JPH0690550A - 電気機器用積層鉄心の製造方法 - Google Patents
電気機器用積層鉄心の製造方法Info
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- JPH0690550A JPH0690550A JP23834392A JP23834392A JPH0690550A JP H0690550 A JPH0690550 A JP H0690550A JP 23834392 A JP23834392 A JP 23834392A JP 23834392 A JP23834392 A JP 23834392A JP H0690550 A JPH0690550 A JP H0690550A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気機器用の積層鉄心の外皮を樹脂モールド
する場合に、外からの衝撃などで容易に樹脂が剥離しな
いでかつ磁気特性を損なわないような製造方法をを提供
する。 【構成】 所定の形状に打ち抜かれた電気機器用鋼板を
複数枚積層し、Ｖ形カシメ部あるいは半抜きカシメ部で
各電気機器用鋼板相互を固着締結し、スロット部に励磁
用コイルを卷回した後、積層方向の形状に打ち抜かれる
電気機器用鋼板の外周面部の一部に、電気機器用鋼板の
Ｎ枚毎に連続したＭ枚のものに切り欠きを設け、外周面
部に複数個の窪み部を形成し、この積層鉄心の全表面部
と複数個の窪み部並びにスロット部内周面部を、一体に
樹脂でモールドし被覆した外皮を形成する。
する場合に、外からの衝撃などで容易に樹脂が剥離しな
いでかつ磁気特性を損なわないような製造方法をを提供
する。 【構成】 所定の形状に打ち抜かれた電気機器用鋼板を
複数枚積層し、Ｖ形カシメ部あるいは半抜きカシメ部で
各電気機器用鋼板相互を固着締結し、スロット部に励磁
用コイルを卷回した後、積層方向の形状に打ち抜かれる
電気機器用鋼板の外周面部の一部に、電気機器用鋼板の
Ｎ枚毎に連続したＭ枚のものに切り欠きを設け、外周面
部に複数個の窪み部を形成し、この積層鉄心の全表面部
と複数個の窪み部並びにスロット部内周面部を、一体に
樹脂でモールドし被覆した外皮を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、積層鉄心を全面的に一
体に可塑成型被覆して絶縁する方法、特に外皮としての
外周面を樹脂被覆する電気機器用積層鉄心の製造方法に
関する。
体に可塑成型被覆して絶縁する方法、特に外皮としての
外周面を樹脂被覆する電気機器用積層鉄心の製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、この種の従来方法としての電
気機器用積層鉄心の外周面を樹脂被覆する製造方法は、
図５(a),(b) に斜視図で示すように所定の形状に打ち抜
かれると同時に所謂半抜きカシメ部［図示していない］
が形成された電気機器用鋼板を複数枚所用のＨの積層厚
に積層してから、積層方向の上面部と下面部間を外部か
ら加圧して電気機器用鋼板相互をカシメ固着締結させ
て、電気機器用積層鉄心２を成形する。その後、積層方
向の上面部・下面部及び外周面と、図示しない回転子が
対向する内周面のスロットを樹脂で一体的にモールド成
型して、外皮（樹脂）が被覆される。また、図５(b) の
１b はアリ（蟻）溝を表し、モールド成型に際しての樹
脂の複数枚積層された電気機器用鉄心２への付着［いわ
ゆる食付き］がよくなる手段を施した方法である。この
ようにして、外皮など樹脂絶縁された電気機器用積層鉄
心２が、電気機器の外殻を作る図示しないフレームに、
ボルト通し穴７を貫通する締結ボルトおよび締付ナット
を介して、締結され所期の目的が達成される。
気機器用積層鉄心の外周面を樹脂被覆する製造方法は、
図５(a),(b) に斜視図で示すように所定の形状に打ち抜
かれると同時に所謂半抜きカシメ部［図示していない］
が形成された電気機器用鋼板を複数枚所用のＨの積層厚
に積層してから、積層方向の上面部と下面部間を外部か
ら加圧して電気機器用鋼板相互をカシメ固着締結させ
て、電気機器用積層鉄心２を成形する。その後、積層方
