JPH0770178A - 胃腸運動刺激活性を有するモチリン類似ポリペプチド - Google Patents

胃腸運動刺激活性を有するモチリン類似ポリペプチド

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JPH0770178A
JPH0770178A JP6183351A JP18335194A JPH0770178A JP H0770178 A JPH0770178 A JP H0770178A JP 6183351 A JP6183351 A JP 6183351A JP 18335194 A JP18335194 A JP 18335194A JP H0770178 A JPH0770178 A JP H0770178A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 糖尿病性胃不全麻痺、麻痺性腸閉塞、及び術
後性腸閉塞等の胃腸運動活性の基礎レベルの低下を特徴
とする症状の治療に有用な、有効な胃腸運動刺激活性及
び高い代謝安定性を有する新規なモチリン類似ポリペプ
チドを得る。 【構成】 光学的に活性な異性体構造を含む胃腸運動刺
激活性を有するポリペプチドであって、次の一般式で表
される該ポリペプチド又はその薬学上許容されうる酸付
加塩。 該モチリン類似ポリペプチドは、位置13にメチオニンの
代わりに化学的に更に安定なロイシン残基を含み、位置
12にL-アルギニンの代わりに更に有効で安定なD-アルギ
ニン残基を含み、かつ位置1に生物分解に対し高い安定
性を有するアルキル化フェニルアラニン残基を含む。具
体的には、 [12-D- アルギニン,13- ロイシン] モチリ
ン-(1-14)-ペプチド等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖尿病性胃不全麻痺、
麻痺性腸閉塞、及び術後性腸閉塞等の胃腸運動活性の基
礎レベルの低下を特徴とする症状の治療に有用な、有効
な胃腸運動刺激活性及び高い代謝安定性を有する新規な
ポリペプチドに関する。
【従来の技術】モチリンは、胃腔、十二指腸、及び結腸
を刺激する、胃腸線状ポリペプチドホルモンである。モ
チリンの効果は完全には知られていないが、胃の運動性
を高め、ペプシン放出を刺激する役割を果たし、また更
に消化間(interdigestive)筋電気性複合体の調節におい
ても重要であると考えられる。ヒトモチリンは未だ精製
されていないが、その免疫特性からブタモチリンに非常
に類似することが強く示唆される。ブタモチリンは22の
アミノ酸残基を含み、次式で表される: 10 H-Phe-Val-Pro-Ile-Phe-Thr-Tyr-Gly-Glu-Leu-Gln-Arg-Met-Gln-Glu-Lys-Glu-Ar 20 g-Asn-Lys-Gly-Gln-OH ブタモチリンは位置1〜5に疎水性領域を、位置11〜22
に親水性領域を、及び位置6〜10に連結領域を有する。
ブタモチリンはまた、一次配列の残基9〜20にαヘリッ
クス二次構造を有する(カーンら、Biochemistry 29, 5
743-5751 (1990))。健康な被験者に対してモチリンを投
与すると、腸過渡時間が加速し、胃内容排出が増進され
る。試験管内(in vitro)では、モチリンは、ヒト及びウ
サギの十二指腸平滑筋細片及び単離した胃腸平滑筋細胞
の収縮を刺激する。更に、モチリン及びいくつかのモチ
リン誘導体は、放射線標識したモチリンとヒト及びウサ
ギ腔細胞上の結合部について競合し、このことは、胃腸
管中の特定の受容体の刺激がホルモンの生理学的効果の
原因となることを示唆している。モチリンの注入により
糖尿病性胃不全麻痺患者の固体及び液体の内容排出が刺
激されることが報告されている(ピータースら、Gastro
enterology 100, A480 (1991))。更に、モチリンは、胃
腸管の癌により引き起こされる麻痺性イレウスを患う患
者の治療に使用されている(メイヤーら、Med. Klin. 8
6, 515-517 (1991))。モチリンに関する最大の問題点
は、その半減期(t1/2)が人体中では4.5 分と比較的短い
ことにある(クリストフィデスら、Gastroenterology 7
6, 903-907 (1979) )。半減期が短いことにより、治療
効果をもたらすためには該ホルモンを連続注入により投
与することが必要となる。モチリンの中央部のN-末端ア
ミノ酸配列及び特定の残基が、収縮作用には必須である
(マシーラグら、Peptides 13, 565-569;ピータース
ら、Peptides 13, 1103-1107 (1992) ;ポイトラスら、
Biochem. Biophys. Res. Commun. 183, 36-40 (1992))
。更に短いC-末端を有し、位置12に結合した3〜5個
の塩基性アミノ酸を含み、かつ位置1〜11に様々なアミ
ノ酸置換を有するモチリン類似ポリペプチドが、モチリ
ンよりも低いか又は同等の活性を有することが報告され
ている。代謝安定性を増進するモチリン類似ポリペプチ
ドについての報告はない(日本国特許第2-311,495 )。
従って、有効な胃腸運動刺激活性及び高い代謝安定性を
有するモチリン類似ポリペプチドは、胃腸運動活性の基
礎レベルの低下の治療に有用であることが考えられる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学的に活
性な異性体構造を含む胃腸運動刺激活性を有するポリペ
プチドであって、次の一般式:
【0003】
【化2】
【0004】(式中、A は親油性の脂肪族又は脂環式ア
ミノ酸のL-構造異性体であり;B はL-プロリン又はL-ア
ラニンであり;D は親油性の脂肪族又は脂環式アミノ酸
のL-構造異性体であり;E は芳香族、親油性の脂肪族又
は脂環式アミノ酸のL-構造異性体であり;F は芳香族又
は複素芳香族アミノ酸のL-構造異性体であり;G はグリ
シン又はD-アラニンであり;H はL-グルタミン酸又はL-
グルタミンであり;I はL-グルタミン、L-グルタミン
酸、又はL-アラニンであり;J はI と-NH-基との間の直
接結合であるか、又はZ 、Z-Leu 、Z-Leu-Gln 、Z-Leu-
Gln-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Gl
u 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-
Glu-Arg-Asn 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys 、
及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gly (但しZ
はアルギニン、D-アルギニン、D-ホモアルギニン、D-リ
シン、D-オルニチン、D-2,4-ジアミノ酪酸、D-グルタミ
ン、D-アスパラギン、及びD-アラニンからなる群から選
ばれる)からなる群から選ばれ;R1は低級アルキル又は
アリルであり;R2は水素、低級アルキル、プロパルギ
ル、及びアリルからなる群から選ばれ;R3は水素、低級
アルキル、及びアリルからなる群から選ばれ;R4は低級
アルキル、シクロアルキル、置換又は未置換アリール、
及びヘテロアリール(但し、該アリール基はハロゲン、
水酸基、及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる
1種以上の置換基で置換されていてもよい)からなる群
から選ばれ;R5は-CO2CONH2 、1〜3個の炭素原子を含
むアミノアルキル基、及び2〜3個の炭素原子を含むグ
アニジノアルキル基からなる群から選ばれ;R6は-COOH
又は-CONH2であり;及びm は0又は1であり、記号*
D 又はL 配置にあってよい不斉炭素原子を表し、各低級
アルキル基は1〜4個の炭素原子を含むが、次の条件に
従う: (a) m が0、R2及びR3が水素、かつJ が直接結合である
場合、-NH-* CH(CH2R5)R6 基はD-配置であり; (b) J がZ-Leu 又はZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Ly
s-Gly の場合にのみR5は-CO2CONH2 であり、 (c) m =0、R2及びR3が水素、かつJ がZ 、Z-Leu 、Z-
Leu-Gln 、Z-Leu-Gln-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys 、Z-Le
u-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-
Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Gl
u-Arg-Asn-Lys 、及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-
Lys-Gly である場合、Z はD-配置であり;及び (d) 該ポリペプチドはモチリン以外のものである)で表
される前記ポリペプチド又はその薬学上許容されうる酸
付加塩に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なポリペプ
