JPH0738109B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0738109B2
JPH0738109B2 JP1081040A JP8104089A JPH0738109B2 JP H0738109 B2 JPH0738109 B2 JP H0738109B2 JP 1081040 A JP1081040 A JP 1081040A JP 8104089 A JP8104089 A JP 8104089A JP H0738109 B2 JPH0738109 B2 JP H0738109B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、鍵に連動したハンマからタッチ情報を検出
して音量等の楽音特性を制御する型の電子楽器に関し、
特にハンマバウンドに基づく発音を適正化する技術に関
するものである。
[発明の概要] この発明は、鍵に連動したハンマが例えば下方向変位す
るたびにオン情報及びタッチ情報を検出すると共に上方
変位するたびにオフ情報を検出し、オン情報及びタッチ
情報に応じて楽音信号を発生させ、オフ情報に応じて楽
音信号を減衰開始するようにした電子楽器において、鍵
の押下に伴って第1のオン情報に応じて所定時間の計測
を開始した後その計測中にハンマバウンドに基づく第2
のオン情報が検出されたときは、第2のオン情報に応じ
て発生される楽音信号の楽音特性を第1のオン情報発生
時のタッチ情報を用いて設定することにより鍵タッチ感
を反映した楽音発生を可能にしたものである。
[従来の技術] 従来、ピアノ音に近似した楽音を発生可能な電子楽器に
あっては、ピアノに類似した鍵タッチ感が得られるにす
るため、鍵に連動したハンマを有する鍵盤を設けること
が知られている(例えば特開昭63-91694号公報参照)。
第5図は、この種のハンマ付き鍵盤の一例を示すもの
で、同図には1鍵分の断面構成が示されている。フレー
ム10には、円柱状の鍵支持部材KSが設けられており、こ
の鍵支持部材KSには、鍵12が回動自在に装着されてい
る。また、フレーム10には、円柱状のハンマ支持部材HS
が設けられており、このハンマ支持部材HSには、ハンマ
14が鍵12の下方において回動自在に装着されている。
ハンマ14には、鍵12の側部に設けられた係合用凹部ERと
係合する凸部EMが設けられており、ハンマ14は、フレー
ム10に設けられた板ばね16によりハンマ支持部材HSを中
心にして常時は上方向に回動すべく付勢されている。こ
のため、鍵12も、ハンマ14の凸部EMを介して上方向に回
動すべく付勢されている。鍵12において、鍵支持部材KS
で支持された部分と反対側の端部には、係止部EPa及びE
Pbが設けられており、係止部EPaは、フレーム10に設け
られたストッパSPに下方から係合して鍵12の上方回動を
制限することにより鍵12の釈放位置を定め、係止部EPb
は、ストッパSPに上方から係合して鍵12の下方回動を制
限することにより鍵12の最も深い押下位置を定めるよう
になっている。
ハンマ14の下方において、フレーム10には、棚板PLが設
けられており、この棚板PL上には、スイッチMK1及びMK2
が並設されている。また、ハンマ14において、スイッチ
MK1及びMK2に対応する部分には、それぞれスイッチ駆動
用の突起P1及びP2が設けられており、突起P1及びP2の下
方突出長はP1の方がP2より長く定められている。このた
め、鍵12の押下に連動してハンマ14が押下されると、突
起P1によりスイッチMK1が先にオン状態とされ、その後
突起P2によりスイッチMK2がオン状態とされる。この場
合、スイッチMK1のオン開始からスイッチMK2のオン開始
までの時間は、鍵12の押下速度が速いほど短い。従っ
て、この時間を検知して音量等の楽音特性を制御するこ
とにより鍵タッチの強さに応じた楽音発生が可能とな
る。
フレーム10には、ハンマ14の下方回動を制限するためダ
ンパDPが設けられている。ハンマ14の下方回動は、鍵12
により制限される。鍵12をゆっくり押下した場合にハン
マ14がバウンドすることは殆どないが、鍵12を強打した
ような場合にはハンマ14がバウンドすることが多い。す
なわち、ハンマ14は、鍵12の押下に伴って押下された
後、鍵12の釈放前に鍵12とは独立にダンパDP等に当って
上方に反動変位してから鍵12に当って再び下方に反動変
位し、このような上下バウンドが複数回繰返されること
もある。
第6図は、従来のキーオン・タッチ検出の一例を示すも
ので、特にハンマバウンド時の検出動作を示している。
鍵12を釈放時のレベルL1から最も深い押下レベルL2まで
押下すると、鍵12の軌跡はカーブAに示すようになり、
ハンマ14の軌跡は上記のようなバウンドが生ずるとカー
ブBに示すようになる。このため、スイッチMK1は、時
刻t1でオンした後時刻t4でオフし、再び時刻t5でオンす
るので、スイッチMK1からはオン・オフ信号Cが得られ
