JP2003290107A - 洗浄物 - Google Patents
洗浄物Info
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Abstract
清浄にし更に拭き残りなく使用することが出来る簡便な
洗浄物の提供。 【解決手段】 各種有機溶剤および／又は界面活性剤を
極端に低濃度、例えば０．０００１〜０．１質量％含有
する洗浄剤水溶液を布帛に含浸させた洗浄物。
Description
光ディスク等の光情報記録媒体、これらの記録あるいは
読み出し装置を含む光情報装置におけるレンズ、拡大鏡
レンズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ等光学機器のレン
ズ、その他光学インターフェイス、光学機器の鏡面部や
一般の化粧鏡等の光沢表面、パソコンの画面、液晶画
面、プラスチック製品、建築物の窓ガラスや車両の窓ガ
ラス等のガラス等の透明性のある表面の洗浄に適した洗
浄物に関する。
ンズ、パソコンの画面、液晶画面、プラスチック製品、
窓ガラス、ガラス等の透明性のある表面やＣＤ盤、ＭＤ
盤、光ディスク、鏡等の光沢表面を清浄にする目的で数
々の洗浄剤が市販されている。これらのものは透明性が
高い又は表面に光沢性があるため油溶性、水溶性の汚れ
が付着すると目立つ他、使用に支障が生じる原因とな
る。
されているが、液状タイプ、フォームタイプのものであ
ると使用時に洗浄剤の他に拭き取るティッシュペーパー
等の布帛が必ず必要になってくるため簡便性に欠ける。
また、洗浄成分である有機溶剤や界面活性剤により汚れ
を洗浄すると、余剰の洗浄成分が表面に残って拭き残り
となり、これが使用時に支障が出る原因となっている。
拭き残りの問題を回避するため、洗浄成分にエタノー
ル、イソプロピルアルコール等の分子量が小さく、揮発
性の高い低級アルコールを配合した製品も販売されてい
るが、眼鏡等のレンズは表面がコート処理されており、
低級アルコールはこのコート処理剤を剥離させてしまう
という問題がある。さらに、洗浄剤が含有されていな
い、乾燥した布帛で拭くタイプの洗浄物もあるが、汚れ
の程度が軽度の場合は有効であっても、水溶性、油溶性
の目立つ汚れがあるとこのような洗浄物で拭くだけでは
充分な洗浄効果が得られないことと、乾燥しているた
め、清掃時に被洗物との摩擦が大きくなり、被洗物表面
を傷をつける恐れがあるという問題がある。
技術の欠点に鑑み、ＣＤ盤、ＭＤ盤、光ディスク等の光
情報記録媒体、これらの記録あるいは読み出し装置を含
む光情報装置におけるレンズ、拡大鏡レンズ、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等光学機器のレンズ、その他光学イン
ターフェイス、光学機器の鏡面部や一般の化粧鏡等の光
沢表面、パソコンの画面、液晶画面、プラスチック製
品、建築物の窓ガラスや車両の窓ガラス等のガラス等の
透明性のある表面の汚れを拭き残りなく清浄にすること
が出来、また洗浄剤成分により眼鏡等レンズにコート処
理されているコート剤の剥離の問題を回避し、洗浄剤と
布帛が一体となっているため、簡便に使用することので
きる洗浄物を提供することを課題とする。
解決するために鋭意研究を重ねた結果、低級アルコール
を含まない各種有機溶剤、および／又は界面活性剤を極
端に低濃度で含有する洗浄剤を布帛に含浸させて使用す
る事により、十分な洗浄能力があり、更に拭き残りがな
く、また眼鏡等の表面コートを剥離させることがなく、
簡便に清浄できる洗浄物を見出し、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
説明する。本願発明の洗浄物は主として、ＣＤ盤、ＭＤ
盤、光ディスク等の光情報記録媒体、これらの記録ある
いは読み出し装置を含む光情報装置におけるレンズ、拡
大鏡レンズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、等光学機器の
レンズ、その他光学インターフェイス、光学機器の鏡面
部や一般の化粧鏡等の光沢表面、パソコンの画面、液晶
画面、プラスチック製品、建築物の窓ガラスや車両の窓
ガラス等のガラス等の透明性のある表面を拭き残りなく
清浄にするために用いることが出来る。さらに、本発明
の洗浄物は布帛を用いているため、簡便に使用すること
ができる。
は、水溶性有機溶剤および／又は油溶性有機溶剤を使用
することができる。水溶性有機溶剤としてはコート処理
された洗浄表面に対してコート剤の剥離を促進すること
が少なく、水に対して常温で任意に溶解することのでき
るものである。例として、プルピレングリコール、グリ
セリン等のポリオール類、エチレングリコールモノプロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル等の水溶性グリコ
ールエーテル類、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン
類、イミダゾール、ピリジン等の含窒素複素環式アミン
およびその誘導体等を挙げることが出来る。
フィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、オレフィン系
炭化水素、芳香族炭化水素等の石油系有機溶剤類、エチ
レングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリ
コールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等の油
溶性グリコールエーテル類、大豆油などの脂肪酸トリグ
リセリド類等を挙げることが出来る。
合物としても使用することが出来、更に水溶性有機溶剤
と油溶性有機溶剤を混合して使用することも出来る。有
機溶剤の使用量としては洗浄剤の０．０００１〜０．１
質量％が好ましく、０．００５〜０．０５質量％で使用
することが特に好ましい。また水溶性有機溶剤と油溶性
有機溶剤は水溶性、油溶性の両方の汚れに対応するため
に混合して使用することが好ましい。水溶性有機溶剤と
油溶性有機溶剤を混合して使用する場合は、質量比で９
／１〜１／９が好ましく、８／２〜２／８で使用するの
が特に好ましい。有機溶剤量が０．１質量％を超えると
拭き残りの原因となり、また０．０００１質量％未満で
あると汚れ落ちが不充分な場合が生じる。
浄成分としてや被洗物表面への均一の濡れ性向上のため
に含むことが好ましい。本発明の洗浄剤に含まれる界面
活性剤は、単品としても２種類以上の混合物としても使
用することが出来る。界面活性剤としてはノニオン系、
アニオン系、カチオン系、両性のいずれの界面活性剤で
あってもよい。
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキルフェノールエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アル
キルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。アニオ
ン界面活性剤としては例えばアルキル硫酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼン
スルフォン酸塩、脂肪酸塩などが挙げられる。カチオン
界面活性剤としては例えば、塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリ
ジニウムなどが挙げられる。また両性界面活性剤として
はアルキルベタイン、アルキルジエチルエチレントリア
ミノ酢酸などが挙げられる。これら界面活性剤の中で洗
浄性からノニオン系活性剤を使用することが好ましい。
また界面活性剤は単独でも２種類以上の混合物としても
使用することができる。界面活性剤の使用量としては洗
浄剤の０．００１〜０．１質量％が好ましく、洗浄性と
拭き残りを考慮すると０．００５〜０．０５質量％で使
用することが特に好ましい。
用量に大きな差があるが、その使用量は洗浄剤の０．１
質量％以下におさえることが大切である。防腐剤の使用
量が０．１質量％を超えると拭き残りの原因となる。従
って、使用し得る防腐剤は、単独で使用する場合は少量
でも効果の大きい防腐剤を使用したり、複数の防腐剤の
併用により使用量を低減する工夫が必要となる。単独で
も使用できる防腐剤の例として、メチルイソチアゾリノ
ン、クロロメチルイソチアゾリノン、ベンズイソチアゾ
リノン、ブロモニトロプロパンジオール等が挙げられ
る。
れない範囲で必要により、通常洗浄剤に用いられる成
分、例えば酸化防止剤、防錆剤、ｐＨ調整剤、シリコー
ンオイル類、フッ素オイル類、香料などを適宜配合して
よい。但し、拭き残りを防ぐために、水以外の配合成分
の総量は１質量％以内に押さえることが好ましく、更に
好ましくは０．５質量％以内である。
るものではないが、例えばセルロース繊維である綿、綿
リンター、パルプ、ビスコース法レーヨン、銅アンモニ
ア法レーヨン及びそれらを改質したもの等を挙げること
が出来る。また疎水性繊維とし、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ナイロン繊
維等を挙げることが出来、これらの繊維は単体又は混合
物として使用することが出来る。また、布帛の目付量は
薄すぎても厚すぎても使用しにくいため、１０〜１２０
ｇ／ｍ2 で使用することが好ましく、更には１５〜８０
ｇ／ｍ2で使用することが好ましい。また布帛の繊維径
が１０μｍ以下のものが混紡された極細繊維布帛である
と、被洗物表面への接点数が多く、密着性が高いことか
ら洗浄力、拭き残りの少なさの点から好ましい。また布
帛の中でも特に不織布を使用することが、寸法や目付量
等の製造安定性が高いこと、コストの面で優れることか
ら好ましい。この様な布帛の例として、 綿布、亜麻、
Ｃ１０３０、ＧＮ２５２、（旭化成（株）社製不織
