JPS6241240B2 - - Google Patents

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JPS6241240B2
JPS6241240B2 JP53147965A JP14796578A JPS6241240B2 JP S6241240 B2 JPS6241240 B2 JP S6241240B2 JP 53147965 A JP53147965 A JP 53147965A JP 14796578 A JP14796578 A JP 14796578A JP S6241240 B2 JPS6241240 B2 JP S6241240B2
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JP
Japan
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lys
cys
phe
acm
bzl
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Application number
JP53147965A
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JPS5495591A (en
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Efu Ueebaa Danieru
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Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
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Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JPS5495591A publication Critical patent/JPS5495591A/ja
Publication of JPS6241240B2 publication Critical patent/JPS6241240B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/655Somatostatins
    • C07K14/6555Somatostatins at least 1 amino acid in D-form
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/02Drugs for disorders of the endocrine system of the hypothalamic hormones, e.g. TRH, GnRH, CRH, GRH, somatostatin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
ソマトスタチン(Somatostatin)は、 なる構造を有しそして成長ホルモン分泌抑制イン
シユリンおよびグルカゴン分泌抑制および胃の分
泌作用低減の特性を有するテトラデカプチドであ
る。ソマトスタチンそのものは作用寿命が短い。
なぜならばソマトスタチンは、とりわけ生体中に
存在するアミノペプチターゼおよびカルボキシペ
プチターゼによつて不活性化されるからである。
この作用寿命が短いという問題は公知技術により
部分的に解決されている。すなわち、溶解度の低
いソマトスタチン誘導体を製造し、これによつて
皮下注射における放出をおくらせるようにしてい
る。しかしながら、一旦溶解させると、この誘導
体はソマトスタチンそのものよりもアミノペプチ
ターゼおよびカルボキシペプチターゼによる不活
性化に対する安定性が低くなる。本発明はソマト
スタチンよりも高い生理学的作用を有ししかもよ
り長い活性寿命を有する二環式ソマトスタチン類
似体ならびにその類似体の新規な製造法を提供す
ることを目的とする。 天然のソマトスタチンよりも強力な生理学的作
用を有し、しかもより長い活性寿命を有する本発
明に係る新規な二環式ソマトスタチン類似体は下
記構造式を有するものである。 上記式中、 Aは(LysまたはLys−Abu)、 Bは(Phe)n、 Cは(Phe)o、 Eは(Thr−SerまたはSer)(ここでn及びo
は0または1である)、そして2つのCys間の結
合はジスルフイド結合を意味する。 上記構造式の化合物の薬物学的に許容される非
毒性酸付加塩も本発明に含まれるものである。 好ましい本発明の二環式ソマトスタチン類似体
は、下記構造式で示されるもの並びその薬物学的
に許容される非毒性酸付加塩である。 酸付加塩としては、塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、
リン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、
安息香酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、アスコル
ビン酸塩等が例示される。これら酸付加塩は上記
新規化合物を水に溶解し、例示した適当な酸の2
当量を加え、そして凍結乾燥することによつて都
合よく製造することができる。 本発明の二環式ソマトスタチン類似体は大環状
環内の2つのアミノ酸の側鎖の間に共有結合を有
するという事実においてソマトスタチンと相違す
る。この新規な特徴はソマトスタチンの構造を参
照することによつて良く理解されるであろう。 ソマトスタチンは下記の構造のテトラデカペプ
チドである。 ソマトスタチンのアミノ酸Cys3からCys14まで
のびる部分は下記構造の環式ドデカペプチドを形
成する: この環式ドデカペプチドは大環状環のソマトス
タチンと呼ばれる。これに対し、本発明の大環状
環の化合物は下記構造式で示される: 上記式中、A、B、C、E、n及びoは前記に
定義した意味を有する。上記した環を以下におい
ては環という。上記大環状化合物は観点を変え
れば下に示す環、及びを含んでいる。 本発明の二環式ソマトスタチン類似体において
は、ソマトスタチンのAla1−Gly2およびCys3
アミノ基は削除されている。 本発明はLys4が削除されている二環式ソマト
スタチン類似体を含む。さらに、本発明の二環式
ソマトスタチン類似体には、Asn5が削除された
ものが含まれる。 本発明の二環式ソマトスタチン類似体は、N−
末端アミノ基が存在しないこと、したがつてアミ
ノペプチダーゼによつて分子の酵素開裂を受ける
基が存在しない点においてソマトスタチンとは相
違する。上記した環および環の形成によつて
安全性が一層向上される。これらの環の存在は分
子のいわゆる剛性を増し、酵素の物質交謝作用に
対する感受性を低下せしめる。一般的にいつて、
シスチンの位置においてペプチドを開裂させるペ
プチターゼはきわめて少ない。したがつて、本発
明の類似体はソマトスタチンよりも生体内におけ
る開裂に対する抵抗性が大きく、そのためより長
い活性寿命を有する。 なお、本明細書において使用される、アミノ
酸、或る種の好ましい保護基、本発明の方法にお
いて使用される試薬ならびに溶剤をそれぞれ短縮
記名により示すための略記号を次の表にまとめ