る。また、スイッチMK2は、時刻t2でオンした後時刻t3
でオフし、再び時刻t6でオンするので、スイッチMK2か
らはオン・オフ信号Dが得られる。
信号C及びDに基づいて楽音発生を制御するにあたって
は、スイッチMK1及びMK2が共にオン状態となった時刻t2
で第1のオン情報を発生し、MK1及びMK2が共にオフ状態
となった時刻t4で第1のオフ情報を発生し、MK1及びMK2
が共に再びオン状態となった時刻t6で第2のオン情報を
発生する。また、MK1のオン開始時刻t1からMK2のオン開
始時刻t2までの時間を計測してその時間に対応する第1
のタッチ情報TD1を発生し、MK1の再オン開始時刻t5から
MK2の再オン開始時刻t6までの時間を計測してその時間
に対応する第2のタッチ情報TD2を発生する。
第7図は、上記のようなオン情報、オフ情報及びタッチ
情報の発生に伴う楽音エンベロープ波形を示すものであ
る。時刻t2で第1のオン情報に応じて第1の楽音が発生
され、時刻t4で第1の楽音が減衰開始される。このと
き、第1の楽音の音量は、第1のタッチ情報TD1に応じ
て制御されるが、時刻t4でオフ情報に応じて減衰開始と
なるので、タッチ情報TD1に対応したピークレベルLP
で到達せず、振幅エンベロープはカーブA1及びA2で示し
たようになる。
この後、時刻t6で第2のオン情報に応じて第2の楽音が
発生される。そして、鍵12の釈放に伴い時刻tRで第2の
オフ情報が発生されると、これに応じて第2の楽音が減
衰開始される。このとき、第2の楽音の音量は、第2の
タッチ情報TD2に応じて制御されるが、タッチ情報TD2
タッチ情報TD1より低い音量レベルに対応している(時
間としてはt1〜t2間の時間よりt5〜t6間の時間の方が長
い)ので、振幅エンベロープはカーブB1及びB2に示した
ようになる。通常、聴感上では、第2の楽音が支配的で
あり、第1の楽音を第2の楽音とは別に聴き分けるのは
困難である。
[発明が解決しようとする課題] 鍵を強打した場合には、本来、カーブA1,A3,A4のような
振幅エンベロープが得られるのが望ましい。しかし、上
記した従来技術では、ハンマバウンドに基づくタッチ情
報に応じて第2楽音の音量を制御しているので、カーブ
B1,B2のような振幅エンベロープとなる。すなわち、鍵
を強打したにもかかわらず弱打したかのような楽音とな
り、実際の鍵タッチ感との間にずれが生ずるという問題
点があった。
このような問題点に対処するには、時刻t2の直後から時
刻t4〜t6を含むような所定時間T0内ではオフ情報及びオ
ン情報に応じた楽音制御を禁止することも考えられる。
しかし、このようにすると、鍵を弱く押してT0内で釈放
したような場合には、鍵釈放から遅れてT0の終了時点で
楽音減衰が開始されるようになり、実際の鍵釈放感との
間にずれが生ずるという問題点がある。
この発明の目的は、上記のような問題点を解決し、演奏
者の実際の演奏感覚にマッチした演奏音が得られるよう
にすることにある。
[課題を解決するための手段] この発明による電子楽器は、 (a)鍵と、この鍵の押下に連動して第1方向に変位す
ると共に該鍵の釈放に連動して該第1方向とは反対の第
2方向に変位するハンマとを有する鍵盤であって、該ハ
ンマは、該鍵の押下に伴って第1方向に変位した後該鍵
の釈放前に該鍵とは独立に第2方向に反動変位してから
再び第1方向に反動変位可能に配置されているものと、 (b)前記ハンマが第1方向に変位するたびにその変位
を検知してオン情報を発生すると共に該変位の速さ又は
圧力に応じたタッチ情報を発生する第1の検知手段と、 (c)前記ハンマが第2方向に変位するたびにその変位
を検知してオフ情報を発生する第2の検知手段と、 (d)所定時間を計測可能な計時手段と、 (e)前記第1の検知手段からオン情報が発生されるた
びに前記計時手段が前記所定時間を計測中であるか判定
する判定手段と、 (f)この判定手段での判定結果が否定的となるのに応
答して前記計時手段に前記所定時間の計測を開始させる
計時制御手段と、 (g)前記判定手段での判定結果が否定的となるのに応
答して前記第1の検知手段からの今回のタッチ情報に対
応した楽音特性を設定すると共に、該判定結果が肯定的
となるのに応答して前記第1の検知手段からの前回のタ
ッチ情報を用いて楽音特性を設定する設定手段と、 (h)前記第1の検知手段からオン情報が発生されるた
びに前記設定手段で設定された楽音特性に従って前記鍵
に対応する楽音信号を発生する楽音発生手段と、 (i)前記第2の検知手段からオフ情報が発生されるた
びに前記鍵に対応する楽音信号を減衰開始すべく前記楽
音発生手段を制御する減衰制御手段と をそなえている。
上記構成の電子楽器にあっては、前記計時制御手段は、
前記判定手段での判定結果が否定的となるのに応答して
前記計時手段に前記所定時間の計測を開始させると共
に、該判定結果が肯定的となるのに応答して前記計時手
段に前記所定時間の残存時間の計測を続行させるもので
