JP2552965B2 - 積層鉄心製造用金型装置 - Google Patents
積層鉄心製造用金型装置Info
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- JP2552965B2 JP2552965B2 JP3192094A JP19209491A JP2552965B2 JP 2552965 B2 JP2552965 B2 JP 2552965B2 JP 3192094 A JP3192094 A JP 3192094A JP 19209491 A JP19209491 A JP 19209491A JP 2552965 B2 JP2552965 B2 JP 2552965B2
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- core component
- pedestal
- die
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、積層鉄心製造用金型装
置の改良に関する。
置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】積層鉄心は、プレス加工された鋼板から
なる所定形状の鉄心構成片を必要枚数積層した構成をも
ち、モータ、発電機等のロータやステータの構成要素と
して用いられている。
なる所定形状の鉄心構成片を必要枚数積層した構成をも
ち、モータ、発電機等のロータやステータの構成要素と
して用いられている。
【０００３】上記積層鉄心を構成する鉄心構成片は、金
型装置によって抜き加工された後、リベットや溶接等の
手段で一体結合される。なお、最近においては、各鉄心
構成片に予めカシメ用突起を形成しておき、このカシメ
用突起を利用して金型装置の金型内でそれらの鉄心構成
片相互をカシメ結合するという一体化法も多用されてい
る。
型装置によって抜き加工された後、リベットや溶接等の
手段で一体結合される。なお、最近においては、各鉄心
構成片に予めカシメ用突起を形成しておき、このカシメ
用突起を利用して金型装置の金型内でそれらの鉄心構成
片相互をカシメ結合するという一体化法も多用されてい
る。
【０００４】上記のようにして製造された積層鉄心は、
個々の鉄心構成片の抜き孔によって構成された一連のス
ロット孔を複数備えており、このスロット孔には自動機
械によって線径の小さな導電線が巻着される。
個々の鉄心構成片の抜き孔によって構成された一連のス
ロット孔を複数備えており、このスロット孔には自動機
械によって線径の小さな導電線が巻着される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記スロット孔を構成
する鉄心構成片の抜き孔は、プレスによって打ち抜き形
成されているので、このスロット孔の端縁部にはバリが
突出している。このバリを放置しておくと、スロット孔
に挿着されるインシュレータ（絶縁材）がバリで切損さ
れたり、スロット孔に巻かれる導電線がバリで切断され
るなどの不都合が発生する。そこで従来は、上記バリを
除去するバリ取り作業工程を設けているが、これは設備
コストをアップさせ、かつ生産効率を低下させる要因に
なっている。
する鉄心構成片の抜き孔は、プレスによって打ち抜き形
成されているので、このスロット孔の端縁部にはバリが
突出している。このバリを放置しておくと、スロット孔
に挿着されるインシュレータ（絶縁材）がバリで切損さ
れたり、スロット孔に巻かれる導電線がバリで切断され
るなどの不都合が発生する。そこで従来は、上記バリを
除去するバリ取り作業工程を設けているが、これは設備
コストをアップさせ、かつ生産効率を低下させる要因に
なっている。
【０００６】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、バリ
取り作業工程をとくに設けることなく、上記バリに起因
した不都合を回避することができる積層鉄心製造用金型
装置を提供することにある。
取り作業工程をとくに設けることなく、上記バリに起因
した不都合を回避することができる積層鉄心製造用金型
