JPH08120597A - リサイクル可能な耐水性透明紙および窓開き封筒用フィルム - Google Patents

リサイクル可能な耐水性透明紙および窓開き封筒用フィルム

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JPH08120597A
JPH08120597A JP25540994A JP25540994A JPH08120597A JP H08120597 A JPH08120597 A JP H08120597A JP 25540994 A JP25540994 A JP 25540994A JP 25540994 A JP25540994 A JP 25540994A JP H08120597 A JPH08120597 A JP H08120597A
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alkali
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JP25540994A
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Junji Harada
純二 原田
Sukeji Wakaura
資治 若浦
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な耐ブロッキング性、耐水性を有し、使
用後は容易に回収工程にまわせるリサイクル性の良好な
耐水性透明紙及び窓開き封筒用フィルムを提供する。 【構成】 セルロース繊維を用いて製造した透明度60
%以上の透明紙の少なくとも片面に、(1)放射線硬化
性のカルボキシル基含有樹脂あるいは放射線硬化性のフ
ェノール性水酸基含有樹脂の中から選ばれる1種類以上
の放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂と、(2)平均粒
径が1〜20μmである顔料、とからなるアルカリ可溶
性樹脂組成物を塗布して放射線照射により硬化させたア
ルカリ可溶性の耐水性透明化層を有することを特徴とす
るリサイクル可能な耐水性透明紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明紙に関するもので
あり、特に合成樹脂など不燃物を用いず、カール特性、
透明性に優れ、耐ブロッキング性があり取扱いやすく、
耐水性、耐油性、耐傷性を有し、使用後においては耐水
層を透明紙から容易に離脱、分解でき、紙の再利用・リ
サイクルが可能な窓付き封筒用の耐水性透明紙などに用
いられるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護意識の高まりから紙の回
収およびその再利用が盛んに行われている。しかしなが
ら、新聞、雑誌、ダンボール、あるいはコピー用紙など
の再利用に比べ、窓付き封筒の再利用は技術的に非常に
困難なものであり、現在までそのリサイクル使用はなさ
れていない。ここでいう窓付き封筒とは、上質紙あるい
は塗工紙の一部に窓にあたる開口部を設けて封筒化し、
その部分に透明フィルムを貼ることにより内部に納めら
れた書類の記載部の一部、例えば、住所、氏名などが封
筒の状態で見れるものである。また封筒の用紙の一部を
ワックスなどの薬品を含浸させて透明化した封筒(フィ
ルム貼りによる窓付き封筒と区別して、ワックス封筒と
称する)も、リサイクルのしにくさからリサイクルされ
ていない。
【0003】これらの窓付き封筒は、リサイクルされて
いないのみでなく、例えば、オフィスの紙ゴミの大部分
を占める上質紙、あるいは家庭での紙ゴミの大部分を占
める新聞紙と広告紙などに混入されやすく、資源ゴミと
して一緒に回収されるものの、窓付き封筒が混入してい
ると再生紙の原料に適さないために、回収後に人手で分
別して排除しているのが現状である。当然、これらの作
業は多大な労力を有するばかりでなく、再生紙原料とし
ての故紙のコストアップになるものであった。
【0004】このような労力をかけても、ある程度の割
合で再生紙原料に窓付き封筒は混入するが、このような
窓付き封筒が混入した再生紙原料を一般の故紙と同様に
脱墨、再生した場合、以下のような問題が生じる。
【0005】透明なポリオレフィン樹脂フィルムで窓が
構成されている場合には、分離したポリオレフィン樹脂
フィルムが脱墨工程において紙繊維に混じって良好な故
紙パルプにならならず、リサイクルできないか、あるい
は貼合せ部分の紙とポリオレフィン樹脂フィルムが分離
しないとかの問題があった。紙繊維に付着したポリオレ
フィン樹脂フィルムが故紙パルプ中に残り、再生した紙
の印刷適性が非常に悪化するという印刷紙としては致命
的な問題があった。
【0006】また、ポリオレフィン樹脂フィルムは一般
に接着性が乏しいため、上質紙との貼合せには強接着性
の接着剤やホットメルト接着剤が使われているが、この
ような接着剤は、一般の故紙再生用のアルカリ浴程度で
は完全な分離・分解が非常に困難で、剥離、分解するほ
ど過酷な条件(高アルカリ濃度、高温浴、機械的攪拌)
によって分離した場合には、支持体そのものの分解、劣
化が生じて故紙パルプとしての適性が低下するという問
題があった。
【0007】ワックス封筒の場合、このような強接着性
の接着剤の問題は回避できるが、やはりパルプ回収工程
においてワックス分が故紙パルプに残留し、再生紙とし
た場合にワックス分がインクをはじくという、印刷紙に
用いるには致命的な問題があった。
【0008】窓付き封筒用のフィルムをトレーシングペ
ーパーやグラシン紙などの透明紙にした場合、このよう
な再生紙工程からくるトラブルはなくなるものの、第一
に透明度が不足している点、第二に耐水性がなく、窓付
き封筒が雨に濡れるとシワになったり破れたりする点の
2つの問題点がある。
【0009】本発明者らは、透明紙の少なくとも片面に
アルカリ可溶性樹脂組成物を塗布して耐水性透明化層と
し、透明紙の透明度を向上させると共に、透明紙の耐水
性を向上させ、且つ故紙パルプの回収時には簡単に耐水
性透明化層と透明紙が分離できるリサイクル可能な耐水
性透明紙に関する発明の出願を行ったが、このような構
成の耐水性透明紙は、リサイクル性は申し分ないもの
の、窓開き封筒への加工時に重ね合わせられた耐水性透
明紙同士あるいは耐水性透明紙の巻取りがブロッキング