あり、 さらに、前記計時手段が前記残存時間の計測を続行中に
前記第1の検知手段からオン情報が発生されたことを検
知する第3の検知手段を設け、 前記設定手段は、前記第3の検知手段での検知に応答し
て前記第1の検知手段からの前々回のタッチ情報を用い
て楽音特性を設定するようにしてもよい。
[作用] この発明の構成によれば、第8図に第7図の場合と対比
して示すように、例えば鍵の強打に伴い時刻t2で第1の
オン情報が発生されると、これに応じて第1の楽音が第
1のタッチ情報に対応する楽音特性に従って発生され且
つ上記所定時間Tの計測が開始される。そして、ハンマ
の第1方向から第2方向への反動変位に伴って時刻t4で
第1のオフ情報が発生されると、これに応じて第1の楽
音が減衰開始される。従って、第1の楽音については第
7図の場合と同様にカーブA1,A2のような振幅エンベロ
ープとなる。
この後、ハンマの第2方向から第1方向への反動変位に
伴って時刻t6で第2のオン情報が発生されると、これに
応じて第2の楽音が発生される。このとき、第2の楽音
の楽音特性は、ハンマバウンドに基づく第2のタッチ情
報ではなく、鍵強打に対応した第1のタッチ情報に従っ
て設定されるので、楽音特性を音量特性とすれば、第2
の楽音は、カーブA1,A3に類似したカーブB1′に従って
立上るようになる。
この後、鍵の釈放に伴って時刻tRで第2のオフ情報が発
生されると、これに応じて第2の楽音が減衰開始され
る。このときの減衰カーブB2′は、カーブA4に類似した
ものとなる。
従って、第7図及び第8図を対比すれば明らかなよう
に、この発明によれば、カーブA1,A3,A4のような望まし
い振幅エンベロープに近似したカーブB1′,B2′のよう
な振幅エンベロープが得られ、実際の鍵タッチ感をほぼ
忠実に楽音に反映させることができる。
また、この発明では、オフ情報が発生されるたびに楽音
の減衰を開始するようにしているので、例えば鍵弱打に
伴い所定時間T内で鍵釈放に応じてオフ情報が発生され
たような場合には、該オフ情報に応じて音楽減衰が開始
される。従って、楽音の減衰開始が鍵釈放から遅れるよ
うな事態は生じない。
さらに、上記したように第3の検知手段を設けた場合に
は、鍵押下に伴ってハンマの上下バウンドが2回連続し
て生じても、鍵タッチ感を反映した楽音発生が可能であ
る。すなわち、第8図に示すように、第1及び第2のオ
ン情報に応じてE1及びE2のようなエンベロープで第1及
び第2の楽音が順次に発生された後、2回目の上下バウ
ンドに基づく第3のオン情報に応じて前々回のタッチ情
報(第1のオン情報発生時のもの)に対応した例えば
B1′,B2′のような音量特性の第3の楽音が発生され、
この第3の楽音は、強打時の鍵タッチ感を反映したもの
である。
[実施例] 第1図は、この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すもので、この電子楽器は、マイクロコンピュータに
よって楽音発生が制御されるようになっている。
電子楽器構成(第1図) バス20には、鍵盤回路22、中央処理装置(CPU)24、プ
ログラムメモリ26、レジスタ群28、トーンジェネレータ
(TG)30等が接続されている。
鍵盤回路22は、第5図に関して前述したと同様のハンマ
付き鍵盤を含むもので、各鍵毎にそれに連動したハンマ
からオン情報、オフ情報及びタッチ情報が第6図に関し
て前述したと同様にして検出されるようになっている。
CPU24は、プログラムメモリ26にストアされたプログラ
ムに従って楽音発生のための各種処理を実行するもの
で、これらの処理については第2図乃至第4図を参照し
て後述する。CPU24には、クロック発生器32からクロッ
ク信号CLが割込命令として供給される。信号CLのクロッ
ク周期は、一例として1[ms]に設定されている。
レジスタ群28は、CPU24による各種処理に際して利用さ
れるレジスタを含むもので、この発明の実施に関係する
レジスタについて後述する。
TG30は、一例として第0〜15(16個)の楽音発生チャン
ネルを有するもので、各チャンネル毎にキーコード値に
対応する音高の楽音信号をタッチ情報に対応する音量で
発生可能になっている。キーコード値KCVは、各鍵毎に
次のように定められている。
鍵名C2…C3…C4…C5…C6…C7 KCV36…48…60…72…84…96 TG30からの楽音信号は、サウンドシステム34に供給さ
れ、音響に変換される。
レジスタ群28 レジスタ群28に属するレジスタのうち、この発明の実施
に関係するものを列挙すると、次の通りである。
(1)オン/オフフラグKONBUF(0)〜(15)…これら
は、TG30の第0〜15チャンネルにそれぞれ対応した16個
のレジスタである。各レジスタは、1ビットのレジスタ
であり、1ならば対応するチャンネルが楽音発生中であ
ることを表わし、0ならば対応するチャンネルが音楽減
衰中又は非発音状態であることを表わす。
(2)キーコードバッファレジスタKCBUF(0)〜(1
