JP2002339526A - 断熱下地材及び下地構造 - Google Patents

断熱下地材及び下地構造

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JP2002339526A JP2001148198A JP2001148198A JP2002339526A JP 2002339526 A JP2002339526 A JP 2002339526A JP 2001148198 A JP2001148198 A JP 2001148198A JP 2001148198 A JP2001148198 A JP 2001148198A JP 2002339526 A JP2002339526 A JP 2002339526A
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渉 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の種類の断熱下地材をストックしなくて
も、各種の屋根構造の工事に対応することができる断熱
下地材、及び、該断熱下地材による下地構造を提供す
る。 【構成】 上面に縦溝部と横溝部とが形成されており、
各縦溝部・横溝部は、支持材4を挿入することができる
幅を有している断熱下地材1、及び、該断熱下地材1の
縦溝部に縦支持材4aを載せ、横溝部に横支持材4bを
載せ、縦支持材4aと横支持材4bとが交差している下
地構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋根の下
地に用いる断熱下地材および、その断熱下地材を用いた
下地構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根の改修のニーズに対し、既存の下地
がモヤ下地かタルキ下地かによって、また、その上に葺
く新設の屋根材が縦葺き屋根材か横葺き屋根材かによっ
て、断熱下地材などの部材や施工法をその都度変えてい
た。たとえば、既存のモヤ5下地の上に葺かれた既存の
瓦棒葺き屋根9を改修して横葺き屋根にする場合の一例
を図45に基づいて説明する。まず、既存の瓦棒葺き屋
根9の瓦棒91・91間に断熱下地材1を落とし込む。
そして、既存の瓦棒91の上に木材2を載せて断熱下地
材1と同じ高さにしてモヤ5に固定する。その上に新設
の野地材7を敷いて、前述の木材2に固定し、その上に
横葺き屋根材を葺いていく方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の施工例の場合
は、モヤ下地の上に葺かれた瓦棒葺き屋根を改修して横
葺き屋根にする場合であるが、タルキ下地であったり、
縦葺き屋根に改修したりする場合には、また別の部材や
施工法を考えなければならなかった。このため、現場に
よってさまざまな部材を揃える必要があった。また、近
年、外断熱構造の要望が高まっているが、その要求に応
えると共に、さまざまな下地の改修に対応することがで
きる断熱下地材が必要であった。本発明は、これらの課
題を解決するために工夫した断熱下地材と、それを用い
た下地構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明のうち、請求項1記載の発明は、上面に縦溝部と該
縦溝部よりも浅い横溝部が設けられており、縦溝部は縦
支持材を挿入できる幅を有し、横溝部は横支持材を挿入
できる幅を有している。縦溝部に縦支持材を載せたと
き、該縦支持材の最上位の箇所と前記横溝部の底面の位
置とがほぼ同じ高さになるよう前記縦溝部と横溝部が形
成されている断熱下地材であること、を手段としてい
る。
【0005】請求項2記載の発明は、上面に横溝部と該
横溝部よりも浅い縦溝部が設けられており、横溝部は横
支持材を挿入できる幅を有し、縦溝部は縦支持材を挿入
できる幅を有している。横溝部に横支持材を載せたと
き、該横支持材の最上位の箇所と前記縦溝部の底面の位
置とがほぼ同じ高さになるよう前記横溝部と縦溝部が形
成されている断熱下地材であること、を手段としてい
る。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の断熱下地材の、縦溝部に縦支持材を載せ、横溝部
に横支持材を載せ、縦支持材と横支持材とが交差してい
る下地構造であること、を手段としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明にかかる断熱下地材は、上
面に縦溝部と該縦溝部よりも浅い横溝部が設けられてお
り、縦溝部は縦支持材を挿入できる幅を有し、横溝部は
横支持材を挿入できる幅を有している。縦溝部に縦支持
材を載せたとき、該縦支持材の最上位の箇所と前記横溝
部の底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう前記縦溝部
と横溝部が形成されている断熱下地材である。
【0008】また、他の実施の形態として、上面に横溝
部と該横溝部よりも浅い縦溝部が設けられており、横溝
部は横支持材を挿入できる幅を有し、縦溝部は縦支持材
を挿入できる幅を有している。横溝部に横支持材を載せ
たとき、該横支持材の最上位の箇所と前記縦溝部の底面
の位置とがほぼ同じ高さになるよう前記横溝部と縦溝部
が形成されている断熱下地材である。
【0009】そして、それらの断熱下地材において、裏
面には、切り欠き条部が設けられている実施の形態もあ
り、また、上面に縦溝部と平行に通気溝が設けられてい
る実施の形態もある。他に、一側端には、横重なり部が
形成され、反対側の一側端には、被横重なり部が形成さ
れている実施の形態もある。
【0010】さらに、そのように構成された断熱下地材
の、縦溝部に縦支持材を載せ、横溝部に横支持材を載
せ、縦支持材と横支持材とが交差している下地構造であ
る。
【0011】
【実施例】本発明について、図面をもとに説明する。図
1から図4は、本発明に係る断熱下地材の第一実施例を
示す図である。図1は斜視図であり、図2は平面図であ
り、図3は右側面図であり、図4は正面図である。図5
から図8は、本発明に係る断熱下地材の第二実施例を示
す図である。図5は斜視図であり、図6は平面図であ
り、図7は右側面図であり、図8は正面図である。図1
から図4に示した第一実施例の断熱下地材1と図5から
図8に示した第二実施例の断熱下地材1を、別々に用い
ることもできるし、第一実施例の断熱下地材1の上に第
二実施例の断熱下地材1を組み合わせて用いることもで
きる。これらの断熱下地材1は、断熱性能と下地材とし
ての機能とを果たすものである。そして、上面に形成さ
れる溝部に、後述する支持材4を載せて用いるものであ
る。
【0012】まず、図1から図4により、第一実施例の
断熱下地材1について説明する。この断熱下地材1は、
たとえば発泡樹脂でできており、上面側には、浅縦溝部
17aと深縦溝部17bとから成る縦溝部17が形成さ
れている。また、浅横溝部18aと深横溝部18bとか
ら成る横溝部18並びに上面部11が形成されており、
裏面側は、切り欠き条部12を除いてはほぼ平らであ
る。施工時には、縦溝部17及び切り欠き条部12は軒
−棟方向になるように設置され、上面部11には屋根材
や他の断熱下地材などが載置される。
【0013】上面側の各溝について説明すると、深縦溝
部17bと深縦溝部17bよりも浅い浅横溝部18aが
設けられており、深縦溝部17bは縦支持材4aを挿入
できる幅を有し、浅横溝部18aは横支持材4bを挿入
できる幅を有している。深縦溝部17bに縦支持材4a
を載せたとき、その縦支持材4aの最上位の箇所と浅横
溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう深
縦溝部17bと浅横溝部18aが形成されている。ま
た、深横溝部18bと深横溝部18bよりも浅い浅縦溝
部17aが設けられており、深横溝部18bは横支持材
4bを挿入できる幅を有し、浅縦溝部17aは縦支持材
4aを挿入できる幅を有している。深横溝部18bに横
支持材4bを載せたとき、その横支持材4bの最上位の
箇所と浅縦溝部17aの底面の位置とがほぼ同じ高さに
なるよう深横溝部18bと浅縦溝部17aとが形成され
ている。そして、軒−棟方向および左右方向に断熱下地
材1を並べたときに、隣り合う浅横溝部18a同士、深
横溝部18b同士、浅縦溝部17a同士、深縦溝部17
b同士は連通して配置される。
【0014】さらに断熱下地材1の裏面側には、縦溝部
17と平行に切り欠き条部12が形成されており、既存
の瓦棒葺き屋根の瓦棒をまたぐことができる形状をして
