JP3404189B2 - タイヤ加硫装置 - Google Patents

タイヤ加硫装置

Info

Publication number
JP3404189B2
JP3404189B2 JP20122395A JP20122395A JP3404189B2 JP 3404189 B2 JP3404189 B2 JP 3404189B2 JP 20122395 A JP20122395 A JP 20122395A JP 20122395 A JP20122395 A JP 20122395A JP 3404189 B2 JP3404189 B2 JP 3404189B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
mold
molds
vulcanizer
bladder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20122395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0948026A (ja
Inventor
茂正 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Shoji Co Ltd filed Critical Fuji Shoji Co Ltd
Priority to JP20122395A priority Critical patent/JP3404189B2/ja
Priority to US08/519,288 priority patent/US5656303A/en
Priority to CN95116366A priority patent/CN1070768C/zh
Priority to EP95113386A priority patent/EP0727296A3/en
Priority to KR1019950026778A priority patent/KR0150709B1/ko
Publication of JPH0948026A publication Critical patent/JPH0948026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3404189B2 publication Critical patent/JP3404189B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/065Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other
    • B29D2030/0651Tyre-vulcanising presses with two or more moulds, e.g. stacked upon each other the moulds being arranged side by side, or in a circle

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に装着され
るタイヤの加硫装置に関する。より詳細には、複数のタ
イヤを効率良く加硫することが可能なタイヤ加硫装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両等に装着されるゴム製のタイヤは、
加硫を行うことによって、最終的な形状に硬化されると
ともに、十分な強度及び弾性力を付与される。この加硫
は、タイヤを加熱及び加圧することにより行われる。一
般に、タイヤの加硫を行う装置では、金型内に未加硫の
タイヤが装着された状態で、そのタイヤの内腔にゴム等
の弾性材料よりなるほぼ筒状のブラダが挿入され、その
ブラダ内にスチーム等の熱圧媒体が供給される。する
と、ブラダが膨張してタイヤの内面全体に密着され、金
型内のタイヤがブラダを介してシェーピングされるとと
もに、熱圧媒体によって加熱及び加圧されて、同タイヤ
の加硫が行われる。
【0003】このようなタイヤ加硫装置の1種として、
金型に対するタイヤの装着及び取り出しを行うために、
金型を自動的に開閉する金型開閉装置を備えたものがあ
る。しかし、タイヤの加硫工程において、金型に装着さ
れたタイヤ内に熱圧媒体を供給して加硫を行うのに要す
る時間は、金型に対するタイヤの装着及び取り出しに要
する時間より非常に長い。このため、金型開閉装置の稼
働率は悪い。
【0004】この稼働率を向上するためのタイヤ加硫装
置が、特開平7−80845号公報に開示されている。
この装置では、複数の金型を配列した加硫ステーション
と、金型を開閉する金型開閉ステーションとが設けられ
ている。金型を加硫ステーションと金型開閉ステーショ
ンとの間で搬送する第1の搬送装置が設けられている。
更に、金型を金型開閉ステーション内の金型受渡位置と
金型開閉位置との間で搬送する第2の搬送装置が設けら
れている。タイヤは金型内に水平状態で装着される。
【0005】タイヤの加硫が終了すると、金型は第1の
搬送装置により加硫ステーションから金型開閉ステーシ
ョンの金型受渡位置まで搬送される。金型開閉ステーシ
ョンでは、第2の搬送装置により金型が金型受渡位置か
ら金型開閉位置まで搬送される。金型は金型開閉位置に
おいて金型開閉装置により開かれ、加硫済のタイヤが取
り出される。その金型には未加硫のタイヤが搬入され、
未加硫のタイヤを装着した金型は前記と逆の手順により
加硫ステーションまで搬送される。従って、この装置で
は、加硫済のタイヤを装着した金型を加硫ステーション
から金型開閉ステーションに順次搬送するとともに、未
加硫のタイヤを装着した金型を金型開閉ステーションか
ら加硫ステーションに順次搬送することにより、金型開
閉装置の稼働率を向上できる。
【0006】一般にタイヤの加硫に用いられる金型は、
装着されるタイヤの軸線方向と直交する方向に沿って2
分割されている。そして、この金型から加硫済のタイヤ
を取り出す際には、一方の分割金型を他方の分割金型に
対してタイヤの軸線方向に沿って相対移動させて、金型
を開くようにしている。
【0007】ところが、金型の内周面にはタイヤのトレ
ッド部の外周面に溝状のトレッドパターンを形成するた
めに、そのトレッドパターンに対応する凹凸が形成され
ている。そして、金型内の加硫済のタイヤのトレッドパ
ターンは、金型の内周面の凹凸に係合した状態になる。
このため、金型に対するタイヤの取り出しに際して、両
分割金型をタイヤの軸線方向に沿って相対移動させる
と、タイヤのトレッドパターンを構成する溝がその深さ
方向と直交する方向に沿って金型の凹凸から離脱され
る。従って、その離脱に際し、金型の凹凸とタイヤのト
レッドパターンとが干渉して、タイヤのトレッド部に作
用する応力が大きくなる。その結果、タイヤをスムーズ
に取り出すことができなくなるばかりか、場合によって
はタイヤゴムの一部が欠損する等の問題が発生する。
【0008】このため、上記公報の加硫装置では、タイ
ヤのトレッド部に対応する金型の部分が周方向において
複数に分割され、各分割片が半径方向に開くように構成
されている。この構成により、金型に対するタイヤの取
り出しに際して、タイヤのトレッドパターンを構成する
溝をその深さ方向に沿って金型の凹凸からスムーズに離
脱させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の加硫
装置においては、タイヤが水平状態で金型内に装着され
る。このため、加硫ステーションとしては、複数の金型
を設置するために広いスペースが必要であった。しか
も、タイヤを金型内に水平状態で装着するためには、金
型を少なくとも上下に2分割して、一方の金型を他方の
金型に対して昇降させる必要がある。金型は内部に供給
される熱圧媒体の圧力に耐え得るように強固に形成さ
れ、しかもその圧力によって開かないようにするための
機構を備えているので、大重量である。そのため、この
ような金型を昇降させるには、昇降機構としても頑丈か
つ大がかりなものが必要となるとともに、装置の高さが
高くなり、金型開閉装置が大型化する。
【0010】更に、第1の搬送装置は大重量の金型を吊
り上げて搬送するものであるため、これも頑丈かつ大が
かりなものとなる。このため、上記の装置では、大きな
設置スペースが必要となるとともに、設備コストが高騰
する。
【0011】又、この従来の加硫装置における金型は、
タイヤのトレッド部に対応する金型の部分が周方向にお
いて複数に分割され、各分割片が半径方向に開くように
構成されている。このため、金型の構造が複雑であり、
製造コストが高い。
【0012】又、この従来の加硫装置における金型で
は、ブラダの下端の周縁部が、タイヤの下側のビード部
を支持する下ビードリングに固定されている。ブラダの
上端の周縁部は、下ビードリングに対して昇降可能に設
けられたフランジに固定されている。加硫に先立って行
われるタイヤのシェーピングに際しては、未加硫のタイ
ヤが上下に分割された金型内に装着された後、熱圧媒体
がブラダ内に供給される。同時に、ブラダの上下の周縁
部を近づけるべくフランジが下降されて、タイヤの内腔
にブラダが挿入される。その結果、ブラダがタイヤの内
面全体に密着される。
【0013】ところが、この方法では、タイヤ内に挿入
されたブラダは、タイヤの軸線方向における中間部を挟
んで対称的に膨張されない。ブラダの膨張に伴って同ブ
ラダがタイヤの内面に圧接されるとき、タイヤにはブラ
ダの圧接に伴う応力が作用する。ブラダが対称的に膨張
されないと、タイヤに作用する応力もタイヤの上側と下
側とで同じにならない。このため、例えばタイヤの上側
のサイドウオール部と下側のサイドウオール部とで肉厚
が異なったりする等して、高品質なタイヤが得られなく
なる。
【0014】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、稼働率を向上させて複数のタイヤ
を効率良く加硫することができるとともに、設置スペー
スの縮小化及び設備コストの低減を図ることが可能なタ
イヤ加硫装置を提供することにある。
【0015】本発明のその他の目的は、タイヤを金型内
からスムーズに取り出すことが可能で、且つ金型の製造
コストを抑えることができるタイヤ加硫装置を提供する