装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め所定位置
に抜き孔が形成された金属板から該抜き孔を有する鉄心
構成片を順次抜き込むダイと、このダイに抜き込まれた
前記鉄心構成片を受け止めながら降下する受け台とを有
し、前記ダイに所定枚数の鉄心構成片が抜き込まれた時
点で前記受け台を所定の製品取出し位置まで下降させ
て、この受け台に積層された鉄心構成片を取出すように
した鉄心製造用金型装置において、前記受け台が、前記
抜き孔に対向しかつ該抜き孔の形状に対応した形状を有
する凸部を形成した基部と、前記凸部に嵌合する孔部を
有し、上面から前記凸部の上端部が突出する態様で前記
基部に上下動可能に配置した可動部と、前記基部と可動
部との間に介在され、前記受け台の製品取出し位置への
下降に伴う荷重の低減に基づき、前記可動部の上面が前
記凸部の上端部よりも上方に位置されるように前記可動
部を上方に付勢するバネとを備え、前記凸部は、上端部
の横断面形状を前記抜き孔の形状よりも若干大きく設定
するとともに、該上端部の周縁にテーパ面を形成し、前
記可動部の上面に位置した鉄心構成片の抜き孔の抜きバ
リを前記テーパ面によって押し潰すようにしたことを特
徴としている。
に抜き孔が形成された金属板から該抜き孔を有する鉄心
構成片を順次抜き込むダイと、このダイに抜き込まれた
前記鉄心構成片を受け止めながら降下する受け台とを有
し、前記ダイに所定枚数の鉄心構成片が抜き込まれた時
点で前記受け台を所定の製品取出し位置まで下降させ
て、この受け台に積層された鉄心構成片を取出すように
した鉄心製造用金型装置において、前記受け台が、前記
抜き孔に対向しかつ該抜き孔の形状に対応した形状を有
する凸部を形成した基部と、前記凸部に嵌合する孔部を
有し、上面から前記凸部の上端部が突出する態様で前記
基部に上下動可能に配置した可動部と、前記基部と可動
部との間に介在され、前記受け台の製品取出し位置への
下降に伴う荷重の低減に基づき、前記可動部の上面が前
記凸部の上端部よりも上方に位置されるように前記可動
部を上方に付勢するバネとを備え、前記凸部は、上端部
の横断面形状を前記抜き孔の形状よりも若干大きく設定
するとともに、該上端部の周縁にテーパ面を形成し、前
記可動部の上面に位置した鉄心構成片の抜き孔の抜きバ
リを前記テーパ面によって押し潰すようにしたことを特
徴としている。
【０００８】
【作用】ダイに抜き込まれた鉄心構成片が受け台に到達
すると、該受け台に設けられた凸部に鉄心構成片の抜き
孔の下縁部が当接し、これによって該下縁部より突出す
るバリが潰される。
すると、該受け台に設けられた凸部に鉄心構成片の抜き
孔の下縁部が当接し、これによって該下縁部より突出す
るバリが潰される。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００１０】図１は、本発明に係る順送り金型装置の全
体構成を示しており、この金型装置ではモータ用ロータ
に適用される図１１に示すような積層鉄心が製造され
る。図１に示す金型装置は、第１ステーションI 〜第５
ステーションV を有し、個々のステーションの配列ピッ
チで間歇送りされる図６に示す帯状の鋼板１０に対して
以下のような加工を施す。
体構成を示しており、この金型装置ではモータ用ロータ
に適用される図１１に示すような積層鉄心が製造され
る。図１に示す金型装置は、第１ステーションI 〜第５
ステーションV を有し、個々のステーションの配列ピッ
チで間歇送りされる図６に示す帯状の鋼板１０に対して
以下のような加工を施す。
【００１１】すなわち、第１ステーションI では、パイ
ロット孔１１と上記ロータの軸孔を構成する抜き孔１２
が、また第２ステーションIIでは、上記ロータのスロッ
ト孔を構成する抜き孔１３が、さらに第３ステーション
III では、図７に示すような断面逆台形状のかしめ用突
起１４と該突起１４の背面側に位置するかしめ用凹部１
５とがそれぞれ形成される。第４ステーションIVは、金
型の強度を保持するための遊びステーションであり、加
工には寄与しない。第５ステーションV では、ポンチ２
０とブランキングダイ２１とによって外形抜き加工が行
