JPH08120443A - リフトオフによる膜パターン形成方法 - Google Patents

リフトオフによる膜パターン形成方法

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JPH08120443A
JPH08120443A JP28284294A JP28284294A JPH08120443A JP H08120443 A JPH08120443 A JP H08120443A JP 28284294 A JP28284294 A JP 28284294A JP 28284294 A JP28284294 A JP 28284294A JP H08120443 A JPH08120443 A JP H08120443A
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JP
Japan
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vapor deposition
film
lift
pattern
resist pattern
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JP28284294A
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English (en)
Inventor
Masao Okamura
雅夫 岡村
Masahiro Agata
正浩 縣
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフトオフにより綺麗な断面矩形状の膜パタ
ーンを形成できるようにする。 【構成】 基板30上に逆テーパー状のリフトオフ用レ
ジストパターン32を形成し、真空チャンバー内で該基
板面に対してほぼ90度の入射角で蒸発粒子が入射する
ように金属膜38を蒸着し、その後、リフトオフ操作に
よりレジストパターンとその上の成膜物とを一緒に除去
するリフトオフによる膜パターン形成方法である。逆テ
ーパー状のリフトオフ用のレジストパターンの形成には
イメージリバースタイプのポジ型レジストを用いる。球
面状のドーム型蒸着治具を用い、その内面に多数の基板
を配設し、ドーム型蒸着治具の球面中心に蒸発源を設置
し、ドーム型蒸着治具を自転のみさせて蒸着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフトオフにより膜パ
ターンを形成する方法に関し、更に詳しく述べると、逆
テーパー状のリフトオフ用レジストパターンを用い、蒸
発粒子の入射角度がほぼ90度になるドーム型の蒸着治
具を用いて蒸着することにより、線幅の狭い膜パターン
を綺麗に形成できる方法に関するものである。この技術
は、特に薄膜磁気ヘッドのコイルパターンの形成などに
有用である。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドのウエハープロセスにお
いては、コイルパターンの形成などにリフトオフ方法が
用いられている。これは、基板上にリフトオフ用のレジ
ストパターンを形成し、その上に蒸着法により全面的に
成膜し、その後、リフトオフ溶剤を用いてレジストパタ
ーンとその上の成膜物とを一緒に除去することにより、
所望の膜パターンを形成する方法である。
【0003】従来、金属膜を蒸着する場合には、図4に
示すような自公転形式の蒸着装置が用いられていた。複
数枚の基板10を蒸着治具(プラネタリー)12に配設
し、それを真空チャンバー(図示せず)内に設置する。
そして蒸発源13から蒸発粒子を飛散させ(破線矢印で
示す)、蒸着治具12を軸aの回りにそれぞれ自転させ
ると共に、全体を軸bの回りで公転させて、基板10上
に金属膜を蒸着する。蒸着治具12が大きければ、それ
に取り付けることのできる基板枚数も多くできるが、真
空チャンバーは大型化する。そこで、比較的小さな真空
チャンバーでも多数枚の基板を搭載して効率良く蒸着で
きるように、蒸着治具12を立てて配置し、該蒸着治具
12を自公転させることによって、均一な膜厚が得られ
るように工夫している。この場合、基板10に対する蒸
発粒子の入射角度は、自公転蒸着治具12に依存してい
るが、通常30〜60度である。
【0004】ところで蒸着の前段階となるリフトオフ用
のレジストパターンの形成には、通常のポジ型レジスト
を使用する方法と、イメージリバースタイプのポジ型レ
ジストを使用する方法とがある。通常のポジ型レジスト
