JPH083252B2 - 縦葺き屋根の外設取付構造および施工方法 - Google Patents

縦葺き屋根の外設取付構造および施工方法

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JPH083252B2
JPH083252B2 JP5029120A JP2912093A JPH083252B2 JP H083252 B2 JPH083252 B2 JP H083252B2 JP 5029120 A JP5029120 A JP 5029120A JP 2912093 A JP2912093 A JP 2912093A JP H083252 B2 JPH083252 B2 JP H083252B2
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渡辺  悟
昇 山坂
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元旦ビューティ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縦葺き屋根の外設取付構
造および施工方法に関し、屋根面に設置される各種の外
設部材たとえば雪止め金具や避雷導体金具、パイプ、ソ
ーラシステム等の支持金具等を取り付けるのに有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、縦葺き屋根上に雪止め金具等を取
り付ける場合、たとえば実開平1-118528号公報に示され
ているように、屋根板に釘(ビス)等を直接打ち込み固
定していた。しかしながら、屋根板に釘孔を開けてしま
うような直接固定式の取付構造では、屋根面に露出して
いる釘打ち部から雨水が侵入するばかりでなく、側方か
ら釘打ちを行うために取付作業も容易ではない問題があ
った。
【0003】また、実公平3-52329 号公報および実開平
4-75029 号公報に示されているように、ハゼ部等を金具
によって挟み、ボルトで締着して取り付けているものも
あるが、ボルトを締着する強さを一定にすることが困難
であり、その結果、締着力が不足すると固定不備による
ズレが生じ、強すぎると屋根板自体を破損させてしまう
危惧があった。
【0004】そして、これらの従来例に共通している施
工上の問題として、屋根を葺く作業工程と、雪止め金
具、アンテナ等のワイヤ支持金具、その他のものを取り
付ける作業工程に、別けて施工しているため、たとえば
雪止め金具の取付位置が曖昧になりやすいことによる調
整負担を避けられない問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、雪止め金具等の外設部材を取り付ける際に、屋根面
の雨仕舞が損なわれたり、屋根の破損、外設部材の取り
付け不良等が発生しやすいと言う構造上の不備を抱えて
いることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めに、縦葺き屋根の外設取付構造では、下地上に左右側
縁を立ち上げて側縁部を備えた縦葺き屋根板を敷設し、
左右に隣接する側縁部間をカバー部材で覆う縦葺き屋根
板に上部金具と下部金具からなる取付部材を介して外設
部材を取り付ける縦葺き屋根板の外設取付構造にあっ
て、前記下部金具は、少なくとも上面部と固定部を有
し、前記上部金具は、水下側に下方開放状の取付部
と、水上側に取付部より狭幅の断面略門形状の被覆固定
部を有し、左右に隣接する側縁部間に下部金具を固定
し、水下側カバー部材の水上側端部を上部金具の取付
部で、上部金具の被覆固定部で縦葺き屋根板の側縁部
を、それぞれ覆い、この被覆固定部を下部金具に固定す
ると共に、前記上部金具の被覆固定部を水上側カバー
部材で覆ってなることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、上部金具の水上側端部
に、裏面側に折り返した係止部を下部金具の水上側端部
に係止可能に備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明における下部金具は、一つの
母屋に固定しても良いし、外設部材との関係で高強度を
