JPH08132442A - タイヤ金型組立体のブラダ操作機構 - Google Patents

タイヤ金型組立体のブラダ操作機構

Info

Publication number
JPH08132442A
JPH08132442A JP27658894A JP27658894A JPH08132442A JP H08132442 A JPH08132442 A JP H08132442A JP 27658894 A JP27658894 A JP 27658894A JP 27658894 A JP27658894 A JP 27658894A JP H08132442 A JPH08132442 A JP H08132442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bladder
tire
block
mold
operating mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27658894A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Irie
暢彦 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27658894A priority Critical patent/JPH08132442A/ja
Publication of JPH08132442A publication Critical patent/JPH08132442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】生産するタイヤサイズにより変動するビードリ
ングモールドの高さ変化に対応でき、ブラダの交換を簡
便に行うことができ、タイヤ引剥し作用のためのビード
リフト作用を可能にでき、ゴム屑粉の噛み込みに対して
効果のある排出切替弁(ボールバルブ)を使用できる。 【構成】ブラダ操作機構を、タイヤ金型の下型部分に固
定した筒54の内部を昇降する軸55と、筒54の外部
を昇降するブロック59とにより構成して、軸55の上
端部によりブラダBの上端部を把持し、ブロック59の
上端部によりブラダBの下端部を把持するか、同ブラダ
操作機構を、タイヤ金型の下型部分に固定した筒70a
の内部を昇降するブロック71と、同ブロック71の内
部を昇降する軸75とにより構成して、軸75の上端部
によりブラダBの上端部を把持し、ブロック71の上端
部によりブラダBの下端部を把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫を行うタイ
ヤ金型組立体のブラダ操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、タイヤ加硫機用割金型装
置(特願平6−122661号明細書参照)を既に提案
した。このタイヤ加硫機用割金型装置を図7〜図11に
より説明すると、図7、図8は、このタイヤ加硫機用割
金型装置の適用されるタイヤ加硫設備を示している。
【0003】先ずこのタイヤ加硫設備を図7、図8によ
り説明すると、加硫ステーション1(1a及び1b)
は、複数のタイヤ加硫用金型M(Ma,Mb,Mc,・
・・)を載架する複数の金型台5(5a,5b,5c,
・・・)からなり、各金型台5には、図示を省略した金
型移動手段(例えばシリンダ駆動のプッシャ)、必要に
応じて加熱加圧媒体補充手段並びに配管等が設けられて
いる。金型開閉ステーション2(2a及び2b)は、公
知のタイヤ加硫機に類似(差異は後記)の金型開閉装置
6(6aと6b)と、タイヤ金型から加硫済タイヤを搬
出する公知のアンローダ7aと、タイヤ加硫用金型に未
加硫タイヤを搬入する公知のローダ8aとからなり、必
要に応じて加硫済タイヤ搬送用コンベヤ9a、未加硫タ
イヤ用ラック10a等が設けられる。
【0004】金型運搬台車は、床面に固定されたレール
4と、レール4に案内されて図示を省略した駆動装置に
より走行する公知の台車3(3aと3b)とからなる。
金型交換ステーションは、被加硫タイヤの仕様変更に伴
なうタイヤ加硫用金型内のトレッド型、サイドウォール
型等の交換や、消耗品であるブラダの交換等を行う金型
交換テーブル11であって、これらの交換作業に必要な
金型開閉手順を具えている。
【0005】次に図9〜図11によりタイヤ加硫機用割
金型装置を詳細に説明する。なお図9は、未加硫タイヤ
Tが搬入されて、タイヤ加硫用金型が閉じ、ブラダBを
介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体が導入されて、加
硫が開始された状態を示している。101がタイヤ加硫
用金型Mの基板で、同基板101は、金型開閉装置6a
のフレーム6e上に水平滑動自在に載架されており、図
