JP3254097B2 - タイヤ加硫用金型組立体 - Google Patents

タイヤ加硫用金型組立体

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JP3254097B2
JP3254097B2 JP4674595A JP4674595A JP3254097B2 JP 3254097 B2 JP3254097 B2 JP 3254097B2 JP 4674595 A JP4674595 A JP 4674595A JP 4674595 A JP4674595 A JP 4674595A JP 3254097 B2 JP3254097 B2 JP 3254097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫設備に適用
するタイヤ加硫用金型組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人はタイヤ加硫用割金型装置(特
願平6−122661号明細書参照)を既に提案した。
このタイヤ加硫機用割金型装置を図11〜図15により
説明すると、図11、図12は、このタイヤ加硫用割金
型装置の適用されるタイヤ加硫設備を示している。
【0003】先ずこのタイヤ加硫設備を図11、図12
により説明すると、加硫ステーション1(1a及び1
b)は、複数のタイヤ加硫用金型M(Ma、Mb、M
c、・・・)を載架する複数の金型台5(5a、5b、
5c、・・・)からなり、各金型台5には、図示を省略
した金型移動手段(例えばシリンダ駆動のプッシャ)が
設けられ、必要に応じて加熱加圧媒体補充手段並びに配
管等が設けられている。
【0004】金型開閉ステーション2(2a及び2b)
は、公知のタイヤ加硫機に類似(差異は後記)の金型開
閉装置6(6aと6b)と、タイヤ金型から加硫済タイ
ヤを搬出する公知のアンローダ7aと、タイヤ加硫用金
型に未加硫タイヤを搬入する公知のローダ8aとからな
り、必要に応じて加硫済タイヤ搬送用コンベヤ9a、未
加硫タイヤ用ラック10a等が設けられる。
【0005】金型運搬台車は、床面に固定されたレール
4と、レール4に案内されて図示を省略した駆動装置に
より走行する公知の台車3(3aと3b)とからなる。
金型交換ステーションは、被加硫タイヤの仕様変更に伴
なうタイヤ加硫用金型内のトレッド型、サイドウオール
型等の交換や、消耗品であるブラダの交換等を行う金型
交換テーブル11であって、これらの交換作業に必要な
金型開閉手順を具えている。
【0006】次に図13〜図15によりタイヤ加硫用割
金型装置を詳細に説明する。なお図13は、未加硫タイ
ヤTが搬入されて、タイヤ加硫用金型が閉じ、ブラダを
介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体が導入されて、加
硫が開始された状態を示している。101がタイヤ加硫
用金型Mの基板で、同基板101は、金型開閉装置6a
のフレーム6e上に水平滑動自在に載架されており、図
示を省略した公知のロック装置によりフレーム6eに固
定されている。
【0007】103が硬質断熱材102を介して基板1
01に固定した下円板(本実施例では加熱加圧媒体通路
を設けて熱板兼用にしている)、105が下円板103
に固定した下サイドウオール型、106が下サイドウオ
ール型105の円周円筒面を係合する外周面を持った下
ビードリングで、円筒体120の中央外周部に形成した
フランジ120aにクランパ108により着脱自在に組
付けられており、下ビードリング106にボルト締めし
たブラダ押え107と下ビードリング106との間にブ
ラダBの下端部が挟持されている。
【0008】109が周方向に複数に分割されたトレッ
ド型で、閉時には、外周面が実用上の円錐面を形成し、
下円板103の外周部に形成したフランジ103b上に
固定した受圧板104上を滑動自在なセグメント110
の内周面にトレッド型109がボルト締めされている。
111がセグメント110の外周面に係合する円錐面を
内周に有するアウターリングで、同アウターリング11
1には、セグメント110の円錐外周面に上下方向に形
成したT溝110aに係合して滑動可能なT棒111a
がアウターリング111の内周円錐面に固定されてお
り、上円板114の外周部に半径方向に伸びる複数のア
ーム114aに半径方向への滑動自在に組付けられたス
ライドガイド115がセグメント110の上面に固定さ
れており、上円板114とアウターリング111とが軸
芯方向に相対的に昇降すると、トレッド型109がセグ
メント110を介して半径方向に移動して拡縮されると
ともに、トレッド型109が閉時には、セグメント11
0の上端部及び下端部に形成した爪110b、110c
が上円板114及び下円板103の外周部に形成した爪
114b、103aに係合し、トレッド型開時には、上
記爪110bと110c、110cと103aとの係合
が解除される。
【0009】113が上円板114(本例では加熱加圧
媒体通路を設けて熱板に兼用している)に固定した上サ
イドウオール、116が上サイドウオール113にボル
ト締めした上ビードリングである。121が上記円筒体
120に昇降(滑動)可能に嵌挿した軸(センターポス
ト)、122が軸(センターポスト)121の下端部に
一体的に取付けて外周面が円筒体120の内周面を滑動
するブッシュ、123が円筒体120の上端部に挿入し
て内周面が軸(センターポスト)121を滑動するパッ
キン、124がパッキン123の抜け止めであり、軸
