JPH0774887B2 - 高感度かつ階調性が改良されたハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 - Google Patents

高感度かつ階調性が改良されたハロゲン化銀写真乳剤の製造方法

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JPH0774887B2 JP62127657A JP12765787A JPH0774887B2 JP H0774887 B2 JPH0774887 B2 JP H0774887B2 JP 62127657 A JP62127657 A JP 62127657A JP 12765787 A JP12765787 A JP 12765787A JP H0774887 B2 JPH0774887 B2 JP H0774887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法に関し、更
に詳しくは、特に感度、階調性が改良されたハロゲン化
銀乳剤の製造方法に関する。
〔発明の背景〕
ハロゲン化銀写真感光材料(以後適宜感光材料と略称す
ることもある)の分野においては、感光材料の高感度
化、及び調子再現上適正な硬さ(ガンマ、γ)を与える
ことが、常に技術上の問題となってきた。
感光材料を高感度化するためには、感光材料の感光層を
形成する基本要素であるハロゲン化銀写真乳剤(以後適
宜単に乳剤と称すこともある)の高感度化が要される
が、その手段としての化学増感法は従来より種々知られ
ている。その代表的方法として、硫黄増感、セレン増
感、貴金属増感、還元増感及びこれらの組み合わせによ
る増感がある。
しかしながら、従来より当業界で通常行われている増感
技術のみでは、未だ十分な結果が得られるとは言えな
い。
またある種の増感手段を用いると、調子再現上適正な硬
さが要されるのに、階調が軟調化してしまうことがあ
り、結局ある程度の増感は達成できても階調性が悪くな
って、総合的には好ましい結果が得にくい場合がある。
例えばハロゲン化銀粒子自体の感度を増大させるため
に、臭化銀または塩臭化銀に対しては、沃化銀を固溶体
またはある程度の混晶を生成する範囲まで混在させる技
術が知られており、これは例えばフォトグラフィックジ
ャーナル第79巻(1939)第463頁以降に記載のA.P.H.ト
リペリ及びW.F.スミスによる文献から、ある含有量まで
は臭化銀に沃化銀を含有せしめると感度はその沃化銀含
有量に従って上昇することが知られている。しかしなが
ら、沃化銀を混在させたハロゲン化銀粒子は、沃化銀の
含有量の増大とともに軟調化してしまうので、これだけ
では問題を抜本的に解決したことにはならないのであ
る。
〔発明の目的〕
本発明は前記した技術的情況に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、高感度であり、しかも所望の程度に応
じて硬調であるなど適正なガンマを有する、高感度でか
つ階調性が改良されたハロゲン化銀写真乳剤の製造方法
を提供することにある。
〔発明の構成及び作用〕
本発明者等は上記目的を達成すべく種々検討した結果、
本発明を創案するに至ったものである。
即ち本発明は、化学熟成中にハロゲン化銀溶剤と増感色
素を添加するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法であっ
て、ハロゲン化銀溶剤を添加した5分乃至30分後に、増
感色素を添加することを特徴とするものである。
本発明の上記製造方法によれば、本発明の目的を達成
し、交感度でかつ適正なガンマ有する階調性の良好なハ
ロゲン化銀写真乳剤が得られる。
以下本発明について、更に詳述する。
本発明においては、化学熟成中にハロゲン化銀溶剤と増
感色素を添加するが、本発明において化学熟成とは、ハ
ロゲン化銀乳剤を形成する際に、化学増感剤を用いてハ
ロゲン化銀粒子を増感することを言う。このような化学
熟成とは、当業界において広く行われているものであ
り、例えば「写真工学の基礎」銀塩写真編P.251〜253
(コロナ社)(昭和54年1月30日発行)解説されている
ように化学増感剤の存在下に加熱などの手段により熟成
する工程が採用されている。
本発明において化学熟成するときに用いる化学増感剤と
しては、任意のものを使用することができるが、不安定
カルコゲン化合物を用いるか、あるいは不安定カルゴゲ
ン化合物と不安定金属化合物とを組み合わせて用いるこ
とが好ましい。
カルコゲン化合物としては硫黄化合物またはセレン化合