5)…これらは、第0〜15チャンネルにそれぞれ対応し
た16個のレジスタであり、各レジスタ毎にキーコードを
ストア可能である。
(3)タッチバッファレジスタTCHBUF(0)〜(15)…
これらは、第0〜15チャンネルにそれぞれ対応した16個
のレジスタであり、各レジスタ毎にタッチ情報をストア
可能である。
(4)計時レジスタTMBUF(0)〜(15)…これらは、
第0〜15チャンネルにそれぞれ対応した16個のレジスタ
であり、各レジスタは、一例として35[ms]の時間を計
測するのに使用される。
(5)キーコードレジスタKC…これは、いずれかの鍵に
関しオンイベント(イン情報)が検出されたとき、該鍵
のキーコードがセットされるものである。
(6)タッチ情報レジスタTCH…これは、いずれかの鍵
に関しオンイベントが検出されたとき、該鍵に関するタ
ッチ情報がセットされるものである。
(7)割当チャンネルレジスタASS…これは、いずれか
の鍵に関しオンイベントが検出されたとき、該鍵を割当
てるべきチャンネルのナンバがセットされるものであ
る。
(8)オフチャンネルレジスタOFF…これは、いずれか
の鍵に関しオフイベント(オフ情報)が検出されたと
き、楽音の減衰を開始すべきチャンネルのナンバをセッ
トするためのものである。
(9)既割当チャンネルレジスタFND1,FND2…これら
は、いずれかの鍵に関しオンイベントが検出されたと
き、該鍵が既に割当てられているチャンネルのナンバを
セットするためのものである。
メインルーチン(第2図) 第2図は、メインルーチンの処理の流れを示すもので、
このルーチンは、電源オン等に応じてスタートする。
まず、ステップ40では、初期設定処理を行なう。例えば
KONBUF(0)〜(15)、KCBUF(0)〜(15)、TCHBUF
(0)〜(15)、TMBUF(0)〜(15)等をクリアす
る。そして、ステップ42に移る。
ステップ42では、鍵盤回路22を調べていずれかの鍵に関
してオンイベントありか判定する。この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ44に移り、第4図について後
述するように押鍵処理のサブルーチンを実行する。
ステップ44の処理が終ったとき又はステップ42の判定結
果が否定的(N)であったときは、ステップ46に移り、
鍵盤回路22を調べていずれかの鍵にオフイベントありか
判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステッ
プ48に移り、オフイベントありの鍵のキーコードをKCに
セットする。そして、ステップ50に移る。
ステップ50では、制御変数i=0〜15の範囲において、
KONBUF(i)=1で且つKCBUF(i)=KCを満足するよ
うなiの値を求め、OFFにセットする。すなわち、オフ
イベントありの鍵のキーコードが既に割当てられている
発音中のチャンネルをサーチし、該チャンネルのナンバ
をOFFにセットする。そして、ステップ52に移る。
ステップ52では、OFFのチャンネルナンバに対応するオ
ン/オフフラグKONBUF(OFF)に0をセットする。そし
て、ステップ54に移り、キーオフ処理を行なう。すなわ
ち、TG30において、OFFのチャンネルナンバに対応する
チャンネルの楽音信号を減衰開始させる。
ステップ54の処理が終ったとき又はステップ46の判定結
果が否定的(N)であったときは、ステップ56に移り、
その他の処理を行なう。その他の処理としては、図示し
ない音色設定操作子、音量設定操作子、効果設定操作子
等の操作に応じた設定処理等が行なわれるが、詳細は省
略する。
ステップ56の後は、ステップ42に戻り、上記のような処
理を繰返す。
クロック割込みルーチン(第3図) 第3図は、クロック割込みルーチンを示すもので、この
ルーチンは、クロック信号CLの各クロックパルスに応じ
てスタートし、1[ms]の周期で繰返される。
ステップ60では、TMBUF(0)〜(15)のうち、値が0
でないものから1を減算する。そして、第2図のメイン
ルーチンにリターンする。なお、TMBUFへの数値セット
は第4図の処理で行なわれる。
押鍵処理のサブルーチン(第4図) 第4図は、押鍵処理のサブルーチンを示すもので、ステ
ップ70では、オンイベントありの鍵に関しキーコードを
KCに、タッチ情報をTCHにそれぞれセットする。そし
て、ステップ72に移る。
ステップ72では、KCBUF(0)〜(15)の中にKCとキー
コード一致のものがいくつあるか判定する。この判定結
果が0であれば、今回のオンイベント検出に係る鍵はい
ずれのチャンネルにも割当てられていないことになり、
ステップ74に移る。
ステップ74では、第0〜15チャンネルのうち最も楽音減
衰が進んでいるチャンネルをサーチし、そのチャンネル
のナンバをASSにセットする。そして、ステップ76に移
る。
ステップ76では、ASSのチャンネルナンバに対応する計