(センターポスト)121の下端部に形成した凹部12
1aには、軸(センターポスト)昇降シリンダ(図示せ
ず)のロッドの先端に組付けた自動連結手段が挿入さ
れ、軸(センターポスト)121の上端部には、キャッ
プ125がピン126により固定されている。
【0010】118がキャップ125にボルト締めした
フランジ、117がフランジ118にボルト締めしたブ
ラダ押えで、フランジ118の外周部とブラダ押え11
7との間にブラダBの上端部が挟持されており、上記軸
(センターポスト)昇降シリンダの作動によりブラダB
の両端部が接近、離間する。なお上記円筒体120に
は、ブラダBを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体を
導入する複数のノズル127aを有するノズルリング1
27が固定され、ノズル127aに連通する加熱加圧媒
体通路120c、加熱加圧媒体排出通路120dが形成
されており、これらの通路120c、120dと金型装
置外管路とを接続する逆止弁付クイックカプラ128、
129がこれらの通路120c、120dの出口部に組
付けられている。
【0011】130がカバープレートで、同カバープレ
ート130は、その外周部がスペーサリング112及び
硬質断熱材131を介してアウターリング111にボル
ト締めされている。132が上円板114に固定したス
ペーサ、119a、119b、119cが軟質の保温材
である。上円板114とカバープレート130とのロッ
ク手段は、上円板114にボルト締めした内リング13
8と、カバープレート130の内周部にブッシュ133
を介して回転可能に組付けた外リング134と、外リン
グ114の内周と内リング138の外周とに形成され且
つ外リング114の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪134a、138aと、後
記揺動回転装置とにより構成されている。
【0012】なお136は外リング134に固定した抜
け止めである。図14、図15の140が金型開閉装置
6aの支柱部に昇降(滑動)可能に組付けたアーム6c
に固定したボルスタープレートで、昇降シリンダ6dの
作動により昇降する。141がボルスタープレート14
0とカバープレート130とを着脱する公知の着脱装
置、135がボルスタープレート140に固定したスト
ッパ、142が一端をボルスタープレート140に固定
した複数のロッド、143がロッド142の他端にボル
ト締めした金型開閉シリンダ、144が金型開閉シリン
ダ143のロッド143aの先端に固定した延長ロッ
ド、146が延長ロッド144に回転(滑動)可能に組
付けたスリーブ、145がスリーブ146の上端内方に
ねじ込んだブッシュである。
【0013】上記金型開閉シリンダ143と上記上円板
114とを連結する連結手段は、延長ロッド144と、
ブッシュ145と、スリーブ146と、内リング138
に一体的に取付けた連結ロッド139と、連結ロッド1
39の外周上部とスリーブ146の内周下部とに形成し
てスリーブ146の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪139a、146bとに構
成されている。
【0014】148がレバーで、同レバー148は、先
端がフォーク状に形成され、ピン149を介してボルス
タープレート140に回転可能に組付けられ、同レバー
148の他端とボルスタープレート140との間には、
シリンダ150が組付けられており、同シリンダ150
の作動によりレバー148がピン149を中心に揺動す
る。
【0015】147がスリーブ146から外方に延びる
アーム146cに固定したロッドで、同ロッド147
は、スリーブ146と平行である。そして同ロッド14
7が上記レバー148の先端フオーク部に形成したU字
溝に挿入され、スリーブ146の外周に軸芯と平行に形
成したキー溝146aにアーム137の先端が挿入さ
れ、同アーム137が外リング134に固定されてお
り、シリンダ150が作動して、レバー148が揺動す
ることにより、スリーブ146が回転するとともに、ス
リーブ146とアーム137とを介して外リング134
も回転する。この回転により、爪134a、138aの
組が係合状態にあるときは、爪139a、146bの組
が通過可能(解除状態)になり、爪134a、138a
の組が通過可能(解除状態)にあるときは、爪139
a、146bの組が係合状態になるようになっている。
【0016】前記タイヤ加硫設備(図11、図12参
照)に適用されるタイヤ加硫用割金型装置(図13〜図
15参照)の作用は、次の通りである。図11〜図13
及び図15は、加硫ステーション1aの金型台5aにあ
ったタイヤ加硫用金型Ma内のタイヤの加硫が終了し
て、金型運搬台車3aにより、金型開閉ステーション2
aの金型開閉装置6a内に搬入し終わった状態を示して
いる。
【0017】このとき、爪134a、138aの組は、
係合状態にあり、爪139a、146bの組は、通過可
能の状態にある。この状態から、先ずシリンダ6dを作
動させて、アーム6cを下降させ、着脱装置141によ
り、カバープレート130とボルスタープレート140
とを連結する(図14参照)とともに、加熱加圧媒体通
路120c、120dをクイックカプラ128、129
を介して金型外配管(図示せず)に接続する。
【0018】次いで切換弁(図示せず)を作動させて、
タイヤT内の加熱加圧媒体を排出し、タイヤT内の圧力
が充分に降下したことを確認したら、シリンダ150を