向の上面部・下面部及び外周面と、図示しない回転子が
対向する内周面のスロットを樹脂で一体的にモールド成
型して、外皮（樹脂）が被覆される。また、図５(b) の
１b はアリ（蟻）溝を表し、モールド成型に際しての樹
脂の複数枚積層された電気機器用鉄心２への付着［いわ
ゆる食付き］がよくなる手段を施した方法である。この
ようにして、外皮など樹脂絶縁された電気機器用積層鉄
心２が、電気機器の外殻を作る図示しないフレームに、
ボルト通し穴７を貫通する締結ボルトおよび締付ナット
を介して、締結され所期の目的が達成される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、その従来例
の図５(a) ［以下、「従来例(a) 」という］を樹脂で一
体的にモールド成型して被覆した場合は平断面図として
の図６に示すようになる。全ての図面において、同一符
号は同一もしくは相当部材を表す。図６において、３は
スロットに卷回され電気機器用積層鉄心２を励磁するコ
イル、４は一体的にモールド成型された樹脂、６はスロ
ットにより形成されたティース、８は鉄心２の内周面、
８a はスロットの空白部にモールド成型樹脂で充填され
て成型された内周面、９は積層鉄心２の外周面である。
しかし、従来例(a) ではしばしば図７に示すように、樹
脂外皮に樹脂ハガレ部４c とか樹脂ハクリ部４b に基づ
く樹脂浮き上がり部４a が発生することがあり、これで
は電気機器用積層鉄心２の外皮の完全絶縁の目的が達成
できない。なお、スロットのコイル３の空白部に充填さ
れる樹脂４は、ソリッド形状であるからこのような不具
合なことは起こらない。そこで、従来例の図５(b) ［以
下、「従来例(b) 」という］に表したアリ溝１b を開設
して、樹脂の電気機器用積層鉄心２への食付きがよくな
る手段を施した方法が考えられた。しかしながらこの従
来例(b) においては、図１(a) に平面図で示すようにア
リ溝１b を形成する切欠き１が電気機器用鉄心２を形成
する各鋼板の積層方向に貫通しており、例えばスロット
と積層鉄心２の外周面９との幅をＡとし、切り欠き１の
外周面９からの切欠きの深さをＣとするときに、アリ溝
１b が開設された他のヨーク部分に比較して狭い幅の部
分は磁束密度が著しく大きくなる、つまりアリ溝１b の
ためにこのヨーク部分の磁気特性上は好ましくなく、磁
束密度が制約を受けることになり、特に小形電気機器の
場合はその影響するところが大きい。ここにおいて、本
発明は、これら従来例の難点である樹脂外皮に樹脂ハガ
レ部４c とか樹脂浮き上がり部４a が発生しないのみな
らず、ヨーク部分の磁束密度にも余り影響を来さない、
電気機器用積層鉄心の製造方法を提供することを目的と
する。
の図５(a) ［以下、「従来例(a) 」という］を樹脂で一
体的にモールド成型して被覆した場合は平断面図として
の図６に示すようになる。全ての図面において、同一符
号は同一もしくは相当部材を表す。図６において、３は
スロットに卷回され電気機器用積層鉄心２を励磁するコ
イル、４は一体的にモールド成型された樹脂、６はスロ
ットにより形成されたティース、８は鉄心２の内周面、
８a はスロットの空白部にモールド成型樹脂で充填され
て成型された内周面、９は積層鉄心２の外周面である。
しかし、従来例(a) ではしばしば図７に示すように、樹
脂外皮に樹脂ハガレ部４c とか樹脂ハクリ部４b に基づ
く樹脂浮き上がり部４a が発生することがあり、これで
は電気機器用積層鉄心２の外皮の完全絶縁の目的が達成
できない。なお、スロットのコイル３の空白部に充填さ
れる樹脂４は、ソリッド形状であるからこのような不具
合なことは起こらない。そこで、従来例の図５(b) ［以
下、「従来例(b) 」という］に表したアリ溝１b を開設
して、樹脂の電気機器用積層鉄心２への食付きがよくな
る手段を施した方法が考えられた。しかしながらこの従
来例(b) においては、図１(a) に平面図で示すようにア
リ溝１b を形成する切欠き１が電気機器用鉄心２を形成
する各鋼板の積層方向に貫通しており、例えばスロット
と積層鉄心２の外周面９との幅をＡとし、切り欠き１の
外周面９からの切欠きの深さをＣとするときに、アリ溝
１b が開設された他のヨーク部分に比較して狭い幅の部