チドは、高い親和性をもってモチリン受容体と結合し、
胃腸細胞に対してモチリンのような蠕動的効果をもたら
す。該新規ペプチドはまた、関連器官細胞ホモジェネー
ト中の生物分解に対する高い安定性を示すことから、生
体内で更に有効なプロキネティック(prokinetic)剤で
ある。該モチリン類似ポリペプチドは、位置13にメチオ
ニンの代わりに化学的に更に安定なロイシン残基を含
み、位置12にL-アルギニンの代わりに更に有効で安定な
D-アルギニン残基を含み、かつ位置1に生物分解に対し
高い安定性を有するアルキル化フェニルアラニン残基を
含む。従って、本発明のポリペプチドは、糖尿病性胃不
全麻痺、麻痺性腸閉塞、及び術後性腸閉塞等の胃腸運動
活性の基礎レベルの低下を特徴とする症状の治療に有用
である。本発明は、胃腸運動刺激活性を有し得る新規な
ポリペプチドに関し、並びに哺乳動物、好ましくはヒト
における胃腸運動活性の基礎レベルの低下の症状の治療
方法に関する。該方法は、前記のような症状を緩和する
治療に有効な量の、次の一般式(1) :
【0006】
【化3】
【0007】で表されるポリペプチド(その光学的に活
性な異性体構造及び薬学上許容されうる酸付加塩を含
む)の、哺乳動物への投与を含む。式(1) において、m
は0又は1の整数であり、記号* はD 又はL 配置にあっ
てよい不斉炭素原子を表し、各低級アルキル基は1〜4
個の炭素原子を含むが、次の条件に従う:(a) m が0、
R2及びR3が水素、かつJ が直接結合である場合、-NH-*
CH(CH2R5)R6 基はD-配置であり;(b) J がZ-Leu 又はZ-
Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gly の場合にのみR5
は-CO2CONH2 であり、(c) m =0、R2及びR3が水素、か
つJ がZ 、Z-Leu 、Z-Leu-Gln 、Z-Leu-Gln-Glu 、Z-Le
u-Gln-Glu-Lys 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gln-
Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn 、
Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys 、及びZ-Leu-Gln-
Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gly である場合、Z はD-配置
であり;及び(d) 該ポリペプチドはモチリン以外のもの
である。A 〜J 及びR1〜R6の基は、以下の記載の通り定
義する。式(1) で定義される本発明の新規化合物はアミ
ノ酸長さが12〜22、好ましくはアミノ酸長さが12、14、
16、18、20又は22であってよいポリペプチドである。該
新規ポリペプチドの成分アミノ酸の立体化学が、本発明
の本質的な特徴である。L 又はD であってよい位置1
(アミノ末端アミノ酸、(R1)m (R2)(R3)N-* CH(CH2R4)C
O-)、グリシン又はD-アラニンであってよい位置8(G
基)、L 又はD であってよい位置12、及びL 又はD であ
ってよいC-末端アミノ酸位置、-NH * CH(CH2R5)-R6を除
いて、他に示さない限り、各アミノ酸の絶対的立体化学
はL である。本願明細書を通して用いられる略語を下記
の通り定義する: Phe −フェニルアラニン Tyr −チロシン Nle −ノルロイシン Leu −ロイシン Cha −β- シクロヘキシルアラニン Val −バリン Ile −イソロイシン Gly −グリシン Ala −アラニン Glu −グルタミン酸 Gln −グルタミン Arg −アルギニン h-Arg −ホモアルギニン Orn −オルニチン Dab −2,4-ジアミノ酪酸 Lys −リシン Asn −アスパラギン Me−メチル Boc −t-ブチルオキシカルボニル Cbz −ベンジルオキシカルボニル Dhbt−3,4-ジヒドロ-4- オキソベンゾトリアジン-3- イ
ル Fmoc−フルオレニルメチルオキシカルボニル Mbh −4,4'- ジメトキシベンズヒドリル Mtr −4-メトキシ-2,3,6- トリメチルベンゼンスルホニ
ル Pfp −ペンタフルオロフェニル Trt −トリチル Bop −ベンゾトリアゾリルオキシ- トリスジメチルアミ
ノホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート DCC −N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド DCM −ジクロロメタン DIC −ジイソプロピルカルボジイミド DIEA−ジイソプロピルエチルアミン EDCC−N-ジエチルアミノプロピル-N'-シクロヘキシルカ
ルボジイミド HBTU−2-(1H-ベンゾトリアゾール-1- イル)-1,1,3,3-テ
トラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート HEPES −(N-[2-ヒドロキシエチル] ピペラジン-N'-[2-
エタンスルホン酸]) HMPA−ヒドロキシメチルフェノキシアセトキシ HOBt−1-ヒドロキシベンゾトリアゾール MBHA−4-メチルベンズヒドリルアミノ PAM −ヒドロキシメチルフェニルアセトアミドメチル PyBrOP−ブロモ- トリス- ピロリジノ- ホスホニウム
ヘキサフルオロホスフェート DMF −N,N-ジメチルホルムアミド NMM −N-メチルモルホリン NMP −N-メチルピロリジノン TCA −トリクロロ酢酸 TEA −トリエチルアミン TFA −トリフルオロ酢酸 TFMSA −トリフルオロメタンスルホン酸
【0008】位置1、アミノ末端アミノ酸、 (R1)m(R2)(R3)N- * CH(CH2R4)CO- 位置1のポリペプチドのアミノ末端部分中のアミノ酸、
(R1)m(R2)(R3)N- * CH(CH2R4)CO-は、L 又はD 配置をと
りうる。R1は低級アルキル又はアリルであり;R2は水
素、低級アルキル、プロパルギル、及びアリルからなる
群から選ばれてよく;R3は水素、低級アルキル、及びア
リルからなる群から選ばれてよい。“低級アルキル”と
いう用語は、ここでは1〜4個の炭素原子を含む直鎖又
は枝分かれ鎖の炭化水素基を意味する。R1、R2及びR3
適切な低級アルキル基の例としてはメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、及びsec-
ブチルがあり、メチルが好ましい。整数m は0又は1で
あり、好ましくは0である。m が0の場合、前記アミノ
残基はR2及びR3が水素である第一アミンであってよい。
該アミノ残基は、1〜4個の炭素原子を有する低級アル
キル基、好ましくはメチル又はエチルを、各々1、2又
は3個有する第二アミン、第三アミン、又は第四アンモ
ニウム塩(m は1)であってもよい。該アミノ残基は更
に、1個のプロパルギル基で置換されて、例えばN-プロ
パルギル、N-メチル-N- プロパルギル、N,N-ジメチル-N
- プロパルギルとなってもよく、又は3個以下のアリル
基で置換されてもよい。好ましくは、該アミノ末端アミ
ノ酸はN-置換されたものであり、好ましい置換基は3個
のメチル基である。R4は低級アルキル、シクロアルキ
ル、置換又は未置換アリール、及びヘテロアリール(但
し、該アリール基はハロゲン、水酸基、及び低級アルコ
キシ基からなる群から選ばれる1種以上の置換基で置換
されていてもよい)からなる群から選ばれる。好ましい
置換及び未置換アリール基はフェニル、p-フルオロフェ
ニル、p-クロロフェニル、p-ブロモフェニル、p-ヨード
フェニル、p-ヒドロキシフェニル、p-メトキシフェニ
ル、1-ナフチル、及び2-ナフチルである。好ましいヘテ
ロアリール基は3-インドリル、2-チエニル、及び3-ピリ
ジルである。好ましいシクロアルキル基はシクロペンチ
ル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチルである。好ま
しくは、R4はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピ
ル、n-ブチル、シクロヘキシル、フェニル、p-フルオロ
フェニル、p-クロロフェニル、p-ブロモフェニル、p-ヨ
ードフェニル、p-ヒドロキシフェニル、p-メトキシフェ
ニル、1-ナフチル、2-ナフチル、3-インドリル、2-チエ
ニル、及び3-ピリジルからなる群から選ばれる。更に好
ましくは、R4はフェニル及びシクロヘキシルからなる群
から選ばれる。(R1)m(R2)(R3)N- * CH(CH2R4)CO-を誘導
しうるアミノ酸残基の例としては、フェニルアラニン、
p-フルオロフェニルアラニン、p-クロロフェニルアラニ
ン、p-ブロモフェニルアラニン、p-ヨードフェニルアラ
ニン、チロシン、p-メトキシフェニルアラニン、1-ナフ
チルアラニン、2-ナフチルアラニン、トリプトファン、
β-2- チエニルアラニン、β-3- ピリジルアラニン、α
- アミノ酪酸、ノルバリン、ノルロイシン、ロイシン、
及びシクロヘキシルアラニンがある。高レベルの胃腸の
蠕動性活性を有する化合物については、好ましいアミノ
末端アミノ酸はL-フェニルアラニン、D-フェニルアラニ