作動させ、爪139a、146bの組を係合させて、上
円板114とシリンダ143のロッド143とを連結す
るとともに、爪134a、138aの組を通過可能の状
態にして、ロックを解除する。
【0019】次いで公知のようにシリンダ143を上円
板114の押下げ方向に作動させるとともに、シリンダ
6dをボルスタープレート140の上昇方向に作動させ
る。そうすると、トレッド型109がタイヤTから引き
剥がされて、拡径するとともに、爪110bと爪114
b、爪103aと爪110cとの係合が解除され、さら
にボルスタープレート140が上昇して、シリンダ14
3がストロークエンドに達すると、爪139a、146
bが係合しているので、上円板114が引き上げられ
て、タイヤ加硫用金型が開く。
【0020】次いで加硫済タイヤTをタイヤ加硫用金型
外へ搬出し、次いで加硫されるタイヤを搬入し、次いで
シリンダ6dを逆方向に作動させて、タイヤ加硫用金型
を閉じる。そうすると、先ず上円板114に吊架された
セグメント110が受圧板104に当接し、それからは
シリンダ143が押し戻されながら、ボルスタープレー
ト140が下降して、トレッド型109が縮径して、タ
イヤ加硫用金型が閉じる。
【0021】この間、タイヤTの内方には、整形用圧力
気体が導入され、トレッド型109の縮径の最終段階で
は、爪110bと爪114b、爪103aと爪110c
とが係合する。かくしてタイヤ加硫用金型が閉じ終わっ
たら、シリンダ143の作動を停止するとともに、シリ
ンダ150を逆方向に作動させて、爪134a、138
aの組みを係合状態にして、カバープレート130と上
円板114とをロックするとともに、爪139a、14
6bの組を通過可能の状態にし、次いでタイヤの内方に
加熱加圧媒体を導入して、加硫工程に入る。
【0022】このとき、加熱加圧媒体の圧力によるサイ
ドウオール型105、113を離間させようとする力
が、上円板114、爪114b、110b、セグメント
110、爪110c、103a、下円板103を介して
金型装置内で相殺される。またトレッド型109を拡径
させようとする半径方向の力が、セグメント110を介
してアウターリング111内で相殺されるとともに、セ
グメント110とアウターリング111との間に介在す
る滑動傾斜面により生じる上記半径方向力の垂直分力、
即ち、アウターリング111を浮き上がらせようとする
力が、スペーサリング112、硬質断熱材131、カバ
ープレート130、外リング134、爪134a、13
8a、内リング138、上円板114、爪114b、1
10bを介して金型装置内で相殺される。
【0023】従ってもはやボルスタープレート140を
介して金型装置を外力で押さえておく必要がなく、着脱
装置141を解放し、シリンダ6dを作動させて、アー
ム6cを上昇させてから、前記と逆の手順で金型装置を
加硫ステーションの所定位置に移動させて、加硫を続行
する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前記図13〜図15に
示すタイヤ加硫用割金型装置のブラダ操作機構には、次
の問題があった。即ち、 (1)タイヤ加硫用割金型装置は、生産計画に応じてタ
イヤサイズの異なる種々のタイヤ金型を適宜組み付けて
使用される。これに伴なってタイヤ金型の一部であるビ
ードリングモールドの取付位置を種々に変化させるが、
前記タイヤ加硫用割金型装置のブラダ操作機構では、こ
の高さの変化に対応できない。 (2)タイヤの内部には、ブラダを介して加硫媒体を供
給するが、このブラダは消耗品で、適宜交換する必要が
あり、この作業を簡便化する必要がある。 (3)加硫が終了し、完成タイヤを金型から引き剥がし
て、取り出す際に、ビードリングモールドを上昇させ
て、下金型からの剥離を行うのが望ましいが、前記タイ
ヤ加硫用割金型装置のブラダ操作機構では、これを行う
ことができない。 (4)加硫中のブラダ内には、加硫媒体を供給する。そ
の際、ブラダの内部が劣化、剥離して、ブラダの屑が発
生することがあるが、前記タイヤ加硫用割金型装置で
は、加硫媒体の給排系にチェック弁機構を設けており、
このチェック弁機構の弁座部分にブラダ屑粉が噛み込ま
れて、密封性が低下する。 (5)タイヤ加硫金型を金型開閉ステーションで開い
て、タイヤを取り出す際に、タイヤ内周からブラダを引
き剥がすために、センターポスト121を上昇させ、次
いで未加硫タイヤを設置後、ブラダ内に整形圧を導入し
ながらセンターポスト121を下降させて、未加硫タイ
ヤ内にブラダを正しく挿入する必要がある。この時、セ
ンターポスト121は、チューブ54に対して上昇及び
下降運動をするが、その際、センターポスト121がチ
ューブ54に対して回動することがあり、ブラダを正確
に挿入できないことがある。 (6)図13に示すようにタイヤ金型の上円板114、
下円板103、アウターリング111には、加熱媒体を
循環させる加熱室があるが、これら加熱室への加熱媒体
の供給、封入、及び排出を行う必要がある。
【0025】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、生産するタイヤサイズ
により変動するビードリングモールドの高さ変化に対応
でき、ブラダの交換を簡便に行うことができ、タイ
ヤ引き剥がし作用のためのビードリフト作用を可能にで
き、ゴム屑粉の噛み込みに対して効果のある排出切替
弁(ボールバルブ)を使用でき、軸(センターポス
ト)の上昇・下降時に軸を回動させることなくブラダを
