JP6811752B2 - 折板屋根被覆構造、及び折板屋根被覆構造の設置方法 - Google Patents

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本発明は、折板屋根被覆構造に関し、特に被覆構造を折板屋根に固定する固定具を用いた折板屋根被覆構造、及び折板屋根被覆構造の設置方法に関する。
折板屋根は、その施工のし易さから工場等の建造物に適用されており、折板をハゼ締めして連結して形成されている。折板屋根の上面は、保温性及び美観の観点から板状の断熱材が敷設される。
折板屋根被覆構造は、固定具を介して板状部材を折板屋根に固定して構成される。固定具は、板状体から形成され、平板部の両端から脚が下方に伸び、一方の脚は鋭角に延びた後、下向きに屈曲し、さらに横方向外側に屈曲し、他方の脚は、ほぼ直角に下方に伸び、横方向内側に屈曲し、さらに上向きに屈曲している。そして、その両脚の垂直部にねじがねじ込まれている。固定具は、折板の連結部であるハゼ部に嵌め込まれ、ねじをハゼ部の首下にねじ込んで抜け止めとしている。
被覆構造の断熱材は、固定具の平板部の上に載置され、セルフドリルアンカーをねじ込んで固定具に固定される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009−203601号公報
特許文献1に開示された折板屋根被覆構造は、固定具の足部の先端部同士の間隔が折板屋根のハゼ部の幅よりも小さいため、固定具をハゼ部に配置する際に弾性変形させながら嵌め込まなければならない。そのため、固定具に大きな荷重を加えて嵌め込み作業を行う必要があり、折板屋根のハゼ部にも大きな荷重を加える必要がある。その際に、ハゼ部の損傷又は破損が発生するという課題があった。ハゼ部が損傷又は破損した場合、ハゼ部から錆びによる腐蝕が発生したり、腐蝕が原因で折板屋根に穴が開き、建造物内部の雨漏りの原因になる場合がある。
また、固定具が折板屋根の上面に部分的に配置されている。そのため、固定具の上に載置された断熱材は、部分的に下面を支持されているだけであるため、折板屋根の上面から外れることは無いが、上からの荷重を断熱材の強度のみで支える部分があるため、例えば、積雪量の多い地域においては断熱材が破損してしまうという課題があった。また、折板屋根被覆構造の施工時には作業者が設置した折板屋根被覆構造上を移動するため、作業者が踏んだ部分が損傷又は破損してしまうという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するものであって、折板屋根被覆構造を折板屋根の広い範囲で支持し、折板屋根被覆構造自体の損傷及び破損を抑制す折板屋根被覆構造、及び折板屋根被覆構造の設置方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係る折板屋根被覆構造は、折板をハゼ締めして連結された前記折板の断面において凸部が複数並ぶように形成される折板屋根を覆う、折板屋根被覆構造であって、隣合う2つの前記凸部の間に配置されるバックアップ材と、前記バックアップ材の上に配置される板状部材と、前記折板屋根の前記凸部の上面に形成されたハゼ部に設置される固定具と、を備え、前記バックアップ材は、前記折板屋根に沿った方向であり前記凸部の延設方向に直交する幅方向の外周端部に切り欠き部を備え、前記固定具は、前記折板屋根の法線方向から見て前記バックアップ材の切り欠き部に囲まれて配置され、前記ハゼ部の上方を覆う様に配置される板状の上板部と、前記上板部の一方の端部から下方に延設された第1の脚部と、前記上板部の他方の端部から下方に延設された第2の脚部と、を備え、前記第1の脚部は、下端で前記第2の脚部側へ屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に沿って当接する第1の当接部を備え、前記第2の脚部は、前記上板部から下端に向かうに従い、外側に傾斜するように設けられ、前記第1の脚部に向かって貫通し、前記ハゼ部の首下部に先端が当接するボルトが螺合するように雌ネジが形成されたネジ穴と、下端で前記第1の脚部から離れる方向に屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に沿って当接する第2の当接部と、を備え、前記第2の脚部と前記第1の当接部の先端との距離は、前記ハゼ部の幅よりも大きく、前記バックアップ材の上面は、前記固定具の前記上板部の上面よりも上方に位置するように配置され、 前記板状部材は、当該板状部材を貫通するビスにより、前記固定具の前記上板部に締結固定される。
本発明に係る折板屋根被覆構造の設置方法は、折板をハゼ締めして連結され前記折板の断面において凸部が複数並ぶように形成された折板屋根のハゼ部の上方を覆う様に配置される板状の上板部と、前記上板部の一方の端部から下方に延設された第1の脚部と、前記上板部の他方の端部から下方に延設された第2の脚部と、を備え、前記第1の脚部は、下端で前記第2の脚部側へ屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に当接する第1の当接部を備え、前記第2の脚部は、前記上板部から下端に向かうに従い、外側に傾斜するように設けられ、前記第1の脚部に向かって貫通し、前記ハゼ部の首下部に先端が当接するボルトが螺合するように雌ネジが形成されたネジ穴と、下端で前記第1の脚部から離れる方向に屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に当接する第2の当接部と、を備え、前記第2の脚部と前記第1の当接部の先端との距離は、前記ハゼ部の幅よりも大きい固定具を、前記ハゼ部に沿って配置されるバックアップ材の端部に形成された切り欠き部に相当する位置に配置し、前記固定具を前記ハゼ部に固定する、固定具取付工程と、隣合う前記凸部の間に、前記バックアップ材の上面が前記固定具の上面よりも上方に位置するように、前記バックアップ材を配置する、バックアップ材配置工程と、前記バックアップ材の上面に板状部材を載置する板状部材配置工程と、ビスを板状部材に貫通させて前記固定具に固定するビス締結工程と、備える。
本発明によれば、板状部材の折板屋根側の面を広い範囲で支持できるため、折板屋根被覆構造に荷重が掛かっても損傷及び破損を抑制することができる。