ことにある。
【0016】本発明のその他の目的は、高品質なタイヤ
を得ることができるタイヤ加硫装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、タイヤの軸線方向と
直交する方向に沿って少なくとも第1金型と第2金型と
に2分割され、内部にタイヤを直立状態で装着する金型
と、その金型を取り出し可能に収容し、金型を収容した
状態で同金型内のタイヤの内部に熱圧媒体を供給して加
硫を行う加硫機本体と、その加硫機本体を複数配列して
なる加硫ステーションと、その加硫ステーションにおけ
る各加硫機本体と対向する位置に移動可能に設けられ、
前記金型に対してタイヤの装着及び取り出しを行うため
に、同金型を開閉する金型開閉装置と、前記金型は、金
型開閉装置が加硫機本体と対向する位置に移動されたと
き、金型開閉装置と加硫機本体との間を移動可能に設け
られていることとを備えたものである。
【0018】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記加硫機本体は、収容した金型をタイヤの周方
向に回転させる回転機構を備えているものである。請求
項3に記載の発明では、請求項1又は2において、前記
加硫機本体は、収容した金型内のタイヤに振動を付与す
るための振動付与手段を備えているものである。
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
の何れかにおいて、前記金型は、内部に装着されたタイ
ヤの内腔の部分にその内腔の容積とほぼ等しいリング状
の空間を形成するための空間形成部材を備え、前記熱圧
媒体はその空間内に導入されるものである。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記空間形成部材は、熱圧媒体の導入に伴いタイ
ヤの内腔に密着されるブラダと、そのブラダの両端の周
縁部を保持し、ブラダとの間に前記リング状の空間を形
成する保持部材とを含むものである。
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、前記保持部材はブラダの各周縁部をそれぞれ保持
する一対の保持リングを含み、両保持リングは互いに同
径でかつタイヤと同心円上に配置されるとともに、タイ
ヤの軸線方向に沿って移動可能であり、前記金型開閉装
置は、ブラダ内への熱圧媒体の供給開始時に、両保持リ
ングをタイヤの軸線方向の中間部において互いに近接し
た位置に配置させるものである。
【0022】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、前記金型開閉装置は、金型内に配置されるタイヤ
の一対のビード部をそれぞれ挟持する一対のクランプを
有し、そのクランプはタイヤの内側に対応する挟持位置
とタイヤの外側に退避する開放位置との間で移動可能で
あり、前記各保持リングは、クランプの挟持位置への移
動に伴い互いに近接した位置に移動され、クランプの開
放位置への移動に伴いタイヤのビード部に近接した位置
に移動されるものである。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項1〜6
の何れかにおいて、前記金型開閉装置は、金型内に配置
されたタイヤの一対のビード部をそれぞれ挟持する一対
のクランプを有し、そのクランプは金型の軸線方向に沿
って互いに接近、離間するように相対移動可能であり、
金型開閉装置は、金型内のタイヤの取り出し時、クラン
プによりタイヤのビード部を挟持した状態で、両クラン
プを第1及び第2金型とともに離間させるものである。
【0024】請求項9に記載の発明では、請求項8にお
いて、前記金型の周上の複数箇所には、第1及び第2金
型の離間時にタイヤのトレッド部の外周を内方へ押圧す
る押圧手段を設けたものである。
【0025】請求項10に記載の発明では、請求項9に
おいて、前記金型における第1及び第2金型は更に、そ
れぞれタイヤのサイド部に対向するサイド部用金型とタ
イヤのトレッド部に対向するトレッド部用金型とに分割
され、前記押圧手段は少なくとも一方のトレッド部用金
型に設けられ、その押圧手段によるタイヤの押圧時、両
サイド部用金型のみが互いに離間されて、両トレッド部
用金型はタイヤに対する軸線方向位置を保持されるもの
である。
【0026】請求項11に記載の発明では、請求項10
において、各サイド部用金型と各トレッド部用金型との
間には両者を離間不能にロックするための第1のロック
機構が設けられ、両トレッド部用金型の間には両者を離
間不能にロックするための第2のロック機構が設けられ
ているものである。
【0027】請求項12に記載の発明では、請求項1〜
11の何れかにおいて、前記金型は、金型の中心部にお
いて上下方向に沿って延びるように設けられた収納体
と、その収納体に出没可能に支持された吸入管とを有
し、吸入管はその先端の吸入口がタイヤのトレッド部の
内周の下端近傍に位置するように、下方へ向かって突出
されるものである。
【0028】従って、請求項1の発明によれば、タイヤ
の加硫を行う場合には、金型開閉装置が所定の加硫機本
体と対向する位置に移動される。この状態で、金型開閉
装置により金型が直立状態で水平方向に開かれて、タイ
ヤが金型内に直立状態で装着される。その後、金型が閉
じられ、同金型が加硫機本体に向かって移動されて、そ
の加硫機本体内に収容される。そして、加硫機本体に
て、金型内のタイヤの内部に熱圧媒体が供給されて加硫
が行われる。この加硫の間、金型開閉装置は他の加硫機
本体と対向する位置に移動されて、金型に対するタイヤ
の装着及び取り出しを行う。加硫が終了すると、金型が
加硫機本体から金型開閉装置に移動され、その金型開閉
装置により金型が開かれて、加硫済のタイヤが取り出さ
れる。
【0029】請求項2の発明によれば、タイヤ内部に熱
圧媒体が供給されて加硫が行われると、タイヤ内部にド
レンが生じて、そのドレンが直立状態のタイヤのトレッ
ド部の下部の狭い範囲に集中的に溜まる。しかし、金型
とともにタイヤが回転されることにより、タイヤ内部に
溜まるドレンと、そのドレンが溜まるタイヤ内部の部位
とも位置関係が変化される。その結果、タイヤ内部の特
定部位のみにドレンが溜まった状態が保持されることが
なく、ドレンによる影響をタイヤ全体にわたって均一に
分散できる。特に、回転速度を速くした場合には、タイ
ヤに遠心力が作用し、これによって、タイヤが金型に強
く圧接されて、熱圧媒体の圧力を大きくしたのと同等の
効果が得られる。このため、短時間で良好な加硫を行い
得る。しかも、ゴムの密度分布が均一で良好になるとと
もに、ゴム内の空気溜まりを排除できて、ゴムが密にな
る。
【0030】請求項3の発明によれば、振動により、ゴ
ムの密度分布が均一で良好になるとともに、ゴム内の空
気溜まりを排除できる。請求項4及び5の発明によれ
ば、熱圧媒体が必要な部位にのみ導入され、熱圧媒体の
消費量を極力少なくできる。
【0031】請求項6の発明によれば、ブラダはシェー
ピングのための熱圧媒体の供給に伴い、タイヤの軸線方
向における中間部を挟んで確実に対称的に膨張される。
つまり、ブラダは、先ずタイヤのトレッド部の内面の中
間部に密着されるとともに、続いて両サイドウォール部
の内面を経て両ビード部の内面の順に密着箇所が広がる
ように膨張される。
【0032】請求項7の発明によれば、クランプによっ
てタイヤのビード部を挟持することにより、タイヤを金
型内における所定位置に確実に位置決め固定できる。
又、ブラダ内に熱圧媒体が供給されてその膨張が終了す
る直前、つまりブラダがタイヤのビード部の内面に密着
される直前に、クランプをタイヤの外側に退避した開放
位置へ移動させるとともに、保持リングをタイヤのビー
ド部に近接した位置に移動させる。このようにすれば、
ブラダは保持リング及びクランプと干渉することなく、
タイヤのビード部の内面にまで確実に密着される。
【0033】請求項8の発明によれば、第1及び第2金
型の離間に伴い、クランプに挟持された状態のタイヤの
両ビード部も互いに離間され、それに伴いタイヤの径が
縮小される。このため、金型に対し、タイヤのトレッド
部はその半径方向に沿って離脱される。つまり、タイヤ
のトレッド部の外周の溝はその深さ方向に沿って金型か
らスムーズに離脱される。
【0034】請求項9の発明によれば、金型の離間に伴
うタイヤの径の縮小時、押圧手段によりタイヤのトレッ
ド部の外周が複数箇所において押圧されて、内方へ撓み
変形される。このため、トレッド部の径の縮小に伴う撓
み変形を、所定の位置において互いに均等な量だけ発生
させることができるとともに、内方に向かって確実に発
生させることができる。従って、金型に対し、タイヤの
トレッド部をその半径方向に沿ってより確実に離脱させ
ることができる。
【0035】請求項10の発明によれば、トレッド部用
金型に対し、タイヤのトレッド部をその半径方向に沿っ
て更に確実に離脱させることができる。請求項11の発
明によれば、ロック機構により、金型が熱圧媒体の圧力
により開くのを確実に防止できる。
【0036】請求項12の発明によれば、タイヤ加硫時
には、吸入管を収納体から下方へ突出させる。その結
果、吸入管によりタイヤ内に溜まったドレンを確実に吸
入して外部に排出できる。加硫が終了された場合には、
吸入管を没入させて収納体内に収納すれば、金型からの
タイヤの取り出し時等に吸入管が邪魔にならない。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図21に基づいて説明する。先ず、このタ
イヤ加硫装置の概要について、図1及び図2に従って説
明する。基台1は工場等の床面に設置されている。搬入
ステーション2は基台1の前部に設けられ、この搬入ス
テーション2には複数(本実施の形態では4つ)のラッ
ク3が図1の左右方向に沿って配列されている。各ラッ
ク3には未加硫のタイヤ4が1つずつ直立状態で載置さ
れる。加硫ステーション5は基台1の後部に設けられ、
この加硫ステーション5には複数(本実施の形態では4
つ)の加硫機本体6が図1の左右方向に沿って配列され
ている。加硫機本体6はラック3に1対1で対応してい
る。一対のレール9は搬入ステーション2と加硫ステー