時レジスタTMBUF(ASS)に35をセットする。この後は、
第3図のルーチンにより[ms]の時間の計測が開始され
る。
次に、ステップ78では、ASSのチャンネルナンバに対応
するタッチバッファレジスタTCHBUF(ASS)にTCHのタッ
チ情報をセットする。そして、ステップ80に移る。
ステップ80では、ASSのチャンネルナンバに対応するオ
ン/オフフラグKONBUF(ASS)に1をセットすると共
に、ASSのチャンネルナンバに対応するキーコードバッ
ファレジスタKCBUF(ASS)にKCのキーコードをセットす
る。そして、ステップ82に移る。
ステップ82では、キーオン処理を行なう。すなわち、TG
30において、ASSのチャンネルナンバに対応するチャン
ネル(割当チャンネル)にて、KCBUF(ASS)のキーコー
ドに対応した音高を有する楽音信号をTCHBUF(ASS)の
タッチ情報に対応した音量特性に従って発生開始させ
る。この後は、第2図のメインルーチンにリターンす
る。
ステップ72の判定結果が1であったときは、今回のオン
イベント検出に係る鍵が既に割当てられているチャンネ
ルが1つあることになり、ステップ84で一致に係るチャ
ンネル(既割当チャンネル)のナンバをFND1にセットす
る。そして、ステップ86に移る。
ステップ86では、第0〜15チャンネルのうちFND1のチャ
ンネルナンバに対応するもの以外で最も楽音減衰が進ん
でいるチャンネルをサーチし、そのチャンネルのナンバ
をASSにセットする。従って、この場合には、既割当チ
ャンネルとは別のチャンネルが割当チャンネルとなる。
この後は、ステップ88に移る。
ステップ88では、FND1のチャンネルナンバに対応する計
時レジスタTMBUF(FND1)の値が0か判定する。TMBUF
(FND1)には、今回と同一鍵に関する前回のオンイベン
ト検出時にステップ76で35がセットされたので、TMBUF
(FND1)=0かということは、35[ms]の時間の計測が
終了したかということに相当する。35[ms]なる計測時
間は、同一鍵をマニアル連打可能な最短時間より短い範
囲内で定められたものである。従って、ステップ88の判
定結果が肯定的(Y)であることは、今回のオンイベン
トがマニアル連打に基づくものであることを意味し、ス
テップ88の判定結果が否定的(N)であることは、今回
のオンイベントが第6図のt6の場合のようにハンマバウ
ンドに基づくものであることを意味する。
ステップ88の判定結果が肯定的(Y)になったときは、
ステップ76に移り、それ以降の処理を上記したと同様に
実行する。この結果、TMBUF(ASS)では、ステップ76の
後第3図のルーチンにり35[ms]の時間の計測が開始さ
れる。また、TG30のASS対応チャンネルでは、今回のオ
ンイベントに係る鍵に対応する楽音信号が該鍵の今回の
タッチ情報(ステップ78でTCHBUF(ASS)にセットされ
たもの)に対応する音量特性に従って発生開始される。
ステップ88の判定結果が否定的(N)であったときは、
ステップ90でTMBUF(ASS)にTMBUF(FND1)の値をセッ
トする。TMBUF(FND1)には、今回と同一鍵に関する前
回のオンイベント検出時にステップ76で35がセットされ
たので、TMBUF(ASS)では、ステップ90の後第3図のル
ーチンにより35[ms]の時間の残存時間の計測が続行さ
れるようになる。
次に、ステップ92では、TCHBUF(ASS)にTCHBUF(FND
1)のタッチ情報をセットする。TCHBUF(FND1)には、
今回と同一鍵に関する前回のオンイベント検出時にステ
ップ78で該鍵に関する該前回のタッチ情報(該鍵の押下
に伴う最先のタッチ情報で第6図のTD1に対応するも
の)がセットされたので、TCHBUF(ASS)に今回セット
されたタッチ情報は、該前回のタッチ情報である。
ステップ92の後は、ステップ80に移り、それ以降の処理
を上記したと同様に実行する。従って、TG30のASS対応
チャンネルでは、今回のオンイベントに係る鍵に対応す
る楽音信号が該鍵に関する前回のタッチ情報に対応する
音量特性に従って発生開始される。
ステップ72の判定結果が2であったときは、今回のオン
イベント検出に係る鍵が既に割当てられているチャンネ
ルが2つあることになり、ステップ94でFND1及びFND2に
2つの既割当チャンネルのナンバをそれぞれセットす
る。この場合、2つの既割当チャンネルのうち楽音減衰
が進んでいる方のナンバが常にFND1にセットされるとは
限らず、FND2にセットされることもある。ステップ94の
後は、ステップ96に移る。
ステップ96では、FND1及びFND2のチャンネルナンバにそ
れぞれ対応する計時レジスタTMBUF(FND1)及びTMBUF
(FND2)の値がいずれも0か(35[ms]の時間計測終了
か)判定する。この判定結果が肯定的(Y)となるの
は、同一鍵を順次に3回マニアル連打したような場合で
ある。
ステップ96の判定結果が肯定的(Y)になると、ステッ