示を省略した公知のロック装置によりフレーム6eに固
定されている。
【0006】103が硬質断熱材102を介して基板1
01に固定した下円板(本実施例では加熱加圧媒体通路
を設けて熱板兼用にしている)、105が下円板103
に固定した下サイドウオール型、106が下サイドウオ
ール型105の円周円筒面を係合する外周面を持った下
ビードリングで、円筒体120の中央外周部に形成した
フランジ120aにクランパ108により着脱自在に組
付けられており、下ビードリング106にボルト締めし
たブラダ押え107と下ビードリング106との間にブ
ラダBの下端部が挟持されている。
【0007】109が周方向に複数に分割されたトレッ
ド型で、閉時には、外周面が実用上の円錐面を形成し、
下円板103の外周部に形成したフランジ103b上に
固定した受圧板104上を滑動自在なセグメント110
の内周面にトレッド型109がボルト締めされている。
111がセグメント110の外周面に係合する円錐面を
内周に有するアウターリングで、同アウターリング11
1には、セグメント110の円錐外周面に上下方向に形
成したT溝110aに係合して滑動可能なT棒111a
がアウターリング111の内周円錐面に固定されてお
り、上円板114の外周部に半径方向に伸びる複数のア
ーム114aに半径方向への滑動自在に組付けられたス
ライドガイド115がセグメント110の上面に固定さ
れており、上円板114とアウターリング111とが軸
芯方向に相対的に昇降すると、トレッド型109がセグ
メント110を介して半径方向に移動して拡縮されると
ともに、トレッド型109が閉時には、セグメント11
0の上端部及び下端部に形成した爪110b、110c
が上円板114及び下円板103の外周部に形成した爪
114b、103aに係合し、トレッド型開時には、上
記爪110bと110c、110cと103aとの係合
が解除される。
【0008】113が上円板114(本例では加熱加圧
媒体通路を設けて熱板に兼用している)に固定した上サ
イドウオール、116が上サイドウオール113にボル
ト締めした上ビードリングである。121が上記円筒体
120に昇降(滑動)可能に嵌挿した軸(センターポス
ト)、122が軸(センターポスト)121の下端部に
一体的に取付けて外周面が円筒体120の内周面を滑動
するブッシュ、123が円筒体120の上端部に挿入し
て内周面が軸(センターポスト)121を滑動するパッ
キン、124がパッキン123の抜け止めであり、軸
(センターポスト)121の下端部に形成した凹部12
1aには、軸(センターポスト)昇降シリンダ(図示せ
ず)のロッドの先端に組付けた自動連結手段が押入さ
れ、軸(センターポスト)121の上端部には、キャッ
プ125がピン126により固定されている。
【0009】118がキャップ125にボルト締めした
フランジ、117がフランジ118にボルト締めしたプ
ラダ押えで、フランジ118の外周部とブラダ押え11
7との間にブラダBの上端部が挟持されており、上記軸
(センターポスト)昇降シリンダの作動によりブラダB
の両端部が接近、離間する。なお上記円筒体120に
は、ブラダBを介してタイヤTの内方に加熱加圧媒体を
導入する複数のノズル127aを有するノズルリング1
27が固定され、ノズル127aに連通する加熱加圧媒
体通路120c、加熱加圧媒体排出通路120dが形成
されており、これらの通路120c、120dと金型装
置外管路とを接続する逆止弁付クイックカプラ128、
129がこれらの通路120c、120dの出口部に組
付けられている。
【0010】130がカバープレートで、同カバープレ
ート130は、その外周部がスペーサリング112及び
硬質断熱材131を介してアウターリング111にボル
ト締めされている。132が上円板114に固定したス
ペーサ、119a、119b、119cが軟質の保温材
である。上円板114とカバープレート130とのロッ
ク手段は、上円板114にボルト締めした内リング13
8と、カバープレート130の内周部にブッシュ133
を介して回転可能に組付けた外リング134と、外リン
グ114の内周と内リング138の外周とに形成され且
つ外リング114の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪134a、138aと、後
記揺動回転装置とにより構成されている。
【0011】なお136は外リング134に固定した抜
け止めである。図10、図11の140が金型開閉装置
6aの支柱部に昇降(滑動)可能に組付けたアーム6c
に固定したボルスタープレートで、昇降シリンダ6dの
作動により昇降する。141がボルスタープレート14
0とカバープレート130とを着脱する公知の着脱装
置、135がボルスタープレート140に固定したスト
ッパ、142が一端をボルスタープレート140に固定
