JPH0779042B2 - 積層鉄芯用電磁鋼板 - Google Patents

積層鉄芯用電磁鋼板

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JPH0779042B2
JPH0779042B2 JP63054770A JP5477088A JPH0779042B2 JP H0779042 B2 JPH0779042 B2 JP H0779042B2 JP 63054770 A JP63054770 A JP 63054770A JP 5477088 A JP5477088 A JP 5477088A JP H0779042 B2 JPH0779042 B2 JP H0779042B2
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JP
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steel sheet
groove
laminated iron
iron core
magnetic steel
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紘 鍬本
正治 実川
元伸 光成
洋一 古賀
俊一 田鍋
淳一 稲垣
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は積層鉄芯用電磁鋼板に関する。
〔従来の技術〕
モータ等の積層鉄芯は、電磁鋼板を打ち抜いて多数枚積
層させ、そのエツジ部を溶接することにより製造され
る。このような積層鉄芯の製造においては、鋼板の打抜
き性と溶接性が問題となる。すなわち、電磁鋼板を打抜
きダイスで打抜く場合、1回のダイス研磨でできるだけ
多量に鋼板を打ち抜けること、すなわち打抜き性に優れ
ていることが要求され、また積層された鋼板のエツジ部
を溶接する際、溶接部にブローホール等の欠陥を生じさ
せることなく高速で溶接できることが要求される。
これらのうち打抜き性については、鋼板表面の絶縁皮膜
に有機系のものを用いることにより著しく向上させるこ
とができる。しかし、このような有機系皮膜は上記エツ
ジ部の溶接の際その熱で分解してガス化し、このガスが
溶接ビードに侵入して溶接部にブローホールを発生さ
せ、溶接性を低下させるという問題を生じさせる。
このような問題に対し、特公昭49−6744号が提案されて
いる。この電磁鋼板は、鋼板表面に20Hrmsμinch以上の
粗さを付与し、その上に有機系皮膜を形成したもので、
鋼板表面粗さによつてガス抜き用の空隙を形成し、溶接
等に生じる分解ガスをこの空隙から散逸させることによ
り、ガスの溶接ビードへの侵入を防止するようにしたも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この電磁鋼板には次のような問題がある。
(イ)優れた溶接性は得られるが、表面が第6図に示す
ような凹凸状であるため、積層鉄芯の占積率が低く、製
品の磁気特性が劣る。
(ロ)従来の粗さ付与方法では不均一な粗さしか形成で
きず、このためその上面に塗布される皮膜も厚い所と薄
い所ができて不均一となり、打抜き性に劣る。
(ハ)塗膜厚が不均一であるため、打ち抜き後焼鈍して
使用する電磁鋼板は、組み立てまでの滞留中にサビが発
生し易い。
本発明はこのような従来の問題に鑑みなされたもので、
打抜き性及び溶接性に優れ、しかも高い占積率を得るこ
とができる積層鉄芯用電磁鋼板を提供せんとするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
このため本発明は、鋼板の表面全体に対し、鋼板表面積
に対して占める面積率が10〜80%、溝深さが2μm以
上、溝ピッチが800μm以下の連続状の溝を形成すると
ともに、溝形成部以外の残部をブライト面に構成し、こ
のような鋼板面に有機質を含む絶縁皮膜を形成したもの
である。
このような鋼板は、溶接熱で皮膜が分解して生じたガス
が、その連続状の溝を通じて適切に抜けるとともに、溝
以外の表面が平滑なブライト面であるため、積層させた
際に高い占積率が得られる。また、ベース面がブライト
面で構成されているため、塗膜厚が均一に形成され、こ
の結果、優れた打抜き性が得られるとともに、サビの発
生も適切に防止される。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明の電磁鋼板は、その表面に所定の深さ、ピッチ及
び面積率で連続状の溝を有し、且つ溝形成部以外の残部
がブライト面に構成されている。第1図及び第2図は本
発明鋼板の表面の構成例を示すもので、第1図に示すも
のは鋼板の圧延方向に並列的な縦溝(1a)を形成した
例、第2図に示すものは、ローレット状の溝(1b)を形
成した例であり、いずれも連続状の溝を有し、また、溝
形成部以外の残部がブライト面(2)で構成されてい
る。
溝(1)は、鋼板表面積に対して占める割合(面積積