物が好ましく用いられる。
金属化合物としては金、白金、バラジウム、イリジウ
ム、ロジウムの各化合物が好ましく用いられる。
本発明を実施する際の特に好ましい化学増感手段は、イ
オウ増感及び/または金属感を併用することである。こ
れにより、顕著な増感効果を得ることができる。上記の
うち特にイオウ増感と金増感の併用は、増感効果のみな
らずカブリに対する抑制効果をも得られるので、更に有
用である。
上記のイオウ増感には、硫黄増感剤として種々のもの、
例えば公知のものを用いることができる。例えばチオ硫
黄塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチア
シアネート、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸
塩、ローダニンなどが挙げられる。その他米国特許第1,
574,944号、同第2,410,689号、同第2,278,947号、同第
2,728,668号、同第3,501,313号、同第3,656,955号各明
細書、ドイツ特許第1,422,869号、特公昭56−24937号、
特開昭55−450516号公報等に記載されている硫黄増感剤
も用いることができる。硫黄増感剤の添加量は、乳剤の
感度を効果的に増大させるに十分な量でよい。この量
は、pH、温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなど種々の条
件の下で相当の範囲にわたって変化するが、目安として
は、ハロゲン化銀1モル当たり約10-7モル〜約10-1モル
程度が好ましい。
上記の金増感の金増感剤としては、金の酸化数が+1価
でも+3価でもよく、金増感剤として通常用いられる金
化合物を用いることができる。代表的な例としては塩化
金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリックトリク
ロライド、カリウムオーリックチオシアネート、カリウ
ムヨードオーレート、テトラシアノオーリックアシド、
アンモニウムオーロチオシアネート、ピリジルトリクロ
ロゴールドなどが挙げられる。
金増感剤の添加量についても種々の条件により異なる
が、目安としてはハロゲン化銀1モル当たり約10-7モル
〜10-1モルまでの範囲が好ましい。
本発明の製造方法において、化学熟成の温度は所期の増
感が達成されれば任意であるが、90℃乃至20℃であるこ
とが好ましく、より好ましくは80℃乃至30℃であり、特
に好ましくは70℃乃至35℃である。
次に本発明において、化学熟成中に添加されるハロゲン
化銀溶剤について述べる。該溶剤としてはハロゲン化銀
を溶解する作用のある種々のものを使用してもよいが、
本発明で好ましく用いられるハロゲン化銀溶剤として
は、(a)米国特許第3,271,157号、同第3,531,289号、
同第3,574,628号各明細書、特開昭54−1019号、同54−1
58917号及び同62−14646号公報等に記載された有機チオ
エーテル類(b)特開昭53−82408号、同55−77737号及
び同55−29829号各公報等に記載されたチオ尿素誘導
体、(c)特開昭53−144319号公報に記載された酸素ま
たは硫黄原子と窒素原子とにはさまれたチオカルボニル
基を有するAgX溶剤、(d)特開昭54−100717号公報に
記載されたイミダゾール類、(e)亜硫酸塩、(f)チ
オシアネート、(g)特開昭57−196228号公報に記載さ
れたヒドロキシアルキル置換したエチレンジアミン類、
(h)特開昭57−202531号公報に記載された置換メルカ
プトテオラゾール類等を挙げることができる。
次に、これら(a)〜(e)のハロゲン化銀溶剤の具体
例を挙げる。但し本発明で使用できるハロゲン化銀溶剤
は、以下の例示に限られるものではない。
本発明の製造方法において、ハロゲン化銀溶剤の添加量
は、所望の効果に応じて任意に決定されるが、ハロゲン
化銀1モル当たり0.0005乃至1.0gであることが好まし
く、より好ましくは0.001乃至0.5gであり、特に好まし
くは0.005乃至0.2gである。
本発明の製造方法においては、化学熟成中にハロゲン化
銀溶剤と増感色素を添加するが、その順番は、ハロゲン
化銀溶剤を添加した後に、増感色素を添加するものであ
る。
本発明において、増感色素の添加はハロゲン化銀溶剤の
添加後でさえあればよいが、この場合ハロゲン化銀溶剤
とその後に添加される増感色素までの時間間隔は1分以
上あることが好ましく、より好ましくは2分乃至60分、
特に好ましくは5分乃至30分であることである。