われ、これによって図１１に示すような鉄心構成片３０
がダイ２１内に抜き込まれる。
ロット孔１１と上記ロータの軸孔を構成する抜き孔１２
が、また第２ステーションIIでは、上記ロータのスロッ
ト孔を構成する抜き孔１３が、さらに第３ステーション
III では、図７に示すような断面逆台形状のかしめ用突
起１４と該突起１４の背面側に位置するかしめ用凹部１
５とがそれぞれ形成される。第４ステーションIVは、金
型の強度を保持するための遊びステーションであり、加
工には寄与しない。第５ステーションV では、ポンチ２
０とブランキングダイ２１とによって外形抜き加工が行
われ、これによって図１１に示すような鉄心構成片３０
がダイ２１内に抜き込まれる。
【００１２】ブランキングダイ２１の下方に配設された
シリンダ５０は、そのロッド５１の上端部に受け台５２
を備えている。図２に示すように、この受け台５２は、
上面に凸部５３を放射状に配列形成した基部５４と、上
記凸部５３に嵌合させる孔部５５を備えた可動部５６と
で構成されている。
シリンダ５０は、そのロッド５１の上端部に受け台５２
を備えている。図２に示すように、この受け台５２は、
上面に凸部５３を放射状に配列形成した基部５４と、上
記凸部５３に嵌合させる孔部５５を備えた可動部５６と
で構成されている。
【００１３】上記基部５４に設けられた各凸部５３は、
図６に示した各スロット孔構成用抜き孔１３に対応した
形状と配列間隔を有している。これらの凸部５３は、横
断面形状が抜き孔１３の形状よりも若干大きく設定さ
れ、かつ、それらの上端部周縁にテーパ面５３ａが形成
されている。
図６に示した各スロット孔構成用抜き孔１３に対応した
形状と配列間隔を有している。これらの凸部５３は、横
断面形状が抜き孔１３の形状よりも若干大きく設定さ
れ、かつ、それらの上端部周縁にテーパ面５３ａが形成
されている。
【００１４】一方、可動部５６は、図３に示したよう
に、その孔部５５が上記基部５４の凸部５３に嵌合され
ており、したがって、凸部５３に案内されながら上下動
することができる。この可動部５６と基部５４との間に
は、該可動部５６を上方に付勢するためのバネ５７を介
在させてある。バネ５７によって可動部５６が浮上した
状態においては、凸部５３の上面よりも可動部５６の上
面が上方に位置しているが、可動部５６の上面に押圧力
を作用させて該可動部５６の下面が基部５４の上面に当
接するまでバネ５７を圧縮すると、図４に示すように、
凸部５３の上端部が可動部５６の上面から突出する。
に、その孔部５５が上記基部５４の凸部５３に嵌合され
ており、したがって、凸部５３に案内されながら上下動
することができる。この可動部５６と基部５４との間に
は、該可動部５６を上方に付勢するためのバネ５７を介
在させてある。バネ５７によって可動部５６が浮上した
状態においては、凸部５３の上面よりも可動部５６の上
面が上方に位置しているが、可動部５６の上面に押圧力
を作用させて該可動部５６の下面が基部５４の上面に当
接するまでバネ５７を圧縮すると、図４に示すように、
凸部５３の上端部が可動部５６の上面から突出する。
【００１５】以下、この実施例の作用について説明す
る。上記受け台５２には、シリンダ５０内の流体による
受け圧が作用している。鉄心構成片３０は、この受け圧
に抗して前記ダイ２１内に抜き込まれ、先行する鉄心構
成片３０上に積層される。そのさい、図７に示すかしめ
用突起１４が先行する鉄心構成片３０の凹部１５にかし
め嵌合され、その結果、受け台５２上で積層される鉄心
構成片３０は、図８に示した態様で一体結合される。な
お、受け台５２は、ダイ２１内に鉄心構成片３０が抜き
込まれる度に、該鉄心構成片３０の肉厚相当量だけ押圧
降下される。
る。上記受け台５２には、シリンダ５０内の流体による
受け圧が作用している。鉄心構成片３０は、この受け圧
に抗して前記ダイ２１内に抜き込まれ、先行する鉄心構
成片３０上に積層される。そのさい、図７に示すかしめ
用突起１４が先行する鉄心構成片３０の凹部１５にかし
め嵌合され、その結果、受け台５２上で積層される鉄心
構成片３０は、図８に示した態様で一体結合される。な
お、受け台５２は、ダイ２１内に鉄心構成片３０が抜き
込まれる度に、該鉄心構成片３０の肉厚相当量だけ押圧