実施の形態1に係る折板屋根被覆構造を折板屋根の法線方向から見た図である。 実施の形態1に係る折板屋根被覆構造の断面図である。 図2の固定具周辺の拡大図である。 図3の固定具の単品側面図である。 図1のB−B断面図である。 実施の形態1に係る折板屋根被覆構造のバックアップ材のハゼ部との嵌合部周辺の拡大図である。 実施の形態2に係る折板屋根被覆構造の折板屋根のハゼ部周辺の拡大図である。 実施の形態3に係る折板屋根被覆構造のバックアップ材のハゼ部との嵌合部周辺の拡大図である。 実施の形態4に係る折板屋根被覆構造の固定具周辺の拡大図である。 実施の形態5に係る折板屋根被覆構造を折板屋根の法線方向から見た図である。 実施の形態5に係る折板屋根被覆構造の固定具周辺の拡大図である。 実施の形態5に係る折板屋根被覆構造のバックアップ材のハゼ部との嵌合部周辺の拡大図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の符号を付した機器等については、同一の又はこれに相当する機器を表すものであって、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であって、本発明は明細書内の記載のみに限定されるものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。さらに、添字で区別等している複数の同種の機器等について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
(折板屋根被覆構造100)
図1は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100を折板屋根10の法線方向から見た図である。折板屋根10は、例えば工場や体育館等の比較的広い面積の建造物の屋根として用いられるものである。折板屋根被覆構造100は、表面が凹凸形状になっている折板屋根10の表面を覆い表面を平坦にする構造であり、建造物内の断熱性の確保や美観の向上等を目的として設置されるものである。
図2は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100の断面図である。図2は、図1のA−A部の断面を示している。折板屋根10は、断面形状において中央部を凹んだ形状に折り曲げられた折板14により形成される。折板14は、例えばめっき処理された鋼板や、表面を樹脂などの被膜で覆った鋼板などにより構成される。複数の折板14は、両端部同士をハゼ締めして連結され、図2の断面に示される様に折板屋根10の規則的な凹凸形状を形成している。折板14aは、折板屋根10の断面水平方向の一方の端部において折板14bと連結され、他方の端部において折板14cと連結されている。図2においては、3枚の折板14a〜14cを断面水平方向に連結した構造のみが示されているが、実際の建造物においては、さらに多数の折板14を断面水平方向に連結し、折板屋根10を構成している。折板14同士の連結部分は、ハゼ部11を形成している。ハゼ部11は、折板14aの一方の端部が折り曲げられ、折板14bの他方の端部を巻き込むように連結している。ハゼ部11は、折板14同士の連結強度を高めると共に雨水等の漏洩を抑える。
折板屋根10は、断面水平方向に複数の凸部15が等間隔に並ぶ様に形成されている。2つの凸部15の間には、2つの凸部15の麓同士を接続する平坦な底部13が形成されている。底部13の上面には、バックアップ材30が載置され、バックアップ材30は、2つの凸部の間の空間を埋めている。バックアップ材30の上には、下地板52が載置されている。下地板52は、例えば、コンクリートパネル、木毛板、又は断熱材等であり、折板屋根被覆構造100に求められる機能により適宜変更することができる。下地板52は、折板屋根10の断面水平方向において複数並べられ、折板屋根10を全面にわたって覆っている。
下地板52の上は、絶縁シート51により覆われている。絶縁シート51は、紙、布、又はゴム等の薄いシートである。絶縁シート51の上は、化粧板50により覆われている。化粧板50は、折板屋根被覆構造100の外観面を構成するものであり、耐候性及び強度を確保するために、例えば表面がめっきされた薄い鋼板が用いられる。実施の形態1においては、化粧板50は、折板屋根被覆構造100の表面を複数枚で覆っており、隣合う化粧板50同士の端部は重ね合わされて、隙間無く折板屋根被覆構造100の表面を覆っている。なお、下地板52、絶縁シート51、及び化粧板50は、折板屋根被覆構造100に求められる機能により、適宜変更できる。折板屋根被覆構造100は、例えば、下地板52を省略しても良い。また、下地板52と絶縁シート51との間に防水シート等を更に挟んで構成されていても良い。下地板52、絶縁シート51、及び化粧板50等のバックアップ材30の上に載置されている板状の部材を総称して板状部材と呼ぶ場合がある。
バックアップ材30の上に載置されている下地板52、絶縁シート51、及び化粧板50は、これらを貫通するビス60により折板屋根10に固定される。実施の形態1においては、折板屋根10の上面に配置されているハゼ部11に固定具20が取り付けられている。ビス60は、化粧板50、絶縁シート51、及び下地板52を貫通し、固定具20の上面部に螺合している。
ビス60の頭部は、座金61を介して化粧板50の表面に突出しているが、実施の形態1においては被覆シート53により覆われている。被覆シート53は、化粧板50の重ね合わせ部54を同時に覆っても良い。ビス60の頭部及び化粧板50の重ね合わせ部54を被覆シート53により覆うことにより、構造的に隙間が塞がれ、折板屋根被覆構造100の防水性が高くなる。また、化粧板50の重ね合わせ部54以外に配置されているビス60の頭部は、図1の平面視において丸い形状の被覆シート53により覆われている。なお、重ね合わせ部54以外に配置されているビス60の頭部を覆う被覆シート53は、丸い形状だけに限定されるものではなく、重ね合わせ部54を覆う帯状の被覆シート53を用いても良いし、その他の形状であっても良い。
(固定具20の構造)
図3は、図2の固定具20周辺の拡大図である。図4は、図3の固定具20の単品側面図である。固定具20は、折板屋根10のハゼ部11に取り付けられ、更に化粧板50、絶縁シート51、及び下地板52等の板状部材を貫通するビス60が螺合し、折板屋根被覆構造100を折板屋根10と一体に固定するための部材である。固定具20は、板金を折り曲げて形成されたものであり、図3において当該固定具20の上部に位置し板状部材に対向している面を有する上板部21を備える。
固定具20は、上板部21の一方の端部及び他方の端部から下方、つまり折板屋根10側に向かって延設される第1の脚部22及び第2の脚部23を備える。第1の脚部22は、下端で第2の脚部23側へ向かって屈曲しており、折板屋根10の凸部15の上面16に沿うように第1の当接部25が形成されている。第1の当接部25は、先端、つまり第2の脚部23側の端部で上方に折り曲げられ、折板屋根10のハゼ部11の首下部12に当接し係合する係合部26が形成されている。
実施の形態1において、第1の脚部22、第1の当接部25、及び係合部26は、板金を直角に屈曲して形成されているが、その屈曲された角度は任意に設定することができる。
第2の脚部23は、上板部21から下方に延設されている。実施の形態1においては、第2の脚部23は、外側に向かって傾斜している。つまり、第2の脚部23は、上板部21から折板屋根10側へ向かうに従い第1の脚部22から離れる方向に傾斜している。第2の脚部23は、先端で外側に屈曲し、折板屋根10の凸部15の上面16に沿うように第2の当接部24が形成されている。
固定具20は、第1の当接部25及び第2の当接部24が折板屋根10の上面16に沿うように構成されているため、固定具20を上面16に載置した際に安定するため、折板屋根被覆構造100の施工時に作業性が向上する。
第1の脚部22の第1の当接部25の先端と第2の脚部23との距離は、ハゼ部11の幅方向寸法よりも大きく形成されている。このように構成されることにより、固定具20は、ハゼ部11を第1の当接部25の先端、つまり係合部26と第2の脚部23との間に配置させることができる。固定具20を折板屋根10の上面16に配置する際に、固定具20によりハゼ部11を損傷させるのを抑制でき、かつ作業時に固定具20に力を加えてハゼ部11に嵌め込む必要がないため、作業がし易い。
第2の脚部23は、ボルト70が挿通され螺合するネジ穴27を備える。ネジ穴27には、雌ネジが形成されている。ネジ穴27に通されたボルト70は、先端71がハゼ部11(凸部15の上面16から突出している部分の先端の幅が膨らんでいる部分)の下側に入り込み、首下部12と当接している。首下部12は、固定具20の第2の脚部23に形成された係合部26とボルト70の先端71とにより挟みこまれている。ボルト70は、所定のトルクにより締め込まれている。そのため、固定具20は、ハゼ部11に係合し、凸部15の上面16に固定され、容易に外れることがない。
実施の形態1において、ネジ穴27は、第2の脚部23に垂直に開けられている。これは、固定具20が板金を折り曲げて形成されているため、ネジ穴27の加工が容易になるためである。ただ、ボルト70の先端を折板屋根10のどの位置に当接させるかにより、ネジ穴27の角度は適宜変更しても良い。例えば、折板屋根10は、各建造物により異なった寸法で形成されるため、ハゼ部11の上面からの高さ、形状、及び首下の長さ等が変わる場合がある。固定具20は、折板屋根10の仕様に合わせてネジ穴27の位置及び角度を変更すれば良い。また、ネジ穴27の角度を変更するために、第2の脚部23の延びる方向を変更しても良い。
図3に示される様に、ボルト70は、先端71がハゼ部11の直下の首下部12に当接しており、頭部72が先端71よりも折板屋根10の上面16から離れて位置している。つまり、ボルト70は、ハゼ部11に向かって斜め上から差し込まれている。ボルト70の頭部72は、上面16から離れているため、ボルト70を締め込む際に工具と折板屋根10の上面16とが接触し難い。これにより、固定具20をハゼ部11に取り付ける際の締め込み作業性が向上する。
ハゼ部11に取り付けられた固定具20は、上板部21にビス60が貫通し螺合することにより、上方にある化粧板50、絶縁シート51、及び下地板52等の板状部材が締結固定される。固定具20は、ボルト70と係合部26とにより首下部12を挟みこみ、かつハゼ部11の膨らんだ部分に引っ掛かり、折板屋根10の上面に固定されている。そのため、固定具20の上方にある板状部材も折板屋根10から脱落しないように構成されている。実施の形態1においては、ビス60は、先端63側にドリルが形成され、頭部62側にねじ部が形成されているドリルねじである。これにより、固定具20が比較的硬く、強度の高い材質により構成されていても、ビス60は、上板部21に貫通する孔をあけ、その孔にねじ部を螺合させることができる。なお、図1において、ビス60の頭部62は、固定具20のほぼ中央に位置しているが、これに限定されるものではない。ビス60は、ハゼ部11の位置及び固定具20の位置等を考慮して適宜変更することができる。
ビス60は、固定具20の上板部21に孔を開けて固定されるため、折板屋根10に傷をつけることなく板状部材を固定することができる。ビス60は、折板屋根10に孔を開けて螺合することもできる。ビス60が折板屋根10に孔を開けてしまうと、ビス60の締結作業時に、折板屋根10から建造物内に異物が落下する。そのため、例えば工場の折板屋根10に折板屋根被覆構造100を設置する際に、工場の稼働を停止しなければならない。また、折板屋根10に直接孔を開けてしまうと、水漏れの原因となり得る。しかし、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100は、固定具20を介して板状部材をビス60により固定するため、折板屋根10を傷つけることなく設置できるという利点がある。
(バックアップ材30)
バックアップ材30は、折板屋根10の凸部15の間に配置される部材であり、例えば発泡ポリスチレン製の成形品である。バックアップ材30は、折板屋根10の上に、複数配置され、板状部材が載置される面を形成する。図1に示される様に、バックアップ材30は、折板屋根10の法線方向から見て略長方形であり、長手方向が折板屋根10の凸部15の間の凹みに沿って配置される。バックアップ材30の斜面部34は、折板屋根10の凸部15の斜面に沿って所定の隙間を持って配置されている。折板屋根10の法線方向から見てバックアップ材30の長辺には、切り欠き部32、33が配置されており、隣合ったバックアップ材30の切り欠き部32、33により形成されるスペースに固定具20が配置される。言い換えると、バックアップ材30は、折板屋根10に沿った方向であり、折板屋根10の凸部15の延設方向に直交する幅方向の端部に切り欠き部32、33を備える。切り欠き部32は、バックアップ材30の長手方向の両端に形成されている。このように構成されることにより、折板屋根10の端部にバックアップ材30の端部を合わせて配置しても、折板屋根10の端部に固定具20を設置することができる。折板屋根10の端部に設置された固定具20には、折板屋根10の端部を構成する部品を取り付けることができるため、構造上都合が良い。
また、バックアップ材30の長手方向両端に形成された切り欠き部32の間にも切り欠き部33が形成されている。実施の形態1においては、長手方向両端の切り欠き部32の間に形成される切り欠き部33は、1箇所であるが、板状部材を固定する強度を考慮して、数量は適宜変更することができる。又は切り欠き部33は、設置されていなくとも良い。
図5は、図1のB−B断面図である。図5に示される様に、バックアップ材30は、B−B断面において、略台形であり、短辺側を折板屋根10の底部13に当接させて配置されている。バックアップ材30の当接部35は、台形の短辺側に部分的に設けられていても良い。つまり、バックアップ材30の折板屋根10側を向いた面は、肉抜き部38を有していても良い。肉抜き部38と折板屋根10の底部13との間は、空隙があり、折板屋根被覆構造100の下地板52と折板屋根10との間に浸入した水や、結露により発生した水を、軒先まで流せるようになっている。なお、折板屋根10の底部13は、水が一方向に流れる様に勾配が付されている。
図6は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100のバックアップ材30のハゼ部11との嵌合部31周辺の拡大図である。バックアップ材30は、B−B断面における水平方向の端面36に嵌合部37が形成されており、ハゼ部11の下側に嵌りこむように形成されている。バックアップ材30は、幅方向の両端部、つまり図1における左右方向の両端部において、嵌合部37が設けられているため、嵌合部37がハゼ部11の下側に嵌ることにより、折板屋根10の2つの凸部15の間から容易に抜けることがない。よって、折板屋根被覆構造100の設置時に、バックアップ材30を折板屋根10の上に並べた際に仮固定できる。そのため、設置環境の風などにより、バックアップ材30が外れるのを抑制することができ、作業性が向上する。
嵌合部37の上方に位置する端面36は、ハゼ部11の形状に沿って面が嵌合部37の先端よりもバックアップ材30の中央側に位置している。バックアップ材30の一方の端部の嵌合部37の先端から他方の端部の嵌合部37の先端までの寸法Wは、折板屋根10の隣合って位置するハゼ部11間の寸法Vよりも大きく形成されている。そのため、バックアップ材30は、折板屋根10の凸部15の間に配置する際に嵌合部37を変形させながら押し込む必要がある。バックアップ材30は、比較的軽量で弾性変形し易い材料で構成されているため、作業者が力を加えることにより容易に押し込むことができる。加えて、嵌合部37の折板屋根10側の角部39の稜線が、円弧状に丸められており、嵌合部37の角部39がハゼ部11に沿って滑りながら嵌合部37が弾性変形するため、嵌合部37が破損することなく、嵌合部37をハゼ部11の下側に嵌めることができる。なお、嵌合部37の折板屋根10側の角部39は、円弧状だけでなく、斜面(面取り形状)、又は楕円弧状であっても良い。
バックアップ材30の上面31は、板状部材が載置される面である。図3に示される様に、実施の形態1において、バックアップ材30の上面31は、固定具20の上面よりも上側に突出して配置される。実施の形態1においては、バックアップ材30の上面31は固定具20の上面より3mm程度上に位置している。ただし、バックアップ材30の上面31と固定具20の上面との位置関係はこれだけに限定されるものではなく、バックアップ材30の上面が固定具20の上面より0mm〜5mm上に位置していても良い。バックアップ材30の上に載置される板状部材は、固定具20にビス60を螺合させて締結固定されるため、固定具20よりも上にあるバックアップ材30の上面31に押し付けられる。よって、板状部材だけでなく、バックアップ材30も折板屋根10に押し付けられるため、折板屋根被覆構造100を構成する各部材は、ガタつき無く折板屋根10に固定される。
(折板屋根被覆構造100の設置方法)
折板屋根被覆構造100は、既設の折板屋根10及び新設の折板屋根10に設置することができる。まず、折板屋根10の凸部15の間にバックアップ材30を配置する。バックアップ材30は、折板屋根10のハゼ部11に嵌合部37を嵌め込んで配置される。この工程をバックアップ材配置工程と呼ぶ。
バックアップ材30が配置されたら、切り欠き部32、33により囲まれるスペースに固定具20を取り付ける。固定具20は、ボルト70を緩めた状態にして第1の脚部22と第2の脚部23とがハゼ部11を挟むように配置する。固定具20を配置する際には、ボルト70の先端71と第1の脚部22の係合部26との間は、ハゼ部11の幅よりも大きい状態にする。第1の脚部22の第1の当接部25と第2の脚部23の第2の当接部24とが、折板屋根10の上面16に当接した状態で、ボルト70を工具により締め込む。この工程を、固定具取付工程と呼ぶ。
バックアップ材配置工程と固定具取付工程とは、順序を入れ替えても良い。ただし、バックアップ材配置工程を先に行うと、バックアップ材30に設けられた切り欠き部32、33により、固定具20を配置すべき位置が明確になるため、固定具20を配置する位置を計測する必要がないため、作業性が向上する。固定具取付工程を先に実施した場合は、固定具20の周りに障害物が無い状態で取付作業が出来るため、固定具20の取付作業性が向上する。
バックアップ材配置工程と固定具取付工程とが完了した後は、バックアップ材30の上面に下地板52を載置する。その後、下地板52の上に絶縁シート51を配置し、絶縁シート51の上に化粧板50を配置する。この工程を板状部材配置工程と呼ぶ。実施の形態1においては、板状部材は、化粧板50、絶縁シート51、及び下地板52により構成されているが、必要に応じその他の部材を入れても良いし、一部の部材を省略しても良い。
板状部材配置工程が完了した後は、板状部材を貫通させて固定具20にビス60を打ち込む。ビス60は、基本的に1つの固定具20に対し1つ打ちこみ板状部材を締結固定する。ビス60と板状部材の最上層(実施の形態1においては化粧板50)との間にはワッシャが挟み込まれている。この工程をビス締結工程と呼ぶ。
ビス締結工程が完了した後は、ビス60の頭部及び化粧板50の重ね合わせ部54の上から被覆シート53を貼り付け固定する。被覆シート53は、例えば熱により化粧板50の表面に溶着されるシート状の部材である。このとき、被覆シート53と化粧板50との間に他のシートを挟み込んでも良い。被覆シート53は、板状部材の表面、つまり化粧板50の表面に貼り付け固定される。
なお、折板屋根被覆構造100は、変形例として固定具20を用いずに、ビス60を折板屋根10の上面16に直接螺合させることもできる。この変形例の場合、上記の折板屋根被覆構造100の設置方法から固定具取付工程を省略し、ビス締結工程は、ビス60が板状部材を貫通して、折板屋根10の上面16に直接打ち込まれることになる。このときビス60は、バックアップ材30を貫通しても良い。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100によれば、板状部材と折板屋根10との間にバックアップ材30が配置されている。折板屋根被覆構造100の表面は、設置作業時には作業者が移動したり資材が載置されたりするため、荷重が掛かる。また、積雪量の多い地域の建造物においては、折板屋根被覆構造100の上に多量の雪が載る。このような場合であっても、折板屋根被覆構造100は、表面に掛かった荷重をバックアップ材30により受け、バックアップ材30に掛かった荷重は折板屋根10により支持される。従って、折板屋根10の上にある板状部材は、広い面積で支持されるため掛かった荷重が分散され、掛かった荷重による損傷を抑制することができる。
折板屋根被覆構造100は、板状部材が固定具20を介して折板屋根10に固定されるため、折板屋根10が損傷することなく、折板屋根被覆構造100を設置することによる水の漏洩を防止することができる。さらに、折板屋根被覆構造100の設置時に、建造物内部に異物を落下させることも無いため、既成の折板屋根10に設置するのが容易である。
折板屋根被覆構造100の固定具20は、ボルト70を締め込むことにより固定され、取付時にはボルト70と第1の脚部22との間をハゼ部11の幅よりも広くすることにより、容易にハゼ部11に取り付けることができる。また、ボルト70は、固定具20に対し斜め上方から挿入し、締結することができるため、ボルト70の頭部72への工具のアクセスが容易であり、作業が容易である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る折板屋根被覆構造200は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100に対し、設置される折板屋根10の断面形状が変更されたと共に、固定具20の形状を変更したものである。実施の形態2に係る折板屋根被覆構造200においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る折板屋根被覆構造200の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図7は、実施の形態2に係る折板屋根被覆構造200の折板屋根210のハゼ部11周辺の拡大図である。折板屋根210は、凸部215の上面216が折板屋根210の断面形状において水平ではなく、凸部215の外側に向かって下方に傾斜している。折板屋根被覆構造200の固定具220は、第1の脚部222が下端において第2の脚部223側へ屈曲し、折板屋根210の上面216に沿って上板部221側に傾斜して延び、第1の当接部225を形成している。さらに、第1の当接部225の先端は、上板部221側に折り曲げられ、折板屋根210のハゼ部11の首下部212に嵌り係合する係合部226が形成されている。
第2の脚部223は、上板部221から下方に延設されている。実施の形態1においては、第2の脚部23は、外側に向かって傾斜しているが、実施の形態2においては第2の脚部223は、上板部221から直角に下方に延びている。第2の脚部223は、先端で外側に屈曲し、折板屋根210の凸部215の上面216に沿うように第2の当接部224が形成されている。
当接部224、225は、折板屋根210の上面216に合わせて適宜角度を変更することができる。当接部224、225を折板屋根210の上面216に合わせることにより、固定具220は、設置時に安定するため、ボルト70の締結の作業性が向上する。また、固定具220は、当接部224、225が折板屋根210の上面216に当接した状態であるため、ボルト70を締結した後においても動きが制限され、固定具220に荷重が掛かっても動きが抑制される。そのため、折板屋根被覆構造200が設置された後においてもボルト70が緩むのが抑制される。
実施の形態2においては、第2の脚部223の第2の当接部224が折板屋根210側に傾斜しており、ボルト70の頭部72と第2の当接部224とが離れている。そのため、ボルト70は、首下部212に対して先端71を垂直に当接させることができる。これは、ボルト70を締結させる際にボルト70の頭部72と第2の当接部224との間に隙間があるため、ボルト70を締結する工具が第2の当接部224に当たることがないからである。ただし、実施の形態2において、固定具220の第2の脚部223は、上板部221から直角に曲げられ下方に延びているが、実施の形態1と同様に傾斜して設けられていても良い。
(実施の形態2の効果)
実施の形態2に係る折板屋根被覆構造200及び固定具220によれば、折板屋根210の凸部215の上面216が傾斜していても、安定して固定具220を配置することができ、実施の形態1と同様の効果を得ることが出来る。
実施の形態3.