分は磁束密度が著しく大きくなる、つまりアリ溝１b の
ためにこのヨーク部分の磁気特性上は好ましくなく、磁
束密度が制約を受けることになり、特に小形電気機器の
場合はその影響するところが大きい。ここにおいて、本
発明は、これら従来例の難点である樹脂外皮に樹脂ハガ
レ部４c とか樹脂浮き上がり部４a が発生しないのみな
らず、ヨーク部分の磁束密度にも余り影響を来さない、
電気機器用積層鉄心の製造方法を提供することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の形状に打ち抜かれた電気機器用鋼
板を複数枚積層固着して積層鉄心を形成し、スロット部
に励磁用コイルを卷回した後に、この積層鉄心の外周面
並びにスロット部内周面に樹脂被覆する方法において、
Ｍ，Ｎを自然数でＭ＜Ｎとするとき、所定の形状に打ち
抜かれる電気機器用鋼板の外周面部の一部に、電気機器
用鋼板のＮ枚毎に連続したＭ枚のものに切り欠きを設け
ておき、電気機器用鋼板の積層した後の固着により外周
面部に複数個の窪み部を形成し、 この積層鉄心の上面
部・下面部及び外周面部と複数個の窪み部並びにスロッ
ト部内周面部を、一体に樹脂でモールドして被覆した外
皮を形成する電気機器用積層鉄心の製造方法である。
に、本発明は、所定の形状に打ち抜かれた電気機器用鋼
板を複数枚積層固着して積層鉄心を形成し、スロット部
に励磁用コイルを卷回した後に、この積層鉄心の外周面
並びにスロット部内周面に樹脂被覆する方法において、
Ｍ，Ｎを自然数でＭ＜Ｎとするとき、所定の形状に打ち
抜かれる電気機器用鋼板の外周面部の一部に、電気機器
用鋼板のＮ枚毎に連続したＭ枚のものに切り欠きを設け
ておき、電気機器用鋼板の積層した後の固着により外周
面部に複数個の窪み部を形成し、 この積層鉄心の上面
部・下面部及び外周面部と複数個の窪み部並びにスロッ
ト部内周面部を、一体に樹脂でモールドして被覆した外
皮を形成する電気機器用積層鉄心の製造方法である。
【０００５】
【作用】本発明は、上記のような電気機器用積層鉄心の
製造方法であるので、電気機器用鋼板の積層から締結、
そして一体に樹脂でモールドして被覆した外皮を形成す
ることが、流れ工程にてすこぶる円滑に効率的に施工さ
れるとともに、鉄心外周面への樹脂外皮の食い込みが確
実になり、剥離・剥がれ等が生起せず、絶縁性の信頼性
が格段に向上し、かつ磁気特性にも影響なく十分な磁束
密度が保持できる。
製造方法であるので、電気機器用鋼板の積層から締結、
そして一体に樹脂でモールドして被覆した外皮を形成す
ることが、流れ工程にてすこぶる円滑に効率的に施工さ
れるとともに、鉄心外周面への樹脂外皮の食い込みが確
実になり、剥離・剥がれ等が生起せず、絶縁性の信頼性
が格段に向上し、かつ磁気特性にも影響なく十分な磁束
密度が保持できる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を図１ないし図４に示す実施例
を参照し、具体的にその製造方法を説明する。図１は本
発明の一実施例になる電気機器用積層鉄心の形状を説明
する図面である。図１(a) は積層鉄心２の側面表面に斑
に複数個の窪みを形成するための電気機器用鋼板の一枚
の平面図である。なお、図形が煩鎖になるので示してい
ないが、打抜き形状とは別個にかつ同時に鋼板上の数箇
所に半抜きカシメ部［例えば半円状に切落とさずにその
円周部分のみに切込みを加えて半円周の中央部を少し押
出した部分が、積層により相互に重なり合い、積層され
た上面部と下面部間を加圧すれば積層部がこのさいに作
られたカシメ部で相互に噛み合い固着締結される］を形
成しておく。このような形状の電気機器用鋼板を積層鉄
心２がＮ枚数える内にＭ枚作成する。ただし、Ｍ，Ｎは
自然数でＭ＜Ｎである。切欠き部１は積層鉄心２の外周
を適当な間隔で切込み、複数個開設する。このようにし
た切込みからなる盲め穴である窪みが複数個できるの
で、ここに可塑性樹脂をモールド一体成形した断面図が
図１(b) である。そして、この一実施例になる電気機器
用鋼板の積層鉄心の斜視図が図１(c) である。
を参照し、具体的にその製造方法を説明する。図１は本
発明の一実施例になる電気機器用積層鉄心の形状を説明
