JPH08103406A - 絹製払拭布 - Google Patents

絹製払拭布

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Publication number
JPH08103406A
JPH08103406A JP6241490A JP24149094A JPH08103406A JP H08103406 A JPH08103406 A JP H08103406A JP 6241490 A JP6241490 A JP 6241490A JP 24149094 A JP24149094 A JP 24149094A JP H08103406 A JPH08103406 A JP H08103406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silk
fibroin
subjected
wiping cloth
obtd
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6241490A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Suda
正弘 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANEBO TOIDE KK
Original Assignee
KANEBO TOIDE KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KANEBO TOIDE KK filed Critical KANEBO TOIDE KK
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Publication of JPH08103406A publication Critical patent/JPH08103406A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズに付着した脂肪汚れを良好に拭き取る
ことができ、且つ安価な絹製払拭布を提供する。 【構成】 絹を還元し、得られた還元絹を不織布とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は払拭布に関するものであ
り、メガネやカメラ等のレンズ、貴金属、もしくは自動
車の窓ガラス、或はCRTディスプレーの画面を拭く際
に用いられる絹製払拭布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メガネ等のレンズや貴金属の表面に付着
する汚れは、接触によって付着した皮脂によるものが殆
んどであり、この様な脂肪分は綿布やティッシュ・ペー
パーでは十分にぬぐい取ることができず、いたずらにそ
の脂肪分をレンズ表面や貴金属全体に拡散させてしまう
ことになる。レンズ等の表面に付着した汚れを取り除く
には、この様な脂肪汚れを取り除く機能を持ちつつ、且
つレンズ表面を傷つけない柔らかさが要求される。
【0003】そこで従来ではメガネのレンズ表面や貴金
属を拭く為のものとして、約0.5デニールの極細ポリ
エステル繊維で作られた布(商品名:トレシー、東レ株
式会社製)や、セーム革、または紙製のクロスが用いら
れてきた。
【0004】上記極細ポリエステル繊維の布は、レンズ
表面に付着した脂肪汚れを微細な繊維組織に閉じ込めて
取り除くものであり、脂肪分を良好に除去できる。また
セーム革も良好に脂肪分を除去できるが、これは構成組
織が細かくまた蛋白質で構成されているからであると考
えられている。紙製クロスは糊を増量させてパルプ屑が
出難くしたもので、脂肪分の除去能力は劣るものの、安
価なものである。
【0005】他方、自動車の窓ガラスやCRTディスプ
レー画面は、上記の様な脂肪汚れの他に、水性の汚れも
付着している。該水性の汚れは、湿らせたティッシュ・
ペーパーにより容易に取り除くことができるが、脂肪分
の汚れは上述の様に十分にぬぐい取ることができず、ガ
ラス表面に拡散させてしまうこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レンズ拭きとして利用
されている上記極細ポリエステル繊維の布(トレシー)
は、特殊な繊維を用いていることから、その製造にコス
トがかかり、製品が高価なものとなってしまうという問
題がある。また極細繊維である為に肌触りとしてヌメリ
感があり、従って使用に際し指が滑って拭きにくく、更
に素材のポリエステルが油を吸収しない性質である為
に、油分を拭き取るには限界があった。
【0007】同様にセーム革はレンズ表面に付着した脂
肪汚れを良く落とすが、上記極細ポリエステル繊維の布
と同様に高価である。一方紙製クロスは安価ではある
が、脂肪汚れを落とすには不十分なものである。
【0008】本発明は以上の様な状況に鑑みてなされた
ものであって、安価で、しかもレンズ等についた脂肪分
を良好に取り除くことのできる絹製払拭布を提供するこ
とを目的とする。更に脂肪汚れと共に水性汚れも付着し
ている自動車の窓ガラス等の清浄にも用いることのでき
る絹製払拭布を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の係る絹製払拭布
は、絹を還元することにより得られる還元絹を不織布と
したものである。また上記不織布に吸水性ポリマー及び
/または洗剤を含有させるとより好ましい。
【0010】
【作用】本発明においては、素材たる絹を還元して用い
る様にしたので、該絹の脂肪分に対する吸着性が増す。