プ98に移り、FND1及びFND2に対応する2つの既割当チャ
ンネルのうち楽音減衰が進んでいる方のナンバをASSに
セットする。そして、ステップ76に移り、それ以降の処
理を上記したと同様に実行する。従って、この場合に
は、ステップ88の判定結果が肯定的(Y)である場合に
ついて前述したと同様にして楽音発生が開始される。
ステップ96の判定結果が否定的(N)であったときは、
ステップ100に移り、TMBUF(FND1)及びTMBUF(FND2)
の値がいずれも0でないか(35[ms]の時間計測中か)
判定する。この判定結果が肯定的(Y)となるのは、第
6図の例でいえば、ハンマが1回上下バウンドした後も
う1回上下バウンドしたような場合である。
ステップ100の判定結果が肯定的(Y)になると、ステ
ップ102に移り、FND1対応チャンネルがFND2に対応チャ
ンネルより楽音減衰が進んでいるか判定する。この判定
結果が肯定的(Y)であることは、第6図の時刻t2の場
合のようなオンイベントに対応する楽音信号がFND1対応
チャンネルで減衰開始された後第6図の時刻t6の場合の
ようなオンイベントに対応する楽音信号がFND2対応チャ
ンネルで減衰開始されたことを意味する。また、ステッ
プ102の判定結果が否定的(N)であることは、第6図
の時刻t2の場合のようなオンイベントに対応する楽音信
号がFND2対応チャンネルで減衰開始された後第6図の時
刻t6の場合のようなオンイベントに対応する楽音信号が
FND1対応チャンネルで減衰開始されたことを意味する。
ステップ102の判定結果が肯定的(Y)であったとき
は、ステップ104に移り、FND1対応チャンネルを割当チ
ャンネルとすべくASSにFND1のチャンネルナンバをセッ
トする。そして、ステップ106に移る。
ステップ106では、TMBUF(ASS)にTMBUF(FND2)の値を
セットする。TMBUF(FND2)には、今回と同一鍵に関す
る前回のオンイベント検出時にステップ90で(35[ms]
の時間の残存時間に対応する値がセットされたので、TM
BUF(ASS)では、第3図のルーチンにより該残存時間の
残り時間の計測が続行されるようになる。
次に、ステップ108では、TCHBUF(ASS)にTCHBUF(FND
2)のタッチ情報をセットする。TCHBUF(FND2)には、
今回と同一鍵に関する前回のオンイベント検出時にステ
ップ92で該鍵に関する前々回のタッチ情報(該鍵の押下
に伴う最先のタッチ情報で第6図のTD1に対応するも
の)がセットされたので、TCHBUF(ASS)に今回セット
されたタッチ情報は、同一鍵に関する前々回のタッチ情
報である。
ステップ108の後は、ステップ80に移り、それ以降の処
理を上記したと同様に実行する。従って、TG30のASS対
応チャンネル(FND1対応チャンネル)では、今回のオン
イベントに係る鍵に対応する楽音信号が該鍵に関する前
々回のタッチ情報に対応する音量特性に従って発生開始
される。
ステップ102の判定結果が否定的(N)であったとき
は、ステップ110に移り、FND2対応チャンネルを割当チ
ャンネルとすべくASSにFND2のチャンネルナンバをセッ
トする。そしてステップ112に移る。
ステップ112では、TMBUF(ASS)にTMBUF(FND1)の値を
セットする。そして、ステップ114では、TCHBUF(ASS)
にTCHBUF(FND1)のタッチ情報をセットする。この後
は、ステップ80に移り、それ以降の処理を上記したと同
様に実行する。
ステップ110〜114の処理は、ステップ104〜108の処理に
おいてFND1をFND2に且つFND2をFND1にそれぞれ変更した
ものに相当し、TMBUF(ASS)で残存時間の残り時間が計
測続行される点及びTCHBUF(ASS)に同一鍵に関する前
々回のタッチ情報がセットされる点はステップ104〜108
と同様である。従って、TG30では、割当チャンネルがFN
D1対応チャンネルからFND2対応チャンネルに変更される
だけで、ステップ104〜108を経由した場合と同様に楽音
信号が発生される。
ステップ100の判定結果が否定的(N)となるのは、TMB
UF(FND1)及びTMBUF(FND2)のうち一方の値が0であ
り且つ他方の値が0でない場合であり、例えば第5図の
鍵12の押下に伴ってオンイベントが検出された後35[m
s]の時間が経過してから同一鍵を再押下したところ第
6図に示すように時刻t2でオンイベントが検出され、さ
らに時刻t6でハンマバウンドに基づくオンイベントが検
出されたような場合である。
ステップ100の判定結果が否定的(N)になると、ステ
ップ116に移り、TMBUF(FND1)の値が0であり且つTMBU
F(FND2)の値が0でないか判定する。この判定結果が
肯定的(Y)であれば、FND1対応チャンネルの方がオン
イベント検出時期が早いことになり、ステップ104に移
る。そして、ステップ104以降の処理を上記したと同様
