JP3492008B2 - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

積層鉄心の製造方法

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JP3492008B2 JP05137595A JP5137595A JP3492008B2 JP 3492008 B2 JP3492008 B2 JP 3492008B2 JP 05137595 A JP05137595 A JP 05137595A JP 5137595 A JP5137595 A JP 5137595A JP 3492008 B2 JP3492008 B2 JP 3492008B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、プレス加工によって突
極子構成部を打抜き形成した複数枚の鉄心構成片を、相
互に所定積厚にまで積層して一体とすることにより構成
される積層鉄心を対象とした、積層鉄心の製造方法に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】図8に示す回転電機の固定子(積層鉄
心)Aは、所定枚数の鉄心構成片を積層し、かつ互いに
固着することによって製造されており、中央開口Bと複
数個の突極子C,C…とを有している。 【0003】一方、図10は上記固定子Aを製造するた
めの順送り金型装置Mであり、この順送り金型装置Mは
加工ステーションI 〜 III、遊びステーションIV、およ
びブランキングステーションV を備えている。 【0004】図11に示す如く、順送り金型装置Mに送
り込まれた帯状鋼板Wには、加工ステーションI におい
て突極子構成部c,c,c…が打抜き(穴抜き)形成さ
れ、加工ステーションIIにおいて中央開口構成部bが打
抜かれたのち、加工ステーションIII においてカシメ用
突起d,d…が形成され、次いでブランキングステーシ
ョンV において、パンチPbおよびブランキングダイD
(図10参照)により鉄心構成片Aaの外形抜きが行な
われる。 【0005】上記ブランキングステーションV におい
て、鉄心構成片AaはブランキングダイDに抜き落とさ
れ、このブランキングダイDの内部において先行する鉄
心構成片Aaとカシメ用突起d,d…によって互いに結
合される。 【0006】所定枚数の鉄心構成片Aa,Aa…が積層
されて固定子Aが形成されたのち、加工ステーションII
I の選択的に稼働するパンチPd,Pd…(図10参
照)により、後続する鉄心構成片Aaのカシメ用突起相
当部が抜き落とされることによって、ブランキングダイ
Dの内部において固定子A毎の分離が行なわれる。 【0007】なお、完成した固定子Aは、受け台Fの下
降によってブランキングダイDから下方に引き出された
のち、プッシャGの動作によって順送り金型装置Mの外
部へ送り出される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、固定子Aを
構成する鉄心構成片Aaの突極子構成部c,c…は、加
工ステーションI の上型に設けられたパンチPc,Pc
…(図10参照)により、上方から下方に向けて打抜き
形成されているため、図9に示す如く固定子Aにおける
突極子C,C…の縁部には、下方に向けて打抜きバリv
が突出することとなる。 【0009】固定子Aにおける突極子C,C…には、後
の工程において導線が巻回されるのであるが、マイクロ
モータ等の小型回転電機においては極めて細い導線が用
いられるために、上述した如く突極子Cの縁部に打抜き
バリvが突出していた場合、この打抜きバリvによって
導線の損傷や破断を招く虞れがあった。 【0010】このような不都合を解決する手段として、
突極子C,C…の外形に倣った突起を有するバリ取り治
具を設け、このバリ取り治具を固定子Aの端部に押圧す
ることで打抜きバリを除去する方法が提供されている
が、このような方法を採用した場合には作業工程の増加
は必至であり、しかも押圧された打抜きバリが欠落して
細かな金属粉となることにより作業環境を悪化させる不
都合があった。 【0011】本発明は上記実状に鑑みて、突極子に巻回
される導線の損傷を未然に防止し得る積層鉄心を製造す
ることの可能な積層鉄心の製造方法を提供すること、お
よび導線の損傷を未然に防止し得る積層鉄心を大幅な工
