可能に取付
けられており、駆動手段(図示せす)の作用によりブロ
ック101がベース7にロックまたは解放される。
めされた下リムフランジ、103は下リムフランジ10
2にボルト締めされた下リム、104はブロック101
及び下リムフランジ102の内方に回転可能に取付けら
れたバヨネット軸、105が同バヨネット軸104の下
部にボルト締めされたレバーで、同レバー105は、先
端部にカムローラを有しており、同バヨネット軸104
は、レバー105を介して搬送装置9の走行フレーム1
0内に取付けられた駆動手段(図示せず、例えば2本の
エヤシリンダ)により揺動回転する。
された圧縮ばね、107は同内孔に昇降滑動可能に挿入
されたガイドブッシュ、108はバヨネット軸104の
上端にボルト締めされたガイドフランジである。111
はロックハウジング、111bがロックハウジング11
1の上下中間部から外方に突出したフランジ、109は
スペーサ110を介して同フランジ111bにボルト締
めされた上リム、111eはロックハウジング111に
固定されたガイド軸で、同ガイド軸111eがガイドフ
ランジ108を滑動可能に貫通しており、下降時には、
ガイドブッシュ107に形成された凹みに係合して、上
下リム103、109がバヨネット軸104とロックハ
ウジング111とを介してセンタリングされる。またバ
ヨネット軸104の揺動回転角度如何により、バヨネッ
ト軸104の上端部に1体的に形成された爪104aと
ロックハウジング111の内面に1体的に形成された爪
111aとが係合したり、通過可能になっている。
装置10bは、アーム10aの先端部に設けられた孔に
滑動、昇降可能に挿入されている。そして同着脱装置1
0bは、アーム10aに取付けた軸51と、同軸51の
下端部に一体的に形成したブロック51aと、アーム1
0aとブロック51aとの間に介装した圧縮ばね53
と、軸51の上端に固定したストッパ54と、ブロック
51aに回転可能に挿入されたピン52と、ピン52の
揺動回転駆動手段(図示せず)とにより構成されてお
り、ロックハウジング111の上部に形成したた突起1
11cを滑動可能に受け入れる凹みをブロック51aに
形成しており、ピン52の回転角度如何により、突起1
11cに設けた凹み111dとピン52とが係合した
り、通過可能になっている。
ベース7上に1列に並べた定置形としているが、把持装
置Pを2組対にして、反転形として使用してもよい。次
に前記把持装置用保管装置12の構成を図6により説明
する。60はフレーム、61(61a、61b、61
c)はフレーム60に固定されたローラコンベヤ(収納
棚)、H1 乃至H6 は収納棚61上に収納される把持装
置Pの収納位置である。
びるガイドレール、63はガイドレール62により昇降
可能に支持された搬送装置の昇降フレーム、64a、6
4bは昇降フレーム63に固定されたローラコンベヤ、
65はPCIベース7に固定された把持装置Pの受渡し
位置H9 用ローラコンベヤである。なお本実施例では、
揺動アームの先端に搬送装置9の着脱装置10bと同一
構成の着脱装置66aを有するメインテナンス用吊上装
置66がガイドレール62により昇降可能に支持されて
いる。
用把持冷却装置及び保管装置の作用を具体的に説明す
る。図1は、タイヤ金型M1 内のタイヤ加硫終了直前の
状態で、金型開閉装置13とアンローダ14とローダ1
5とが金型M1 位置に集合し、ローダ15が次に加硫さ
れる未加硫タイヤを把持した状態を示している。
の排出が開始されると、金型開閉装置3のアーム21が
下降して、金型着脱装置22並びに上部中心機構23の
作用によりアーム21と金型M1 とが連結される。タイ
ヤ内の圧力が充分に降下したら、アーム21を上昇させ
て、タイヤ金型M 1 を開き、次いで下部中心機構(図示
せず)の作用により、下ビードリングを押し上げて、タ
イヤTを下型から剥離し、ブラダを下部中心機構内に引
込み、収納してから、アンローダ4の把持機構4bを揺
動、下降させて、加硫済タイヤTを把持し、上昇、揺動
させて、吊出す。加硫済タイヤTが吊出された後、ロー
ダ5が把持していた次に加硫される未加硫タイヤを揺
動、下降させて、タイヤ金型内に設置する。タイヤ金型
内への未加硫タイヤの設置が終了したら、把持機構5b
はタイヤを解放し、上昇、揺動して(必要な場合は走行
して)、未加硫タイヤ供給装置6に未加硫タイヤを取り
に行く。
ヤTは、必要に応じアンローダが走行して、PCI(図
1の状態ではP1 又はP2 )に供給される。図3は、タ
イヤTを把持膨脹させて、冷却の終了する直前の状態を
示している。冷却が終了したら、圧縮気体通路101b
を介してタイヤT内の圧縮気体を排出し、次いでバヨネ
ット軸104を回転させて、爪104aと111aとの
係合を解除してから、搬送装置9のアーム10aを上昇
させて、上リム部(ロックハウジング111、スペーサ
110、上リム109)を上昇させる。
ム10cを揺動、昇降させて、把持機構10dに冷却済
タイヤを把持させて、送出コンベヤ11上に移送して次
の未冷却タイヤの搬入を待つ。上記アンローダ4が加硫
済の未冷却タイヤを搬入し、下リム103上に静置し
て、待機位置に移動した後、アーム10aが下降して、
上リム109をタイヤTの上ビード部に当接させて、上
ビード部をわずか押下げた状態にしてから、バヨネット
軸104を爪104aと爪111aとの係合可能位置ま
で回転させる。次いで通路101bを介してタイヤTの
内方に圧縮気体を送入し、爪104aと爪111aとが
係合するまで、圧縮ばね53を圧縮し、上ビード部を上
昇させて、爪104、111aの係合により上ビード部
を下ビード部にロックする。このロックが完成してか
ら、ピン52を回転させて、ロックハウジング111の
凹み111dとの係合を解除して、アーム10aを上昇
さた後、次に冷却が終了する把持装置Pの位置に移動し
てから、アーム10aを下降させ、同把持装置Pのロッ
クハウジングに連結させて、冷却の終了を待つ。
Tをアンローダで吊出した後、次のタイヤを受け入れな
いで、アーム10aを下降させて、爪104a、爪11