しやすく、作業性を低下させる場合があるという問題点
を有することが明かとなった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、高い透明度と耐水性を有し、耐ブ
ロッキング性があり、作業性の良好なリサイクル可能な
透明紙を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち、セ
ルロース繊維を用いて製造した透明度60%以上の透明
紙の少なくとも片面に、(1)放射線硬化性のカルボキ
シル基含有樹脂あるいは放射線硬化性のフェノール性水
酸基含有樹脂の中から選ばれる1種類以上の放射線硬化
性のアルカリ可溶性樹脂と、(2)平均粒径が1〜20
μmである顔料、とからなるアルカリ可溶性樹脂組成物
を塗布して放射線照射により硬化させたアルカリ可溶性
の耐水性透明化層を有することを特徴とするリサイクル
可能な耐水性透明紙の発明である。
【0012】本発明のアルカリ可溶性樹脂組成物には、
架橋性の放射線硬化性樹脂を含有することができる。
【0013】本発明において、放射線は、電子線または
紫外線を用いることができる。
【0014】本発明に用いられるアルカリ可溶性樹脂組
成物において、放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂と架
橋性の放射線硬化性樹脂の合計した重量に対して、顔料
の重量が0.5〜100重量%の範囲にあることが好ま
しい。
【0015】本発明のリサイクル可能な耐水性透明紙
は、窓開き封筒用フィルムとして用いることができる。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。一般に、
故紙あるいは故紙を構成する故紙パルプ、脱墨パルプ
(DIP)の製法、すなわち紙のリサイクルは以下の工
程によっている。 1)パルパーによる離解工程、機械力およびアルカリな
どの薬品によって故紙を繊維状に分解、インキ成分を故
紙から分離する工程。 2)除塵工程、粗選、フローテーション、スクリーン、
クリーナー、洗浄の各工程において、故紙に含まれるプ
ラスチック、金属、無機物などを除去する工程。 3)脱墨工程、故紙より分離した印刷インキをフローテ
ーション法あるいは洗浄法で系外に分離する工程。 これらの工程の複合技術によって作製される。
【0017】本発明者らは、窓付き封筒のリサイクルを
検討した結果、紙支持体(キャスト紙、アート紙、コー
テッド紙などの塗工紙、上質紙)の一部に窓に相当する
開口部を設け、ポリオレフィン樹脂フィルムを接着剤に
て貼り付けた窓付き封筒は、上で示すような故紙パルプ
の製造工程では良好な故紙パルプが製造できないことを
確認した。
【0018】すなわち、透明なポリオレフィン樹脂フィ
ルムで窓が構成されている場合には、分離したポリオレ
フィン樹脂フィルムが脱墨工程において紙繊維に混じっ
て良好な故紙パルプにならならず、リサイクルできない
か、あるいは貼合せ部分の紙とポリオレフィン樹脂フィ
ルムが分離しないとかの問題があり、故紙パルプ中に残
ったポリオレフィン樹脂フィルムにより再生した紙の印
刷適性が非常に悪化する。また、一般に、接着性の良く
ないポリオレフィン樹脂フィルムと上質紙や塗工紙との
貼合せには強接着性の接着剤やホットメルト接着剤が使
われているが、このような接着剤は一般の故紙再生用の
アルカリ浴程度では完全な分離・分解が非常に困難であ
る。剥離、分解するほど過酷な条件(高アルカリ濃度、
高温浴、機械的攪拌)によって分離した場合には、支持
体そのものの分解、劣化が生じて故紙パルプとしての適
性が低下する。ポリオレフィン樹脂フィルムに代えてト
レーシングペーパーやグラシン紙などの透明紙にした場
合、リサイクルする以前の問題として透明度が不足して
良好な窓付き封筒にならず、且つ耐水性がなく、窓付き
封筒が雨に濡れるとシワになったり破れたりするなどの
問題点がある。
【0019】しかしながら、本発明に示すようなアルカ
リ可溶性樹脂組成物による耐水性透明化層を有する透明
紙においては、使用後に処理する場合、一般の故紙、あ
るいは故紙を構成する故紙パルプ、脱墨パルプ(DI
P)の工程によりきわめて良好な故紙パルプを回収する
ことができる。また、当初全く予期できなかったことで
あるが、耐水性透明化層を設けると透明紙の透明度が飛
躍的に増大し、ポリオレフィン樹脂フィルムに劣らない
程度の透明度になり、窓付き封筒用のフィルム代替品と
して非常に優れた適性を持つことが判明した。さらに驚
くべき事に、この透明度の飛躍的な増加は、透明紙を構
成するセルロース繊維に耐水性透明化層の樹脂が含浸し
て透明化しているのではなく、全く表面コーティングの
みで高透明度を達成しているため、リサイクルするにあ
たってセルロース繊維が高収率で回収できることが明か
となった。
【0020】本発明で用いる透明紙は、セルロース繊維
を用いて製造した透明度60%以上の透明紙であること
が好ましい。本発明の透明紙の坪量は、回収上はいくら
であっても問題ないが、取扱いやすさと透明度の観点か
ら10〜45g/m2であることが好ましい。
【0021】本発明で言う透明度とは、100から不透
明度値を差引いた値として表した。不透明度値とは、J
IS P8138にて測定した不透明度(%)である。
厚みは、JIS P8118で規定される紙及び板紙の
厚さと密度の試験方法により測定した値である。
【0022】本発明においては、透明度が60%以上の
紙を透明紙と呼ぶ。透明度が60%以上のものであれ
ば、窓開き封筒用フィルムの代替品としてはグラシン
紙、樹脂含浸紙、タイプライター用紙、コンデンサーペ
ーパー、トレーシングペーパー、含浸トレーシングペー
パーなど特に制限するものではないが、回収性を考慮す
ると樹脂含浸した紙は好ましくなく、トレーシングペー
パーなどセルロース主体の透明紙が適している。なお、
本発明で称するトレーシングペーパーとは、ナチュラル
トレペあるいは天然トレペとも称される透明紙のことで
ある。
【0023】透明紙は、透明度が60%以上のものが耐
水性透明化層により高透明化しやすく、本用途に適して
いる。
【0024】ここでいうトレーシングペーパーとは、最
新紙加工便覧(テックタイムス編昭和63年8月20日
発行)によると次のように説明されている。『ナチュラ
ルトレペとは、製図における原図用紙といえば、トレー
ス作業とジアゾコピー作業を考慮したトレーシングペー