した複数のロッド、143がロッド142の他端にボル
ト締めした金型開閉シリンダ、144が金型開閉シリン
ダ143のロッド143aき先端に固定した延長ロッ
ド、146が延長ロッド144に回転(滑動)可能に組
付けたスリーブ、145がスリーブ146の上端内方に
ねじ込んだブッシュである。
【0012】上記金型開閉シリンダ143と上記上円板
114とを連結する連結手段は、延長ロッド144と、
ブッシュ145と、スリーブ146と、内リング138
に一体的に取付けた連結ロッド139と、連結ロッド1
39の外周上部とスリーブ146の内周下部とに形成し
てスリーブ146の回転角度如何により係合または軸芯
方向に通過可能な複数対の爪139a、146bとによ
り構成されている。
【0013】148がレバーで、同レバー148は、先
端がフオーク状に形成され、ピン149を介してボルス
タープレート140に回転可能に組付けられ、同レバー
148の他端とボルスタープレート140との間には、
シリンダ150が組付けられており、同シリンダ150
の作動によりレバー148がピン149を中心に揺動す
る。
【0014】147がスリーブ146から外方に伸びる
アーム146cに固定したロッドで、同ロッド147
は、スリーブ146と平行である。そして同ロッド14
7が上記レバー148の先端フオーク部に形成したU字
溝に挿入され、スリーブ146の外周に軸芯と平行に形
成したキー溝146aにアーム137の先端が挿入さ
れ、同アーム137が外リング134に固定されてお
り、シリンダ150が作動して、レバー148が揺動す
ることにより、スリーブ146が回転するとともに、ス
リーブ146とアーム137とを介して外リング134
も回転する。この回転により、爪134a、138aの
組が係合状態にあるときは、爪139a、146bの組
が通過可能(解除状態)になり、爪134a、138a
の組が通過可能(解除状態)にあるときは、爪139
a、146bの組が係合状態になるようになっている。
【0015】前記タイヤ加硫設備(図7、図8参照)に
適用されるタイヤ加硫機用割金型装置(図9〜図11参
照)の作用は、次の通りである。図7〜図9及び図11
は、加硫ステーション1aの金型台5aにあったタイヤ
加硫用金型Ma内のタイヤの加硫が終了し、金型運搬台
車3aにより、金型開閉ステーション2aの金型開閉装
置6a内に搬入し終わった状態を示している。
【0016】このとき、爪134a、138aの組は、
係合状態にあり、爪139a、146bの組は、通過可
能の状態にある。この状態から、先ずシリンダ6dを作
動させて、アーム6cを下降させ、着脱装置141によ
り、カバープレート130とボルスタープレート140
とを連結する(図10参照)とともに、加熱加圧媒体通
路120c、120dをクイックカプラ128、129
を介して金型外配管(図示せず)に接続する。
【0017】次いで切換弁(図示せず)を作動させて、
タイヤT内の加熱加圧媒体を排出し、タイヤT内の圧力
が充分に降下したことを確認したら、シリンダ150を
作動させ、爪139a、146bの組を係合させて、上
円板114とシリンダ143のロッド143とを連結す
るとともに、爪134a、138aの組を通過可能の状
態にして、ロックを解除する。
【0018】次いで公知のようにシリンダ143を上円
板114の押下げ方向に作動させるとともに、シリンダ
6dをボルスタープレート140の上昇方向に作動させ
る。そうすると、トレッド型109がタイヤTから引き
剥がされて、拡径するとともに、爪110bと爪114
b、爪103aと爪110cとの係合が解除され、さら
にボルスタープレート140が上昇して、シリンダ14
3がストロークエンドに達すると、爪139a、146
bが係合しているので、上円板114が引き上げられ
て、タイヤ加硫用金型が開く。
【0019】次いで加硫済タイヤTをタイヤ加硫用金型
外へ搬出し、次いで加硫されるタイヤを搬入し、次いで
シリンダ6dを逆方向に作動させて、タイヤ加硫用金型
を閉じる。そうすると、先ず上円板114に吊架された
セグメント110が受圧板104に当接し、それからは
シリンダ143が押し戻されながら、ボルスタープレー
ト140を介してアウターシリンダ110が下降して、
トレッド型109が縮径して、タイヤ加硫用金型が閉じ
る。
【0020】この間、タイヤTの内方には、整形用圧力
気体が導入され、トレッド型109の縮径の最終段階で
は、爪110bと爪114b、爪103aと爪110c
とが係合する。かくしてタイヤ加硫用金型が閉じ終わっ
たら、シリンダ143の作動を停止するとともに、シリ
ンダ150を逆方向に作動させて、爪134a、138
aの組みを係合状態にして、カバープレート130とと
上円板114とをロックするとともに、爪139a、1
46bの組を通過可能の状態にし、次いでタイヤの内方