程の増加を招くことなく製造することの可能な積層鉄心
の製造方法を提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明に関わる
積層鉄心の製造方法では、積層鉄心の最下に位置する鉄
心構成片は、突極子構成部を下方から上方に向けて打ち
抜き形成し、カシメ用突起相当部を抜き落とし、ついで
ブランキングダイにより外形抜きすることにより形成さ
れ、一方この鉄心構成片に順次積層される他の鉄心構成
片は、突極子構成部を上方から下方に向けて打ち抜き形
成し、カシメ用突起を形成し、ついでブランキングダイ
により外形抜きすることによって形成し、各鉄心構成片
をカシメ用突起により積層結合させることを特徴として
いる。 【0013】 【作用】本発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、
製造された積層鉄心における突極子の縁部に打抜きバリ
が露呈することがなく、また前記積層鉄心を従来のバリ
取り治具を用いることなく製造することが可能である。 【0014】 【実施例】以下、本発明を一実施例を示す図に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図3は、本発明に関わる積
層鉄心によって構成された回転電機の固定子1を示して
おり、この固定子1は従来の固定子A(図8参照)と同
様、帯状鋼板から所定形状に打抜き形成された複数枚の
鉄心構成片1A〜1Jを積層し、これら鉄心構成片1A
〜1Jを互いに固着して一体とすることにより製造され
ている。 【0015】また、この固定子1は中央開口2と、この
中央開口2を取り囲むようにして形成された複数個の突
極子3,3…とを有しており、その外観は基本的に従来
の固定子Aと変わるところはなく、複数個の突極子3,
3…には後の工程において極めて細い導線が巻回される
とともに、中央開口2には回転電機の組立て時において
図示していない回転子が挿入される。 【0016】さらに、この固定子1は図2および図3か
らも明らかなように、固定子1の上端(一方端部)に位
置する鉄心構成片1Jと、下端(他方端部)に位置する
鉄心構成片1Aとが、それぞれの突極子構成部1Jaお
よび1Aaの外縁に生じた打抜きバリvを互いに対向さ
せる態様で積層されている。 【0017】言い換えれば、固定子1は上端(一方端)
に積層される鉄心構成片1Jの突極子構成部1Jaに生
じる打抜きバリvと、下端(他方端)に積層される鉄心
構成片1Aの突極子構成部1Aaに生じる打抜きバリv
とが相対向するよう、上端の鉄心構成片1Jにおける突
極子構成部1Jaの打抜き方向と、下端の鉄心構成片1
Aにおける突極子構成部1Aaの打抜き方向とを互いに
相違させることによって製造されている。 【0018】この結果、図2および図3(b)に示す如
く、固定子1における突極子3の四隅、すなわち図中の
上下左右における縁部3a,3a…には打抜きバリが全
く突出しておらず、しかも突極子3の縁部3a,3a…
は打抜き形成時のダレによって丸みを帯びているため、
突極子3に巻回される巻線が打抜きバリによって損傷す
ることがない。 【0019】以下では、図4ないし図7を参照しつつ、
上記固定子(積層鉄心)1の具体的な製造方法について
説明する。図4は固定子1を製造するための順送り金型
装置100であって、固定子1の最下に位置する鉄心構
成片1Aにおける突極子構成部1Aaを打抜き形成する
ための加工ステーションSを示している。 【0020】順送り金型装置100の全体構成は、従来
の固定子1を製造するための順送り金型装置M(図10
参照)と基本的に変わるところはなく、従来の順送り金
型装置Mに上記加工ステーションSを付加した構成とな
っている。なお、この加工ステーションSは、ブランキ
ングステーション(図10参照)の上流側における任意
の位置に設置されていることは言うまでもない。 【0021】この順送り金型装置100における加工ス
テーションSは、上型110と下型120とを備えてい
る。この上型110は、パンチホルダ10にダイブロッ
ク11を介して取り付けられたダイ12およびストリッ
パ13を具備しており、ダイブロック11にはダイ12
の開口と連通する廃棄通路11a,11a…が設けられ
ている一方、パンチホルダ10には上記廃棄通路11
a,11a…と連通するエアブロー通路10aが形成さ
れている。 【0022】エアブロー通路10aの一端(図中右端)