ション5との間において、基台1上に図1の左右方向に
沿って延びるように敷設されている。金型開閉装置7は
レール9上にその長手方向に沿って図示しない移動機構
により移動可能に支持されている。一対のレール10は
各加硫機本体6と金型開閉装置7との間において基台1
上に敷設されている。金型8は、金型開閉装置7が加硫
機本体6と対向する位置に移動されたとき、その金型開
閉装置7と加硫機本体6との間をレール10に沿って移
動可能に配置されている。
【0038】そして、金型開閉装置7が所定のラック3
及び加硫機本体6と対向する位置に移動されたとき、ラ
ック3上の未加硫のタイヤ4が金型開閉装置7に直立状
態で搬入される。金型開閉装置7は金型8を開いた状態
で支持しており、タイヤ4がこの開閉装置7に搬入され
たとき、同開閉装置7により金型8が閉じられて、タイ
ヤ4が金型8内に装着される。タイヤ4を装着した金型
8は加硫機本体6に向かって移動し、その加硫機本体6
内に収容される。そして、加硫機本体6によって、金型
8内のタイヤ4の加硫が行われる。
【0039】加硫が終了すると、加硫済のタイヤ4を装
着した金型8が加硫機本体6内から金型開閉装置7に向
かって移動する。金型開閉装置7は金型8を受け取る
と、この金型8を開く。そして、金型8内の加硫済のタ
イヤ4が後方(図1の上側)に搬出される。
【0040】次に、前記金型8の構造について図3〜図
5に従って詳細に説明する。図3は、内部にタイヤ4を
装着した金型8を示している。この金型8は全体として
ほぼリング状をなし、その軸線方向(図3の左右方向)
の中間部において垂直方向に分割された第1金型として
の右金型11と第2金型としての左金型12とを有して
いる。両金型11,12は金型8の軸線方向に沿って相
対移動可能である。右金型11はリング状の右サイド部
用金型13とリング状の右トレッド部用金型14とに分
割されている。両金型13,14は金型8の軸線方向に
沿って相対移動可能である。同様に、左金型12はリン
グ状の左サイド部用金型15とリング状の左トレッド部
用金型16とに分割されている。両金型15,16は金
型8の軸線方向に沿って相対移動可能である。これら金
型13〜16はそれぞれ断熱板17で覆われている。車
輪23は各トレッド部用金型14,16の下面に取り付
けられ、図示しないモータにより転動可能である。各ト
レッド部用金型14,16の内周面には凹凸14a,1
6bが形成されている。この凹凸14a,16bは、タ
イヤ4の加硫時に、そのタイヤ4のトレッド部の外周面
に溝状のトレッドパターン4aを形成するためのもので
ある。
【0041】各トレッド部用金型14,16の内部には
それぞれ空間18,19が周方向に沿って延びるように
形成され、その空間18,19内にスチームが供給され
ることにより、各トレッド部用金型14,16が加熱さ
れる。右トレッド部用金型14の空間18は通路20を
介して同金型14の外側面に開口している。両トレッド
部用金型14,16が接合されたとき、左トレッド部用
金型16の空間19は通路21,22を介して右トレッ
ド部用金型14の空間18に連通する。
【0042】複数の第1のロック機構24は、各サイド
部用金型13,15の外側面と各トレッド部用金型1
4,16の外側面との間に設けられ、各金型11,12
の周方向に沿って等間隔で配置されている。図5
(a),(b)にも示すように、このロック機構24
は、各サイド部用金型13,15の外側面に回動可能に
支持されたロック体116を備えている。ロック体11
6の先端には小径部117aと大径部117bとを備え
た係合ヘッド117が形成されている。トレッド部用金
型14,16の外側面には係合ヘッド117を収容可能
な溝118が形成されている。溝118の一端部を除い
た開口縁の部分には係合片119が互いに対向するよう
に形成されている。従って、ロック体116が図5
(a)の鎖線で示す位置にあるときには、サイド部用金
型13,15とトレッド部用金型14,16との相対移
動が許容される。この状態からロック体116が反時計
方向に回動されて、図5(a),(b)に実線で示す位
置に達すると、ロック体116の係合ヘッド117の大
径部117bが溝118の係合片119に係合する。そ
の結果、サイド部用金型13,15とトレッド部用金型
14,16とが離間不能に連結される。係合片119の
下面は溝118の内底面に対して斜状に形成されてい
る。ロック体116が反時計方向に回動されるに従っ
て、係合ヘッド117の大径部117bは係合片119
の下面と溝118の内底面との間に強固に挟持される。
【0043】図3及び図4に示すように、第2のロック
機構を構成するロックリング25は右トレッド部用金型
14の開口縁部の外周に回転可能に支持され、モータ2
6により回転される。左トレッド部用金型16の開口縁
部の外周にはフランジ27が形成され、そのフランジ2
7の外周は凸凹状に形成されている。このフランジ27
の凹凸に対応してロックリング25の内周も凸凹状に形
成されている。そして、図4に示すように、ロックリン
グ25の凸部がフランジ27の凹部に、ロックリング2
5の凹部がフランジ27の凸部に対応することにより、
左トレッド部用金型16がロックリング25と干渉する
ことなく、右トレッド部用金型14との接合を許容され
る。この状態で、ロックリング25がモータ26により
回転されて、同リング25の内周の凸部がフランジ27
の外周の凸部と重なり合うことにより、両トレッド部用
金型14,16が離間不能に連結される。
【0044】押圧手段としての複数(本実施の形態では
3つ)の押圧シリンダ28は左トレッド部用金型16の
外周に沿って等間隔で配置され、そのピストンロッド2
8aが金型8内のタイヤ4を装着するための空間に突出
可能となっている。
【0045】右ビードリング29及び左ビードリング3
0はそれぞれ右及び左サイド部用金型13,15の内周
縁部に接合するように配置されている。各ビードリング
29,30の内周には複数の溝31,32が同リング2
9,30の周方向に沿って等間隔で形成されている。溝
31,32は各ビードリング29,30の軸線方向に沿
って延びている。これらの溝31,32は後述するクラ
ンプ81,82の通過を許容するためのものである。
【0046】右保持リング33及び左保持リング34は
それぞれ右及び左ビードリング29,30の内周側に配
置され、それぞれブラダ35の右端及び左端の周縁部を
挟持している。両保持リング33,34は互いに同径に
形成されるとともに、金型8内に装着されるタイヤ4と
同心円上に配置されている。ゴム等の弾性材料よりなる
ブラダ35は、全体としてほぼ筒状をなし、その軸線方
向の中間部ほど大きな径に形成されている。各保持リン
グ33,34の内周面には溝36,37が周方向に沿っ
て延びるように形成されている。スリット38,39は
ブラダ35の内側と対応する位置において各保持リング
33,34にその周方向に沿って延びるように形成され
ている。スリット38,39は溝36,37に連通する
入口と保持リング33,34の外周に開口する出口とを
有している。
【0047】外筒41は両保持リング33,34にその
軸線方向に沿って相対移動可能にかつ相対回転可能に挿
通されている。スチーム通路42は外筒41にその軸線
方向に沿って延びるように形成され、外筒41の側面に
開口する入口と前記各溝36,37に連通する出口とを
有している。熱圧媒体としてのスチームは、スチーム通
路42及び溝36,37を介して各スリット38,39
から噴出される。逆止弁43はスチーム通路42の入口
近傍に配置され、供給されたスチームの逆流を防止す
る。本実施の形態では、ブラダ35、両保持リング3
3,34及び外筒41により空間形成部材が形成され、
両保持リング33,34及び外筒41により保持部材が
構成されている。
【0048】複数の押圧体44は右保持リング33の内
側面(左保持リング34と対向する側の面)に固定さ
れ、保持リング33の周方向に沿って等間隔で配置され
ている。押圧体44は左保持リング34の内側面に当接
可能なロッド45とそのロッド45を左保持リング34
に向かって付勢するバネ46とを有している。各保持リ
ング33,34は押圧体44によって互いに離間する方
向に付勢されて、各ビードリング29,30と接合する
位置(図3に示す位置)において保持される。
【0049】内筒47は外筒41に挿通支持され、その
中心部に自身の軸線方向と直交する方向(図3の上下方
向)に延びる収納体としての収納筒48を備えている。
吸入管49は収納筒48内にその軸線方向に沿って移動
可能に挿通され、その上端から側方へ突出する係合ロッ
ド50を有している。吸入通路51は吸入管49の内部
に形成され、吸入管49の下端に開口する入口と係合ロ
ッド50の先端に開口する出口とを有している。吸入管
49は収納筒48内に収納される位置(図3に実線で示
す位置)とそこから下方へ突出した位置(図3に鎖線で
示す位置)との間で上下に移動可能である。吸入管49
は突出により、その下端がタイヤ4のトレッド部の内周
面の下端近傍に位置される。
【0050】次に、前記金型開閉装置7の構造について
図6〜図12に従って詳細に説明する。図6は金型開閉
装置7のみを示すものである。図7は未加硫のタイヤ4
を金型8内に装着するために、金型8を金型開閉装置7
により開いた状態を示すものである。図8は金型8を金
型開閉装置7により閉じて、未加硫のタイヤ4を金型8
内に装着した状態を示すものである。これらの図に示す
ように、移動台56は前記レール9上に移動可能に支持
されている。右移動フレーム57及び左移動フレーム5
8はそれぞれ移動台56上にシリンダ59,60により
図示左右方向へ移動可能に支持されている。載置台61
は両移動フレーム57,58間において移動台56上に
設置されている。この載置台61は前記金型8を載置す
るためのものである。
【0051】筒状の第1の作動体62は右移動フレーム
57に挿通支持され、シリンダ63により右移動フレー
ム57に対して図示左右方向へ相対移動可能である。第
1の作動体62はその先端の周縁部に係合リング64を
一体的に有し、この係合リング64は前記右サイド部用
金型13と右ビードリング29との間に形成されるリン
グ状の隙間に挿入可能である。筒状の第2の作動体65
