JP2001064572A - 塗料用樹脂組成物及びそれを用いた1液型ベースコート用塗料 - Google Patents

塗料用樹脂組成物及びそれを用いた1液型ベースコート用塗料

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JP2001064572A
JP2001064572A JP24223399A JP24223399A JP2001064572A JP 2001064572 A JP2001064572 A JP 2001064572A JP 24223399 A JP24223399 A JP 24223399A JP 24223399 A JP24223399 A JP 24223399A JP 2001064572 A JP2001064572 A JP 2001064572A
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resin composition
weight
organic solvent
component
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JP24223399A
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English (en)
Inventor
Kazuo Aizu
和郎 会津
Kenichi Shintani
健一 新谷
Tsutomu Mamiya
勉 間宮
亨 ▲葛▼原
Toru Kuzuhara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上がり外観、乾燥性、再塗装性、耐ガソリ
ン性、耐候性の性能に優れた塗膜を形成し得る、極めて
実用性の高い塗料用樹脂組成物を提供し、併せて、かか
る塗料用樹脂組成物を用いた1液型ベースコート用塗料
を提供する。 【解決手段】 不飽和二重結合を有する重合性単量体を
共重合させて得られる重量平均分子量が10,000〜
200,000、ガラス転移温度が0〜100℃の有機
溶媒に可溶な共重合体(A)及び有機溶媒の存在下で不
飽和二重結合を有する重合性単量体を共重合させて得ら
れる(A)成分中に有機溶媒に不溶な共重合体粒子
(B)を含有する非水分散型重合体(C)であって、
(B)成分の配合割合が(A)成分及び(B)成分の合
計固形分の50〜95重量%である非水分散型重合体
(C)を含有する塗料用樹脂組成物及びこの塗料用樹脂
組成物にメタリック粉末及び/又は着色顔料を配合して
なる1液型ベースコート用塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る、塗料用樹脂組成物及びそれを用いた1液型ベースコ
ート用塗料に関する。さらに詳細には、本発明は、特に
自動車補修等において1液性でありながら乾燥性、耐ガ
ソリン性、再塗装性、耐候性等の性能に優れ、さらに仕
上がり外観にも優れ、メタルムラをも起こさないべース
コートに好適な塗料用樹脂組成物及びそれを用いた1液
型ベースコート用塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの自動車補修用塗料は低温硬化
性が可能であることや、塗膜の物理的及び化学的性能を
向上させるという観点から、通常硬化剤にポリイソシア
ネートを使用した2液型の塗料が用いられる。
【0003】ここにおいて問題となるのは、2液型の塗
料はポリオールとポリイソシアネートの2成分からなる
ため、それぞれ別々に貯蔵し、塗装時に混合する必要が
ある。また、混合してしまうと塗料の使用時間に制限が
あり作業性が著しく低下し、作業性の面での改良が望ま
れている。また自動車補修用塗料は、一般に、一度塗膜
を形成して乾燥した後(以下、旧塗膜をいう)、その上
に再度、塗料を塗装して塗膜を形成するという作業を行
う。このとき旧塗膜がウレタン架橋塗膜にも関わらず再
塗装によってリフティングを発生する。このような問題
をなくすために分子量の高いセルロース・アセテート・
ブチレートやニトロセルロースなどを配合しているが、
再塗装時のリフティング発生は完全に解決されていな
い。このような作業性の面でも強く改良が望まれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の欠点
を解消し、仕上がり外観、乾燥性、再塗装性、耐ガソリ
ン性、耐候性の性能に優れた塗膜を形成し得る、極めて
実用性の高い塗料用樹脂組成物を提供し、併せて、かか
る塗料用樹脂組成物を用いた1液型ベースコート用塗料
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、不飽和二重結
合を有する重合性単量体を共重合させて得られる重量平
均分子量が10,000〜200,000、ガラス転移
温度が0〜100℃の有機溶媒に可溶な共重合体(A)
及び有機溶媒の存在下で不飽和二重結合を有する重合性
単量体を共重合させて得られる(A)成分中に有機溶媒
に不溶な共重合体粒子(B)を含有する非水分散型重合
体(C)であって、(B)成分の配合割合が(A)成分
及び(B)成分の合計固形分の50〜95重量%である
非水分散型重合体(C)を含有することを特徴とする塗