を使用すると、図5のAに示すように、正テーパー状の
レジストパターン14ができ、その上に蒸着することで
金属膜16が載る。イメージリバースタイプのポジ型レ
ジストを使用すると、図5のBに示すように、逆テーパ
ー状のレジストパターン18ができ、その上に蒸着する
ことで金属膜20が載る。その後、リフトオフ溶剤を用
いて、レジストパターン14,18を、その上に載って
いる金属膜と一緒に取り除くことで、所望の膜パターン
を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図5のAのよう
な正テーパー状のレジストパターン14(テーパー角が
45〜60度)の場合、蒸発粒子の入射角度が45度程
度では、レジストパターンの側面(傾斜面)に多くの成
膜物が付着するため、リフトオフが困難となる。また金
属は展延性に富むから、リフトオフできたとしても、金
属膜をレジストパターンの周囲で引きちぎることになる
ため、端縁にバリが生じ、綺麗な膜パターンが得られ難
い。
【0006】それに対して図5のBのような逆テーパー
状のレジストパターン18の場合、レジストパターン1
8のエッジによって成膜物が切り離されるため、リフト
オフ性は良好である。しかし、蒸発粒子の入射角度が3
0〜60度では、レジストパターンのクローズ領域(影
となる部分)にも蒸発粒子が侵入し、出来上がった膜パ
ターンは断面台形状になる。膜パターンが薄膜磁気ヘッ
ドのコイルパターンのような場合には、断面積が抵抗値
に直接影響するため、必要な断面積を確保するために断
面台形状だとパターン幅(底面での幅)が広くなる。そ
のため、狭い溝内にパターニングするような場合には、
リフトオフマージンが小さく位置合わせが困難になる。
また、パターンピッチを更に狭くしたい場合には対応し
難い。
【0007】本発明の目的は、リフトオフにより綺麗な
断面矩形状の膜パターンを形成できる方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に逆テ
ーパー状のリフトオフ用レジストパターンを形成し、真
空チャンバー内で該基板面に対してほぼ90度の入射角
で蒸発粒子が入射するように蒸着し、その後、リフトオ
フ操作によりレジストパターンとその上の成膜物とを一
緒に除去するリフトオフによる膜パターン形成方法であ
る。ここで、逆テーパー状のリフトオフ用のレジストパ
ターンの形成にはイメージリバースタイプのポジ型レジ
ストを用いる。そして真空チャンバー内で球面状のドー
ム型蒸着治具の内面に多数の基板を配設し、ドーム型蒸
着治具の球面中心に蒸発源を設置し、ドーム型蒸着治具
を自転のみさせて、各基板に対してほぼ90度の入射角
で蒸発粒子が入射するように蒸着する。
【0009】
【作用】逆テーパー状のリフトオフ用レジストパターン
を使用することで、該レジストパターンのエッジで、そ
の上に載る成膜物が切り離され、容易に且つ綺麗にリフ
トオフできるようになる。逆テーパー状のレジストパタ
ーンを形成した基板の表面に対してほぼ90度の入射角
度で蒸発粒子が入射すると、レジストパターンのクロー
ズ領域には蒸発粒子が到達せず、膜パターンは断面矩形
状に、即ち端部が垂直に成膜する。このため、膜パター
ンについて、同じ断面積が必要となる場合には、パター
ン底面の幅を狭くでき、リフトオフマージンを大きくと
れる。またパターンピッチを更に狭くすることが可能と
なり、薄膜磁気ヘッドの小形化、高性能化に有利とな
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明で用いる蒸着装置の一例を示
し、図2は本発明による蒸着状態の例を示している。図
2に示すように、まず基板30上にイメージリバースタ
イプのポジ型レジストを用いて逆テーパー状のリフトオ
フ用のレジストパターン32を形成する。図1に示すよ
うに、真空チャンバー内に設置する蒸着治具34は、球
面状のドーム型とする。このドーム型蒸着治具34の内
面に多数の前記基板30を配設し、ドーム型蒸着治具3
4の球面中心に蒸発源36を設置する。そしてドーム型
蒸着治具34を中心軸aの回りで自転のみ行わせて、各
基板30に対してほぼ90度の入射角で蒸発粒子が入射
するように蒸着すると、図2に示されているように金属
膜38が形成される。
【0011】基板面に対してほぼ垂直に蒸発粒子が入射
することと、逆テーパー状のレジストパターン32とを
用いることで、金属膜38は、レジストパターン32の
エッジで切り離された状態となり、且つ基板面に対して
垂直に成膜する。その後、リフトオフ溶剤に浸漬し超音