に加熱加圧媒体を導入して、加硫工程に入る。
【0021】このとき、加熱加圧媒体の圧力によるサイ
ドウオール型105、113を離間させようとする力
が、上円板114、爪114b、110b、セグメント
110、爪110c、103a、下円板103を介して
金型装置内で相殺される。またトレッド型109を拡径
させようとする半径方向の力が、セグメント110を介
してアウターリング111内で相殺されるとともに、セ
グメント110とアウターリング111との間に介在す
る滑動傾斜面により生じる上記半径方向力の垂直分力、
即ち、アウターリング111を浮き上がらせようとする
力が、スペーサリング112、硬質断熱材131、カバ
ープレート130、外リング134、爪134a、13
8a、内リング138、上円板114、爪114b、1
10bを介して金型装置内で相殺される。
【0022】従ってもはやボルスタープレート140を
介して金型装置を外力で押さえておく必要がなく、着脱
装置141を解放し、シリンダ6dを作動させて、アー
ム6cを上昇させてから、前記と逆の手順で金型装置を
加硫ステーションの所定位置に移動させて、加硫を続行
する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前記図9〜図11に示
すタイヤ加硫機用割金型装置のブラダ操作機構には、次
の問題があった。即ち、 (1)タイヤ加硫機用割金型装置は、生産計画に応じて
タイヤサイズの異なる種々のタイヤ金型を適宜組み付け
て使用される。これに伴なってタイヤ金型の一部である
ビードリングモールドの取付位置を種々に変化させる
が、前記タイヤ加硫機用割金型装置のブラダ操作機構で
は、この高さの変化に対応できない。 (2)タイヤの内部には、ブラダを介して加硫媒体が供
給されるが、このブラダは消耗品で、適宜交換する必要
があり、この作業を簡便化する必要がある。 (3)加硫が終了し完成タイヤを金型から引き剥して取
り出す際に、ビードリングモールドを上昇させて、下金
型からの剥離を行うのが望ましいが、前記タイヤ加硫機
用割金型装置のブラダ操作機構では、これを行うことが
できない。 (4)加硫中のブラダ内には、加硫媒体が供給される。
その際、ブラダの内部が劣化、剥離して、ブラダの屑が
発生することがあるが、前記タイヤ加硫機用割金型装置
では、加硫媒体の給排系にチェック弁機構を設けてお
り、このチェック弁機構の弁座部分にブラダ屑粉が噛み
込まれて、密封性が低下するという問題があった。
【0024】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、生産するタイヤサイズ
により変動するビードリングモールドの高さ変化に対応
でき、ブラダの交換を簡便に行うことができ、タイ
ヤ引剥し作用のためのビードリフト作用を可能にでき、
ゴム屑粉の噛み込みに対して効果のある排出切替弁
(ボールバルブ)を使用できるタイヤ金型組立体のブラ
ダ操作機構を提供しようとする点にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操作機構は、
タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内部を昇降する軸
と、上記筒の外部を昇降するブロックとにより構成し
て、上記軸の上端部によりブラダの上端部を把持し、上
記ブロックの上端部によりブラダの下端部を把持するこ
とを特徴としている(請求項1)。
【0026】また本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操
作機構は、タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内部を
昇降するブロックと、同ブロックの内部を昇降する軸と
により構成して、上記軸の上端部によりブラダの上端部
を把持し、上記ブロックの上端部によりブラダの下端部
を把持することを特徴としている(請求項2)。前記請
求項1、2に記載したタイヤ金型組立体のブラダ操作機
構において、ブラダ内への加硫媒体の給排用通路若しく
はノズルを前記ブロックに設けるとともに、加硫媒体の
密封手段及び排出切替弁を加硫媒体の給排系に設けても
よい(請求項3)。
【0027】前記請求項1乃至3に記載したタイヤ金型
組立体のブラダ操作機構において、ブロックの上端部に
下型側のビードリングモールドを嵌脱自在に設けてもよ
い(請求項4)。前記請求項1乃至4に記載したタイヤ
金型組立体のブラダ操作機構において、ブロックに昇降
可能に設けたクランプブロックと、同クランプブロック
を下方に付勢するばねと、供給された圧力流体により同
ばねのばね力に抗して同クランプブロックを上昇させる
クランプブロック下の空気室とを具えるようにしてもよ
い(請求項5)。
【0028】