ン、L-シクロヘキシルアラニン、及びD-シクロヘキシル
アラニンである。
【0009】位置2、A 基 前記ポリペプチドの位置2のA 基は、親油性の脂肪族又
は脂環式アミノ酸のL-構造異性体であるアミノ酸であ
る。L-親油性脂肪族及び脂環式アミノ酸の例としては、
L-バリン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-ノルバリ
ン、L-ノルロイシン、及びL-シクロヘキシルアラニンが
ある。好ましいA 基アミノ酸は、L-バリン、L-ロイシ
ン、及びL-イソロイシンである。位置3、B 基 前記ポリペプチドの位置3のB 基は、L-プロリン又はL-
アラニンであるアミノ酸である。高レベルのモチリン受
容体拮抗体活性を有する化合物については、好ましいB
基アミノ酸はL-プロリンである。
【0010】位置4、D 基 前記ポリペプチドの位置4のD 基は、親油性の脂肪族又
は脂環式アミノ酸のL-構造異性体であるアミノ酸であ
る。L-親油性脂肪族及び脂環式アミノ酸の例としては、
L-イソロイシン、L-バリン、L-ロイシン、L-ノルバリ
ン、L-ノルロイシン、及びL-シクロヘキシルアラニンが
ある。好ましいD 基アミノ酸は、L-イソロイシン、L-ロ
イシン、及びL-シクロヘキシルアラニンである。位置5、E 基 前記ポリペプチドの位置5のE 基は、芳香族、親油性の
脂肪族又は脂環式アミノ酸のL-構造異性体であるアミノ
酸である。L-芳香族、親油性脂肪族又は脂環式アミノ酸
の例としては、フェニルアラニン、p-フルオロフェニル
アラニン、p-クロロフェニルアラニン、p-ブロモフェニ
ルアラニン、p-ヨードフェニルアラニン、チロシン、p-
メトキシフェニルアラニン、1-ナフチルアラニン、2-ナ
フチルアラニン、ロイシン、及びシクロヘキシルアラニ
ンから誘導した残基がある。好ましいE 基アミノ酸はL-
フェニルアラニン及びL-シクロヘキシルアラニンであ
る。 位置6、L-トレオニン 前記ポリペプチドの位置6のアミノ酸はL-トレオニンで
ある。位置7、F 基 前記ポリペプチドの位置7のF 基は、芳香族又は複素芳
香族アミノ酸のL-構造異性体であるアミノ酸である。芳
香族又は複素芳香族アミノ酸の例としては、チロシン、
フェニルアラニン、p-メトキシフェニルアラニン、ヒス
チジン、トリプトファン、β-2- チエニルアラニン、及
びβ-3- ピリジルアラニンがある。好ましいF 基アミノ
酸はL-チロシン、L-ヒスチジン、及びL-フェニルアラニ
ンである。位置8、G 基 前記ポリペプチドの位置8のG 基は、グリシン又はD-ア
ラニンであるアミノ酸であり、好ましくはグリシンであ
る。位置9、H 基 前記ポリペプチドの位置9のH 基は、L-グルタミン酸又
はL-グルタミンであるアミノ酸であり、好ましくはL-グ
ルタミン酸である。位置10、L-ロイシン 前記ポリペプチドの位置10のアミノ酸はL-ロイシンであ
る。位置11、I 基 前記ポリペプチドの位置11のI 基は、L-グルタミン、L-
グルタミン酸、又はL-アラニンであるアミノ酸である。
好ましいI 基アミノ酸はL-グルタミン及びL-アラニンで
ある。
【0011】J 基 前記ポリペプチド中のJ 基は、I と-NH-基との間の直接
結合であるか、又はZ、Z-Leu 、Z-Leu-Gln 、Z-Leu-Gln
-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu
、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-G
lu-Arg-Asn 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys 、
及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gly からなる
群から選ばれてよく、好ましくはZ-Leu 、Z-Leu-Gln-Gl
u 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-
Arg-Asn 、及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gl
y からなる群から選ばれてよい。Z 基はアルギニン、D-
アルギニン、D-ホモアルギニン、D-リシン、D-オルニチ
ン、D-2,4-ジアミノ酪酸、D-グルタミン、D-アスパラギ
ン、及びD-アラニンからなる群から選ばれ、好ましくは
アルギニン、D-アルギニン、D-グルタミン、及びD-アラ
ニンからなる群から選ばれる。位置12 J 基がI と-NH-基との間の直接結合である場合、該ポリ
ペプチドはドデカペプチドであり、位置12のアミノ酸は
該ポリペプチドのC-末端アミノ酸部分、-NH-*CH(CH2R5)
-R6である。J 基が直接結合であり、かつR2及びR3が水
素である場合、位置12のアミノ酸はD-配置を有する。R5
基は1〜3個の炭素原子を含むアミノアルキル基又は2
又は3個の炭素原子を含むグアニジノアルキル基であっ
て、好ましくは2又は3個の炭素原子を含むグアニジノ
アルキル基からなる群から選ばれる。好ましいアミノア
ルキル基はアミノメチル、2-アミノエチル、及び3-アミ
ノ-n- プロピルである。好ましいグアニジノアルキル基
はN-2-グアニジノエチル及びN-3-グアニジノ-n- プロピ
ルである。R6基は-COOH 又は-CONH2であり、好ましくは
-CONH2である。好ましくは、本態様における該ポリペプ
チドのC-末端アミノ酸部分、-NH-* CH(CH2R5)-R6の該ア
ミノ酸は、アルギニン、D-アルギニン、リシン、D-リシ
ン、D-オルニチン、D-2,4-ジアミノ酪酸、及びD-ホモア
ルギニンからなる群から選ばれ、更に好ましくはアルギ
ニン、D-アルギニン、及びリシンからなる群から選ばれ
る。J 基がI と-NH-基との間の直接結合でない場合、位
置12のアミノ酸はZ 基である。上記のように、Z 基はア
ルギニン、D-アルギニン、D-ホモアルギニン、D-リシ
ン、D-オルニチン、D-2,4-ジアミノ酪酸、D-グルタミ
ン、D-アスパラギン、及びD-アラニンからなる群から選
ばれるアミノ酸である。好ましくは、Z 基はアルギニ
ン、D-アルギニン、D-グルタミン、及びD-アラニンから
なる群から選ばれ、更に好ましくはZ 基はD-アルギニン
である。前記ポリペプチドの位置1のR2基及びR3基が水
素である場合、Z 基はD-配置を有する。
【0012】位置13 本発明のポリペプチドがトリデカペプチドである場合、
位置13のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-NH-*
CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、リシ
ン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、及び
ホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ましく
はL-リシン又はD-リシンである。本発明のポリペプチド
がトリデカペプチドよりも大きい場合、位置13のアミノ
酸はL-ロイシンである。位置14 本発明のポリペプチドがテトラデカペプチドである場
合、位置14のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-N
H-* CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、
グルタミン、リシン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、
アルギニン、及びホモアルギニンからなる群から選ばれ
てよく、好ましくはL-リシン、D-リシン、L-グルタミ
ン、及びD-グルタミンからなる群から選ばれる。本発明
のポリペプチドがテトラデカペプチドよりも大きい場
合、前記ポリペプチドの位置14のアミノ酸はL-グルタミ
ンである。位置15 本発明のポリペプチドがペンタデカペプチドである場
合、位置15のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-N
H-* CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、
リシン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、
及びホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ま
しくはL-リシン又はD-リシンである。 本発明のポリペ
プチドがペンタデカペプチドよりも大きい場合、位置15
のアミノ酸はL-グルタミン酸である。位置16 本発明のポリペプチドがヘキサデカペプチドである場
合、位置16のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-N
H-* CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、
リシン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、
及びホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ま
