JP3374956B2 - 積層鉄心の製造方法および製造装置 - Google Patents
積層鉄心の製造方法および製造装置Info
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- JP3374956B2 JP3374956B2 JP06198897A JP6198897A JP3374956B2 JP 3374956 B2 JP3374956 B2 JP 3374956B2 JP 06198897 A JP06198897 A JP 06198897A JP 6198897 A JP6198897 A JP 6198897A JP 3374956 B2 JP3374956 B2 JP 3374956B2
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は巻線性がすぐれた積層鉄
心の製造方法および製造装置に関する。
心の製造方法および製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】モ−タに使用される積層鉄心は、その磁
極に巻線が施される。積層鉄心を構成する鉄心片は順送
り金型装置で打抜き形成される。該打抜きの際、パンチ
とダイのクリアランスの調整やパンチ刃先を研磨してい
ても打抜き側（上面側）にだれ、下面側にバリが多少生
じる。
極に巻線が施される。積層鉄心を構成する鉄心片は順送
り金型装置で打抜き形成される。該打抜きの際、パンチ
とダイのクリアランスの調整やパンチ刃先を研磨してい
ても打抜き側（上面側）にだれ、下面側にバリが多少生
じる。
【０００３】鉄心片を所定厚みに積層してなる積層鉄心
は磁極に巻線されるが、磁極に生じたバリにより巻線の
絶縁皮膜が損傷する等の問題がある。特に、モ−タの高
性能化のために巻線を高密度にするように、より細い線
を高い張力下で強く巻回する場合に前記絶縁皮膜が損傷
して絶縁性が劣化する、あるいは酷いときは断線する等
の問題がある。
は磁極に巻線されるが、磁極に生じたバリにより巻線の
絶縁皮膜が損傷する等の問題がある。特に、モ−タの高
性能化のために巻線を高密度にするように、より細い線
を高い張力下で強く巻回する場合に前記絶縁皮膜が損傷
して絶縁性が劣化する、あるいは酷いときは断線する等
の問題がある。
【０００４】かかる問題の対策として、次のようなもの
がある。積層１番目（最下層）の鉄心片はバリが上面側
に生じるように下側から打抜き、次に積層から最上層に
積層する鉄心片はバリが下面側に生じるように上面側か
ら打抜き、いわゆる最下層の鉄心片は下面にバリがな
く、最上層の鉄心片は上面にバリがないようにした積層
鉄心がある。
がある。積層１番目（最下層）の鉄心片はバリが上面側
に生じるように下側から打抜き、次に積層から最上層に
積層する鉄心片はバリが下面側に生じるように上面側か
ら打抜き、いわゆる最下層の鉄心片は下面にバリがな
く、最上層の鉄心片は上面にバリがないようにした積層
鉄心がある。
【０００５】
【この発明が解決しようとする課題】これはそれなりの
効果があるが、バリそのものが無いわけでないから、か
しめ積層した鉄心の端面に微細な凹凸が存在し、また、
端面角部に尖り等が見られ、細い線を強い張力を掛け高
速で巻回した巻線に傷が付く場合がある。
効果があるが、バリそのものが無いわけでないから、か
しめ積層した鉄心の端面に微細な凹凸が存在し、また、
端面角部に尖り等が見られ、細い線を強い張力を掛け高
速で巻回した巻線に傷が付く場合がある。
【０００６】本発明は巻線を損傷することなく高張力下
で高速に巻回でき作業性にすぐれ、且つ、高密度にでき
モ−タ特性がすぐれる積層鉄心を得ることを目的とす
る。
で高速に巻回でき作業性にすぐれ、且つ、高密度にでき
モ−タ特性がすぐれる積層鉄心を得ることを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、巻線さ
れる磁極を有する鉄心片を打ち抜き、かしめ部を介して
かしめ積層し積層鉄心を製造するにあたり、鉄心片の磁
極の打ち抜きは板面の片面側から半抜き、次いで他面側
から前記半抜き部をプッシュバックして板面に戻し、そ
の後、前記片面側から半抜き部を突き落として除去し、
突き落とした貫通孔の内端面をツブシ加工するところに
ある。
れる磁極を有する鉄心片を打ち抜き、かしめ部を介して
かしめ積層し積層鉄心を製造するにあたり、鉄心片の磁
極の打ち抜きは板面の片面側から半抜き、次いで他面側
から前記半抜き部をプッシュバックして板面に戻し、そ
の後、前記片面側から半抜き部を突き落として除去し、
突き落とした貫通孔の内端面をツブシ加工するところに
ある。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明を１実施例に基づき図面を
参照し説明する。この実施例では鉄心片を磁極単位で分
割した分割鉄心片に打抜き、これを積層して分割鉄心を
形成して磁極への巻線をし易くし、巻線後、分割鉄心片
を円筒状に組み立て積層鉄心を製造する場合について述
べる。
参照し説明する。この実施例では鉄心片を磁極単位で分
割した分割鉄心片に打抜き、これを積層して分割鉄心を
形成して磁極への巻線をし易くし、巻線後、分割鉄心片
を円筒状に組み立て積層鉄心を製造する場合について述
べる。
【０００９】図面において、１はパイロット孔、２は磁
極で分割鉄心片毎に１個形成される。３は分割ヨ−ク