には、図示していないエア供給源に接続されたノズルブ
ロック14が取り付けられている一方、上記エアブロー
通路10aの他端(図中左端)には、金型装置の外部へ
延びるパイプ15がジョイント16を介して取り付けら
れている。 【0023】一方、図4および図5に示す如く、下型1
20はダイシュー20に固設されたガイドプレート21
と、このガイドプレート21に対して各々上下動自在に
収容されたパンチプレート22およびストリッパプレー
ト23を有している。 【0024】パンチプレート22は、固定子1の最下に
位置する鉄心構成片1Aの突極子構成部1Aaを打抜き
形成するためのスロットパンチ24,24…を保持して
いるとともに、ダイシュー20に固設されたガイドボル
ト25とガイドプレート21とに案内されて上下方向に
移動し得る。 【0025】ストリッパプレート23には、上記パンチ
プレート22に設けられたスロットパンチ24,24…
が貫通しているとともに、帯状鋼板(図示せず)を紙面
と直交する方向に案内するための一対のガイドプレート
26,26が取り付けられており、このストリッパプレ
ート23はガイドプレート21に案内されて上下方向に
移動することができる。 【0026】また、上記ストリッパプレート23には、
パンチプレート22を貫通して延びるストリッパボルト
27が固設されているとともに、パンチプレート22と
ストリッパプレート23との間にはストリッパスプリン
グ28が介装されており、これらストリッパボルト27
とストリッパスプリング28との協働作用によって、常
態におけるパンチプレート22とストリッパプレート2
3とは、スロットパンチ24,24…がストリッパプレ
ート23の上面から突出することのない相対位置に占位
している。 【0027】上記パンチプレート22の下方域には、リ
フトブロック30、リフトカム40およびスライドカム
50が配設されている。リフトカム40は、その端部に
設けられたガイドポスト41,41が、ダイシュー20
に設けられたガイドブッシュ42,42に、図示してい
ないベアリングを介して案内されることにより、ダイシ
ュー20に対して上下動自在に設置されたものであり、
その下面には複数個のカム凸部40aとカム凹部40b
とが形成されている。 【0028】また、リフトブロック30は、上記パンチ
プレート22とリフトカム40との間に配置され、ダイ
シュー20に対して上下動自在に収容されているととも
に、パンチプレート22の下面とリフトカム40の上面
とに当接しており、リフトカム40の上下動は上記リフ
トブロック30を介してパンチプレート22に伝達され
ることとなる。 【0029】一方、スライドカム50は、リフトカム4
0の下方域において水平移動自在に設置されているとと
もに、ダイシュー20に取り付けられたエアシリンダ5
1にジョイント52を介して連結されており、その上面
には複数個のカム凸部50aとカム凹部50bとが形成
されている。 【0030】図4および図5に示すように、スライドカ
ム50のカム凸部50a,50a…に、リフトカム40
のカム凸部40a,40a…が乗り上げている状態で
は、リフトカム40がスライドカム50に押し上げられ
ることにより、パンチプレート22およびストリッパプ
レート23は上昇している。 【0031】エアシリンダ51の動作によってスライド
カム50が図中左方へ水平移動し、スライドカム50の
カム凹部50b,50b…に、リフトカム40における
カム凸部40a,40a…が合致した場合、パンチプレ
ート22およびストリッパプレート23は自重によって
下降する。 【0032】すなわち、パンチプレート22およびスト
リッパプレート23は、エアシリンダ51の動作による
スライドカム50の移動に伴い、スライドカム50とリ
フトカム40とのカム作用に基いて上下に移動すること
となる。 【0033】上記構成の順送り金型装置100におい
て、固定子1の下端に位置する鉄心構成片1Aに突極子
構成部1Aaを形成する場合、カット信号に基いて加工
ステーションSにおけるエアシリンダ51が動作し、図
6に示す如くリフトカム40のカム凸部40aがカム凸
部50aに乗り上げる位置までスライドカム50が移動
することによって、上記加工ステーションSにおけるパ
ンチプレート22とストリッパプレート23とが上昇位
置に占位することとなる。 【0034】この状態において、ダイ12(上型11
0)が図6(a)から図6(b)に示す最下位置(下死
