JP3561947B2 - 奏法検出装置及び電子楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、鍵の奏法を検出するための装置及びこの装置を利用した電子楽器に関し、特に鍵の押下速度を検知するタッチセンサの出力と鍵のアフタセンサの出力とに基づいて鍵の奏法を判別することにより奏法に応じた楽音制御を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍵盤式電子楽器としては、図21に示すように鍵1の押下速度を検知するタッチセンサ2と、鍵1の押下圧を検知する圧力センサ3とを備え、タッチセンサ2の出力に応じて楽音の発音開始時の音量レベルを制御すると共に、圧力センサ3の出力に応じて楽音の発音開始後の音量レベル、効果等を制御するものが知られている(例えば、特開平3−6596号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術によると、鍵の押下速度や押下後の押圧力により楽音に表情付けすることが可能であるが、奏法別に表情付けすること(楽音制御すること)はできなかった。
【0004】
一般に、鍵の奏法としては、図22(A)に示すように鍵Kに対して距離dだけ上方から指FNを打ち降ろして押鍵する標準奏法と、図22(B)に示すように鍵Kに指FNをタッチした状態から押鍵を開始する押し弾き奏法とが知られている。標準奏法では、メゾフォルテ(mf)の場合、距離dは10[cm]程度であり、フォルティッシモ(ff)やフォルティシシモ(fff)の場合、距離dは20[cm]以上にもなるが、いずれの場合にも、打鍵後は、自然と指から力が抜けるのが通例である。また、押し弾き奏法では、鍵押下の下限位置でも勢いでぐいっと押し込むようになる。
【0005】
ピアノ等の鍵盤式自然楽器では、標準奏法と押し弾き奏法とで楽音の表情に聴覚上認識可能な差が生ずる。しかし、上記した従来の電子楽器では、図21のタッチセンサ2で示される接点時間差が同一と判断された楽音において発音後の楽音を圧力センサ3で制御することができるものの、標準奏法と押し弾き奏法とで楽音の表情に差を認めることができず、演奏表現が制約される不都合があった。
【0006】
この発明の第1の目的は、鍵の奏法を検出するための奏法検出装置を提供することにある。
【0007】
この発明の第2の目的は、奏法別に楽音制御を行なうことができる新規な電子楽器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る奏法検出装置は、
押下可能な鍵と、
この鍵の押下速度に対応した速度データを検出する第1の検出手段と、
前記鍵の下方に設けられたアフタセンサを介して前記鍵の押下開始後最初の押下圧ピークに対応したセンサ出力データを検出する第2の検出手段と、
前記速度データのとりうる値毎に該値と同時の鍵押下に係る前記センサ出力データの値に基づいて該鍵押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定する際の判定基準を示す基準データを記憶する記憶手段と、
前記鍵の押下に応答して前記第1の検出手段からの速度データの値に対応する基準データを前記記憶手段から読出すと共に該基準データと前記第2の検出手段からのセンサ出力データの値とに基づいて前記鍵の押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定し、判定結果としての奏法を表わす奏法情報を送出する判定手段と
を備えたものである。
【0009】
このような構成を電子楽器に応用する場合、鍵盤の各鍵毎に速度データ及びセンサ出力データを検出すると共に、これらのデータに基づいて奏法を判定し、判定された奏法に対応する楽音制御情報に応じて楽音信号の音色、音量、効果等の楽音特性を制御する構成とする。
【0010】
【作用】