即ち還元により不純物が完全に除かれ絹フィブロインの
みとなった状態となる為に脂肪分を吸収し易くなるので
ある。この吸着性はメガネのレンズ等の表面に付着した
脂肪汚れを良好に拭き取る様に作用する。また上記還元
絹に吸水性ポリマー及び/または洗剤を組合わせた絹製
払拭布は、脂肪性の汚れを除きつつ水性の汚れも拭き取
ることができる。
【0011】加えて上記還元絹を不織布としたので、製
造コストが低くなる。更に絹は吸湿性に富み、平常大気
中では約13%含水しているから、静電気が発生し難く、
CRTディスプレー画面拭きとして用いても良好であ
る。
【0012】
【実施例】本発明の絹製メガネ拭きの製造方法について
述べる。繭糸は2本のフィブロインとその表面を包んで
いる膠質のセリシンからできているが、まず繭糸に精練
処理を施して、セリシンを取り除きフィブロインのみと
する。
【0013】このフィブロインに13%過酸化水素水を加
え98℃で1時間処理して還元し、フィブロインに付着し
ている不純物を除去する。この様に還元処理を施すこと
によって、脂肪に対し吸着性の高いフィブロインが得ら
れる。
【0014】上記還元処理したフィブロイン(還元絹)
に低融点ポリエステル系樹脂で被覆された芯鞘構造のポ
リエステル系バインダーを添加し、乾式抄紙法により不
織布に成形する。尚、不織布の製造方法としては、湿式
抄紙法、ニードル法、ウォーターニードル法、バインダ
ー法等で行っても良い。
【0015】次に上記不織布に柔軟加工を施す。柔軟加
工の方法としては、打布機やラセン柔布機等を用い、機
械的にもみ又は打つことによって柔軟にする。このよう
に柔軟加工を施すことによって絹繊維が浮き上がり、そ
の為レンズを拭く際に接触表面積が増大することになる
ので、拭き取り効果が更に向上する。
【0016】以上の様にして絹製払拭布が製造され、こ
れを用いてメガネのレンズ等を拭くと、該絹製払拭布の
脂肪分吸着性によってレンズ表面に付着した脂肪分が良
好に取り除かれる。
【0017】また上記不織布に吸水性ポリマー(例えば
商品名:ランシール、東洋紡(株)製)を拡散したり、
また洗剤(界面活性剤)を含浸させても良く、この場合
は水性の汚れを除きつつ脂肪性の汚れも拭き取ることが
できる。従って自動車窓ガラス等の様に、脂肪汚れだけ
でなく、水性の汚れも付着している場合に特に有効であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る絹製メガネ拭きにおいて
は、絹を還元して還元絹としたものを用いる様にしたか
ら、脂肪分の吸着が良好となり、メガネやカメラのレン
ズまたは貴金属等の脂肪分の汚れを良好に拭き取ること
ができ、しかも安価である。更に吸水性ポリマー及び洗
剤を含浸させたものは、脂肪性の汚れだけでなく水性の
汚れ、また水分もぬぐい取ることができ、自動車の窓ガ
ラスの様に脂肪性・水性の両方の汚れの付着したところ
を拭く場合にも良好に汚れを拭き取ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絹を還元し、得られた還元絹を用いて不
    織布としたものであることを特徴とする絹製払拭布。
  2. 【請求項2】 上記不織布に吸水性ポリマー及び/また
    は洗剤を含有させたものである請求項1に記載の絹製払
    拭布。
JP6241490A 1994-10-05 1994-10-05 絹製払拭布 Withdrawn JPH08103406A (ja)

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JP6241490A JPH08103406A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 絹製払拭布

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JP6241490A JPH08103406A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 絹製払拭布

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JPH08103406A true JPH08103406A (ja) 1996-04-23

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ID=17075102

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JP6241490A Withdrawn JPH08103406A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 絹製払拭布

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JP (1) JPH08103406A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491705B1 (ko) * 2002-07-30 2005-05-27 민병무 견 피브로인 나노섬유로 이루어진 부직포 형태의창상피복재 및 그 제조방법
CN102677392A (zh) * 2012-05-17 2012-09-19 南通丝乡丝绸有限公司 生化亲水蚕丝无纺布的生产工艺

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Effective date: 20020115