JPH0748518A - 非水ディスパージョン樹脂およびそれを用いた塗料組成物 - Google Patents

非水ディスパージョン樹脂およびそれを用いた塗料組成物

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JPH0748518A
JPH0748518A JP19466993A JP19466993A JPH0748518A JP H0748518 A JPH0748518 A JP H0748518A JP 19466993 A JP19466993 A JP 19466993A JP 19466993 A JP19466993 A JP 19466993A JP H0748518 A JPH0748518 A JP H0748518A
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meth
solvent
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JP19466993A
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Koji Tokunaga
幸次 徳永
Hajime Kumada
肇 熊田
Hideyo Tsukaguchi
英世 塚口
Katsumi Ota
克己 太田
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 とりわけ、旧塗膜を侵さず、しかも、タレに
くいという上に、1コートで以て厚塗りが可能なる、ヒ
ドロキシル基を有する、極めて実用性の高い非水ディス
パージョン樹脂(NAD樹脂)を提供すること、ならび
に、該NAD樹脂をポリオール成分とする一方で、ポリ
イソシアネート化合物を硬化剤成分として含有する、就
中、エナメル塗料用組成物を提供することである。 【構成】 基本的には、分散安定剤ならびに分散粒子
の、いずれか一方に、ヒドロキシル基を有することから
成り、しかも、全溶剤中の50重量%以上が、脂肪族炭
化水素系溶剤を用いて得られるという、特定のヒドロキ
シル基含有NAD樹脂;ならびに、該NAD樹脂をポリ
オール成分とする一方で、ポリイソシアネート化合物を
硬化剤成分とすることから成る、塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なる、
非水ディスパージョン(以下、NADと略記する。)樹
脂(同じく、以下、NAD樹脂と略記する。)ならびに
塗料組成物(以下、NAD塗料組成物ともいう。)に関
する。
【0002】さらに詳細には、本発明は、分散安定剤
と、分散粒子と、樹脂溶媒とを、必須の成分として含有
する非水ディスパージョン樹脂において、上記分散安定
剤と、上記分散粒子との少なくとも一方に、ヒドロキシ
ル基を有していることを必須とすること、なおかつ、脂
肪族炭化水素系溶剤を、重量比で以て、全溶剤中の50
%以上含有することから成る、改良されたNAD樹脂;
ならびに該NAD樹脂を用いたNAD塗料組成物に関す
る。
【0003】そして、本発明のNAD樹脂ならびにNA
D塗料組成物は、共に、旧塗膜(既設塗膜)を侵すとい
うことが無く、しかも、タレにくいという上に、1コー
トで以て、厚塗りが可能であるという点に、最大の特徴
を有するものである処から、とりわけ、建築用、自動車
補修用、産業機械用ならびに金属用などの、斬新なる二
液型ウレタン塗料を提供することが出来るという、まさ
に、低公害化、低毒性化ならびに省力化という、時代の
要請にマッチした、極めて実用性の高いものである、と
言えるものである。
【0004】
【従来の技術】アクリルウレタン塗料は、常温乾燥型で
あって、しかも、耐候性、耐溶剤性、耐水性ならびに耐
汚染性などの、いわゆる塗膜物性が、非常に良好である
という処から、建築用ならびに自動車補修用などに、広
範に、用いられて来た。
【0005】しかしながら、従来のアクリルウレタン塗
料は、溶剤として、エステル、ケトンまたは芳香族炭化
水素系のものを用いたものが主流であるが、そうした形
のものは、どうしても、アルキド系やアクリル・ラッカ
ー系の、プライマーや、旧塗膜を侵すという欠点があっ
た。
【0006】それがために、ミネラル・スピリットなど
のような、脂肪族炭化水素系溶剤を主体とする、いわゆ
る弱溶剤型アクリル・ウレタン塗料もまた、開発されて
はいるものの、こうした形のものは、乾燥が遅いという
処から、頗るタレ易くて、縦面(垂直面)には、およ
そ、塗りにくいという欠点が、クローズ・アップされよ
うになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、上述した如き従来技術における、種々の欠点の存在
に鑑みて、いかなるプライマーや旧塗膜上にも塗装が出
来て、しかも、タレにくくて、1コートで以て厚塗りす
ることの出来る、省力型のウレタン系塗料の開発を目的
にして、鋭意、研究を開始した。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、一にかかって、旧塗膜を侵すことも無ければ、タ
レにくいという上に、加えて、1コートで以て厚塗りが
出来るという、極めて実用性の高いNAD樹脂ならびに
NAD塗料組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、鋭意、検討を重ねた結果、脂肪族炭化水素系溶
剤を主体とする有機溶剤を樹脂溶媒とし、分散安定剤
と、分散粒子との少なくとも一方には、ヒドロキシル基
を有するような、特定のNADポリオールが、粒子系の
特徴であるチクソトロピーなる特性を有し、しかも、高
不揮発分であって、しかも、低粘度であるという特性を
も持ち併せるものである処から、該NADポリオールを
用いたウレタン塗料が、上述した課題を、悉く、解決し
得ることを見出すに及んで、ここに、本発明を完成させ
るに到った。
【0010】すなわち、ウレタン硬化(ポリイソシアネ
ート硬化)させることによって、耐溶剤性ならびに耐候
性などの、架橋塗膜としての特性を得るためには、分散
安定剤または分散粒子のいずれか一方に、ヒドロキシル
基を有することが必須の条件である。
【0011】つまり、好ましくは、これらの分散安定剤
と分散粒子との双方に、ジドロキシル基が存在している
という場合である。尤も、上述したように、分散安定剤
と、分散粒子との少なくとも一方には、ヒドロキシル基
を有するようなもの、就中、分散粒子のみに此のヒドロ