は第1の作動体62に挿入支持され、シリンダ66によ
り第1の作動体62に対して図示左右方向へ相対移動可
能である。筒状の第3の作動体67は第2の作動体65
に挿入支持され、シリンダ68により第2の作動体65
に対して図示左右方向へ相対移動可能である。
【0052】筒状の第4の作動体69は左移動フレーム
58に挿通支持され、シリンダ70により左移動フレー
ム58に対して図示左右方向へ相対移動可能である。第
4の作動体69はその先端の周縁部に係合リング71を
一体的に有し、この係合リング71は前記左サイド部用
金型15と左ビードリング30との間に形成されるリン
グ状の隙間に挿入可能である。第5の作動体72は第4
の作動体69に挿入支持され、シリンダ73により第4
の作動体69に対して図示左右方向へ相対移動可能であ
る。第5の作動体72の先端部は筒状をなしている。
【0053】右結合体74及び左結合体75はそれぞれ
右及び左移動フレーム57,58の互いに対向する端面
に取り付けられている。各結合体74,75はそれぞれ
金型8の各サイド部用金型13,15の外側面に結合可
能である。右シリンダ76及び左シリンダ77はそれぞ
れ右及び左移動フレーム57,58に固定され、そのピ
ストンロッド76a,77aの先端に結合体78,79
を備えている。各結合体78,79はそれぞれ金型8の
各トレッド部用金型14,16の外側面に結合可能であ
る。
【0054】図7は、金型8を金型開閉装置7により開
いた状態を示すものである。この状態では、シリンダ5
9,60の突出動作により、両移動フレーム57,58
が互いに離間する方向へ移動されている。金型8の右ビ
ードリング29は第2の作動体65と係合リング64と
の間に保持されている。左ビードリング30は第5の作
動体72と係合リング71との間に保持されている。各
サイド部用金型13,15はそれぞれ各結合体74,7
5に結合されている。各トレッド部用金型14,16は
それぞれシリンダ76,77のピストンロッド76a,
77aの先端の結合体78,79に結合されている。右
保持リング33は第2の作動体65と第3の作動体67
との間に保持されている。外筒41及び内筒47は第3
の作動体67の先端部に保持され、左保持リング34は
右保持リング33から離間した状態にある。この状態
で、前記ラック3上の未加硫のタイヤ4が、搬送装置8
0により両移動フレーム57,58間に搬入される。
【0055】右クランプ81及び左クランプ82はそれ
ぞれ第2及び第5の作動体65,72の先端部の外周面
にそれらの周方向に沿って等間隔おきに複数(例えば6
個)配設されている。そこで、これらクランプ81,8
2の取付構造について、図9〜図12に従って説明す
る。左右のクランプ81,82はそれぞれ軸83により
第2及び第5の作動体65,72の外周面に回動可能に
支持され、それらの両側面にはピン84が突設されてい
る。一方、前記金型8における各ビードリング29,3
0の溝31,32の対向面にはカム溝84が形成されて
いる。
【0056】前述した図7に示すような状態では、各ク
ランプ81,82が各ビードリング29,30の溝3
1,32内に配置される。このとき、各クランプ81,
82のピン84はカム溝85に係合される。この状態
で、第2及び第5の作動体65,72がビードリング2
9,30に対して図9及び図10の左右方向へ移動する
と、クランプ81,82のピン84がカム溝85に沿っ
て移動される。この移動に伴いクランプ81,82は回
動し、図10に示すように、金型8内に装着されたタイ
ヤ4のビード部を挟持可能な位置に配置される。このと
き、タイヤ4の左右のビード部はそれぞれ各ビードリン
グ29,30と各クランプ81,82との間で挟持され
る。
【0057】次に、加硫機本体6の構造について図1、
図2図13及び図14に従って説明する。加硫機本体6
は箱型形状をなすケース91を備えている。ケース91
は断熱材で形成され、内部に供給されるスチームの熱が
外部に逃げるのを防止している。開口92はケース91
の前面(金型開閉装置7と対向する側の面)に形成さ
れ、その開口92は一対の扉93により開放及び閉鎖可
能である。そして、この扉93が開放された状態で、金
型8が金型開閉装置7と加硫機本体6内との間で移動さ
れる。
【0058】左内部フレーム94はケース91の左側の
内側面に固定されている。左回転フレーム95は左内部
フレーム94に複数のベアリング96,97を介して回
転可能に支持されている。右内部フレーム98はケース
91内の右側において、図示左右方向へ移動可能に支持
されている。右回転フレーム99は右内部フレーム98
に複数のベアリング100,101を介して回転可能に
支持されている。加硫機本体6内に搬入された金型8は
両回転フレーム95,99間に配置される。
【0059】モータ105は右内部フレーム98の側面
に固定され、その駆動軸105aにはギア106が固定
されている。右回転フレーム99の内周面にはギア10
7が形成されている。モータ105の駆動に伴い、ギア
106,107を介して右回転フレーム99が回転され
る。
【0060】複数のロッド102はケース91の左側の
内側面に突設され、両内部フレーム94,98の4つの
コーナ部に挿通されている。複数のシリンダ103は各
ロッド102の先端に固定されたピストンロッド103
aを備えている。筒体104は各ピストンロッド103
aの外周に装着され、その両端面がシリンダ103及び
右内部フレーム98に固定されている。従って、シリン
ダ103のピストンロッド103aの没入及び突出動作
により、右内部フレーム98がロッド102の長手方向
に沿って移動されて、左内部フレーム94に対して接近
及び離間される。図14に示すように、両回転フレーム
95,99間に配置された金型8は、シリンダ103の
没入動作に伴って両回転フレーム95,99間に挟持さ
れる。この状態で、前記モータ105が作動されること
により、金型8が両回転フレーム95,99とともに一
体的に回転される。本実施の形態では、モータ105、
ギア106,107及び両回転フレーム95,99によ
り回転機構が構成されている。
【0061】シリンダ108はケース91の左側の内側
面に上下方向に沿って延びるように固定されている。シ
リンダ109はシリンダ108のピストンロッド108
aの先端に水平方向に沿って延びるように取り付けられ
ている。金型8が両回転フレーム95,99間に挟持さ
れたとき、シリンダ109のピストンロッド109aの
突出により、同ロッド109aの先端が金型8の係合ロ
ッド50に係合される。この状態で、シリンダ108が
作動されることにより、金型8の吸入管49が昇降動作
される。係合ロッド50がシリンダ109のピストンロ
ッド109aと係合しているので、金型8が回転して
も、同金型8の外筒41及び内筒47は回転しない。特
に図示しないが、吸入管49内に形成された吸入通路5
1は、例えばシリンダ109のピストンロッド109a
内に形成された通路及び配管を介して外部のバルブに接
続される。
【0062】供給通路110,111は右回転フレーム
99内に形成され、右回転フレーム99の内側面(金型
8との対向面)に開口する出口を有している。金型8が
両回転フレーム95,99間に挟持されたとき、供給通
路110,111はそれぞれ金型8側の通路20,42
に連通する。供給通路110,111は配管112を介
して外部に設けられたスチーム供給部(図示しない)に
接続されている。振動付与手段としての複数の振動モー
タ113は右内部フレーム98の側面に固定され、同モ
ータ113で発生される微震動が、右内部フレーム9
8、右回転フレーム99及び金型8を介してタイヤ4に
伝達される。この振動モータ113は、例えばモータの
回転軸に偏心体を取り付けることにより構成され、モー
タの駆動に伴って偏心体が偏心回転されることにより、
微震動を発生するものである。
【0063】図1に示すように、基台1上には、上記し
た各種のシリンダを動作させるために必要な油を供給す
るための油圧ユニット114、及び装置全体の動作を制
御するための制御ボックス115が配設されている。
【0064】次に、前記のように構成されたタイヤ加硫
装置の作用について説明する。さて、タイヤ4の加硫を
行う場合には、先ず、金型開閉装置7が所定のラック3
及び加硫機本体6と対向する位置に移動される。このと
き、図7に示すように、金型開閉装置7は金型8を開い
た状態で支持している。この状態で、搬送装置80によ
り、ラック3上の未加硫のタイヤ4が、分割された金型
8間に搬入される。
【0065】次に、図7に示す状態から図15に示す状
態へと移行する。即ち、シリンダ70の突出動作によ
り、第5の作動体72と係合リング71との間に保持さ
れている左ビードリング30が、左金型12から離間し
てタイヤ4の左ビード部を支持する位置に配置される。
同時に、シリンダ63の没入動作により、第2の作動体
65と係合リング64との間に保持されている右ビード
リング29が、右金型11から離間する。更に、シリン
ダ59の没入動作により、右移動フレーム57がタイヤ
4に接近する方向へ所定量移動され、右ビードリング2
9がタイヤ4の右ビード部を支持する位置に配置され
る。このとき、シリンダ68が没入動作されて、両保持
リング33,34が互いに接近するとともに、タイヤ4
の軸線方向における中間部を挟んで左右対象の位置に配
置される。言い換えれば、両保持リング33,34はブ
ラダ35をタイヤ4内に挿入させる位置に配置される。
その結果、ブラダ35がタイヤ4の内腔に挿入される。
【0066】また、ブラダ35がタイヤ4の内腔に挿入
されるのと同時に、シリンダ66,73が突出動作され
る。この突出動作により、第2及び第5の作動体65,
72が互いに接近する方向へ移動されて、各作動体6
5,72上のクランプ81,82が挟持位置に回動され
る。その結果、各クランプ81,82と各ビードリング
29,30との間でそれぞれタイヤ4の左右のビード部
が挟持される。この挟持により、タイヤ4が確実に位置
決め固定される。第2及び第5の作動体65,72が互
いに接近する方向へ移動されたとき、両保持リング3
3,34はそれらの作動体65,72に押圧されて、互
いに接近する方向へ更に移動される。その結果、図15
に示すように、ブラダ35の両端の周縁部がタイヤ4の