降下される。
【００１６】図８に示す最下部の鉄心構成片３０′に
は、かしめ用突起１４の代わりに貫通孔１５′が形成さ
れており、その直上に位置する鉄心構成片３０のかしめ
用突起１４がこの貫通孔１５′にかしめ嵌合される。し
たがって、鉄心構成片３０′の下面は平坦となる。上記
鉄心構成片３０′は、製品相互を分離するために設けら
れており、図９に示すように、必要枚数の鉄心構成片３
０が積層される度にダイ２１内に抜き込まれる。
は、かしめ用突起１４の代わりに貫通孔１５′が形成さ
れており、その直上に位置する鉄心構成片３０のかしめ
用突起１４がこの貫通孔１５′にかしめ嵌合される。し
たがって、鉄心構成片３０′の下面は平坦となる。上記
鉄心構成片３０′は、製品相互を分離するために設けら
れており、図９に示すように、必要枚数の鉄心構成片３
０が積層される度にダイ２１内に抜き込まれる。
【００１７】上記鉄心構成片３０′の貫通孔１５′は、
かしめ用突起１４と同様に、図１に示した第３ステーシ
ョンIII において形成される。すなわち、第３ステーシ
ョンIII におけるポンチ２２は、ソレノイド等の電磁ア
クチュエータで作動されるテーパカム（図示せず）によ
って高低２種の可動位置を選択することができる。そし
て、上記電磁アクチュエータの非付勢時に選択される高
下動位置においては、上記ポンチ２２によってかしめ用
突起１４および凹部１５が形成され、電磁アクチュエー
タの付勢時に選択される低下動位置においては、上記ポ
ンチ２２の先端部が鋼板１０を貫通して、上記貫通孔１
５′が形成される。
かしめ用突起１４と同様に、図１に示した第３ステーシ
ョンIII において形成される。すなわち、第３ステーシ
ョンIII におけるポンチ２２は、ソレノイド等の電磁ア
クチュエータで作動されるテーパカム（図示せず）によ
って高低２種の可動位置を選択することができる。そし
て、上記電磁アクチュエータの非付勢時に選択される高
下動位置においては、上記ポンチ２２によってかしめ用
突起１４および凹部１５が形成され、電磁アクチュエー
タの付勢時に選択される低下動位置においては、上記ポ
ンチ２２の先端部が鋼板１０を貫通して、上記貫通孔１
５′が形成される。
【００１８】なお、上記電磁アクチュエータは、ダイ２
１内に抜き込まれる鉄心構成片３０の数を計数する図示
していないカウンタの計数値が所定数に達する毎に付勢
される。
１内に抜き込まれる鉄心構成片３０の数を計数する図示
していないカウンタの計数値が所定数に達する毎に付勢
される。
【００１９】ところで、上記受け台５２が押圧降下され
ている状態においては、図３に示したバネ５７が圧縮さ
れて、図４に示すように可動部５６の下面が基部５４の
上面に当接する。この状態では、基部５４に設けられた
前記凸部５３の上端部が可動部５６の上面から突出して
おり、その突出部は該可動部５６の上面に接した上記分
離用の鉄心構成片３０′のスロット孔構成用抜き孔１３
に圧入される。この結果、上記抜き孔１３の下部周縁よ
り突出する図５に示す抜きバリ１３ａは、上記凸部５３
の上端部に形成されたテーパ面５３ａによって押し潰さ
れる。かくして、この実施例によれば、製品（積層鉄
心）の外面となる上記分離用鉄心構成片３０′の下面よ
り抜き孔１３のバリ１３ａが突出しないことになる。図
９に示す位置まで受け台５２が押し下げられると、シリ
ンダ５０が縮退作動されて図１０に示す製品取出し位置
まで受け台５２が下降される。これに伴い、図３に示し
たバネ５７に対する荷重が減少するので、このバネ５７
の反発力で受け台５２の可動部５６が上動され、その結
果、上記凸部５３の上端部が該可動部５６の孔５５内に
没入する。つまり、上記凸部５３の上端部が鉄心構成片
３０′の抜き孔１３から離脱する。そこで、図１０に示
した製品取出し用シリンダ６０が伸張され、これによっ
て図１１に示すようなロータ用積層鉄心７０が側方に押
し出される。
ている状態においては、図３に示したバネ５７が圧縮さ
れて、図４に示すように可動部５６の下面が基部５４の
上面に当接する。この状態では、基部５４に設けられた
前記凸部５３の上端部が可動部５６の上面から突出して
おり、その突出部は該可動部５６の上面に接した上記分