しくはL-リシン又はD-リシンである。 本発明のポリペ
プチドがヘキサデカペプチドよりも大きい場合、前記ポ
リペプチドの位置16のアミノ酸はL-リシンである。位置17 本発明のポリペプチドがヘプタデカペプチドである場
合、位置17のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-N
H-* CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、
リシン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、
及びホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ま
しくはL-リシン又はD-リシンである。 本発明のポリペ
プチドがヘプタデカペプチドよりも大きい場合、位置17
のアミノ酸はL-グルタミンである。位置18 本発明のポリペプチドがオクタデカペプチドである場
合、位置18のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-N
H-* CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、
リシン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、
及びホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ま
しくはL-リシン、D-リシン、L-アルギニン、及びD-アル
ギニンからなる群から選ばれる。本発明のポリペプチド
がオクタデカペプチドよりも大きい場合、位置18のアミ
ノ酸はL-アルギニンである。位置19 本発明のポリペプチドがノナデカペプチドである場合、
位置19のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-NH-*
CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、リシ
ン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、及び
ホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ましく
はL-リシン又はD-リシンである。本発明のポリペプチド
がノナデカペプチドよりも大きい場合、位置19のアミノ
酸はL-アスパラギンである。
【0013】位置20 本発明のポリペプチドが20個のアミノ酸からなる場合、
位置20のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-NH-*
CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、リシ
ン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、及び
ホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ましく
はL-リシン又はD-リシンである。本発明のポリペプチド
が20個以上のアミノ酸からなる場合、位置20のアミノ酸
はL-リシンである。位置21 本発明のポリペプチドが21個のアミノ酸からなる場合、
位置21のアミノ酸はポリペプチドのC-末端部分、-NH-*
CH(CH2R5)-R6であり、L-又はD-配置であってよく、リシ
ン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、及び
ホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ましく
はL-リシン又はD-リシンである。本発明のポリペプチド
が21個以上のアミノ酸からなる場合、位置21のアミノ酸
はグリシンである。位置22 本発明のポリペプチドのうちあるものの位置22のアミノ
酸は、ポリペプチドのC-末端部分、-NH-* CH(CH2R5)-R6
であり、L-又はD-配置であってよく、グルタミン、リシ
ン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、アルギニン、及び
ホモアルギニンからなる群から選ばれてよく、好ましく
はL-リシン、D-リシン、L-グルタミン、及びD-グルタミ
ンからなる群から選ばれる。
【0014】C-末端アミノ酸、-NH-* CH(CH2R5)-R6 本発明のポリペプチドのC-末端部分、-NH-* CH(CH2R5)-
R6に存在する残基は、C-末端カルボン酸誘導体R6を伴う
アミノ酸であって、R6は-COOH 又は-CONH2であり、好ま
しくは-CONH2である。R5は上記で定義した通りである。
“シクロアルキル”という用語は、ここでは5〜7個の
炭素原子を含む環状の炭化水素基を意味する。“ハロゲ
ン”という用語は、ここでは4つの全てのハロゲンを含
むが、塩素が好ましい。好ましい態様においては、本発
明の化合物は以下のもの及びそれらの薬学上許容されう
る酸付加塩からなる群から選ばれる:
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】各場合において、特に断らない限りアミノ
酸はL-配置をとる。更に好ましい態様においては、本発
明の化合物は以下のもの及びそれらの薬学上許容されう
る酸付加塩からなる群から選ばれる:
【0023】
【表8】
【0024】
【表9】
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】最も好ましい態様においては、本発明の化
合物は以下のもの及びそれらの薬学上許容されうる酸付
加塩からなる群から選ばれる:
【0028】
【表12】
【0029】固相ペプチド合成又は古典的な液相合成等
の当業界で公知の様々な方法により、本発明の化合物を
調製することができる。固相法においては、一般にはポ
リスチレンベース、ポリハイプ(polyhipe)ベース、又は
ポリアクリルアミド/多孔質珪藻土複合材料の樹脂であ
る樹脂支持体を用いて、ペプチド鎖を連続的に構築する
ことができる。ヒドロキシメチルフェニルアセトアミド
メチル(PAM) 、4-メチルベンズヒドリルアミノ(MBHA)、
又はヒドロキシメチルフェノキシアセトキシ(HMPA)部分
等の、酸で変化し易い適切な分子リンカーによって、成
長ペプチド鎖は樹脂支持体に結合される。フッ化水素、
トリフルオロ酢酸(TFA) 、トリフルオロメタンスルホン
酸(TFMSA) 等を用いた酸加水分解によって、該ペプチド
鎖を該リンカーから、従って該樹脂支持体から分離する
ことができる。本発明の胃腸運動刺激ポリペプチドを固
相であれ液相であれ調製する場合、ある適切に保護され
たアミノ酸又はペプチドフラグメントのカルボキシ部分
と、他の適切に保護されたアミノ酸又はペプチドフラグ
メントとの反応により、アミノ酸サブユニットをカップ
リングして新たなアミド結合を形成することが、基本的
合成方法に含まれる。カップリング反応を有効とするた
め、該カルボキシ部分は活性化されていなければならな
い。活性化は、DCC 、DIC 、EDCC、BOP 、HBTU、又はPy
BrOP等の通常のカップリング剤を用いることによって行
いうる。PyBrOPの場合を除いて、当モル量のHOBtを添加
して、活性化したアミノ酸成分のラセミ化を刺激しても
よい。対応するアミノ酸のカルボン酸塩を活性化のため
に用いる必要がある場合には、NMM 、DIEA、又はTEA 等
の塩基を用いてもよい。あるいは、成分アミノ酸の活性
エステルのカップリングにより、本発明のペプチドを合
成することも可能である。そのような活性エステルに
は、例えばペンタクロロフェニルエステル、ペンタフル
オロフェニルエステル、p-ニトロフェニルエステル等が
含まれる。
【0030】本発明のペプチドを調製する間、適切な保
護基を用いて、アミノ酸成分の他の反応性官能基を遮断
しなければならない。一般に、どのような種類の側鎖保
護基を使用すべきかは、α- アミノ保護基の同一性によ
り決定される。例えば、α-アミノ基がそのBOC 誘導体
として保護される場合、側鎖保護は通常ベンジルアルコ
ールのエステル、エーテル、又はウレタン誘導体を用い
て行われる。シクロヘキサノールのエステル及びエーテ
ル誘導体を使用して成功する場合もある。一方、α- ア
ミノ基がそのFmoc誘導体として保護される場合、側鎖官
能基は通常t-ブタノールのエステル、エーテル、又はウ
レタン誘導体として保護される。もちろん、特に本発明
のペプチドを液相法により合成する場合には、替わりの
保護基の組合わせを用いてもよい。Fmocα- アミノ保護
基の除去は、塩基、一般にはピペリジンを用いて容易に
行い得る。ペプチドのC-末端と樹脂リンカーとの間の結
合を切断することも可能な適切なカルボニウムイオンス
カベンジャーの存在下で、TFA で処理することにより、
側鎖保護基を除去し得る。Boc 保護基は一般に希釈TFA
での処理により除去される。但し、TFA 切断の後に、α
- アミノ基がそのTFA 塩として存在する。成長ペプチド
鎖のα- アミノ基を次のアミノ酸誘導体に対して活性と
するため、樹脂結合(resin-bound) ペプチドをTEA 又は
DIEA等の塩基を用いて中和する。次に、適切なスカベン