軸線方向における中間部を挟んで互いに近接した左右対
象の位置に配置される。
【0067】次に、図15に示す状態から左右の金型1
1が密閉される図8に示す状態へと移行する。即ち、シ
リンダ59,60の没入動作により、両金型11,12
が両移動フレーム57,58とともに互いに接近する方
向へ移動されて、接合される。同時に、シリンダ63が
突出動作されるとともに、シリンダ70が没入動作され
て、左右のビードリング29,30がそれぞれ左右のサ
イド部用金型13,15の内周縁部に接合する位置に配
置される。左右の金型11,12が接合されると、モー
タ26によりロックリング25が回動され、両金型1
1,12は離間不能にロックされる。又、金型開閉装置
7に設けられた図示しない回動機構によりロック体11
6が回動され、各サイド部用金型13,15と各トレッ
ド部用金型14,16とが離間不能にロックされる。こ
れにより、金型8が内部に供給されるスチームの圧力に
より開くのを確実に防止できる。
【0068】両金型11,12が互いに接近する方向へ
移動されるのと同時に、ブラダ35、両保持リング3
3,34及び外筒41によって囲まれたリング状の空間
内にスチームが供給される。即ち、例えば配管(図示し
ない)等を介してスチーム通路42にタイヤ4のシェー
ピング用のスチームが導入され、そのスチームがスリッ
ト38,39から噴出される。スチームの噴出に伴い、
ブラダ35の膨張が開始される。このとき、ブラダ35
の両端の周縁部は、タイヤ4の軸線方向における中間部
を挟んで互いに近接した左右対称の位置にある。また、
ブラダ35の周縁部を保持する両保持リング33,34
はタイヤ4と同心円上に配置されているとともに、互い
に同径に形成されている。従って、ブラダ35はタイヤ
4の軸線方向における中間部を挟んで対称的に膨張され
る。具体的には、ブラダ35は、その膨張により、先ず
タイヤ4のトレッド部の中央の内面に密着され、続いて
左右のショルダー部を経て左右のサイドウオール部の内
面に順次密着される。その結果、ブラダ35の膨張時に
おいて、タイヤ4に作用する応力がタイヤ4の右側と左
側とで同じになり、例えばタイヤ4の左右のサイド部の
肉厚が異なる等の問題は生じない。
【0069】各クランプ81,82がそれぞれタイヤ4
のビード部を挟持して、タイヤ4を金型8内における所
定位置に固定している。そのため、ブラダ35の膨張に
伴いタイヤ4に応力が作用しても、そのタイヤ4の位置
ずれが発生することはない。しかも、タイヤ4の各ビー
ド部内に配置されているビードワイヤやそのビードワイ
ヤに両端を巻き付け固定されているカーカスコード(図
示せず)が位置ずれしたりすることが阻止される。これ
は、高品質なタイヤを加硫する上で、有効である。
【0070】図8に示すように、ブラダ35がタイヤ4
のビード部を除く内面に密着された状態に達すると、シ
リンダ66,73が没入動作されて、第2及び第5の作
動体65,72が互いに離間する方向へ移動される。こ
の移動に伴い、クランプ81,82がタイヤ4の外側に
退避した位置に回動しながら移動するとともに、両保持
リング33,34が押圧体44に付勢されて互いに離間
する方向に移動されて、各ビードリング29,30と接
合する位置において保持される。これにより、ブラダ3
5はタイヤ4のビード部の内面にも確実に密着されるよ
うに膨張される。その後、金型11,12に対する結合
体74,75,78,79の結合状態が解除されてか
ら、両移動フレーム57,58が互いに離間する方向へ
移動される。その結果、図3に示すように、未加硫のタ
イヤ4を装着した金型8が、金型開閉装置7の載置台6
1上に密閉された状態で載置される。スチーム通路42
中には逆止弁43が設けられているので、ブラダ35内
のスチームは外部に漏れない。このため、ブラダ35は
タイヤ4の内面全体に密着した状態で保持される。
【0071】次に、タイヤ4を装着した金型8はレール
10上を移動して、加硫機本体6内の両回転フレーム9
5,99間に配置される。すると、図14に示すよう
に、シリンダ103が没入動作されて、金型8が両回転
フレーム95,99間に挟持される。この挟持は、金型
8がスチームの圧力により開くのを防止する上で有効で
ある。続いて、シリンダ109が突出動作されて、その
ピストンロッド109aの先端が金型8の係合ロッド5
0に係合される。この状態で、シリンダ108が突出動
作されることにより、吸入管49が収納筒48内から下
方へ突出される。これにより、吸入管49の下端がタイ
ヤ4のトレッド部の内周面の下端近傍に位置する。
【0072】この状態で、スチームが供給通路110等
を介してトレッド部用金型14,16の空間18,19
内に供給されて、同金型14,16が加熱される。同時
に、スチームが供給通路111等を介してスリット3
8,39から噴出され、ブラダ35内に供給される。こ
のスチームの供給に伴い、タイヤ4がブラダ35を介し
て加熱及び加圧される。つまり、タイヤ4の加硫が開始
される。空間18,19内に供給されるスチームにより
トレッド部用金型14,16が加熱されるので、加硫に
際して特に熱量を必要とするタイヤ4のトレッド部を、
その外面側からも効率良く加硫できる。スチームを噴出
するスリット38,39は、タイヤ4のビード部の近傍
に位置している。このため、加硫に際して特に熱量を必
要とするビード部付近に、スリット38,39から噴出
された直後の最も高温のスチームを供給することができ
て、そのビード部を効率良く加硫できる。
【0073】スチームは、ブラダ35、両保持リング3
3,34及び外筒41によって囲まれたリング状の狭い
空間内のみに導入される。言い換えれば、スチームはタ
イヤ4の内腔に対応する部分のみに導入され、加熱及び
加圧の必要がない部分には導入されない。このため、ス
チームの消費量を極力抑えることができるとともに、エ
ネルギーロスを抑制でき、タイヤ4の加硫を低コストで
かつ効率良く行うことができる。
【0074】スチームの供給時、ブラダ35内外の温度
差等に起因して、ブラダ35内に供給されたスチームは
ドレン化し、このドレンはブラダ35内において最も低
い部位、すなわちタイヤ4のトレッド部の下部に対応す
る部位に集中的に溜まる。しかし、その溜まったドレン
は、ブラダ35内の高い圧力と外部の大気圧との差に基
づき、バルブ(図示しない)の開放に伴い、吸入管49
等を介して外部へ排出される。尚、バルブは、例えばタ
イマ(図示しない)により計測される数分毎に、数秒間
開放されるといった制御をなされる。また、吸入管49
の下端近傍に温度センサ(図示しない)を配置し、その
温度センサによるドレンの温度検出に基づいて、ドレン
の温度が所定温度以下に低下した場合に、バルブを開放
させるようにしてもよい。
【0075】そして、このように、ブラダ35内に溜ま
るドレンを適宜排出することにより、そのドレンが溜ま
る部位において、タイヤ4の加熱温度がそれ以外の部位
と比較して低くなるというおそれはなく、よってタイヤ
4全体の均一な加熱を確実に行うことができる。従っ
て、本実施の形態のように、タイヤ4が直立状態で装着
されて、ドレンがタイヤ4のトレッド部の下部の狭い範
囲に集中的に溜まる加硫機を採用しても、ドレンによる
悪影響を確実に排除できる。また、逆に、ドレンがタイ
ヤ4のトレッド部の下部に集中的に溜まるので、タイヤ
が水平状態で装着されて、ドレンがタイヤの下側サイド
ウオール部の広い範囲にわたって分散されてしまう加硫
機と比較して、吸入管49によるドレンの排出を容易に
且つ確実に行うことができる。この結果、タイヤ4全体
を均一に加硫することができ、高品質なタイヤ4を得る
ことができる。
【0076】前記スチームの供給開始と同時に、モータ
105が作動されて、金型8が内部のタイヤ4とともに
一体的に回転される。このため、タイヤ4内部に溜まる
ドレンと、そのドレンが溜まるタイヤ4内部の部位との
位置関係が連続的に変化され、そのドレンによる影響を
タイヤ4全体にわたって均一に分散できる。その結果、
タイヤ4全体をより均一に加熱することができる。
【0077】この実施の形態では、金型8が500〜1
500rpmの回転速度で一方向に回転される。このた
め、金型8内のタイヤ4には大きな遠心力が作用して、
そのタイヤ4が金型8に対して強く圧接される。従っ
て、加硫時において、タイヤ4の内部に供給するスチー
ムの圧力が従来と同じでも、タイヤ4が金型8に対して
従来以上に強く密着され、加硫を短時間で良好に行うこ
とができる。タイヤ4を十分に加圧するためには、タイ
ヤ4内に高温のスチームを大量に供給する必要がある
が、回転によりタイヤ4に遠心力を作用させれば、タイ
ヤ4を加圧したのと同等の効果が得られる。このため、
必要以上にスチームの温度や供給量を大きくする必要が
なくなり、スチームの発生に必要なエネルギーの消費量
を削減できる。従って、タイヤ4の加硫を低コストで行
い得る。加えて、加硫時にタイヤ4に遠心力を作用させ
ることにより、タイヤ4を構成するゴムの密度分布が均
一で良好なものとなる。しかも、タイヤ4の内部に配置
されるカーカスコード(図示しない)も、遠心力の作用
によりタイヤ4内においてバランス良く配置される。更
に、遠心力の作用により、タイヤ4内に含まれるエアー
を排除できて、ゴムが密になる。これらの結果、耐磨耗
性能に優れた高品質なタイヤ4が得られる。
【0078】タイヤゴムは、加硫開始時に少し硬化した
のち、温度の上昇に伴って急激に軟化するという特性を
有している。このため、例えばタイヤゴムが軟化するタ
イミングでのみタイヤ4を回転させたり、或いはそのタ
イミングで回転速度を速くすれば、より効果的であると
ともに、モータ105を無駄に作動させる必要がなくな
る。このように、加硫の進行状況に応じて回転速度を変
化させたり、モータ105をオン/オフしたりすること
は、高品質なタイヤ4を低コストでかつ能率良く加硫成
形する上で有効である。
【0079】前記スチームの供給開始と同時に、振動モ
ータ113が作動されて、金型8内のタイヤ4に微震動
が付与される。従って、タイヤ4を構成するゴムの密度
分布をより均一で良好なものとすることができ、高品質
なタイヤ4を得る上で非常に有効である。尚、振動の周
波数としては、1000〜3000vpm(バイブレー