【作用】加硫中の複数のタイヤ金型組立体を配列した加
硫ステーションから加硫の終了したタイヤ金型組立体が
金型運搬台車により受取られて、金型開閉ステーション
へ搬送され、このタイヤ金型組立体が金型開閉装置に結
合した後、同金型開閉装置により金型が開かれ、同金型
開閉装置に附属したアンローダにより加硫済タイヤが搬
出され、この加硫済タイヤを搬出したタイヤ金型組立体
には、金型開閉装置に附属したローダにより次に加硫さ
れる未加硫タイヤが搬入され、タイヤ金型組立体の閉工
程中に同タイヤの整形が行われ、タイヤ金型組立体が閉
じられた後、タイヤの内方に加熱、加圧媒体が導入さ
れ、封入されて、タイヤ加硫工程に入る。そして加硫を
開始したタイヤ金型組立体と金型開閉装置との結合が解
除されて、タイヤ金型組立体が再度、金型運搬台車によ
り搬送されて、加硫ステーションに戻される。
【0029】以上の作用の過程では、 タイヤ金型組立体が開かれた後、下金型の下ビードリ
ングモールド及びブラダの下端部を把持したブロックが
上昇して、タイヤと下サイド金型との剥離が行われる。
アンローダが加硫済タイヤの上ビード部を把持してか
ら、前記ブロックが下降するとともに、ブラダ上端部を
把持した軸が伸長して、タイヤ内部からブラダが剥離さ
れる。適当な時期にアンローダが上昇して、タイヤが
搬出され、次いでローダが生タイヤを搬入する。
【0030】また生タイヤの搬入後、金型開閉装置の
下方位置から上昇してきた配管部材が前記ブロックに設
けた排出切替弁(ボールバルブ)に連結され、加熱、加
圧媒体が導入されて、整形が行われ、タイヤ金型組立
体の閉鎖後、金型開閉装置の下方位置から上昇してきた
プッシュロードにより排出切替弁(ボールバルブ)に設
けたレバーが回動して、加熱、加圧媒体がブラダ内に封
じ込められ、その後、前記配管部材とプッシュロードと
が引込められて、タイヤ金型組立体が移動を始める。
【0031】また前記ブロックとブラダの上端部を把
持した軸とが金型開閉装置の下方位置から上昇してきた
駆動軸により個別に操作される。またブラダの交換時に
は、 ブラダ上端部を把持した軸部分の連結ピンが抜き取ら
れるとともに、前記ブロックが下金型よりも高い位置に
上昇した後、ホースが連結されて、クランプブロック下
の圧力室に圧力流体が供給され、クランプブロックが上
昇して、ブラダ下部の把持が解放され、ブラダが取り外
されて、新しいブラダと交換される。その後、ホースの
連結を解除すれば、クランプブロックが下降して、ブラ
ダの下部が把持される。
【0032】
【実施例】次に本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操作
機構を図1〜図6に示す実施例により説明する。図1
は、本ブラダ操作機構の第1実施例を示す縦断側面図
で、左半部は、大きなタイヤサイズの場合を示し、右半
部は、小さなタイヤサイズの場合を示し、この図からタ
イヤタイズの大きさが異なる時、タイヤ金型組立体の一
部であるビードリング・モールド14の高さ位置が変動
することが判る。
【0033】図2は、図1に示すブラダ操作機構の排出
切替弁(ボールバルブ)部分の拡大側面図である。図3
は、図1に示すブラダ操作機構のブラダ剥離手順を示す
説明図で、左半部は、タイヤTを下金型から剥離するた
めに、ビードリフトするとともに、アンロータUがタイ
ヤTの上ビード部を把持して取り外す準備をしている状
態を示し、右半部はブラダBを伸長し、タイヤTとブラ
ダBとを剥離して、アンロータUによりタイヤTを搬送
しようとしている状態を示している。
【0034】図4は、本ブラダ操作機構の第2実施例を
示す縦断側面図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場
合を示し、右半部は、小さなタイヤサイズの場合を示し
ている。図5、図6は、タイヤ加硫設備の平面図及び側
面図で、同タイヤ加硫設備は、前記図7、図8に示すタ
イヤ加硫設備と実質的に同一である。
【0035】(第1実施例)次に本発明のタイヤ金型組
立体のブラダ操作機構を図1〜図3に示す第1実施例に
より説明する。図1の51はタイヤ金型組立体を移動さ
せたり固定させたりするのに都合良くされたベースプレ
ートで、中央部には、後述するブラダ操作機構の駆動装
置が通過を可能にする開口部51aが設けられている。
【0036】ベースプレート51の下面には、移動用レ
ール51b、固定用ブロック51c、金型運搬台車に装
備された移載装置との連結を行う突起51dが設けられ
ている。またベースプレート51の上面には、断熱材5
2を介して下加熱板53が固定されている。下加熱板5
3の上面には、割金型装置Aが装備されている。この割
金型装置Aは、前記図9〜図11により詳述したので、
詳細な説明は省略する。
【0037】下加熱板53の内周部3aに筒(センター