正しく操作でき、タイヤ金型の上部加熱室、下部加熱
室、及び側部加熱室への加熱媒体の供給、封入、排出を
行うことができるタイヤ加硫用金型組立体及びタイヤ外
部加熱用加熱媒体供給装置を提供しようとする点にあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、タイヤ両側部の一方を成形する上サイド
ウオール型部分を組付けた上円板と、タイヤ両側部の他
方を成形する下サイドウオール型部分を組付けた下円板
と、タイヤトレッド部を成形する周方向に複数に分割さ
れたトレッド型部分を組付けた分割セグメントと、同セ
グメントの外側傾斜面に対応する内側傾斜面を有し且つ
両傾斜面を滑動面として同セグメントに同軸芯的に相対
滑動可能に嵌合したアウターリングとにより構成し、前
記上サイドウオール型部分を組付けた上円板に成形され
ている加熱室への加熱流体供給口及び排出口の逆止弁
と、前記アウターリングの加熱室への加熱流体供給口及
び排出口の逆止弁と、前記下サイドウオール型部分を組
付けた下円板に成形されている加熱室への加熱流体供給
口及び排出口の逆止弁とを具え、前記上サイドウオール
型部分の加熱室への加熱流体供給通路管及び排出通路管
を前記アウターリングの加熱室内を貫通して、前記アウ
ターリングの下端に設けた逆止弁に連結している(請求
項1)。
【0027】前記タイヤ金型の下型部分に固定した筒の
内部を昇降可能な軸と、同筒の外部を昇降可能なブロッ
クとにより構成し、同軸の上端部によりブラダの上端部
を把持し、前記ブロックの上端によりプラダの下端部を
把持するタイヤ金型のプラダ操作機構を具えたタイヤ加
硫用金型組立体において、前記筒の内周壁に設けた溝内
を摺動して前記軸の動作範囲に亘り同軸を実質的に回動
させないようにする突起を前記軸の下端部に設けてもよ
い(請求項)。
【0028】前記タイヤ金型の下型部分に固定した筒の
内部を昇降可能なブロックと、同ブロックの内部を昇降
可能な軸とにより構成され、同軸の上端部によりプラダ
の上端部を把持し、同ブロックの上端部によりプラダの
下端部を把持するタイヤ金型のプラダ操作機構を具えた
タイヤ加硫用金型組立体において、前記軸の下端部と前
記ブロックの内周壁との間を、同軸の移動全範囲に亘り
同軸を実質的に回動させないように構成してもよい(請
求項)。
【0029】前記タイヤ加流用金型組立体のタイヤ外部
加熱用加熱媒体供給装置において、逆止弁の下方位置に
昇降可能に配設した二重管を有し、同二重管を、逆止弁
の下端部に当接して管路に結合する外筒管と、同外筒管
が前記逆止弁の下端面に当接して管路に結合してから上
昇して前記逆止弁を開放する内筒管とにより構成しても
よい(請求項)。
【0030】
【作用】加硫中の複数のタイヤ加硫用金型組立体を配列
した加硫ステーションから加硫の終了したタイヤ加硫用
金型組立体を金型運搬台車により受け取って、金型開閉
ステーションへ搬送し、このタイヤ加硫用金型組立体を
金型開閉装置に結合した後、同金型開閉装置により金型
を開き、同金型開閉装置に附属したアンローダにより加
硫済タイヤを搬出し、この加硫済タイヤを搬出したタイ
ヤ加硫用金型組立体には、金型開閉装置に附属したロー
ダにより次に加硫される未加硫タイヤを搬入し、タイヤ
加硫用金型組立体の閉工程中に同タイヤの整形を行い、
タイヤ加硫用金型組立体を閉じた後、タイヤの内方に加
熱、加圧媒体を導入し、封入して、タイヤ加硫工程に入
る。そして加硫を開始したタイヤ加硫用金型組立体と金
型開閉装置との結合を解除して、タイヤ加硫用金型組立
体を再度、金型運搬台車により搬送して、加硫ステーシ
ョンに戻す。
【0031】以上の過程で、 タイヤ加硫用金型組立体を開いた後、下金型の下ビー
ドリングモールド及びブラダの下端部を把持したブロッ
クを上昇させて、タイヤと下サイド金型との剥離を行
う。アンローダにより加硫済タイヤの上ビード部を把
持してから、前記ブロックを下降させるとともに、ブラ
ダ上端部を把持した軸を回動させることなく上昇させ
て、タイヤ内部からブラダを剥離する。適当な時期に
アンローダが上昇して、タイヤを搬出し、次いでローダ
により生タイヤを搬入する。
【0032】また生タイヤの搬入後、金型開閉装置の
下方位置から上昇してきた配管部材を前記ブロックに設
けた排出切替弁(ボールバルブ)に連結し、加熱、加圧
媒体を導入しながら、ブラダを把持した軸を回動させる
ことなく下降させて、正確な整形を行い、タイヤ加硫
用金型組立体の閉鎖後、金型開閉装置の下方位置から上
昇してきたプッシュロッドにより排出切替弁(ボールバ
ルブ)に設けたレバーを回動させて、加熱、加圧媒体を
ブラダ内に封じ込め、その後、前記配管部材とプッシュ
ロッドとを引っ込めて、タイヤ加硫用金型組立体の移動
を開始する。
【0033】また前記ブロックとブラダの上端部を把
持した軸とを金型開閉装置の下方位置から上昇してきた
駆動軸により個別に操作する。またブラダの交換時に
は、 ブラダ上端部を把持した軸部分の連結ピンを抜き取る
とともに、前記ブロックを下金型よりも高い位置に上昇
させた後、下方から管路を上昇させ、前記ブロックに押
し付けて、クランプブロック下の圧力室に圧力流体を供
給し、クランプブロックを上昇させて、ブラダ下部の把
持を解放し、ブラダを取り外して、新しいブラダと交換
する。その後、前記管路を下降させ、クランプブロック
を下降させて、ブラダの下部を把持する。
【0034】またタイヤ加硫用金型組立体を移動させ
て、加硫ステーションに戻し、加硫ステーションに準備
されているタイヤ内方への加熱加圧媒体供給配管部材と