パーであった。トレーシングペーパーは透明紙である。
なぜ紙は不透明で白いかというと、一般の上質紙は体積
中に50%前後の空気を含んでいる。微細な空隙の分布
とセルロース繊維と空気の屈折率の違いにより紙は白く
見え、不透明になる。トレーシングペーパーには、ナチ
ュラルトレペと含侵トレペの2種類のトレーシングペー
パーがある。ナチュラルトレペは、パルプ繊維を高度に
叩解させて15〜25%と空隙が少なくなる様に抄造し
た紙である。それに対して、含浸トレペは一般の上質紙
にセルロースと屈折率の同じ透明化樹脂を含浸させた透
明紙である。』、『トレーシングペーパーにおいて事務
用には40〜60g/m2の薄物品が使用され、設計製図、
第二原図用には55g/m2以上のものが使用されてい
る。』。
【0025】さらに、新版印刷事典(日本印刷学会編
大蔵省印刷局)の透明紙の項には、『薄くて透明な筆記
用紙の一種。原図を透き写し、バンダイク法・青写真な
どの原稿用に用いる。2種類あって、1)は原料を高度
の粘状に叩解し透明になるようにすいたもの、または薄
紙にカナダバルサム・テレビン油・植物油などの混合物
を塗って透明にした加工紙。2)はコウゾ・ミツマタな
どを用いて流しずき法によって抄造した薄葉和紙。図引
き用紙ともいう。』との記載がある。
【0026】紙パルプ技術便覧(1982年 紙パルプ
技術協会)によれば、『薄葉の総称で、辞典用紙、ライ
スペーパー、タイプ用紙、印刷用紙など用途により種類
多く、坪量は40g/m2以下で、薄葉和紙は20g/m2以下
である。』との記載がある。
【0027】以上の記載を踏まえた上で、便宜上本発明
においては、耐水性透明化に適した透明度が60%以上
の紙を透明紙と呼ぶ。本発明の透明紙には、木材パル
プ、合成パルプ、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料
等、通常抄紙で用いられる原材料を必要に応じて使用す
ることが可能である。透明紙自体を着色して用いること
は可能であるが、着色後の透明度が十分に保たれる着色
方法である必要がある。
【0028】本発明の透明紙は、坪量が10〜45g/m2
であることが好ましい。透明紙の坪量が10g/m2より小
さいと寸法安定性が悪くて加工時に張力制御が困難で、
無溶剤系の放射線硬化性樹脂を用いてもしわが入りやす
く、また取扱時に破れる事があり好ましくない。また、
坪量が45g/m2より大きいと耐水性透明化層を設けた後
の厚みが厚くなり紙のしなやかさがなくなったり、耐水
性透明化層を設けても透明度の改良が十分でなかったり
するほか、コスト的にも好ましくない。
【0029】本発明の耐水性透明化層に用いられる放射
線硬化性のアルカリ可溶性樹脂は、無溶媒で、あるいは
溶媒とともに用いることができるが、透明紙に容易に塗
布、乾燥(硬化)が可能なアクリロイル基やメタクリロ
イル基を有する放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂を好
ましく用いることができる。
【0030】ここでいう放射線硬化性のアルカリ可溶性
樹脂としては、分子末端あるいは側鎖に放射線硬化性の
官能基とカルボキシル基またはフェノール性水酸基を同
時に有するものであり、トリメチロールプロパンジアク
リレートフマレート、トリメチロールプロパンジフマレ
ートモノアクリレート、アクリロイルオキシエチルサリ
チレート、メタクリロイルオキシエチルサリチレート、
アクリロイルオキシエチルモノフタレート、メタクリロ
イルオキシエチルモノフタレート、アクリロイルオキシ
プロピルモノフタレート、メタクリロイルオキシプロピ
ルモノフタレート、アクリロイルオキシエチルモノサク
シネート、メタクリロイルオキシエチルモノサクシネー
ト、アクリロイルオキシプロピルモノサクシネート、メ
タクリロイルオキシプロピルモノサクシネート、アクリ
ロイルオキシエチルモノテトラヒドロフタレート、メタ
クリロイルオキシエチルモノテトラヒドロフタレート、
アクリロイルオキシプロピルモノテトラヒドロフタレー
ト、メタクリロイルオキシプロピルモノテトラヒドロフ
タレート、アクリロイルオキシエチルモノヘキサヒドロ
フタレート、メタクリロイルオキシエチルモノヘキサヒ
ドロフタレート、アクリロイルオキシプロピルモノヘキ
サヒドロフタレート、メタクリロイルオキシプロピルモ
ノヘキサヒドロフタレート、トリメチロールプロパンジ
アクリレートモノサリチレート、ペンタエリスリトール
ジアクリレートモノフマレート、などの多官能アクリレ
ートや多官能カルボン酸、あるいはその複合体、カルボ
キシル基あるいはフェノール性水酸基を有するモノアク
リレート、東亜合成化学工業(株)の商品名でいえば、
アロニックスM−5300、アロニックスM−540
0、アロニックスM−5500、アロニックスM−56
00などが挙げられる。なお、本発明においては、電子
線硬化性と紫外線硬化性を併せて放射線硬化性と称す
る。
【0031】本発明のアルカリ可溶性樹脂は、他のバイ
ンダー成分となるアルカリ可溶性を示さない架橋性の放
射線硬化性樹脂と併用して適度な架橋性を出して用いる
ことも可能で、多官能の放射線硬化性樹脂を架橋剤、希
釈剤、あるいはバインダー成分としてアルカリ可溶性の
放射線硬化性樹脂と共に用いることができる。架橋性の
放射線硬化性樹脂としては、この分野で通常使用されて
いる電子線、あるいは紫外線による重合が可能な不飽和
結合を有する化合物であれば、いずれも使用可能であ
る。
【0032】即ち、炭素−炭素不飽和結合を一個以上有
する化合物であり、アクリロイル基、メタクリロイル
基、アクリルアミド基、アリル基、ビニルエーテル基、
ビニルチオエーテル基などを含む化合物であり、例え
ば、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビ
ニルピロリドンなどが挙げられるが、中でもアクリロイ
ル基を有する化合物がより好ましい。分子内に不飽和結
合が二個以上、より好ましくは三個以上あることが架橋
性を向上させるうえで適当である。
【0033】架橋性の放射線硬化性樹脂としては、具体
的に、ポリオールの不飽和エステル類、例えば、エチレ
ンジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート等が挙げられる。又エポキシ環を一個もし
くは二個以上有する化合物、例えば、グリシジルアクリ
レート等も好ましい。更には、これらの化合物は、高分