いる。この切り欠き条部12は、施工時、軒−棟方向に
複数の断熱下地材1を配置したときに、連通するように
配置される。本実施例の場合のように、台形にくり抜く
などして、瓦棒葺き屋根の瓦棒との間に隙間を作り、空
気が流通するようにするとよい。施工時、断熱下地材1
同士を連結するための手段の一例として、断熱下地材1
の棟側に棟側被重なり部13が形成され、軒側に軒側重
なり部14が形成されており、棟側被重なり部13に軒
側重なり部14を重ねていく。左右方向は、一側端に被
横重なり部15が、反対側の側端に横重なり部16が形
成されており、被横重なり部15に横重なり部16を重
ねていく。このように断熱下地材1同士を連結ながら、
各断熱下地材1をモヤやタルキ等安定して固定できる部
材に、固定していくのである。本実施例の場合には、断
熱下地材1の軒側端に、厚みの上部を突出させた軒側重
なり部14が形成され、棟側端に、厚みの下部を突出さ
せた棟側被重なり部13が形成されている。また、断熱
下地材1の一側端に、厚みの上部を突出させた横重なり
部16が形成され、反対側の側端に、厚みの下部を突出
させた被横重なり部15が形成されているが、本発明に
おいては、これらの各部分の形状を限定するものではな
い。
【0015】そして、本実施例の場合には、左右に隣り
合う断熱下地材1の被横重なり部15と横重なり部16
をずらすことで間隔を調整して並べることができ、ピッ
チ(注記;ピッチとは間隔を指す単語として当業者間で
普通に用いられている言葉である)の異なる既存の瓦棒
葺き屋根の瓦棒に対応してかぶせることができるように
被横重なり部15と横重なり部16のそれぞれの幅が設
定されている。たとえば、既存の瓦棒葺き屋根のピッチ
が455mmなら、左右に隣り合う断熱下地材1を少し
離して載せ、455mm幅の金属板を用いた418mm
ピッチの瓦棒葺き屋根の場合なら、隣り合う断熱下地材
1同士の間隔を狭めて載せ、左右の断熱下地材1を少し
離した場合でも、被横重なり部15と横重なり部16が
必ず重合するように寸法設定されている。また、本実施
例の浅縦溝部17aと深縦溝部17bとは、断熱下地材
1を敷き並べたとき、隣り同士の浅縦溝部17aと浅縦
溝部17aとの間隔が、また、深縦溝部17bと深縦溝
部17bとの間隔が、それぞれ、既存のタルキピッチや
新設の横葺き屋根材の止着ピッチとしてよく用いられる
455mmピッチにすることができるように形成されて
いる。本実施例の場合には、左右に隣り合う断熱下地材
1・1の被横重なり部15と横重なり部16をほぼすっ
かり重ねたときに、418mmになるように設計されて
いる。浅横溝部18aと深横溝部18bも、断熱下地材
1を敷き並べたとき、隣同士の浅横溝部18aと浅横溝
部18aとの間隔が、また、深横溝部18bと深横溝部
18bとの間隔が、それぞれ、既存のモヤピッチや新設
の縦葺き屋根材の止着ピッチとしてよく用いられる60
6mmピッチに合わせて形成されている。このため、左
右方向は既存のタルキに合わせて、軒−棟方向は既存の
モヤに合わせて施工することができる。
【0016】次に、第二実施例の断熱下地材1につい
て、図5から図8により説明する。断熱下地材1は、た
とえば発泡樹脂でできており、本実施例の場合には、上
面側には縦溝部17、横溝部18、通気溝2が形成され
ており、下面側はほぼ平らである。詳述すると、上面側
は、その上に施工される屋根材を載せる上面部11と、
浅縦溝部17aと深縦溝部17b、浅横溝部18aと深
横溝部18bとが形成されている。そして、本実施例の
場合には、縦溝部17と平行に、通気溝2が形成されて
いる。
【0017】上面側の各溝について説明すると、深縦溝
部17bと深縦溝部17bよりも浅い浅横溝部18aが
設けられており、深縦溝部17bは縦支持材4aを挿入
できる幅を有し、浅横溝部18aは横支持材4bを挿入
できる幅を有している。深縦溝部17bに縦支持材4a
を載せたとき、その縦支持材4aの最上位の箇所と浅横
溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう深
縦溝部17bと浅横溝部18aが形成されている。ま
た、深横溝部18bと深横溝部18bよりも浅い浅縦溝
部17aが設けられており、深横溝部18bは横支持材
4bを挿入できる幅を有し、浅縦溝部17aは縦支持材
4aを挿入できる幅を有している。深横溝部18bに横
支持材4bを載せたとき、その横支持材4bの最上位の
箇所と浅縦溝部17aの底面の位置とがほぼ同じ高さに
なるよう深横溝部18bと浅縦溝部17aが形成されて
いる。そして、軒−棟方向および左右方向に断熱下地材
1を並べたときに、浅縦溝部17a同士、深縦溝部17
b同士、浅横溝部18a同士、深横溝部18b同士、通
気溝2同士は連通して配置される。
【0018】施工時、断熱下地材1同士を連結するため
の手段の一例として、断熱下地材1の棟側に棟側被重な
り部13が形成され、軒側に軒側重なり部14が形成さ
れており、棟側被重なり部13に軒側重なり部14を重
ねていく。左右方向は、一側端に被横重なり部15が、
反対側の側端に横重なり部16が形成されており、被横
重なり部15に横重なり部16を重ねていく。このよう
に断熱下地材1同士を連結ながら、各断熱下地材1をモ
ヤやタルキ等固定できる部材に、固定していくのであ
る。本実施例の場合には、断熱下地材1の軒側端に、厚
みの上部を突出させた軒側重なり部14が形成され、棟
側端に、厚みの下部を突出させた棟側被重なり部13が
形成されている。また、断熱下地材1の一側端に、厚み
の上部を突出させた横重なり部16が形成され、反対側
の側端に、厚みの下部を突出させた被横重なり部15が
形成されているが、本発明においては、これらの各部分
の形状を限定するものではない。
【0019】また、本実施例の浅縦溝部17aと深縦溝
部17bとは、左右に隣り合う断熱下地材1・1の被横
重なり部15と横重なり部16をほぼすっかり重ねて敷
き並べたとき、隣り同士の浅縦溝部17aと浅縦溝部1
7aとの間隔が、また、深縦溝部17bと深縦溝部17
bとの間隔は、418mmピッチになるように形成され
ている。浅横溝部18aと深横溝部18bも、断熱下地
材1を敷き並べたとき、隣同士浅横溝部18aと浅横溝
部18aとの間隔が、また、深横溝部18bと深横溝部
18bとの間隔が、それぞれ、既存のモヤピッチや新設
の縦葺き屋根材の止着ピッチとしてよく用いられる60
6mmピッチに合わせて形成されている。このため、左
右方向はタルキに合わせて、軒−棟方向はモヤに合わせ
て施工することができる。
【0020】これまで述べた断熱下地材1の縦溝部17
と横溝部18には、支持材4を載せる。そこで、図9
(ア)(イ)により、この支持材4の実施例について説
明しておく。その支持材4は、図9(ア)の場合には、
支持材4を固定するための止着具Cの頭が突出しないよ
うに中央部分をくぼませた止着部41と、止着部41の
左右の端縁を折り下げた脚部42・42と、脚部42・
42をそれぞれ外側方向に折り曲げた載置部43・43
とから成っている。また、図9(イ)のような形状の支
持材4でもよい。この支持材4は、止着具Cを固定する
ための止着部41と、止着部41の左右の端縁をそれぞ
れ立ち上げた脚部42・42と、脚部42・42をそれ
ぞれ外側方向に折り曲げた載置部43・43とから成っ
ている。これらの支持材4は一例にすぎず、浅縦溝部1
7a及び深縦溝部17bと浅横溝部18a及び深横溝部
18bとに載せることができる幅で、タルキやモヤとい
った下地材に固定でき、かつ屋根材を固定することがで
きる形状や材質であればよい。本明細書中において、前
記支持材4を、縦溝部17に載せる場合には縦支持材4
aと称し、横溝部18に載せる場合には横支持材4bと
称して、説明していく。
【0021】以下に、図10から図43に基づいて、各
種施工態様における、前述の第一実施例・第二実施例を
用いた施工の様子を説明していく。まず、図10〜図2
5は第一実施例の断熱下地材1を下層に用い、第二実施
例の断熱下地材1を上層に用いた屋根の施工例について
説明する。図26〜図43は、第一実施例の断熱下地材
1か第二実施例の断熱下地材1のいずれか一方を用いた
屋根の施工例について説明する。第一実施例の断熱下地
材1と第二実施例の断熱下地材1とを組み合わせた場合
には、高い断熱効果が得られ、断熱下地材1を載せる際
の下地や、断熱下地材1の上に施工する屋根材との組み
合わせはいくつかあるので、順を追って説明する。
【0022】尚、図10・図12・図14・図16・図
18・図20・図22・図24・図26・図18・図3
0・図32において、第一実施例の断熱下地材1の上に