ション/分、即ち1分間当たりの振動数)の範囲が好ま
しく、2180vpm前後が最も有効であることが実験
により確認されている。
【0080】例えば、タイヤゴムが軟化するタイミング
でのみ振動を付与したり、そのタイミングで振動を強く
したりしてもよい。このようにすれば、タイヤゴムの密
度分布を均一にする上で非常に有効であるとともに、振
動モータ113を無駄に作動させる必要がない。このよ
うに、加硫の進行状況に応じて振動の与え方を変化させ
ることは、高品質なタイヤ4を低コストでかつ能率良く
加硫成形する上で有効である。
【0081】タイヤ4に付与する振動の方向を、例えば
垂直方向と水平方向とでそれぞれ別に制御できるように
し、その振動の方向を加硫の進行状況に応じて変化させ
るようにしてもよい。これも、高品質なタイヤ4を加硫
成形する上で好ましい。
【0082】タイヤTの加硫が完了すると、スチームの
供給が停止される。次に、図14の状態からシリンダ1
08の没入動作に伴い、吸入管49が上昇して収納筒4
8内に収納される。続いて、シリンダ109が没入動作
されて、そのピストンロッド109aの係合ロッド50
に対する係合が解除される。吸入管49は必要なときに
のみ突出して、それ以外のときは収納筒48内に収納さ
れるので、吸入管49が他の部材に干渉して、一連の動
作に支障を生じるということはない。次に、シリンダ1
03が突出動作されて、両回転フレーム95,99によ
る金型8の挟持状態が解除される。加硫済のタイヤ4を
装着した金型8はレール10上を移動して、加硫機本体
6内から金型開閉装置7の載置台61上に搬出される。
【0083】続いて、両移動フレーム57,58が互い
に接近する方向へ移動されるとともに、シリンダ66,
73の突出動作に伴いクランプ81,82が挟持位置に
回動されて、再び図8に示すような状態になる。この状
態で、結合体74,75,78,79が金型11,12
に対して結合される。このとき、第1のロック機構24
による各サイド部用金型13,15と各トレッド部用金
型14,16とのロック状態が解除される。同時に、ロ
ックリング25による両金型11,12のロック状態が
解除される。
【0084】次に、図16に示すように、両移動フレー
ム57,58が互いに離間する方向へ移動されるととも
に、その移動量分だけシリンダ76,77のピストンロ
ッド76a,77aが突出される。同時に、移動フレー
ム57,58の移動量より少ない分だけシリンダ63が
没入動作されるとともに、シリンダ70が突出動作され
る。その結果、両トレッド部用金型14,16の接合状
態が保持された状態で、それらトレッド部用金型14,
16と各サイド部用金型13,15とが離間される。
【0085】更に、右ビードリング29及び右クランプ
81が左ビードリング30及び左クランプ82から離間
される。このため、それらビードリング29,30とク
ランプ81,82との間に挟持された状態のタイヤ4の
左右のビード部も互いに離間される。その離間に伴い、
図16及び図17に鎖線で示すように、タイヤ4のトレ
ッド部の径が縮小される。
【0086】前記移動フレーム57,58の移動開始と
ほぼ同時に、押圧シリンダ28が作動されて、そのピス
トンロッド28aがトレッド部用金型14,16の内周
側へ突出される。すると、図16及び図17に実線で示
すように、このピストンロッド28aによりタイヤ4の
トレッド部の外周が押圧されて、内周側へ撓み変形され
る。
【0087】加硫済のタイヤ4は両ビード部の離間によ
り、トレッド部の径が2〜5%程度縮小されるが、その
トレッド部の周方向における長さが実際に変化するわけ
ではなく、トレッド部は径が縮小された分だけ撓む。し
かし、この撓みはタイヤ4のトレッド部の何れの位置に
おいてどれだけの量で何箇所発生するかは状況に応じて
一定ではなく、又、その撓みがトレッド部の外周側に向
かって発生するおそれもある。
【0088】ところが、本実施の形態のように、タイヤ
4の両ビード部を離間させたとき、そのトレッド部の外
周を120度の間隔で3箇所において内周側に押圧すれ
ば、トレッド部の径の縮小に伴う撓みを、トレッド部の
内周側に向かって確実に発生させることができる。この
ため、トレッド部用金型14,16に対し、タイヤ4の
トレッド部はその半径方向に沿って確実に離脱される。
【0089】特に、サイド部に対してトレッド部の幅が
大きい低偏平率のタイヤ4においては、タイヤ4の両ビ
ード部を互いに離間させても、タイヤ4の径が十分に縮
小されない場合がある。しかし、このようなタイヤ4で
も、トレッド部の外周を強制的に撓み変形させることに
より、トレッドパターン4aを構成する溝をその深さ方
向に沿って金型14,16の凹凸14a,16aからス
ムーズに離脱させることができる。このため、金型8か
らのタイヤ4の離脱に際し、タイヤ4のトレッド部に掛
かる応力を軽減することができ、タイヤ4の取り出しを
スムーズに行うことができる。又、ゴムの一部が欠損す
るといったようなタイヤ4のトレッド部の損傷のおそれ
もない。
【0090】左右の金型11,12は、それぞれサイド
部用金型13,15とトレッド部用金型14,16とに
分割されている。両サイド部用金型13,15が互いに
離間されるとき、両トレッド部用金型14,16は接合
状態を保持されるとともに、タイヤ4に対して位置が変
化されない。このため、タイヤ4のトレッド部の径の縮
小に伴いそのトレッド部が金型11,12から離脱され
るとき、同トレッド部に対応して設けられたトレッド部
用金型14,16から、トレッド部がその半径方向に沿
ってより確実に離脱される。
【0091】従来技術で説明した装置は、金型のトレッ
ド部に対応する部分が周方向において複数に分割され、
その分割片が半径方向に開くように構成されている。し
かし、この構造は複雑であり、金型の製造コストが高く
なる。本実施の形態の金型8は単にリング状に形成され
た部材の集合であり、製造を容易かつ低コストで実施で
きる。
【0092】次に、図18に示すように、押圧シリンダ
28のピストンロッド28aが没入されるとともに、シ
リンダ76,77が没入動作されて、各トレッド部用金
型14,16がそれぞれ各サイド部用金型13,15と
接合される。これにより、タイヤ4が金型11,12か
ら完全に離脱される。続いて、図19に示すように、移
動フレーム57,58とともに両金型11,12が互い
に離間する方向に移動される。同時に、シリンダ66,
70の作動により、ビードリング29,30とクランプ
81,82との間に挟持された状態のタイヤ4の左右の
ビード部が互いに接近されて、タイヤ4が径を縮小され
た状態から復帰される。この状態で、搬送装置80が加
硫済のタイヤ4を搬出するために金型11,12間に進
入する。
【0093】そして、搬送装置80がタイヤ4を支承し
た後、図20に示すように、クランプ81,82による
タイヤ4のビード部の挟持状態が解除されるとともに、
ビードリング29,30がそれぞれサイド部用金型1
3,15と接合する位置に移動される。更に、両保持リ
ング33,34が互いに離間されるとともに、図示右方
へ移動されて、ブラダ35がタイヤ4の内腔から取り出
される。その後、搬送装置80がタイヤ4を所定位置に
搬送する。
【0094】本実施の形態では、金型開閉装置7が所定
の加硫機本体6と対向する位置に移動された状態で、金
型開閉装置7により金型8が水平方向に開かれて、未加
硫のタイヤ4が金型8内に直立状態で装着される。その
後、金型8が閉じられ、同金型8が加硫機本体6に向か
って移動されて、その加硫機本体6内に収容される。そ
して、加硫機本体6にて、金型8内のタイヤ4の内部に
スチームが供給されて加硫が行われる。この加硫の間、
金型開閉装置7は他の加硫機本体6と対向する位置に移
動されて、金型8に対するタイヤ4の装着及び取り出し
を行うことができる。加硫が終了すると、金型8が加硫
機本体6から金型開閉装置7に移動され、その金型開閉
装置7により金型8が開かれて、加硫済のタイヤ4が取
り出される。従って、金型開閉装置7の稼働率を向上で
き、複数のタイヤ4を効率良く加硫することができる。
【0095】タイヤ4は金型8内に直立状態で装着され
る。このため、金型開閉装置7により金型8を水平方向
に開閉することができる。従って、開閉装置7の高さが
大きくならず、又、金型8の開閉に際してその金型8を
昇降させる必要もない。又、加硫機本体6の設置面積を
小さくできる。しかも、金型8は金型開閉装置7が所定
の加硫機本体6と対向配置された状態で、両者7,6間
をレール10に沿って移動するだけである。そのため、
金型8を吊り上げて搬送するといった装置は必要なく、
又、金型8の移動距離も短くて済む。これらの結果、装
置の設置スペースの縮小化及び設備コストの削減を図る
ことができる。金型8の移動距離が短いので、金型8を
加硫機本体6に対して短時間で効率良く出し入れでき
る。従って、金型8から加硫済のタイヤ4を取り出すと
ともに、その金型8内に未加硫のタイヤ4を装着して加
硫機本体6に送り込む工程に要する時間を短縮できる。
【0096】設置スペースを縮小できることにより、ス
チームを送るための配管の長さを短くできる。これは、
エネルギーロスを抑制してスチーム消費量を減らす上で
有効である。
【0097】金型開閉装置7は金型8を水平方向に開閉
するため、その水平方向に開閉のためのスペースを設け
る必要がある。しかし、金型8が開閉される方向は金型
開閉装置7の移動方向であるので、開閉のためのスペー
スを専用に設ける必要がなく、よって設置スペースの縮
小化に寄与できる。
【0098】図21(a),(b)は、それぞれ本実施
の形態の装置と従来より一般的に使用されている装置
(例えばAuto-Form Vertical 型の装置)との比較を示
す表である。図21(a)に示す「重量」及び「床面
積」の欄には、1本分のタイヤを加硫するために必要と
なる装置の重量及び床面積を示す。「加熱容積」の欄に
は、スチームが導入されるブラダ内の容積を示す。この
図21(a)より明らかなように、本実施の形態の装置
は、従来の一般的な装置と比較して、軽量且つ小型であ
り、しかもブラダ内に導入するスチームが少なくて済
む。
【0099】図21(b)に示す「タイヤの内側」の欄
には、ブラダ内に導入されるスチームの消費量を示す。