チューブ)54が固定されている。この筒(センターチ
ューブ)54は、内部に昇降可能な軸(センターポス
ト)55を有し、上端部のブッシュ54a、パッキン5
4b、パッキン押え54cによりポスト55が案内され
るとともに、ブラダB内の加熱、加圧媒体が密封され
る。
【0038】またポスト55の下端部のブッシュ55a
が上記筒(センターチューブ)54の内壁面を摺動可能
で、上記ブッシュ54aと上記ブッシュ55aとにより
ポスト55が昇降可能になっている。軸(センターポス
ト)55の上端部には、ブラダBの上端部を把持するプ
レート56がピン57を介して連結されており、プレー
ト58とプレート56との間にブラダBの上端部が挟持
される。
【0039】上記筒(センターチューブ)54の外周面
により案内されてブロック59が昇降可能である。即
ち、ブッシュ59a、パッキン59b、パッキン押え5
9cにより、ブラダB内の加圧、加熱媒体が密封される
とともに、昇降可能になっている。上記ブロック59に
は、ブロック59を昇降させる駆動軸(図示せず)に嵌
脱自在な連結棒59d及び回転防止棒59eが垂設さ
れ、連結棒59dは、筒(センターチューブ)54のフ
ランジ部54dの適所により案内される。また上記ブロ
ック59には、ブラダB内への加熱、加圧媒体の入口流
路59fと出口流路59gとが設けられ、ブロック59
の下面側の流路端には、排出切替弁(ボールバルブ)6
0が設けられている。
【0040】上記パッキン押え59cには、前記入口流
路に連通した複数個のノズル59hが設けられている。
上記バルブ60には、図2に示すようにレバー60aと
レバー両側のローラ60bとが設けられておた、下方か
ら上昇してくるプッシュロッド61または62により、
レバー60aが揺動して、流路が閉じたり、開いたりす
る。
【0041】またバルブ60の下端面60cには、端面
シール部材(図示せず)があり、下方から上昇してくる
配管部材63が当接した時、配管部材の端面63aとの
間がシールされるようになっている。上記ブロック59
の上端外周部には、通称バヨネットロック59iと呼ば
れる嵌脱手段が設けられており、タイヤ金型の下ビード
リングモールド64に連結される。
【0042】またブロック59の上端には、ブラダBを
挟持するのに都合良く形成された溝59jがあって、ブ
ロック59に対して昇降自在なクランプブロック65と
の間でブラダBを挟持するようになっている。上記クラ
ンプブロック65は、パッキン66、67によりブロッ
ク59との間がシールされるようになっている。
【0043】図3に示すようにクランプブロック65の
下部とブロック59との間には、空気室65cが形成さ
れている。クランプブロック65から垂下したロッド6
5aは,ブロック59を貫通し、ロッド65aとブロッ
ク59との間には、ばね65bが介装されている。また
ロッド65aとブロック59との間には、パッキン(図
示せず)があり、このパッキンにより空気室65cが密
封室される。
【0044】上記ばね65bは、空気室65cに圧力流
体が供給されていない時は、クランプブロック65にブ
ラダBの把持部を押え込む初期荷重を与えている。上記
空気室65cには、ブロック59の適所に設けられた配
管接手66が接続され、この配管接手66には、必要な
時にホース(図示せず)が接続される。 (第2実施例)次に本発明のタイヤ金型組立体のブラダ
操作機構を図4に示す第2実施例により説明する。
【0045】第1実施例と相違する部分についてだけ説
明すると、加熱板73の内周部73aに固定したフラン
ジ70の内周部70aを案内部部材としてブロック71
が昇降可能である。また軸(センターポスト)75は、
ブロック71の内周壁71aに沿って昇降可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操作
機構は前記のようにタイヤ金型の下型部分に固定した筒
の内部を昇降する軸と、上記筒の外部を昇降するブロッ
クとにより構成して、上記軸の上端部によりブラダの上
端部を把持し、上記ブロックの上端部によりブラダの下
端部を把持するか、タイヤ金型の下型部分に固定した筒
の内部を昇降するブロックと、同ブロックの内部を昇降
する軸とにより構成して、上記軸の上端部によりブラダ
の上端部を把持し、上記ブロックの上端部によりブラダ
の下端部を把持するので、生産するタイヤサイズによ
り変動するビードリングモールドの高さ変化に対応で
き、ブラダの交換を簡便に行うことができ、タイヤ
引剥し作用のためのビードリフト作用を可能にでき、
ゴム屑粉の噛み込みに対して効果のある排出切替弁(ボ
ールバルブ)を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操作機構の
第1実施例を図6の矢視b−b線に沿って示す縦断側面
図で、左半部は、大きなタイヤサイズの場合を示し、右