第二実施例の断熱下地材1を載せて示しているが、その
第二実施例の断熱下地材1は、図5に示されたものとは
異なり、浅横溝部18aのみが形成されている。このよ
うに、縦溝部17は、浅縦溝部17aと深縦溝部17b
とを形成し、横溝部18は、深縦溝部17bに載せられ
た縦支持材4aの上面の高さとほぼ同じ高さの底面を有
する浅横溝部18aのみを形成してもよい。
【0023】まず、図10と図11により、既存のモヤ
5の上に施工された既存のスレート瓦8を新設の縦葺き
屋根材を用いて改修する場合を説明する。尚、図10
中、破線で示された縦支持材4aについては、後述す
る。この場合には、第一実施例の断熱下地材1を、既存
のモヤ5及び既存の野地材7の上に施工された既存のス
レート瓦8の上に載せ、第一実施例の断熱下地材1の上
に第二実施例の断熱下地材1を載せる(つまり、第一実
施例の断熱下地材1が下層、第二実施例の断熱下地材1
が上層となる)。次に、上層となっている断熱下地材1
の浅横溝部18aに横支持材4bを載せて、その上から
既存のモヤ5に止着具Cで横支持材4bを固定する。そ
して、上層となっている断熱下地材1の浅横溝部18a
に載せられて既存のモヤ5に固定された横支持材4b
に、新設の縦葺き屋根材を固定するための吊子を所定の
間隔で載せ、止着具で横支持材4bに止着する。そし
て、その吊子を介して新設の縦葺き屋根材を固定してい
く。このとき、上層となっている断熱下地材1には、既
存のモヤピッチとほぼ同じピッチで浅横溝部18aが形
成されているため(段落番号19参照)、横支持材4b
を既存のモヤ5に確実に止着できる。
【0024】また、上層となっている断熱下地材1には
通気溝2があり、さらに、他にも軒−棟方向に連通して
いる縦溝部17や切り欠き条部12などがあるため、そ
れらによって通気がなされ、水蒸気が排出される。外断
熱には水蒸気を排出する機能が求められるが、その要求
に応えるものである。そして、前述の通り通気がされる
ため、輻射熱を下げることができる。
【0025】次に、図12と図13(ア)(イ)によ
り、既存のモヤ5の上に施工された瓦棒葺き屋根9を新
設の縦葺き屋根材で改修する場合を説明する。(なお、
図12中破線で示された縦支持材4aについては後述す
る。)これらの断熱下地材は、第一実施例の断熱下地材
1の上に第二実施例の断熱下地材1を載置しており、第
一実施例の断熱下地材1が下層、第二実施例の断熱下地
材1が上層となる。図12の上層となっている断熱下地
材1は、第二実施例の断熱下地材1であるが、その横溝
部18は、図10同様に、深縦溝部17aよりも浅い浅
横溝部18a一種類が形成されたものである。まず、下
層となっている断熱下地材1を、その切り欠き条部12
が瓦棒91にかぶさるようにして瓦棒葺き屋根9に載せ
る。
【0026】このとき、既存の瓦棒葺き屋根9のピッチ
が455mmなら、図13(ア)のように、左右に隣り
合う断熱下地材1を少し離して載せる。455mm幅の
金属板を用いた418mmピッチの瓦棒葺き屋根9の場
合なら、図13(イ)のように隣り合う断熱下地材1同
士の間隔を狭めて載せることになる(段落番号15参
照)。本実施例の下層となっている断熱下地材1は、左
右の断熱下地材1を少し離した場合でも、被横重なり部
15と横重なり部16が必ず重合するように寸法設定さ
れている。
【0027】このような被横重なり部15に横重なり部
16を重ねながら、瓦棒葺き屋根9の瓦棒91に切り欠
き条部12をかぶせて、断熱下地材1を設置し、その断
熱下地材1の上に上層となる第二実施例の断熱下地材1
を載せる。次に、上層となっている断熱下地材1の浅横
溝部18aに横支持材4bを載せて、その上から止着具
Cを貫通させて既存のモヤ5に固定する。続いて、浅横
溝部18aに載せられて既存のモヤ5に固定された横支
持材4bに、縦葺き屋根材を固定するための吊子を所定
の間隔で載せてから、止着具で横支持材4bに止着す
る。そして、その吊子を介して縦葺き屋根材を固定して
いく。このとき、断熱下地材1には既存のモヤピッチと
ほぼ同じ間隔で浅横溝部18aが形成されているため、
横支持材4bを既存のモヤ5に確実に止着できる。
【0028】また、上層となっている断熱下地材1には
通気溝2があり、さらに、他にも軒−棟方向に連通して
いる縦溝部17や切り欠き条部12などがあるため、そ
れらによって通気がなされ、水蒸気が排出される。外断
熱には水蒸気を排出する機能が求められるが、その要求
に応えるものである。そして、そのように通気がなされ
るため、輻射熱を下げることができるという効果もあ
る。
【0029】図14及び図15は、既存のモヤ5の上に
施工された既存のスレート瓦8を、新設の横葺き屋根材
で改修する場合を示している。まず、第一実施例の断熱
下地材1を、既存のモヤ5及び既存の野地材7の上に施
工された既存のスレート瓦8に載せ、その断熱下地材1
の上に第二実施例の断熱下地材1を載せ、第一実施例の
断熱下地材1を下層、第二実施例の断熱下地材1を上層
とする。次に、上層となっている断熱下地材1の浅縦溝
部17aに縦支持材4aを載せて止着具Cにて既存のモ
ヤ5に固定し、その縦支持材4aに、新設の横葺き屋根
材を固定するための吊子を所定の間隔で止着する。そし
て、その吊子を介して新設の横葺き屋根材を固定してい
く。あるいは、縦支持材4aに横葺き屋根材を止着具で
直接止着してもよい。
【0030】上層となっている断熱下地材1には、新設
の横葺き屋根材を施工するときの止着ピッチで浅縦溝部
17aが形成されており、その浅縦溝部17aに縦支持
材4aを載せて止着具Cで固定し、その上に、新設の横
葺き屋根材を固定ていく。一般に、新設の横葺き屋根材
を固定する縦支持材4aを配置するにあたり、新設の横
葺き屋根材の止着ピッチにあわせて墨出し作業をする
が、本実施例の断熱下地材1は、浅縦溝部17aが新設
の横葺き屋根材の止着ピッチで設けられているため、そ
の浅縦溝部17aに縦支持材4aを載せることで、止着
ピッチに縦支持材4aを配置することができる。こうし
て、墨出し作業を省くことができるものである。
【0031】この図14及び図15の上層となっている
断熱下地材1は、418mmの止着ピッチを想定してい
るため、横重なり部16と被横重なり部15はほぼ隙間
無く重なっているが、この同じ断熱下地材1を455m
mの止着ピッチに対応させるには、横重なり部16と被
横重なり部15を少し左右にずらして、重なり部分を減
らすことで対応できる。このように被横重なり部15と
横重なり部16が設けられているため、一種類の断熱下
地材1で幾種もの止着ピッチに対応することができ、ひ
いては在庫管理も容易になるという効果がある。
【0032】また、上層となっている断熱下地材1には
通気溝2があり、さらに、他にも軒−棟方向に連通して
いる縦溝部17や切り欠き条部12などがあるため、そ
れらによって通気がなされ、水蒸気が排出される。外断
熱には水蒸気を排出する機能が求められるが、その要求
に応えるものである。そして、そのように通気がなされ
るため、輻射熱を下げることができるという効果もあ
る。
【0033】図16及び図17(ア)(イ)は、既存の
モヤ5の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、新設
の横葺き屋根材で改修する場合を示し、第一実施例の断
熱下地材1を下層に、第二実施例の断熱下地材1を上層
にしている。
【0034】このような改修方法の場合には、まず、下
層となっている断熱下地材1を、切り欠き条部12が瓦
棒91にかぶさるようにして、既存の瓦棒葺き屋根9に
載せる。このとき、既存の瓦棒葺き屋根9のピッチが4
55mmなら、図17(ア)のように、下層となってい
る断熱下地材1の被横重なり部15に隣の断熱下地材1
の横重なり部16を少しずらして載せる。455mm幅
の金属板を用いた418mmピッチの既存の瓦棒葺き屋
根9の場合なら、図17(イ)のように下層となってい
る断熱下地材1の被横重なり部15に隣の断熱下地材1
の横重なり部16をほとんどずらすことなく載せる。
【0035】本実施例の下層となっている断熱下地材1
は、左右の断熱下地材1を455mmピッチの既存の瓦
棒葺き屋根に対応させるためにずらした場合でも、被横
重なり部15と横重なり部16が必ず重合するように寸
法設定され、一般に用いられている418mmピッチと
455mmピッチとのいずれの既存の瓦棒葺き屋根にも
用いることができるものである。このように、下層とな
っている断熱下地材1に被横重なり部15と横重なり部
16が設けられているため、同じ断熱下地材1で複数の
既存の瓦棒葺き屋根9のピッチに対応することができ、
ひいては在庫管理も容易になるという効果がある。
【0036】その後、下層となっている断熱下地材1の
上に第二実施例の断熱下地材1を載せ、この上層となっ
ている断熱下地材1の浅縦溝部17aに縦支持材4aを
載せて、その上から止着具Cを貫通させて既存のモヤ5
に固定する。上層となっている断熱下地材1には、新設
の横葺き屋根材を施工するときの止着ピッチで浅縦溝部
17aが形成されており、その浅縦溝部17aに縦支持
材4aを載せて止着具Cで固定する。その上に、新設の
横葺き屋根材を固定するための吊子を所定の間隔で止着
し、その吊子を介して横葺き屋根材を固定していく。ま
たは、横葺き屋根材を直接縦支持材4aに止着してもよ
い。
【0037】一般に、新設の横葺き屋根材を施工するた
めの縦支持材4aの位置決めをするために、墨出し作業
を必要としているが、本実施例は断熱下地材1の浅縦溝
部17aが、新設の横葺き屋根材の止着ピッチで設定さ
れているため、墨出し作業を省くことができるという利
点がある。
【0038】この図16及び図17の上層となっている
断熱下地材1は、新設の横葺き屋根材の止着ピッチとし
て418mmピッチを想定しているため、横重なり部1
6と被横重なり部15はほぼ隙間無く重なっている。こ
の同じ断熱下地材1を455mmの止着ピッチに対応さ
せるには、横重なり部16と被横重なり部15を少し左
右にずらして、重なり部分を減らすことで対応できる。
このように、上層となっている断熱下地材1も被横重な
り部15と横重なり部16が設けられているため、同じ
断熱下地材1で複数の止着ピッチに対応することがで
き、ひいては在庫管理も容易になるという効果がある。
【0039】また、上層となっている断熱下地材1には
通気溝2があり、さらに、他にも軒−棟方向に連通して
いる縦溝部17や切り欠き条部12などがあるため、そ
れらによって通気がなされ、水蒸気が排出される。外断
熱には水蒸気を排出する機能が求められるが、その要求
に応えるものである。そして、そのように通気がなされ
るため、輻射熱を下げることができるという効果もあ
る。
【0040】ここからは、既存のタルキ6下地の上に、
第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断熱下地材1
とを組み合わせて施工する実施例を説明する。図18及
び図19は、既存のタルキ6の上に施工された既存のス
レート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合を示してい
る。この場合には、断熱下地材1を、既存のタルキ6及
び野地材7の上に施工されたスレート瓦8に載せ、第一
実施例の断熱下地材1の上に第二実施例の断熱下地材1
を載せる。続いて、上層となった第二実施例の断熱下地
材1の浅横溝部18aに横支持材4bを載せて、その上
から止着具Cを貫通させて既存のタルキ6に固定する。
さらに、浅横溝部18aに載せられて既存のタルキ6に
固定された横支持材4bに、縦葺き屋根材を固定するた
めの吊子を所定の間隔で載せてから、止着具で横支持材
4bに止着する。そして、その吊子に縦葺き屋根材を施
工していく。このとき、断熱下地材1には新設の縦葺き
屋根材の止着ピッチとほぼ同じ間隔で浅横溝部18aが
形成されているため、浅横溝部18aに横支持材4bを
配置していくことで、本実施例の場合には、横支持材4
bをほぼ606mmピッチでタルキ6に確実に止着でき
る。(段落番号19参照)また、断熱下地材1には通気
溝2があり、さらに、他にも軒−棟方向に連通している
箇所があるため、それらによって通気がなされ、水蒸気
が排出される。外断熱には水蒸気を排出する機能が求め
られるが、その要求に応えるものである。そして、その
ように通気がなされるため、輻射熱を下げることができ
る。
【0041】図20及び図21は、既存のタルキ6上に
施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改
修する場合を示している。この場合には、第一実施例の
断熱下地材1を、その切り欠き条部12が瓦棒91にか
ぶさるようにして瓦棒葺き屋根9に載せる。このとき、
瓦棒葺き屋根9のピッチが455mmなら、図21のよ
うに、左右に隣り合う断熱下地材1・1を少し離して載
せる。455mm幅の金属板を用いた418mmピッチ
の瓦棒葺き屋根9の場合なら、隣り合う断熱下地材1・
1同士の間隔を狭めて載せることになる。本実施例の断
熱下地材1は、左右の断熱下地材1・1を少し離した場
合でも、被横重なり部15と横重なり部16が必ず重合
するように寸法設定されている。また、その重なりも、
このように、瓦棒葺き屋根9の異なるピッチを想定して
調整できるようにしてある。いずれの場合にも、第一実
施例の断熱下地材1の上に第二実施例の断熱下地材1を
載せる。次に、上層である第二実施例の断熱下地材1の
浅横溝部18aに横支持材4bを載せて、その上から止
着具Cを貫通させて既存のタルキ6に固定する。続い
て、浅横溝部18aに載せられてタルキ6に固定された
横支持材4bに、縦葺き屋根材を固定するための吊子を
所定の間隔で載せてから、止着具で止着する。そして、
その吊子に縦葺き屋根材を施工していく。このとき、上
層である第二実施例の断熱下地材1には新設の縦葺き屋
根材の止着ピッチとほぼ同じ間隔で浅横溝部18aが形
成されている。このため、浅横溝部18aに横支持材4
bを配置していくことで、本実施例の場合には、横支持
材4bをほぼ606mmピッチでタルキ6に確実に止着
できる。また、この断熱下地材1には通気溝2があり、
さらに、他にも軒−棟方向に連通している箇所があるた
め、前述の効果を得ることができる。
【0042】図22及び図23は、既存のタルキ6の上
に施工された既存のスレート瓦8を、横葺き屋根材で改
修する場合を示している。まず、第一実施例の断熱下地
材1を、既存のタルキ6及び野地材7の上に施工された
既存のスレート瓦8に載せ、第一実施例の断熱下地材1
の上に第二実施例の断熱下地材1を載せる。このとき、
上層である第二実施例の断熱下地材1の浅縦溝部17a
が既存のタルキ6の上に位置するように被横重なり部1
5と横重なり部16とを調整し、浅縦溝部17aに縦支
持材4aを載せて、その上から止着具Cを既存のタルキ
6に貫通させて固定する。続いて、浅縦溝部17aに載
せられて既存のタルキ6に固定された縦支持材4aに、
横葺き屋根材を固定するための吊子を所定の間隔で載せ
てから、止着具で縦支持材4aに止着する。そして、そ
の吊子に横葺き屋根材を施工していく。あるいは、横葺
き屋根材を、直接縦支持材4aに止着していく。また、
この断熱下地材1には通気溝2があり、さらに、他にも
軒−棟方向に連通している箇所があるため、前述の効果
を得ることができる。
【0043】図24及び図25は、既存のタルキ6及び
野地材7の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、横
葺き屋根材で改修する場合を示している。この場合に
は、まず、その切り欠き条部12が瓦棒91にかぶさる
ようにして第一実施例の断熱下地材1を既存の瓦棒葺き
屋根9に載せる。このとき、既存の瓦棒葺き屋根9のピ
ッチが455mmなら、図25のように、左右に隣り合
う断熱下地材1・1を少し離して載せる。455mm幅
の金属板を用いた418mmピッチの瓦棒葺き屋根9の
場合なら、隣り合う断熱下地材1・1同士の間隔を狭め
て載せることになる。本実施例の断熱下地材1は、左右
の断熱下地材1・1を少し離した場合でも、被横重なり
部15と横重なり部16が必ず重合し、どちらの瓦棒葺
き屋根9にも対応するように寸法設定されている。いず
れの場合にも、第一実施例の断熱下地材1の上に第二実
施例の断熱下地材1を載せる。このとき、上層である第
二実施例の断熱下地材1の浅縦溝部17aが既存のタル
キ6の上に位置するように、被横重なり部15と横重な
り部16とを調整して配置する。次に、その浅縦溝部1
7aに縦支持材4aを載せて、その上から止着具Cを貫
通させて既存のタルキ6に固定する。続いて、浅縦溝部
17aに載せられて既存のタルキ6に固定された縦支持
材4aに、横葺き屋根材を固定するための吊子を所定の
間隔で載せてから、止着具で止着する。そして、その吊
子に横葺き屋根材を施工していく。このとき、第二実施
例の断熱下地材1の被横重なり部15と横重なり部16
とで左右方向の重なりを調整することができるため、浅
縦溝部17aに縦支持材4aを配置していくことで、縦
支持材4aを既存のタルキ6に止着できる。また、断熱
下地材1には通気溝2があり、さらに、他にも軒−棟方
向に連通している箇所があるため、前述の通りの効果を