キシル基を有するものの場合であっても、一向に、差し
支えが無いことは、勿論である。
【0012】もし、分散粒子中にヒドロキシル基が存在
していなくても、少なくとも、分散安定剤中にさえ存在
していれば、それだけで、充分に、硬化は起こり得る。
それとは逆に、分散安定剤中にヒドロキシル基が存在し
ていなくて、分散粒子中にヒドロキシル基が存在してい
るというシステムの場合には、ポット・ライフが、非常
に長く、しかも、良好な諸性能を持った硬化塗膜を与え
得る、有用なる組成のものが得られるという処から、極
めて実用性の高いものである。
【0013】こうしたヒドロキシル基として特に代表的
なもののみを挙げるにとどめれば、
【0014】(イ) 2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレートもしくは3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
【0015】ジ−2−ヒドロキシエチルフマレートもし
くはモノ−2−ヒドロキシエチル−モノブチルフマレー
ト、ポリエチレングリコール−ないしはポリプロピレン
−グリコールモノ(メタ)アクリレート、またはこれら
とε−カプロラクトンとの付加物、「プラクセル FM
ないしはFAモノマー」[ダイセル化学(株)製のカプ
ロラクトン付加モノマー]の如き、各種のα,β−エチ
レン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル
類;
【0016】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如
き、各種の不飽和モノ−ないしはジカルボン酸類をはじ
め、さらには、これらのジカルボン酸類と、1価アルコ
ール類とのモノエステル類などのような、種々のα,β
−エチレン性不飽和カルボン酸類、該α,β−エチレン
性不飽和カルボン酸類と、
【0017】ε−カプロラクトンとの付加物、または前
掲した如き、各種のα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸ヒドロキシアルキルエステル類と、こはく酸、マレイ
ン酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカ
ルボン酸、「ハイミック酸」[日立化成工業(株)製
品]、テトラクロルフタル酸もしくはドデシニルこはく
酸の如き、各種のポリカルボン酸類の無水物との付加物
と、
【0018】「カージュラ E」(オランダ国シェル社
製の、分岐状合成脂肪酸のグリシジルエステル)、やし
油脂肪酸グリシジルエステルもしくはオクチル酸グリシ
ジルエステルの如き、各種の1価カルボン酸類のモノグ
リシジルエステル類、またはブチルグリシジルエーテ
ル、エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドの如
き、各種のモノエポキシ化合物との付加物;
【0019】あるいは、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル類の如き、各種の水酸基含有ビニル系モノマー類など
や、
【0020】(ロ) ポリエステル樹脂類;すなわち、
オクチル酸、ラウリル酸、ステアリン酸もしくは「バー
サティック酸」(シェル社製の合成脂肪酸)の如き、各
種の飽和脂肪酸類;オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、エレオステアリン酸もしくはリシノール酸の如
き、各種の不飽和脂肪酸類;
【0021】「パモリン 200もしくは300」(米
国ハーキュレス社製の合成乾性油脂肪酸)、支那桐油
(脂肪酸)、亜麻仁油(脂肪酸)、脱水ひまし油(脂肪
酸)、トール油(脂肪酸)、綿実油(脂肪酸)、大豆油
(脂肪酸)、オリーブ油(脂肪酸)、サフラワー油(脂
肪酸)、ひまし油(脂肪酸)または米糠油(脂肪酸)の
如き、各種の(半)乾性油(脂肪酸)類;
【0022】あるいは、水添やし油脂肪酸、やし油脂肪
酸もしくはパーム油脂肪酸の如き、各種の不乾性油(脂
肪酸)類のような、種々の油類または脂肪酸類から選ば
れる、少なくとも1種の化合物を使用して、あるいは使
用しないで、
【0023】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタ
エリスリトールまたはソルビトールの如き、各種の多価
アルコール類の1種または2種以上と、
【0024】安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ(無水)フタル
酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、テトラクロロ(無
水)フタル酸、ヘキサクロロ(無水)フタル酸、テトラ
ブロモ(無水)フタル酸、トリメリット酸、「ハイミッ
ク酸」[日立化成工業(株)製品]、(無水)こはく
酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン
酸、アジピン酸、セバチン酸またはしゅう酸のような、
種々のカルボン酸類の1種または2種以上とを、常法に
より、縮合させた樹脂に由来するヒドロキシル基もま
た、利用できる。
【0025】一方、前記した分散安定剤が、後述するよ
うな脂肪族炭化水素リッチの溶剤に溶解するには、分散
安定剤の極性が、比較的低いことが必要となり、すなわ
ち、溶解性パラメータ(以下、SP値と略記する。)に
換算すると、8.8以下であることが必須となる。
【0026】もし、8.8を超えて余りに高くなると、
どうしても、白濁あるいは分離を来すこととなる。
【0027】また、前記した分散粒子は、極性が或る程
度高くないと、どうしても、安定には分散しない。つま
り、SP値で言うと、8.3以上であることが必須とな
る。
【0028】ここで、当該SP値の計算方法について、
大雑把に触れておくことにする。それに先んじて、コポ
リマーのSP値は、各モノマーのSP値に、重量基準で
以て、加成性が成立するものと仮定している、というこ
とである。
【0029】それぞれのモノマーのSP値なるものは、
ケイ・エル・ホイ(K.L.Hoy)著の、「ジャーナ
ル・オブ・ペイント・テクノロジー(Journal
ofPaint Technology)」、第42
巻、第541巻、第76頁(1970)という文献に所
載の値として、
【0030】たとえば、スチレンは9.35、メチルメ
タアクリレートは9.23、エチルアクリレートは8.
