JP2887429B2 - 電動機積層鉄心の製造方法 - Google Patents

電動機積層鉄心の製造方法

Info

Publication number
JP2887429B2
JP2887429B2 JP16023793A JP16023793A JP2887429B2 JP 2887429 B2 JP2887429 B2 JP 2887429B2 JP 16023793 A JP16023793 A JP 16023793A JP 16023793 A JP16023793 A JP 16023793A JP 2887429 B2 JP2887429 B2 JP 2887429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core piece
punched
stator core
rotor core
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16023793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06351196A (ja
Inventor
皆夫 諫山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUI HAITETSUKU KK
Original Assignee
MITSUI HAITETSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUI HAITETSUKU KK filed Critical MITSUI HAITETSUKU KK
Priority to JP16023793A priority Critical patent/JP2887429B2/ja
Publication of JPH06351196A publication Critical patent/JPH06351196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2887429B2 publication Critical patent/JP2887429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動機積層鉄心の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機には金属薄板から打抜いた鉄心片
を積層し巻線を施した鉄心が使用されている。電動機は
種々あり、例えば精密な回転・制動を要求されるものと
してステッピングモ−タ、小型モ−タ等がある。
【0003】ステッピングモ−タは所定の回転角でステ
ップ回転するもので、その回転角は所望回転角度に高い
精度で合致して回転することを要求される。特に精密な
回転を行わせるものではステップ角度は小さく例えば2
〜3度未満となる。かかるステッピングモ−タの積層鉄
心は、固定子鉄心片の極歯の先端に凹凸を多数有してな
る小歯を設け、これに対面する回転子鉄心片の外周にも
歯を多数設ける必要がある。また固定子鉄心片と回転子
鉄心片間のエアギャップは、静止トルクの増大と位置決
め精度を高めるために狭くしなければならない。
【0004】同一の金属薄板から回転子鉄心片と固定子
鉄心片を同心して打抜く際は、両者の抜きギャップが狭
いことから種々の問題を引き起こす。例えば両鉄心片間
の打抜きスクラップの打抜き途中での破断や、浮上が
り、2度抜き等のトラブルを生じる。またスクラップの
引っ掛かり等で金型を損傷することがある。
【0005】前記問題の他に打抜き加工品の良否に影響
し、例えば後で打抜かれる側の固定子鉄心片は極歯先端
部の小歯が抜きダレを呈したりし、所望の凹凸形状に打
抜きできぬことがある。
【0006】固定子鉄心片と回転子鉄心片の抜きギャッ
プを広げる従来技術として例えば特開平1−19023
5号がある。これは回転子鉄心片を金属薄板から打抜く
前に、回転子鉄心片の打抜き予定径より大径箇所にビ−
ド状の絞り部を設け、回転子鉄心片を打抜き後、前記絞
り部を平坦にして、回転子鉄心片を抜いた側に延ばして
固定子鉄心片の抜き代をそれだけ広げ、固定子鉄心片を
打抜くようにしている。これでは後で打抜く固定子鉄心
片の抜き代が前記のように広がり、打抜きトラブルの問
題が解消される。
【0007】しかし、回転子鉄心片を打抜き後、絞り部
を押圧して延ばした際、素材金属薄板にうねりが残り、
その後打抜かれる固定子鉄心片は平坦度が低下し、これ
を積層した固定子鉄心は直角度、平行度の精度が低下し
電磁気特性に悪影響を及ぼす。
【0008】
【この発明が解決しようとする課題】後で打抜きする固
定子鉄心片の平坦度を確保するとともに、回転子鉄心片
と固定子鉄心片間の抜き代を広げる技術として本願発明
者は、回転子鉄心片を打抜き後、固定子鉄心片を打抜く
金属薄板に対し、その一部を板厚方向に押圧して薄肉化
し先に打抜いた側に延ばして抜き代を広げ、その後、固
定子鉄心片を打抜きする積層鉄心の製造方法を先に発明
し出願している。
【0009】これでは後で固定子鉄心片を打抜く金属薄
板にはうねり等がなく平坦度は優れ、打抜き積層した固
定子鉄心は直角度および平行度とも、先に打抜き積層し
た回転子鉄心と同様に優れる。ところで、前記薄肉化で
生じる板の展延は自由端側の先に回転子鉄心片を抜いた
側に優先的に生じるが、固定子鉄心片の極歯を先に形成
した場合には、極歯の薄肉化された箇所の幅方向にも広
がり、後で巻線する際、その作業性が影響を受け、巻回
の整列性が劣化したり、絶縁皮膜に傷がつくおそれがあ
る。
【0010】本発明は回転子鉄心片を打抜いた金属薄板
から固定子鉄心片を同心して打抜く際、板の平坦度を確
保しながら抜き代を広め、エアギャップの狭い前記両鉄
心片を所望形状に打抜き、さらに薄肉化した固定子鉄心
片の極歯に幅変化が生ぜず、電磁気特性がよく、且つ巻