本発明において化学増感剤の添加は、ハロゲン化銀溶剤
の添加の前、またはハロゲン化銀溶剤の添加と増感色素
の添加の間、または増感色素の添加の後に添加すること
ができる。
以下に本発明の製造方法の特に好ましい添加順序の例を
示す。ただし増感色素:D、イオウ増感剤:S金増感剤:A
u、セレン増感剤:Se、ハロゲン化銀溶剤:SOL、チオシア
ン塩酸:SCNとし、化学熟成は金増感剤、イオウ増感剤、
セレン増感剤を適宜用いる態様で代表させた。
(1)SOL−D−S−(Au+SCN) (2)SOL−D−(S+Au+SCN) (3)SOL−D−S (4)SOL−D−S−Au (5)SOL−D−(S+Au) (6)SOL−D−(S+Se)−(Au+SCN) (7)SOL−D−(S+Se+Au+SCN) (8)SOL−D−(S+Se) (9)SOL−D−(S+Se)+Au (10)SOL−D−(S+Se)+(Au+SCN) (11)SOL−D−Se−(Au+SCN) (12)SOL−D−(Se+Au+SCN) (13)SOL−D−Se (14)SOL−D−Se−Au (15)SOL−D−(Se+Au) (16)SOL−D−Au−S (17)SOL−D−(Au+SCN)−S (18)SOL−(S+Au)−D (19)SOL−S−D (20)SOL−S−Au−D ここに添加は左から順次行うものとし、それぞれの添加
時間間隔は1分乃至60分が好ましい。
カッコでくくったものは同時に添加することを意味する
が、それぞれ別溶液として調製することもできるし、同
一溶液として調製することも可能である。
次に、本発明の製造方法においてハロゲン化銀乳剤の化
学熟成中、ハロゲン化銀溶剤の後に添加される増感色素
について述べる。このような増感色素は、所望に応じ、
任意のものが用いられる。
以下、本発明に用いることができる増感色素の代表的な
具体列を示すが、本発明に使用できる化合物はこれらに
限定されるものではない。
〔増感色素〕
これらの増感色素を、本発明のハロゲン化銀乳剤の製造
にあたって添加するには、例えば水または水と任意に混
和可能なメタノール、エタノールなどの有機溶媒に溶解
したのち添加すればよく、それぞれ単独に用いても、あ
るいは2種以上組み合わせて用いてもよい。
各増感色素の添加量は、好ましくは銀1モル当たり0.1
〜10-4〜8×10-4モルであり、より好ましくは0.2×10
-4〜6×10-4モルである。
本発明の製造方法を適用できるハロゲン化銀乳剤として
は、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを挙げること
ができる。好ましくは、実質的に単分散のハロゲン化銀
粒子から成る乳剤について本発明を適用することであ
る。
ここで単分散とは、ハロゲン化銀粒子の粒径のバラツキ
が、平均粒径に対して下記に示すようなある割合以下の
粒度分布を有するものをいう。即ち、 関係式 標準偏差/平均粒径×100=分布の広さ(%)によって
分布の広さを定義した時、ハロゲン化銀粒子の分布の広
さが20%以下であり、より、好ましくは、15%以下の分
布の広さを有することをいう。
本明細書中、感光性ハロゲン化銀粒子の平均粒径とは、
球状のハロゲン化銀粒子の場合は、その直径を、立方体
や球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積
の円像に換算した時の直径の平均値であって、個々のそ
の粒径がriであり、その数がniである時、下記の式によ
ってが定義されたものである。
=Σniri/Σni なお上記粒子径は、上記の目的のために等該技術分野に
おいて一般に用いられる各種の方法によってこれを測定
することができる。代表的な方法としては、ラブラウン
ドの「粒子径分析法」A.S.M.シンポジウム・オン・ライ
ト・マイクロスコピー、1955年、94〜722頁または「写
真プロセスの論理」ミース及びジェームズ主著、第3
版、マクミラン社発行(1966年)の第2章に記載されて
いる。
また前記「実質的に単分散のハロゲン化銀粒子」とは、
単分散性の効果を阻害しない範囲で異なる粒径のハロゲ
ン化銀乳剤を混合して用いることができ、例えば粒径分
布曲線が複数のモードを有するものに対しても本発明を
好適に適用できることを意味する。このような場合を含
めて実質的に単分散のハロゲン化銀粒子からなるハロゲ
ン化銀粒子の粒径分布は、前記のように定義されるを
中心に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲン化銀粒子
重量が60%以上であるものが好ましく、より好ましくは