で、前記磁極２とで分割鉄心片４を構成している。当該
分割ヨ−ク３の端面の片方は凸のアリ溝が形成され、他
方は凹のアリ溝が形成され、隣の分割鉄心片と接続する
ようになっている。
極で分割鉄心片毎に１個形成される。３は分割ヨ−ク
で、前記磁極２とで分割鉄心片４を構成している。当該
分割ヨ−ク３の端面の片方は凸のアリ溝が形成され、他
方は凹のアリ溝が形成され、隣の分割鉄心片と接続する
ようになっている。
【００１０】５はかしめ部で、第１番目に積層される分
割鉄心片４には貫通孔として形成され、第２番目以降の
分割鉄心片４には半抜き突起として形成され、先に抜か
れた分割鉄心片４の貫通孔あるいは半抜き突起裏孔に嵌
合しかしめ積層される。
割鉄心片４には貫通孔として形成され、第２番目以降の
分割鉄心片４には半抜き突起として形成され、先に抜か
れた分割鉄心片４の貫通孔あるいは半抜き突起裏孔に嵌
合しかしめ積層される。
【００１１】積層された分割鉄心６の磁極２には図２に
示すように巻線７を施す。なお図２では巻線７を巻回し
た初期状態を示しているが、空間がないように重回され
る。この巻線７の際に絶縁皮膜が損傷したり、あるいは
断線等が生じないように、前記磁極２は次のように形成
する。
示すように巻線７を施す。なお図２では巻線７を巻回し
た初期状態を示しているが、空間がないように重回され
る。この巻線７の際に絶縁皮膜が損傷したり、あるいは
断線等が生じないように、前記磁極２は次のように形成
する。
【００１２】磁極２の形成加工は図３に示すように、素
材板Ａの片面側からパンチ８とダイ９により半抜き加工
する。この際、パンチ９に対向してノックアウト１０を
設け半抜き部１１を支承すると加工形状がよくなる。
材板Ａの片面側からパンチ８とダイ９により半抜き加工
する。この際、パンチ９に対向してノックアウト１０を
設け半抜き部１１を支承すると加工形状がよくなる。
【００１３】次のステ−ジで他面側から前記半抜き部１
１を平打ちダイ１２でプッシュバックし板１３内に戻
す。この際、前記片面側には平打ちパンチ１４が進退し
て磁極２部および半抜き部１１を支承する。
１を平打ちダイ１２でプッシュバックし板１３内に戻
す。この際、前記片面側には平打ちパンチ１４が進退し
て磁極２部および半抜き部１１を支承する。
【００１４】次のステ−ジで突き落としパンチ１５で前
記片面側から半抜き部１１を突き落とし除去する。
記片面側から半抜き部１１を突き落とし除去する。
【００１５】ここまでの加工では磁極２の端面にバリは
生じていないが、該端面の中間部に凹凸を呈し巻線損傷
の原因となるので、以降のステ−ジで片面側から半抜き
部が除去された貫通孔１６の内面に入り込むとともに板
面と当接する曲面１７を備えたツブシ加工装置１８を、
前記貫通孔１６内に進退させ板面だれ及び端面の凹凸を
平滑する。このツブシ加工の際には受ダイ１９を設ける
ことで磁極２が変形等しないように支承させることが望
ましい。該ツブシ加工は必要に応じて図３にも示すよう
に次のステ−ジで他面側からも行うと磁極２の端面がよ
り平滑で側端面は一層丸みをおびて巻線性がよりすぐれ
る。
生じていないが、該端面の中間部に凹凸を呈し巻線損傷
の原因となるので、以降のステ−ジで片面側から半抜き
部が除去された貫通孔１６の内面に入り込むとともに板
面と当接する曲面１７を備えたツブシ加工装置１８を、
前記貫通孔１６内に進退させ板面だれ及び端面の凹凸を
平滑する。このツブシ加工の際には受ダイ１９を設ける
ことで磁極２が変形等しないように支承させることが望
ましい。該ツブシ加工は必要に応じて図３にも示すよう
に次のステ−ジで他面側からも行うと磁極２の端面がよ
り平滑で側端面は一層丸みをおびて巻線性がよりすぐれ
る。
【００１６】磁極２を前記ツブシ加工した後、分割鉄心
片４は外形抜きされ（図示しない）、かしめ部５を介し
て積層され図４に示すような分割鉄心６が形成される。
片４は外形抜きされ（図示しない）、かしめ部５を介し
て積層され図４に示すような分割鉄心６が形成される。
【００１７】その後、前述したように分割鉄心６の磁極
２に巻線７が施されるが、磁極２には端面に凹凸がな
く、また角部に尖りがなく平滑であるから、高密度に且
つ生産性の作業をするために高い張力をかけ高速にて巻
回しても巻線７は損傷することなくなされる。
２に巻線７が施されるが、磁極２には端面に凹凸がな
く、また角部に尖りがなく平滑であるから、高密度に且
つ生産性の作業をするために高い張力をかけ高速にて巻
回しても巻線７は損傷することなくなされる。
【００１８】巻線された分割鉄心６は、図５に示すよう
に組み立てられ円筒状の積層鉄心２０が製造される。
に組み立てられ円筒状の積層鉄心２０が製造される。
【００１９】
【発明の効果】本発明は前述のように巻線を施す磁極が
形成されるので、端面にバリや凹凸がなく平滑で、その
分割鉄心に例え細い巻線を高い張力下で高速巻回して
も、巻線の損傷はなく高密度に巻かれる。
形成されるので、端面にバリや凹凸がなく平滑で、その
分割鉄心に例え細い巻線を高い張力下で高速巻回して
も、巻線の損傷はなく高密度に巻かれる。
【００２０】前記実施例は分割鉄心片による積層鉄心の
製造について述べたが、本発明は個々に分割せずに磁極
を有する積層鉄心を製造する場合にも適用でき、同様な
作用効果が得られる。
製造について述べたが、本発明は個々に分割せずに磁極
を有する積層鉄心を製造する場合にも適用でき、同様な