子量体であってもよい。特に好ましくは、高分子鎖の末
端或は側鎖にアクリレート基を有する化合物であり、ポ
リエステル骨格、ポリウレタン骨格、エポキシ樹脂骨
格、ポリエーテル骨格、ポリエーテルアクリルアミド樹
脂、ポリカーボネート骨格を有するプレポリマー等が挙
げられる。これら上記のモノマーとプレポリマーを単独
もしくは混合して用いてもよい。架橋剤としての役割が
必要な場合は、トリアクリレート以上の多官能アクリレ
ートを混合することにより、良好な架橋性が得られる。
【0034】透明紙上に設けられた、放射線硬化性のア
ルカリ可溶性樹脂組成物からなる耐水性透明化層は、中
性あるいは酸性の条件においては強固な被膜層を形成し
ていて、多少の水分、湿気、汗、あるいはオイルなどに
より耐水性透明化層が破壊、あるいは透明紙から剥離す
ることはなく、透明紙としての利用に差し支えない。し
かしながら、使用後にアルカリ浴により処理すると、ア
ルカリ可溶性の耐水性透明化層は、カルボキシル基やフ
ェノール性水酸基が水溶性の塩を形成し、速やかに被膜
が破壊され、アルカリ浴に分散・溶解する。この場合、
アルカリ浴のアルカリ、あるいは界面活性剤は、耐水性
透明化層の全面、透明紙のエッジ部分、あるいは透明紙
背後から浸透してくると考えられる。支持体である透明
紙は、アルカリ浴には比較的安定であるため、耐水性透
明化層のみがアルカリ浴に分散・溶解した時点で、透明
紙および封筒を形成する紙支持体成分の回収が非常に容
易となる。特に本発明において得られる耐水性透明紙
は、耐水性透明化層が透明紙の表面にコーティングされ
ている構造で、樹脂がセルロース繊維間にまで含浸して
いる含浸タイプではないため、耐水性透明化層は分子レ
ベルでアルカリにより溶解し、得られた回収セルロース
繊維に耐水性透明化層成分が付着していることがない。
このため、回収された透明紙で再度、紙を作製しても耐
水性透明化層成分によるインクのハジキや汚れがなく、
良好な印刷支持体を作製できる。
【0035】本発明のアルカリ可溶性樹脂組成物に、良
好な表面性を得る目的でレベリング剤を混合することが
できる。レベリング剤は、放射線硬化性であることが必
要で、具体的には、含フッ素アクリレート、またはパー
フルオロアルキルアクリレート、含フッ素メタクリレー
ト、またはパーフルオロアルキルメタクリレートなどの
含フッ素化合物、シリコーンアクリレート、シリコーン
メタクリレートまたはその誘導体などの含シリコーン化
合物、アクリレート変性炭化水素系界面活性剤、メタク
リレート変性炭化水素系界面活性剤などである。
【0036】放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂と架橋
性の放射線硬化性樹脂とを混合した組成物として用いる
場合、アルカリ可溶性樹脂は、組成物の固形分に対して
重量比で5%以上であることが好ましい。これは、アル
カリ可溶性樹脂の割合が5%より少ないとアルカリ浴に
入れた場合の剥離適性が悪いためである。
【0037】本発明において用いられるアルカリ可溶性
樹脂組成物からなる耐水性透明化層の塗布量は3〜40
g/m2が好ましく、5〜20g/m2がより好ましい。耐水性
透明化層がこの量より少ないと、透明紙の凹凸を埋める
事が出来ず、耐水性透明化層を設ける場合に平滑性に難
があり良好な表面性が得られないし、この量より多い
と、アルカリ浴での剥離が悪く、透明紙の回収適性が悪
化する。
【0038】本発明の耐水性透明化層に必須の成分とし
て、平均粒径が1〜20μmである顔料の含有が必要で
ある。本発明において、顔料成分は、耐水性透明化層の
耐ブロッキング性をより向上させるものであるが、それ
ばかりでなく耐水性透明紙のリサイクルを検討した場
合、耐水性透明化層の耐水性を低下させることなく、ア
ルカリによる耐水性透明化層の可溶化、あるいは透明紙
であるセルロース成分からの分離が極めて速やかに行わ
れるという意外な事実を見いだした。
【0039】さらに、本発明における顔料成分を含有し
たアルカリ可溶性樹脂組成物は、顔料成分を含有しない
アルカリ可溶性樹脂組成物よりも放射線硬化性が向上す
るためか、架橋性の放射線硬化性樹脂を併用しなくても
低吸収線量での硬化性が良好で、支持体の劣化を引き起
こさずに耐水性透明化層を設けることが可能となること
が明かとなった。顔料の存在による放射線硬化性の向上
の理由は明かではないが、放射線のバックスキャッタリ
ング効果あるいは励起状態の顔料がラジカル発生を促進
させる効果があると考えられる。このような特性の向上
は耐水性透明紙あるいはそれを用いた窓開き封筒のリサ
イクルを行う場合、アルカリ処理工程の時間を短縮させ
たり、アルカリ負荷を低減させることができるため、著
しくリサイクル性を向上させるものである。
【0040】本発明の耐水性透明化層に含有される顔料
としては、無機顔料、有機顔料のいずれでもよく、具体
的には、シリカ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ガラス粒
子、シラスバルーン、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナ
ミン樹脂粒子、スチレン樹脂微粒子、ポリメタクリル酸
メチル樹脂微粒子、ポリオレフィン樹脂微粒子、でんぷ
ん粒子などが例示できるが、中でもシリカ、ガラス粒
子、でんぷん粒子および有機顔料系の樹脂微粒子が好ま
しい。
【0041】顔料の配合比は、耐水性透明化層を構成す
るアルカリ可溶性樹脂組成物を構成する放射線硬化性の
アルカリ可溶性樹脂と架橋性の放射線硬化性樹脂の種
類、その架橋性、顔料自身の屈折率により異なるが、こ
れらの樹脂成分に対し0.5〜100重量%の範囲で使
用でき、好ましくは3〜80重量%の範囲で使用するこ
とができる。顔料成分がこの割合より少ないと耐ブロッ
キング性が十分でなく、顔料成分がこの範囲を超えると
耐水性透明化層の塗布が困難になるばかりでなく、耐水
性を低下させたり、透明性を低下させる場合がある。
【0042】本発明において用いる顔料の大きさは平均
粒径で1〜20μmの範囲にあることが好ましく、この
範囲より大きいか、あるいは小さい粒子が存在していて
もよいが、顔料の平均粒径がこの範囲より小さいと十分
に耐ブロッキング性が発現できず、この範囲より大きい
と耐水性透明化層の面強度が低下し、耐水性透明化層が
摩擦やテープ剥離などで透明紙から脱落するなどの問題