70%以上、特に好ましくは80%以上である。
本発明により形成させる写真乳剤中のハロゲン化銀粒
子、好ましくは単分散のハロゲン化銀粒子は、好ましく
は沃化銀含有率の異なる2層以上から構成されている粒
子構造、所謂コア/シェル型であって、コアの沃度含有
率が6〜30モル%のハロゲン化銀粒子である。この場合
ハロゲン化銀粒子の平均粒径は好ましくは0.2〜3μ
m、より好ましくは0.4〜2.0μmである。シェルの沃化
銀含有率は0.1〜6モル%であることが好ましい。
上記コアとシェルの境界層における沃化銀含有率の移り
変りは、シャープな境界面を有するものでもよく、境界
の必ずしも明白でない連続して変化するものであっても
よい。
本発明を適用できる乳剤中のハロゲン化銀粒子の形状
は、例えば六面体、八面体、十四面体、板状体、球状体
のいずれでもよく、またこれら各種形状の混合したもの
であってもよいが、六面体、八面体、十四面体の粒子が
好ましい。単分散性のハロゲン化銀粒子を製造するに
は、pAgを一定に保ちながらダブルジェット法により所
望の大きさの粒子を得ることができる。また高度の単分
散性のハロゲン化銀粒子の製造には、特開昭54−48521
号に記載されている方法を適用することができる。例え
ば沃臭化カリウム−ゼラチン水溶液とアンモニア性硝酸
銀水溶液とをハロゲン化銀粒子を含むゼラチン水溶液中
に添加速度を時間の関数として変化させて添加する方法
によって製造する。この際添加速度の時間関数、pH、pA
g、温度等を適宜に選択することにより高度の単分散性
のハロゲン化銀粒子を得ることができる。
上記のような方法で得た単分散性のハロゲン化銀粒子の
コアに、例えば可溶性ハロゲン化合物と可溶性銀塩溶液
をダブルジェット法によりシェルを沈積させて、単分散
性のコア/シェル型ハロゲン化銀粒子を形成できる。
上記コア/シェル型ハロゲン化銀粒子の製造方法につい
ては、例えば西独特許1,169,290号、英国特許1,027,146
号、特開昭57−154232号、特公昭51−1417号等にも記載
されている。
本発明の製造方法の実施に際しては、ハロゲン化銀粒子
の形成過程において、例えばカドミウム塩、亜鉛塩、鉛
塩、タリウム塩、イリジウム塩またはそれらの錯塩、ロ
ジウム塩またはその錯塩等を共存させてもよい。
また本発明の実施に際して、ハロゲン化銀乳剤には、カ
ブリ防止剤、安定剤等を加えることができる。該乳剤の
バインダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であ
る。
本発明により製造した乳剤を用いて感光材料を得る場
合、乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬膜するこ
とができ、また、可塑剤、水不溶性または難溶性合成ポ
リマーの分散物(ラテックス)を含有させることができ
る。
カラー写真用感光材料として具体化する場合、乳剤層に
は、カプラーが用いられる。
更に色補正の効果を有しているカラードカプラー、競合
カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップリングによっ
て現像を促進する促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲ
ン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
またこのような感光材料には、フィルター層、ハレーシ
ョン防止層、イラジエーション防止層等の補助層を設け
ることができる。これらの層中及び/または乳剤層中に
は現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白さ
れる染料が含有させられてもよい。
更に感光材料には、ホルマリンスカベンジャー、蛍光増
白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性剤、色カ
ブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促進剤を添
加できる。
感光材料の支持体としては、ポリエチレン等をラミネー
トした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バラ
イタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
本発明により得られた乳剤を使用した感光材料を用いて
色素画像を得るには、露光後、通常知られている写真処
理を行えばよい。
〔実施例〕