ジャーを含むフッ化水素酸又はTFMSA 等の強酸を用い
て、アミノ酸側鎖を脱保護(deprotect) し、ペプチドを
樹脂支持体から切断する。本発明では、アミノ末端部
分、(R1)m(R2)(R3)N- を含むペプチドの調製方法を与え
る。M =0、R2が水素又は低級アルキル、R3が低級アル
キルである場合、該方法は、適切なリンカーを通じて不
溶性支持体に結合していてもよい適切に保護されたペプ
チドのN-末端アミノ基(NH2-(AA)n-)を、適切なアルデヒ
ド又はケトン及びアルカリ金属水素化物還元剤と反応さ
せることを含む。該アルデヒド又はケトンは、例えば、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、又はアセトンで
あってよい。該アルカリ金属水素化物は、例えば、シア
ノボロ水素化ナトリウム(sodium cyanoborohydride )
等のボロ水素化アルカリ金属であってよい。該方法は、
周囲温度において、DMF 、NMP 等の適切な溶媒中で、場
合により酢酸又は1-ヒドロキシエチルピペラジンエタン
スルホン酸(HEPES )を併用して、都合よく行い得る。
該方法は米国特許第4,421,744 号明細書に更に完全に記
載されており、そこでの記載は本明細書に含まれるもの
とする。M =1、R1及びR3が独立に低級アルキル又はア
リル、かつR2が低級アルキル、アリル、及びプロパルギ
ルからなる群から選ばれる場合、該方法は、適切なリン
カーを通じて不溶性支持体に結合していてもよい適切に
保護されたペプチドのN-末端アミノ基(NR2R3-(AA)n-)
を、式R1Hal (但し、R1は上記定義の通りであり、Hal
はハロゲン原子である)で表される化合物と反応させる
ことを含む。該方法は、DMF 、NMP 等の適切な溶媒中
で、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム等の適切な酸結合
剤の存在下で行い得る。該方法はベノイトン−チェンに
よるProced. 14th Europ. Pept. Symp. p.149 (1969)に
更に完全に記載されており、そこでの記載は本明細書に
含まれるものとする。
【0031】本発明の化合物は遊離塩基の状態でも有効
であるが、安定性、結晶化の都合、溶解性の増大等の目
的で薬学上許容されうる酸付加塩の形態に配合し、投与
することができる。これらの酸付加塩は、塩酸、硫酸、
スルホン酸、酒石酸、フマル酸、臭素化水素酸、グリコ
ール酸、クエン酸、マレイン酸、リン酸、琥珀酸、酢
酸、硝酸、安息香酸、アスコルビン酸、p-トルエンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、
プロピオン酸等の適切な無機又は有機酸から、従来の手
法により形成される。好ましくは、酸付加塩は塩酸、酢
酸、又は琥珀酸から調製したものである。本発明の化合
物を薬学上許容されうる担体と組合わせて、医薬組成物
を提供することができる。遊離塩基としての目的化合物
(subject compound)に適切な担体には、プロピレングリ
コール−アルコール−水、等張水、注射用無菌水(USP)
、エマルフォールTM−アルコール−水、クレモフォー
ル−ELTM又は当業者に公知のその他の適切な担体が含ま
れる。目的化合物の酸付加塩用に適切な担体には、等張
水、注射用無菌水(USP) 単独、又はエタノール、プロピ
レングリコール、又は当業者に公知のその他の従来の可
溶化剤との組合わせが含まれる。好ましい担体は発明化
合物の等張水溶液である。
【0032】動物又はヒト等の哺乳類に対し、望ましい
胃腸運動刺激活性を提供するのに有効な量で本発明の化
合物を投与することができる。化合物の活性及び望まし
い治療効果は変化し得るので、採用する化合物の投与量
もまた変化し得る。実際の投与量はまた、患者の体重及
び特定の患者の個別の過敏性等の一般に認識し得る要因
によっても決定される。従って、特定の患者(男性)に
ついての単位投与量は、実施者が所望の効果に滴定し得
る体重1kg当たり0.1 μg程度を下限として変化し得
る。滴定に好ましい最少投与量は体重1kg当たり1μg
である。本発明の化合物は、前記の担体中の無菌溶液又
は懸濁液の形状で、公知の非経口経路により投与し得
る。これらの調製物は少なくとも約0.1 重量%の本発明
の化合物を包含すべきであるが、この本発明の化合物の
量は約0.1 重量%〜約50重量%の間で変化し得る。本発
明の化合物は好ましくは静脈から投与し、投与量は体重
70kg当たり一般に約0.1 μg〜約500 mgの範囲、好まし
くは約1μg〜約50mgの範囲となるであろう。投与は日
に1〜4回行ってよい。前記無菌溶液又は懸濁液は更に
次の補助物質を含んでいてよい:即ち、注射用水、食塩
水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、プロピレングリコール、又はその他の合成溶媒等の
無菌希釈剤;ベンジルアルコール又はメチルパラベン等
の抗バクテリア剤;アスコルビン酸又はピロ亜硫酸ナト
リウム等の酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
等のキレート化剤;酢酸塩、クエン酸塩又はリン酸塩等
の緩衝剤;及び塩化ナトリウム又はブドウ糖等の張度調
節剤である。該非経口用調製物はアンプル、使い捨てシ
リンジ、又はガラス又はプラスチック製の多数回投与バ
イアル中に封入してよい。本明細書を通して、様々な刊
行物を参照している。当業界の状況を更に完全に記載す
るために、これら刊行物に開示されている事項は本明細
書に含まれるものとする。本発明について次の実施例に
よって更に説明するが、本発明の化合物及び組成物の調
製を示すことを目的とするものであって、制限を加える
ものではない。
【0033】
【実施例】実施例1 [12-D- アルギニン,13- ロイシン] モチリン-(1-14)-
ペプチド(ブタ)、ビス−トリフルオロ酢酸塩 H-Phe-Val-Pro-Ile-Phe-Thr-Tyr-Gly-Glu-Leu-Gln-D-Ar
g-Leu-Gln-OH ミリジェン・モデル9050ペプチド合成装置を用いた固相
連続フロー手法により、2.0 gのFmoc-L-Gln(Mbh)PepSy
n KA樹脂(0.097 ミリグラム当量/g)上に該ペプチド
を合成した。ODhbt エステルであるThr を除いて、全て
の残基をHOBtの存在下でFmocアミノ酸のPfp エステルと
してカップリングした。側鎖保護は次の通り:即ち、D-
Arg(Mtr)、Glu(OtBu) 、Tyr(tBu)、及びThr(tBu)とし
た。Gln は保護しないままとした。カップリングには、
4倍モル過剰のFmocアミノ酸OPfp/HOBt のDMF 溶液を使
用した。カイザー試験によりカップリング効率を監視し
た。カップリング時間は1〜4時間の範囲とした。各カ
ップリングサイクルの後に、ピペリジンの20%DMF 溶液
を用いて、Fmoc- α- アミノ保護基の除去を行った。合
成に続いて、樹脂結合ペプチドをDCM で洗浄し、真空下
で一晩乾燥した。5%のチオアニソール、3%のエタン
ジチオール、及び2%のアニソールを含む無水TFA (合
計20ミリリットル)と伴に室温で8時間震盪して、樹脂
からのペプチドの脱ブロック化及び切断を行った。次に
該切断溶液を250 ミリリットルの冷エーテルに滴下し、
沈殿したペプチドを濾過により収集して、320 mg(85
%)の表題のペプチドを白色粉体として得た。2本の連
続したC-18カラム(250 ×20mm、15μ、Vydac )を用い
たウォーターズ・デルタ−プレップ3000 HPLC を使用し
て、3回の試行(一般的負荷=1回の試行当たり107 m
g)によりペプチドの精製を行った。溶媒システムは0.1
%のTFA に60%アセトニトリル/40%TFA (0.1 %)
となるまで毎分20ミリリットルで30分間のグラジエント
をかけ、220 nmのUV検出器を用いた。分析HPLC(グラジ
エント30分間、100 %TFA (0.1 %)〜100 %アセトニ
トリル、毎分1ミリリットル、214 nm、R t =17.37
分)及び毛細管ゾーン電気泳動により、各分画の純度を
評価した。純粋な分画(>95%)をプールし、凍結乾燥
して、107 mg(28%)の表題のペプチドを蛍光白色粉体
として得た。 AAA: Thr 0.87(1)、Glx 3.02(3) 、Gly 1.04(1) 、Val
1.02(1) 、Ile 0.92(1) 、Leu 2.14(2) 、Tyr 1.00(1)
、Phe 1.93(2) 、Arg 0.93(1) FAB-MS: (M+H) + 計算値1712、測定値1712
【0034】実施例2 [1-N-メチルフェニルアラニン,3-アラニン,11- アラ
ニン,12-D- アルギニン,13- ロイシン,14-D- リシ
ン] モチリン-(1-14)-ペプチドアミド(ブタ)トリス−
トリフルオロ酢酸塩 (N-Me)-Phe-Val-Ala-Ile-Phe-Thr-Tyr-Gly-Glu-Leu-Ala
-D-Arg-Leu-D-Lys-NH2 ミリジェン・モデル9050ペプチド合成装置を用いた固相
連続フロー手法により、0.85gのPAL 樹脂(0.27ミリグ
ラム当量/g)上に該ペプチドを合成した。該樹脂を3.