布）、 ＣＯ４０Ｎ／Ａ０２（ユニチカ（株）社製不織
布）、 ＲＰＥ５０７０Ａ（オーミケンシ（株）社製不
織布）、ＡＰ−５０（デュポン（株）製不織布）が挙げ
られる。
て製造される。洗浄物中の洗浄剤が布帛質量に対して少
なすぎると洗浄効果を発揮するほど被洗物表面に洗浄剤
を付与することが出来ず、また汚れ分を除去するのに必
要な量以上では、拭き残りの原因となることや過剰のた
めコスト高になるので、洗浄物中の洗浄剤の総量が、布
帛質量に対して５０〜３００質量％含浸されていること
が好ましく、８０〜２００質量％含浸されていることが
特に好ましい。
表面以外にも、表面を清浄にすることが出来るため、家
具や台所周辺、自動車外部および内部、自転車、装飾
品、テキスタイル、タイル等の洗浄物として使用するこ
とが出来る。
る、また例中の「％」は「質量％」を示す。また、実施
例中で行う洗浄物の評価方法は以下の通りである。 ＜汚れ落ち評価方法＞ＯＡフィルターアイセフティ Ｅ
ＶＦ−Ｃ１（コクヨ（株）社製）に人工汚垢を薄く一面
に広げる。表面を乾燥させた後、表面の浮いている汚れ
を乾いた布で拭き取り、ＯＡフィルターに汚れを定着さ
せる。洗浄物で汚れを拭き取り、汚れ落ちの程度を目視
にて判定する。評価基準は以下の通りである。 ○ 被洗物上に人工汚垢が事実上残らない。 △ 被洗物上に人工汚垢が微かに残る。 × 被洗物上の人工汚垢をふき取れずに、被洗物上に人
工汚垢が残る。
ンズを拭き、目視にて拭き残りを観察する。評価基準は
以下の通りである。 ○ レンズを透かしてみても拭き残り、レンズ上に拭き
残りが観察されない。 △ レンズを透かしてみると、支障がない程度である
が、拭き残り微かに観察される。 × レンズを透かしてみると、支障がある程、拭き残り
が観察される。
クリル極細繊維不織布（商品名：シャレリアＣ１０３０
目付３０ｇ／ｍ2 旭化成（株）社製）に不織布の質量
当たり洗浄剤が１５０％になるように含浸して本発明の
洗浄物を得た。得られた洗浄物を用いて汚れ落ち評価試
験と拭き残り評価試験を評価方法に従い行った。評価結
果を表１に示す。
合し、コットン系極細繊維不織布（商品名：エスコット
ファインＣＯ４０Ｎ／Ａ０２ 目付４０ｇ／ｍ2 ユニチ
カ（株）社製）に不織布の質量当たり洗浄剤が１５０％
になるように含浸して本発明の洗浄物を得た。得られた
洗浄物を用いて汚れ落ち評価試験と拭き残り評価試験を
評価方法に従い行った。評価結果を表１及び表２に示
す。
クリル極細繊維不織布（商品名：シャレリアＣ１０３０
目付３０ｇ／ｍ2 旭化成（株）社製）に不織布の質量
当たり洗浄剤が１５０％になるように含浸して比較例の
洗浄物を得た。得られた洗浄物を用いて汚れ落ち評価試
験と拭き残り評価試験を評価方法に従い行った。評価結
果を表２に示す。
により、簡便にレンズ、眼鏡レンズ、カメラレンズ、パ
ソコンの画面、液晶画面、プラスチック製品、建築物の
窓ガラスや車両の窓ガラス等のガラス等の透明性のある
表面やＣＤ盤、ＭＤ盤、光ディスク、鏡等の光沢表面を
拭き残りなく清浄にすることが出来る。
Claims (6)
- 【請求項１】 水溶性有機溶剤および／又は油溶性有機
溶剤を単独または混合物とし、合計で０．０００１〜
０．１質量％を含有する洗浄剤を布帛に含浸させてなる
ことを特徴とする洗浄物。 - 【請求項２】 水溶性有機溶剤がポリオール類および／
又は水溶性グリコールエーテル類から、油溶性有機溶剤
が石油系有機溶剤類および／又は油溶性グリコールエー
テル類からそれぞれ選ばれることを特徴とする請求項１
記載の洗浄物。 - 【請求項３】 上記洗浄剤が１種または２種以上の界面
活性剤を０．００１〜０．１質量％含有することを特徴
とする請求項１または２記載の洗浄物。 - 【請求項４】 界面活性剤がノニオン界面活性剤である
ことを特徴とする請求項３記載の洗浄物。 - 【請求項５】 洗浄剤が一種また２種以上の防腐剤を
０．０００１〜０．１質量％含有することを特徴とする
請求項１から４記載の洗浄物。 - 【請求項６】 洗浄剤が水を９９．０質量％以上含有す
ることを特徴とする請求項１から５記載の洗浄物。
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|---|---|---|---|
| JP2002103043A JP4033381B2 (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 洗浄物 |
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2002
- 2002-04-04 JP JP2002103043A patent/JP4033381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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