81、n−ブチルアクリレートは8.25、イソブチル
メタアクリレートは8.15、2−エチルヘキシルアク
リレートは7.87であり、そして、2−ヒドロキシエ
チルアクリレートは9.90である………という具合の
データを採用するという一方で以て、文献値の無いモノ
マーに対しては、上記した参考文献の著者であるHoy
の方法によって求められる計算値(ただし、密度はを
1.0と仮定するものとする。)を採用した。
【0031】そして、上述したヒドロキシル基含有成分
(OH成分)と併用し得る、その他の成分としては、分
散安定剤および分散粒子の、それぞれのSP値が、前述
したような条件を満たす限りにおいて、次に掲げるよう
な種々の成分が使用できる。
【0032】すなわち、(ハ) メチル(メタ)アクリ
レートもしくはエチル(メタ)アクリレート、 プロピ
ル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル
(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アク
リレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、オク
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレートもしくはラウリル(メタ)アクリレー
ト、
【0033】または「アクリエステル SL」[三菱レ
ーヨン(株)製の、C12−/C13メタクリレート混合
物]、ステアリル(メタ)アクリレート、4−tert
−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレートまたはアダマンチル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートもし
くはシクロヘキシル(メタ)アクリレートの如き、各種
のアルキル(メタ)アクリレート類;
【0034】あるいは、メトキシエチル(メタ)アクリ
レートなどで以て代表されるような、各種のアルコキシ
アルキル(メタ)アクリレート類;
【0035】ジメチルマレエート、ジエチルマレエー
ト、ジエチルフマレート、ジブチルフマレートもしくは
ジブチルイタコネートの如き、マレイン酸、フマル酸な
いしはイタコン酸などに代表されるような、各種のジカ
ルボン酸類と、1価アルコール類とのジエステル類;
【0036】酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしくは「ベ
オバ」(シェル社製の、分岐状脂肪族モノカルボン酸類
のビニルエステル)の如き、各種のビニルエステル類;
【0037】「ビスコート 3F、3FM、8F、8F
Mもしくは17FM」[大阪有機化学(株)製の含フッ
素系アクリルモノマー類]、パーフルオロシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロヘキ
シルフマレートもしくはN−i−プロピルパーフルオロ
オクタンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートの
如き、各種の(パー)フルオロアルキル基含有ビニルエ
ステル類、−ビニルエーテル類、−(メタ)アクリレー
ト類または−不飽和ポリカルボン酸エステル類などのよ
うな、種々の含フッ素重合性化合物類;
【0038】あるいは、(メタ)アクリロニトリルなど
で以て代表されるような、各種のシアノ基含有ビニル系
モノマー類;
【0039】塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ルもしくはフッ化ビニリデンなどによって代表されるよ
うな、官能基不含の、種々のハロゲン化オレフィン類な
どをはじめ、
【0040】(ニ) スチレン 、ビニルトルエン、p
−メチルスチレン、エチルスチレン、プロピルスチレ
ン、i−プロピルスチレンまたはp−tert−ブチル
スチレンなどのような、種々のスチレン系モノマー類;
【0041】(ホ) (メタ)アクリルアミド、ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル(メ
タ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドもしくはアルコキシ化N−メチロー
ル化(メタ)アクリルアミド類の如き、種々のアミド結
合含有ビニル系モノマー類;
【0042】(ヘ) ジアルキル〔(メタ)アクリロイ
ルオキシアルキル〕ホスフェート類、(メタ)アクリロ
イルオキシアルキルアシッドホスフェート類、ジアルキ
ル(メタ)アクリロイルオキシアルキル〕ホスファイト
類または(メタ)アクリロイルオキシアルキルアシッド
ホスファイト類などが挙げられるし、
【0043】さらには、上記(メタ)アクリロイルオキ
シアルキルアシッドホスフェート類または−アシッドホ
スファイト類のアルキレンオキシド付加物、グリシジル
(メタ)アクリレートまたはメチルグリシジル(メタ)
アクリレートの如き、各種のエポキシ基含有ビニル系モ
ノマー類と、燐酸ないしは亜燐酸とか、あるいは、これ
らの酸性エステル類とのエステル化合物とか、さらに
は、3−クロロ−2−アシッドホスフォキシプロピル
(メタ)アクリレートの如き、各種の燐原子含有ビニル
系モノマー類;
【0044】(ト) ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレートもしくはジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートの如き、各種のジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類なども挙げられるが、ただし、上掲
したアミド結合含有ビニル系モノマー類、燐原子含有ビ
ニル系モノマー類またはジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類などは、いずれも、ビニル系−、就
中、アクリル系共重合体類中に対して、それぞれ、内部
触媒機能を付与せしめるとか、
【0045】あるいは、素材ないしは基材への付着性、
他樹脂との相溶性ならびに顔料分散性などを向上化せし
めようとする場合において使用するものであって、これ
らは単独使用でも、2種以上の併用でもよく、これらの
各モノマー類の使用量としては、使用効果の面から、燐
原子含有ビニル系モノマー類の場合には、0.05〜5
重量%なる範囲内が、アミド結合含有ビニル系モノマー
類またはジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト類などの場合には、0.05〜10重量%なる範囲内
が適切である。
【0046】上述したような、OH成分と併用し得る他
の成分としての種々なる化合物のほかにも、さらには、
【0047】(チ) グリシジル(メタ)アクリレー
ト、(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレートも
しくは(メタ)アリルグリシジルエーテルをはじめ、
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸類や、モノ−2−
(メタ)アクリロイルオキシモノエチルフタレートの如
き、各種の水酸基含有ビニル系モノマー類などと、前掲
した如き、各種のポリカルボン酸無水物類との当モル付
加物のような、種々のカルボン酸類に、
【0048】「エピクロン 200、400、441、
850もしくは1050」[大日本インキ化学工業
(株)製のポリエポキシ樹脂]、「エピコート 82
8、1001もしくは1004」(シェル社製のポリエ
ポキシ樹脂)、「アラルダイト 6071もしくは60
84」(スイス国チバ・ガイギー社製のポリエポキシ樹
脂)、「チッソノックス 221」[チッソ(株)製の
エポキシ化合物]または「デナコール EX−611」