が起こる場合がある。
【0043】本発明の方法において、有利に用いられる
天然パルプを主成分とする原紙には、各種高分子化合
物、添加剤を含有せしめることができる。例えば、デン
プン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル誘導体、ゼラチン等の乾燥紙力増強剤、脂肪酸塩、ロ
ジン誘導体、ジアルキルケテンダイマー乳化物等のサイ
ズ剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド
等の湿潤紙力増強剤、安定剤、顔料、染料、酸化防止
剤、蛍光増白剤、各種ラテックス、無機電解質、pH調
整剤等を適宜組み合わせて含有せしめることができる。
また、本発明において透明紙と耐水性透明化層の接着性
を良くするために、コロナ処理、オゾン処理、火炎処理
等による表面処理を行なってもよい。
【0044】透明紙上に耐水性透明化層を塗布する方法
としては、ドクターコート、ブレードコート、エアナイ
フコート、スクイズコート、リバースロールコート、グ
ラビアコート、オフセットグラビアコート、トランスフ
ァーロールコート、カーテンコート、エクストルージョ
ンコート、ダイコート、スライドコート、リップコー
ト、マイクログラビアコートなどの方法が利用できる。
良好な耐水性透明化表面を得るためにフィルム、金属
箔、ガラスなどの転写支持体を、塗布した樹脂の表面に
密着させ、転写支持体を通して電子線照射あるいは紫外
線照射を行い、樹脂を硬化後に転写支持体を剥離して、
良好な転写表面を持つ耐水性透明化層を得ることもでき
る。このような製造方法をとる場合、特に紫外線は透過
力が小さいため転写支持体の選択が必要となる。電子線
は透過力が大きいため、例えば転写支持体に金属製キャ
ストドラムを用いても、支持体(紙)の裏側から電子線
照射することにより耐水性透明化層を硬化することが可
能である。
【0045】電子線の照射方式としてはスキャニング方
式、ブロードビーム方式、カ−テンビ−ム方式、イオン
プラズマ方式等が採用され、電子線を照射する加速電圧
は100〜300KV程度が適当である。γ線を用いて
も電子線照射と同様な処理を行うことができるが、一般
に線量密度が低く、製造方法としては好ましくない。ま
た、紫外線照射を使用する場合には、光開始剤、必要に
応じて増感剤を配合して用いることができる。紫外線を
用いる場合の光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧
水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、タングステンラ
ンプ等が好適に使用される。
【0046】電子線照射による硬化は、ラジカル反応で
あり、雰囲気中の酸素濃度に依存するので、窒素、ヘリ
ウム、二酸化炭素などの不活性ガスによる置換を行な
い、酸素濃度600ppm以下、好ましくは400ppm以下
に抑制した雰囲気中で照射することが好ましい。電子線
加速器としては、例えば、エレクトロカーテンシステ
ム、スキャンニングタイプ、ダブルスキャンニングタイ
プ等の何れでも良い。
【0047】紫外線照射装置としては、例えば、低圧水
銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ
等があり、オゾン発生の少ないオゾンレスタイプもあ
る。一般に出力30w/cm以上のランプを複数本並行して
使用する。
【0048】本発明において、紫外線照射により樹脂の
硬化を行う場合には、光反応開始剤を混合して用いる。
光反応開始剤としては、ジおよびトリクロロアセトフェ
ノンのようなアセトフェノン類、ベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインアルキ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テトラメチル
チウラムモノサルファイド、チオキサントン類、アゾ化
合物、各種銀塩等があり、光反応開始剤の使用量は、紫
外線硬化性樹脂に対して、通常0.1〜10%の範囲で
ある。また、光開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安
定剤が併用される場合もある。
【0049】また、本発明の透明紙の裏面には、カール
防止、帯電防止、あるいは表面と同様な耐水性透明化層
などのバックコート層を設けることが出来、バックコー
ト層には帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、
硬膜剤、顔料、界面活性剤、粘着剤等を適宜組み合わせ
て含有することができる。
【0050】
【作用】本発明の透明紙においては、透明紙上に設けら
れた、硬化性の良好なアルカリ可溶性樹脂からなる耐水
性透明化層の働きで、中性あるいは酸性の状況において
は強固な被膜層を形成していて、透明紙から剥離するこ
とはなく、耐水性透明化層を有する透明紙として利用で
き、使用に際しては耐ブロッキング性が良好で、使用後
にアルカリ浴により処理すると、アルカリ可溶性樹脂か
らなる耐水性透明化層は耐水性透明化層に含有される顔
料の働きで、速やかに被膜が膨潤、破壊されアルカリ浴
に分散・溶解し、透明紙の回収を容易に、且つ効率よく
行なうことができる。耐水性透明化層は分子レベルでア
ルカリ浴に溶解するため、得られた回収透明紙に耐水性
透明化層成分が付着していることがなく、良好な再生紙
を生産できる原料となる。
【0051】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、更
に詳細に説明するが、本発明の内容は、実施例に限られ
るものではない。尚、例中の「部」とはすべて「重量
部」を、%とはすべて重量%を示す。
【0052】実施例1 透明紙として、坪量15g/m2、透明度80%のトレーシ
ングペーパーを用い、以下の構成よりなるアルカリ可溶
性樹脂組成物をオフセットグラビアコーターを用いて5
g/m2の塗布量で塗布した。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]アクリル 酸タ゛イマー(東亜合成化学製、アロニックスM-5600) 56部トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート (東亜合成化学製、アロニックスM-309) 42部 光反応開始剤(チバガイギー製、イルカ゛キュア905) 2部 合成シリカ:(水沢化学工業製、ミス゛カシルP832、平均粒径3μm) 10部 アルカリ可溶性樹脂組成物は、塗布後に紫外線照射装置