この発明の奏法検出装置にあっては、鍵を押下すると、第1の検出手段が鍵の押下速度に対応した速度データを検出すると共に、第2の検出手段が鍵の押下開始後最初の押下圧ピークに対応したアフタセンサ出力データを検出する。そして、判定手段では、検出に係る速度データ及びアフタセンサ出力データに基づいて鍵の押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定される。
【0011】
発明者の研究によれば、例えば標準奏法と押し弾き奏法とでは速度データの値が同じであってもアフタセンサ出力データの値が異なることが判明した。従って、標準奏法と押し弾き奏法とに関して速度データとアフタセンサ出力データとの関係を予め求めておけば、その関係を利用して奏法を判定することができる。
【0012】
判定手段からは、判定結果としての奏法を表わす奏法情報が得られる。各奏法毎に奏法情報に対応して楽音制御情報を予め定めておけば、判定手段からの奏法情報に対応する楽音制御情報に応じて楽音信号の楽音特性を制御することができる。従って、楽音に対する奏法別の表情付けが可能となる。
【0013】
なお、上記請求項、作用等において、アフタセンサなる文言を用いたが、例えば圧力センサと読みかえると、より具体的になり、この発明の概念が明確になる。
【0014】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例に係る電子楽器の回路構成を示すもので、この電子楽器は、楽音発生がマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。
【0015】
バス10には、鍵盤装置12、CPU(中央処理装置)14、プログラム・データメモリ16、ワーキングメモリ18、楽音信号発生回路20、自動演奏装置22、出力インターフェース24等が接続されている。
【0016】
鍵盤装置12は、一例として88個の鍵を有する鍵盤12Aと、この鍵盤の各鍵毎に設けられたタッチセンサを含むタッチセンサ群12Bと、鍵盤12の各鍵毎に設けられた圧力センサを含む圧力センサ群12Cとを備えたもので、鍵盤12の鍵操作に応じてキーイベント信号、速度データ、圧力データ等の鍵操作情報が検出されるようになっている。鍵盤装置12の構成例については、図2を参照して後述する。
【0017】
CPU14は、メモリ16にストアされたプログラムに従って楽音発生のための各種処理を実行するもので、これらの処理については図14〜18,20を参照して後述する。CPU14には、タイマ26から割込み信号TIが供給される。割込み信号TIは、例えば1[μsec]等の所定の周期で発生されるもので、この信号が発生されるたびに図15の割込みルーチンがスタートする。
【0018】
メモリ16は、プログラムの他に、各種の制御データを記憶するもので、この発明の実施に関係する制御データについては図10、11を参照して後述する。
【0019】
ワーキングメモリ18は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)からなるもので、図14〜18,20のルーチンでレジスタ、フラグ等として使用される記憶領域を含んでいる。
【0020】
楽音信号発生回路20は、鍵盤装置12から検出された鍵操作情報に基づいて右チャンネル楽音信号S 及び左チャンネル楽音信号S を発生するもので、これらの楽音信号S 及びS は、それぞれ右サウンドシステム28R及び左サウンドシステム28Lに供給され、音響に変換される。
【0021】
自動演奏装置22は、鍵盤装置12から検出される鍵操作情報等を記録すると共に、記録した情報に基づいて演奏再生(自動演奏)を行なうものである。演奏再生のための楽音発生手段としては、楽音信号発生回路20及びサウンドシステム28R,28Lを用いてもよいし、あるいは装置22に付属した楽音発生手段を用いてもよい。
【0022】
出力インターフェース24は、鍵盤装置12から検出される鍵操作情報等を他の電子楽器に出力するために設けられたもので、これを設けたことにより鍵盤装置12での演奏操作により他の電子楽器を鳴らすことができる。
【0023】
図2は、鍵盤装置12の一構成例を示すものである。楽器本体に設けられた底板30には、支持部材32が支柱34、支持金具36等により取付けられている。