得ることができる。
【0044】続いて、図10及び図12の破線で示した
縦支持材4aについて説明しておく。まず、図10から
説明する。図10は、既存のモヤ5の上に施工された既
存のスレート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合を示
している。モヤ5は通常606mmピッチで施工されて
いるが、軒先や棟などの部位ではその間隔が調整されて
いることがある。また、左右方向にまっすぐに芯が通っ
ていない場合もある。このような場合には、まず、上層
である第二実施例の断熱下地材1の深縦溝部17bに縦
支持材4aを載せて(図10中破線部)既存のモヤ5に
固定する。次に、その縦支持材4a上に交差させて、浅
横溝部18aに横支持材4bを載せ、それを深縦溝部1
7b上に位置する縦支持材4aに止着する。
【0045】図12は、既存のモヤ5の上に施工された
既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改修する場合
を示している。モヤ5は通常606mmピッチで施工さ
れているが、軒先や棟などの部位ではその間隔が調整さ
れていることがある。また、左右方向にまっすぐに芯が
通っていない場合もある。このような場合にも図10同
様に、上層である第二実施例の断熱下地材1の深縦溝部
17bに縦支持材4aを載せて(図12中破線部)既存
のモヤ5に固定する。次に、その縦支持材4a上に交差
させて、浅横溝部18aに横支持材4bを載せ、それを
深縦溝部17b上に位置する縦支持材4aに止着する。
【0046】さらに、図示していないが、上層である第
二実施例の断熱下地材1の浅縦溝部17aがタルキ6の
上に位置していない場合について説明する。たとえば、
図22や図24において、断熱下地材1の浅縦溝部17
aがタルキ6上からずれて並べられていたとする。この
ような場合には、まず、その断熱下地材1の深横溝部1
8bに横支持材4bを載せて、タルキ6に固定する。次
に、深横溝部18bに載せられた横支持材4b上に交差
させて、浅縦溝部17aに縦支持材4aを載せてから、
深横溝部18bに載せられて固定された横支持材4bに
止着する。
【0047】これまで述べてきた第一実施例の断熱下地
材1と第二実施例の断熱下地材1との組み合わせによる
施工は、スレート瓦8と瓦棒葺き屋根9の改修で説明し
てきたが、金属製横葺き屋根材の改修にも使える。ま
た、新築の場合にも施工することができる。しかし、本
発明に係る第一実施例の断熱下地材1と第二実施例1の
縦溝部17・17には、浅縦溝部17a・17aと深縦
溝部17b・17bとがあり、横溝部18・18には、
浅横溝部18a・18aと深横溝部18b・18bとが
ある。そして、それぞれの縦溝部17・17と横溝部1
8・18とに支持材4を挿入することができ、支持材4
を交差させて挿入することもできる。このため、既存の
下地がモヤ5であってもタルキ6であっても、また、既
存のモヤ6の配置が不揃いの場合でも対応でき、タルキ
6ピッチが現場によって多少異なっていても対応できる
ので、改修に適したものとなっている。これまでは、第
一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断熱下地材1と
の組み合わせにより、上層となる第二実施例の断熱下地
材1の浅横溝部18aまたは浅縦溝部17aに支持材4
を載せ、その支持材4に屋根材を固定していく施工の実
施例を説明してきた。ここからは、前述の第一実施例及
び第二実施例の断熱下地材1のうち、第一実施例の断熱
下地材1のみ、または第二実施例の断熱下地材1のみを
用いた施工の実施例について説明する。それらは、施工
後の屋根の高さや工事代金などを考慮して、比較的高さ
が低くコストもかからないものを求められた場合などに
用いられる。
【0048】まず、図26から図33により、第二実施
例の断熱下地材1を用いてスレート瓦8を改修する実施
例を説明する。図26と図27は、既存のモヤ5の上に
スレート瓦8が施工してある場合に、縦葺き屋根材を施
工する例を示している。この場合には、まず、第二実施
例の断熱下地材1を既存のスレート瓦8の上に並べる。
左右方向は、被横重なり部15に、隣りに施工する断熱
下地材1の横重なり部16を載せ、棟側被重なり部13
に、次の段に施工する断熱下地材1の軒側重なり部14
を載せていく。このとき、隣り合う断熱下地材1の浅縦
溝部17a・17a同士及び浅横溝部18a・18a同
士を連通させて並べていく。また、既存のモヤ5上に、
浅横溝部18aが位置するように載せる。次に、浅横溝
部18aに横支持材4bを載せて、止着具Cを貫通させ
て既存のモヤ5に固定する。続いて、既存のモヤ5に固
定されている横支持材4bに吊子を固定し、その吊子に
縦葺き屋根材を施工していく。
【0049】図28と図29は、既存のモヤ5の上にス
レート瓦8が施工してある場合に、横葺き屋根材を施工
する例を示している。この場合には、まず、第二実施例
の断熱下地材1を既存のスレート瓦8の上に並べる。左
右方向は、被横重なり部15に、隣りに施工する断熱下
地材1の横重なり部16を載せ、棟側被重なり部13
に、次の段に施工する断熱下地材1の軒側重なり部14
を載せていく。このとき、隣り合う断熱下地材1の浅縦
溝部17a・17a同士及び浅横溝部18a・18a同
士を連通させて並べていく。次に、浅縦溝部17aに縦
支持材4aを載せて、止着具Cを貫通させて既存のモヤ
5に固定する。続いて、既存のモヤ5に固定されている
縦支持材4aに横葺き屋根材を直接固定するか、または
吊子を用いて施工していく。
【0050】図30と図31は、既存のタルキ6の上に
スレート瓦8が施工してある場合に、縦葺き屋根材を施
工する例を示している。この場合には、まず、第二実施
例の断熱下地材1を既存のスレート瓦8の上に並べる。
左右方向は、被横重なり部15に、隣りに施工する断熱
下地材1の横重なり部16を載せ、棟側被重なり部13
に、次の段に施工する断熱下地材1の軒側重なり部14
を載せていく。このとき、隣り合う断熱下地材1の浅縦
溝部17a・17a同士及び浅横溝部18a・18a同
士を連通させて並べていく。次に、浅横溝部18aに横
支持材4bを載せて、止着具Cを貫通させて既存のタル
キ6に固定する。続いて、既存のタルキ6に固定されて
いる横支持材4bに吊子を固定し、その吊子に縦葺き屋
根材を施工していく。
【0051】図32と図33は、既存のタルキ6の上に
スレート瓦8が施工してある場合に、横葺き屋根材を施
工する例を示している。この場合には、まず、第二実施
例の断熱下地材1を既存のスレート瓦8の上に並べる。
左右方向は、被横重なり部15に、隣りに施工する断熱
下地材1の横重なり部16を載せ、棟側被重なり部13
に、次の段に施工する断熱下地材1の軒側重なり部14
を載せていく。このとき、隣り合う断熱下地材1の浅縦
溝部17a・17a同士及び浅横溝部18a・18a同
士を連通させて並べていく。また、既存のタルキ6の上
に、浅縦溝部17aが位置するように、被横重なり部1
5と横重なり部16を調整して並べる。次に、浅縦溝部
17aに縦支持材4aを載せて、止着具Cを貫通させて
既存のタルキ6に固定する。続いて、既存のタルキ6に
固定されている縦支持材4aに横葺き屋根材を直接固定
するか、または吊子を用いて施工していく。
【0052】尚、前述した図26の場合にも、深縦溝部
17bに縦支持材4aを載せて既存のモヤ5に止着し、
その縦支持材4aに交差させて浅横溝部18aに横支持
材4bを載せてから、深縦溝部17b上の縦支持材4a
に止着して、縦葺き屋根材を施工してもよい。続いて
は、前述の断熱下地材1のうち、第一実施例の断熱下地
材1のみを用いた施工の実施例について説明する。
【0053】図34から図37が既存のスレート瓦8の
上に断熱下地材1を用いた場合であり、図38から図4
1が既存の瓦棒葺き屋根9の上に断熱下地材1を用いた
場合である。図34は、第一実施例の断熱下地材1を用
いて、既存のモヤ5の上に施工された既存のスレート瓦
8を、縦葺き屋根材で改修する場合を示している。この
場合には、これまで述べたような方法で断熱下地材1を
左右方向・軒−棟方向に敷き並べていく。そして、浅横
溝部18aに横支持材4bを載せて既存のモヤ5に止着
具Cで固定する。さらに、その横支持材4bに吊子を止
着し、その吊子に縦葺き屋根材を固定していく。図34
中に破線で示した縦支持材4aは、前述した通り、軒や
棟などで既存のモヤ5ピッチが異なったり、左右方向の
既存のモヤ5の芯がまっすぐに出ていなかったりした場
合を示している。この場合には、深縦溝部17bに縦支