点)まで下降すると、ストリッパプレート23はダイ1
2との間に帯状鋼板Wを挟持した状態で、ストリッパス
プリング28の付勢力に抗して押し下げられることとな
る。 【0035】一方、パンチプレート22に設けられたス
ロットパンチ24は、リフトブロック30、リフトカム
40およびスライドカム50を介して不動に支持されて
いるため、下降するストリッパプレート23に対して相
対的に上動することとなり、もってストリッパプレート
23上の帯状鋼板Wは、スロットパンチ24によって打
ち抜かれる。 【0036】すなわち、鉄心構成片1Aにおける突極子
構成部1Aaは、下型120に設けられたスロットパン
チ24により、下方から上方に向けて打抜き形成される
こととなり、もって図3(a)に示す如く、鉄心構成片
1Aの突極子構成部1Aaには、上方に向かって打抜き
バリvが生じることとなる。 【0037】ここで、ダイ12の内部に抜き込まれたス
クラップ(抜きカス)wは、図4に示すダイブロック1
1の廃棄通路11aを介して、以後の加工ステーション
Sの稼働に伴って生じるスクラップにより、順次パンチ
ホルダ10のエアブロー通路10aに押し出され、ノズ
ルブロック14から噴射されるエアーにより、ジョイン
ト16およびパイプ15を介して金型装置の外部へ排出
される。 【0038】また、スロットパンチ24によって鉄心構
成片1Aの突極子構成部1Aaが形成されたのち、ダイ
12(上型110)の上昇に伴ってストリッパプレート
23がストリッパスプリング28の復帰力により上動
し、これによってスロットパンチ24に対する帯状鋼板
Wの剥がしが行なわれる。 【0039】加工ステーションSにおいて、上述の如く
鉄心構成片1Aにおける突極子構成部1Aaが形成され
たのち、鉄心構成片1Aはブランキングステーションに
おいて外形抜きされてブランキングダイに抜き落とされ
る。なお、鉄心構成片1Aにおける中央開口構成部の打
抜き形成や、カシメ用突起相当部の抜き落としは、図1
0に示した従来の順送り金型装置Mと同態様の各加工ス
テーションにおいて実施されることは言うまでもない。 【0040】一方、上記構成の順送り金型装置100に
おいて、鉄心構成片1Aに対して順次積層される鉄心構
成片1B〜1Jに、各々突極子構成部1Ba〜1Jaを
形成する場合には、図10に示した順送り金型装置Mの
加工ステーションI に対応する加工ステーションにおい
て行なわれ、加工ステーションSにおいて打抜き加工が
実施されることはない。 【0041】すなわち、鉄心構成片1B〜1Jに突極子
構成部1Ba〜1Jaが形成される際、加工ステーショ
ンSにおけるスライドカム50は、図7に示す如くカム
凹部50bにリフトカム40のカム凸部40aが落ち込
む位置に移動しており、これによってパンチプレート2
2とストリッパプレート23とは下降位置に占位してい
る。 【0042】この状態において、ダイ12(上型11
0)が図7(a)から図7(b)に示す最下位置(下死
点)まで下降しても、ストリッパプレート23が帯状鋼
板Wを介してダイ12に押し下げられることはなく、も
ってストリッパプレート23上の帯状鋼板Wがスロット
パンチ24によって打ち抜かれることはない。 【0043】上述した如く鉄心構成片1B〜1Jには、
図10に示した順送り金型装置Mの加工ステーションI
に対応する加工ステーションにおいて、上型に設けられ
たパンチによって各々の突極子構成部1Ba〜1Jaが
上方から下方に向けて打抜き形成され、もって図3
(a)に示す如く鉄心構成片1B〜1Jにおける突極子
構成部1Ba〜1Jaには、下方に向かって打抜きバリ
vが生じることとなる。 【0044】上記各鉄心構成片1B〜1Jは、各々の突
極子構成部1Ba〜1Jaが形成されたのち、図10に
示した従来の順送り金型装置Mと同態様の各加工ステー
ションにおいて中央開口構成部やカシメ用突起が形成さ
れた状態で、ブランキングステーションにおいて外形抜
きされるとともにブランキングダイに抜き落とされ、こ
のブランキングダイの内部において先行する鉄心構成片
1Aとカシメ用突起によって互いに結合され、もって所
定積厚の固定子1を構成することとなる。 【0045】ここで先に述べたように、鉄心構成片1A
における突極子構成部1Aaには、上方に向かって打抜
きバリvが生じている一方、鉄心構成片1B〜1Jにお
ける突極子構成部1Ba〜1Jaには、下方に向かって
打抜きバリvが生じているため、上記鉄心構成片1Aの