[長瀬産業(株)製のエポキシ化合物]の如き、一分子
中に少なくとも2個のエポキシ基を有する、各種のポリ
エポキシ樹脂類を当モル比で以て付加反応せしめて得ら
れるような、種々のエポキシ基含有重合性化合物類であ
るとか、
【0049】(リ) ビニルエトキシシラン、α−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシランもしくはトリ
メチルシロキシエチル(メタ)アクリレートまたは「K
R−215もしくはX−22−5002」[信越化学工
業(株)製品]の如き、各種のシリコン系モノマー類な
ども使用できるし、
【0050】また、一層、耐候性を向上化せしめるとい
う目的で以て、たとえば、 (ヌ) 米国特許第4,528,311号明細書に開示
されているような、「ノルブロック(NORBLOC)
7966」[米国ノラムコ(NORAMCO)社製
品]の如き、ベンゾトリアゾール系のアクリルモノマー
類;あるいは、「アデカスタブ T−37もしくはLA
−82」[旭電化(株)製品]の如き、各種の重合性紫
外線吸収剤類や重合性光安定剤類なども使用できるし、
【0051】(ル) さらには、特開昭63−1280
02号公報または特開平1−13261号公報などに開
示されているような、「AA−6、AS−6、AN−6
もしくはAB−6」[いずれも、東亜合成化学工業
(株)製品]の如き、共重合可能なる官能基末端を有す
る、各種の高分子量モノマー類(マクロモノマー類ない
しはマクロマー類)なども使用できる。
【0052】そして、分散安定剤のSP値が8.8以下
という条件を満たす範囲内で以て、既述した(イ)〜
(ル)なる群の各モノマー類を、後述するような有機溶
剤中において、 (ヲ) アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベ
ンゾイルパーオキシド(BPO)、tert−ブチルパ
ーベンゾエート(TBPB)、tert−ブチルハイド
ロパーオキシド(TBHPO)、ジ−tert−ブチル
パーオキシド(DTBPO)またはクメンハイドロパー
オキシド(CHP)の如き、各種のラジカル発生剤類
(ラジカル発生重合触媒類ないしはラジカル重合開始剤
類)を単独使用で以て、あるいは、2種以上を併用し
て、ラジカル重合せしめることによって、目的とするN
ADの分散安定剤を得る。
【0053】さらに、かくして得られた分散安定剤の溶
液中で、分散粒子のSP値が8.3以上という条件を満
たす範囲内で以て、前(イ)〜(ル)項に挙例されてい
るような、種々のモノマー類を、上記(ヲ)項において
例示されてるような、種々のラジカル発生剤類の存在下
に、ラジカル重合せしめることによって、最終的に、後
述する如き条件を満たすような有機溶剤に分散された形
の、NAD樹脂が得られる。
【0054】その際における、分散粒子/分散安定剤な
る比率としては、固形分の重量比で以て、0.2以上
9.0以下であるということが必須であって、もしも、
0.2よりも小さい場合には、当該NADとしての特徴
である、チクソトロピーを全く示さず、実質上、ターペ
ン可溶アクリル樹脂と同等であり、本発明における最大
の特徴とも言うべき、タレにくいという特性が得られな
い処となる。一方、此の比率が9.0を超えて余りに高
くなるという場合には、安定なるNADを形成すること
が出来なくなる。
【0055】そして、そのようにして得られる、当該N
AD樹脂における、1,000以下のオリゴマー部をカ
ウントしないときの、GPCによる数平均分子量として
は、3,000以上あるということが必須である。もし
も、3,000よりも小さい場合には、どうしても、硬
化後の塗膜諸物性が、実用に耐えるようなものは、およ
そ、得られないというものであり、実用に耐え得るよう
な、極めて実用性の高い塗膜諸物性を有するという代物
が得られるとは言い難い。
【0056】一方、樹脂溶媒としては、脂肪族炭化水素
系溶剤を、重量比で以て、全溶剤中の50%以上含んで
いるということが必須である。すなわち、一般的には、
従来、“ミネラル・スピリット”として通称されている
ような、芳香族炭化水素系溶剤類を、30重量%程度含
むような、「LAWS」(シェル社製品)、「A−ソル
ベント」[日本石油(株)製品]または「昭石ソルベン
ト」[昭和石油(株)製品]などが、価格的な観点から
も、最も有用なものではあるが、
【0057】最終的に、此の脂肪族炭化水素系溶剤を、
重量比で以て、全溶剤中の50%以上含む限りにおいて
は、「スワゾール 310」[丸善石油(株)製品]ま
たは「エクソン・ナフサ No.5」(エクソン社製
品)の如き、脂肪族−/芳香族炭化水素系溶剤類なる系
統の混合溶剤;
【0058】あるいは、芳香族炭化水素の含有率の、非
常に少ない、「パラフィン系炭化水素系溶剤」、「イソ
パラフィン系炭化水素系溶剤」または「ナフテン系炭化
水素系溶剤」と呼ばれる形の炭化水素系溶剤として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、
【0059】「マルカゾール RもしくはE」[丸善石
油(株)製品;パラフィン系]、「シェルゾール 70
もしくは71」(シェル社製品;パラフィン系)、「ダ
イアナ・ソルベント No.0もしくはNo.1」[出
光興産(株)製品;パラフィン系]、「IPソルベント
1016もしくは1020」(同上)、「シェルゾー
ル D−40」(同上社製品;パラフィン系/ナフテン
系混合物)、
【0060】「AFソルベント」[日本石油(株)製
品;パラフィン系/ナフテン系混合物]、「エクソール
D−30、D−40、D−60もしくはD−70」
[エクソン化学(株)製品;パラフィン系/ナフテン系
混合物]または「アイソパー C、E、GもしくはH」
[エクソン化学(株)製品;イソパラフィン系]をはじ
め、n−ヘキサンまたはn−ヘプタンなど);
【0061】あるいは、他の汎用の溶剤類、たとえば、
トルエン、キシレン、「ソルベッソ100」(エクソン
社製品)もしくは「ソルベッソ 150」(同上)の如
き、各種の芳香族炭化水素系溶剤類;
【0062】さらには、酢酸エチル、酢酸ブチルもしく
はセロソルブアセテートの如き、各種のエステル系溶剤
類;メチルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケト
ンの如き、各種のケトン系溶剤類;または「EEP」
(米国イーストマン・コダック社製品)もしくはブチル
セロソルブの如き、各種のエーテル系溶剤類が使用でき
るのは、勿論である。
【0063】かくして、以上に記述してきたようなNA
D樹脂に対して、硬化剤としてのポリイソシアネート化
合物を、OH/NCOなる当量比が、0.5〜2.0と
なるように配合せしめることによって得られる形の塗料
組成物が、まさしく、前述したような、発明が解決しよ
うとする課題に対する解決手段としても、一段と有用な
るものであることを見出すに及んで、本発明を完成する
に到ったわけである。
【0064】ここにおいて、本発明で用いられる、上記
したポリイソシアネート化合物としては、いずれの種類
のものでも使用できるという可能性こそあるものの、前
掲したような、種々の溶剤類、つまり、脂肪族炭化水素
系溶剤を、重量比で以て、50%以上含むという、特定
の溶剤類に対して、溶解性が充分ではないというような
ものを用いる場合には、
【0065】どうしても、得られる塗料用樹脂組成物
(塗料組成物)に配合された際に、分離してしまうとい
うトラブルが発生するようになり易いので、炭化水素系
溶剤類に対する溶解性を、充分に、備えた形の化合物を
使用する方が望ましい、ということになる。
【0066】そのようなポリイソシアネート化合物とし
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、特開
昭61−72013号公報、特開平4−130124
号、特開平4−130171号、特開平4−13272
0号または特開平4−132782号公報などに開示さ