する図面である。図１(a) は積層鉄心２の側面表面に斑
に複数個の窪みを形成するための電気機器用鋼板の一枚
の平面図である。なお、図形が煩鎖になるので示してい
ないが、打抜き形状とは別個にかつ同時に鋼板上の数箇
所に半抜きカシメ部［例えば半円状に切落とさずにその
円周部分のみに切込みを加えて半円周の中央部を少し押
出した部分が、積層により相互に重なり合い、積層され
た上面部と下面部間を加圧すれば積層部がこのさいに作
られたカシメ部で相互に噛み合い固着締結される］を形
成しておく。このような形状の電気機器用鋼板を積層鉄
心２がＮ枚数える内にＭ枚作成する。ただし、Ｍ，Ｎは
自然数でＭ＜Ｎである。切欠き部１は積層鉄心２の外周
を適当な間隔で切込み、複数個開設する。このようにし
た切込みからなる盲め穴である窪みが複数個できるの
で、ここに可塑性樹脂をモールド一体成形した断面図が
図１(b) である。そして、この一実施例になる電気機器
用鋼板の積層鉄心の斜視図が図１(c) である。
【０００７】電気機器用鋼板の積層鉄心２の所用厚さＨ
と外周面・上表面・下表面の全面積に対して、樹脂４の
外皮が経年変化による劣化、磁束変化に基づく積層鉄心
２の振動の繰返し、電気機器製造過程における外部から
の衝撃等に絶縁性が完全に保全されるための、可塑性の
樹脂４が積層鉄心２の側面表面に食付きに、必要にして
十分な強度を保持可能な、切込み（窪み）１の大きさと
個数と相互の間隔が決定される。以上のような形状なの
で、樹脂４の食付きのための切欠き１が点在することに
なるが、その切欠き１はＮ枚毎のＭ枚のみの存在でしか
ないので、そのヨーク部断面積はＭ枚につき ＡＨ−Ｃ
Ｈ×Ｎ／Ｍ となるに過ぎず、従って本発明は外力など
の要因に対しても強くなるとともに、切欠き１による磁
気特性上の影響も低く抑えることができる。
と外周面・上表面・下表面の全面積に対して、樹脂４の
外皮が経年変化による劣化、磁束変化に基づく積層鉄心
２の振動の繰返し、電気機器製造過程における外部から
の衝撃等に絶縁性が完全に保全されるための、可塑性の
樹脂４が積層鉄心２の側面表面に食付きに、必要にして
十分な強度を保持可能な、切込み（窪み）１の大きさと
個数と相互の間隔が決定される。以上のような形状なの
で、樹脂４の食付きのための切欠き１が点在することに
なるが、その切欠き１はＮ枚毎のＭ枚のみの存在でしか
ないので、そのヨーク部断面積はＭ枚につき ＡＨ−Ｃ
Ｈ×Ｎ／Ｍ となるに過ぎず、従って本発明は外力など
の要因に対しても強くなるとともに、切欠き１による磁
気特性上の影響も低く抑えることができる。
【０００８】図２は、この一実施例における電気機器用
鋼板から積層鉄心２の形状に打抜く過程の説明図であ
る。矢印で示す方向に加工工程が順次実施されることを
表し、先ず薄い電気機器用鋼板のストリップ・コイルか
ら巻き解かれた鋼板21の部分はスロット５，ボルト通し
穴７が打抜かれ、それと同時に図示していないが半抜き
カシメ部が形成される。ところで、半抜きカシメ部に相
当する雌のプレス型には盗みがあるので以後の加工につ
いては、妨げにならない。次いで、鋼板22の部分に至り
電気機器用鉄心２の内周面８が打抜かれ、鋼板23では先
の窪みを作る切欠き１のための打抜き加工工程であり、
この打抜きは鋼板23がＮ枚計数するうちのＭ枚につい
て、ジャンピング・カット・ステーションで容易に確実
に加工鋼板枚数を計数しながら施工できる。最後に、鋼
板24に到達して外周面９のための打抜き施工がなされ
て、ここに電気機器用鉄心２を形成する積層鋼板のＮ枚
毎に、図１(a) の形状の鋼板がＭ枚作成され、切欠き１
のない形状の積層鋼板が（Ｎ−Ｍ）枚作成されることに
なり、これらのグループが幾つか結合して所用の高さＨ
となるようにして、カシメられ固着締結される。
鋼板から積層鉄心２の形状に打抜く過程の説明図であ
る。矢印で示す方向に加工工程が順次実施されることを
表し、先ず薄い電気機器用鋼板のストリップ・コイルか
ら巻き解かれた鋼板21の部分はスロット５，ボルト通し
穴７が打抜かれ、それと同時に図示していないが半抜き
カシメ部が形成される。ところで、半抜きカシメ部に相
当する雌のプレス型には盗みがあるので以後の加工につ