上部に鉄心構成片1B〜1Jを積層して成る固定子1に
おいては、図2および図3(b)に示す如く突極子3の
四隅、すなわち図中の上下左右における縁部3a,3a
…に打抜きバリが突出することはなく、もって突極子3
に巻回される巻線が打抜きバリによって損傷する虞れも
ない。 【0046】なお、上述した実施例においては回転電機
の固定子に本発明を適用した例を示したが、本発明に関
わる積層鉄心の製造方法は、回転電機の回転子を対象と
しても、極めて有効に適用されるものであることは言う
までもない。 【0047】 【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明に関わる積
層鉄心の製造方法では、積層鉄心の最下に位置する鉄心
構成片は、突極子構成部を下方から上方に向けて打ち抜
き形成し、カシメ用突起相当部を抜き落とし、ついでブ
ランキングダイにより外形抜きすることにより形成さ
れ、一方この鉄心構成片に順次積層される他の鉄心構成
片は、突極子構成部を上方から下方に向けて打ち抜き形
成し、カシメ用突起を形成し、ついでブランキングダイ
により外形抜きすることによって形成し、各鉄心構成片
をカシメ用突起により積層結合させている。 このた
め、本発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、製造
された積層鉄心における突極子の縁部に打抜きバリが露
呈することがなく、もって積層鉄心の突極子に巻回され
る導線の損傷を未然に防止することができる。 また、
バリ取り用の専用治具を用いることなく、しかも鉄心構
成片に突極子構成部を形成する際の打抜き方向を、積層
鉄心の最下に位置する鉄心構成片とそれ以外の鉄心構成
片とで相違させているだけなので、工程の大幅な増加を
招くことなく、突極子の縁部に打抜きバリが露呈せずに
導線の損傷を未然に防止し得る積層鉄心を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)および(b)は本発明に関わる積層鉄心
を示す全体斜視図および全体平面図。 【図2】積層鉄心における突極子を示す図1(b)のII
−II線断面図。 【図3】(a)および(b)は鉄心構成片の積層態様を
示す突極子の断面端面図。 【図4】順送り金型装置の一部を示す断面側面図。 【図5】順送り金型装置の要部を拡大して示す断面側面
図。 【図6】(a)および(b)は順送り金型装置の動作態
様を示す概念図。 【図7】(a)および(b)は順送り金型装置の動作態
様を示す概念図。 【図8】(a)および(b)は従来の積層鉄心を示す全
体斜視図および平面図。 【図9】従来の積層鉄心における突極子を示す図8
(b)のIX−IX線断面図。 【図10】従来の積層鉄心を製造するための順送り金型
装置を示す概念図。 【図11】従来の積層鉄心を製造する際の帯状鋼板に対
する加工態様を示す平面図。 【符号の説明】 1…積層鉄心、 3…突極子、 1A〜1J…鉄心構成片、 1Aa〜1Ja…突極子構成部、 v…打抜きバリ、 100…順送り金型装置。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 順送り金型装置において、送り込まれ
    た帯状鋼板に突極子構成部を打ち抜きにより形成し、カ
    シメ用突起を形成しまたはカシメ用突起相当部を抜き落
    とし、ついでブランキングダイに抜き落とされて順次積
    層される複数枚の鉄心構成片を、上記カシメ用突起を相
    互に結合させることによって一体とする積層鉄心の製造
    方法であって、 積層鉄心の最下に位置する鉄心構成片は、突極子構成部
    を下方から上方に向けて打ち抜き形成し、カシメ用突起
    相当部を抜き落とし、ついでブランキングダイにより外
    形抜きすることにより形成され、一方この鉄心構成片に
    順次積層される他の鉄心構成片は、突極子構成部を上方
    から下方に向けて打ち抜き形成し、カシメ用突起を形成
    し、ついでブランキングダイにより外形抜きすることに
    よって形成し、各鉄心構成片をカシメ用突起により積層
    結合させることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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