【0024】
支持部材32には、回動軸38を軸にして回動するように白鍵40が設けられている。白鍵40の自由端の下方において、底板30上には、ストッパ保持部材42が設けられている。ストッパ保持部材42には、白鍵用の上限ストッパ44と、白鍵用の下限ストッパ46とが取付けられている。白鍵40は、ばね部材56により符号40’で示すように常時上方にバイアスされており、非押鍵状態では、白鍵40の係止部40aがストッパ44に係止されている。
【0025】
白鍵40の下方において、支持部材32には、回動軸48を軸にして回動するようにハンマ50が設けられている。ハンマ50は、質量体として作用する鉄等の金属と、この金属の周囲にアウトサートされたウレタンとからなるハンマアーム50Aを有する。支持部材32において、ハンマアーム50Aの上方には、ハンマ用の上限ストッパ52が設けられると共に、ハンマアーム50Aの下方には、ハンマ用の下限ストッパ54が設けられている。ハンマ50は、一端を保持部50dに、他端を白鍵40の支持部40Aに係止されたばね部材56により常時上方にバイアスされている。すなわち、ばね部材56は、白鍵40とハンマ50の両方を上方に付勢している。これにより非押鍵状態では、ハンマアーム50Aの係止部50aがストッパ52に係止される。
【0026】
ハンマ50の両側部には、白鍵40の係合部40bと係合する突起50bが設けられると共に、ハンマ50の下部には、アクチュエータ50cが設けられている。アクチュエータ50cの下方において、支持部材32の下面には、センサ保持板58が取付けられており、センサ保持板58上には、ハンマ50の押下時にアクチュエータ50cで駆動されるようにタッチセンサ12bが設けられている。タッチセンサ12bは、図1のタッチセンサ群12Bに属するものである。
【0027】
図3は、タッチセンサ12bの一構成例を示すもので、センサ保持板58上には、めがね形状をした複数鍵共通の2つのメーク接点M ,M を有するタッチセンサ12bが固定部材K ,K により固定されている。アクチュエータ50cは、比較的長い第1の下方突出部A と、比較的短い第2の下方突出部A とを有するもので、ハンマ50の下方回動に伴って突出部A でメーク接点M をオンした後突出部A でメーク接点M をオンすると共に、ハンマ50の上方回動に伴って突出部A でメーク接点M をオフした後突出部A でメーク接点M をオフするようになっている。
【0028】
白鍵40の下方において、支持部材32上には、圧力センサ12cが設けられている。圧力センサ12cは、図1の圧力センサ群12Cに属するものである。白鍵40には、押圧部40sが設けられており、白鍵40が押下されてストッパ46に当接するときに押圧部40sの下端で圧力センサ12cを押圧するようになっている。
【0029】
図2の実施例では、圧力センサ12cが白黒鍵共通のものになっているが、白鍵40のための圧力センサは下限ストッパ46に設け且つ押圧部40sをなくすと共に、黒鍵60のための圧力センサとしては圧力センサ12cを使用することにより、白鍵40と、黒鍵60とで別々に圧力センサを設けるようにしてもよい。このようにすると、経年変化後のダブルタッチによる誤動作がなくなり、いつまでも正確度を維持できる。
【0030】
白鍵40を押下すると、係合部40bが突起50bを介してハンマ50を下方に回動させる。このとき、タッチセンサ12bの接点M,Mは、前述したように順次にオンするが、接点Mのオンから接点Mのオンまでの時間間隔は、白鍵40の押下速度が速いほど短くなる。従って、接点M,Mが順次にオンする時間間隔を測定することで、鍵の押下速度に対応した速度データを得ることができる。
【0031】
ハンマ50のハンマアーム50Aは、やがてストッパ54に当接して止まる。一方、白鍵40は、ストッパ46に当接するのとほぼ同時に押圧部40sにより圧力センサ12cを押圧する。このとき、圧力センサ12cからは押圧力に対応した圧力データを得ることができる。また、圧力センサ12cからの圧力データは、この後も白鍵40を押し続ける限り得ることができる。