1aを係合状態とし、レバー112を揺動させて、ベー
ス7とのロックを解除してから、アーム10aを上昇さ
せて、把持装置Pを吊上げる。そこで搬送装置9を送行
させて、把持装置Pを受渡し位置H9 のローラコンベヤ
65上に移送し、ピン52を回転させて、連結を解除し
て、アーム10aを上昇させて、把持装置Pの交換を待
つ。
の手順で元の位置に把持装置Pを移送して、ベース7に
ロックする。図6では、保管装置12のローラコンベヤ
64a上に次に使用される把持装置Pが準備されている
ので、受渡し位置H9 に移送されてきた把持装置Pは、
ローラコンベヤ64b、65の作用により、H8 位置に
移動させてから、昇降フレーム63を下降させて、ロー
ラコンベヤ64aを65と同レベルにしてから、ローラ
コンベヤ64a、65の作用により、H7 位置の把持装
置をH9 位置に移動して、把持装置Pの交換を終了す
る。
位置が例えばH2 であれば、ローラコンベヤ64bをロ
ーラコンベヤ61aと同一レベルにしてから、ローラコ
ンベヤ61aとローラコンベヤ64bの作用により、H
1 の把持装置を一旦、H2 に移動してから、H2 からH
1 へ、H8 からH2 へ移動すればよい。次に準備すべき
把持装置PがH2 (またはH4 、H6 )の場合は、その
把持装置PをH7 またはH8 位置に移動しておけばよ
く、H1 (またはH3 )の場合はH2 (またはH4 )を
一旦、H7 (またはH8 )に移してから、H1 (または
H 3 )をH8 (またはH7 )に移し、H7 (または
H8 )をH2 (またはH4 )に戻しておけばよい。
7 に、H5 をH8 を介してH9 に一旦移動してから、H
4 をH6 に、H7 をH4 に、H9 をH7 またはH8 に移
動すればよい。なおこの間に、必要があれば、吊上装置
66を使用して、リムやスペーサの交換を行う。
前記のようにリム交換等を足場の良い所に移して行うこ
とが可能であり、予めリム交換等を行なった把持装置を
準備しておき、これと交換するようにすれば、作業を短
時間に行うことができて、設備の稼働率を大幅に向上で
きる。
を具えており、金型開閉装置等を複数組のタイヤ金型に
兼用するマルチ形式のタイヤ加硫設備では、金型開閉装
置等の移動に伴なう危険度アップを防止できる上に、他
金型の加硫サイクルタイムを乱すこともなくて、加硫タ
イヤのサイズ編成変更に速やかに対応できる。
るタイヤ加硫設備の概略を示す平面図である。
面図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】加硫機から送出された高温の加硫済タイヤ
を把持膨張させて冷却する空気入タイヤ用把持冷却装置
において、空気入タイヤ用把持冷却装置のベースに着脱
自在に組付けられ且つそれぞれが各一対のタイヤ把持用
リムを有し、所定方向に並べられた複数組の把持装置
と、同各把持装置が並べられる方向に沿って配置された
軌道上を走行して各タイヤ把持位置で上リムまたは把持
装置を昇降させる昇降装置と、同タイヤ把持位置で冷却
済タイヤを搬出するアンローダとを具えていることを特
徴とする空気入タイヤ用把持冷却装置。 - 【請求項2】 前記複数組の把持装置を収納する収納棚
と、同収納棚から把持装置を選んで取出すとともに取出
した把持装置を同収納棚の空位置を選んで収納する搬送
装置とよりなる保管装置を具えていることを特徴とした
請求項1記載の空気入タイヤ用把持冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24293793A JP3219567B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 空気入タイヤ用把持冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24293793A JP3219567B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 空気入タイヤ用把持冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796526A JPH0796526A (ja) | 1995-04-11 |
JP3219567B2 true JP3219567B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17096443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24293793A Expired - Fee Related JP3219567B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 空気入タイヤ用把持冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219567B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6610238B1 (en) | 1997-11-14 | 2003-08-26 | The Goodyear Tire And Rubber Company | Tire curing system and method |
JP5968249B2 (ja) * | 2013-02-22 | 2016-08-10 | 三菱重工マシナリーテクノロジー株式会社 | タイヤ加硫機のアンローディング装置、及び、タイヤ加硫機 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP24293793A patent/JP3219567B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0796526A (ja) | 1995-04-11 |
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