線の作業性が優れる積層固定子鉄心を得ることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、固定子
鉄心片と回転子鉄心片を打抜き積層する鉄心の製造方法
において、金属薄板から回転子鉄心片を打抜き積層し、
当該金属薄板から固定子鉄心片の極歯の一部の幅を狭め
て打抜き、前記幅狭め部を板厚方向に押圧して薄肉化し
回転子鉄心片抜き側に展延させ、次いで極歯先端部の小
歯、外形を抜き積層する電動機積層鉄心の製造方法にあ
る。
【0012】
【作用】本発明は多数の歯を外周に設けた回転子鉄心片
を打抜いた金属薄板から、固定子鉄心片の極歯を一部幅
狭状に打抜き、当該幅狭状部を板厚方向に押圧して薄肉
化し、極歯先端部を回転子鉄心片を抜いた側に延ばしエ
アギャップは極小なものの抜き代を広げる。該抜き代拡
大は平坦な極歯の一部を押圧して平坦なまま押し延ばす
ことでなされ、うねり等の形状不良は生じない。
【0013】極歯の一部は幅狭にしているので、薄肉化
の際に極歯は幅方向への延びがあるが、当該薄肉化部は
幅狭状にしているので幅突起とならず、その後、当該極
歯への巻線は作業性よく行われ、整列性がよく密に絶縁
層を損傷することなく巻回できる。
【0014】
【実施例】以下に本発明について1実施例に基づき図面
を参照し詳細に説明する。図面において1は金属薄板で
回転子鉄心片と固定子鉄心片が同心状に打抜かれる素材
であり、2はステ−ションAで打抜きしたパイロット孔
である。
【0015】3はステ−ションBで打抜いた軸孔であ
る。4はステ−ションCで打抜いた回転子鉄心片のかし
め部である。該かしめ部4は積層1枚目の回転子鉄心片
には貫通孔に打抜き、2枚目以降から所定枚数までは半
抜き状に抜き、該半抜き突起を前の回転子鉄心片の貫通
孔もしくは半抜き凹みに嵌合させ順次かしめ積層する。
前記貫通孔と半抜き加工は例えばポンチ(図示しない)
のダイ側への突出高さを変えることでなされる。かしめ
部4は丸形に限らず、角形、V字状形あるいは切起し等
が採用できる。
【0016】5はステ−ションDで打抜く回転子鉄心片
で、前記かしめ部4を介し順次かしめ積層される。積層
は直積み、あるいはまわし積みのいずれであってもよ
い。回転子鉄心片5は小さな回転角でステップ回転でき
精密な回転制御を行えるよう外周に歯6が多数形成され
る。
【0017】7はステ−ションEにて打抜き形成した固
定子鉄心片の極歯で、該極歯7の一部は図2にも拡大し
て示すよう幅狭8に、例えば半円状、弓状、凹面状等に
形成されている。該幅狭8部の極歯方向の長さは任意に
設定される。極歯7の先端部9は先に抜いた回転子鉄心
片5跡に達するように、あるいは微小長さを残して抜か
れる。なお10はスロットである。
【0018】回転子鉄心片5の外径と固定子鉄心片の内
径の間隔がエアギャップとなり、該エアギャップが狭く
なる程、これら鉄心片を積層した鉄心は磁束密度が高く
なり、静止トルクを強め、また回転位置決め精度が上
り、精密な回転制御ができる例えばステッピングモ−タ
を得ることができる。かかるためにはエアギャップを通
常の30〜40μmから例えば20μm未満の極狭に狭
めねばならない。しかしエアギャップが狭くなることは
前記両鉄心片間の打抜き代が狭くなることに他ならず、
打抜き時に抜きスクラップの破断、浮上り、さらには2
度抜き等を生じ、ひどい場合は金型を損傷することがあ
る。
【0019】そこで、ステ−ションFで前記極歯7の幅
狭8部を板厚方向に例えばパンチ等で押圧して薄肉化1
1し、当該極歯7の先端部9側に延ばし固定子鉄心片の
内形側の抜き代を広げる。これによりエアギャップは極
小であって且つ抜きスクラップは幅が広められ、破断や
浮上がり等の問題が生じない。
【0020】また、幅狭8部を板厚方向に押圧すると、
当該幅狭8部は幅方向にも延びるが、これは幅を狭めて
いたのを広げ図3に拡大して示すように直線状となり、
その後の巻線の作業性がよく、また整列性よく密に巻回
される。
【0021】12はステ−ションGにて形成した固定子
鉄心片のかしめ部で、積層1枚目の固定子鉄心片には貫
通孔に打抜き、2枚目から所定枚数までは半抜き状に形
成される。貫通孔と半抜きの形成換えは例えばパンチの
ダイ側への突出高さを変更することでなされる。また、
この実施例では丸形かしめを示しているが、これに限ら
ず角形、V字状形、切起し等を採用できる。
【0022】次いで、ステ−ションHで固定子鉄心片の
極歯7の先端部の小歯13を打抜き形成する。その後、
ステ−ションIで外形14を打抜き、固定子鉄心片15
をかしめ部12を介し積層する。該積層は直積み、ある
いはまわし積みが任意になされる。
【0023】回転子鉄心片5を積層した回転子鉄心16
は図4に、固定子鉄心片15を積層した固定子鉄心17
は図5に示すが、固定子鉄心17に巻線(図示しない)
後、その内径部に回転子鉄心16が挿入される。
【0024】
【発明の効果】本発明は回転子鉄心片を打抜した金属薄
板より、前述のようにしてエアギャップが狭小な固定子
鉄心片を抜き代を広げて抜きトラブルなく、形状よく打
抜くことができる。また、抜き代を広げるための極歯を
板厚方向に押圧し薄肉とする箇所は、幅狭としているの
で前記薄肉化による幅広がりの影響を受けず、その後の
巻線が支障なく、整列性よく密に巻回される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における積層鉄心の製造工程
を示す図。
【図2】本発明の1実施例で固定子鉄心片の極歯を薄肉
化する幅狭部を示す図。
【図3】本発明の1実施例において極歯の幅狭部を押圧
し薄肉化後の平面図。
【図4】本発明の1実施例での回転子鉄心を示す図。
【図5】本発明の1実施例での固定子鉄心を示す図。
【符号の説明】
1 金属薄板 2 パイロット孔 3 軸孔 4 かしめ部 5 回転子鉄心片 6 歯 7 極歯 8 幅狭 9 先端部 10 スロット 11 薄肉化 12 かしめ部 13 小歯 14 外形 15 固定子鉄心片 16 回転子鉄心 17 固定子鉄心