実施の形態3に係る折板屋根被覆構造300は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100に対し、バックアップ材30の嵌合部37の形状を変更したものである。実施の形態3に係る折板屋根被覆構造300においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態3に係る折板屋根被覆構造300の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図8は、実施の形態3に係る折板屋根被覆構造300のバックアップ材330のハゼ部11との嵌合部31周辺の拡大図である。図8は、図1のB−B断面に相当する。実施の形態3に係る折板屋根10は、実施の形態1と同じ形状であるが、バックアップ材330の断面水平方向両端部の形状が異なっている。バックアップ材330は、B−B断面における水平方向の端面336に嵌合部337が形成されており、ハゼ部11の下側に嵌りこむように形成されている。バックアップ材330は、幅方向の両端部、つまり図8における左右方向の両端部において、嵌合部337が設けられており、嵌合部337がハゼ部11の下側に嵌ることにより、折板屋根10の2つの凸部15の間から容易に抜けることがない。よって、折板屋根被覆構造300の設置時に、バックアップ材330を折板屋根10の上に並べた際に仮固定できる。そのため、設置環境の風などにより、バックアップ材330が外れるのを抑制することができ、作業性が向上する。
加えて、嵌合部337の折板屋根10側の角部339の稜線が、円弧状に丸められており、嵌合部337の角部339がハゼ部11に沿って滑りながら嵌合部337が弾性変形するため、嵌合部337が破損することなく、嵌合部337をハゼ部11の下側に嵌めることができる。なお、嵌合部337の折板屋根10側の角部339は、円弧状だけでなく、斜面(面取り形状)、又は楕円弧状であっても良い。
(実施の形態3の効果)
実施の形態3に係る折板屋根被覆構造300によれば、嵌合部337の上方に位置する端面336は、ハゼ部11の形状に沿って形成されており、端面336の上部がハゼ部11の上方にせり出している。つまり、端面336は、ハゼ部11の外形に沿った形状に形成されており、ハゼ部11の上方まで周り込む突出部336aを有する。従って、図8に示される様に、ハゼ部11の上方に生じる隣合ったバックアップ材330同士の隙間が小さくなり、ハゼ部11の上方の板状部材に荷重が掛かった際もバックアップ材330で支持される。そのため、折板屋根被覆構造300は、隣合うバックアップ材330同士の隙間においても強度が高い。また、折板屋根10のハゼ部11がバックアップ材330で覆われるため、折板屋根10と建造物外の環境との断熱性が高まる。従って、折板屋根被覆構造300は、断熱性能が更に高まるという利点がある。
なお、上記の実施の形態1〜3において、折板屋根10、210のハゼ部11の形状は、図に示された形状だけでなく、断面において矩形等の他の形状をとる場合がある。ハゼ部11の形状が異なる形状であっても、バックアップ材30、330の端部の形状は、ハゼ部11の形状に沿うように形成すれば良い。ハゼ部11の下側に嵌合部37、337を嵌る様にし、ハゼ部11の上方にバックアップ材330の突出部336aが位置する様に形成することにより、実施の形態1〜実施の形態3と同様の効果を得ることが出来る。
実施の形態4.
実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400は、実施の形態1に係る折板屋根被覆構造100に対し、バックアップ材30の切り欠き部32、33の形状を変更したものである。実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図9は、実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400の固定具20周辺の拡大図である。実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400のバックアップ材430の上面431は、固定具20の上面から離されている。そして、固定具20の上側はバックアップ材430で覆われる様に構成されている。バックアップ材430は、固定具20の上方を覆う部分を備えており、その部分をカバー部492、493と呼ぶ。カバー部492、493は、切り欠き部432、433の上方に位置している。つまり、バックアップ材430に設けられた切り欠き部432、433は、実施の形態1のようにバックアップ材430の上下方向に貫通しておらず、折板屋根10側に開口している凹み形状となっている。
実施の形態4においては、バックアップ材430の切り欠き部432、433の固定具20側を向いた下面432a、433aは、固定具20の上面との間に隙間を持って配置されている。下面432a、433aと固定具20の上面との間の隙間は、例えば0〜5mmの間で設定される。
(実施の形態4の効果)
実施の形態4に係る折板屋根被覆構造400によれば、固定具20の上方もバックアップ材430で覆われるため、折板屋根10と建造物外の環境との断熱性が高まる。さらに、切り欠き部432、433以外のバックアップ材430の端面436については、実施の形態3に示したような折板屋根10のハゼ部11をバックアップ材430で覆う形状を採用することにより、折板屋根被覆構造400は、さらに断熱性が高まる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500は、実施の形態5に係る折板屋根被覆構造400に対し、固定具20の上方を覆うバックアップ材430のカバー部492、493を別部材としたものである。実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500においては、実施の形態4に対する変更点を中心に説明する。実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1〜4の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図10は、実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500を折板屋根10の法線方向から見た図である。図11は、実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500の固定具20周辺の拡大図である。図10は、折板屋根被覆構造500から板状部材を省略して表示しており、主にバックアップ材530とカバー部材590の配置を模式的に説明する図である。図11は、図1のA−A断面に相当する部分の断面の固定具20周辺の拡大図である。カバー部材590は、複数のバックアップ材530に形成された切り欠き部532、533に嵌り、固定具20を上方から覆う部材である。切り欠き部532、533は、図1の切り欠き部32、33に相当する。カバー部材590は、バックアップ材530の切り欠き部532又は切り欠き部533に形成された凹部595に嵌る突起594を備える。突起594は、カバー部材590の側面から突出して形成されている。凹部595は、切り欠き部532及び切り欠き部533の側面に形成されている。突起594は、先端側が丸みを帯びており、カバー部材590を切り欠き部532、533に嵌め込む際の抵抗が低減する。
図11に示される状態においては、カバー部材590の下面590aと固定具20の上面との間は0〜5mm程度の隙間になっている。また、実際にビス60が締結された場合は、化粧板50及び絶縁シート51等の板状部材及びカバー部材590は、固定具20に押し付けられる。カバー部材590の下面590aと固定具20の上面との間の隙間は、各部材の寸法誤差及び取付誤差を考慮して適宜設定することができる。
図12は、実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500のバックアップ材530のハゼ部11との嵌合部31周辺の拡大図である。図12は、図1のB−B断面に相当する部分の断面のハゼ11周辺の拡大図である。バックアップ材530の切り欠き部532、533が形成されていない部分の端面536aは、隣合うバックアップ材530の対向する端面536bに向かい合っている。端面536aは、折板屋根10のハゼ部11を上側から覆う上側凸部542の先端部の端面である。端面536aと対向する端面536bの下方には、折板屋根10のハゼ部11に向かって下側凸部541が形成されている。下側凸部541と上側凸部542は、折板屋根10の法線方向において重なり合っている。
上側凸部542は、バックアップ材530の幅方向の一方の端部から突出して形成されており、下側凸部541は、他方の端部から突出して形成されている。そして、バックアップ材530を折板屋根10上に複数並べた時に、1つのバックアップ材530の一方の端部に形成された上側凸部542は、隣合うバックアップ材530の他方の端部に形成された下側凸部541と重なる様な寸法関係になっている。下側凸部541と上側凸部542とが重なり合う幅は、適宜変更することができる。つまり、端面536aと端面536bとの間に形成される間隙の位置は、図12に示される位置よりもハゼ部11に近い位置であってもよい。
また、バックアップ材530の一方の端部の上側凸部542の下方には嵌合部537が形成されており、ハゼ部11の首下部12に嵌り、バックアップ材530は、ハゼ部11に嵌合するようになっている。また、角部539は円弧状に形成されているが、バックアップ材530は、一方の端部のみに嵌合部537が形成されており、嵌合部537を変形させることなく折板屋根10に設置することも可能である。従って、角部539は、直角に形成されていてもよい。
下側凸部541の先端部には、上方に向かって延びる突起543が形成されている。突起543と端面536bとの間には溝546が形成されている。折板屋根被覆構造500は、上側凸部の端面536aと下側凸部の端面536bとの間に形成される間隙から、水が浸入する場合がある。その場合、上側凸部の端面536aと下側凸部の端面536bとの間に形成される間隙を通った水は、内部のハゼ部11が配置されている部分に直接流れ込むのではなく、溝546に溜まる。突起543は、溝546に流れ込んだ水が直接ハゼ部11に達するのを抑制している。折板屋根10は水勾配が付されているため、溝546に流れ込んだ水は、溝546に沿って水勾配が付されている方向に流れる。溝546は、切り欠き部532、533とつながっており、そこから折板屋根10の上面16を経て折板屋根10の底部13へ流れ落ちる。
上側凸部542の先端部には、下方に向かって延びる突起544が形成されている。突起544は、下側凸部541の上面と所定の隙間を持って配置されており、上側凸部の端面536aと下側凸部541の端面536bとの間に形成される間隙から浸入する水を溝546に流すことができる。また、上側凸部542に対し上面531側から荷重が掛かった場合に、上側凸部542は、下側凸部541側に撓む。その時、突起544は、下側凸部541の上面に当接する。従って、上側凸部542に掛かった荷重は、突起544が下側凸部541に当接することにより支持される。下側凸部541に掛かった荷重は、折板屋根10の上面16に支持される。なお、上記で説明したバックアップ材530において、突起543と突起544とを設けない構成にしても良い。この場合、バックアップ材530は、上側凸部542と下側凸部541との隙間を適宜調整することにより、上側凸部542に荷重に掛かって撓んだ際に下側凸部541と当接する様に構成される。
(実施の形態5の効果)
実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500によれば、バックアップ材530の上側凸部によりハゼ部11の上方が覆われるため、外部からの熱がハゼ部に伝わり、折板屋根から建物内部の空間に伝わるのを抑制することができる。また、建物内部の熱が折板屋根から外部に伝わり、建物内部の熱を外部に漏出するのを抑制することができる。なお、外部とは、建物の外部を意味する。
折板屋根10は、温かい外気や日照による熱を受けたり、積雪による冷熱を受けて、建物内部の温度環境に影響を与える。実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500は、例えば図8に示されている折板屋根被覆構造300と比較して、ハゼ部11の上方が閉じられている。よって、折板屋根被覆構造500は、バックアップ材530の上方に下地板52として断熱材が設置されていなくても、外部の熱がハゼ部11に伝わりにくいため建物内部の断熱効果を高く維持することができる。なお、折板屋根被覆構造500に下地板52として断熱材を設置してもよい。
特に、折板屋根10においては、各部の寸法誤差により、バックアップ材30、330、430、530の配置に誤差が生じるため、隣り合うバックアップ材30、330、430、530同士の隙間もばらつきが生じる。そのため、折板屋根被覆構造100、200、300、400においては、バックアップ材30、330、430の隙間から熱が出入りし、建物内部の温度環境に影響を与える場合がある。しかし、実施の形態5に係る折板屋根被覆構造500においては、上側凸部542がハゼ部11の上方を覆っているため、外部の熱がハゼ部11に伝達しにくい。また、上側凸部542及び下側凸部541により隣り合うバックアップ材530同士の隙間がカギ型に形成されており、外部からハゼ部11までの熱の伝達経路が長くなっているため、外部とハゼ部11との間の熱の伝達がされにくいという利点がある。
また、折板屋根被覆構造500は、上側凸部542の端面536aと下側凸部541の端面536bとの間に形成される間隙から、水が浸入する場合があるが、溝546により浸入した水を凸部延設方向に流し、ハゼ部11に直接水が当たるのを抑制している。これにより、ハゼ部11は、浸入する水により腐食するのを抑制することができる。