以下本発明の具体的実施例を述べる。但し当然のことで
はあるが本発明の実施の態様は、以下述べる実施例に限
定されない。
実施例−1 特開昭61−245151号公報の製造例1に従って種乳剤を用
いて、体積比が29:39:27の内部殻(沃化銀15モル%)、
中間殻(沃化銀5モル%)、外殻(沃化銀0.3モル%)
を有するヨウ化銀5.6モル%の妖臭化銀からなる、平均
粒径がそれぞれ0.4μmの乳剤A、0.8μmの乳剤B、1.
2μmの乳剤C、2.0μmの乳剤Dの、4種類のコア/シ
ェル型乳剤を調製した。各々について、ハロゲン化銀溶
剤及び増感色素を以下の如く組み合わせて化学熟成を行
った。ここでの各々の性能は各化学熟成の条件下におい
て最適のレベルになるように熟成時間を設定したもので
ある。
上記のように各々に化学熟成を行った試料について、次
いでNo.1〜12について下記Y−1で示されるイエローカ
プラー分散液を、No.13〜36については下記M−1で示
されるマゼンタカプラー分散液を、No.37〜54について
は下記C−1で示されるシアンカプラー分散液を加え、
さらに硬膜剤を加えて乳剤を調製し、これらの乳剤をセ
ルローストリアセテートフィルム支持体上に塗布乾燥し
て、塗布試料を得た。
このようにして得られた各塗布試料を、No1〜12を用い
て得られたものについては青色光フィルターを、No.13
〜36を用いて得られたものについては緑色用フィルター
を、No.37〜54を用いて得られたものについては赤色光
フィルターを介して、ウェッジ露光したのち、下記現像
処理を行った。
発色現像時間は、No.1〜12に係るものについては3分15
秒、No.13〜36に係るものについては2分45秒、No.37〜
54に係るものについては1分45秒と設定した。
処理工程(38℃) 発色現像 前記のとおり 漂白 6分30秒 水洗 3分15秒 定着 6分30秒 水洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)−アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜流酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 37.5 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1とする。
〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ml 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0に
調整する。
〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH=6.0に調整す
る。
〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(小西六写真工業社製 7.5ml 水を加えて1とする。
上記のように塗布試料を処理して得られたものにつき、
各々の感度及びカンマを測定することによって前記の如
く化学熟成して得られたハロゲン化銀乳剤の感度及びガ
ンマを調べた。データを以下の表−3に示す。
表−3で示した感度は、前記したA〜Dの4種類の粒径
の異なる乳剤を使用している中で、同粒径のハロゲン化
銀乳剤について、各々の相対的な値を示している。
これからわかるように、本発明の如き添加順序によって
得られた乳剤は、増感色素の種類を問わず、ハロゲン化
銀溶剤添加の後5分乃至30分に増感色素を加えることに
より感度の上昇と、ガンマの上昇が見られる。中でも、
ハロゲン化銀溶剤と増感色素の間には、その他の添加剤
が入らず、かつ、ハロゲン化銀溶剤を化学熟成開始時に
添加する場合が特に効果が大きい。
なお表−3より、粒径により本発明の効果が異なり、粒
径が小さいところでは感度はあまり変化しないがガンマ
が上昇するのに対して、粒径が大きくなると感度上昇の
効果が大きくなっていることがわかる。
実施例−2 実施例−1にて作成したハロゲン化銀乳剤を用い、トリ
アセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示すよ
うな組成の各層を順次支持体側から形成して多層カラー
写真要素試料No.55〜58を作成した。
以下の実施例において写真要素(ハロゲン化銀写真感光
材料)中の添加量は、特に記載のない限り1m2当りのも
のを示す。
また、ハロゲン化銀とコロイド銀は、銀に換算して示し
た。