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心片と回転子鉄心片を打抜き積
    層する鉄心の製造方法において、金属薄板から回転子鉄
    心片を打抜き積層し、当該金属薄板から固定子鉄心片の
    極歯の一部の幅を狭めて打抜き、前記幅狭め部を板厚方
    向に押圧して薄肉化し回転子鉄心片抜き側に展延させ、
    極歯先端部の小歯、外形を抜き積層することを特徴とす
    る電動機積層鉄心の製造方法。
JP16023793A 1993-06-04 1993-06-04 電動機積層鉄心の製造方法 Expired - Lifetime JP2887429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16023793A JP2887429B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 電動機積層鉄心の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16023793A JP2887429B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 電動機積層鉄心の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06351196A JPH06351196A (ja) 1994-12-22
JP2887429B2 true JP2887429B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=15710674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16023793A Expired - Lifetime JP2887429B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 電動機積層鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2887429B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001327129A (ja) 2000-05-18 2001-11-22 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法
JP5390243B2 (ja) * 2009-04-15 2014-01-15 黒田精工株式会社 積層鉄心の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06351196A (ja) 1994-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2887430B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
EP1198053B1 (en) Method of producing a laminated stator iron core and a laminated rotor iron core
JP2011151884A (ja) 回転電機および回転電機の固定子の製造方法
US5949172A (en) Motor with salient pole having extending magnetic flux collecting plate
JP2008113529A (ja) 積層鉄心およびその製造方法
JP2887428B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2802862B2 (ja) 電動モータのコアの製造方法
JP2887429B2 (ja) 電動機積層鉄心の製造方法
JP2955804B2 (ja) 電動機の積層鉄心
JP2834988B2 (ja) 回転電機の積層コアの製造方法
JP3569336B2 (ja) 同期電動機のステータの製造方法
US7197823B2 (en) Method for manufacturing cylindrical members and method for manufacturing motors having the cylindrical member
JP3940207B2 (ja) シンクロナスリラクタンスモータ及びその製造方法
JP4482550B2 (ja) 積層鉄心
JP2002354722A (ja) 永久磁石式同期機
JP4648716B2 (ja) 積層鉄心とその製造方法
JP3374956B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および製造装置
JP3181029B2 (ja) 積層コアの製造方法
JPH0951640A (ja) モータのヨーク構造
JP3709912B2 (ja) 鉄心片の打抜き方法及び積層鉄心の製造方法
JP3434342B2 (ja) モータ用コア積層体の製造方法
JP2007181346A (ja) 電動機及びそのロータコア並びに電動機を製造する方法
JPH0731123A (ja) ステッピングモータのステータ成形方法
JPH09233754A (ja) 回転電機のロータコア
JPH08288163A (ja) 回転子鉄心の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120219

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

EXPY Cancellation because of completion of term