持材4aを先に入れておき、既存のモヤ5に固定する。
そして、その縦支持材4aに交差させて浅横溝部18a
に横支持材4bを載せて、深縦溝部17b上の縦支持材
4aに止着するのである。
【0054】図35は、第一実施例の断熱下地材1を用
いて、既存のモヤ5の上に施工された既存のスレート瓦
8を、横葺き屋根材で改修する場合を示している。この
場合には、これまで述べたような方法で断熱下地材1を
左右方向・軒−棟方向に敷き並べていく。そして、浅縦
溝部17aに縦支持材4aを載せて既存のモヤ5に止着
具Cで固定する。さらに、その縦支持材4aに吊子を止
着して横葺き屋根材を施工するか、または直接縦支持材
4aに横葺き屋根材を固定していく。
【0055】図36は、第一実施例の断熱下地材1を用
いて、既存のタルキ6の上に施工された既存のスレート
瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合を示している。こ
の場合には、これまで述べたような方法で断熱下地材1
を左右方向・軒−棟方向に敷き並べていく。そして、浅
横溝部18aに横支持材4bを載せて既存のタルキ6に
止着具Cで固定する。さらに、その横支持材4bに吊子
を止着して縦葺き屋根材を施工する。
【0056】図37は、第一実施例の断熱下地材1を用
いて、既存のタルキ5の上に施工された既存のスレート
瓦8を、横葺き屋根材で改修する場合を示している。こ
の場合には、これまで述べたような方法で断熱下地材1
を左右方向・軒−棟方向に敷き並べていく。そして、深
横溝部18bに横支持材4bを載せて既存のタルキ6に
固定する。次に、その横支持材4bに交差させて浅縦溝
部17aに縦支持材4aを載せて横支持材4bに止着具
で固定する。さらに、縦支持材4aに吊子を止着して横
葺き屋根材を施工するか、または直接縦支持材4aに横
葺き屋根材を固定していく。浅縦溝部17aの位置を、
既存のタルキ6の位置に合わせたならば、深横溝部18
bに横支持材4bを載せなくて済む。その場合には、浅
縦溝部17aを既存のタルキ6の上に位置させ、その浅
縦溝部17aに縦支持材4aを載せて、既存のタルキ6
に止着具Cで固定する。
【0057】図38は、第一実施例の断熱下地材1を用
いて既存のモヤ5の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根
9を、縦葺き屋根材で改修する場合を示している。この
場合には、断熱下地材1を、その切り欠き条部12が瓦
棒91にかぶさるようにして瓦棒葺き屋根9に載せる。
このとき、瓦棒葺き屋根9のピッチが455mmなら、
左右に隣り合う断熱下地材1・1を少し離して載せる。
455mm幅の金属板を用いた418mmピッチの瓦棒
葺き屋根9の場合なら、隣り合う断熱下地材1・1同士
の間隔を調整して狭めて載せることになる。本実施例の
断熱下地材1は、前述の通り、左右の断熱下地材1・1
を少し離した場合でも、被横重なり部15と横重なり部
16が必ず重合するように寸法設定されている。次に、
浅横溝部18aに横支持材4bを載せて、その上から止
着具Cを貫通させて既存のモヤ5に固定する。続いて、
浅横溝部18aに載せられて既存のモヤ5に固定された
横支持材4bに、縦葺き屋根材を固定するための吊子を
所定の間隔で載せてから、止着具で止着する。そして、
その吊子に縦葺き屋根材を施工していく。このとき、断
熱下地材1には既存のモヤ5ピッチとほぼ同じ間隔で浅
横溝部18aが形成されているため、浅横溝部18aに
横支持材4bを配置していくことで、横支持材4bをほ
ぼ606mmピッチで既存のモヤ5に確実に止着でき
る。図38中破線で示した縦支持材4aは、前述した通
りであり、浅横溝部18aに横支持材4bを載せる前
に、深縦溝部17bに縦支持材4aを載せて既存のモヤ
5に止着した場合を示している。
【0058】図39は、既存のモヤ5の上に施工された
既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根材で改修する場合
を示している。この場合には、第一実施例の断熱下地材
1を、その切り欠き条部12が瓦棒91にかぶさるよう
にして瓦棒葺き屋根9に載せる。このとき、瓦棒葺き屋
根9のピッチが455mmなら、左右に隣り合う断熱下
地材1・1を少し離して載せる。455mm幅の金属板
を用いた418mmピッチの瓦棒葺き屋根9の場合な
ら、隣り合う断熱下地材1・1同士の間隔を狭めて載せ
ることになる。本実施例の断熱下地材1は、前述の通
り、左右の断熱下地材1・1を少し離した場合でも、被
横重なり部15と横重なり部16が必ず重合するように
寸法設定されている。次に、浅縦溝部17aに縦支持材
4aを載せて、その上から止着具Cを貫通させて既存の
モヤ5に固定する。続いて、浅縦溝部17aに載せられ
て既存のモヤ5に固定された縦支持材4aに、横葺き屋
根材を止着具で直接固定するか、吊子を用いて横葺き屋
根材を施工していく。このとき、断熱下地材1には新設
の横葺き屋根材の止着ピッチとほぼ同じ間隔で浅縦溝部
17aが形成されているため、縦支持材4aを浅縦溝部
17aの間隔で既存のモヤ5に固定していくことで、そ
の上に施工する横葺き屋根材の固定ピッチが揃う。
【0059】図40は、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改修する場
合を示している。この場合には、第一実施例の断熱下地
材1を、その切り欠き条部12が瓦棒91にかぶさるよ
うにして瓦棒葺き屋根9に載せる。このとき、瓦棒葺き
屋根9のピッチが455mmなら左右に隣り合う断熱下
地材1・1を少し離し、ピッチが418mmなら付ける
ようにして載せることになる。本実施例の断熱下地材1
は、前述の通り、左右の断熱下地材1・1を少し離した
場合でも、被横重なり部15と横重なり部16が必ず重
合するように寸法設定されている。いずれの場合にも、
浅横溝部18aに横支持材4bを載せて、その上から止
着具Cを貫通させて既存のタルキ6に固定する。続い
て、浅横溝部18aに載せられて既存のタルキ6に固定
された横支持材4bに、縦葺き屋根材を固定するための
吊子を所定の間隔で載せてから、止着具で止着する。そ
して、その吊子に縦葺き屋根材を施工していく。このと
き、断熱下地材1には既存のモヤ5ピッチ及び新設の縦
葺き屋根材の止着ピッチとほぼ同じ間隔で浅横溝部18
aが形成されているため、浅横溝部18aに横支持材4
bを配置していくことで、横支持材4bをほぼ606m
mピッチでタルキ6に確実に止着できる。
【0060】図41は、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根材で改修する場
合を示している。この場合には、第一実施例の断熱下地
材1を、その切り欠き条部12が瓦棒91にかぶさるよ
うにして瓦棒葺き屋根9に載せる。このとき、瓦棒葺き
屋根9のピッチが455mmなら左右に隣り合う断熱下
地材1・1を少し離し、ピッチが418mmなら付ける
ようにして載せることになる。本実施例の断熱下地材1
は、前述の通り、左右の断熱下地材1・1を少し離した
場合でも、被横重なり部15と横重なり部16が必ず重
合するように寸法設定されている。次に、深横溝部18
bに横支持材4bを載せて既存のタルキ6に固定する。
続いて、その横支持材4bに交差させて浅縦溝部17a
に縦支持材4aを載せ、それを深横溝部18bに載せら
れて固定された横支持材4bに止着具で固定する。そし
て、浅縦溝部17aの上の縦支持材4aに、横葺き屋根
材を直接止着具で固定するか、吊子を用いて止着具で止
着する作業を繰り返していく。このとき、断熱下地材1
には新設の横葺き屋根材のピッチとほぼ同じ間隔で浅縦
溝部17aが形成されているため、浅縦溝部17aに載
せられて固定された縦支持材4aの間隔で、その上に施
工する横葺き屋根材を固定することができる。
【0061】ここまでは、第一実施例の断熱下地材1ま
たは第二実施例の断熱下地材1のみを用いた場合を説明
してきた。これらの場合でも、軒−棟方向に連通してい
る箇所があるため、前述の効果を得ることができる。以
上述べてきた通り、本発明に係る第一実施例の断熱下地
材1と第二実施例の断熱下地材1を用いたならば、第一
実施例の断熱下地材1のみを用いて施工することもでき
るし、第二実施例の断熱下地材1のみを用いて施工する
こともできるし、組み合わせて施工することもできる。
しかも、既存の下地がモヤ5であってもタルキ6下地で
あっても使えるし、瓦棒葺き屋根9などの改修にも使え
るし、支持材4の上に施工する屋根材も、横葺きでも縦
葺きでもよい。