離用の鉄心構成片３０′のスロット孔構成用抜き孔１３
に圧入される。この結果、上記抜き孔１３の下部周縁よ
り突出する図５に示す抜きバリ１３ａは、上記凸部５３
の上端部に形成されたテーパ面５３ａによって押し潰さ
れる。かくして、この実施例によれば、製品（積層鉄
心）の外面となる上記分離用鉄心構成片３０′の下面よ
り抜き孔１３のバリ１３ａが突出しないことになる。図
９に示す位置まで受け台５２が押し下げられると、シリ
ンダ５０が縮退作動されて図１０に示す製品取出し位置
まで受け台５２が下降される。これに伴い、図３に示し
たバネ５７に対する荷重が減少するので、このバネ５７
の反発力で受け台５２の可動部５６が上動され、その結
果、上記凸部５３の上端部が該可動部５６の孔５５内に
没入する。つまり、上記凸部５３の上端部が鉄心構成片
３０′の抜き孔１３から離脱する。そこで、図１０に示
した製品取出し用シリンダ６０が伸張され、これによっ
て図１１に示すようなロータ用積層鉄心７０が側方に押
し出される。
【００２０】図１１に示したように、積層鉄心７０を構
成する鉄心構成片３０，３０′の抜き孔１３は、該鉄心
７０の軸線に沿うスロット孔７１を構成する。この積層
鉄心７０の各スロット孔７１には導電線が巻着される
が、そのさい、鉄心７０と導電線とを絶縁するため、ス
ロット孔７１の内周面および該スロット孔７１の開口周
縁部に図示していないインシュレータ（絶縁材）が配設
される。
成する鉄心構成片３０，３０′の抜き孔１３は、該鉄心
７０の軸線に沿うスロット孔７１を構成する。この積層
鉄心７０の各スロット孔７１には導電線が巻着される
が、そのさい、鉄心７０と導電線とを絶縁するため、ス
ロット孔７１の内周面および該スロット孔７１の開口周
縁部に図示していないインシュレータ（絶縁材）が配設
される。
【００２１】もし、鉄心構成片３０′の抜き孔１３の下
部周縁より図５に示した抜きバリ１３ａ（図４参照）が
突出しているとすると、このバリ１３ａによって上記イ
ンシュレータが破損されたり、インシュレータを突き破
ったバリ１３ａによって上記導電線が切断される等の不
都合を生じる虞れがある。しかし、上記実施例によれ
ば、前述したように、受け台５２に設けた凸部５３によ
って上記バリ１３ａが押し潰されるので、上記のような
不都合は発生せず、したがって積層鉄心７０と巻線との
間における電気絶縁性が十分確保されるとともに、自動
巻線機による巻線作業を効率良く実施することができ
る。
部周縁より図５に示した抜きバリ１３ａ（図４参照）が
突出しているとすると、このバリ１３ａによって上記イ
ンシュレータが破損されたり、インシュレータを突き破
ったバリ１３ａによって上記導電線が切断される等の不
都合を生じる虞れがある。しかし、上記実施例によれ
ば、前述したように、受け台５２に設けた凸部５３によ
って上記バリ１３ａが押し潰されるので、上記のような
不都合は発生せず、したがって積層鉄心７０と巻線との
間における電気絶縁性が十分確保されるとともに、自動
巻線機による巻線作業を効率良く実施することができ
る。
【００２２】なお、図１１に示した積層鉄心７０の最上
部に位置する鉄心構成片３０の抜き孔１３のバリは、鉄
心７０の外面側には突出せず、したがってこのバリが上
記のような不都合を発生することはない。
部に位置する鉄心構成片３０の抜き孔１３のバリは、鉄
心７０の外面側には突出せず、したがってこのバリが上
記のような不都合を発生することはない。
【００２３】上記実施例は、モータのロータに適用する
積層鉄心の製造に適用されているが、本発明は抜き孔を
有するモータ用ステータやトランス等の他の積層鉄心製
品の製造にも有効に適用することができる。
積層鉄心の製造に適用されているが、本発明は抜き孔を
有するモータ用ステータやトランス等の他の積層鉄心製
品の製造にも有効に適用することができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、積層鉄心の製造と同時
に抜き孔のバリを押潰し処理することができるので、特
別なバリ処理作業工程を設ける必要がなく、その結果、
設備コストの低減および生産効率の向上を図ることがで
きる。また、受け台が製品取出し位置まで下降されたさ