半部は、小さなタイヤサイズの場合を示している。
【図2】図1に示すブラダ操作機構の排出切替弁(ボー
ルバルブ)部分の拡大側面図である。
【図3】図1に示すブラダ操作機構のブラダ剥離手順を
示す説明図で、左半部は、タイヤTを下金型から剥離す
るために、ビードリフトするとともに、アンロータUが
タイヤTの上ビード部を把持して取り外す準備をしてい
る状態を示し、右半部はブラダBを伸長し、タイヤTと
ブラダBとを剥離して、アンロータUによりタイヤTを
搬送しようとしている状態を示している。
【図4】本発明のタイヤ金型組立体のブラダ操作機構の
第2実施例を示す縦断側面図で、左半部は、大きなタイ
ヤサイズの場合を示し、右半部は、小さなタイヤサイズ
の場合を示している。
【図5】上記タイヤ金型組立体が適用されるタイヤ加硫
装置を示す平面図である。
【図6】図5の矢視a−a線に沿うタイヤ加硫設備の側
面図である。
【図7】本件出願人が既に提案したタイヤ加硫機用割金
型装置が適用されるタイヤ加硫設備を示す平面図であ
る。
【図8】図7の矢視c−cに沿うタイヤ加硫設備の側面
図である。
【図9】同タイヤ加硫機用割金型装置を図9の矢視d−
d線に沿って示す縦断側面図である。
【図10】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との1態様を図9の矢視d−d線に沿って示す縦断側面
図である。
【図11】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との他の態様を図9の矢視d−d線に沿って示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
53 下加熱板 54 筒(センターチューブ) 55 軸(センターポスト) 59 ブロック 59f、59g 流路 59h ノズル 60 ボールバルブ 64 ビードリングモールド 59i バヨネットロック 65 クランプブロック 65b ばね 65c 空気室 70 フランジ 70a 筒 71 ブロック 75 軸 B ブラダ T タイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】下加熱板53の内周部53aに筒(センタ
ーチューブ)54が固定されている。この筒(センター
チューブ)54は、内部に昇降可能な軸(センターポス
ト)55を有し、上端部のブッシュ54a、パッキン5
4b、パッキン押え54cによりポスト55が案内され
るとともに、ブラダB内の加熱、加圧媒体が密封され
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】同タイヤ加硫機用割金型装置を図8の矢視d−
d線に沿って示す縦断側面図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との1態様を図8の矢視d−d線に沿って示す縦断側面
図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】同タイヤ加硫機用割金型装置と金型開閉装置
との他の態様を図8の矢視d−d線に沿って示す縦断側
面図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内
    部を昇降する軸と、上記筒の外部を昇降するブロックと
    により構成して、上記軸の上端部によりブラダの上端部
    を把持し、上記ブロックの上端部によりブラダの下端部
    を把持することを特徴としたタイヤ金型組立体のブラダ
    操作機構。
  2. 【請求項2】 タイヤ金型の下型部分に固定した筒の内
    部を昇降するブロックと、同ブロックの内部を昇降する
    軸とにより構成して、上記軸の上端部によりブラダの上
    端部を把持し、上記ブロックの上端部によりブラダの下
    端部を把持することを特徴としたタイヤ金型組立体のブ
    ラダ操作機構。
  3. 【請求項3】 ブラダ内への加硫媒体の給排用通路若し
    くはノズルを前記ブロックに設けるとともに、加硫媒体
    の密封手段及び排出切替弁を加硫媒体の給排系に設けた
    請求項1、2項記載のタイヤ金型組立体のブラダ操作機
    構。
  4. 【請求項4】 前記ブロックの上端部に下型側のビード
    リングモールドを嵌脱自在に設けた請求項1乃至3記載
    のタイヤ金型組立体のブラダ操作機構。
  5. 【請求項5】 前記ブロックに昇降可能に設けたクラン
    プブロックと、同クランプブロックを下方に付勢するば
    ねと、供給された圧力流体により同ばねのばね力に抗し
    て同クランプブロックを上昇させるクランプブロック下
    の空気室とを具えている請求項1乃至4記載のタイヤ金
    型組立体のブラダ操作機構。