作用効果が得られる。
【図１】本発明の１実施例における分割鉄心片を示す
図。
図。
【図２】本発明の１実施例で磁極に巻線を説明するため
の図。
の図。
【図３】本発明の１実施例における積層鉄心製造装置の
要部を示す図。
要部を示す図。
【図４】本発明の１実施例での分割鉄心を示す図。
【図５】本発明の１実施例で製造した積層鉄心の水平断
面を示す図。
面を示す図。
１ パイロット孔
２ 磁極
３ 分割ヨ−ク
４ 分割鉄心片
５ かしめ部
６ 分割鉄心
７ 巻線
８ パンチ
９ ダイ
１０ ノックアウト
１１ 半抜き部
１２ 平打ダイ
１３ 板
１４ 平打パンチ
１５ 突き落としパンチ
１６ 貫通孔
１７ 曲面
１８ ツブシ加工装置
１９ 受ダイ
２０ 積層鉄心
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平８−205434（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−336963（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−165447（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H02K 15/02
H01F 3/02
H01F 41/02
H02K 1/18
Claims (2)
- 【請求項１】 巻線される磁極を形成した鉄心片を打ち
抜き、かしめ部を介してかしめ積層する積層鉄心の製造
方法において、鉄心片の磁極の打ち抜きは板面の片面側
から半抜きし、次いで他面側から前記半抜き部をプッシ
ュバックして板面に戻し、その後、前記片面側から半抜
き部を突き落とし除去し、突き落とした貫通孔の内端面
をツブシ加工をすることを特徴とする積層鉄心の製造方
法。 - 【請求項２】 巻線される磁極を形成した鉄心片の外形
抜きし、かしめ部を介してかしめ積層する積層鉄心の製
造装置において、鉄心片の磁極を板面の片側から半抜き
するパンチと該パンチに協働するダイと、半抜き部を他
面側からプッシュバックする押戻し装置および該押戻し
装置に対向した抑え装置と、前記プッシュバックされた
半抜き部を板面から突き落とすパンチと、半抜き部が突
き落とされた貫通孔の内面に入り込むとともに板面にも
当接する曲面を備えたツブシ加工装置とを設けた積層鉄
心の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06198897A JP3374956B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 積層鉄心の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06198897A JP3374956B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 積層鉄心の製造方法および製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10248215A JPH10248215A (ja) | 1998-09-14 |
| JP3374956B2 true JP3374956B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=13187087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06198897A Expired - Fee Related JP3374956B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 積層鉄心の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374956B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5202577B2 (ja) * | 2006-08-08 | 2013-06-05 | 株式会社三井ハイテック | 固定子積層鉄心の製造方法 |
| JP5557691B2 (ja) * | 2010-10-22 | 2014-07-23 | 本田技研工業株式会社 | 鉄心製造方法及び鉄心製造装置 |
| US9178403B2 (en) | 2010-09-29 | 2015-11-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Laminated body manufacturing method |
| JP2012095370A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-17 | Honda Motor Co Ltd | 鉄心製造方法及び鉄心製造装置 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP06198897A patent/JP3374956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10248215A (ja) | 1998-09-14 |
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