要求される場合、二つの母屋に跨がり固定しても良い。
特に、後者の態様では、下部金具における上部金具の被
覆固定部取付用の例えばビス孔をあらかじめ一定の箇所
に形成しておけば、下部金具に対する上部金具の固定位
置を特定することが可能であり、また、ビス孔を金具の
長手方向に沿い一定間隔状に形成すれば、上部金具の固
定位置を任意に選択可能である。
【0009】また、下部金具は、断面略ハット型に限定
されるものではなく、他の断面形状であっても良い。固
定の仕方も、フランジ部を固定部として固定しても良い
し、そうでなくとも良い。この下部金具に対する上部金
具の固定は、ビス止めによる固定、金具に形成した爪片
による固定、等任意である。
【0010】上部金具の取付部は、外設部材取付用の立
ち上げ部を取り付けに適した立ち上げ角度からなる適宜
態様に形成しても良いし、補強用ボルトを設けて取り付
けるようにしても良い。さらに、取付部に、外設部材に
おける金具を接着、熔着して取り付けても良いし、一体
的に形成しても良い。この上部金具とカバー部材の重合
部には発泡ゴムを介在させても良いし、同ゴムに変えて
シーリング処理するようにしても良い。
【0011】縦葺き屋根板の断面形状は、上部金具と下
部金具に挟持される左右の側縁部さらに屋根面部を含め
て自由である。この屋根板およびカバー部材は、定尺、
長尺のどちらであっても良く、また、カバー部材のみを
定尺にしても良い。
【0012】屋根面上の外設部材としては、たとえば雪
止め金具や避雷導体金具、パイプ、ソーラシステム等の
支持金具等、その他の各種装置等が挙げられる。
【0013】そして、本発明の外設取付構造の施工方法
では、下地上に下部金具を固定する第1工程、下地上に
左右の縦葺き屋根板をその側縁部を下部金具の左右に沿
わせて敷設する第2工程、下部金具上面部の水下側およ
び左右の縦葺き屋根板の側縁部に跨がり水下側カバー部
材を覆設する第3工程、下部金具上面部の水上側および
前記水下側カバー部材の水上側端部に上部金具を覆設す
ると共に、上部金具における水上側の狭幅状被覆固定部
を下部金具上面部の水上側に固定する第4工程、この上
部金具の被覆固定部および同被覆固定部から水上側の左
右の縦葺き屋根板の側縁部に跨がり水上側カバー部材を
覆設する第5工程、を経て施工するようにしたことを特
徴とする。
【0014】
【作用】縦葺き屋根板の左右に隣接する側縁部間に下部
金具を固定し、水下側カバー部材の水上側端部を上部金
具の取付部で、上部金具の被覆固定部で縦葺き屋根板の
側縁部を、それぞれ覆い、この被覆固定部を下部金具に
固定すると共に、上部金具の被覆固定部を水上側カバー
部材で覆っているため、屋根面にはビス等の固定具が一
切露出せず、雨は縦葺き屋根板、そして水上側カバー部
材から上部金具の取付部を経て水下側カバー部材に流れ
落ちるので、雨仕舞が良い。
【0015】外設部材の取り付けを、屋根板に関わりな
く、上部金具の取付部にビス、ボルト等の固定具あるい
は接着、熔着等の適宜固定手段によって行うことができ
るため、屋根を損傷させることなく、外設部材を取り付
けできる。しかも、上部金具は下部金具を介して下地に
固定してあるため、上部金具の固定強度にバラツキがな
く、外設部材を一定の支持強度に支持することができ
る。
【0016】屋根葺き作業と同時に上部金具と下部金具
からなる取付部材を固定するため、この取付部材の固定
作業を屋根葺き作業の一環として円滑に行うことがで
き、構造的に施工しやすく優れている。
【0017】上部金具の水上側端部に、裏面側に折り返
した係止部を備えているため、この係止部を下部金具水
上側端部に係止させるだけで、下部金具に対する固定位
置が決定され、固定作業の位置決めを容易に行え、作業
性が良い。
【0018】そして、施工方法を、下地上に下部金具を
固定する第1工程、下地上に左右の縦葺き屋根板をその
側縁部を下部金具の左右に沿わせて敷設する第2工程、
下部金具上面部の水下側および左右の縦葺き屋根板の側
縁部に跨がり水下側カバー部材を覆設する第3工程、下
部金具上面部の水上側および前記水下側カバー部材の水
上側端部に上部金具を覆設すると共に、上部金具におけ
る水上側の狭幅状被覆固定部を下部金具上面部の水上側