プッシュロッドとを上昇させて、高温高圧加硫媒体をタ
イヤ内方へ供給する。またタイヤ金型外方の上部加熱
室、下部加熱室、側部加熱室への加熱媒体供給配管部材
(二重管)を上昇させて、各加熱室への加熱媒体の供給
・循環を行う。加硫終了後、タイヤ内方の加硫媒体を前
記配管部材を経由して排出し、タイヤ金型外方の各加熱
室の加熱媒体を各逆止弁により封入した状態にして、金
型開閉ステーションへ移動させる。
【0035】
【実施例】次に本発明のタイヤ加硫用金型組立体及びブ
ラダ操作機構を図1〜図10に示す各実施例により説明
する。図1は、本ブラダ操作機構の第1実施例を示す縦
断側面図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場合を示
し、右半部は、小さなタイヤサイズの場合を示し、この
図からタイヤサイズの大きさが異なる時、タイヤ加硫用
金型組立体の一部であるビードリング・モールド64の
高さ位置が変動することが判る。
【0036】図2は、図1に示すブラダ操作機構の排出
切替弁(ボールバルブ)部分の拡大側面図である。図3
は、図1に示すブラダ操作機構のブラダ剥離手順を示す
説明図で、左半部は、タイヤTを下金型から剥離するた
めに、ビードリフトするとともに、アンローダUがタイ
ヤTの上ビード部を把持して取り外す準備をしている状
態を示し、右半部はブラダBを伸長し、タイヤTとブラ
ダBとを剥離して、アンローダUによりタイヤTを搬送
しようとしている状態を示している。
【0037】図4は、本ブラダ操作機構の第2実施例を
示す縦断側面図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場
合を示し、右半部は、小さなタイヤサイズの場合を示し
ている。図5は、図9で示すd位置でのブラダ交換の方
法を示す図である。図6は、タイヤ加硫用金型組立体の
下部加熱室及び上部加熱室への加熱媒体供給、封入、及
び排出方法を示す図である。
【0038】図7は、タイヤ加硫用金型組立体の側部加
熱室への加熱流体供給、封入、及び排出方法を示す図で
ある。図8は、タイヤ加硫用金型組立体の上部加熱室、
下部加熱室及び側部加熱室への加熱媒体供給機構を示す
図である。図9は、タイヤ加硫設備の平面図である。
【0039】図10は、タイヤ加硫設備の側面図であ
る。 (第1実施例)先ず図1〜図3により本発明のタイヤ加
硫用金型組立体のブラダ操作機構の第1実施例を説明す
る。図1の51はタイヤ加硫用金型組立体を移動させた
り固定させたりするのに都合良くされたベースプレート
で、中央部には、後述するブラダ操作機構の駆動装置の
通過を可能にする開口部51aが設けられている。
【0040】ベースプレート51の下面には、移動用レ
ール51b、固定用ブロック51c、金型運搬台車に装
備された移載装置との連結を行う突起51dが設けられ
ている。またベースプレート51の上面には、断熱材5
2を介して下加熱板53が固定されている。加熱室53
bを含む下加熱板53(第2実施例では加熱室73aを
含む下加熱板73)の上面には、割金型装置Aが取付け
られている。この割金型装置Aは、前記図13〜図15
により詳述したので、相違点のみを説明する。
【0041】図13の上円板114では、加熱加圧媒体
通路を設けて、熱板に兼用しているが、図1、図4で
は、加熱室80aを含む上加熱板80が別に設けられて
いる。またアウターリング111には、加熱室111b
が設けられている。下加熱板53の内周部53aには、
筒(センターチューブ)54が固定されている。この筒
(センターチューブ)54は、内部に昇降可能な軸(セ
ンターポスト)55を有し、上端部のブッシュ54a、
パッキン54b、パッキン押え54cによりポスト55
が案内されるとともに、ブラダB内の加熱、加圧媒体が
密封される。またポスト55の下端部のブッシュ55a
が上記筒(センターチューブ)54の内壁面を摺動可能
で、上記ブッシュ54aと上記ブッシュ55aとにより
ポスト55が昇降可能になっている。
【0042】前記ポスト55の下端部には、図3で示す
ように突起55bが前記筒54の内壁面に設けられた溝
54eに嵌め込まれている。従ってポスト55の上昇・
下降時には、この突起55bが溝54e内を摺動するの
で、ポスト55の作動全域に亘りポスト55が筒54に
対して回動しない。軸(センターポスト)55の上端部
には、ブラダBの上端部を把持するプレート56がピン
57を介して連結されており、プレート58とプレート
56との間にブラダBの上端部が挟持される。
【0043】ブロック59は、上記筒(センターチュー
ブ)54の外周面により案内されて昇降可能である。即
ち、ブッシュ59a、パッキン59b、パッキン押え5
9cにより、ブラダB内の加圧、加熱媒体が密封される
とともに、昇降可能になっている。上記ブロック59に
は、ブロック59を昇降させる駆動軸(図示せず)に嵌
脱自在な連結棒59d及び回転防止棒59eが垂設さ
れ、連結棒59dは、筒(センターチューブ)54のフ
ランジ部54dの適所により案内される。また上記ブロ
ック59には、ブラダB内への加熱、加圧媒体の入口流
路59fと出口流路59gとが設けられ、ブロック59
の下面側の流路端には、排出切替弁(ボールバルブ)6
0が設けられている。
【0044】上記パッキン押え59cには、前記入口流
路に連通した複数個のノズル59hが設けられている。
上記バルブ60には、図2に示すようにレバー60aと
レバー両側のローラ60bとが設けられており、下方か