れているようなものであり、
【0067】そして、当該ポリイソシアネート化合物の
市場品として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、「バーノック DN−990、DN−990S、
DN−991、DN−991S、DN−992もしくは
BO−357」[大日本インキ化学工業(株)製品]、
[デスモデュール Z−4370」[住友バイエルウレ
タン(株)製品]または「デュラネート THA−10
0」[旭化成工業(株)]などである。
【0068】そして、当該ポリイソシアネート化合物の
使用量としては、OH/NCOなる当量比が、0.5〜
2.0という範囲内が適切である。
【0069】ヒドロキシル基(OHないしは水酸基)の
1当量に対するイソシアネート基(NCO)の使用比率
が0.5当量未満の場合には、どうしても、架橋が不十
分となり易く、したがって、かかるポリイソシアネート
硬化剤の使用の効果が奏され難くなるし、一方、該使用
比率が2.0を超えて余りに多量に用いられる場合に
は、どうしても、含水率の高い被塗面に対して塗装した
際の発泡の問題とか、乾燥性あるいは塗料価格などの面
で以て、望ましくなくなる、というものである。
【0070】さらに、本発明においては、常温乾燥法、
強制乾燥法、ならびに、アミン気流中で硬化させるとい
う方法であるとか、あるいは、ベポ・キュアー・システ
ムとか、さらには、VICシステムとかなどの、いずれ
の硬化手段ないしは硬化方法にも適用できるし、
【0071】顔料分散剤類、レベリング剤類、紫外線吸
収剤類、光安定剤類または硬化促進剤類などのような、
通常、当業界で公知慣用となっている、種々の塗料用添
加剤類を、公知慣用の量だけ、使用することが出来ると
いうことは、言うまでもない。
【0072】そして、本発明のNAD樹脂に相溶し、し
かも、そこに使用されているような溶剤類に可溶なるも
のであれば、性能を改良するという目的で以て、可塑剤
類をはじめ、たとえば、アクリル系共重合体類、繊維素
系化合物類、アクリル化アルキド樹脂類、アルキド樹脂
類、シリコン樹脂類、フッ素樹脂類またはエポキシ樹脂
類などのような、他の種々の樹脂類を、適宜、併用する
ことも出来るが、
【0073】その際にも、本発明の目的を逸脱しない範
囲で、あるいは、本発明の効果を損ねない範囲で、これ
ら上掲のものを使用することが肝要であることは、言う
までもない。
【0074】また、本発明に係るNAD樹脂は、顔料類
と混合し練肉したり、分散顔料類や加工顔料類などを混
合せしめて、いわゆるエナメル塗料としても使用するこ
とが出来るし、あるいは、顔料類を使用しないで、いわ
ゆるクリヤー塗料としても使用することが出来る。
【0075】その際の塗装は、スプレー、刷毛またはロ
ーラーなどの、いわゆる公知慣用の手段が、そのまま適
用できる。
【0076】かくして得られる、本発明に係るNAD樹
脂ならびに塗料用樹脂組成物は、とりわけ、旧塗膜を侵
さず、しかも、タレにくいという上に、1コートで以て
厚塗りが可能であるという点に、最大の特徴を有するも
のである処から、主として、建築用として、自動車補修
用として、産業機械用として、あるいは、金属用として
などの、広範なる用途に対して、斬新なる二液型ウレタ
ン塗料を提供することが出来るという、まさに、低公害
化、低毒性化ならびに省力化という、時代の要請にマッ
チしたものとして、極めて実用性の高いものである。
【0077】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明することにするが、以下に
おいて、部および%は、特に断りの無い限り、すべて重
量基準であるものとする。
【0078】参考例1(標準となるNADの調製例)
【0079】(A)工程:攪拌装置、温度計、冷却管お
よび窒素ガス導入管を備えた4ツ口フラスコに、「LA
WS」(前出社製の、脂肪族炭化水素系が約70%なる
炭化水素系溶剤)の500部を仕込んで、100℃にま
で昇温した。
【0080】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの400部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの50部およびメタアクリル酸の5部と、「LA
WS」の500部と、ベンゾイルパーオキシド10部と
からなる混合物を、4時間に亘って滴下した。
【0081】滴下終了後も、同温で8時間のあいだ反応
させて、不揮発分が50.0%で、25℃におけるガー
ドナー粘度(以下同様)がXで、酸価が2.0で、ガラ
ス転移温度(Tg)が35℃で、かつ、SP値が8.6
6なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体の
溶液を得た。
【0082】(B)工程:
【0083】別の4ツ口フラスコに、先の(A)工程で
以て得られたアクリル共重合体溶液の600部(固形分
で以て、300部;以下同様)を仕込んで、100℃に
まで昇温した。
【0084】それに、メチルメタアクリレートの315
部、エチルアクリレートの280部および2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートの105部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの7部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0085】同温で、8時間のあいだ反応させて、分散
粒子/分散安定剤が7/3(つまり、2.33;以下同
様)であって、不揮発分が50.0%で、粘度がV−W
で、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が51.8で、
かつ、数平均分子量が10,000なる、乳白色の、N
AD樹脂の溶液を得た。
【0086】参考例2(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0087】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの450部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部およびメタアクリル酸の5部からな
る混合物と、「LAWS」の500部と、ベンゾイルパ
ーオキシドの10部とを、4時間に亘って滴下した。
【0088】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がWで、酸価
が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.57
なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体の溶
液を得た。
【0089】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)工程で以て得られたアクリル共重合体溶液600
部(固形分で以て、300部)を仕込んで、100℃に
まで昇温した。
【0090】それに、メチルメタアクリレートの315
部、エチルアクリレートの280部および2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートの105部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの7部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0091】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
U−Vで、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が45.