に実行する。この結果、割当チャンネルは、FND1対応チ
ャンネルとなり、割当チャンネル対応の計時レジスタTM
BUF(ASS)では、ステップ106の後第3図のルーチンに
よりTMBUF(FND2)の値に対応する残存時間の計測が続
行される。また、TG30の割当チャンネルでは、今回のオ
ンイベントに係る鍵に対応する楽音信号が該鍵に関する
前回のタッチ情報(ステップ108でTMBUF(ASS)にセッ
トされたもので第6図のTD1に対応するもの)に対応す
る音量特性に従って発生開始される。
ステップ116の判定結果が否定的(N)であったときはT
MBUF(FND1)≠0で且つTMBUF(FND2)=0であって、F
ND2対応チャンネルの方がイベント検出時期が早いこと
になり、ステップ110に移る。そして、ステップ110以降
の処理を上記したと同様に実行する。この結果、割当チ
ャンネルは、FND2対応チャンネルとなり、割当チャンネ
ル対応の計時レジスタTMBUF(ASS)では、ステップ112
の後第3図のルーチンによりTMBUF(FND1)の値に対応
する残存時間の計測が続行される。また、TG30では、割
当チャンネルがFND1対応チャンネルからFND2対応チャン
ネルに変更されるだけで、ステップ104〜108を経由した
場合と同様に楽音信号が発生される。
楽音発生動作(第8図) 次に、上記処理との関連において第8図の楽音発生動作
を説明する。
第6図の時刻t2のオンイベントを検出したとき、KCBUF
(0)〜(15)にキーコード一致のものがないとすれ
ば、ステップ74〜80により第1の楽音が発生される。こ
のときの音量特性は、ステップ78でTMBUF(ASS)にセッ
トされた今回のタッチ情報TD1に応じて制御され、第1
の楽音はカーブA1のように立上る。
この後、ハンマバウンドに基づいて時刻t4のオフイベン
トが検出されると、第2図のステップ48〜54により第1
の楽音の減衰が開始され、第1の楽音はカーブA2のよう
に減衰する。
この後、ハンマバウンドに基づいて時刻t6のオンイベン
トが検出されると、ステップ72の判定結果は「1」とな
る。そして、ステップ84,86を経てステップ88にくる
と、判定結果が否定的(N)となり、ステップ90,92,8
0,82により第2の楽音が発生される。このときの音量特
性は、ステップ92でTMBUF(ASS)にセットされた前回の
タッチ情報TD1に応じて制御され、第2の楽音はカーブB
1′のように立上る。
この後、鍵釈放に応じて時刻tRのオフイベントが検出さ
れると、第2図のステップ48〜54により第2の楽音の減
衰が開始され、第2の楽音はカーブB2′のように減衰す
る。
上記動作において、時刻t2のオンイベントを検出したと
き、KCBUF(0)〜(15)にキーコード一致のものが1
つ又は2つあり且つステップ88又は96の判定結果が肯定
的(Y)であったとすれば、ステップ76,78,80,82によ
り第1の楽音が発生される。この後、時刻t4に対応する
楽音減衰処理を経てから、時刻t6のオンイベントを検出
すると、ステップ72の判定結果が「2」となる。そし
て、ステップ96,100の判定結果はいずれも否定的(N)
となり、ステップ116以下の処理により第2の楽音が発
生される。従って、この場合にも、上記したと同様にカ
ーブA1,A2,B1′,B2′のような楽音エンベロープが得ら
れる。
また、鍵押下に伴ってハンマの上下バウンドが2回連続
して生じた場合にあっては、鍵押下に伴う第1のオンイ
ベントに応じてステップ76〜82により第1の楽音が発生
される。そして、ハンマの1回目の上方バウンドに基づ
く第1のオフイベントに応じて第1の楽音が減衰開始さ
れる。従って、第1の楽音のエンベロープは、第8図の
E1に示すようになる。
この後、ハンマの1回目の下方バウンドに基づく第2の
オンイベントに応じてステップ84〜88,90,92,80,82によ
り第2の楽音が発生される。そして、ハンマの2回目の
上方バウンドに基づく第2のオフイベントに応じて第2
の楽音が減衰開始される。従って、第2の楽音エンベロ
ープは、第8図のE2に示すようになる。
この後、ハンマの2回目の下方バウンドに基づく第3の
オンイベントに応じてステップ72の判定結果は「2」と
なる。そして、ステップ96の判定結果は否定的(N)と
なり、ステップ100の判定結果は肯定的(Y)となる。
このため、ステップ102以下の処理により第3の楽音が
発生される。このときの音量特性は、前々回のタッチ情
報(第1のオンイベント検出時のもの)に応じて制御さ
れるので、第3の楽音は例えば第8図のカーブB1′のよ
うに立上る。この後、鍵釈放に応じて時刻tRで第3のオ
フイベントが検出されると、第3の楽音は例えば第8図
のカブB2′のように減衰する。
変形例 この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種
々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のよ