料用樹脂組成物に関する。
【0006】また本発明は、上記有機溶媒が芳香族系溶
媒、ケトン系溶媒及びエステル系溶媒から選ばれる少な
くとも1種以上の有機溶媒である上記塗料用樹脂組成物
に関する。
【0007】また本発明は、上記非水分散型重合体
(C)の水酸基価が1〜100mgKOH/g、酸価が
1〜60mg/KOHである上記塗料用樹脂組成物に関
する。
【0008】また本発明は、前記塗料用樹脂組成物にメ
タリック粉末及び/又は着色顔料を配合してなる1液型
ベースコート用塗料に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における有機溶媒に可溶な
共重合体(A)の重合に使用される不飽和二重結合を有
する重合性単量体としては、重合性を有するものであれ
ば、特に制限はないが、炭素−炭素二重結合を有するも
のが好ましく、ヒドロキシル基及びカルボキシル基のい
ずれをも有さず、不飽和二重結合を有する重合性単量体
(a1)、ヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重
合性単量体(a2)、カルボキシル基と不飽和二重結合
を有する重合性単量体(a3)等が用いられる。ヒドロ
キシル基及びカルボキシル基のいずれをも有さず、不飽
和二重結合を有する重合性単量体(a1)としては、例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸ラウリル等のアルキル基の炭素
数が1〜20のアクリル酸アルキルエステル;アクリル
酸シクロヘキシル等のシクロアルキル基の炭素数が3〜
20のアクリル酸シクロアルキルエステル;アクリル酸
トリシクロデシル、アクリル酸トリシクロデシロキシエ
チル、アクリル酸トリシクロデシロキシプロピル等のト
リシクロアルキル基の炭素数が5〜20のアクリル酸ト
リシクロアルキルエステル:メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブ
チル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ラウリル等のアルキル基の炭素数が1〜20のメタクリ
ル酸アルキルエステル;メタクリル酸シクロヘキシル等
のシクロアルキル基の炭素数が3〜20のメタクリル酸
シクロアルキルエステル;メタクリル酸トリシクロデシ
ル、メタクリル酸トリシクロデシロキシエチル、メタク
リル酸トリシクロデシロキシプロピル等のトリシクロア
ルキル基の炭素数が5〜20のメタクリル酸トリシクロ
アルキルエステル;メタクリル酸アミノメチル、メタク
リル酸N,N−ジメチルアミノエチル等のアルキル基の
炭素数が1〜20のメタクリル酸アミノアルキルエステ
ル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
t−ブチルスチレン等のスチレン系単量体;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、酢酸イソプロペニ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
アクリルアミド、メタクリルアミド等のビニル誘導体;
マレイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジエチルエス
テル等の不飽和二塩基酸のジアルキルエステル、ヒンダ
ートアミノ基を有するアクリル酸エステル若しくはメタ
クリル酸エステル、ベンゾトリアゾール基を有するアク
リル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。前記
成分は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用され
る。
【0010】前記重合性単量体の中では、塗膜の仕上が
り外観、耐候性、作業性等の特性の点から、アクリル酸
アルキルエステル、アクリル酸シクロアルキルエステ
ル、アクリル酸トリシクロアルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエ
ステル、メタクリル酸トリシクロアルキルエステルから
選ばれる少なくとも1種類以上の重合性単量体を使用す
ることが好ましい。これらの重合性単量体の使用量は不
飽和二重結合を含む重合性単量体配合物中70〜100
重量%とすることが好ましく、80〜95重量%である
ことがより好ましい。
【0011】また本発明における(A)成分の重合に使
用されるヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重合
性単量体(a2)としては、例えば、アクリル酸ヒドロ
キシアルキル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル、それ
らのラクトン変性物等が挙げられる。アクリル酸ヒドロ
キシアルキルとしては、例えばアルキル基の炭素数が1
〜6のアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル等が挙げられる。メタクリル酸ヒ
ドロキシアルキルとしては、例えばアルキル基の炭素数