「タイヤの外側」の欄には、タイヤの外側に導入される
スチームの消費量を示す。つまり、本実施の形態では、
トレッド部用金型14,16内の空間18,19に導入
されるスチームの消費量を示す。従来装置では、金型の
周囲全体に設けられた空間にスチームが導入されるよう
になっている。「配管ロス等」の欄には、スチームをス
チーム供給部から金型内にまで供給する間に消費される
スチームの量を示す。この図21(b)より明らかなよ
うに、本実施の形態の装置は、従来の一般的な装置と比
較して、タイヤ1本当たりのスチーム消費量を大幅に削
減することができる。
【0100】尚、本発明は各部の構成を例えば以下のよ
うに変更して具体化してもよい。 (1) 図22に示すように、金型8として、ブラダ3
5を用いないものを使用すること。この図22の金型8
においては、ブラダ35がない代わりに、未加硫のタイ
ヤ4の内腔全体に予め耐熱性能及び耐圧性能に優れた薄
膜120が貼り付けられる。この薄膜120はゴム或い
はビニルを主体として構成される。尚、この薄膜120
は必要に応じて二重や三重にしてもよい。このブラダ3
5を用いない金型8は、前記実施の形態の装置にそのま
ま使用可能である。
【0101】(2) 吸入管49を、シリンダ108に
代えてモータ及びボールネジを用いた送り機構により昇
降させること。 (3) 加硫ステーション5における加硫機本体6の配
列数を変更すること。それに応じて、搬入ステーション
におけるラック3の配設数を変更すること。
【0102】(4) 金型8の回転速度を前記範囲外に
も適宜変更すること。振動モータ113により付与され
る振動の周波数を前記範囲外にも適宜変更すること。 (5) 前記実施の形態における4分割された金型8に
代えて、公知のタイプの金型、例えば2分割された金型
やタイヤのトレッド部と対応する部分が周方向において
複数に分割されたタイプの金型を使用すること。
【0103】前記実施の形態から把握できる技術的思想
について以下に述べる。 (1) 前記金型内においてタイヤのトレッド部と対応
する箇所には、熱圧媒体を導入するための空間が設けら
れている請求項1〜12の何れかに記載のタイヤ加硫装
置。
【0104】このようにすれば、タイヤの加硫に際し
て、特に熱量の必要なタイヤのトレッド部を効率良く加
硫できる。 (2) 前記加硫機本体は、その外面全体が断熱材で覆
われている請求項1〜12の何れかに記載のタイヤ加硫
装置。
【0105】このようにすれば、熱が外部に逃げるのを
防止でき、エネルギーロスが抑制される。 (3) 前記加硫機本体は、金型が収容されたとき、吸
入管に係合して同吸入管を昇降動作させる昇降手段を有
する請求項12に記載のタイヤ加硫装置。
【0106】このようにすれば、吸入管を必要なときに
のみ突出させて、それ以外のときは邪魔にならないよう
に収納できる。 (4) 前記回転機構は金型を500〜1500rpm
の回転速度で一方向に回転させる請求項2に記載のタイ
ヤ加硫装置。
【0107】このようにすれば、タイヤゴムの密度分布
が均一で良好なものとなり、高品質なタイヤが得られ
る。 (5) 前記加硫機本体は、収容された金型をその軸線
方向に沿って挟持する挟持手段を備えている請求項1〜
12の何れかに記載のタイヤ加硫装置。
【0108】このようにすれば、タイヤ内に供給された
熱圧媒体の圧力により金型が開くのをより確実に防止で
きる。
【0109】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。請求項1の発明によれば、稼
働率を向上させることができて、複数のタイヤを効率良
く加硫することができるとともに、設置スペースの縮小
化及び設備コストの低減を図ることができる。
【0110】請求項2の発明によれば、タイヤをその全
体にわたって均一に加硫できて、タイヤ全体の品質を均
一で良好なものとすることができる。又、タイヤの加硫
時間の短縮化を図れて、加硫を低コストで能率良く行い
得る。回転速度を速くした場合には、タイヤに遠心力が
作用する。その結果、タイヤが金型に強く圧接され、短
時間で良好な加硫を行い得る。しかも、ゴムの密度分布
が均一で良好になるとともに、ゴム内の空気溜まりを排
除できて、ゴムが密になり、耐磨耗性能に優れた高品質
なタイヤが得られる。
【0111】請求項3の発明によれば、振動により、タ
イヤを構成するゴムの密度分布が均一で良好になるとと
もに、ゴム内の空気溜まりを排除できて、高品質なタイ
ヤが得られる。
【0112】請求項4及び5の発明によれば、熱圧媒体
が必要な部位にのみ導入され、熱圧媒体の消費量を極力
少なくできるとともに、エネルギーロスを抑制できる。
請求項6の発明によれば、ブラダをタイヤの軸線方向に
おいて対称的に膨張させることができ、高品質なタイヤ
を得ることができる。
【0113】請求項7の発明によれば、タイヤを金型内
における所定位置に確実に位置決め固定できる。又、ブ
ラダはクランプ及び保持リングと干渉することなく、タ
イヤのビード部の内面にまで確実に密着される。
【0114】請求項8の発明によれば、タイヤを金型内
から取り出すとき、タイヤのトレッド部にかかる応力を
軽減することができ、その取り出しをスムーズに行うこ
とができるとともに、タイヤのトレッド部が損傷するお
それがない。
【0115】請求項9の発明によれば、タイヤの取り出
しを更にスムーズに行うことができるとともに、トレッ
ド部の損傷のおそれを更に確実に防止でき、低偏平率の
タイヤにおいて特に有効である。
【0116】請求項10の発明によれば、トレッド部用
金型に対し、タイヤのトレッド部をその半径方向に沿っ
て更に確実に離脱させることができる。又、金型の製造
コストを抑えることができる。
【0117】請求項11の発明によれば、金型が熱圧媒
体の圧力により開くのを確実に防止できる。請求項12
の発明によれば、吸入管の吸入口をタイヤのトレッド部
の内周面の下端近傍に位置させることができ、ドレンの
排出を能率良く確実に行うことができる。又、吸入管を
必要なときにのみ突出させて、不要なときには収納体内
に収納できるので、吸入管が他の部分に干渉したりし
て、一連の動作に支障を生じるということはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化したタイヤ加硫装置の概略平
面図。
【図2】 タイヤ加硫装置の概略側面図。
【図3】 金型の断面図。
【図4】 図3の4−4線における拡大断面図。
【図5】 それぞれ第1のロック機構を拡大して示す
図。
【図6】 金型開閉装置の断面図。
【図7】 金型開閉装置により金型を開いた状態を示す
断面図。
【図8】 金型開閉装置により金型を閉じた状態を示す
断面図。
【図9】 クランプを示す部分拡大断面図。
【図10】 クランプの作動状態を示す部分拡大断面
図。
【図11】 図9の11−11線における断面図。
【図12】 図9の12−12線における断面図。
【図13】 加硫機本体を示す断面図。
【図14】 加硫機本体内に金型を搬入した状態を示す
断面図。
【図15】 金型開閉装置及び金型の動作を示す部分断
面図。
【図16】 金型開閉装置及び金型の動作を示す部分断
面図。
【図17】 押圧シリンダの動作を示す概略断面図。
【図18】 金型開閉装置及び金型の動作を示す部分断
面図。
【図19】 金型開閉装置及び金型の動作を示す部分断
面図。
【図20】 金型開閉装置及び金型の動作を示す部分断
面図。
【図21】 実施の形態の装置と従来装置との比較を示
す表。
【図22】 金型の別例を示す部分断面部。
【符号の説明】
4…タイヤ、5…加硫ステーション、6…加硫機本体、
7…金型開閉装置、8…金型、11…第1金型としての
右金型、12…第2金型としての左金型、13,15…
左右のサイド部用金型、14,16…左右のトレッド部
用金型、18,19…空間、24…第1のロック機構、
25…第2のロック機構を構成するロックリング、26
…モータ、28…押圧手段としての押圧シリンダ、2
9,30…左右のビードリング、33,34…空間形成
部材及び保持手段を構成する左右の保持リング、35…
空間形成部材を構成するブラダ、38,39…スリッ
ト、41…空間形成部材及び保持部材を構成する外筒、
48…収納体としての収納筒、49…吸入管、81,8
2…左右のクランプ、91…ケース、94,98…左右
の内部フレーム、95,99…回転機構を構成する左右
の回転フレーム、102…ロッド、103…シリンダ、
105…回転機構を構成するモータ、106,107…
回転機構を構成するギア、108…シリンダ、109…
シリンダ、113…振動付与手段としての振動モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:24 B29K 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの軸線方向と直交する方向に沿っ
    て少なくとも第1金型と第2金型とに2分割され、内部
    にタイヤを直立状態で装着する金型と、 その金型を取り出し可能に収容し、金型を収容した状態
    で同金型内のタイヤの内部に熱圧媒体を供給して加硫を
    行う加硫機本体と、 その加硫機本体を複数配列してなる加硫ステーション
    と、 その加硫ステーションにおける各加硫機本体と対向する
    位置に移動可能に設けられ、前記金型に対してタイヤの
    装着及び取り出しを行うために、同金型を開閉する金型
    開閉装置と、 前記金型は、金型開閉装置が加硫機本体と対向する位置
    に移動されたとき、金型開閉装置と加硫機本体との間を
    移動可能に設けられていることとを備えたタイヤ加硫装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加硫機本体は、収容した金型をタイ
    ヤの周方向に回転させる回転機構を備えている請求項1
    に記載のタイヤ加硫装置。
  3. 【請求項3】 前記加硫機本体は、収容した金型内のタ
    イヤに振動を付与するための振動付与手段を備えている
    請求項1又は2に記載のタイヤ加硫装置。
  4. 【請求項4】 前記金型は、内部に装着されたタイヤの
    内腔の部分にその内腔の容積とほぼ等しいリング状の空
    間を形成するための空間形成部材を備え、前記熱圧媒体