【0032】
白鍵40を放すと、白鍵40及びハンマ50は、いずれも上方に回動する。そして、白鍵40は、係止部40aがストッパ44に係止される位置で停止し、ハンマ50は、係止部50aがストッパ52に係止される位置で停止する。
【0033】
白鍵40に関して上記したような動作は、黒鍵60についても同様にして行なわれる。黒鍵60が白鍵40と異なる点は、黒鍵60のハンマの質量が自由端頭部で白鍵40のハンマより小さく設定されていること、黒鍵60の下限ストッパとして圧力センサ12cが使用されていること、ばね部材の弾性力が白鍵40のものより若干弱く設定されていることであって、その他の点は白鍵40と同様の構成であり、同様に作用するので、詳細な説明を省略する。なお、図2において、60’は、黒鍵60の上方バイアス状況を示し、60aは、上限ストッパ52に係止される黒鍵60の係止部、60sは、圧力センサ12cを押圧する黒鍵60の押圧部である。
【0034】
図4,5は、圧力センサ12cの一構成例を示すもので、図4は、図5のX−X’線に沿う断面図である。この例では、F、F、G、G等の音名に対応する鍵に関してそれぞれ圧力センサがセンサ基板SB上に配置されており、各圧力センサは2つのアナログスイッチを有する構成になっている。すなわち、音名Fに対応する圧力センサ12cは、スイッチS,Sを有し、音名Fに対応する圧力センサは、スイッチS,Sを有し、音名Gに対応する圧力センサは、スイッチ ,S を有し、音名Gに対応する圧力センサは、スイッチS,S(図示せず)を有する。
【0035】
白鍵40に対応する圧力センサ12cとその隣りの黒鍵60に対応する圧力センサとは、図5に示すように白鍵40の押圧部40sと黒鍵60の押圧部60sとにそれぞれ対応してセンサ基板SB上に配置される。これらのアナログスイッチは、いずれも白鍵用押圧部40s又は黒鍵用押圧部60sからの押圧力に比例してその抵抗値が減少する感圧フィルムからなる感圧センサで構成されている。また、各スイッチは、図4でS について代表的に示すように感圧インクからなる上方の抵抗性導電部材CN と下方の導体としての接点部材CN とをセンサを製造するのと同一工程且つ同一手法にて作成したスペーサSを介して対向配置して構成される。以下、CN ,CN を単に接点部材という。S ,S 等のスイッチの上部には、ゴム層GMを介してフェルト層FEが設けられ、S 等の各スイッチにはフェルト層FE及びゴム層GMの肉厚部Tgを介して押圧部40s又は60sからの押圧力が加わるようになっている。
【0036】
スイッチS ,S の下方接点部材は、検知回路70の共通入力端子F に接続される。また、スイッチS の上方接点部材は、検知回路70の右入力端子F に接続されると共に、スイッチS の上方接点部材は、検知回路70の左入力端子F に接続される。検知回路70は、圧力センサ12cのスイッチS 及びS からそれぞれアナログ形式の右圧力信号AR及び左圧力信号ALを検知するものである。
【0037】
一例として、白鍵40の押下に伴って押圧部40sが圧力センサ12cのスイッチS ,S を押圧すると、各スイッチ毎に接点部材の接触面積の増大に対応して圧力信号の振幅値が増大する。また、白鍵40を押下した状態で左右の押圧力を異ならせる(動作としては指で白鍵40を押しながら左右動するだけでよい)と、スイッチS ,S から検知される圧力信号AR,ALの振幅値を異ならせることができ、後述するようにタッチビブラート制御等が可能になる。さらに、白鍵40を放すと、各スイッチ毎に接点部材の接触面積の減少に対応して圧力信号の振幅値が減少する。
【0038】
検知回路70からの圧力信号AR,ALは、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路72に供給され、それぞれ対応するディジタル形式の圧力データPRR,PRLに変換される。A/D変換回路72は、圧力データPRR,PRLの値を平均し、その平均値を表わす圧力データAPRを圧力データPRR,PRLに並行して送出する。圧力データPRR,PRLは、タッチビブラート制御等に用いられ、圧力データAPRは、奏法判別等に用いられる。