試 料 第1層;ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀を含むゼラチンゾ層。
第2層;中間層(I.L.) 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの乳化分散物を
含むゼラチン層。
第3層;低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL−1) 乳剤−a……銀塗布量1.8g/m2シアンカプラー(C−
1)……銀1モルに対して0.085モル カラードチシアンカプラー(CC−1)…銀1モルに対し
て0.005モル DIR化合物(D−1)……銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.002モル 第4層;高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH−1) 乳剤−b……銀塗布量1.3g/m2シアンカプラー(C−
2)……銀1モルに対して0.027モル カラードシアンカプラー(CC−1)…銀1モルに対して
0.0015モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.001モル 第5層;中間層(I.L.) 第2層と同じ、ゼラチン層。
第6層;低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL−1) 乳剤−C……銀塗布量1.5g/m2 マゼンタカプラー(M−1)……銀1モルに対して0.09
0モル カラードマゼンダカプラー(CM−1)…銀1モルに対し
て0.004モル DIR化合物(D−1)……銀1モルに対して0.0010モル DIR化合物(D−3)……銀1モルに対して0.0030モル 第7層;高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH−1) 乳剤−d……銀塗布量1.4g/m2 マゼンダカプラー(M−1)……銀1モルに対して0.01
5モル カラードマゼンダカプラー(CM−1)…銀1モルに対し
て0.002モル DIR化合物(D−3)……銀1モルに対して0.0010モル 第8層;イエローフィルター層(YC−1) 黄色コロイド銀と2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノ
ンの乳化分散物とを含むゼラチン層。
第9層;低感度青感性ハロゲン銀乳剤層(BL−1) 乳剤−e……銀塗布量0.9g/m2 イエローカプラー(Y−1)……銀1モルに対して0.29
モル 第10層;高感度青銀性ハロゲン化銀乳剤層(BH−1) 乳剤−f……銀塗布量0.5g/m2 イエローカプラー(Y−1)……銀1モルに対して0.08
モル DIR化合物(D−2)……銀1モルに対して0.0030モル 第11層;第1保護層(Pro−1) 妖臭化銀(AgI 1モル%平均粒径0.07μm)……銀塗布
量0.5g/m2 紫外線吸収剤UV−1,UV−2を含むゼラチン層。
第12層;第2保護層(Pro−2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)及びホ
ルマリンスカベンジャー(HS−1)を含むゼラチン層 尚各層には上記組成物の他に、ゼラチン硬化剤(H−
1)及び(H−2)や界面活性剤を添加した。
試料No.55〜58における乳剤a〜fは表−4の通りであ
り、番号は実施例1の試料No.1〜54の乳剤と対応する。
これらの試料No.55〜58を白色光を用いてウェッジ露光
したのち実施例1の中で示したのと同様な現像処理方法
にて、現像処理を行った。この時発色現像時間は3分15
秒に設定した。
この結果表−5に示すように、青、緑、赤、各々の層に
ついて本発明の製造方法を適用しら試料に感度上昇が見
られる。
〔発明の効果〕
上述の如く本発明によれば、高感度なハロゲン化銀写真
乳剤であって、しかも適正な改良された階調を有する乳
剤が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学熟成中にハロゲン化銀溶剤と増感色素
    を添加するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法であって、
    ハロゲン化銀溶剤を添加した5分乃至30分後に、増感色
    素を添加することを特徴とするハロゲン化銀写真乳剤の
    製造方法。
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