4 gのガラスビーズ(酸洗浄したもの、150-212 ミクロ
ン)と混合し、連続フローカラム中に乾燥充填して、使
用前にDMF で1時間膨潤させた。NMM の0.6MのDMF 溶液
の存在下でFmoc-MePhe-OH をBOP 及びHOBtを用いて(1:
1:1 )予備活性化してカップリングした。HOBtの存在下
でFmoc-L-Thr-OH をそのODhbt エステルとしてカップリ
ングした。他の全ての残基をHOBtの存在下でFmocアミノ
酸のPfp エステルとしてカップリングした。側鎖保護は
次の通り:即ち、D-Arg(Mtr)、Glu(OtBu) 、Tyr(tBu)、
Thr(tBu)、D-Lys(Boc)、及びGln(Trt)とした。カップリ
ングには、4倍モル過剰のFmocアミノ酸誘導体のDMF 溶
液を使用した。カイザー試験によりカップリング効率を
監視した。カップリング時間は一般的に1〜4時間の範
囲とした。各サイクルの後に、ピペリジンの20%DMF 溶
液を用いて、Fmoc- α- アミノ保護基の除去を行った。
合成に続いて、樹脂結合ペプチドをDCM で洗浄し、真空
下で一晩乾燥した。5%のチオアニソール、3%のエタ
ンジチオール、及び2%のアニソールを含む無水TFA
(合計20ミリリットル)と伴に室温で8時間震盪して、
樹脂からのペプチドの脱ブロック化及び切断を行った。
次に該切断溶液を250 ミリリットルの冷エーテルに滴下
し、沈殿したペプチドを濾過により収集して、210 mg
(91%)の表題のペプチドを白色粉体として得た。2本
の連続したC-18カラム(250 ×20mm、15μ、Vydac )を
用いたウォーターズ・デルタ−プレップ3000 HPLC を使
用して、3回の試行(一般的負荷=1回の試行当たり70
mg)によりペプチドの精製を行った。溶媒システムは0.
1 %のTFA に60%アセトニトリル/40%TFA (0.1 %)
となるまで毎分20ミリリットルで30分間のグラジエント
をかけ、220 nmのUV検出器を用いた。分析HPLC(グラジ
エント30分間、100 %TFA (0.1 %)〜100 %アセトニ
トリル、毎分1ミリリットル、214 nm、R t =17.06
分)及び毛細管ゾーン電気泳動により、各分画の純度を
評価した。純粋な分画(>95%)をプールし、凍結乾燥
して、82mg(36%)の表題のペプチドを蛍光白色粉体と
して得た。 AAA: Thr 0.95(1)、Glx 1.04(1) 、Gly 1.04(1) 、Val
0.74(1) 、Ile 0.99(1) 、Leu 2.11(2) 、Tyr 1.01(1)
、Phe 1.01(1) 、Lys 1.03(1) 、Arg 1.05(1) FAB-MS: (M+H) + 計算値1641、測定値1641
【0035】実施例3 [1-N,N-ジメチルフェニルアラニン,13- ロイシン] モ
チリン-(1-14)-ペプチド(ブタ)、ビス- トリフルオロ
酢酸塩 (Me2N)-Phe-Val-Pro-Ile-Phe-Thr-Tyr-Gly-Glu-Leu-Gln
-Arg-Leu-Gln-NH2 ミリジェン・モデル9050ペプチド合成装置を用いた固相
連続フロー手法により、0.2 ミリモルのスケールでNova
SynPR 500 樹脂上に該ペプチドを合成した。ODhbt エス
テルであるThr を除いて、全ての残基をHOBtの存在下で
Fmocアミノ酸のPfp エステルとしてカップリングした。
側鎖保護は次の通り:即ち、Arg(Mtr)、Gln(Trt)、 Glu
(OtBu)、Tyr(tBu)、及びThr(tBu)とした。カップリング
には、4倍モル過剰のFmocアミノ酸OPfp/HOBt のDMF 溶
液を使用した。カイザー試験によりカップリング効率を
監視した。カップリング時間は1〜4時間の範囲とし
た。各カップリングサイクルの後に、ピペリジンの20%
DMF 溶液を用いて、Fmoc- α- アミノ保護基の除去を行
った。合成に続いて、樹脂結合ペプチドをDCM で洗浄
し、真空下で一晩乾燥した。完全に配列したペプチドを
含む樹脂を、20ミリリットルのNMP の入ったフラスコに
移した。この懸濁液に、連続的に37%のホルムアルデヒ
ド水溶液を5ミリリットル(300 当量)、シアノボロ水
素化ナトリウムを126 mg(10当量)、及び氷酢酸を200
マイクロリットル添加した。該混合物を7時間攪拌し
た。該樹脂を濾過し、DMF (5×50ミリリットル)、DC
M (5×50ミリリットル)で洗浄し、真空下で乾燥し
た。5%のチオアニソール、3%のエタンジチオール、
及び2%のアニソールを含む無水TFA (合計20ミリリッ
トル)と伴に室温で8時間震盪して、樹脂からのペプチ
ドの脱ブロック化及び切断を行った。次に該切断溶液を
250 ミリリットルの冷エーテルに滴下し、沈殿したペプ
チドを濾過により収集して、表題のペプチドを白色粉体
として得た。2本の連続したC-18カラム(250 ×20mm、
15μ、Vydac )を用いたウォーターズ・デルタ−プレッ
プ3000 HPLC を使用して、3回の試行(一般的負荷=1
回の試行当たり70mg)によりペプチドの精製を行った。
溶媒システムは0.1 %のTFA に60%アセトニトリル/40
%TFA (0.1 %)となるまで毎分20ミリリットルで30分
間のグラジエントをかけ、220 nmのUV検出器を用いた。
純粋な分画(>95%)をプールし、凍結乾燥して、111
mgの表題のペプチドを蛍光白色粉体として得た。 AAA: Thr 0.84(1)、Glx 2.88(3) 、Pro 1.03(1) 、Gly
1.04(1) 、Val 0.47(1) 、Ile 0.87(1) 、Leu 1.88(2)
、Tyr 0.90(1) 、Phe 0.97(1) 、Arg 0.86(1) FAB-MS: (M+H) + 計算値1738、測定値1738
【0036】実施例4 [1-N,N,N-トリメチルフェニルアラニン,13- ロイシン]
モチリン-(1-14)-ペプチド(ブタ)、ビス- トリフル
オロ酢酸塩 (Me3N + )-Phe-Val-Pro-Ile-Phe-Thr-Tyr-Gly-Glu-Leu-
Gln-Arg-Leu-Gln-OH ミリジェン・モデル9050ペプチド合成装置を用いた固相
連続フロー手法により、0.2 ミリモルのスケールでFMOC
-L-Gln-(Mbh) PepSynKA 樹脂上に該ペプチドを合成し
た。ODhbt エステルであるThr を除いて、全ての残基を
HOBtの存在下でFmocアミノ酸のPfp エステルとしてカッ
プリングした。側鎖保護は次の通り:即ち、Arg(Mtr)、
Gln(Trt)、 Glu(OtBu)、Tyr(tBu)、及びThr(tBu)とし
た。カップリングには、4倍モル過剰のFmocアミノ酸OP
fp/HOBt のDMF 溶液を使用した。カイザー試験によりカ
ップリング効率を監視した。カップリング時間は1〜4
時間の範囲とした。各カップリングサイクルの後に、ピ
ペリジンの20%DMF 溶液を用いて、Fmoc- α- アミノ保
護基の除去を行った。合成に続いて、樹脂結合ペプチド
をDCM で洗浄し、真空下で一晩乾燥した。完全に配列し
たペプチドを含む樹脂を、20ミリリットルのDMF の入っ
たフラスコに移した。この懸濁液に、沃化メチルを5ミ
リリットル(400 当量)、続いて炭酸カリウムを500 mg
(18当量)添加した。該混合物を12時間攪拌した。該樹
脂を濾過し、DMF (5×50ミリリットル)、水(2×25
ミリリットル)DMF (5×50ミリリットル)で洗浄し、
真空下で乾燥した。5%のチオアニソール、3%のエタ
ンジチオール、及び2%のアニソールを含む無水TFA
(合計20ミリリットル)と伴に室温で8時間震盪して、
樹脂からのペプチドの脱ブロック化及び切断を行った。
次に該切断溶液を250 ミリリットルの冷エーテルに滴下
し、沈殿したペプチドを濾過により収集して、表題のペ
プチドを白色粉体として得た。2本の連続したC-18カラ
ム(250 ×20mm、15μ、Vydac )を用いたウォーターズ
・デルタ−プレップ3000 HPLC を使用して、3回の試行
(一般的負荷=1回の試行当たり70mg)によりペプチド
の精製を行った。溶媒システムは0.1 %のTFA に60%ア
セトニトリル/40%TFA (0.1 %)となるまで毎分20ミ
リリットルで30分間のグラジエントをかけ、220 nmのUV