に固定する第4工程、この上部金具の被覆固定部および
同被覆固定部から水上側の左右の縦葺き屋根板の側縁部
に跨がり水上側カバー部材を覆設する第5工程、を経て
施工するようにしたので、下地のあらかじめ定められた
固定位置に下部金具を固定して、この下部金具を基準と
して、縦葺き屋根板の敷設、水下側カバー部材の覆設、
上部金具の固定、水上側カバー部材の覆設と言うよう
に、順次円滑に行うことができて施工性が優れている。
【0019】下地におけるあらかじめ定められた固定位
置の下部金具を基準として施工するため、上部金具の固
定位置を容易に決められ、施工上の位置精度も向上し
た。
【0020】
【実施例】図1乃至図6には本発明の縦葺き屋根板の外
設取付構造の第1実施例を例示しており、外設部材の一
例として雪止め要素を取り付けた態様を示している。
【0021】下地1は鉄材等の母屋であり、この下地1
上の防水紙で覆われた野地板2表面には取付部材3の一
方の下部金具4を、それぞれ各下地1と上下に対応させ
て軒棟方向に沿い配設してある。
【0022】下部金具4は、短尺状で断面略ハット型に
形成していて、少なくとも上面部5と、左右側面部6下
端のフランジ状固定部7を有しており、左右の固定部7
はビス8で野地板2を介して下地1に固定している。こ
の下部金具4の左右の野地板2表面には縦葺き屋根板9
を敷設してある。
【0023】縦葺き屋根板9は、裏面に断熱材10を貼着
した長尺状の金属製のもので、左右側縁には側縁から下
部金具4とほぼ同高さに立ち上げた立ち上げ部12と、立
ち上げ部12先端から内側に折り返した返し部13とからな
る側縁部11を備えており、この左右の側縁部11は下部金
具4の左右の側面部6に沿接している。そして、下部金
具4の上面部5における水下側部分5aと、同部分5aの両
脇から水下側の左右の側縁部11に跨がり水下側のカバー
部材14を覆設してある。
【0024】水下側カバー部材14は定尺の金属製のもの
で、天板部15の左右に側板部16を垂下すると共に、左右
の側板部16下端に折り返し部17を内側に折り返して形成
しており、そして、下部金具4の上面部5の水下側部分
5aと対面している水上側端部18の天板部15裏面には発泡
ゴム20を貼着していて、発泡ゴム20は上面部5における
水下側部分5aおよび両脇の左右側縁部11上縁に跨がり密
接している。この水下側カバー部材14の水上側端部18お
よび下部金具4の上面部5の水上側部分5bには下部金具
4と一対の上部金具23を覆設してある。
【0025】上部金具23は下部金具4とほぼ同長さの短
尺状のもので、水下側には下方に開放状の断面略門形状
取付部24を、水上側には取付部24より幅および高さとも
に一回り小さい断面略門形状の被覆固定部25を、それぞ
れ有しており、この被覆固定部25を下部金具4の上面部
5における水上側部分5bに載置してビス35で止着して、
覆設状態に固定している。そして、取付部24は取付面部
26の水下側端に立上り部27を起立形成すると共に、取付
面部26裏面に発泡ゴム30を貼着していて、発泡ゴム30は
水下側カバー部材14の水上側端部18における天板部15上
面に密接している。
【0026】また、被覆固定部25は左右の覆い部31の左
右幅を後で説明する水上側のカバー部材14よりも狭幅状
にしてあり、覆い部31内面下端には突部32を内側に向け
て突設して、この左右の突部32を縦葺き屋根板9側縁の
返し部13下縁に係止させていて、左右の側縁部11が覆い
部31と下部金具4の側面部6との間に挟持された状態か
ら抜け出ないようにしてある。そして、被覆固定部25に
は水上側カバー部材14を覆設してある。
【0027】水上側のカバー部材14は、水下側のカバー
部材14と同形態のもので、天板部15、左右側板部16、左
右折り返し部17を有しており、左右の折り返し部17は被
覆固定部25の左右覆い部31下縁に係止していて、このカ
バー部材14の水下側端部19が上部金具23から外れないよ
うにしてある。また、同カバー部材14の水下側端部19に
おける天板部15裏面には発泡ゴム21を貼着していて、こ
の発泡ゴム21は被覆固定部25および同部上のビス35頭部
に密接している。
【0028】そして、上部金具23の立上り部27は、ボル
トの通孔28を開口すると共に、通孔28脇にボルトの回り
止め突起29を取付面部26側方向に向けて突設しており、
立上り部27には雪止め金具36の水下側固定部37を、通孔
28および固定部37の通孔38にボルト42を通してナット43
で締着して固定し、且つ、雪止め金具36の水上側固定部
39を取付面部26水上側に載置してビス44で止着して固定
してある。
【0029】雪止め金具36は取付面部26および立上り部
27との間に断面略L型の雪止め部材45を抱えて、軒先と
平行状に抱持している。また、雪止め金具36は押え爪部
40で雪止め部材45を取付面部26に押さえ付けて固定して
いる。この押え爪部40はゴム張り等しておけば、雪止め
部材45をズレ止めするうえで有効である。
【0030】これにより、屋根面には、上部金具23を固
定するビス35等が一切露出せず、雨は縦葺き屋根板9、
そして水上側のカバー部材14から上部金具23の取付部24
を経て水下側のカバー部材14に流れ落ちるので、雨仕舞
が良い。さらに、水上側のカバー部材14の水下側端部19
における天板部15裏面には発泡ゴム21を貼着して、この
発泡ゴム21を被覆固定部25および同固定部のビス35に密
接させているので、特に雨仕舞が優れている。
【0031】雪止め金具36および雪止め部材44の取り付
けを、屋根板9に関わりなく、上部金具23の取付部24に
ボルト42、ナット43、ビス44で行うことができるため、
屋根を損傷させることなく、雪止め金具を取り付けでき
る。しかも、上部金具23は下部金具4を通じて下地1に
固定してあるため、上部金具23の固定強度にバラツキが
なく、雪止め金具36を一定の支持強度に支持することが
できる。
【0032】屋根葺き作業と同時に下部金具4と上部金
具23からなる取付部材3を固定するため、この取付部材
3の固定作業を屋根葺き作業の一環として円滑に行うこ
とができ、構造的に施工しやすく優れている。また、立
上り部27を簡易足場等に利用することもできる。
【0033】そして、縦葺き屋根板9における側縁部11
は、下部金具4の側面部6と上部金具23の覆い部31との
間に挟持されていると共に、返し部13が覆い部31の突部
32に係止して抜け止めされているので、同挟持状態から
抜け外れるようなことがなく、風圧による負圧に強い構
造である。
【0034】水下側のカバー部材14の水上側端部18にお
ける天板部15裏面に貼着した発泡ゴム20を下部金具4の
上面部5に密接させると共に、上部金具23における取付
部24裏面の発泡ゴム30を水下側カバー部材14の水上側端
部18に密接させてあるので、発泡ゴム20,30 が雪止め金
具36および雪止め部材45そして立上り部27を通じて負荷
される雪圧等を吸収・緩和して働き、強固な構造であ
る。
【0035】図7および図8には本発明の縦葺き屋根板
の外設取付構造の第2実施例を例示しており、構成は前
記第1実施例のものと基本的に同じであるため、共通し
ている構成の説明を省略し、相違する構成について説明
する。
【0036】上部金具23は取付部24における立上り部27
基部に補強リブ33を形成して、立上り部27の立ち上げ強
度を補強している。
【0037】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果がある。
【0038】図9および図10には本発明の縦葺き屋根板
の外設取付構造の第3実施例を例示しており、構成は前
記第1実施例のものと基本的に同じであるため、共通し
ている構成の説明を省略し、相違する構成について説明
する。
【0039】上部金具23の被覆固定部25における水上側
端部に係止部34を裏面側に折り返して形成しており、こ
の係止部34は下部金具4の上面部5水上側端部に係止し
ている。また、雪止め金具36の水上側固定部39はビス44
に代えてボルト、ナットで固定してある。そのため、上
部金具23における取付面部26の水上側にはボルト46を螺
子部が取付面部26上に突出するように固着してあり、こ
のボルト46に水上側固定部39の長孔41を通してナット47
で固定している。また、水下側カバー部材14の天板部15
における水上側端部には切り欠き部22を形成して、ボル
ト45頭部の邪魔にならないようにしてある。
【0040】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、上部金具23の水上側端部に係止
部34を備えているため、この係止部34を下部金具4水上
側端部に係止させるだけで、下部金具4に対する固定位
置が決定され、固定作業の位置決めを容易に行え、作業
性が良い。
【0041】図11および図12には本発明の縦葺き屋根板
の外設取付構造の第4実施例を例示しており、構成は前
記第1実施例のものと基本的に同じであるため、共通し
ている構成の説明を省略し、相違する構成について説明
する。
【0042】上部金具23の取付面部26に雪止め部材45を
直に固定してある。図面上では熔着しているが、取付面
部26から切り起こした爪等で固定するようにしても良
い。
【0043】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、上部金具23に雪止め部材45をあ
らかじめ固定してあるので、雪止め部材の取付作業が省
略されて、施工上有利である。
【0044】図13には本発明の縦葺き屋根板の外設取付
構造の第5実施例を例示しており、構成は前記第1実施
例のものと基本的に同じであるため、共通している構成
の説明を省略し、相違する構成について説明する。
【0045】下部金具4は棟側と軒側の二つの下地1に
跨がる長尺状にしてあり、固定部7をビス8で野地板2
を介して下地1に固定している。
【0046】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、下地1に対する取付部材3の安
定性および固定強度を向上することができるため、外設
部材が重量物である場合に特に有効である。
【0047】図14には外設部材として避雷導体金具を取
り付けた態様を例示している。
【0048】上部金具23の立上り部27に避雷導体金具48
をボルト42、ナット43で固定している。
【0049】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、外設部材としての避雷導体金具
48を取り付け固定できる。
【0050】図15には外設部材としてパイプ支持金具を
取り付けた態様を例示している。
【0051】上部金具23の立上り部27にパイプ支持金具
49をボルト42、ナット43、ビス44で固定している。
【0052】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、外設部材としてのパイプ支持金
具49を取り付け固定できる。
【0053】図16には本発明の縦葺き屋根の外設取付構
造における施工方法として、前記第1実施例の態様のも
ので説明する。
【0054】第1工程(A参照) 下地1上の野地板2に下部金具4を配して、固定部7を
ビス8で固定する。
【0055】第2工程(B参照) 野地板2上に左右の縦葺き屋根板9をその側縁部11を下
部金具4の左右に沿わせて敷設する。
【0056】第3工程(C参照) 下部金具4における上面部5の水下側部分5aおよび左右
の縦葺き屋根板9の側縁部11に跨がり水下側カバー部材
14を覆設する。
【0057】第4工程(D参照) 下部金具4における上面部5の水上側部分5bおよび水下
側カバー部材14の水上側端部18に上部金具23を覆設する
と共に、上部金具23における水上側の被覆固定部25を下
部金具4上面部の水上側部分5bにビス34で固定する。
【0058】第5工程(E参照) 上部金具23の被覆固定部25および同被覆固定部25から水
上側の左右の縦葺き屋根板9の側縁部11に跨がり水上側
カバー部材14を覆設する。
【0059】以上の工程を経て施工した後、取付部24に
適宜の外設部材を取り付ける。また、外設部材の取り付
けを第5工程に先立ち行い、並行して施工するようにし
ても良い。
【0060】これにより、下地1のあらかじめ定められ
た固定位置に下部金具4を固定して、この下部金具4を
基準として、縦葺き屋根板9の敷設、水下側カバー部材
14の覆設、上部金具23の固定、水上側カバー部材14の覆
設と言うように、順次円滑に行うことができて施工性が
優れている。
【0061】さらに、下地1におけるあらかじめ定めら
れた固定位置の下部金具4を基準として施工するため、
上部金具23の固定位置を容易に決められ、施工上の位置
精度も向上した。
【0062】カバー部材14の固定を、水上側端部18につ
いては、上部金具23を下部金具4に固定させる作業で同
時に固定でき、水下側端部19については、同端部を被覆
固定部25に被嵌させるだけの作業で、同端部の返し部13
が被覆固定部25の突部32に係止するため、迅速に固定す
ることができる。
【0063】また、前記した施工例以外の施工法とし
て、敷設済みの左右の縦葺き屋根板9間に下部金具4を
固定する等、前記第1工程と第2工程を逆に行って施工
するようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】
A.請求項1により、縦葺き屋根板の左右に隣接する側
縁部間に下部金具を固定し、水下側カバー部材の水上側
端部を上部金具の取付部で、上部金具の被覆固定部で縦
葺き屋根板の側縁部を、それぞれ覆い、この被覆固定部
を下部金具に固定すると共に、上部金具の被覆固定部を
水上側カバー部材で覆っているため、屋根面にはビス等
の固定具が一切露出せず、雨は縦葺き屋根板、そして水
上側カバー部材から上部金具の取付部を経て水下側カバ
ー部材に流れ落ちるので、雨仕舞が良い。
【0065】B.同項により、外設部材の取り付けを、
屋根板に関わりなく、上部金具の取付部にビス、ボルト
等の固定具あるいは接着、熔着等の適宜固定手段によっ
て行うことができるため、屋根を損傷させることなく、
外設部材を取り付けできる。しかも、上部金具は下部金
具を介して下地に固定してあるため、上部金具の固定強
度にバラツキがなく、外設部材を一定の支持強度に支持
することができる。
【0066】C.同項により、屋根葺き作業と同時に上
部金具と下部金具からなる取付部材を固定するため、こ
の取付部材の固定作業を屋根葺き作業の一環として円滑
に行うことができ、構造的に施工しやすく優れている。
【0067】D.請求項2により、上部金具の水上側端
部に、裏面側に折り返した係止部を備えているため、こ
の係止部を下部金具水上側端部に係止させるだけで、下
部金具に対する固定位置が決定され、固定作業の位置決
めを容易に行え、作業性が良い。
【0068】E.請求項3により、下地上に下部金具を
固定する第1工程、下地上に左右の縦葺き屋根板をその
側縁部を下部金具の左右に沿わせて敷設する第2工程、
下部金具上面部の水下側および左右の縦葺き屋根板の側
縁部に跨がり水下側カバー部材を覆設する第3工程、下
部金具上面部の水上側および前記水下側カバー部材の水
上側端部に上部金具を覆設すると共に、上部金具におけ
る水上側の狭幅状被覆固定部を下部金具上面部の水上側
に固定する第4工程、この上部金具の被覆固定部および
同被覆固定部から水上側の左右の縦葺き屋根板の側縁部
に跨がり水上側カバー部材を覆設する第5工程、を経て
施工するようにしたので、下地のあらかじめ定められた
固定位置に下部金具を固定して、この下部金具を基準と
して、縦葺き屋根板の敷設、水下側カバー部材の覆設、
上部金具の固定、水上側カバー部材の覆設と言うよう
に、順次円滑に行うことができて施工性が優れている。
【0069】F.同項により、下地におけるあらかじめ
定められた固定位置の下部金具を基準として施工するた
め、上部金具の固定位置を容易に決められ、施工上の位
置精度も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の第1
実施例を例示した斜視図。
【図2】 一部断面して示す部分拡大斜視図。
【図3】 要部の縦断面図。
【図4】 図3のA−A拡大断面図。
【図5】 図3のB−B拡大断面図。
【図6】 要部の拡大分解斜視図。
【図7】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の第2
実施例を例示した縦断面図。
【図8】 上部金具の斜視図。
【図9】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の第3
実施例を例示した要部の拡大縦断面図。
【図10】 拡大分解斜視図。