10 折板屋根、11 ハゼ部、12 首下部、13 底部、14 折板、14a 折板、14b 折板、14c 折板、15 凸部、16 上面、20 固定具、21 上板部、22 第1の脚部、23 第2の脚部、24 第2の当接部、25 第1の当接部、26 係合部、27 ネジ穴、30 バックアップ材、31 上面、32 切り欠き部、33 切り欠き部、34 斜面部、35 当接部、36 端面、37 嵌合部、38 肉抜き部、39 角部、50 化粧板、51 絶縁シート、52 下地板、53 被覆シート、54 合わせ部、60 ビス、61 座金、62 頭部、63 先端、70 ボルト、71 先端、72 頭部、100 折板屋根被覆構造、200 折板屋根被覆構造、210 折板屋根、212 首下部、215 凸部、216 上面、220 固定具、221 上板部、222 第1の脚部、223 第2の脚部、224 (第2の)当接部、225 (第1の)当接部、226 係合部、300 折板屋根被覆構造、330 バックアップ材、336 端面、336a 突出部、337 嵌合部、339 角部、400 折板屋根被覆構造、430 バックアップ材、431 上面、432 切り欠き部、432a 下面、433 切り欠き部、433a 下面、436 端面、492 カバー部、493 カバー部、500 折板屋根被覆構造、530 バックアップ材、531 上面、532 切り欠き部、533 切り欠き部、536a 端面、536b 端面、537 嵌合部、539 角部、541 下側凸部、542 上側凸部、543 突起、544 突起、546 溝、590 カバー部材、590a 下面、594 突起、595 凹部、V 寸法、W 寸法。

Claims (14)

  1. 折板をハゼ締めして連結された前記折板の断面において凸部が複数並ぶように形成される折板屋根を覆う、折板屋根被覆構造であって、
    隣合う2つの前記凸部の間に配置されるバックアップ材と、
    前記バックアップ材の上に配置される板状部材と、
    前記折板屋根の前記凸部の上面に形成されたハゼ部に設置される固定具と、を備え、
    前記バックアップ材は、
    前記折板屋根に沿った方向であり前記凸部の延設方向に直交する幅方向の外周端部に切り欠き部を備え、
    前記固定具は、
    前記折板屋根の法線方向から見て前記バックアップ材の切り欠き部に囲まれて配置され、
    前記ハゼ部の上方を覆う様に配置される板状の上板部と、
    前記上板部の一方の端部から下方に延設された第1の脚部と、
    前記上板部の他方の端部から下方に延設された第2の脚部と、を備え、
    前記第1の脚部は、
    下端で前記第2の脚部側へ屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に沿って当接する第1の当接部を備え、
    前記第2の脚部は、
    前記上板部から下端に向かうに従い、外側に傾斜するように設けられ、
    前記第1の脚部に向かって貫通し、前記ハゼ部の首下部に先端が当接するボルトが螺合するように雌ネジが形成されたネジ穴と、
    下端で前記第1の脚部から離れる方向に屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に沿って当接する第2の当接部と、を備え、
    前記第2の脚部と前記第1の当接部の先端との距離は、
    前記ハゼ部の幅よりも大きく、
    前記バックアップ材の上面は、
    前記固定具の前記上板部の上面よりも上方に位置するように配置され、
    前記板状部材は、
    当該板状部材を貫通するビスにより、前記固定具の前記上板部に締結固定される、折板屋根被覆構造。
  2. 前記バックアップ材は、
    前記幅方向における端面が前記ハゼ部の外形に沿った形状を有し、前記ハゼ部の上方に周り込んでいる、請求項に記載の折板屋根被覆構造。
  3. 前記バックアップ材は、
    前記幅方向において、当該バックアップ材の端部が
    前記ハゼ部の下部に嵌る嵌合部を備え、
    前記嵌合部の先端は、
    前記折板屋根側の角部の断面形状が弧状に形成される、請求項又はに記載の折板屋根被覆構造。
  4. 前記バックアップ材は、
    前記折板屋根の前記凸部の延設方向に沿って複数配置され、
    前記切り欠き部は、
    前記凸部の延設方向の前記バックアップ材の端部に配置される、請求項に記載の折板屋根被覆構造。
  5. 前記バックアップ材の前記切り欠き部に嵌り、前記固定具の上方を覆うカバー部材を更に備える、請求項又はに記載の折板屋根被覆構造。
  6. 前記ビスは、
    前記固定具に螺合する、請求項の何れか1項に記載の折板屋根被覆構造。
  7. 前記バックアップ材の上面は、
    前記固定具よりも上方に位置する、請求項の何れか1項に記載の折板屋根被覆構造。
  8. 前記ボルトの先端は、
    前記ハゼ部と前記凸部とを繋ぐ首下部に当接する、請求項の何れか1項に記載の折板屋根被覆構造。
  9. 前記第1の当接部の先端は、
    前記ハゼ部と前記凸部の上面との間に位置し、前記首下部に当接する、請求項に記載の折板屋根被覆構造。
  10. 前記ボルトは、
    前記固定具に対し斜め上方から前記固定具の前記ネジ穴に挿通される、請求項又はに記載の折板屋根被覆構造。
  11. 前記折板屋根の前記凸部の上面は、
    前記凸部の外側に向かって下方に傾斜し、
    前記第1の当接部は、
    前記第1の脚部の下端から上方に傾斜しており、
    前記第2の当接部は、
    前記第2の脚部の下端から下方に向かって傾斜している、請求項10の何れか1項に記載の折板屋根被覆構造。
  12. 折板をハゼ締めして連結され前記折板の断面において凸部が複数並ぶように形成された折板屋根のハゼ部の上方を覆う様に配置される板状の上板部と、前記上板部の一方の端部から下方に延設された第1の脚部と、前記上板部の他方の端部から下方に延設された第2の脚部と、を備え、前記第1の脚部は、下端で前記第2の脚部側へ屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に当接する第1の当接部を備え、前記第2の脚部は、前記上板部から下端に向かうに従い、外側に傾斜するように設けられ、前記第1の脚部に向かって貫通し、前記ハゼ部の首下部に先端が当接するボルトが螺合するように雌ネジが形成されたネジ穴と、下端で前記第1の脚部から離れる方向に屈曲し、前記折板屋根の前記凸部の上面に沿って延び、前記凸部の上面に当接する第2の当接部と、を備え、前記第2の脚部と前記第1の当接部の先端との距離は、前記ハゼ部の幅よりも大きい固定具を、前記ハゼ部に沿って配置されるバックアップ材の端部に形成された切り欠き部に相当する位置に配置し、前記固定具を前記ハゼ部に固定する、固定具取付工程と、
    隣合う前記凸部の間に、前記バックアップ材の上面が前記固定具の上面よりも上方に位置するように、前記バックアップ材を配置する、バックアップ材配置工程と、
    前記バックアップ材の上面に板状部材を載置する板状部材配置工程と、
    ビスを板状部材に貫通させて前記固定具に固定するビス締結工程と、備える、折板屋根被覆構造の設置方法。
  13. 前記ビス締結工程が完了した後に前記ビスの頭部及び前記板状部材の重ね合わせ部を被覆シートで覆い、前記被覆シートを前記板状部材に貼り付け固定する、請求項12に記載の折板屋根被覆構造の設置方法。
  14. 前記第2の脚部の前記ネジ穴は、前記第1の脚部側から外側に向かうに従い、前記上板部側に傾斜している、請求項12又は13に記載の折板屋根被服構造の設置方法。
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