が1〜6のメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシプロピル等が挙げられる。また、
前記アクリル酸ヒドロキシアルキル及びメタクリル酸ヒ
ドロキシアルキルのラクトン変性物の具体例としては、
ラクトン変性アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ラクト
ン変性メタクリル酸2―ヒドロキシエチル等が挙げられ
る。ヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重合性単
量体の不飽和二重結合を含む重合性単量体混合物中の配
合割合は0.5〜25重量%であることが好ましく、1
〜20重量%であることがより好ましい。
【0012】また本発明における(A)成分の重合に使
用されるカルボキシル基と不飽和二重結合を有する重合
性単量体(a3)としては、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。カル
ボキシル基は酸無水物基として存在してもよく、無水マ
レイン酸等も使用可能である。前記成分は、単独で又は
2種類以上組み合わせて使用される。カルボキシル基と
不飽和二重結合を有する重合性単量体の不飽和二重結合
を含む重合性単量体混合物中の配合割合は0.1〜10
重量%であることが好ましく、0.5〜8重量%である
ことがより好ましい。これらの不飽和二重結合を有する
単量体は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用され
る。
【0013】(A)成分の重量平均分子量は10,00
0〜200,000であることが必要で、30,000
〜150,000であることが好ましい。重量平均分子
量が10,000未満では重合時の分散安定性、得られ
る塗膜の耐候性が不十分となり、200,000を超え
ると塗料の希釈に必要な有機溶剤量が多くなるため塗料
の固形分が低下し、得られる塗膜の仕上がり外観等が劣
る。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー法による標準ポリスチレン換算値で
ある。
【0014】(A)成分のガラス転移温度は0℃〜10
0℃の範囲内であることが必要で、30℃〜90℃の範
囲内であることが好ましい。0℃未満では乾燥性、耐ガ
ソリン性、再塗装性が著しく低下し、100℃を超える
場合は仕上がり外観が極端に低下し易くなる。ここで、
A成分のガラス転移温度は、「熱分析装置DSC」「S
eiko Instrument Inc.製品」を用
いて測定した値が用いられる。
【0015】本発明において、(A)成分を重合させる
方法としては、通常のラジカル重合方法を利用すること
ができ、特にその方法が制限されるものではない。好ま
しくは、有機溶媒と重合開始剤の存在下で行われる。好
ましい反応温度は50℃〜200℃であり、特に好まし
い反応温度は70℃〜150℃である。反応時間は3時
間〜12時間とするのが好ましい。
【0016】前記ラジカル重合方法において、有機溶媒
としては、例えば、芳香族系溶媒、エステル系溶媒、ケ
トン系溶媒等を使用することができる。芳香族系溶剤と
しては、例えば、トルエン、キシレン等が挙げられ、ケ
トン系溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等が挙げら
れ、エステル系溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチル、酢酸アミル等が挙げられる。これらの有機溶剤
は、それぞれ単独又は2種類以上の有機溶剤を併用して
もよい。
【0017】また、前記ラジカル重合法において、重合
開始剤としては、例えば、有機過酸化物、アゾビス系化
合物等を使用することができる。有機過酸化物として
は、例えば、イソブチルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパ
ーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイ
ルパーオキサド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
シクロベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノ
ンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサ
ド、ジイソブチルパーオキシジカーボネート、2−ジエ
チルヘキシルパーオキシジカーボネート、2,5−ジメ
チル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキ
シ)ヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘ
キサノンパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘ
キシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブ
チルパーオキシイソブチレート等が挙げられ、アゾ系化