【図11】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の第4
実施例を例示した要部の拡大縦断面図。
【図12】 上部金具および雪止め部材の拡大斜視図。
【図13】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の第1
実施例を例示した要部の拡大縦断面図。
【図14】 外設部材として避雷導体金具を取り付けた実
施例を示す拡大斜視図。
【図15】 外設部材としてパイプ支持金具を取り付けた
実施例を示す拡大斜視図。
【図16】 本発明の縦葺き屋根板の外設取付構造の施工
方法を例示しており、(A)は第1工程を、(B)は第
2工程を、(C)は第3工程を、(D)は第4工程を、
(E)は第5工程を、それぞれ示す斜視図。
【符号の説明】
1 下地 2 野地板 3 取付部材 4 下部金具 5 下部金具の上面部 5a 上面部の水
下側部分 5b 上面部の水上側部分 6 下部金具の
側面部 7 下部金具の固定部 8,35,44 ビス 9 縦葺き屋根板 10 縦葺き屋根
板の断熱材 11 縦葺き屋根板の側縁部 12 側縁部の立
ち上げ部 13 側縁部の返し部 14 カバー部材 15 カバー部材の板部 16 カバー部材
の側板部 17 カバー部材の折り返し部 18 カバー部材
の水上側端部 19 カバー部材の水下側端部 20,21,30 発泡
ゴム 22 カバー部材の切り欠き部 23 上部金具 24 上部金具の取付部 25 上部金具の
被覆固定部 26 取付部の取付面部 27 取付部の立
上り部 28 立上り部の通孔 29 立上り部の
回り止め突起 31 被覆固定部の覆い部 32 覆い部の突
部 33 取付部の補強リブ 34 上部金具の
係止部 36 雪止め金具 37 雪止め金具
の水下側固定部 38 水下側固定部の通孔 39 雪止め金具
の水上側固定部 40 雪止め金具の押え爪部 41 水上側固定
部の長孔 42,46 ボルト 43,47 ナット 45 雪止め部材 48 避雷導体金
具 49 パイプ支持金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に左右側縁を立ち上げて側縁部を
    備えた縦葺き屋根板を敷設し、左右に隣接する側縁部間
    をカバー部材で覆う縦葺き屋根板に上部金具と下部金具
    からなる取付部材を介して外設部材を取り付ける縦葺き
    屋根板の外設取付構造にあって、前記下部金具は、少な
    くとも上面部と固定部を有し、前記上部金具は、水下側
    に下方開放状の取付部と、水上側に取付部より狭幅の
    断面略門形状の被覆固定部を有し、左右に隣接する側縁
    部間に下部金具を固定し、水下側カバー部材の水上側
    端部を上部金具の取付部で、上部金具の被覆固定部で縦
    葺き屋根板の側縁部を、それぞれ覆い、この被覆固定部
    を下部金具に固定すると共に、前記上部金具の被覆固定
    部を水上側カバー部材で覆ってなることを特徴とする
    縦葺き屋根板の外設取付構造。
  2. 【請求項2】 上部金具の水上側端部に、裏面側に折り
    返した係止部を下部金具の水上側端部に係止可能に備え
    たことを特徴とする請求項1記載の縦葺き屋根板の外設
    取付構造。
  3. 【請求項3】 下地上に下部金具を固定する第1工程、
    下地上に左右の縦葺き屋根板をその側縁部を下部金具の
    左右に沿わせて敷設する第2工程、下部金具上面部の水
    下側および左右の縦葺き屋根板の側縁部に跨がり水下側
    カバー部材を覆設する第3工程、下部金具上面部の水上
    側および前記水下側カバー部材の水上側端部に上部金具
    を覆設すると共に、上部金具における水上側の狭幅状被
    覆固定部を下部金具上面部の水上側に固定する第4工
    程、この上部金具の被覆固定部および同被覆固定部から
    水上側の左右の縦葺き屋根板の側縁部に跨がり水上側カ
    バー部材を覆設する第5工程、を経て施工することを特
    徴とする縦葺き屋根板の外設取付構造の施工方法。
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