3で、かつ、数平均分子量が10,500なる、乳白色
のNAD樹脂の溶液を得た。
【0092】参考例3(同上) (A)工程:攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス
導入管を備えた4ツ口フラスコに、「LAWS」の50
0部を仕込んで、100℃にまで昇温した。
【0093】それに、スチレンの245部、i−ブチル
メタアクリレートの450部、2−エチルヘキシルアク
リレート1の50部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの150部およびメタアクリル酸の5部と、「L
AWS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの10
部とを、4時間に亘って滴下した。
【0094】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がZ2 で、酸
価が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.6
9なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体の
溶液を得た。
【0095】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、
(A)で得られたアクリル共重合体600部(固形分3
00部)を仕込み、100℃にまで昇温した。
【0096】それに、メチルメタアクリレートの392
部およびエチルアクリレートの308部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.07なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの7部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0097】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
Y−Zで、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が19.
4で、かつ、数平均分子量が9,500なる、乳白色
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0098】参考例4(同上) 参考例1の(A)工程で以て得られた、アクリル共重合
体溶液の600部(固形分で以て300部)を、攪拌装
置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備えた4ツ
口フラスコに仕込んで、100℃にまで昇温した。
【0099】それに、メチルメタアクリレートの315
部、エチルアクリレートの280部および2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートの105部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、キシレン
の400部および酢酸n−ブチルの300部と、ベンゾ
イルパーオキシドの7部とを、4時間に亘って滴下し
た。
【0100】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、しかも、不揮発分が50.0%
で、粘度がZ−Z1 で、酸価が2.0で、固形分の水酸
基価が51.8、かつ、数平均分子量が10,000な
る、白色半透明の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0101】参考例5(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、130℃にまで昇温した。
【0102】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの400部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの50部およびメタアクリル酸の5部と、「LA
WS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの50部
とを、4時間に亘って滴下した。
【0103】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がH−Iで、
酸価が2.5で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.
66なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体
の溶液を得た。
【0104】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)工程で以て得られたアクリル共重合体溶液の60
0部(つまり、固形分で以て300部)を仕込んで、1
20℃にまで昇温した。
【0105】それに、メチルメタアクリレートの315
部、エチルアクリレートの280部および2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートの105部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの70部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0106】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
B−Cで、酸価が3.0で、固形分の水酸基価が51.
8で、かつ、数平均分子量が2,800なる、乳白色
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0107】参考例6(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0108】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの400部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの50部およびメタアクリル酸の5と部、「LA
WS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの10部
とを、4時間に亘って滴下した。
【0109】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がXで、酸価
が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.66
なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体の溶
液を得た。
【0110】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)で以て得られたアクリル共重合体溶液の100部
(つまり、固形分で以て50部)を仕込み、100℃に
まで昇温した。
【0111】それに、メチルメタアクリレートの42
7.5部、エチルアクリレートの380部および2−ヒ
ドロキシエチルメタアクリレートの142.5部からな
る混合物(つまり、モノマー類の合計が950部で、T
gが35℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、
「LAWS」の950部と、ベンゾイルパーオキシドの
9.5部とを、4時間に亘って滴下した。
【0112】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が95/5(つまり、
19)であって、不揮発分が50.0%で、粘度がO−
Pで、酸価が0.5で、固形分の水酸基価が62.5
で、かつ、数平均分子量が12,000なる、乳白色
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0113】参考例7(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0114】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの400部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの50部およびメタアクリル酸の5部と、「LA
WS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの10部
とを、4時間に亘って滴下した。
【0115】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がXで、酸価
が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.66
なる、分散安定剤となる、透明なアクリル共重合体の溶
液を得た。
【0116】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)で以て得られたアクリル共重合体溶液の1,80
0部(つまり、固形分で以て900部)を仕込んで、1
00℃にまで昇温した。
【0117】それに、メチルメタアクリレートの45
部、エチルアクリレートの40部および2−ヒドロキシ
エチルメタアクリレートの15部からなる混合物(つま
り、モノマー類の合計が100部で、Tgが35℃で、
かつ、SP値が9.16なるもの)と、「LAWS」の
100部と、ベンゾイルパーオキシドの1.0部とを、
4時間に亘って滴下した。
【0118】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が1/9(つまり、
0.11)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
W−Xで、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が25.