て記載しておく。 略記号 アミノ酸 Lys L−リシン Phe L−フエニルアラニン Trp L−トリプトフアン D−Trp D−トリプトフアン Thr L−トレオニン Aha 7−アミノヘプタン酸 Tyr L−チロシン Val L−バリン Abu L−α−アミノ酪酸 Ser L−セリン Asn L−アスパラギン Pro L−プロリン Asn D−またはL−α−アミノスベリン酸 Hcy L−ホモシステイン Cys L−システイン略記号 保護基 INOC イソニコチニルオキシカルボニル BOC tert−ブチルオキシカルボニル OMe メチルエステル tBu tert−ブチル CBz ベンジルオキシカルボニル Bzl ベンジル 2−Cl−CBZ 2−クロロベンジルオキシカルボ
ニル Acm アセトアミドメチル略記号 活性化基 ONp p−ニトロフエニルエステル HSE N−ヒドロキシスクシンイミドエステル HBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール略記号 縮合剤 DCCI ジシクロヘキシルカルボジイミド略記号 試 薬 TFA トリフルオロ酢酸 TEA トリエチルアミン DIPEA ジイソプロピルエチルアミン略記号 溶 剤 EPAW 酢酸エチル−ピリジン−酢酸−水 BAW ブタノール−酢酸−水 CMW クロロホルム−メタノール−水 DMF ジメチルホルムアミド THF テトラヒドロフラン 本発明によれば、新規な二環式ソマトスタチン
類似体、環は対応する線状ペプチドを環化する
ことによつて形成される。その線状ペプチドは固
相遂次合成技術を用いて製造される。すなわち、
本発明の二環式ソマトスタチン類似体、環の製
造方法は、(a)固相樹脂に付加された対応する保護
された線状ペプチドを製造し;(b)そのN−末端ア
ミノ基を選択的に脱保護し;(c)その線状ペプチド
を樹脂から取り出し;(d)その線状ペプチドを環化
剤で処理してアミド結合の形成を伴なつて環の
二環式ペプチドに導き工程を包含する。 環および環は残余の保護基を除去しそして
大環状環内のCysのスルフヒドリル基を酸化す
ることによつて形成される。これにより二環構造
体がジスルフイド結合の形成を通じて製造され
る。環内のCysアミノ酸の相対配置が環およ
びの配置とサイズを決定する。 樹脂上に線状ペプチドがつくられる場合、その
線状ペプチド内のアミノ酸配列順序が所望のソマ
トスタチン類似体内のアミノ酸配列順序に一致し
ているのであれば、いずれのアミノ残酸がC−末
端位置に選択されるかは重要なことではない。ひ
とたび線状ペプチドが環化されてしまえば、いず
れのアミノ酸が線状ペプチドのC−末端位置にあ
つたかはもはや決定し得なくなるだろう。その一
例を説明すれば、下記の2つの線状ペプチドの両
者が環化された場合、両者は同じ環の二環式ソ
マトスタチン類似体を与えるであろう。 D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)
Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−
(Acm)Cys−Phe−N3 または Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)
Cys−Phe−D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)−Lys
−(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr
−(O−Bzl)Ser−N3 ↓環化 シクロ〔Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−
(Acm)Cys−Phe−D−Trp−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O
−Bzl)Thr−(O−Bzl)Ser〕 線状ペプチドは環化されるのであるから、鎖の
出発位置にいずれのアミノ酸が使用されるかは全
く問題でないことは明らかである。上記2つの例
の最初の場合のように、カルボキシル末端のPhe
で始まる場合は二番目の例の場合よりも利点があ
る。すなわち、最初の例では、BOC基が除去さ
れる際に形成される−ブチルカルボニウムイオ
ンと反応可能なD−TrpがN−末端アミノ酸であ
るからして、最後に付加されることなり、したが
つて−ブチルカルボニウムイオンにさらされる
機会は最小となる。 RがCOOHを意味する場合には、Ahaがα−
Asuによつて置き換えられる点を除外して第二番
目の例のアミノ酸配列順序を有するペプチドを使
用するのが好ましい。必要な線状ペプチドアジド
を製造する方法は下記の図により示される:
【表】 ↓
【表】 固相法による線状ペプチドの合成はクロロメチ
ル化樹脂上で段階的に実施される。この樹脂はス
チレンと1乃至2パーセントのジビニルベンゼン
との共重合によつて製造された合成樹脂の微小球
(直径20〜70ミクロン)よりなる。樹脂内のベン
ゼン環はクロロメチルメチルエーテルと塩化第二
スズとによりフリーデル−クラフツ反応でクロロ
メチル化される。フリーデル−クラフツ反応はそ
の樹脂が樹脂1グラム当り塩素0.5乃至5ミリモ
ルを含有するようになるまで継続される。 線状ペプチドのC−末端アミノ酸となるよう選
択されたアミノ酸はそのアミノ保護誘導体に変換
される。選択されたC−未端アミノ酸のカルボキ
シル基は不溶性重合体樹脂支持体に共有結合され
る。たとえばクロロメチル置換ポリスチレン−ジ
ビニルベンゼン樹脂内に存在する樹脂結合塩化ベ
ンジルのカルボン酸エステルとして結合される。
アミノ保護基が脱離除去されたのち、配列の次の
アミノ酸のアミノ保護誘導体がカツプリング剤た
とえばジシクロヘキシルカルボジイミドを用いて
付加される。アミノ酸反応体はカルボキシル活性
化アミノ酸たとえばONpエステル、アミノ酸ア
ジド等の形態で使用しうる。所望の線状ペプチド
が形成されるまで、次々とアミノ酸の脱保護と次
のアミノ酸の付加とが実施される。 保護基の選択は一部には特定のカツプリング条
件によつて、また一部には反応に含まれるアミノ
酸およびペプチド成分によつて定まる。 通常使用されるアミノ保護基は当技術分野で公
知となつているもの、例えば、ベンジルオキシカ
ルボニル(カルボベンゾキシ)、p−メトキシカ
ルボベンゾキシ、p−ニトロカルボベンゾキシ、
−ブチルオキシカルボニル等の尿素保護置換分
である。アミノ酸のカルボキシル端において反応
を受けるアミノ酸中のα−アミノ基を保護するた
めには−ブチルオキシカルボニル(BOC)を
用いるのが好ましい。BOC保護基はカツプリン
グ反応に引続いてそして次の工程の前に比較的温
和な酸の作用(たとえばトリフルオロ酢酸または
酢酸エチル中の塩化水素)によつて容易に脱離さ
せることができる。 ThrおよびSerの−OH基はBzl基によつて保護
することができそしてLysのε−アミノ基は
INOC基または2−クロルベンジルオキシカルボ
ニル(2−Cl−CBZ)基によつて保護することが
できる。Lysの場合には、そのε−アミノ基を2
−Cl−CBZ基で保護するのが好ましい。なぜなら
ば、この基は線状ペプチドが環化されてしまつた
のちにHFで処理することによつてBzl基と同時的
に脱離されるからである。INOC基はHFで除去
されないから、別のZnによる処理が必要とな
る。いずれの基もBOC保護基を除去するために
使用されるTFAの作用を受けることはない。 CysのスルフヒドリルはAcmによつて保護され
る。環を形成するための線状ペプチドが環化さ
れたのち、2−Cl−CBZとBzlのような保護基は
HFの処理によつて除去される。Acmを使用する
ことの特別の利点は、これがHFに安定であり、
従つて環の形成後且つ環およびの形成前に
そこなわれないままでいられることである。この
ことは、Acm基を除去し且つ環およびを形
成するためスルフヒドリル基を酸化するのに先立
つて、中間単環化合物を精製することを可能なら
しめる。 固相樹脂上に線状ペプチドが形成されたのち
に、その線状ペプチドは樹脂から当技術分野で公
知の各種方法を用いて取り出すことができる。た
とえば、線状ペプチドはヒドラジンを用いて樹脂
から分離しそして直接的にペプチドヒドラジドを
形成することができる。この形成されたペプチド
ヒドラジドは次にアジドを経由して所望の環の
二環式ペプチドに環化することができる。 ヒドラジドはその場で亜硝酸を与える試薬と反
応させて対応するアジドに変換される。この目的
に適当な試薬は塩化水素酸、リン酸等のごとく強
酸の存在下の亜硝酸低級アルキル(例えば、亜硝
−ブチル、亜硝酸イソアミル或いはアルカリ
金属亜硝酸塩(例えば亜硝酸ナトリウム、亜硝酸
カリウム)などである。この反応は水および/ま
たは非水性溶剤たとえばジメチルホルムアミド、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホル
ム、塩化メチレン等の存在下、約−40℃乃至+20
℃の温度で実施される。別の方法として、ペプチ
ドの樹脂からの分離はトリエチルアミンのごとき
有機塩基の存在下、メタノールのごとき低級アル
コールで処理し、これにより線状ペプチドの対応
する低級アルコールエステルを形成することによ
つても実施することができる。これによつて形成
されたエステルはヒドラジドに変換することがで
き、このヒドラジドはついでアジドを経由して所
望の環の二環式ペプチドに環化することができ
る。本発明において樹脂からペプチドをへき開分
離させる好ましい方法はヒドラジンを用いる方法
である。 環およびの二環式ソマトスタチン類似前体
はCysのスルフヒドリル基からAcm保護基を脱離
しそしてそのスルフヒドリル基をジスルフイドに
酸化することによつて製造することができる。酢
酸中のI2または水銀イオンを用い次いで空気酸化
することによつて実施される。 Cysの代わりにHcyを用いることにより、同様
な大環状化合物を製造できる。 後記の表に示すように、本発明の所望の二環
式ペプチドを製造するための1つの好ましい方法
は固相樹脂上に線状ペプチドを段階的に合成する
方法である。更に詳細に説明すると、 を製造する方法においては、N−保護アミノ酸フ
エニルアラニンのカルボキシル末端が不溶性重合
体樹脂支持体に共有結合により、樹脂結合塩化ベ
ンジルのカルボン酸エステルとして結合される。
Pheのアミノ基はBOCにより保護される。樹脂上
にPheが付加されたのちに、保護基BOCが
CH2Cl2中のTFAで処理して脱離される。次のア
ミノ酸が縮合剤としてのDCCIを用いて或いは
ONpのごとき活性エステルを用いてBOC−アミ
ノ酸の形で順次付加される。所望の線状ペプチド
が製造されてしまつたのち、そのN−末端アミノ
基が選択的に脱保護されそしてヒドラジンで処理
してペプチドが樹脂から分離される。N−末端ア
ミノ基が脱保護されている生じた線状ペプチドヒ
ドラジドは次のアミノ酸配列順序を有する: D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)
Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−
(Acm)Cys−Phe−NH−NH2 これを酸性PHで亜硝酸イソアミルを用いて処理
して対応するアジドを形成する。このアジド溶液
を溶剤で希釈しそして有機塩基で中和する。線状
ペプチドが環化し環、すなわち、シクロ−
〔Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)
Cys−Phe−D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys
−(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr
−(O−Bzl)Ser〕が形成される。この環式の間
“PH”をチエツクしそして有機塩基を添加して中
性に保持する。有機溶剤中の“PH”値はその溶液
の一部(アリコート)を湿潤狭域PH試験紙につけ
ることにより測定される。 線状ペプチドが環化されて環が形成されたの
ち、保護基2−Cl−CBZおよびBzlがアニソール
の存在下HFにより処理して除去される。これに
よつて得られる粗製の環状ペプチドはクロマトグ
ラフイーにかけて精製される。この際、好ましく
はセフアデツクス(Sephadex)を用い50%酢酸
水溶液で溶離するかないしはセフアデツクスを用
い2N酢酸で溶離する。 酢酸中I2で環を処理するとCysスルフヒドリ
ル基からAcm保護基が脱離されそしてそのスル
フヒドリル基を酸化してジスルフイド結合を形成
することにより環およびが得られる。 以下に本発明を実施する方法を示す実施例を記
す。これらの実施例は本発明を説明するためのも
のであつて、本発明を限定するものではない。本
明細書の教示に従つてポリペプチドのアミノ酸配
列順序を変えることによつて本発明に包含される
化合物のいずれもが製造できることが理解される
べきである。
【表】
【表】 実施例 1 段階(a) D−Trp(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr
−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBz)
Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−O−CH2−φ
−樹脂の製造 2.75meq.塩素/gのクロロメチル樹脂〔2%
架橋メリフイールド(Merrifield)樹脂862.0g
(2.37モル)とBOC−Phe607.0g(2.37モル、1
当量)を過酸化物を含まないテトラヒドロフラン
4320mlに加えた。この混合物を浴温度80℃の油浴
中で45分間撹拌した。トリエチルアミン310.0ml
を加えそして浴温度80℃で70時間撹拌したのち25
℃まで冷却し、そのあとテトラヒドロフラン2000
mlを含有する撹拌固相反応カラムに入れた。溶剤
を除去したのち、樹脂を下記に示すごとくして撹
拌カラムを用いて洗滌した: 3×2000ml テトラヒドロフラン 4×5170ml エタノール 1×5170ml 酢酸 3×5170ml 水 3×5170ml メタノール 3×5170ml クロロホルム BOC−Phe−O−CH3−φ−樹脂を25℃で16時
間乾燥してフエニルアラニン0.93ミリモル/樹脂
1gを含有するBOC−Phe−O−CH2−φ−樹脂
1203gを得た。 BOC−Phe−O−CH2−φ−樹脂(2.13g:2.0
ミリモル)を、所望のBOC−ウンデカペプチド
−O−CH2−φ−樹脂が得られるまで1%のエタ
ンジチオールの存在下(ただしBOC−Phe−O−
CH2−φ−樹脂の脱保護の場合を除く)、塩化メ
チレン中25%のTFAによる2回の脱保護(2分
間と25分間)を実施し、そして所要の順序で2.5
当量のBOC−アミノ酸を使用しながら表およ
び表に示した操作に遂次かけた。 各操作段階においてDCCIが唯一のカツプリン
グ剤として使用された。ただし、、BOC−(O−
Bzl)SerのAha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu
−(Acm)Cys−Phe−O−CH2−O−樹脂へのカ
ツプリングの場合には、カツプリングは1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール−水和物(HBT・
H2O)の存在でDCCIを用いて実施された。 各アミノ酸のカツプリングは順調に進行した。
各段階でカツプリングを反復実施した(リカツプ
リング)場合に好収率が得られた。カツプリング
がくり返し実施された場合には最初の2回のクロ
ロホルム洗滌、脱保護工程およびそれに続く3回
のクロロホルム洗滌はすべて省略されそして1回
のクロロホルム洗滌をもつてそれに代えた。 カツプリング反応は塩化メチレン、新規に脱ガ
スされたDMFまたは両者の混合物中で実施され
た。いずれの場合にもN−末端アミノ基はBOC
基で保護された。ThrおよびSerの水酸基はBzlで
保護された。Lysのε−アミノ基は2−Cl−CBZ
で保護されそしてCysのスルフヒドリル基はAcm
で保護された。 所望のBOC−ウンデカペプチド−O−CH2−φ
−樹脂が得られた時に、そのN−末端BOC基は
表に示した未端基脱保護操作により脱離され
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 表、およびの操作完了後、保護されたウ
ンデカペプチド−O−CH2−φ−樹脂を一晩真空
乾燥しそして重量を測定した。重量は5.33gであ
つた。 段階(b) D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr
−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−NH−NH2の製
造 新たに脱ガスしたDMF50ml中D−Trp−(ε−
2−Cl−CBZ)Lys−(Oy−Bzl)Thr−(Acm)
Cys−(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)Ser−Aha−
(ε−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)Cys−
Phe−O−CH2−φ−樹脂5.2gの混合物に5.0ml
のNH2−NH2を添加した。この混合物を1時間室
温で磁気撹拌した。この混合物を過して樹脂を
除去した。樹脂を4×15mlDMFで洗つた。液
と洗滌水を1つに集めほぼ乾燥体まで真空濃縮し
た。半固体残留物をエーテルと共にすりつぶすと
固体が得られた。 この固体を過して集めそして30分間真空乾燥
した。これにより粗生成物3.50gを得た。この固
体生成物を4×30mlの水でスラリー化してホルミ
ルヒドラジドのすべての痕跡を除去しそして一晩
真空乾燥した。しかして生成物2.67gが得られ
た。 段階(c) D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr
−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−N3の製造 前記段階(b)で製造されたD−Trp−(ε−2−
ClCBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−
(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−
NH−NH2(2.55g、1.22ミリモル)を新規に脱ガ
スされたDMF25ml中に懸濁した。この懸濁物を
−40℃で磁気撹拌した。この懸濁物にTHF中
1.76mlの5.92N HCl(8.5当量)を加えた。生じた
PHが1.0乃至1.5の澄んだ酸性溶液を−25℃まで温
めそして亜硝酸イソアミル0.20ml(0.135ml/ミ
リモル、1.2等量)を添加して30分間撹拌を続け
た。このD−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr−
(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys
−Abu−(Acm)Cys−Phe−N3の溶液はそのま
ま直ちに次の段階(d)に使用された。 段階(d) シクロ〔Aha−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−D−Trp−(ε
−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−
(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)
Ser〕の製造 上記段階(c)で得られたD−Trp−(ε−2−Cl
−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−(Acm)Cys−
(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)Ser−Aha−1(ε
−2−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe
−N3のDMF溶液を予め−40℃まで冷却された新
たに脱ガスされたDMF1650ml中に希釈した。こ
の溶液のPHをN・N−ジイソプロピルエチルアミ
ン3.02mlを添加して7.2乃至7.6に保護した。24時
間−18℃に保持したのち、この溶液を5℃として
さらに24時間この温度に保持した。この間、その
PH値をN・N−ジイソプロピルエチルアミン0.55
mlを添加して7.5乃至7.6に保持した。 この溶液を濃い油となるまで真空濃縮し、エー
テルで2回、酢酸エチルで1回洗いそして水を加
えてすりつぶして固体を得た。この固体を過し
て集めそして一晩真空乾燥した。しかして、生成
物2.28gを得た。 段階(e) シクロ〔Aha−Lys−Abu−(Acm)
Cys−Phe−D−Trp−Lys−Thr−(Acm)
Cys−Thr−Ser〕の製造 上記段階(d)で製造されたシクロ〔Aha−(ε−
2−Cl−CBZ)Lys−Abu−(Acm)Cys−Phe−
D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−(Acm)Cys−(O−Bzl)Thr−(O−Bzl)
Ser〕2.25gをドライアイス−アセトン浴温度で
アニソール3mlとフツ化水素25mlとの混合物中に
溶解した。この溶液を氷浴温度で1時間磁気撹拌
した。氷浴温度で過剰のフツ化水素を真空除去
し、生じた油状残留物を酢酸エチルと共にすりつ
ぶして固体を得た。この固体を過して集め、酢
酸エチルで洗いそして真空乾燥した。かくして生
成物1.90gが得られた。 段階(f) シクロ〔Aha−Lys−Abu−(Acm)
Cys−Phe−D−Trp−Lys−Thr−(Acm)
Cys−Thr−Ser〕の精製 上記段階(e)で得られたシクロ〔Aha−Lys−
Abu−(Acm)Cys−Phe−D−Trp−LyS−Thr
−(Acm)Cys−Thr−Ser〕1.29gを50%水性酢
酸20mlに溶解しそして50%水性酢酸中にパツクさ
れたセフアデツク(Sephadex)G−50のカラム
(5cm×115cm、2260ml)に装填した。このカラム
を15ml/10分/留分の速度で50%水性酢酸で溶離
した。流出液を280nmで監視した。 105乃至112の留分を1つにまとめ、小量となる
まで真空濃縮しそして同量の水を加えた。この溶
液を凍結乾燥して実質的に純粋な生成物437mgを
得た。 50%酢酸20ml中シクロ〔Aha−Lys−Abu−
(Acm)Cys−Phe−D−Trp−Lys−Thr−
(Acm)Cys−Thr−Ser〕430mgの溶液を、酢酸
563ml中I21.23gの溶液に加えた。生じた溶液を
室温で5時間撹拌しそして580mlの水を加えた。
この溶液を5×600mlのベンゼンで抽出した。50
%酢酸層(下層)をほぼ乾燥体まで真空濃縮し
た。この残留物を50%酢酸に溶解しそして50%水
性酢酸中にパツクされたSephadex G−50のカラ
ム(5cm×115cm、2260ml)に装填した。このカ
ラムを17ml/分/留分の速度で50%水性酢酸を用
いて溶離した。流出液を280nmで監視した。 104乃至123の留分を1つに集め、乾燥体まで真
空濃縮しそして残留物を20mlの10%水性酢酸から
凍結乾燥した。これにより生成物309mgが与えら
れた。 この生成物の300mgを取り、2N酢酸10ml中に溶
解しそして2N酢酸中Sephadex G25のカラム(5
cm×115cm)に装填した。このカラムを1ml/分
の速度で2N酢酸で溶離した。その流出液を254n
mで監視しそして20mlの留分を集めた。 90乃至93の留分を1つにまとめ、小量となるま
で真空濃縮しそして2N水性酢酸から残留物を凍
結乾燥した。しかして実質的に純粋な生成物85mg
が得られた。20時間の酸加水分解物は下記のアミ
ノ酸分析値を示した。 μモル/mg 標準化値 Lys 1.18 1.98 Thr 1.12 1.88 Ser 0.640 1.07 Cys 0.887 1.49 Phe 0.596 1.00 Trp … … Abu 0.626 1.05
【表】
【表】
【表】
段階(a) D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−(O−
Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−O−CH2−φ−樹脂
の製造 実施例1、段階(a)に記載した方法によつて製造
されたBOC−Phe−O−CH2−φ−樹脂(2.13
g、2.0ミリモル)を、実施列1の表ならびに
後記表に示した操作に、所望のBOC−ウンデ
カペプチド−O−CH2−φ−樹脂が得られるまで
必要な順序で遂次かけられた。塩化メチレン中25
%のTFA(エタジチオールを存在させずに)を
用いて2回脱保護し(2分間と25分間)そして
2.5当量のBOC−アミノ酸が所要の順序で使用さ
れた。 DCCIが各操作段階でカツプリング剤として使
用された。各アミノ酸のカツプリングは順調に進
行した。各操作段階においてカツプリングをくり
返した場合に最良の収率が得られた。カツプリン
グが反復された場合(リカツプリング)において
は、最初の2回のクロロホルム洗滌、脱保護工程
およびそれに続く3回の洗滌すべて省略されそし
てただ1回のクロロホルム洗滌をもつてこれに代
えた。 カツプリング反応は塩化メチレン中或いは新規
に脱ガスされたDMFと塩化メチレンとの混合物
中で実施された。N−末端アミノ基はいずれの場
合にもBOC基で保護された。ThrとSerの水酸基
はBzlで保護され、Lysのε−アミノ基は2−Cl
−CBZでそしてCysのスルフヒドリル基はAcmで
保護された。 所望のBOC−ウンデカペプチド−O−CH2−φ
−樹脂が得られた時に、そのN−末端BOC基を
実施例1の表に記載した末端基脱保護操作によ
り脱離した。
【表】 表、およびの操作が完了したのち、保護
されたウンデカペプチド−O−CH2−φ−樹脂を
一晩真空乾燥しそして重量を測定した。重量は
5.50gであつた。 段階(b) D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−(O−
Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−NH−NH2の製造 新鮮な脱ガスDMF53ml中D−Trp−(ε−2−
Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)
Cys−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−Phe−O−CH2
−φ−樹脂5.3gの混合物にNH2−NH25.3mlを加
えた。この混合物を室温で1時間磁気撹拌した。
樹脂を除くため過しそして別された樹脂を4
×15mlのDMFで洗つた。液と洗滌水とを一緒
にして油状残留物が得られるまで濃縮した。その
残留物を水と共にすりつぶして固体を得た。この
固体を過して集めそして水で8回洗つてホルミ
ルヒドラジドを完全に除去した。4日間真空乾燥
して生成物3.23gを得た。 段階(c) D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−(O−
Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−N3の製造 前記段階(b)で得られたD−Trp−(ε−2−Cl
−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)
Cys−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−Phe−NH−NH2
(3.2g、1.526ミリモル)を新規に脱ガスした
DMFの32mlに懸濁した。この混合物を−25℃で
磁気撹拌した。次いでTHF中4.8N HCl1.6ml
(7.65ミリモル、5.0等量を添加した。PHが1.5の生
じた酸性溶液に280λの亜硝酸イソアミル(2.09
ミリモル、1.37当量)を加えそして−25℃で30分
間撹拌を続けた。このあと−70℃で貯蔵した。か
くして得られたD−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−(O
−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−N3の溶液は直ちに次の
段階(d)で使用された。 段階(d) シクロ〔(Acm)Cys−(O−Bzl)Ser
−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(Acm)
Cys−Phe−Phe−D−Trp−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe〕の製造 段階(c)で得られたD−Trp−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys
−(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−(Acm)Cys−Phe−Phe−N3のDMF溶液を
新規に脱ガスされそして予め−50℃まで冷却され
たDMF3200ml中に希釈した。この溶液を窒素雰
囲気下に保持しそして−20℃まで温度上昇がなさ
れるまで放置した。この間、そのPHを5.3mlの
N・N−ジイソプロピルエチルアミンの添加によ
り7.2乃至7.6に保持した。この溶液を次に−18℃
に24時間保持しそしてさらに24時間5℃に保持し
た。 濃い油となるまで上記溶液を真空濃縮しそして
100mlの水と共にすりつぶして固体を得た。この
固体を過して集め、3×50mlの水でスラリー化
しそして一晩真空乾燥した。しかして、生成物
3.10gが得られた。 段階(e) シクロ〔Aha−Lys−(Acm)Cys−
Phe−Phe−D−Trp−Lys−Thr−Phe−
(Acm)Cys−Ser〕の製造 段階(d)により得られたシクロ〔(Acm)Cys−
(O−Bzl)Ser−Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys
−(Acm)Cys−Phe−Phe−D−Trp−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe〕3.0g
をドライアイス−アセトン浴温度でアニソール6
mlとフツ化水素60mlの混合物に溶解した。この溶
液を氷浴温度で1時間磁気撹拌した。氷浴温度で
水アスピレータを用いて過剰のフツ化水素を真空
除去した。生じた油状残留物をさらに1時間半水
アスピレータによりそして45分間オイルポンプに
よりそれぞれ氷浴温度で真空に保持した。このあ
と、酢酸エチルと共にすりつぶして固体を得た。
この固体を過して集め、酢酸エチル(200ml)
とエーテル(25ml)で洗いそして一晩真空乾燥し
た。しかして生成物2.78gを得た。 段階(f) シクロ〔Aha−Lys−(Acm)Cys−
Phe−Phe−D−Trp−Lys−Thr−Phe−
(Acm)Cys−Ser〕の精製 上記段階(e)で得られたシクロ〔Aha−Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−D−Trp−Lys−Thr
−Phe−(Acm)Cys−Ser〕2.78gを50%酢酸35
ml中に懸濁した。この懸濁物を遠心分離にかけて
不溶物を除去しそしてその上澄み液を50%水性酢
酸中にパツクされたSephadex G−25のカラム
(5cm×115cm、2260ml)に装填した。このカラム
を58ml/時の時速で50%水性酢酸で溶離した。流
出液を254nmで監視した。18.7mlの留分が捕集さ
れた。 68乃至83の留分を一緒にしてほぼ乾燥体まで真
空濃縮しそして酸留物を10%水性酢酸60mlから凍
結乾燥した。これにより、実質的に純粋な生成物
1.43gが得られた。20時間の酸加水分解物は下記
アミノ酸分析値を示した。
【表】
前記段階(f)で製造されたシクロ〔Aha−Lys−
(Acm)Cys−Phe−Phe−D−Trp−Lys−Thr
−Phe−(Acm)Cys−Ser〕700mgを水17.5mlと酢
酸70mlとの混合物中に溶解した溶液を、酢酸700
ml中I21.53gの溶液に添加した。これにより形成
された溶液を室温で5時間半撹拌し、この間に、
新規に調製された1NのNa2S2O3・5H2O30mlを添
加した。生じた青黄色溶液を乾燥体まで真空濃縮
し、その残留物に50%酢酸30mlおよび1Nの
Na2S2O3・5H2Oの追加量1mlを加えた。不溶物
を過して除きそして液を50%酢酸中
Sephadex G−50のカラム(5cm×115cm)に装
填した。このカラムを58ml/時の速度で50%酢酸
で溶離しそして254nmのところを監視した。18.7
mlの留分が集められた。 生成物は64から74までの留分に現われた。そこ
で64乃至72の留分を一緒にし、乾燥体まで真空蒸
発させた。10%水性酢酸25mlから残留物を凍結乾
燥させて生成物418.6mgを得た。これはさらに段
階(h)で精製される。 段階(h) Sephadex G−25上、2N酢酸で溶離する 前記段階(g)で得られた生成物99.2mgを2N酢酸
5mlに溶解しそして2N酢酸中のSephadex G−
25でパツクされた5cm×115cmのカラムに装填し
た。このカラムを254nmで監視しながら1ml/
分の速度で2N酢酸で溶離した。18.7mlの留分が
集められた。生成物は97から102までの留分内に
現われた。 段階(g)で得られた生成物の310.2mg分を同一条
件で別のSephadex G−50のカラムに装填した。
生成物は97〜102の留分に現われた。 両カラムの97〜102留分を一緒にして乾燥体ま
で濃縮しそして10%酢酸20mlから凍結乾燥した。
しかして、実質的に純粋な生成物161.1mgが得ら
れた。20時間の酸加水分解物は下記のアミノ酸分
析値を示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
段階(a) (O−Bzl)Tyr−D−Trp−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−
(Acm)Cys−Pro−Aha(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−(Acm)Cys−Phe−O−CH2−φ−樹脂
の製造 実施例1、段階(a)に記載された方法によつて製
造されたBOC−Phe−O−CH2−φ−樹脂(2.13
g:2.0ミリモル)を実施例1の表および後記
表に示した操作に遂次かけて、塩化メチレン中
の25%TFAによる2回の脱保護(2分間と25分
間)を行ない且つ所要の順序で2.5当量のBOC−
アミノ酸を使用しながら、所望のBOC−ウンデ
カペプチド−O−CH2−φ−樹脂が得られるまで
操作を読けた。最後の3つのアミノ酸の付加の
間、脱保護操作は1%エタジチオールの存在で実
施された。 DCCIは各操作段階における唯一のカツプリン
グ剤として使用された。ただし、BOC−Proを
Aha−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(Acm)Cys−
Phe−O−CH2−φ−樹脂へのカツプリングの場
合にはそのカツプリングはDDCIと共に1−ヒド
ロキシペンゾトリアゾール−水和物(HBT・
H2O)を存在させて実施された。 各アミノ酸のカツプリングは順調に進行した。
各操作段階でカツプリングをくり返した場合に最
良の収率が得られた。カツプリングが反復された
場合(リカツプリング)には、最初の2回のクロ
ロホルム洗滌、脱保護工程およびこれに続く3回
のクロロホルム洗滌はすべて省略され、そしてた
だ1回のクロロホルム洗滌をもつてこれに代え
た。 カツプリング反応は塩化メチレン中、新規に脱
ガスされたDMF中あるいは両者の混合物中で実
施された。N−末端アミノ基はいずれの場合にも
BOC基で保護された。ThrおよびTyrの水酸基は
Bzlで保護された。Lysのε−アミノ基は2−Cl
−CBZでそしてCysのスルフヒドリル基はAcmで
保護された。 所望のBOC−ウンデカペプチド−O−CH2−φ
−樹脂が得られた時にそのN−末端BOC基は前
記表に示した末端基脱保護操作により脱離され
た。
【表】
【表】 表、およびの操作が完了したのちに、保
護されたウンデカペプチド−O−CH2−φ−樹脂
を一晩真空乾燥しそして重量を測定した。重量は
5.21gであつた。 段階(b) (O−Bzl)Tyr−D−Trp−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−
(Aem)Cys−Pro−Aha−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−NH−NH2
製造 新規に脱ガスされたDMF50ml中(O−Bzl)
Tyr−D−Trp−(ε−2−Cl−CBz)Lys−(O
−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−Pro−Aha−
(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−
O−CH2−φ−樹脂5.0gの混合物中にNH2
NH25.0mlを添加した。この混合物を室温で1時
間磁気撹拌しそして過して樹脂を除去した。こ
の樹脂を4×15mlDMFで洗つた。液と洗滌液
を一緒にしてほぼ乾燥体まで真空濃縮した。半固
体の残留物を水と共にすりつぶして固体を得た。
この固体を過して集め、水でスラリー化してホ
ルミルヒドラジドのすべての痕跡を除去した。ホ
ルミヒドラジドの痕跡の有無は室温で液がトー
レン試薬(Tollens reagent)と反応するか否か
によつて判る。一晩真空乾燥して粗生成物3.04g
が得られた。 段階(c) (O−Bzl)Tyr−D−Trp−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)Thr−Phe−