いに、該受け台を構成する可動部がバネの付勢力で上動
するので、上記受け台の基部に設けられた凸部の上端部
が鉄心構成片の抜き孔から自動的に離脱する。したがっ
て、製品を受け台から容易かつ確実に取り出すことがで
きる。
に抜き孔のバリを押潰し処理することができるので、特
別なバリ処理作業工程を設ける必要がなく、その結果、
設備コストの低減および生産効率の向上を図ることがで
きる。また、受け台が製品取出し位置まで下降されたさ
いに、該受け台を構成する可動部がバネの付勢力で上動
するので、上記受け台の基部に設けられた凸部の上端部
が鉄心構成片の抜き孔から自動的に離脱する。したがっ
て、製品を受け台から容易かつ確実に取り出すことがで
きる。
【図１】本発明が適用された金型装置を示す断面図。
【図２】受け台の構成を示す斜視図。
【図３】受け台の構成を示す部分断面図。
【図４】受け台の作用を示す部分断面図。
【図５】抜き孔のバリを示す断面図。
【図６】帯状鋼板に対する金型装置の加工態様を例示し
た平面図。
た平面図。
【図７】かしめ用の突起と凹部を示す断面図。
【図８】かしめ用の突起の嵌合状態を示す断面図。
【図９】ダイ内に抜き込まれた鉄心構成片の積層態様を
示す概念図。
示す概念図。
【図１０】製品の取り出し態様を示す概念図。
【図１１】製品の外観を示す斜視図。
１０ 帯状鋼板 １３ 抜き孔 １３ａ バリ １４ かしめ用突起 １５ かしめ用凹部 ２１ ブランキングダイ ３０，３０′ 鉄心構成片 ５０ シリンダ ５２ 受け台 ５３ 凸部 ５４ 基部 ５５ 孔部 ５６ 可動部 ５７ バネ ６０ シリンダ ７０ 積層鉄心 ７１ スロット孔
Claims (2)
- 【請求項１】 予め所定位置に抜き孔（１３）が形成さ
れた金属板から該抜き孔（１３）を有する鉄心構成片
（３０）を順次抜き込むダイ（２１）と、このダイ（２
１）に抜き込まれた前記鉄心構成片（３０）を受け止め
ながら降下する受け台（５２）とを有し、前記ダイ（２
１）に所定枚数の鉄心構成片（３０）が抜き込まれた時
点で前記受け台（５２）を所定の製品取出し位置まで下
降させて、この受け台（５２）に積層された鉄心構成片
（３０）を取出すようにした鉄心製造用金型装置におい
て、前記受け台（５２）が、 前記抜き孔（１３）に対向しかつ該抜き孔（１３）の形
状に対応した形状を有する凸部（５３）を形成した基部
（５４）と、 前記凸部（５３）に嵌合する孔部（５５）を有し、上面
から前記凸部（５３）の上端部が突出する態様で前記基
部（５４）に上下動可能に配置した可動部（５６）と、 前記基部（５４）と可動部（５６）との間に介在され、
前記受け台（５２）の製品取出し位置への下降に伴う荷
重の低減に基づき、前記可動部（５６）の上面が前記凸
部（５３）の上端部よりも上方に位置されるように前記
可動部（５６）を上方に付勢するバネ（５７）とを備
え、 前記凸部（５３）は、上端部の横断面形状を前記抜き孔
（１３）の形状よりも若干大きく設定するとともに、該
上端部の周縁にテーパ面（５３ａ）を形成し、前記可動
部（５６）の上面に位置した鉄心構成片（３０）の抜き
孔（１３）の抜きバリを前記テーパ面（５３ａ）によっ
て押し潰すようにしたことを特徴とする積層鉄心製造用
金型装置。 - 【請求項２】 前記鉄心構成片（３０）は、モータのロ
ータを構成するものであり、前記抜き孔（１３）は前記
ロータのスロット孔を構成するものである請求項１記載
の積層鉄心製造用金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3192094A JP2552965B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 積層鉄心製造用金型装置 |
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1991
- 1991-07-31 JP JP3192094A patent/JP2552965B2/ja not_active Expired - Lifetime
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