うな変更が可能である。
(1)計時手段は、タイマ等のハードウエア構成として
もよい。
(2)計時手段で計測する所定時間は、35[ms]に限ら
ず、同一鍵をマニアル連打可能な最短時間より短い範囲
で適宜設定可能である。
(3)ハンマの変移を検知してオン情報、オフ情報、タ
ッチ情報等を発生させるには、スイッチに限らず、圧力
センサ等を利用することもできる。
(4)バウンド検出時の楽音特性設定には、最先のタッ
チ情報をそのまま用いる代りに最先のタッチ情報と今回
のタッチ情報とを平均した値を用いるなど、最先のタッ
チ情報を修正演算した値を用いるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、鍵押下に伴う最先の
タッチ情報を用いて楽音特性を設定するようにしたの
で、鍵強打等によりハンマバウンドが生じても鍵タッチ
感を反映した楽音発生が可能となる。また、所定時間の
計測中に楽音減衰処理を行なうようにしたので、鍵弱打
等により所定時間内に鍵釈放が生じてもその鍵釈放に即
応した楽音減衰が可能となる。
従って、演奏者の実際の演奏感覚にマッチした演奏音が
得られ、快適な演奏を楽しめる効果が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図、 第2図は、メインルーチンを示すフローチャート、 第3図は、クロック割込みルーチンを示すフローチャー
ト、 第4図は、押鍵処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第5図は、従来の鍵盤の断面図、 第6図は、キーオン・タッチ検出の従来例を示すタイム
チャート、 第7図及び第8図は、それぞれ従来例及びこの発明によ
る楽音エンベロープ波形を示す波形図である。 12…鍵、14…ハンマ、16…板ばね、20…バス、22…鍵盤
回路、24…中央処理装置、26…プログラムメモリ、28…
レジスタ群、30…トーンジェネレータ、32…クロック発
生器、34…サウンドシステム、MK1,MK2…スイッチ、P1,
P2…スイッチ駆動用突起。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)鍵と、この鍵の押下に連動して第1
    方向に変位すると共に該鍵の釈放に連動して該第1方向
    とは反対の第2方向に変位するハンマとを有する鍵盤で
    あって、該ハンマは、該鍵の押下に伴って第1方向に変
    位した後該鍵の釈放前に該鍵とは独立に第2方向に反動
    変位してから再び第1方向に反動変位可能に配置されて
    いるものと、 (b)前記ハンマが第1方向に変位するたびにその変位
    を検知してオン情報を発生すると共に該変位の速さ又は
    圧力に応じたタッチ情報を発生する第1の検知手段と、 (c)前記ハンマが第2方向に変位するたびにその変位
    を検知してオフ情報を発生する第2の検知手段と、 (d)所定時間を計測可能な計時手段と、 (e)前記第1の検知手段からオン情報が発生されるた
    びに前記計時手段が前記所定時間を計測中であるか判定
    する判定手段と、 (f)この判定手段での判定結果が否定的となるのに応
    答して前記計時手段に前記所定時間の計測を開始させる
    計時制御手段と、 (g)前記判定手段での判定結果が否定的となるのに応
    答して前記第1の検知手段からの今回のタッチ情報に対
    応した楽音特性を設定すると共に、該判定結果が肯定的
    となるのに応答して前記第1の検知手段からの前回のタ
    ッチ情報を用いて楽音特性を設定する設定手段と、 (h)前記第1の検知手段からオン情報が発生されるた
    びに前記設定手段で設定された楽音特性に従って前記鍵
    に対応する楽音信号を発生する楽音発生手段と、 (i)前記第2の検知手段からオフ情報が発生されるた
    びに前記鍵に対応する楽音信号を減衰開始すべく前記楽
    音発生手段を制御する減衰制御手段と をそなえた電子楽器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子楽器において、 前記計時制御手段は、前記判定手段での判定結果が否定
    的となるのに応答して前記計時手段に前記所定時間の計
    測を開始させると共に、該判定結果が肯定的となるのに
    応答して前記計時手段に前記所定時間の残存時間の計測
    を続行させるものであり、 さらに、前記計時手段が前記残存時間の計測を続行中に
    前記第1の検知手段からオン情報が発生されたことを検
    知する第3の検知手段を設け、 前記設定手段は、前記第3の検知手段での検知に応答し
    て前記第1の検知手段からの前々回のタッチ情報を用い
    て楽音特性を設定することを特徴とする電子楽器。
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