合物としては、例えば、2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、ジメチルアゾジイソブチレート、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,
2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、(1フェニルエチル)アゾジフェニルメ
タン、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート、
1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニ
ル)、2,2′−アゾビス(2,2,4−トリメチルペ
ンタン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−
メトキシバレロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メ
チルプロパン)等が挙げられる。
【0018】これらの重合開始剤は、単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】重合に際して、前記各重合性単量体は、予
め混合物とした上で反応系に添加してもよいし、別に反
応系に添加してもよく、また、この混合物を分割して反
応系に添加してもよい。
【0020】重合開始剤の使用量は、共重合体(A)の
目的とする分子量により決められるものであるが、通
常、(A)成分の重合に使用される不飽和二重結合を有
する重合性単量体の総量に対し、0.1〜10重量%と
することが好ましい。
【0021】また、必要に応じて、連鎖移動剤を用いて
分子量調整をしてもよい。連鎖移動剤としては、例え
ば、n−ドデシルメルカプタン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシラン等が挙げられる。
【0022】本発明における非水分散樹脂(C)は、共
重合体(A)及び有機溶媒の存在下で不飽和二重結合を
有する重合性単量体を共重合させて得られる(A)成分
中に有機溶媒に不溶な共重合体粒子(B)を含有させた
ものである。
【0023】本発明における有機溶媒に不溶な共重合体
(B)の重合に使用される不飽和二重結合を有する重合
性単量体としては、重合性を有するものであれば、特に
制限はないが、炭素−炭素二重結合を有するものが好ま
しく、ヒドロキシル基及びカルボキシル基のいずれをも
有せず、不飽和二重結合を有する重合性単量体(b
1)、ヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重合性
単量体(b2)、カルボキシル基と不飽和二重結合を有
する重合性単量体(b3)等が用いられる。ヒドロキシ
ル基及びカルボキシル基のいずれをも有せず、不飽和二
重結合を有する重合性単量体(b1)としては、例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ラウリル等のアルキル基の炭素数
が1〜20のアクリル酸アルキルエステル;アクリル酸
シクロヘキシル等のシクロアルキル基の炭素数が3〜2
0のアクリル酸シクロアルキルエステル;アクリル酸ト
リシクロデシル、アクリル酸トリシクロデシロキシエチ
ル、アクリル酸トリシクロデシロキシプロピル等のトリ
シクロアルキル基の炭素数が5〜20のアクリル酸トリ
シクロアルキルエステル:メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリル等のアルキル基の炭素数が1〜20のメタクリル
酸アルキルエステル;メタクリル酸シクロヘキシル等の
シクロアルキル基の炭素数が3〜20のメタクリル酸シ
クロアルキルエステル;メタクリル酸トリシクロデシ
ル、メタクリル酸トリシクロデシロキシエチル、メタク
リル酸トリシクロデシロキシプロピル等のトリシクロア
ルキル基の炭素数が5〜20のメタクリル酸トリシクロ
アルキルエステル;メタクリル酸アミノメチル、メタク
リル酸N,N−ジメチルアミノエチル等のアルキル基の
炭素数が1〜20のメタクリル酸アミノアルキルエステ
ル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
t−ブチルスチレン等のスチレン系単量体;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、酢酸イソプロペニ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
アクリルアミド、メタクリルアミド等のビニル誘導体;
マレイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジエチルエス
テル等の不飽和二塩基酸のジアルキルエステル、ヒンダ
ートアミノ基を有するアクリル酸エステル若しくはメタ
クリル酸エステル、ベンゾトリアゾール基を有するアク
リル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。前記
成分は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用され
る。
【0024】前記重合性単量体の中では、重合時の分散
安定性、塗膜の仕上がり外観、作業性等の特性の点か
ら、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステルから選ばれる少なくとも1種類以上の重合性
単量体を使用することが好ましい。これらの重合性単量
体の使用量は不飽和二重結合を含む重合性単量体配合物
中70〜100重量%とすることが好ましく、75〜9
5重量%であることがより好ましい。
【0025】また本発明における(B)成分の重合に使
用されるヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重合
性単量体(b2)としては、例えば、アクリル酸ヒドロ
キシアルキル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル、それ
らのラクトン変性物等が挙げられる。アクリル酸ヒドロ
キシアルキルとしては、例えばアルキル基の炭素数が1
〜6のアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル等が挙げられる。メタクリル酸ヒ
ドロキシアルキルとしては、例えばアルキル基の炭素数
が1〜6のメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシプロピル等が挙げられる。また、
前記アクリル酸ヒドロキシアルキル及びメタクリル酸ヒ
ドロキシアルキルのラクトン変性物の具体例としては、
ラクトン変性アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ラクト
ン変性メタクリル酸2―ヒドロキシエチル等が挙げられ
る。ヒドロキシル基と不飽和二重結合を有する重合性単
量体の不飽和二重結合を含む重合性単量体混合物中の配
合割合は0.5〜25重量%であることが好ましく、1
〜20重量%であることがより好ましい。
【0026】また本発明における(B)成分の重合に使
用されるカルボキシル基と不飽和二重結合を有する重合
性単量体(b3)としては、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。カル
ボキシル基は酸無水物基として存在してもよく、無水マ
レイン酸等も使用可能である。前記成分は、単独で又は
2種類以上組み合わせて使用される。カルボキシル基と
不飽和二重結合を有する重合性単量体の不飽和二重結合
を含む重合性単量体混合物中の配合割合は0.1〜10
重量%であることが好ましく、0.5〜8重量%である
ことがより好ましい。これらの不飽和二重結合を有する
単量体は、単独で又は2種類以上組み合わせて使用され
る。
【0027】(B)成分の重合に用いられる有機溶剤は
(A)成分の重合に用いられたものをそのまま用いるこ
とができる。有機溶剤は(A)成分100重量部に対し
て30〜60重量部存在させることが好ましい。
【0028】本発明の塗料用樹脂組成物において、
(C)成分の水酸基価は1〜100mgKOH/gであ
ることが好ましい。ヒドロキシル基価が1mgKOH/
g未満では、得られる塗膜の耐ガソリン性が不十分とな
る傾向にあり、100mgKOH/gを超えると得られ
る塗膜の耐水性が低下する傾向がある。また、(C)成
分の酸価は1〜60mgKOH/gであることが好まし
い。1mgKOH/g未満では得られる塗膜の耐ガソリ
ン性、再塗装性が低下する傾向にあり、60を超えると
塗料用樹脂組成物及び塗料の貯蔵安定性が不十分となる
傾向がある。
【0029】本発明の(C)成分における(B)成分の
配合割合は、(A)成分と(B)成分中の合計固形分の
5〜50重量%になるようにする。(B)成分の配合割
合は60〜90重量%とすることが好ましい。(B)成
分の配合割合が50重量%未満では、乾燥性、再塗装性
に劣り、95重量%を超えると(B)成分の分散安定性
に劣り、合成中或いは貯蔵中に粒子が凝集、沈降する傾
向となる。また、分散性を向上させる目的で、共重合体
(A)と共重合体(B)をグラフト化してもよい。
【0030】共重合体粒子(B)の平均粒子径(例え
ば、コールター社製N4型サブミクロン粒子分析装置に
より、温度20℃、INTENSITYモードで測定し
て得られる値、以下同じ)は、約100〜2000nm
であることが好ましく、150〜1000nmであるこ
とがより好ましい。小さすぎると樹脂溶液の粘度が高く
なる傾向にあり、大きすぎると、貯蔵中に粒子が膨潤又
は凝集し安定性に劣る傾向となる。この平均粒子径は、
有機溶媒、共重合体(A)の分子量、共重合体(A)と
共重合体粒子(B)の配合比率及び使用する有機溶媒の
溶解性パラメータ(SP値)を選択することにより調整
される。
【0031】また、本発明において、(B)成分を重合
させる方法としては、通常のラジカル重合方法を利用す
ることができ、特にその方法が制限されるものではな
い。好ましくは重合開始剤の存在下で行われる。好まし
い反応温度は50℃〜200℃であり、特に好ましい反
応温度は70℃〜150℃である。反応時間は3〜12
時間とするのが好ましい。
【0032】前記ラジカル重合法において、重合開始剤
としては、例えば、有機過酸化物、アゾビス系化合物等
を使用することができる。有機過酸化物としては、例え
ば、イソブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジシクロベ
ンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキ
サイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサド、ジイソ
ブチルパーオキシジカーボネート、2−ジエチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネート、2,5−ジメチル−2,
5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t
−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジ
イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、メチル
エチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート等が挙げられ、アゾ系化合物としては、
例えば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、ジメ
チルアゾジイソブチレート、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、
(1フェニルエチル)アゾジフェニルメタン、ジメチル
−2,2′−アゾビスイソブチレート、1,1′−アゾ
ビス(1−シクロヘキサンカルボニル)、2,2′−ア
ゾビス(2,2,4−トリメチルペンタン)、2−フェ
ニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニト
リル、2,2′−アゾビス(2−メチルプロパン)等が
挙げられる。
【0033】これらの重合開始剤は、単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用することができる。
【0034】重合に際して、前記各重合性単量体は、予
め混合物とした上で反応系に添加してもよいし、別に反
応系に添加してもよく、また、この混合物を分割して反
応系に添加してもよい。
【0035】重合開始剤の使用量は、共重合体(B)成
分の目的とする重合率により決められるものであるが、
通常、(A)成分の重合に使用される不飽和二重結合を
有する重合性単量体の総量に対し、0.1〜10重量%
とすることが好ましい。また、必要に応じて、連鎖移動
剤を用いて粒子径調整をしてもよい。連鎖移動剤として
は、例えば、n−ドデシルメルカプタン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン等が挙げられる。
【0036】本発明の塗料用樹脂組成物は、メタリック
粉末及び/又は着色顔料を配合して塗料とすることがで
きる。メタリック粉末の好ましい配合比は樹脂固形分に
対して0.1〜40重量%、更に好ましくは1〜30重
量%とされる。着色顔料の配合比は樹脂固形分に対して
好ましくは0.1〜80重量%、更に好ましくは1〜6
0重量%とされる。メタリック粉末としては、例えば、
アルミニウム粉末、銅粉末、雲母粉末等が挙げられ、平
均粒径1〜40μmのものが好ましく、5〜30μmの
範囲のものがより好ましい。着色顔料としては、例え
ば、酸化チタン、カーボンブラック等の無機顔料や、フ
タロシアニンブルー、トルイジンレッド、ベンジジンイ
エローなどの有機顔料が挙げられる。また、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム等の体質顔料を加えることもでき
る。また前記顔料を加えずに、クリヤー塗料とすること
も可能である。これらの顔料は、単独で又は2種類以上
を組み合わせて使用することができる。
【0037】べースコートとしては、塗装時の希釈シン
ナー(芳香族系有機溶剤)を配合するが、その含有量は
20〜90重量%とするのが好ましく、30〜80重量
%とするのがより好ましい。
【0038】塗料化方法としては、例えば、ロール、サ
ンドミル、ディスパーザー等の公知の方法を使用するこ
とができる。また、非水分散系の樹脂で塗料化する際
に、高せん断力がかかり、樹脂が凝集化を起こすことが
あるので本発明により得られる塗料用樹脂組成物に相溶
性の良好な種ペンを用い、塗料を作製することもでき
る。更に、塗料としての性能向上のため、本発明の目的
を損なわない範囲で必要に応じてアクリル系重合体、ポ
リエステル系重合体、ウレタン重合体、架橋重合粒子等
の重合体、セルロース等を含有するものであってもよ
い。セルロースとしては、例えば、セルロースブチレー
トアセテート(CAB)、ニトロセルロース(NC)等
が挙げれらる。セルロース等を含有させる方法として
は、例えば、通常の顔料分散方法を利用することができ
る。
【0039】また、本発明の塗料用樹脂組成物及び1液
塗料は、必要に応じて各添加剤、例えば、可塑剤、塗膜
強化用樹脂、分散剤、顔料沈降防止剤、塗面調整剤、レ
オロジーコントロール剤、紫外線吸収剤、紫外線安定
剤、酸化防止剤等を塗料化の際又は塗料化後に添加する
ことも可能である。
【0040】本発明の塗料用樹脂組成物は、通常の塗装
方法に従い、各種基材や物品の表面等の塗装に供するこ
とができる。塗装に際しては、例えば、エアスプレー
機、エアレススプレー機、静電塗装機、浸漬、ロール塗
装機、ハケ等を用いることができる。機材としては、例
えば、金属、プラスチック等が挙げられる。
【0041】本発明の塗料用樹脂組成物及び1液塗料
は、基材に塗布後、常温〜200℃で1〜60分間加熱
乾燥することが好ましい。加熱することで乾燥時間を短
縮することができる。加熱乾燥条件は、基材の変形温度
等を考慮して適宜選択される。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、部及び%は、それぞれ重量部及び重量%を示す。
【0043】製造例1〜3(有機溶媒に可溶な共重合体
(A)成分溶液の製造) 冷却器、温度計、滴下ロート、窒素ガス吹き込み管及び
撹拌機を備えた四つ口フラスコにキシレン40重量部を
仕込み、110℃に加熱した。その後、表1に示される
混合液と2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.4
重量部を均一混合した混合物を調製し、同温度で保温し
ながら2時間で滴下し、その後同温度で1時間保温し
た。さらに、キシレン25重量部に2,2′−アゾビス
イソブチロニトリルに0.15重量部を均一に混合し、
その後同温度で保温しながら前記四つ口フラスコに30
分かけて滴下し、その後同温度で1時間保温した。そし
て、前記四つ口フラスコを室温まで冷却し、反応物の加
熱残分が50重量%になるようにキシレンを添加し、樹
脂組成物(A−1)〜(A−3)を得た。
【0044】
【表1】 製造例4〜10(非水分散型樹脂(C)成分溶液の製
造) 製造例1〜3で用いた合成装置を用い、表2に示す配合
にて製造例4〜10で得られた共重合体(A)成分溶液
を仕込み、110℃に昇温し、表2に示す混合液を2時
間かけて滴下した。続いて、キシレン25重量部、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル0.15重量部の混
合液を30分かけて滴下し、さらに、3時間保温した。
その後冷却し、加熱残分が50重量%になるようにキシ
レンを添加し、非水分散型樹脂(C−1)〜(C−7)
を得た。
【0045】
【表2】 製造例1〜10の樹脂を用いた1液型ベースコート用塗
料の作製 上記製造例1〜10で得られた非水分散型樹脂(C−
1)〜(C−7)を用い、表3に示される配合割合で他
の成分を配合し、常法に従って各成分を混合、分散さ
せ、ベースコート用塗料を得た。キシレンで、フォード
カップ#4で11〜14秒/20℃になるように希釈し
てベースコート用塗料とした。
【0046】(クリヤーコート用塗料の作製)冷却器、
温度計、滴下ロート、窒素ガス吹き込み管及び撹拌機を
備えた四つ口フラスコにキシレン80重量部を仕込み、
135℃に加熱した。その後、スチレン30重量部、ア
クリル酸ブチル13.8重量部、メタクリル酸t−ブチ
ル40重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル14
重量部、アクリル酸2.2重量部とt−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート3.2重量部を均一混合
した混合物を調製し、同温度で保温しながら2時間で滴
下し、その後同温度で2時間保温した。そして、前記四
つ口フラスコを室温まで冷却し、反応物の加熱残分が5
0重量%になるようにキシレンを添加し、樹脂組成物を
得た。
【0047】上記で得られた樹脂組成物100重量部と
ポリイソシアネート(旭化成(株)製、商品名デュラネ
ートTPA−100)10重量部を混合してクリヤー塗
料を得た。シンナー(酢酸ブチル/キシレン/酢酸エチ
ル/トルエン=30/50/15/5の重量比で混合し
た溶液)でフォード・カップNo.4で14〜16秒/
20℃になるように希釈してクリヤー塗料とした。
【0048】(塗膜試料の作製)リン酸亜鉛化成処理を
施した厚さ0.8mm鋼鈑に上記で得られたベースコー
ト用塗料をベースコート用塗料の乾燥膜厚が5〜30μ
m、好ましくは、15〜20μmの範囲内になるように
塗装した後、室温で2〜5分間放置してから、上記で得
られたクリヤーコート用塗料をクリヤーコート用塗料の
乾燥膜厚が20〜60μm、好ましくは、30〜40μ
mの範囲内になるようにウェットオンウェットで塗装
し、その後、室温で5〜10分放置した後、60℃で2
0〜40分焼付を行った。つまり、ベースコート用塗料
とクリヤーコート用塗料を2コート1ベーク(2C−1
B)方式で塗膜を作製した。また、再塗装する場合は、
上記の方法で作製した塗膜を室温で24時間放置した
後、その上にベースコート用塗料とクリヤーコート用塗
料を上記の方法と同様に2コート1ベーク(2C−1
B)方式で再塗装を行い塗膜を作製した。そして、得ら
れ塗膜板の性能を評価した。
【0049】(評価)得られた塗膜板について、下記方
法に従い、得られた塗料用樹脂組成物及び塗料の乾燥
性、仕上がり外観、密着性(初期密着及び温水処理後の
密着性)、再塗装性、耐ガソリン性、耐候性の評価結果
を表3に示した。
【0050】
【表3】 塗料配合は固形分換算値で記載 1)旭化成(株)製、商品名MH6601、65重量%
品、平均粒径17μm 2)楠本化成(株)製、商品名ディスパロン6900−
20X、20重量%品 (乾燥性) 得られたベースコート用塗料を塗装した後、指触により
下記基準で評価した。 塗装した後、2分放置でベタツキがない:◎(乾燥性が
非常に良好) 塗装した後、3分放置でベタツキがない:○(乾燥性が
良好) 塗装した後、4分放置でベタツキがない:△(乾燥性が
やや劣る) 塗装した後、5分放置でベタツキがない:×(乾燥性が
著しく劣る) (仕上がり外観)得られた塗膜試験片を目視により下記
基準で評価した。
【0051】 アルミニウム顔料の配向にムラが全く認められない:○
良好 アルミニウム顔料の配向に少しムラが認められる :△
やや不良 アルミニウム顔料の配向にムラが顕著に認められる:×
不良 (密着性(初期密着性))JIS K−5400のゴバ
ン目試験方法に従った。塗膜上にナイフで1mm間隔で
縦横各10本の線を引いて100個のゴバン目を作製
し、その上にセロファンテープを接着させ、テープを剥
がし、塗膜上に残存するゴバン目の数を測定し、下記基
準で評価した。
【0052】 100/100 :○密着性が良好 51〜99/100:△密着性がやや劣る 50/100以下 :×密着性が著しく劣る (耐水性(温水処理後の密着性))得られた塗膜試験片
を40℃の温水に240時間浸漬させた後、前記初期密
着性の評価方法に従って密着性を評価した。
【0053】 100/100 :○密着性が良好 51〜99/100:△密着性がやや劣る 50/100以下 :×密着性が著しく劣る (耐ガソリン性)得られた塗膜試験片を日石レギュラー
ガソリンに浸漬して塗膜のハガレの有無を下記基準で評
価した。
【0054】 30分以上ハガレなし :○ 耐ガソリン性が良好 15〜29分でハガレあり:△耐ガソリン性がやや劣る 10分以内でハガレあり :×耐ガソリン性が劣る (再塗装性) 得られた塗膜試験片を下記基準で評価した。
【0055】 リフティングなし:○(再塗装性が良好) シワ発生 :△(再塗装性がやや劣る) クラック発生 :×(再塗装性が劣る) (耐候性)得られた塗膜試験片をサンシャインウエーザ
ーメーター(スガ試験機(株)製、S−80型)で15
00時間照射試験を行い、その後の塗膜状態を下記基準
で評価した。
【0056】 塗膜にクラックなし、変色なし :○(耐候性が良好) 塗膜にクラックなし、変色あり :△(耐候性がやや劣
る) 塗膜にクラックあり、変色あり :×(耐候性が劣る)
【0057】
【発明の効果】本発明の塗料用樹脂組成物は、乾燥性、
仕上がり外観に優れ、1液型ベースコート用塗料に好適
である。
【0058】本発明の塗料用樹脂組成物は、密着性、耐
水性、耐ガソリン性、再塗装性、耐候性に優れ、1液型
ベースコート用塗料に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 勉 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島事業所内 (72)発明者 ▲葛▼原 亨 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島事業所内 Fターム(参考) 4J038 CC011 CC021 CD021 CD081 CF011 CF021 CG031 CG071 CG121 CG141 CG161 CG171 CH031 CH041 CH071 CH121 CH171 DB371 EA011 EA012 GA03 HA066 KA08 MA02 MA13 MA14 NA03 NA04 PB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和二重結合を有する重合性単量体を
    共重合させて得られる重量平均分子量が10,000〜
    200,000、ガラス転移温度が0〜100℃の有機
    溶媒に可溶な共重合体(A)及び有機溶媒の存在下で不
    飽和二重結合を有する重合性単量体を共重合させて得ら
    れる(A)成分中に有機溶媒に不溶な共重合体粒子
    (B)を含有する非水分散型重合体(C)であって、
    (B)成分の配合割合が(A)成分及び(B)成分の合
    計固形分の50〜95重量%である非水分散型重合体
    (C)を含有することを特徴とする塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 有機溶媒が芳香族系溶媒、ケトン系溶媒
    及びエステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種以上の
    有機溶媒である請求項1記載の塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 非水分散型重合体(C)の水酸基価が1
    〜100mgKOH/g、酸価が1〜60mg/KOH
    である請求項1又は2記載の塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の塗料用樹脂組
    成物にメタリック粉末及び/又は着色顔料を配合してな
    る1液型ベースコート用塗料。
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