ら上昇してくるプッシュロッド61または62により、
レバー60aが揺動して、流路が閉じたり、開かれたり
する。
【0045】またバルブ60の下端面60cには、端面
シール部材(図示せず)があり、下方から上昇してくる
配管部材63が当接した時、配管部材の端面63aとの
間がシールされるようになっている。上記ブロック59
の上端外周部には、通称バヨネットロック59iと呼ば
れる嵌脱手段が設けられており、タイヤ金型の下ビード
リングモールド64に連結されている。
【0046】またブロック59の上端には、ブラダBを
挟持するのに都合良く形成された溝59jがあって、ブ
ロック59に対して昇降可能なクランプブロック65と
の間でブラダBを挟持するようになっている。上記クラ
ンプブロック65は、パッキン66、67によりブロッ
ク59との間がシールされるようになっている。
【0047】図3に示すようにクランプブロック65の
下部とブロック59との間には、空気室65cが形成さ
れている。クランプブロック65から垂下したロッド6
5aは、ブロック59を貫通し、ロッド65aとブロッ
ク59との間には、スプリング65bが介装されてい
る。またロッド65aとブロック59との間には、パッ
キン(図示せず)があり、このパッキンにより空気室6
5cが密封される。
【0048】上記スプリング65bには、空気室65c
に圧力流体が供給されていない時、クランプブロッ65
にブラダBの挟持部を押え込む初期荷重が与えられてい
る。上記空気室65cには、ブロック59の適所に設け
られた配管68が接続され、フランジ54dで案内され
るとともにこの配管68の下端には、必要な時に管路が
接続される。詳細は図5により後述する。
【0049】(第2実施例)次に図4により本発明のタ
イヤ加硫用金型組立体のブラダ操作機構の第2実施例を
説明する。第1実施例と相違する点についてだけ説明す
ると、加熱板73の内周部73aに固定したフランジ7
0の内周部70aを案内部部材としてブロック71が昇
降可能である。また軸(センターポスト)75は、ブロ
ック71の内周壁71aに沿って昇降可能である。
【0050】図示を省略したが第1実施例と同様に、軸
75下端の突起がブロック内周壁71aの溝の内を摺動
するようになっている。次に図5により金型交換テーブ
ル11部分での消耗品であるブラダの交換手順を説明す
る。ブラダ交換の手順については、図1に示す第1実施
例の場合も、図4に示す第2実施例の場合も、同じであ
るので、図1により説明する。
【0051】金型交換テーブル11部分に運ばれてきた
タイヤ金型が図示を省略した金型開閉装置により開かれ
た後、ブロック59が、連結棒59dに嵌脱自在な駆動
軸(図示せず)により上昇され、筒54上端のパッキン
押え54cにブロック59のパッキン押え59cが当接
して停止する。また軸55に嵌脱自在な駆動軸(図示せ
ず)により軸55が伸長する。
【0052】その後、空気室65cに連絡された配管6
8の下端に配管82(金型交換テーブル11の適所に立
設されたシリンダ81のロッド81aに組付けられた配
管82)が当接し、ホース82aを経由して供給された
圧力空気が前記空気室65cに供給され、クランプブロ
ック65がスプリング65bの付勢力に打ち勝って上昇
する。
【0053】クランプブロック65上端部とブロック5
9の上端部との間には、図示のように隙間が生じる。軸
55上端部のピン57を抜きとり、プレート56、プレ
ート58を持ち上げれば、ブラダBを図示のように取り
外すことができる。新しいブラダBを取り付ける場合
は、上記と逆の手順になる。
【0054】またピン57を抜き取らずにプレート56
を取り外すことでも、ブラダBを取り外すことができ
る。 (第3実施例)次に図6、図7、図8によりタイヤ外部
加熱用加熱媒体供給装置の一構成例を説明する。このタ
イヤ外部加熱用加熱媒体供給装置は、タイヤ加硫用金型
組立体の上加熱板80の加熱室80a、下加熱板53の
加熱室53b、アウターリング111の加熱室111b
への加熱媒体の供給、封入、排出を行うものである。
【0055】上部加熱板80の加熱室80aの適所に
は、通路孔80bがあり、アウターリング111上部の
スペーサリング112に埋込まれたブッシュ153の上
面のパッキン154により通路が形成されている。ブッ
シュ153の内部には、アウターリング111の下端部
にネジ込まれた逆止弁150から延長したパイプ154
がアウターリング111の加熱室111b内を通りアウ
ターリング上部の孔を経由して前記ブッシュ153内に
挿入されている。
【0056】前記パイプ163とブッシュ153との
間、パイプ163とアウターリング111との間、逆止
弁150とアウターリング111との間には、図示を省
略しているが、気密シールがある。上記構成は、加熱室
80aへの供給用管路、排出用管路も同じである。下部
加熱板53の加熱室53bの適所には、通路孔53cが
あり、逆止弁151がねじ込まれていて、基板51の適
所に設けられた開口部51e内に納められている。
【0057】上記構成は、加熱室53bへの供給用管
路、排出用管路も同じである。次に図8により上記加熱
室への加熱媒体の供給・排出要領について説明する。図
8に示すものは、前記上部加熱室用、下部加熱室用、側
部加熱室用のいずれにも使用できるので、上部加熱室用
を例にして説明する。図8の左半分は、供給口側の逆止
弁が開かれている状態を示し、図8の右半分は、排出口
側の管路が気密状態で、逆止弁が閉じている状態を示し
ている。
【0058】164は第1シリンダで、同第1シリンダ