いては、妨げにならない。次いで、鋼板22の部分に至り
電気機器用鉄心２の内周面８が打抜かれ、鋼板23では先
の窪みを作る切欠き１のための打抜き加工工程であり、
この打抜きは鋼板23がＮ枚計数するうちのＭ枚につい
て、ジャンピング・カット・ステーションで容易に確実
に加工鋼板枚数を計数しながら施工できる。最後に、鋼
板24に到達して外周面９のための打抜き施工がなされ
て、ここに電気機器用鉄心２を形成する積層鋼板のＮ枚
毎に、図１(a) の形状の鋼板がＭ枚作成され、切欠き１
のない形状の積層鋼板が（Ｎ−Ｍ）枚作成されることに
なり、これらのグループが幾つか結合して所用の高さＨ
となるようにして、カシメられ固着締結される。
【０００９】図３は、切欠きの形状の変形例である。図
３(a) は円形的な形状をなし、図３(b) は楔形を２個連
続して対称的な形状に作成した平面図であり、いずれに
してもこれらの窪みが形成する内側面の面積を成るべく
大きくして樹脂との付着力を増大させ、かつ磁気特性へ
の影響を最小限にした打抜き形状である。図４は本発明
の他の実施例，別の実施例の斜視図である。図４(a) は
先の半抜きカシメに代えて、Ｖ字状に半抜き状にしてそ
の部分を上下の鋼板のそれらと相互に噛合せる、Ｖ字状
のカシメ突起２a を形成して小さなカシメ部分で強固な
カシメ固着締結が可能であり、図４(b) は図５(b) に見
られるアリ溝１b を磁気特性に余り影響の無い部分に作
成したうえに、さらに切欠き部１を形成した手段であ
る。なお、鋼板の積層後の固着手段にはカシメの他に溶
接、接着など種々の手段がその電気機器の用途に応じて
選択される。
３(a) は円形的な形状をなし、図３(b) は楔形を２個連
続して対称的な形状に作成した平面図であり、いずれに
してもこれらの窪みが形成する内側面の面積を成るべく
大きくして樹脂との付着力を増大させ、かつ磁気特性へ
の影響を最小限にした打抜き形状である。図４は本発明
の他の実施例，別の実施例の斜視図である。図４(a) は
先の半抜きカシメに代えて、Ｖ字状に半抜き状にしてそ
の部分を上下の鋼板のそれらと相互に噛合せる、Ｖ字状
のカシメ突起２a を形成して小さなカシメ部分で強固な
カシメ固着締結が可能であり、図４(b) は図５(b) に見
られるアリ溝１b を磁気特性に余り影響の無い部分に作
成したうえに、さらに切欠き部１を形成した手段であ
る。なお、鋼板の積層後の固着手段にはカシメの他に溶
接、接着など種々の手段がその電気機器の用途に応じて
選択される。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したような製造方法からなる本
発明によれば、電気機器用鋼板の積層から締結固着が行
われ、そしてワンタッチで一体に樹脂でモールドして被
覆した外皮を形成され、これらの全ての工程が全自動で
なされるという、流れ工程においてすこぶる円滑に効率
的に施工されるとともに、鉄心外周面への樹脂外皮の食
い込みが確実になり、絶対的に剥離・剥がれ等が生起せ
ず、絶縁性の信頼性が格段と向上するばかりでなく、さ
らに磁気特性にも影響が殆どなく十分な磁束密度が保持
できるという特段の効果を奏することができる。
発明によれば、電気機器用鋼板の積層から締結固着が行
われ、そしてワンタッチで一体に樹脂でモールドして被
覆した外皮を形成され、これらの全ての工程が全自動で
なされるという、流れ工程においてすこぶる円滑に効率
的に施工されるとともに、鉄心外周面への樹脂外皮の食
い込みが確実になり、絶対的に剥離・剥がれ等が生起せ
ず、絶縁性の信頼性が格段と向上するばかりでなく、さ
らに磁気特性にも影響が殆どなく十分な磁束密度が保持
できるという特段の効果を奏することができる。
【図１】本発明の一実施例になる電気機器用積層鉄心の
要部の平面図，一部断面図，全体を表す斜視図。
要部の平面図，一部断面図，全体を表す斜視図。
【図２】本発明の一実施例における打抜き工程の説明平
面図。
面図。
【図３】本発明の切欠きの形状の変形例の説明図。
【図４】本発明の他の実施例および別の実施例になる電
気機器用積層鉄心の全体を表す斜視図。
気機器用積層鉄心の全体を表す斜視図。
【図５】従来例を示す斜視図。
【図６】従来例の平断面図。