(Acm)Cys−Pro−Aha−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−N3の製造 前記段階(b)で製造された(O−Bzl)Tyr−D
−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−Phe−(Acm)Cys−Pro−Aha−(ε−2−
Cl−CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−NH−NH2
(2.90g、1.37ミリモル)を新規に脱ガスした
DMF29mlに懸濁した。この懸濁物を−25℃で磁
気撹拌したのち、THF中6.44N HClの溶液1.06ml
(6.85ミリモル、5当量)を添加した。生じたPH
が1.0〜1.5の酸性溶液に260λの亜硝酸イソアミ
ル(1.94ミリモル、1.42当量)を加えて30分間撹
拌を続けた。この(O−Bzl)Tyr−D−Trp−
(ε−2−Cl−CBZ)−Lys−(O−Bzl)Thr−
Phe−(Acm)Cys−Pro−Aha−(ε−2−Cl−
CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−N3の溶液を−70
℃で保存しそして直接的に次の段階(d)に使用し
た。 段階(d) シクロ〔Aha−(ε−2−Cl−CBZ)
Lys−(Acm)Cys−Phe−(O−Bzl)Tyr−D
−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−Phe−(Acm)Cys−Pro〕の製造 前記段階(c)で得られた(O−Bzl)Tmyr−D
−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys−(O−Bzl)
Thr−Phe−(Acm)Cys−Pro−Aha−(ε−2−
Cl−CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−N3のDMF
溶液を、新規に脱ガスし、予め−35℃まで冷却し
たDMF2870mlに希釈した。この溶液のPHを6ml
のN・N−ジイソプロピルエチルアミンの添加に
よつて7.2乃至7.6に保持した。この溶液を2日間
−16℃にそして次に3日間5℃に保持した。 濃い油となるまでこの溶液を真空濃縮しそして
50mlの水と共に磨砕して固体を得た。この固体を
過して集めそして一晩真空乾燥した。しかし
て、生成物2.93gを得た。 段階(e) シクロ〔Aha−Lys−(Acm)Cys−
Phe−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−
(Acm)Cys−Pro〕の製造 前記段階(d)で得られたシクロ〔Aha−(ε−2
−Cl−CBZ)Lys−(Acm)Cys−Phe−(O−
Bzl)−Tyr−D−Trp−(ε−2−Cl−CBZ)Lys
−(O−Bzl)Thr−Phe−(Acm)Cys−Pro〕
2.93gをアニソール6mlとエタンジチオール6ml
との混合物中に懸濁しそしてこれにドライアイス
−アセトン浴温度で60mlのフツ化水素を加えた。
この溶液を氷浴温度で1時間磁気撹拌した。過剰
のフツ化水素を氷浴温度で真空除去しそして残留
した油状物を酢酸エチルと共にすりつぶして固体
を得た。この固体を過して集め、酢酸エチル
(3×10ml)で洗いそして24時間真空乾燥した。
しかして、粗生成物3.68gが得られた。 段階(f) シクロ〔Aha−Lys−(Acm)Cys−
Phe−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−
(Acm)Cys−Pro〕の精製 前記段階(e)で得られたシクロ〔Ara−Lys−
(Acm)Cys−Phe−Tyr−D−Trp−Lys−Thr
−Phe−(Acm)Cys−Pro〕を50%水性酢酸50ml
中に懸濁した。約0.49gの不溶物を過して除い
た。液を50%水性酢酸中のSephadex G−25の
カラム(5cm×115cm、2260ml)に装填した。こ
のカラムを0・9ml/分の速度で50%水性酢酸で
溶離した。245nmで流出液を監視しそして18.7ml
の留分を集めた。 66乃至76の留分を一緒にして乾燥体まで真空濃
縮した。この残留物を10%水性酢酸から凍結乾燥
して生成物1.5067gを得た。 この生成物を2N酢酸25mlに溶解しそして2N酢
酸中Sephadex G−25のカラム(5cm×115cm)
に装填した。このカラムを2N酢酸で溶離して
18.7mlの留分を集めた。流出液を254nmで監視し
た。 89から96までの留分を一緒にして乾燥体まで濃
縮した。その残留物を10%酢酸20mlから凍結乾燥
して実質的に純粋な生成物914.6mgが得られた。 0.2%の3−(2−アミノエチル)インドールの
存在で水性4Nメタンスルホン酸中110℃の温度で
実施された20時間の加水分解の結果、下記のアミ
ノ酸の組成分析値が示された。
【表】
シクロ〔Aha−Lys−(Acm)Cys−Phe−Tyr
−D−Trp−Lys−Thr−Phe−(Acm)Cys−
Pro〕50.0mgを酢酸12.5mlと水50mlとの混合物に
溶解した溶液に、酢酸500ml中I21.1gの溶液を添
加した。生じた溶液を室温に5時間保持した。次
この反応溶液に550mlの水を加えそしてベンゼン
で抽出した(5×500ml)。50%酢酸層(下側層)
をほぼ乾燥体まで真空濃縮しそしてその油状残留
物を50%酢酸25ml中に溶解した。この溶液を50%
水性酢酸中のSephadex G−25のカラム(5cm×
115cm、2260ml)に装填しそして0.9ml/分の速度
で50%水性酢酸により溶離した。流出液を254n
mで監視した。18.7mlの留分が集められた。 64から69までの留分を一緒にして乾燥体まで真
空濃縮しそしてその残留物を10%水性酢酸20mlか
ら凍結乾燥した。これにより、わずかの量の出発
物質を含有する粗生成物257.6mgが得られた。 この粗生成物を2N酢酸5ml中に溶解して2N酢
酸中のSephadex G−25のカラム(5cm×115
cm)に装填しそして1ml/分の速度で2N酢酸で
溶離した。流出液を254nmで監視しそして18.7ml
の留分が集められた。 97〜105の留分を一緒にして乾燥体まで真空濃
縮しそしてその残留物を10%水性酢酸15mlから凍
結乾燥した。しかして実質的に純粋な生成物
168.3gが得られた。これの20時間酸加水分解に
よるアミノ酸分析値は次の通りであつた。
【表】 インシユリンの抑制−グルカゴンの抑制 血漿インシユリンおよびグルカゴンの低減に対
するソマトスタチン類似体の相対的効力を下記方
法により判定した。 ソマトスタチン類似体とソマトスタチンとを麻
酔をかけた複数のラツトに投与して門脈血管内の
グルカゴンとインシユリンの濃度レベルを低下さ
せる効力を比較した。体重160〜200gのオスのス
プラグ−ドーリー(Sprague−Dawley)ラツト
(Charles River CD)を尿素(150mg/100g)で
麻酔した。生理食塩水またはペプチドを外頚静脈
を通じて投与した。投与5分後に門脈を露出させ
て3mgのEDTAを含有する注射器で血液を採取し
た。そして採取血液を次にホルモン分析するため
のトラシロール(Trasylol;FBA会員薬剤師か
ら入手)100μを含有する冷凍管内に入れた。
グルカゴンの血漿濃度はヤツフエ(B.M.Jaffe)
とベールマン(H.R.Behrman)編集の「ホルモ
ン放射免疫試験法(Methods of Hormome
Radioiimmunoassay)」(Academic Press Inc.ニ
ユーヨーク発行)の“グルカコゴン