164は、ロッド164aが加硫ステーション1の金型
台5(5a、5b、・・・)のそれぞれ適所に固定さ
れ、同シリンダと背面合せで第2シリンダ165が組付
けられ、同シリンダのロッド165a端にフランジ15
7が固定され、同フランジ157に供給側ホース15
5、排出側ホース156が取付けられている。
【0059】同フランジ157には、二重管構造の内筒
管158が立設され、外筒管159がスプリング160
により付勢力を与えられた状態で昇降可能になってい
る。外筒管159の上端は、逆止弁150及び150a
の下部フランジに当接して、図示を省略した端面シール
により同外筒管159の上端と下フランジとの間が気密
的に保持される。
【0060】前記内筒管158の上端部は、複数個の通
路158aがあって、下方の通路158bに連絡され、
フランジ157内の通路157aを経由してホース15
6に連絡されている。158cはパッキン、158dは
ガイドブッシュ、158eはパッキン押えで、前記通路
158aと同様に通路158fを有している。
【0061】前記パッキン押え158eは、ボルト15
8gにより内筒管158の上端部に固定されている。ボ
ルト158gは、前記シリンダ153が全ストローク作
動して、スプリング160が圧縮されて、逆止弁の下端
フランジに外筒159が当接した時に、逆止弁150内
の弁体150bに当接しないようになっている。
【0062】そして前記シリンダ154が全ストローク
作動すると、弁体150bが内筒管159上端のボルト
158gにより押し上げられて、逆止弁通路が開の状態
になる。前記ホース155、156の先には、公知の加
熱媒体供給切替弁161及び排出切替弁162が設けら
れている。
【0063】このタイヤ外部加熱用加熱媒体供給装置の
作用は、次の通りである。即ち、加熱媒体を循環させる
時は、第1シリンダ164により外筒管159を当接さ
せた後、第2シリンダ165により弁体150bを開
き、切替弁161、162を開いて、加熱媒体を流路A
から流路Cへ循環させる。また加熱媒体を補充する時
は、前記と同様に、但し切替弁162を閉じて、加熱媒
体を補充する。また加熱媒体を封入した状態で金型開閉
ステーションとの間を往復させる時は、シリンダ165
により弁体150bを閉じた後、切替弁161を切替え
て、弁体150bと弁161との間の加熱媒体を流路B
から排出し、切替弁162を開いて、弁体150bと弁
162との間の加熱媒体を流路Cから排出する一方、加
熱室80a内に加熱媒体を封入する。
【0064】また型交換の際に、安全のため、加熱室内
の加熱媒体を排出する必要がある時は、弁体150bを
開いた状態のまま、切替弁161を切替え、切替弁16
2を開いて、加熱室80a内の加熱媒体を流路B及びC
から排出する。
【0065】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫用金型組立体のブラ
ダ操作機構は前記のようにタイヤ金型の下型部分に固定
した筒の内部を昇降する軸と、上記筒の外部を昇降する
ブロックとにより構成して、上記軸の上端部によりブラ
ダの上端部を把持し、上記ブロックの上端部によりブラ
ダの下端部を把持するか、タイヤ金型の下型部分に固定
した筒の内部を昇降するブロックと、同ブロックの内部
を昇降する軸とにより構成して、上記軸の上端部により
ブラダの上端部を把持し、上記ブロックの上端部により
ブラダの下端部を把持するので、生産するタイヤサイ
ズにより変動するビードリングモールドの高さ変化に対
応でき、ブラダの交換を簡便に行うことができ、タ
イヤ引き剥がし作用のためのビードリフト作用を可能に
でき、ゴム屑粉の噛み込みに対して効果のある排出切
替弁(例えばボールバルブ)を使用できる。
【0066】また本発明のタイヤ外部加熱用加熱媒体供
給装置は前記のように加熱媒体を循環させる時は、第1
シリンダ164により外筒管159を当接させた後、第
2シリンダ165により弁体150bを開き、切替弁1
61、162を開いて、加熱媒体を流路Aから流路Cへ
循環させる。また加熱媒体を補充する時は、前記と同様
に、但し切替弁162を閉じて、加熱媒体を補充する。
また加熱媒体を封入した状態で金型開閉ステーションと
の間を往復させる時は、シリンダ165により弁体15
0bを閉じた後、切替弁161を切替えて、弁体150
bと弁161との間の加熱媒体を流路Bから排出し、切
替弁162を開いて、弁体150bと弁162との間の
加熱媒体を流路Cから排出する一方、加熱室80a内に
加熱媒体を封入する。また型交換の際に、安全のため、
加熱室内の加熱媒体を排出する必要がある時は、弁体1
50bを開いた状態のまま、切替弁161を切替え、切
替弁162を開いて、加熱室80a内の加熱媒体を流路
B及びCから排出するので、タイヤ金型の上部加熱室、
下部加熱室、及び側部加熱室への加熱媒体の供給、封
入、排出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫用金型組立体のブラダ操作
機構の第1実施例を図10の矢視b−b線に沿って示す
縦断側面図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場合を
示し、右半部は、小さなタイヤサイズの場合を示してい
る。
【図2】図1に示すブラダ操作機構の排出切替弁(ボー
ルバルブ)部分の拡大側面図である。
【図3】図1に示すブラダ操作機構のブラダ剥離手順を
示す説明図で、左半部は、タイヤTを下金型から剥離す