(120W/cm、ウシオ電気(株)製)内に導き、紫
外線照射して硬化し耐水性透明化層として目的とするリ
サイクル可能な耐水性透明紙を得た。
【0053】実施例2 支持体として坪量25g/m2、透明度76%のトレーシン
グペーパーを用い、以下の配合のアルカリ可溶性樹脂組
成物をグラビアコーターで4g/m2の塗布量で塗布し、硬
化処理を窒素置換を行った電子線照射装置(日新ハイボ
ルテージ社製、キュアトロン)により、200KV、1
Mradの吸収線量で行ってリサイクル可能な耐水性透
明紙を得た。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]アクリル 酸タ゛イマー(東亜合成化学製、アロニックスM-5600) 68部フ゜ロヒ゜レンオキシト゛ 変性エチレンク゛リコールシ゛アクリレート(東亜合成化学製、アロニックスM-220) 30部ハ゜ーフルオロアルキルエチルアクリレート (C81724OCOCH=CH2) 2部 水酸化アルミニウム(昭和電工製、ハイシ゛ライトH42、平均粒径1μm) 5部
【0054】実施例3 紙支持体を坪量45g/m2、透明度60%のトレーシング
ペーパーとし、以下に示す配合のアルカリ可溶性樹脂組
成物をグラビアコーターで8g/m2の塗布量で塗布した。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]ヘ゜ンタエリスリトールシ゛アクリレートモノフマレート 49部ヘ゜ンタエリスリトールトリアクリレート 49部 光反応開始剤(チバガイギー製、イルカ゛キュア905) 2部 小麦でんぷん(平均粒径10μm) 10部 アルカリ可溶性樹脂組成物層上に、転写支持体として厚
み10μmの2軸延伸ポリプロピレンシートを重ねて密
着し、120w/cmの高圧水銀ランプ2灯を用いて硬
化し、ポリプロピレンシートを剥離してリサイクル可能
な耐水性透明紙を得た。
【0055】実施例4 支持体として、坪量50g/m2、透明度60%のトレーシ
ングペーパーを用い、以下の組成比のアルカリ可溶性樹
脂組成物をグラビアコーターで10g/m2の塗布量で設け
た。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]トリメチロールフ゜ロハ゜ンシ゛アクリレートモノサリチレート 70部イソシアヌル 酸トリアクリレートモノサリチレート 30部 顔料(平均粒径20μmのガラス粒) 0.5部 転写支持体としてクロームメッキした光沢ロールにアル
カリ可溶性樹脂組成物層が密着するように重ね合わせ、
窒素置換を行った電子線照射装置により、200KV、
1.5Mradの吸収線量で硬化を行なった。硬化後
に、光沢ロールから剥離してリサイクル可能な耐水性透
明紙を得た。
【0056】実施例5 実施例1において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、実施例1と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏面
に設け、実施例1と同様な方法で硬化して両面に耐水性
透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0057】実施例6 実施例2において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、実施例2と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏面
に設け、実施例2と同様な方法で硬化して両面に耐水性
透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0058】実施例7 実施例3において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、実施例3と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏面
に設け、実施例3と同様な方法で硬化して両面に耐水性
透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0059】実施例8 実施例4において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、実施例4と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏面
に設け、実施例4と同様な方法で硬化して両面に耐水性
透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0060】実施例9 実施例1〜8において得られた耐水性透明紙を用いて窓
開き封筒を作製し、それぞれ対応する実施例に従って、
試料1〜8とした。片面コート紙(三菱製紙製、パール
コート)を用いて窓部を有する封筒を作製し、窓部に窓
部よりやや大きめの耐水性透明紙の4辺を貼り付けて窓
開き封筒とした。
【0061】比較例1 架橋型アルカリ可溶性樹脂による耐水性透明化層を設け
なかった以外は実施例1と同様にして透明紙を得た。
【0062】比較例2 支持体として、実施例1と同様な透明紙を用い、厚み1
5μmでポリプロピレンを溶融押し出しコーティング
し、耐水性透明紙を得た。
【0063】比較例3 架橋型アルカリ可溶性樹脂による耐水性透明化層を設け
なかった以外は実施例2と同様にして透明紙を得た。
【0064】比較例4 支持体として実施例2と同様な透明紙を用い、厚み12
μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを接着剤を用い
て貼り合わせて透明紙を得た。
【0065】比較例5 架橋型アルカリ可溶性樹脂による耐水性透明化層を設け
なかった以外は実施例3と同様にして透明紙を得た。
【0066】比較例6 支持体に実施例3と同様な透明紙を用い低密度ポリエチ
レンを15μmの厚みで溶融押し出しコーティングする
ことにより耐水性透明紙を得た。
【0067】比較例7 架橋型アルカリ可溶性樹脂による耐水性透明化層を設け
なかった以外は実施例3と同様にして透明紙を得た。