【0062】本発明に係る断熱下地材1・2が、瓦棒葺
き屋根9などの改修に適していることを説明してきた。
そこで、図42(ア)(イ)と図43とにより、瓦棒葺
き屋根9の改修について再度説明しておく。それらは、
既存の瓦棒葺き屋根9によく見られるタイプを示してい
る。図42(ア)は、比較的瓦棒91の高さが高く幅が
狭いものである。そして、(ア)は、455mm幅の金
属板を用いた418mmピッチによる施工の場合であ
り、(イ)は、金属板の板取りに関係なく、施工ピッチ
を455mmにした場合を示している。また、図43
は、図42(ア)(イ)よりも瓦棒91の高さが低く幅
が広い瓦棒葺き屋根9を示している。本発明に係る第一
実施例の断熱下地材1を用いたならば、左右方向の間隔
を調整して被横重なり部15と横重なり部16を重合す
ることで、どちらのタイプの瓦棒葺き屋根9でも改修す
ることができる。また、切り欠き条部12も、どちらの
瓦棒91にも対応できるような形状に設計されており、
瓦棒91の上面と左右との隙間により通気も可能とな
る。
【0063】これまで述べた断熱下地材1と断熱下地材
1とには、さまざまな実施例が考えられる。たとえば、
これまでは、棟側被重なり部13に、次の段に配置する
断熱下地材1の軒側重なり部14を重ね、縦溝部17及
び切り欠き条部12を軒−棟方向に連通させる実施例に
ついて述べてきた。しかし、第一実施例の断熱下地材1
と第二実施例の断熱下地材1とを組み合わせて用いる場
合、どちらか一方の層の断熱下地材1の軒−棟方向を重
ねずに突きつけにしてもよい。あるいは、断熱下地材1
の左右の重なりにおいて、上に載る側を左右逆にしても
よい。さらに、左右及び軒−棟の接続箇所を、横向きの
凹と横向きの凸との組み合わせにしてもよい。
【0064】断熱下地材1は、これまで述べた実施例で
は、一種類のみを用いて、改修する瓦棒葺き屋根9のピ
ッチが455mmであっても418mmであっても、必
ず切り欠き条部12が瓦棒葺き屋根9の瓦棒91の上に
位置するように、被横重なり部15と横重なり部16を
調整することができることを特徴としていた。しかし、
切り欠き条部12が左右に分かれている断熱下地材1を
つなぎ合わせて配置してもよいし、切り欠き条部12の
上で断熱下地材1を左右に分けて、瓦棒葺き屋根9の瓦
棒91と瓦棒91の間に落とし込むようなものでもよ
い。
【0065】さらに、上面に形成された縦溝部17や横
溝部18については、次のような実施例も考えられる。
たとえば、施工する現場を限定するならば、断熱下地材
1に形成されている縦溝部17と横溝部18において、
深縦溝部17bまたは深横溝部18bのどちらかを無く
してもよい。また、それらの両方を無くしてもよい。第
一実施例の断熱下地材1は、第二実施例の断熱下地材1
の下面側に組み合わせて用いる場合には、上面部11に
縦溝部17及び横溝部18を形成せず、平らなままのも
のでもよい。逆に、第二実施例の断熱下地材1に形成さ
れているような通気溝2を形成してもよい。他の実施例
としては、次のようなことも考えられる。切り欠き条部
12の左右の斜面に、軒−棟方向に連続するか、または
部分的な突起を形成してもよい。この突起を瓦棒葺き屋
根9の瓦棒91にはまる形状にしておき、瓦棒91に、
その突起をはめることで、断熱下地材1が風で飛ばない
ようにしたり、軒−棟方向に位置決めしたりすることが
できる。
【0066】さらに、図44(ア)(イ)(ウ)によ
り、断熱下地材1の他の実施例について説明する。図4
4(ア)(イ)(ウ)は、断熱下地材1の他の実施例で
あり、図9(イ)の支持材4に合わせて溝を形成してあ
る。(ア)は、浅縦溝部17aを切り欠き条部12の上
に形成したものである。この場合には、既存のタルキ6
の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を横葺き屋根材
で改修するときに、その浅縦溝部17aに縦支持材4a
を載せて止着具Cを打ち込むことで、既存のタルキ6に
確実に止着することができる。このため、あらかじめ横
支持材を深横溝部に施工しておく材料と手間を省くこと
ができる。(イ)(ウ)は、(ア)の浅縦溝部17aを
残したまま、さらに浅縦溝部17aを形成したものであ
る。(イ)は、既存のモヤ5の上に施工された瓦棒葺き
屋根9を改修する場合を示している。図示していない
が、既存のモヤ5からは瓦棒葺き屋根9の吊子を止める
ためのボルトが突出していることが多い。この場合に
は、瓦棒葺き屋根9の瓦棒91の位置を避けて縦支持材
4aを止着しなければならない。このような場合には、
(イ)のように、切り欠き条部12の上ではない方の浅
縦溝部17aに縦支持材4aを載せて、既存のモヤ5に
止着具Cを打ち込む。(ウ)は、(イ)の断熱下地材1
を用いて、既存のタルキ6の上に施工された瓦棒葺き屋
根9を改修する場合を示している。この場合には、
(イ)と同じ断熱下地材1を用いて、(ア)同様に、軒
−棟方向において、前述のボルトを避けて既存のタルキ
6上で位置をずらして縦支持材4aを止めるための止着
具Cを打ち込めばよい。(ア)とは異なり、このよう
に、両方の場合に使うことができる。
【0067】これまで述べた通り、本発明に係る断熱下
地材1を用いたならば、断熱効果を保ち、かつ、改修に
も使えるし、その上には横葺き屋根材も縦葺き屋根材も
葺くことができる。これまでの説明では、アスファルト
ルーフィングなどの防水紙の記述がないが、敷いても敷
かなくてもよい。また、敷く場合にも、断熱下地材1の
下でも上でもよい。支持材4の施工も、断熱下地材1を
敷き並べながら固定してもよいし、帯状ゴムや仮止めの
止着具・両面接着テープなどによる固定ののちに、支持
材4だけを後から止着していってもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る断熱下地材を用いたなら
ば、モヤ下地の上に縦葺き屋根材を葺くこともできれ
ば、横葺き屋根材を葺くこともでき、タルキ下地の上に
縦葺き屋根材を葺くこともできれば、横葺き屋根材を葺
くこともできる。また、軒と棟に通気口を設けるなら
ば、縦溝部を空気が流通して水蒸気を排出し通気機能を
果たすため、断熱効果の高い断熱下地材を提供すること
ができる。請求項1により、断熱下地材に形成された浅
横溝部に横支持材を載せてモヤに固定し、その横支持材
に縦葺き屋根材を施工していくことができる。請求項2
により、断熱下地材に形成された浅縦溝部に縦支持材を
載せてタルキに固定し、その縦支持材に横葺き屋根材を
施工していくことができる。請求項3により、深縦溝部
または深横溝部に位置する支持材を下地に止着し、その
支持材に交差させて浅縦溝部または浅横溝部に、さらに
支持材を載せて下段の支持材に固定し、上段の支持材に
屋根材を固定することで、下地がモヤでもタルキでも、
また、上段の支持材に固定する屋根材が縦葺きでも横葺
きでも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断熱下地材1の第一実施例の斜視
図である。
【図2】本発明に係る断熱下地材1の第一実施例の平面
図である。
【図3】本発明に係る断熱下地材1の第一実施例の右側
面図である。
【図4】本発明に係る断熱下地材1の第一実施例の正面
図である。
【図5】本発明に係る断熱下地材1の第二実施例の斜視
図である。
【図6】本発明に係る断熱下地材1の第二実施例の平面
図である。
【図7】本発明に係る断熱下地材1の第二実施例の右側
面図である。
【図8】本発明に係る断熱下地材1の第二実施例の正面
図である。
【図9】(ア)(イ)は、支持材4の実施例の説明図で
ある。
【図10】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存のスレート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合の
実施例を示す説明図である。
【図11】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存のスレート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合の
実施例を示す説明図である。
【図12】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図13】(ア)(イ)は、第一実施例の断熱下地材1
と第二実施例の断熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5
の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根