率)は10〜80%の範囲とする。第3図は溝の占める面積
率とブローホールの発生の程度及び打抜き性との関係を
示すもので、溝の深さ5μm、絶縁皮膜厚2μm(フエ
ノール樹脂+Mg2CrO7)の鋼板を例に調べたものであ
る。これによれば、溝の割合が増す程、ガス抜け性がよ
いためブローホールの発生が抑えられ、面積率10%以上
(好ましくは20%以上)でほぼ満足できる結果が得られ
る。また、面積率があまり大きくなると皮膜の不均一性
から打抜き性が劣化し、面積率が80%を超えるとその劣
化が著しい。このようなことから、ブローホールの発生
を抑え、しかも良好な打抜け性を確保するためには、面
積率を10〜80%(好ましくは20%〜70%)とする必要が
ある。
また、ガス抜け性を確保するために溝の深さは2μm以
上とする。第4図は、溝の深さがブローホール発生に及
ぼす影響を示したもので、溝面積率15%の鋼板を例に溶
接速度40cm/minで溶接した際のブローホール発生の程度
を調べたものである。これによれば溝の深さが大きい程
ブローホールの発生が抑えられ、深さ2μm以上でほぼ
満足する結果が得られている。
また、第1図及び第2図に示されるような連続状の溝の
ピッチpはガス抜け性等の観点から800μm以下とす
る。
なお、溝は、一般にダル加工機(レーザダル加工機等)
により表面を加工された圧延ロールに鋼板を通し、ロー
ル面の凹凸を鋼板のブライト面に転写することにより形
成される。
以上のように溝が形成された鋼板の表面には有機質を含
む絶縁皮膜が形成される。この絶縁皮膜としては、有
機系皮膜、有機質と無機質との混合皮膜、有機系皮
膜と無機系皮膜との積層皮膜等がある。
〔実施例〕
ブライト面の電磁鋼板を、レーザダル加工機によつて加
工された圧延ロールで圧下して第1図及び第2図に示す
ような溝を形成した後、鋼板表面にフエノール樹脂及び
Mg2CrO7を混合した絶縁皮膜を形成した。そして、この
ように得られた鋼板について積層鉄芯を製造する際の占
積率、ガス抜け性、打抜き性を調べた。比較のため特公
昭49−6744号に基づく電磁鋼板を製造し、同様の試験を
行つた。その結果を各鋼板の溝の面積率等とともに第1
表及び第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上述べた本発明によれば、 (イ)表面に所定の深さ、ピッチ及び面積率で形成され
た連続状の溝により良好なガス抜け性を有し、溶接部内
のブローホールの発生を適性に抑えることができ、 (ロ)溝の占める割合の上限が定められ、且つ溝以外の
残部がブライト面であるため、絶縁皮膜の膜厚を均一化
でき、これによつて良好な打抜け性を得ることができ、 (ハ)溝以外の残部がブライト面であるため、積層鉄芯
の占積率の低下を防止することができ、磁気特性を向上
させることができ、 (ニ)塗膜厚を均一化できるためサビの発生を防止でき
る。
等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明鋼板の溝形状の1例を示す拡大斜視図で
ある。第2図は本発明鋼板の溝形状の他の例を示す拡大
平面図である。第3図は本発明鋼板において溝面積率が
ブローホール発生の程度及び打抜き性に及ぼす影響を示
したものである。第4図は本発明鋼板において溝深さが
ブローホール発生の程度に及ぼす影響を示したものであ
る。第5図は従来の電磁鋼板の表面性状を示す説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 洋一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田鍋 俊一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 稲垣 淳一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−134043(JP,A) 特開 昭54−43115(JP,A) 特開 平1−309304(JP,A) 特公 昭49−6744(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面全体に対し、鋼板表面積に対して占め
    る面積率が10〜80%、溝深さが2μm以上、溝ピッチが
    800μm以下の連続状の溝を形成するとともに、溝形成
    部以外の残部をブライト面で構成した鋼板表面に、有機
    質を含む絶縁皮膜を形成してなる積層鉄芯用電磁鋼板。
JP63054770A 1988-03-10 1988-03-10 積層鉄芯用電磁鋼板 Expired - Lifetime JPH0779042B2 (ja)

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JPH01230209A JPH01230209A (ja) 1989-09-13
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