【図７】従来例の樹脂外皮の剥離等の状況を示す平断面
図。
図。
１ 切欠き［窪み形成部］ １a ジャンピング・カット・ステーションで打抜かれ
る切欠き部 １b アリ（蟻）溝 ２ 鉄心 ３ コイル ４ 樹脂 ４a 樹脂浮き上り部 ４b 樹脂ハクリ部 ４c 樹脂ハガレ部 ５ スロット ６ ティース ７ ボルト通し穴 ８ 鉄心２の内周面 ８a スロット５に樹脂が充填された内周面 ９ 外周面 21 電気鋼板 22 電気鋼板 23 電気鋼板 24 電気鋼板 Ｈ 鉄心の高さ Ｎ １つのグループにおける電気鋼板の枚数 Ｍ １つのグループの電気鋼板のＮ枚の内の連続して切
欠きを作成する電気鋼板の枚数
る切欠き部 １b アリ（蟻）溝 ２ 鉄心 ３ コイル ４ 樹脂 ４a 樹脂浮き上り部 ４b 樹脂ハクリ部 ４c 樹脂ハガレ部 ５ スロット ６ ティース ７ ボルト通し穴 ８ 鉄心２の内周面 ８a スロット５に樹脂が充填された内周面 ９ 外周面 21 電気鋼板 22 電気鋼板 23 電気鋼板 24 電気鋼板 Ｈ 鉄心の高さ Ｎ １つのグループにおける電気鋼板の枚数 Ｍ １つのグループの電気鋼板のＮ枚の内の連続して切
欠きを作成する電気鋼板の枚数
Claims (1)
- 【請求項１】所定の形状に打ち抜かれた電気機器用鋼板
を複数枚積層固着して積層鉄心を形成し、 スロット部に励磁用コイルを卷回した後に、 この積層鉄心の外周面並びにスロット部内周面に樹脂被
覆する方法において、 Ｍ，Ｎを自然数でＭ＜Ｎとするとき、所定の形状に打ち
抜かれる電気機器用鋼板の外周面部の一部に、電気機器
用鋼板のＮ枚毎に連続したＭ枚のものに切り欠きを設け
ておき、 電気機器用鋼板の積層した後の締結固着により外周面部
に複数個の窪み部を形成し、 この積層鉄心の上面部・下面部及び外周面部と複数個の
窪み部並びにスロット部内周面部を、一体に樹脂でモー
ルドして被覆した外皮を形成することを特徴とする電気
機器用積層鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23834392A JPH0690550A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 電気機器用積層鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23834392A JPH0690550A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 電気機器用積層鉄心の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0690550A true JPH0690550A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17028794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23834392A Pending JPH0690550A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 電気機器用積層鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0690550A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0847186A (ja) * | 1994-07-15 | 1996-02-16 | Robert Bosch Gmbh | 電気機械 |
| WO1997046338A1 (en) * | 1996-06-05 | 1997-12-11 | L.H. Carbide Corporation | A lamina stack with at least one lamina layer having a plurality of discrete segments and an apparatus and method for manufacturing said stack |
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