検出器を用いた。純粋な分画(>95%)をプールし、凍
結乾燥して、71mgの表題のペプチドを蛍光白色粉体とし
て得た。 AAA: Thr 0.88(1)、Glx 3.25(3) 、Pro 1.00(1) 、Gly
1.00(1) 、Val 0.30(1) 、Ile 1.01(1) 、Leu 2.30(2)
、Tyr 1.10(1) 、Phe 1.10(1) 、Arg 1.10(1) FAB-MS: (M+H) + 計算値1753、測定値1753
【0037】実施例5 2%ブタ腎臓ホモジェネート中での生体内安定性試験 大部分の小さな線状ポリペプチドと同様に、モチリンは
腎臓の刷子縁細胞により代謝されると考えられる。そこ
で、本発明のペプチドの相対的な生体内生物安定性評価
のためのモデルシステムとして、腎臓ホモジェネートを
選択した。試験対象である全てのペプチドをブタ腎臓
(Pel Freeze社、Rogers, Arkansas)(2%w/v 、最終
体積=4ミリリットル、緩衝液=HEPES pH 7.0)中に、
25℃で温置した。初期基質濃度及び内部標準(Fmoc-Gl
y)は共に0.5 mg/ミリリットルとした。適切な温置時
間及びサンプリング間隔を決定するため、各ポリペプチ
ドについて2回の実験を行った。第1回目の試行は、ペ
プチドの安定性を大まかに見積もるために行った。全て
のサンプリングは複数回行った。サンプルの体積は180
マイクロリットルとした。100 %のTCA を20マイクロリ
ットル添加することにより、サンプルを清浄化した(最
終体積=200 マイクロリットル、最終TCA 濃度=10
%)。サンプルは5〜10秒間かき混ぜて(vortex)確実
に平衡にした後に、遠心分離により沈殿したタンパク質
を飛散(spin out)させた。分析はWISPオートインジェ
クター、5マイクロリットルのVydac C-18分析カラム、
及びウォーターズ481 UV検出器を装備したウォーターズ
HPLCシステムにより行った。注入体積は80マイクロリッ
トルとした。初期溶媒条件は80%アセトニトリル/20%
(0.1 %)TFA ミリQ水溶液であり、63%アセトニトリ
ル/37%(0.1 %)TFA まで毎分1ミリリットルで35分
間のグラジエントをかけて操作した。ポリペプチド基質
及び代謝産物ピークの内部標準に対する比をとり、複数
のサンプルでの比を平均化した。ペプチド基質について
の該平均比率を百分率で表現して、時間に対してプロッ
トした。データ処理については一次反応速度(first-or
der kinetics)を仮定した。Enzfitter プログラム(Bi
osoft )を用いて、該基質の消失速度を算出した。比半
減期は次の関係から決定した: t1/2 =0.693/k
【0038】実施例6 モチリン受容体結合親和性の決定 ボーマンス、ピータース及びバントラッペンによるRegu
l. Pept. 15, 143-153(1986) に記載の一般的手法を用
いて、本発明のペプチドのモチリン受容体結合親和性を
決定した。ウサギの腔平滑筋細胞に結合した [125I-Tyr
7,Nle13]モチリン(ブタ)を置換するペプチドの能力
を、濃度範囲10-11 〜10-4Mにおいて、各回に複数回ず
つ2回の試験により決定した。ラベル(IC50)の50%置
換の濃度を、ラベル付けしたモチリン及びラベル付けし
ていないモチリンに、等しい親和性で非共同的に結合す
る1分類のモチリン受容体を仮定し、置換を表す式にデ
ータをフィッティングして決定した。フィッティングは
SAS-ソフトウェア・パッケージ(SAS Institute 社、Ca
ry, NC, USA )の反復最小自乗法を用いて行った。大量
の一連の対照実験から、モチリンそのものの解離定数が
0.75nM(pKd=9.12)であると計算され、この値を全ての計
算に使用した。ラベルの50%置換の濃度は、その負の対
数を用いて表現される(pIC50) 。
【0039】実施例7 ウサギ十二指腸平滑筋細片細胞浴測定 デポーターらによるJ. Gastrointestinal Motility 1,
150-159 (1989)に記載の方法に従い、ウサギ十二指腸の
切片の収縮反応を細胞浴中で等張的に決定した。実験プ
ロトコルは、1時間の平衡期間、10-4Mアセチルコリン
による誘発に続く洗浄期間、最終的には10-7Mのモチリ
ンを添加する化合物の累積的投与−反応曲線、及び最終
段階の10-4Mアセチルコリンによる誘発からなる。10-4
Mアセチルコリンに対する最終反応と初期反応との差異
が5%を越える場合には、その結果を放棄した。該化合
物については10-11 〜10-4Mの濃度範囲で試験を行っ
た。モチリンに対する最高反応(Emax)の50%に該当す
る点を、データ点を通る式E=E max (1+EC50/[L])をフィ
ッティングすることにより決定した。活性の弱い化合物
については、10-7Mのモチリンに対する反応の90%をEm
axとして用いた。反応の50%を与える投与量は、その負
の対数を用いて表現される(pEC50) 。
【0040】実施例8 イヌ胃腸管中での収縮活性 65mg/kg のペントバルビタールナトリウムを静脈注射し
て、雌雄の雑種犬を麻酔した。腹部を正中線切開した。
十二指腸部位を捜し出し、該部位への終動脈を特定し、
適切な大きさの最近接の使用可能な動脈の脂肪及び筋膜
を擦り取った。適切な直径の針をある角度で曲げ、その
先端を清浄にした動脈に挿入した。該針を血管痙攣が緩
和するまで約30秒間動脈の該位置に保持し、次にカテー
テル器具を該動脈中に挿入して、000 絹縫合糸で該位置
に固定した。細いポリエチレンカテーテル(10〜15cm)
の一端を切断し、他端に針を挿入した。該針の中心を三
方止めコックで固定し、前記カテーテル器具を10mMのグ
ルコースを含むヘパリン化したクレブズリンゲル重炭酸
塩で満たした。(脱気した)クレブズ塊を動脈カテーテ
ルに注入し、前記部位の白色化分布に注目した。領域が
広すぎる場合、該領域への循環が維持される限り側副動
脈を結紮してよい。次に、バス型歪みゲージを漿膜に縫
合し、円形筋肉収縮がベックマンR611ディノグラフに記
録され得る向きにした。歪みゲージのいずれかの側の漿
膜下に銀線電極を挿入し、刺激遮断ユニットをを通して
グラスS88 電気刺激器に接続した。40V 、0.5ms 、及び
5ppsの電場刺激を印加し、収縮応答が収まるようにペン
レコーダーの記録範囲を調整した。注入されるべき全て
のペプチドをクレブズの溶解し、いかなる濃度について
も注入する最大体積が1ミリリットルとなるように、一
連の希釈物を調製した。クレブス原液以外の全ての溶液
を、実験日の間氷上に保持し、その日の終わりに廃棄し
た。投与−反応曲線を決定するため、最初に前記部位に
約1ミリリットルのヘパリン化クレブズの塊を注入し、
コントロールによる洗浄を行った。(1ミリリットルの
クレブズで洗浄した体積1ミリリットルの)ペプチド拮
抗物質を、最大強度の応答が得られるまで対数間隔で注
入した。次に、0.1 %のBSA を含有するクレブズで該注
入部位を洗浄し、動脈線中に残存する全てのペプチドを
除去した。モチリン受容体において作用するペプチドに
ついては、タキフィラキシーをもたらさないために、最
高量を超えて注入しないよう注意を払った。従って、応
答が明確になった時点で、0.3 〜0.5 対数間隔を採用す
ることとした。投与−応答決定に関する1部位の使用
は、0.5 〜1時間毎のみとした。各部位での領域刺激に
対するキャリブレーション応答強度を測定し、その部位
についての100 %として用いた。各投与での拮抗物質に
対する応答強度を決定し、濃度に対してプロットした。
応答のED50は、キャリブレーション応答の50%をもたら
すのに要する拮抗物質の量を表す。これは応答の有効性
と効力の両方を反映するものであって、実際に両者を区
別するものではない。
【0041】
【表13】
【0042】
【表14】
【0043】
【表15】
【0044】
【表16】
【0045】
【表17】
【0046】
【表18】
【0047】
【表19】
【0048】本発明の多くの態様を示したが、基本的な
構成を替えて、本発明の精神及び範囲を逸脱することな
く本発明を利用する他の態様を与えうることは明らかで
ある。そのような全ての改良及び変更は、例として示し
た具体的態様というよりむしろ、特許請求の範囲に記載