るために、ビードリフトするとともに、アンローダUが
タイヤTの上ビード部を把持して取り外す準備をしてい
る状態を示し、右半部は、ブラダBを伸長し、タイヤT
とブラダBとを剥離して、アンローダUによりタイヤT
を搬送しようとしている状態を示している。
【図4】本発明のタイヤ加硫用金型組立体のブラダ操作
機構の第2実施例を示す縦断側面図で、左半部は、大き
なタイヤサイズの場合を示し、右半部は、小さなタイヤ
サイズの場合を示している。
【図5】図9の金型交換テーブル位置でのブラダ交換作
用を示す説明図である。
【図6】金型組立体の上部加熱室、下部加熱室への加熱
媒体供給要領を示す説明図である。
【図7】金型組立体の側部加熱室への加熱媒体供給要領
を示す説明図である。
【図8】金型組立体の各加熱室への加熱媒体供給装置を
示す縦断側面図である。
【図9】上記タイヤ加硫用金型組立体の適用されるタイ
ヤ加硫装置を示す平面図である。
【図10】図5の矢視a−a線に沿うタイヤ加硫設備の
側面図である。
【図11】本件出願人が既に提案したタイヤ加硫用割金
型装置の適用されるタイヤ加硫設備を示す平面図であ
る。
【図12】図11の矢視c−cに沿うタイヤ加硫設備の
側面図である。
【図13】同タイヤ加硫用割金型装置を図12の矢視d
−d線に沿って示す縦断側面図である。
【図14】同タイヤ加硫用割金型装置と金型開閉装置と
の1態様を図12の矢視d−d線に沿って示す縦断側面
図である。
【図15】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との他の態様を図12の矢視d−d線に沿って示す縦断
側面図である。
【符号の説明】
54 筒(センターチューブ) 54e 筒内周壁の溝 55 軸(センターポスト) 55b 軸下端の突起 59 ブロック 66 パイプ 70a 筒 71 ブロック 82 昇降自在のパイプ 114 上円板 103 下円板 110 分割セグメント 111 アウターリング 80a、111b、53b 加熱室 150、151、152 逆止弁 154 パイプ 158 内筒管 159 外筒管 B ブラダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/02 - 33/54 B29C 35/00 - 35/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ両側部の一方を成形する上サイド
    ウオール型部分を組付けた上円板と、タイヤ両側部の他
    方を成形する下サイドウオール型部分を組付けた下円板
    と、タイヤトレッド部を成形する周方向に複数に分割さ
    れたトレッド型部分を組付けた分割セグメントと、同セ
    グメントの外側傾斜面に対応する内側傾斜面を有し且つ
    両傾斜面を滑動面として同セグメントに同軸芯的に相対
    滑動可能に嵌合したアウターリングとにより構成し、前
    記上サイドウオール型部分を組付けた上円板に成形され
    ている加熱室への加熱流体供給口及び排出口の逆止弁
    と、前記アウターリングの加熱室への加熱流体供給口及
    び排出口の逆止弁と、前記下サイドウオール型部分を組
    付けた下円板に成形されている加熱室への加熱流体供給
    口及び排出口の逆止弁とを具え、前記上サイドウオール型部分の加熱室への加熱流体供給
    通路管及び排出通路管を前記アウターリングの加熱室内
    を貫通して、前記アウターリングの下端に設けた逆止弁
    に連結したことを特徴とした タイヤ加硫用金型組立体。
  2. 【請求項2】 タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内
    部を昇降可能な軸と、同筒の外部を昇降可能なブロック
    とにより構成し、同軸の上端部によりブラダの上端部を
    把持し、前記ブロックの上端によりプラダの下端部を把
    持するタイヤ金型のプラダ操作機構を具えたタイヤ加硫
    用金型組立体において、前記筒の内周壁に設けた溝内を
    摺動して前記軸の動作範囲に亘り同軸を実質的に回動さ
    せないようにする突起を前記軸の下端部に設けた請求項
    記載のタイヤ加硫用金型組立体。
  3. 【請求項3】 タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内
    部を昇降可能なブロックと、同ブロックの内部を昇降可
    能な軸とにより構成され、同軸の上端部によりプラダの
    上端部を把持し、同ブロックの上端部によりプラダの下
    端部を把持するタイヤ金型のプラダ操作機構を具えたタ
    イヤ加硫用金型組立体において、前記軸の下端部と前記
    ブロックの内周壁との間を、同軸の移動全範囲に亘り同
    軸を実質的に回動させないように構成した請求項記載
    のタイヤ加硫金型組立体。
  4. 【請求項4】 前記逆止弁の下方位置に昇降可能に配設
    した二重管を有し、同二重管を、前記逆止弁の下端部に
    当接して管路に結合する外筒管と、同外筒管が前記逆止
    弁の下端面に当接して管路に結合してから上昇して前記
    逆止弁を開放する内筒管とにより構成したタイヤ外部加
    熱用加熱媒体供給装置により加熱媒体が供給、封入及び
    排出される前記請求項1記載のタイヤ加硫用金型組立
    体。
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