9で、かつ、数平均分子量が9,000なる、蛍光色
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0119】参考例8(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0120】それに、スチレン375部、n−ブチルメ
タアクリレート400部、n−ブチルアクリレート12
5部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート95部、
メタアクリル酸5部、および「LAWS」500部、ベ
ンゾイルパーオキシド10部からなる混合物を、4時間
に亘って滴下した。
【0121】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がZで、酸価
が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.89
なる、透明な、アクリル共重合体の溶液を得た。
【0122】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)で以て得られた、アクリル共重合体溶液の600
部(つまり、固形分で以て300部)を仕込んで、10
0℃にまで昇温した。
【0123】それに、メチルメタアクリレートの315
部、エチルアクリレートの280部および2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートの105部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.16なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの7部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0124】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
Wで、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が57.6
で、かつ、数平均分子量が10,000なる、乳白色
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0125】参考例9(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0126】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの400部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レートの50部およびメタアクリル酸の5部と、「LA
WS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの10部
からなる混合物とを、4時間に亘って滴下した。
【0127】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がXで、酸価
が2.0で、Tgが35℃、かつ、SP値が8.66な
る、分散安定剤となる、透明な、アクリル共重合体の溶
液を得た。
【0128】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)工程で以て得られた、アクリル共重合体溶液の6
00部(つまり、固形分で以て300部)を仕込んで、
100℃にまで昇温した。
【0129】それに、メチルメタアクリレートの84
部、tert−ブチルメタアクリレートの350部、2
−エチルヘキシルアクリレートの227.5部、2−ヒ
ドロキシエチルメタアクリレートの35部およびメタア
クリル酸の3.5部からなる混合物(つまり、モノマー
類の合計が700部で、Tgが21℃で、かつ、SP値
が8.25なるもの)と、「LAWS」の700部と、
ベンゾイルパーオキシドの7部とを、4時間に亘って滴
下した。
【0130】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
2 で、酸価が2.0で、固形分の水酸基価が21.6
で、かつ、数平均分子量が10,000なる、半透明
の、NAD樹脂の溶液を得た。
【0131】参考例10(同上) 攪拌装置、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備え
た4ツ口フラスコに、「LAWS」の500部を仕込ん
で、100℃にまで昇温した。
【0132】それに、スチレンの370部、i−ブチル
メタアクリレートの450部、2−エチルヘキシルアク
リレートの175部およびメタアクリル酸の5部と、
「LAWS」の500部と、ベンゾイルパーオキシドの
10部とを、4時間に亘って滴下した。
【0133】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、不揮発分が50.0%で、粘度がWで、酸価
が2.0で、Tgが35℃で、かつ、SP値が8.57
なる、分散安定剤となる、透明な、アクリル共重合体の
溶液を得た。
【0134】(B)工程:別の4ツ口フラスコに、先の
(A)で以て得られたアクリル共重合体溶液の600部
(つまり、固形分で以て300部)を仕込み、100℃
にまで昇温した。
【0135】それに、メチルメタアクリレートの392
部およびエチルアクリレートの308部からなる混合物
(つまり、モノマー類の合計が700部で、Tgが35
℃で、かつ、SP値が9.07なるもの)と、「LAW
S」の700部と、ベンゾイルパーオキシドの7部と
を、4時間に亘って滴下した。
【0136】滴下終了後も、同温で、8時間のあいだ反
応させて、分散粒子/分散安定剤が7/3(つまり、
2.33)であって、不揮発分が50.0%で、粘度が
Yで、酸価が2.0で、固形分の水酸基価がゼロで、か
つ、数平均分子量が10,000なる、乳白色の、NA
D樹脂の溶液を得た。
【0137】実施例1 参考例1で得られた、溶液の水酸基価が25.9なる、
NAD樹脂溶液の100部に対して、該NAD樹脂用の
硬化剤としての、「バーノック DN−990S」[大
日本インキ化学工業(株)製の、弱溶剤可溶型ポリイソ
シアネート;不揮発分=100%、イソシアネート基含
有率(NCO%;以下同様)=17.5]の8.9部
を、つまり、OH/NCOなる当量比が0.8となるよ
うに配合せしめ、「LAWS」で以て、スプレー粘度に
希釈せしめてから、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油
アルキド白エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0138】実施例2 参考例1で得られた、溶液の水酸基価が25.9なる、
NAD樹脂溶液の100部に対して、該NAD樹脂用の
硬化剤としての「バーノック DN−990S」の1
3.4部を、つまり、OH/NCOなる当量比が、1.
2となるように配合せしめ、「LAWS」で以て、スプ
レー粘度に希釈せしめてから、それぞれ、軟鋼板ならび
に市販長油アルキド白エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0139】実施例3 参考例1で得られた、NAD樹脂溶液の120部と、
「タイペーク CR−93」[石原産業(株)製のルチ
ル型酸化チタン]の40部とを、サンドミルで以て分散
せしめて、PWC(顔料重量濃度)が40%なる白エナ
メル塗料を得た。
【0140】次いで、此の塗料に対して、硬化剤として
の「バーノック DN−990S」の13.4部を、つ
まり、OH/NCOなる当量比が1.0となるように配
合せしめ、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せ
しめてから、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキ
ド白エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0141】実施例4 参考例2で得られた、溶液の水酸基価が22.7なる、
NAD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての
「バーノック DN−990S」の9.7部を、つま
り、OH/NCOなる当量比が1.0となるように配合
せしめ、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せし
めてから、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド
白エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0142】実施例5 参考例3で得られた、溶液の水酸基価が9.7なる、N
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の4.2部を、つまり、O
H/NCOなる当量比が1.0となるように配合せし
め、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて
から、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エ
ナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0143】比較例1 参考例1で得られた、溶液の水酸基価が25.9なるN
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の4.5部を、つまり、O
H/NCOなる当量比が0.4となるように配合せし
め、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて
から、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エ
ナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0144】比較例2 参考例1で得られた、溶液の水酸基価が25.9なるN
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の33.4部を、つまり、
OH/NCOなる当量比が3.0となるように配合せし
め、次いで、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈
せしめてから、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アル
キド白エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0145】比較例3 参考例4で得られた、白色半透明の、樹脂溶液の100
部(溶液の水酸基価が25.9なるもの)に対して、硬
化剤としての「バーノック DN−990S」の11.