した発明の範囲に含まれることを意図するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラマリンガ ダラニプラガダ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07928チャータム ヒッコリー プレイス ジー5−25 (72)発明者 ジェームズ アール フローランス アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07034デンヴィル シダー レイク ウェ スト 100 (72)発明者 メアリー スー マーヴィン アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07960モーリスタウン ワシントン スト リート 86 (72)発明者 アルフォンス ガルデス アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07974ニュー プロヴィデンス クレイン サークル 177

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に活性な異性体構造を含む胃腸運
    動刺激活性を有するポリペプチドであって、次の一般
    式: 【化1】 (式中、A は親油性の脂肪族又は脂環式アミノ酸のL-構
    造異性体であり;B はL-プロリン又はL-アラニンであ
    り;D は親油性の脂肪族又は脂環式アミノ酸のL-構造異
    性体であり;E は芳香族、親油性の脂肪族又は脂環式ア
    ミノ酸のL-構造異性体であり;F は芳香族又は複素芳香
    族アミノ酸のL-構造異性体であり;G はグリシン又はD-
    アラニンであり;H はL-グルタミン酸又はL-グルタミン
    であり;I はL-グルタミン、L-グルタミン酸、又はL-ア
    ラニンであり;J はI と-NH-基との間の直接結合である
    か、又はZ 、Z-Leu 、Z-Leu-Gln 、Z-Leu-Gln-Glu 、Z-
    Leu-Gln-Glu-Lys 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gl
    n-Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn
    、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys 、及びZ-Leu-G
    ln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Lys-Gly (但しZ はアルギニ
    ン、D-アルギニン、D-ホモアルギニン、D-リシン、D-オ
    ルニチン、D-2,4-ジアミノ酪酸、D-グルタミン、D-アス
    パラギン、及びD-アラニンからなる群から選ばれる)か
    らなる群から選ばれ;R1は低級アルキル又はアリルであ
    り;R2は水素、低級アルキル、プロパルギル、及びアリ
    ルからなる群から選ばれ;R3は水素、低級アルキル、及
    びアリルからなる群から選ばれ;R4は低級アルキル、シ
    クロアルキル、置換又は未置換アリール、及びヘテロア
    リール(但し、該アリール基はハロゲン、水酸基、及び
    低級アルコキシ基からなる群から選ばれる1種以上の置
    換基で置換されていてもよい)からなる群から選ばれ;
    R5は-CO2CONH2 、1〜3個の炭素原子を含むアミノアル
    キル基、及び2〜3個の炭素原子を含むグアニジノアル
    キル基からなる群から選ばれ;R6は-COOH 又は-CONH2
    あり;及びm は0又は1であり、記号* はD 又はL 配置
    にあってよい不斉炭素原子を表し、各低級アルキル基は
    1〜4個の炭素原子を含むが、次の条件に従う: (a) m が0、R2及びR3が水素、かつJ が直接結合である
    場合、-NH-* CH(CH2R5)R6 基はD-配置であり; (b) J がZ-Leu 又はZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-Ly
    s-Gly の場合にのみR5は-CO2CONH2 であり、 (c) m =0、R2及びR3が水素、かつJ がZ 、Z-Leu 、Z-
    Leu-Gln 、Z-Leu-Gln-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys 、Z-Le
    u-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg 、Z-
    Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Gl
    u-Arg-Asn-Lys 、及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-Asn-
    Lys-Gly である場合、Z はD-配置であり;及び (d) 該ポリペプチドはモチリン以外のものである)で表
    される前記ポリペプチド又はその薬学上許容されうる酸
    付加塩。
  2. 【請求項2】 前記A がL-バリン、L-イソロイシン、L-
    ロイシン、L-ノルバリン、L-ノルロイシン、及びL-シク
    ロヘキシルアラニンからなる群から選ばれ;B がL-プロ
    リンであり;D がL-イソロイシン、L-バリン、L-ロイシ
    ン、L-ノルバリン、L-ノルロイシン、及びL-シクロヘキ
    シルアラニンからなる群から選ばれ;E がフェニルアラ
    ニン、p-フルオロフェニルアラニン、p-クロロフェニル
    アラニン、p-ブロモフェニルアラニン、p-ヨードフェニ
    ルアラニン、チロシン、p-メトキシフェニルアラニン、
    1-ナフチルアラニン、2-ナフチルアラニン、ロイシン、
    及びシクロヘキシルアラニンからなる群から選ばれ;F
    がチロシン、フェニルアラニン、p-メトキシフェニルア
    ラニン、ヒスチジン、トリプトファン、β-2- チエニル
    アラニン、及びβ-3- ピリジルアラニンからなる群から
    選ばれ;I がL-グルタミン又はL-アラニンであり;J が
    I と-NH-基との間の直接結合であるか、又はZ-Leu 、Z-
    Leu-Gln-Glu 、Z-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu 、Z-Leu-Gln-Gl
    u-Lys-Glu-Arg-Asn 、及びZ-Leu-Gln-Glu-Lys-Glu-Arg-
    Asn-Lys-Gly からなる群から選ばれ;Z がアルギニン、
    D-アルギニン、及びD-グルタミンからなる群から選ば
    れ;R2が水素、低級アルキル、及びプロパルギルからな
    る群から選ばれ;R3が水素又は低級アルキルからなる群
    から選ばれ;R4がメチル、エチル、n-プロピル、イソプ
    ロピル、n-ブチル、シクロヘキシル、フェニル、p-フル
    オロフェニル、p-クロロフェニル、p-ブロモフェニル、
    p-ヨードフェニル、p-ヒドロキシフェニル、p-メトキシ
    フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、3-インドリル、2-
    チエニル、及び3-ピリジルからなる群から選ばれ;及び
    R5が-CH2CONH2 、及び1〜3個の炭素原子を含むアミノ
    アルキル基からなる群から選ばれる、請求項1記載のポ
    リペプチド。
  3. 【請求項3】 前記(R1)m (R2)(R3)N- *CH(CH2R4)CO-が
    L-フェニルアラニン、D-フェニルアラニン、L-シクロヘ
    キシルアラニン、及びD-シクロヘキシルアラニンからな
    る群から選ばれ、及び-NH * CH(CH2R5)-R6がアルギニ
    ン、D-アルギニン、リシン、D-リシン、グルタミン、D-
    グルタミン、D-オルニチン、D-2,4-ジアミノ酪酸、及び
    D-ホモアルギニンからなる群から選ばれる、請求項1記
    載のポリペプチド。
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