材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図14】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存のスレート瓦8を、横葺き屋根材で改修する場合の
実施例を示す説明図である。
【図15】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存のスレート瓦8を、横葺き屋根材で改修する場合の
実施例を示す説明図である。
【図16】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5の上に施工された
既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図17】(ア)(イ)は、第一実施例の断熱下地材1
と第二実施例の断熱下地材1とを用いて、既存のモヤ5
の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根
材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図18】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存のスレート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図19】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存のスレート瓦8を、縦葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図20】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改修する場
合の実施例を示す説明図である。
【図21】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺き屋根材で改修する場
合の実施例を示す説明図である。
【図22】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存のスレート瓦8を、横葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図23】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存のスレート瓦8を、横葺き屋根材で改修する場合
の実施例を示す説明図である。
【図24】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根材で改修する場
合の実施例を示す説明図である。
【図25】第一実施例の断熱下地材1と第二実施例の断
熱下地材1とを用いて、既存のタルキ6の上に施工され
た既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺き屋根材で改修する場
合の実施例を示す説明図である。
【図26】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図27】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図28】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図29】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図30】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図31】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図32】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図33】第二実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図34】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図35】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺き
屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図36】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、縦葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図37】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存のスレート瓦8を、横葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図38】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、縦葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図39】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
モヤ5の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、横葺
き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図である。
【図40】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、縦
葺き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図であ
る。
【図41】第一実施例の断熱下地材1を用いて、既存の
タルキ6の上に施工された既存の瓦棒葺き屋根9を、横
葺き屋根材で改修する場合の実施例を示す説明図であ
る。
【図42】(ア)(イ)は、本発明に係る第一実施例の
断熱下地材1と瓦棒葺き屋根9の関係を示す説明図であ
る。
【図43】本発明に係る第一実施例の断熱下地材1と瓦
棒葺き屋根9の関係を示す説明図である。
【図44】(ア)(イ)(ウ)は、断熱下地材1の他の
実施例を示す説明図である。
【図45】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1 断熱下地材 11 上面部 12 切り欠き条部 13 棟側被重なり部 14 軒側重なり部 15 被横重なり部 16 横重なり部 17 縦溝部 17a 浅縦溝部 17b 深縦溝部 18 横溝部 18a 浅横溝部 18b 深横溝部 2 通気溝 4 支持材 4a 縦支持材 4b 横支持材 41 止着部 42 脚部 43 載置部 5 モヤ 6 タルキ 7 野地材 8 スレート瓦 9 瓦棒葺き屋根 91 瓦棒 C 止着具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に縦溝部と該縦溝部よりも浅い横溝
    部が設けられており、縦溝部は縦支持材を挿入できる幅
    を有し、横溝部は横支持材を挿入できる幅を有してお
    り、縦溝部に縦支持材を載せたとき、該縦支持材の最上
    位の箇所と前記横溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さに
    なるよう前記縦溝部と横溝部が形成されている断熱下地
    材。
  2. 【請求項2】 上面に横溝部と該横溝部よりも浅い縦溝
    部が設けられており、横溝部は横支持材を挿入できる幅
    を有し、縦溝部は縦支持材を挿入できる幅を有してお
    り、横溝部に横支持材を載せたとき、該横支持材の最上
    位の箇所と前記縦溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さに
    なるよう前記横溝部と縦溝部が形成されている断熱下地
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の断熱下地材の、
    縦溝部に縦支持材を載せ、横溝部に横支持材を載せ、縦
    支持材と横支持材とが交差している下地構造。
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