【0068】比較例8 支持体として、実施例4と同様な透明紙を用い、厚さ1
2μmの2軸延伸ポリエステルフィルムを接着剤を用い
て貼合せ、耐水性透明紙を得た。
【0069】比較例9 支持体として、実施例1と同様な透明紙を用い、放射線
硬化性樹脂としてトリメチロールプロパントリアクリレ
ートをオフセットグラビアコーターで塗布し、窒素置換
を行った電子線照射装置により、200KV、1Mra
dの吸収線量で硬化を行い耐水性透明紙を得た。この方
法で設けた耐水性透明化層の架橋性は非常に高いもので
あった。
【0070】比較例10 実施例2において、顔料成分をソフトン3200(備北
粉化工業製、平均粒径0.7μm):50部に変更した
以外は実施例2と同様にして透明紙を得た。
【0071】比較例11 実施例4において、顔料成分をガラス粒子:(平均粒径
30μm):20部に変更した以外は実施例4と同様に
して透明紙を得た。
【0072】比較例12 紙支持体を坪量45g/m2、透明度50%の薄手のコピー
ペーパーとし、以下の構成よりなるアルカリ可溶性樹脂
組成物をオフセットグラビアコーターを用いて5g/m2
塗布量で塗布した。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]アクリル 酸タ゛イマー(東亜合成化学製、アロニックスM-5600) 56部トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート (東亜合成化学製、アロニックスM-309) 42部 光反応開始剤(チバガイギー製、イルカ゛キュア905) 2部 合成シリカ(水沢化学工業製、ミス゛カシルP832、平均粒径3μm) 10部 アルカリ可溶性樹脂組成物は、塗布後に紫外線照射装置
(120W/cm、ウシオ電気(株)製)内に導き、紫
外線照射して硬化し耐水性透明化層として目的とするリ
サイクル可能な耐水性透明紙を得た。
【0073】比較例13 比較例12において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、比較例13と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏
面に設け、比較例13と同様な方法で硬化して両面に耐
水性透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0074】比較例14 透明紙として、坪量15g/m2、透明度80%のトレーシ
ングペーパーを用い、以下の構成よりなるアルカリ可溶
性樹脂組成物をオフセットグラビアコーターを用いて5
g/m2の塗布量で塗布した。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]アクリル 酸タ゛イマー(東亜合成化学製、アロニックスM-5600) 56部トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート (東亜合成化学製、アロニックスM-309) 42部 光反応開始剤(チバガイギー製、イルカ゛キュア905) 2部 アルカリ可溶性樹脂組成物は、塗布後に紫外線照射装置
(120W/cm、ウシオ電気(株)製)内に導き、紫
外線照射して硬化し耐水性透明化層として目的とするリ
サイクル可能な耐水性透明紙を得た。
【0075】比較例15 比較例14において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、比較例14と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏
面に設け、比較例14と同様な方法で硬化して両面に耐
水性透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0076】比較例16 透明紙として、坪量15g/m2、透明度80%のトレーシ
ングペーパーを用い、以下の構成よりなるアルカリ可溶
性樹脂組成物をオフセットグラビアコーターを用いて5
g/m2の塗布量で塗布した。 [アルカリ可溶性樹脂組成物]アクリル 酸タ゛イマー(東亜合成化学製、アロニックスM-5600) 58部トリメチロールフ゜ロハ゜ントリアクリレート (東亜合成化学製、アロニックスM-309) 42部 硬化処理を窒素置換を行った電子線照射装置(日新ハイ
ボルテージ社製、キュアトロン)により、200KV、
1Mradの吸収線量で行ってリサイクル可能な耐水性
透明紙を得た。
【0077】比較例17 比較例16において、耐水性透明化層を片面に設けたあ
と、比較例16と同様なアルカリ可溶性樹脂組成物を裏
面に設け、比較例16と同様な方法で硬化して両面に耐
水性透明化層を有する耐水性透明紙を得た。
【0078】比較例18 厚み30μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムをその
まま用いた。
【0079】比較例19 厚み39μmの2軸延伸ポリエステルフィルムをそのま
ま用いた。
【0080】比較例20 比較例1〜19において得られた透明紙、耐水性透明
紙、フィルムを用いて窓開き封筒を作製し、それぞれ対
応する比較例に従って、試料1〜19とした。片面コー
ト紙(三菱製紙製、パールコート)を用いて窓部を有す
る封筒を作製し、窓部に窓部よりやや大きめの透明紙、
耐水性透明紙、フィルムの4辺を貼り付けて窓開き封筒
とした。
【0081】以上の実施例、比較例で得られた透明紙あ
るいは耐水性透明紙に以下の試験を行い、その結果を下
記表1および表2に示した。
【0082】試験1(透明度) 得られた透明紙の透明度を記載の方法で測定した。窓開
き封筒の窓部用の耐水性透明紙として郵送試験を行った
所、透明度70%以上の場合、支障無く使用することが
できる。透明度が65%以下の場合、住所、氏名などを
透視するのに難がある。
【0083】試験2(耐水性) 得られた透明紙の耐水性を、水で濡らした綿棒で擦るこ
とにより評価した。透明紙に穴が開くまで綿棒で擦り、
その回数により耐水性を判定した。回数が100回以上
であれば十分に耐水性があり、フィルムなみの耐水強度
を有していると判断した。
【0084】試験3(回収性) 実施例9および比較例20の透明紙を、市販の窓開き封
筒の窓部に貼付け、70℃、0.5規定の水酸化ナトリ
ウム、およびノニオン性界面活性剤として1%のポリオ