波をかけるリフトオフ操作によってレジストパターンと
その上の成膜物(金属膜)とを一緒に除去する。これに
よって、所望の膜パターンを得ることができ、且つその
膜パターンのエッジは基板面に対して垂直に立ったもの
となる。
【0012】特にパターン幅が狭い場合、従来タイプの
蒸着治具で蒸着すると、図3のBに示すように、リフト
オフによる膜パターン40bは断面が台形状になる。そ
れに対して本発明方法のようにして蒸発粒子の入射角度
が基板面に対してほぼ90度となるように成膜すると、
図3のAに示すように、リフトオフによる膜パターン4
0aは断面が矩形状になる。この膜パターンを比較する
と、同じ底面幅であれば、パターン断面積は、台形状の
膜パターン40bによりも矩形状の膜パターン40aの
方が大きくなる。膜パターンが薄膜磁気ヘッドのコイル
パターンの場合は、台形状の膜パターン40bによりも
矩形状の膜パターン40aの方が抵抗値は低くなる。
【0013】従って、薄膜磁気ヘッドのウエハープロセ
スにおいて、アルミナ膜42によって形成した溝44の
部分に膜パターン(コイルパターン)40a,40bを
形成する場合、従来、抵抗を下げるために溝幅いっぱい
に膜パターン40bを形成しなければならなかったもの
が、本発明では同じ抵抗値であれば、膜パターン40a
の幅が狭くてよく、リフトオフマージンが大きくなり溝
44に対する位置合わせが容易となる。現在行われてい
る膜パターンで説明すると、膜厚が約1μm、膜パター
ン幅が従来方法では17〜18μmであったのに対して
本発明方法では15μmでよい。このことは、薄膜磁気
ヘッドの小形化、高性能化に伴って、更に膜パターン幅
を狭くする必要が生じた時に、極めて有効となる。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のように、逆テーパー状の
リフトオフ用レジストパターンを形成した基板に対し
て、ほぼ90度の入射角で蒸発粒子が飛んでくるように
蒸着し、その後、リフトオフする方法であるから、レジ
ストパターンのエッジで、その上に載る成膜物が切り離
されると共に、レジストパターンのクローズ領域には蒸
発粒子が到達せず、膜パターンのエッジが垂直となるよ
うに成膜できる。つまりリフトオフ後の膜パターンは断
面矩形状になる。このため、同じ断面積が必要となる場
合にはパターン底面の幅を狭くできることになり、リフ
トオフマージンが大きく、位置合わせが容易となる。ま
たパターンピッチを更に狭くする場合に有利であり、薄
膜磁気ヘッドの小形化、高性能化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸着装置の一例を示す概略説明
図。
【図2】本発明による成膜工程の例を示す説明図。
【図3】本発明と従来技術との膜パターンの説明図。
【図4】従来の蒸着装置の概略説明図。
【図5】従来の成膜工程の説明図。
【符号の説明】
30 基板 32 逆テーパー状のレジストパターン 34 ドーム型蒸着治具 36 蒸発源 38 金属膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に逆テーパー状のリフトオフ用レ
    ジストパターンを形成し、真空チャンパー内で該基板面
    に対してほぼ90度の入射角度で蒸発粒子が入射するよ
    うに蒸着し、その後、リフトオフ操作によりレジストパ
    ターンとその上の成膜物とを一緒に除去することを特徴
    とするリフトオフによる膜パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 イメージリバースタイプのポジ型レジス
    トを用いて基板上に逆テーパー状のリフトオフ用のレジ
    ストパターンを形成し、真空チャンバー内で球面状のド
    ーム型蒸着治具の内面に多数の前記基板を配設し、ドー
    ム型蒸着治具の球面中心に蒸発源を設置し、ドーム型蒸
    着治具を自転のみさせて、各基板に対してほぼ90度の
    入射角度で蒸発粒子が入射するように蒸着し、その後、
    リフトオフ操作によりレジストパターンとその上の成膜
    物とを一緒に除去することを特徴とするリフトオフによ
    る膜パターン形成方法。
JP28284294A 1994-10-21 1994-10-21 リフトオフによる膜パターン形成方法 Pending JPH08120443A (ja)

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