JP27658894A 1994-11-10 1994-11-10 タイヤ金型組立体のブラダ操作機構 Pending JPH08132442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27658894A JPH08132442A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 タイヤ金型組立体のブラダ操作機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27658894A JPH08132442A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 タイヤ金型組立体のブラダ操作機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08132442A true JPH08132442A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17571551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27658894A Pending JPH08132442A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 タイヤ金型組立体のブラダ操作機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08132442A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258829B2 (en) 1997-11-14 2007-08-21 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire curing system and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258829B2 (en) 1997-11-14 2007-08-21 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire curing system and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5589200A (en) Split mold apparatus for a tire vulcanizer
KR0180924B1 (ko) 타이어금형 운반장치
JP4308181B2 (ja) タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫装置
JP3254097B2 (ja) タイヤ加硫用金型組立体
SK144195A3 (en) An assembly for tyre shaping by vulcanization
JPH0626817B2 (ja) タイヤ、特に車両用タイヤの加硫機
CA1240107A (en) Tire press mechanism and method of making tires
JPH08132442A (ja) タイヤ金型組立体のブラダ操作機構
JP3300735B2 (ja) タイヤ加硫用金型組立体
JP3810585B2 (ja) タイヤ加硫装置
JPH0780846A (ja) タイヤ加硫設備
JP3009567B2 (ja) タイヤ加硫設備
JP3354752B2 (ja) タイヤ加硫金型組立体
JP7428875B2 (ja) タイヤ加硫装置および方法
EP2100708B1 (en) Bisplit mold for tire forming and process for manufacturing tire therewith
JPH08281658A (ja) タイヤ加硫方法
JP3085833B2 (ja) タイヤ加硫用金型
JP3722865B2 (ja) タイヤ加硫金型組立体
JP3181180B2 (ja) タイヤ加硫設備
JP3272568B2 (ja) タイヤ金型運搬装置
JP2022092368A (ja) タイヤ製造方法
JP3281826B2 (ja) インフレーションユニット
JP2002347034A (ja) タイヤ加硫装置、これに備えられる金型組立体交換台車及び金型組立体交換方法
US20220143942A1 (en) Tire vulcanization device and method
JPS5920645A (ja) タイヤ加硫機におけるブラダ−剥離方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010710