キシエチレンアルキルエーテルを含む溶液中に浸漬、攪
拌して故紙パルプ回収工程を再現し、耐水性透明化層の
剥離する時間で判定した。耐水性透明化層の剥離は速い
ほど回収処理が容易になるが、3分以内に剥離すれば支
障無く故紙パルプ回収工程で処理できる。5分以上かか
るようでは、効率的な故紙パルプ回収工程は期待できな
い。結果は元の実施例、比較例の項に記した。
【0085】試験4(回収支持体の印刷性) 試験3において耐水性透明化層を分離後、フローテーシ
ョン法により耐水性透明化層を排出し、残存支持体を回
収した。回収した支持体(故紙パルプ)50%とバージ
ンパルプ50%を混合して紙を漉き、プレス乾燥後、全
面印刷して印刷性を測定した。1m四方の面積におい
て、肉眼で識別できる印刷ムラの個数を測定した。バー
ジンパルプのみで紙を作製した場合、印刷ムラは1m四
方で0箇所である。許容できる範囲として1m四方で2
個を基準として判定した。
【0086】試験5(ラブオフ) 耐水性透明化層に1mm間隔で100の格子目を作るよ
うにカットを入れ、その上を指で強く擦り、耐水性透明
化層の脱離を目視により判定した。耐水性透明化層の脱
離の個数をもってラブオフの評価とした。当然ながら少
ないほど良好である。
【0087】試験6(ブロッキング性) サンプルを巻取りで10cm幅にスリットし、窓開き封
筒の作製装置(富士製袋機工業製、FWC−1)にセッ
トして連続して200枚/分の生産速度で100000
枚の封筒への窓部の貼り付けを行った。耐水性透明紙あ
るいはフィルムが重送などにより正確に窓部に貼り付け
られなかった枚数をブロッキング性として表わした。枚
数が少ないほどブロッキング性は良好で、窓開き封筒作
製の作業性が良い。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】評価:表1および表2から明かなように、
本発明による透明紙は、架橋型アルカリ可溶性樹脂によ
る耐水性透明化層の効果で良好な艶、および耐水性を有
するばかりでなく、回収時のアルカリ浴において速やか
な耐水性透明化層の脱離あるいは溶解を起こし、高いセ
ルロース支持体の回収性を示す。脱離した耐水性透明化
層は、小さく分解、分散あるいは溶解しているため、界
面活性剤の作用で排出することが可能で、セルロース支
持体のみの回収が容易である。このように、支持体のみ
が効率良く回収される結果、得られた故紙パルプで紙を
作製しても良好な印刷適性を有している。また、耐水性
透明化層に適度の顔料を含有するため耐ブロッキング性
が良好で、窓開き封筒の作製時に重送によるトラブルが
発生せず、作業性が高い。
【0091】これに対して、同様な実験において耐水性
透明化層を有さない比較例のサンプルは、透明性におい
て劣るだけでなく、耐水性も良好でない。ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステルなどの溶融押しだしコ
ーティングあるいは貼合せにより耐水性透明化層を設け
た場合、またはこれらのフィルムを直接用いた場合は、
リサイクル性に乏しく、窓開き封筒などに用いた場合は
紙としてのリサイクルは困難であるか、あるいは品質の
低い故紙しか得られない。アルカリ可溶性でない単なる
放射線硬化性樹脂のみで耐水性透明化層を設けた場合で
は、艶、耐水性は良好であるがアルカリによる剥離性が
悪く、また耐水性透明化層やラミネート層が回収された
支持体に付着、混合しているために、得られた故紙パル
プで紙を作製しても印刷適性が悪い。顔料を含むが平均
粒径が小さい場合には耐ブロッキングの向上が小さく、
また大きい場合にはラブオフが悪化する場合がある。ア
ルカリ可溶性ではあるが顔料を含まない場合は、ブロッ
キング性に難がある。支持体が透明紙ではなく、透明度
が60%を下回るような場合、アルカリ可溶性の耐水性
透明化層を設けても透明度の改良に限界があり、良好な
透視性を有するに至らず、透明紙としての利用は困難で
ある。
【0092】
【発明の効果】本発明の方法によるリサイクル型透明紙
は、使用時においては、耐水性透明化層と支持体との接
着性が高く、耐水性、透明性ともに良好であり、使用時
にはブロッキングせず、且つ使用済みの透明紙をリサイ
クルする場合においては、耐水性透明化層が容易に支持
体から分離でき、支持体のみの回収、再利用が容易であ
り、当然ながら窓開き封筒用のフィルムに用いれば何等
分別することなく上質紙と同様に回収工程にまわせるこ
とから環境保護、資源節約の面から、あるいは廃品の量
を低減させる意味からも、工業的価値の大なるものであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維を用いて製造した透明度
    60%以上の透明紙の少なくとも片面に、(1)放射線
    硬化性のカルボキシル基含有樹脂あるいは放射線硬化性
    のフェノール性水酸基含有樹脂の中から選ばれる1種類
    以上の放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂と、(2)平
    均粒径が1〜20μmである顔料、とからなるアルカリ
    可溶性樹脂組成物を塗布して放射線照射により硬化させ
    たアルカリ可溶性の耐水性透明化層を有することを特徴
    とするリサイクル可能な耐水性透明紙。
  2. 【請求項2】 アルカリ可溶性樹脂組成物に、架橋性の
    放射線硬化性樹脂を含有することを特徴とする請求項1
    記載のリサイクル可能な耐水性透明紙。
  3. 【請求項3】 放射線が電子線または紫外線であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のリサイクル
    可能な耐水性透明紙。
  4. 【請求項4】 放射線硬化性のアルカリ可溶性樹脂及び
    架橋性の放射線硬化性樹脂の合計した重量に対して、顔
    料の重量が0.5〜100重量%の範囲にあることを特
    徴とするアルカリ可溶性樹脂組成物を用いたことを特徴
    とする請求項1〜3記載のリサイクル可能な耐水性透明
    紙。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のリサイクル可能な耐
    水性透明紙を用いた窓開き封筒用フィルム。
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