    はその空間内に導入される請求項1〜3の何れかに記載
    のタイヤ加硫装置。
  5. 【請求項5】 前記空間形成部材は、熱圧媒体の導入に
    伴いタイヤの内腔に密着されるブラダと、そのブラダの
    両端の周縁部を保持し、ブラダとの間に前記リング状の
    空間を形成する保持部材とを含む請求項4に記載のタイ
    ヤ加硫装置。
  6. 【請求項6】 前記保持部材はブラダの各周縁部をそれ
    ぞれ保持する一対の保持リングを含み、両保持リングは
    互いに同径でかつタイヤと同心円上に配置されるととも
    に、タイヤの軸線方向に沿って移動可能であり、前記金
    型開閉装置は、ブラダ内への熱圧媒体の供給開始時に、
    両保持リングをタイヤの軸線方向の中間部において互い
    に近接した位置に配置させる請求項5に記載のタイヤ加
    硫装置。
  7. 【請求項7】 前記金型開閉装置は、金型内に配置され
    るタイヤの一対のビード部をそれぞれ挟持する一対のク
    ランプを有し、そのクランプはタイヤの内側に対応する
    挟持位置とタイヤの外側に退避する開放位置との間で移
    動可能であり、前記各保持リングは、クランプの挟持位
    置への移動に伴い互いに近接した位置に移動され、クラ
    ンプの開放位置への移動に伴いタイヤのビード部に近接
    した位置に移動される請求項6に記載のタイヤ加硫装
    置。
  8. 【請求項8】 前記金型開閉装置は、金型内に配置され
    たタイヤの一対のビード部をそれぞれ挟持する一対のク
    ランプを有し、そのクランプは金型の軸線方向に沿って
    互いに接近、離間するように相対移動可能であり、金型
    開閉装置は、金型内のタイヤの取り出し時、クランプに
    よりタイヤのビード部を挟持した状態で、両クランプを
    第1及び第2金型とともに離間させる請求項1〜6の何
    れかに記載のタイヤ加硫装置。
  9. 【請求項9】 前記金型の周上の複数箇所には、第1及
    び第2金型の離間時にタイヤのトレッド部の外周を内方
    へ押圧する押圧手段を設けた請求項8に記載のタイヤ加
    硫装置。
  10. 【請求項10】 前記金型における第1及び第2金型は
    更に、それぞれタイヤのサイド部に対向するサイド部用
    金型とタイヤのトレッド部に対向するトレッド部用金型
    とに分割され、前記押圧手段は少なくとも一方のトレッ
    ド部用金型に設けられ、その押圧手段によるタイヤの押
    圧時、両サイド部用金型のみが互いに離間されて、両ト
    レッド部用金型はタイヤに対する軸線方向位置を保持さ
    れる請求項9に記載のタイヤ加硫装置。
  11. 【請求項11】 各サイド部用金型と各トレッド部用金
    型との間には両者を離間不能にロックするための第1の
    ロック機構が設けられ、両トレッド部用金型の間には両
    者を離間不能にロックするための第2のロック機構が設
    けられている請求項10に記載のタイヤ加硫装置。
  12. 【請求項12】 前記金型は、金型の中心部において上
    下方向に沿って延びるように設けられた収納体と、その
    収納体に出没可能に支持された吸入管とを有し、吸入管
    はその先端の吸入口がタイヤのトレッド部の内周の下端
    近傍に位置するように、下方へ向かって突出される請求
    項1〜11の何れかに記載のタイヤ加硫装置。
JP20122395A 1995-01-31 1995-08-07 タイヤ加硫装置 Expired - Fee Related JP3404189B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20122395A JP3404189B2 (ja) 1995-08-07 1995-08-07 タイヤ加硫装置
US08/519,288 US5656303A (en) 1995-01-31 1995-08-25 Tire vulcanizing apparatus
CN95116366A CN1070768C (zh) 1995-01-31 1995-08-25 轮胎硫化装置
EP95113386A EP0727296A3 (en) 1995-01-31 1995-08-25 Tire vulcanization device
KR1019950026778A KR0150709B1 (ko) 1995-01-31 1995-08-26 타이어 가유장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20122395A JP3404189B2 (ja) 1995-08-07 1995-08-07 タイヤ加硫装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0948026A JPH0948026A (ja) 1997-02-18
JP3404189B2 true JP3404189B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=16437384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20122395A Expired - Fee Related JP3404189B2 (ja) 1995-01-31 1995-08-07 タイヤ加硫装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3404189B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60105767T2 (de) * 2000-02-21 2005-10-06 Pirelli Pneumatici S.P.A. Verfahren zum entfernen eines torusförmigen zusammenlegbaren kernes aus einem vulkanisierten luftreifen
JP2002254435A (ja) * 2000-12-28 2002-09-11 Fuji Seiko Kk タイヤの加硫成型方法及び装置
EP1658959A3 (en) 2001-08-10 2006-06-21 Bridgestone Corporation Tire vulcanizing system and method making use of such a system
JP4810978B2 (ja) * 2005-11-08 2011-11-09 横浜ゴム株式会社 タイヤ製造方法
WO2007063560A1 (en) * 2005-11-30 2007-06-07 Pirelli Tyre S.P.A. Method and apparatus for manufacturing tyres
JP5587673B2 (ja) * 2010-06-02 2014-09-10 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型
KR101939477B1 (ko) * 2017-07-14 2019-01-16 금호타이어 주식회사 품질 향상을 위한 진동형 가류 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0948026A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4493203B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
KR0155224B1 (ko) 타이어 가황 시스템
KR0147182B1 (ko) 타이어가황기용 분할금형장치
JP5280827B2 (ja) タイヤ硬化金型の組立および分解用装着装置および方法
US7883595B2 (en) Tire manufacturing method
US20130306243A1 (en) Apparatus for producing pneumatic tyres
US3770858A (en) Method for retreading tires
JP3404189B2 (ja) タイヤ加硫装置
RU2235641C2 (ru) Способ и устройство формования и вулканизации шин для колес транспортных средств
JP2009149075A (ja) タイヤ硬化金型の組立/分解装置およびその方法
KR100485471B1 (ko) 타이어 가황방법 및 타이어 가황기
US5656303A (en) Tire vulcanizing apparatus
JP5221316B2 (ja) タイヤ製作・硬化ステーション結合装置およびその方法
JP4998992B2 (ja) タイヤ製造方法
US6911104B1 (en) Sealant filling methods for sealant-containing tire and sealant-containing tire tube
KR102121376B1 (ko) 그린타이어 성형용 트랜스퍼 링의 그립퍼 및 그 제어방법
EP1153723B1 (en) Method of moulding an elastomeric article
JPS6036111A (ja) 未硬化タイヤの加硫方法およびタイヤプレス
JP2703170B2 (ja) タイヤ加硫設備
JP2000296523A (ja) 車の車輪用タイヤの成形・硬化方法及びその装置
JP4490916B2 (ja) タイヤの加硫方法及び同方法を実施するための加硫機
KR100263815B1 (ko) 재생 타이어의 제조장치
JP6498401B2 (ja) タイヤ製造方法、及びタイヤ製造設備
CN110815664B (zh) 脱模剂涂布单元以及脱模剂涂布装置
CN114603893A (zh) 硫化机及轮胎硫化方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees