JPH0740571Y2 - 二重折版屋根 - Google Patents

二重折版屋根

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JPH0740571Y2
JPH0740571Y2 JP1990109416U JP10941690U JPH0740571Y2 JP H0740571 Y2 JPH0740571 Y2 JP H0740571Y2 JP 1990109416 U JP1990109416 U JP 1990109416U JP 10941690 U JP10941690 U JP 10941690U JP H0740571 Y2 JPH0740571 Y2 JP H0740571Y2
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JP
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heat insulating
roof
plate
insulating board
cross
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JP1990109416U
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Inventor
隆 武内
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、下葺折版の上に断熱材を敷き、更に上葺折版
を葺く断熱構造の二重折版屋根に係り、特に断熱材の敷
き込み作業性を改善したものである。
〔従来の技術〕
この種の二重折版屋根として、例えば、本出願人により
提案した実公昭61−35630号公報に開示され、第5図に
示すように下葺折版2の上にグラスウール等の断熱材10
が載置されるが、その載置に際して、実際に、可撓性を
有するシート状の断熱材10を下葺折版2の山部および谷
部の形に沿うよう波形に手作業で曲げて行って敷き込
み、この敷き込み後、上葺折版3を葺いていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、グラスウール等の断熱材10の敷き込み作業は
多くの手間と時間がかかる。特に、断熱材10は上・下葺
折版3・2の山部および谷部との間に隙間ができないよ
う曲げて行くことが断熱性および遮音性の低下を防止す
るうえで望ましいのであるが、かかる敷き込み作業は容
易でなく、特に厚みの大きい断熱材10においては上・下
葺折版3・2の山部および谷部の形状に沿うように敷き
込むことが難しく、断熱材10を上・下葺折版3・2の形
状に沿った形に保っておくことが非常に困難であった。
殊に、下葺折版2がハゼ締めにより継ぎ合わされるタイ
プのものではその山頂面部にハゼ締めによる隆起部11が
その長手方向全長にわたって形成されるが、断熱材10を
敷き込むときこの隆起部11が邪魔になり、その間にも隙
間ができやすかった。また、断熱材10の端10aどうしの
突き合わせ面間にも空隙が生じやすかった。
また、断熱材10の曲げ加減は作業者により個人差が生じ
るため、敷き込みの具合によって密度にばらつきが生じ
たり、また最後に敷き込む断熱材10の幅が足りなかった
り、余ったりし、その端での始末にも手間がかかり、こ
の点でも施工性が悪かった。
この種の断熱材10としては断熱性、不燃性に優れるグラ
スウールが多用されるが、これを手で曲げるときそのガ
ラス繊維により痒みや傷みが伴うため作業者にとってこ
の敷き込み作業が嫌がられる原因にもなっていた。
本考案は、上記のような上・下葺折版間に断熱材を介在
させる二重折版屋根において、断熱材の敷き込み作業性
の向上を図ることを目的とする。
また本考案は、二重折版屋根の断熱性、遮音性を高める
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の二重折版屋根は、第1図に例示するように、上
葺折版3と下葺折版2間に形成される空隙の断面形状と
合致するように断熱ボード4を予め成形し、この固形状
の成形品たる断熱ボード4を上葺折版3と下葺折版2と
の間に介在させたものである。
下葺折版2がハゼ締めされるものにおいては、前述した
ようにその山頂面部にハゼ締めによる隆起部11がその長
手方向にわたって形成されるため、断熱ボード4の前記
隆起部11に対応する箇所には該隆起部11が嵌合する凹溝
12を形成する。
〔作用〕
断熱ボード4は、上・下葺折版3・2間の空隙の断面形
状に合致する所定断面形状を有する固形状の成形品から
なるので、下葺折版2の山部および谷部に沿って手作業
で曲げて行くといった、従来の敷き込み作業のごときそ
の曲げ作業は不要となり、下葺折版2の上に順次並べて
置いて行くといった、簡単な敷き込み作業で足りる。
また、そのような所定断面形状を有する固形状の断熱ボ
ード4は上・下葺折版3・2間の空隙内に隙間なく均一
に敷き込むことができるため、安定した断熱機能、遮音
機能を発揮する。
下葺折版2がハゼ締めされて隆起部11を存する場合も、
断熱ボード4はこれの凹溝12をその隆起部11に嵌合する
ことにより、この箇所においても隙間なく敷き込むこと
ができる。かかる隆起部11への嵌合は断熱ボード4の下
葺折版2への位置決め固定としても作用する。
〔実施例〕
本考案に係る二重折版屋根の一実施例を図面に基づき説
明する。
第1図および第2図において、1は梁、母屋等の下地
材、2および3は鋼板等からなる下葺折版および上葺折
版、4は上・下葺折版3・2間の空隙内に隙間なく敷き
込まれる断熱材として使用される断熱ボードである。
下地材1の上には下葺折版受フレーム5が固着され、該
フレーム5の山部に吊り子6が屋根勾配の変化に対応す
るようボルト7まわりに回動自在に備えつけられてい
る。下葺折版2はその下葺折版受フレーム5の上になる
よう取付けるが、このさい隣接する下葺折版2・2の端
2a・2aどうしが前記吊り子6の上端のフック部6aを巻き
込むようにハゼ締めされる。
下葺折版2の上面には、下葺折版受フレーム5と同じよ
うに吊り子8を備える金属製の上葺折版受フレーム9が
取付けられ、この上葺折版受フレーム9に上葺折版3が
下葺折版2の取付けの場合と同様に吊り子8にハゼ締め
されて取付けられる。なお、第1図および第2図におい
て、9′は合成樹脂製の断熱材で、吊り子8と上葺折版
受フレーム9間での熱伝導を遮断するものである。
これら下葺折版2と上葺折版3との間に敷き込まれる断
熱ボード4は、発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡
スチレン、発泡スチロール等の発泡プラスチックからな
る成形品で、予め上・下葺折版3・2間の空隙の断面形
状に合致する断面形状に成形加工される。
一つの断熱ボード4の断面形状としては、例えば、第2
図に示すように、一つの山部の中心から隣の山部の中心
までの幅をもつ一枚の上・下葺折版3・2の断面形状に
合わせた山形断面形状に成形し、その幅方向の両端面に
は下葺折版2のハゼ締めにより出来る隆起部11の半断面
形状に合致する凹溝12をその長手方向全長にわたって形
成している。必要に応じて、その長手方向の数箇所に上
葺折版受フレーム9の吊り子8を支持する立上がり部の
形状に合致する凹部13を厚み方向に形成すれば、この箇
所においても隙間を無くすることができる。
このように予め成形加工された断熱ボード4は、下葺折
版2を葺いた後、その下葺折版2の谷部の上に順次、並
べて置いて行くことにより下葺折版2の上面との間に隙
間なく敷かれ、また上葺折版3をその断熱ボード4の上
に少し押圧する状態に取付けることにより上葺折版3の
内面との間にも隙間を形成するようなことが無くなる。
断熱ボード4の成形材料が発泡スチロールである場合
は、耐熱性が悪く、熱やせするため、これの対策として
上葺折版3の内面に予め発泡ポリエチレン等の耐熱性シ
ート14を貼っておくことが好ましい。
断熱ボード4は上記発泡プラスチックのほかに、グラス
ウールにバインダーを添加して上記断面形状に成形する
こともできる。こうしたグラスウールからなる断熱ボー
ド4も現場施工で手作業で曲げなくてすむため、痒みや
傷みを感じることなく敷き込むことができる。
下葺折版2には第2図に示すごとく多数の孔15をあけて
おくことにより、吸音機能を果たすことができる。
〔別実施例〕
上記実施例では、断熱ボード4の断面形状としては、一
つの山部の中心から隣の山部の中心までの幅をもつ一枚
の上・下葺折版3・2の断面形状に合わせて成形してな
るが、これに代えて、第3図に示すように一枚の上・下
葺折版3・2が山部を2以上に連続する断面形状をもつ
ものである場合は、第4図に示すように断熱ボード4も
その断面形状に合わせて山部を2以上に連続する断面形
状に成形する。この場合、凹溝12がその両端面に形成さ
れるのみならず、その山部の下面側にも下葺折版2の中
間の山部にハゼ締め部と整合するよう形成される隆起部
11の断面形状に合致する凹溝12が形成される。また、そ
の山部には上葺折版受フレーム9の吊り子8を支持する
立上がり部から逃がすための凹部13を設けている。
〔考案の効果〕
本考案の二重折版屋根によれば、上・下葺折版3・2間
の空隙に介在させる断熱ボード4は、予め上・下葺折版
3・2間の空隙の断面形状に合致する所定断面形状を有
する固形状の成形品からなるので、現場施工で平板状の
断熱材を下葺折版2の山部および谷部に沿って手作業で
曲げて行く敷き込み作業に比して、簡単に能率よく敷き
込むことができ、施工性に優れる。
しかも、そのような断面形状をもつ成形品からなる断熱
ボード4は上・下葺折版3・2間の空隙内に隙間なく均
一に敷き込むことができるため、安定した断熱・遮音機
能を果たすことができる。
また、こうした成形品たる断熱ボード4は上・下葺折版
3・2の寸法に合わせて規格化でき、またそれら折版3
・2の枚数に合わせて必要枚数を正確に出すことができ
て施工上および在庫管理上有利となる。
屋根に加えられる正圧荷重は上葺折版3だけでなく、断
熱ボード4を介して下葺折版2でも受けるから、許容耐
力(正圧)をアップすることもできる。
下葺折版2がハゼ締めされて隆起部11を存する場合も、
断熱ボード4はこれの凹溝12をその隆起部11に嵌合する
ことにより、この箇所においても隙間なく敷き込むこと
ができ、また隆起部11への嵌合により断熱ボード4を下
葺折版2に対して位置決め固定できて有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る二重折版屋根の一実
施例を示しており、第1図は二重折版屋根の納まり状態
の断面図、第2図は断熱ボードおよび上葺折版を取付け
る前の状態を示す斜視図である。 第3図および第4図は本考案の別実施例を示しており、
第3図は下葺折版の断面図、第4図は断熱ボードの斜視
図である。 第5図は従来例の二重折版屋根を示す断面図である。 1……下地材、2……下葺折版、3……上葺折版、4…
…断熱ボード、11……隆起部、12……凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上葺折版(3)と下葺折版(2)との間の
    空隙内に断熱材を介在させてなる二重折版屋根におい
    て、 上記断熱材が、上・下葺折版(3・2)間の空隙の断面
    形状に合致するよう成形された断熱ボード(4)からな
    り、 下葺折版(2)には、これの山頂面部に隆起部(11)を
    その長手方向にわたって形成してあり、 断熱ボード(4)の上記隆起部(11)に対応する箇所
    に、該隆起部(11)が嵌合する凹溝(12)をその長手方
    向にわたって形成してあることを特徴とする二重折版屋
    根。
JP1990109416U 1990-10-18 1990-10-18 二重折版屋根 Expired - Lifetime JPH0740571Y2 (ja)

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JPH0466226U JPH0466226U (ja) 1992-06-10
JPH0740571Y2 true JPH0740571Y2 (ja) 1995-09-20

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