1部を、つまり、OH/NCOが1.0となるように配
合せしめ、キシレンで以て、スプレー粘度に希釈せしめ
てから、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白
エナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0146】比較例4 参考例5で得られた、溶液の水酸基価が25.9なるN
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の11.1部を、つまり、
OH/NCOなる当量比が1.0となるように配合せし
め、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて
から、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エ
ナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0147】比較例5 参考例6で得られたNAD樹脂の溶液は、室温に、暫く
のあいだ放置した処、容易に分離してしまって、およ
そ、実用に耐え得るというような代物ではなかった。
【0148】比較例6 参考例7で得られた、溶液の水酸基価が13.0なるN
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の5.6部を、つまり、O
H/NCOなる当量比が1.0となるように配合せし
め、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて
から、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エ
ナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0149】比較例7 参考例8で得られたNAD樹脂の溶液は、室温に、暫く
のあいだ放置した処、容易に分離してしまって、およ
そ、実用に耐え得るというような代物ではなかった。
【0150】比較例8 参考例9で得られた、溶液の水酸基価が10.8なるN
AD樹脂溶液の100部に対して、硬化剤としての「バ
ーノック DN−990S」の4.6部を、つまり、O
H/NCOなる当量比が1.0となるように配合せし
め、「LAWS」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて
から、それぞれ、軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エ
ナメル塗膜上に塗装せしめた。
【0151】比較例9 参考例10で得られた、NAD樹脂の溶液を、「LAW
S」で以て、スプレー粘度に希釈せしめて、それぞれ、
軟鋼板ならびに市販長油アルキド白エナメル塗膜上に塗
装せしめた。
【0152】以上のようにして、それぞれ、実施例1〜
5ならびに比較例1〜9で調製された、各種の塗料につ
いての、諸々の性能を評価検討した。それらの結果は、
まとめて、第1表に示す。
【0153】
【表1】
【0154】《第1表の脚注》「脂肪族溶剤50%以
上」という項目は、全溶媒中における、当該脂肪族溶剤
の含有率が50%以上であるのか否か、の別を表してい
るものであって、そうである場合を「適合」と記してい
るし、そうではない場合を、「不適合」と記した。
【0155】
【表2】
【0156】《第1表の脚注》 評価判定基準 ◎………優 秀 ○………良 好 △……… 可 ×………不可(劣る)
【0157】
【表3】
【0158】
【表4】
【0159】
【表5】
【0160】
【表6】
【0161】
【表7】
【0162】
【表8】
【0163】
【表9】
【0164】
【表10】
【0165】
【表11】
【0166】
【表12】
【0167】
【発明の効果】本発明のNAD樹脂ならびにそれを用い
た塗料組成物は、とりわけ、旧塗膜を侵すということも
なければ、タレにくいという特徴を有するものであり、
就中、本発明の塗料組成物は、上述したように、タレに
くいという処から、1コートで以て、厚塗りが出来ると
いう特徴をも有するものである。
【0168】したがって、特に、本発明のNAD樹脂な
らびにそれを用いた塗料組成物は、建築用、自動車補修
用、産業機械用ならびに金属用などに好適なるものであ
って、とりわけ、低公害化、低毒性化ならびに省力化な
どに、極めて実用性の高いものである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】つまり、好ましくは、これらの分散安定剤
と分散粒子との双方に、ヒドロキシル基が存在している
という場合である。尤も、上述したように、分散安定剤
と、分散粒子との少なくとも一方には、ヒドロキシル基
を有するようなもの、就中、分散粒子のみにヒドロキシ
ル基を有するものの場合であっても、一向に、差し支え
が無いことは、勿論である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】それぞれのモノマーのSP値なるものは、
ケイ・エル・ホイ(K.L.Hoy)著の、「ジャーナ
ル・オブ・ペイント・テクノロジー(Journal
ofPaint Technology)」、第42
巻、第541号、第76頁(1970)という文献に所
載の値として、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散安定剤と、分散粒子と、樹脂溶媒と
    を、必須の成分として含有する非水ディスパージョン樹
    脂において、上記分散安定剤と、上記分散粒子との少な
    くとも一方に、ヒドロキシル基を有していることを必須
    とすること、なおかつ、脂肪族炭化水素系溶剤を、重量
    比で以て、全溶剤中の50%以上含有することを特徴と
    する、改良された非水ディスパージョン樹脂。
  2. 【請求項2】 分散安定剤と、分散粒子と、樹脂溶媒と
    を、必須の成分として含有し、しかも、上記分散安定剤
    と、上記分散粒子との少なくとも一方に、ヒドロキシ基
    を有し、なおかつ、脂肪族炭化水素系溶剤を、重量比で
    以て、全溶剤中の50%以上含有する前記非水ディスパ
    ージョン樹脂と、該樹脂の硬化剤としてのポリイソシア
    ネート化合物とを、ヒドロキシル基/イソシアネート基
    なる当量比で以て、0.5〜2.0となるように配合せ
    しめることを特徴とする、塗料組成物。
  3. 【請求項3】 クリヤーまたはエナメルに用いるもので
    ある、請求項2に記載の塗料組成物。
JP19466993A 1993-08-05 1993-08-05 非水ディスパージョン樹脂およびそれを用いた塗料組成物 Pending JPH0748518A (ja)

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