(Glucagon)”の部、第18章317〜330頁(1974
年)に記載されているフアルーナ(G・R・
Faloona)とウンゲル(R・H・Unger)の方法
によりグルカゴン抗血清30Kを用いて測定した。
インシユリンの血漿濃度はヘルベルト(V・
Herbert)、ラウ(K・S・Lau)、ゴツトリープ
(C・W・Gottlieb)およびブライヒエル(S・
J・Bleicher)の方法〔J・Clin.Endocrin.and
Metab25、1937〜1384(1965年)所載〕を多少修
正して測定された。 ペントバルビタールで刺激された成長ホルモン分
泌の抑制作用;生体内 ペントバルビタールで刺激されたラツトの体内
での成長ホルモン分泌抑制作用についてソマトス
タチン類似体とソマトスタチンとの効力を比較し
た。ブラジウ(Brazeau)等の修正試験法
〔Endocrinology、94、184〜187(1974年)所
載〕が使用された。すなわち、ラツトを軽くエー
テル麻酔しそしてナトリウムペントバルビタール
(17mg/Kg)を露出した伏在静脈内に注射した。
同時にソマトスタチンまたはソマトスタチン類似
体を皮下注射した。15分後に、ラツトから眼窩静
脈洞を通して採血して成長ホルモン分析に供し
た。 成長ホルモン抑制作用;試験管内 オマレイ(B.W.O′Malley)およびハルトマン
(J・G・Hardman)編集の「酵素学の方法
(Methods in Enzymology)」(ニユーヨーク、
Academic Press、Inc.刊)のVol “In
vitro Pituitary Hormone Secretion Assay for
Hypophysiotropic Substances”5〜93頁(1975
年)に記載されたヴエールル(Vale)とグラン
ト(Grant)の方法によつて、ラツトの下垂体後
葉紡錘形細胞を単離した。 4日間培養したのち、細胞を洗いそしてソマト
スタチンまたは選択されたソマトスタチン類似体
の存在または不存在下でドルベコ改良イーグル培
養液(Dulbecco−modified Eagle′s medium)
内で4時間培養した。そのあと、培養基を採取し
てラツトの成長ホルモンの複抗体放射線免疫試験
法によつて成長ホルモンを測定した。 統計的分析: 投与量をラツトのグループ間(6ラツト/グル
ープ)でランドム化した。薬効値は参照基準とし
てソマトスタチンを用い4、6又は8点生物学的
薬効試験によつて決定した。相対薬効値はフイニ
イ(D.J.Finney)著「Statistical Method in
Biological Assay」(Charles Griffin and Co.、
Ltd、ロンドン発行)、第4章、99〜138頁(1964
年)に記載されているような並行生物学的薬効判
定のための相対薬効式によつて計算された。 胃の分泌作用に対するソマトスタチン類似体の効
果 ソマトスタチンならびにその類似体の胃の分泌
作用に及ぼす効果を次の方法により判定した。す
なわち、恒久的胃瘻管をつけた犬にペンゼタガス
トリンを投与して胃の分泌を刺激した際に、その
分泌を抑制する作用効果について各種化合物を試
験した。メスの胃瘻管につきビーグル犬にペンタ
ガストリン(2.5μg/Kg/時、静脈内注射、−60
乃至120分)を投与しそして胃内産物を瘻管力ニ
ユーレを通じて採取した。試料を30分間間隔で分
析して容量(ml)と滴定酸(mEq/L)(0.01N
OHでPH7まで滴定)とを調べ、産出量と酸濃度
の積として酸の全産出量(mEq)を計算した。
試験化合物は0乃至60分間一定速度で注入され
た。測定データは同一試験動物における凝薬対照
試験に対する総酸産出量のパーセント変化で表わ
されている。 以上の試験の結果は次の通りであつた。 尚、試験に供した化合物()〜()のう
ち、本願発明の化合物は、実施例2に記載の
()及び実施例1に記載の()であり、それ
らの前駆体はそれぞれ()及び()である。
他は比較のため記載されている。
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明のソマトスタチン類似体並びにその薬物
学的に許容される非毒性塩類はアクロメガリー
(先端巨大症)の治療のごとき、成長ホルモン分
泌抑制のために人間およびその他動物に有効に使
用しうる。本化合物はグルカゴンのみまたはルカ
ゴンとインシユリンとの両者の分泌を抑制するの
に有用であり、たとえば糖尿病の治療の場合のご
とく、血糖を低下させるために使用しうる。糖尿
病治療の場合には、その毎日の投薬回路ならびに
量、さらに投薬の時間は個々の患者を診断して決
定される。これらのフアクターの決定方法は当該
技術分野で公知である。 本明細書に開示されたソマトスタチン類似体は
人間を含む温血動物に、静脈注射、皮下注射、筋
肉内注射または経口的方法により投与することが
できる。身体の大きい哺乳動物に錠剤またはカプ
セルの形態で経口投与する場合に考慮される投与
量範囲は1日につき体重1Kg当り約0.001乃至7
mgである。本ソマトスタチン類似体は注射により
投与するのが好ましい。体重1Kg当り約0.001乃
至2mgの投与レベルが通常の本類似体の治療学的
有効量となる。好ましいのは、体重1Kg当り約
0.00142乃至0.428mgの範囲の量を静脈注射または
皮下注射により投与することである。必要投薬量
は個々の処置を受ける患者の症状、体調ならびに
治療の持続期間によつて変ることとなろう。 本活性成分が錠剤製剤として投与される場合に
は、その錠剤は下記の成分を含有しうる。トラガ
カントゴム、コーンでんぷん、セラチンを例とす
る結合剤、リン酸二カルシウムを例とする賦形
剤、コーンでんぷんおよびアルギニン酸を例とす
る崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムを例とする
潤滑剤およびスクロース、ラクトース、ひめこう
じ(wintergreen)を例とする甘味および/また
は芳香剤。静脈注射製剤の場合に適当なキヤリヤ
ーは蒸留水等張生理食塩水およびリン酸塩緩衝溶
液またはその他の薬物学的に許容される注射可能
なキヤリヤーである。 次に皮下注射用の下記活性成分の代表的製剤例
を示す。 実施例 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 〔式中、Aは(LysまたはLys−Abu)、 Bは(Phe)n、 Cは(Phe)o、 Eは(Thr−SerまたはSer)(ここでn及びo
    は0または1である)、そして2つのCys間の結
    合はジスルフイド結合である〕で表わされる化合
    物及びその薬学的に許容し得る非毒性酸付加塩。 2 式 で表わされる特許請求の範囲第1項の化合物及び
    その薬学的に許容し得る非毒性酸付加塩。 3 式 で表わされる特許請求の範囲第1項の化合物及び
    その薬学的に許容し得る非毒性酸付加塩。 4 式 〔式中、Aは(LysまたはLys−Abu)、 Bは(Phe)n、 Cは(Phe)o、 Eは(Thr−SerまたはSer)(ここでn及びo
    は0または1である)、そして2つのCys間の結
    合はジスルフイド結合である〕で表わされる化合
    物及びその薬学的に許容し得る非毒性酸付加塩の
    製造方法において、 (a) 式 〔式中、A、B、C及びEは上記で定義されて
    いるものと同じであり、Acmはアセトアミド
    メチルである〕で表わされる化合物から脱離基
    Acmを除去し、そして (b) 酢酸中でI2で処理することを特徴とする方
    法。
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