【0039】
図6には、圧力データAPRの値の時間的な変化が例示されている。波形W は、白鍵40を押下した後、白鍵40をゆっくり放した場合のAPR値変化を示し、波形W は、白鍵40を押下した後、若干力を抜いては押圧する操作を2回繰り返してから白鍵40を放した場合のAPR値変化を示す。P ,P は、いずれも白鍵40の押下開始後最初の押下圧ピークを示すものである。
【0040】
黒鍵60に対応する圧力センサ等の他の圧力センサについても、白鍵40に対応する圧力センサ12cについて上述したと同様にして圧力データが検出される。
【0041】
図7は、圧力センサの他の例を示すものである。この例では、F、F 、G等の音名に対応する鍵に関してそれぞれ圧力センサが設けられるが、各圧力センサは1つのスイッチを有する構成になっている。すなわち、音名Fに対応する圧力センサ12cは、スイッチS11を有し、音名F に対応する圧力センサは、スイッチS12を有し、音名Gに対応する圧力センサは、スイッチS13を有する。これらの圧力センサについて、圧力データの検出の仕方は同様であり、代表として圧力センサ12cについて圧力データ検出手段を説明する。
【0042】
圧力センサ12cにおいて、スイッチS11の下方接点部材(図4のCN に対応)は、検知回路74の一方の入力端子F に接続され、スイッチS11の上方接点部材(図4のCN に対応)は、検知回路74の他方の入力端子に接続される。検知回路74は、検知回路70に関して前述したと同様にしてスイッチS11からアナログ形式の圧力信号AFを検知し、A/D変換回路76に供給する。この結果、A/D変換回路76からは、圧力信号AFに対応するディジタル形式の圧力データAPRが得られる。
【0043】
図7の例では、各圧力センサ毎にスイッチが1つであるため、図5の圧力データPRR,PRLに相当する圧力データは得られないが、圧力データAPRとしては、図6のW ,W 等と同様のものが得られる。図7の圧力センサ配置は、タッチビブラート制御等を行なわない場合に利用するとよい。
【0044】
図8は、ハンマの下方に圧力センサを設けた場合における速度データの値と圧力データの値との相関関係を示すものである。この場合、図2の鍵盤装置において、音名Gに対応する白鍵に連動するハンマの下方には、タッチセンサ12bに相当するタッチセンサを設け、このタッチセンサを用いて音名Gに対応する鍵の押下速度に応じた速度データVELを検出した。
【0045】
一方、音名Gに対応する白鍵の下方には圧力センサ12cに相当する圧力センサを設けず、音名Gに対応する白鍵に連動するハンマの下方にセンサ保持部材62を設け、この保持部材62に圧力センサ12c’を取付けた。そして、圧力センサ12c’を用いて音名Gに対応する白鍵に連動するハンマの押圧力に応じた圧力データAPRを検出した。
【0046】
図8において、横軸には、速度データVELの値0〜127を示し、縦軸には、圧力データAPRの値0〜127を示す。各黒丸は、1回の押鍵操作で得られた速度データVELの値と圧力データAPRの値とを示し、圧力データAPRの値は、図6のP ,P に示したように鍵押下の開始後最初の押下圧ピークに対応する値を採用した。
【0047】
押鍵操作は、図8に示される多数の黒丸に対応して多数回行なわれ、多数回の押鍵のうち半分は、標準奏法で押鍵の強さを変えて行ない、残りの半分は、押し弾き奏法で押鍵の強さを変えて行なった。しかしながら、図8に示される測定結果からは、標準奏法と押し弾き奏法とを明確に区別するのは困難であった。
【0048】
図9は、鍵の下方に圧力センサを設けた場合における速度データの値と圧力データの値との相関関係を示すものである。この場合、図2の鍵盤装置12において、圧力センサ12c’を廃止する代りに、音名Gに対応する鍵の下方に圧力センサ12cに相当する圧力センサを設けた以外は図8で述べたと同様にして速度データVEL及び圧力データAPRを測定し、その測定結果を黒丸で示したものである。
【0049】
図9の測定結果によれば、破線Lより下方に標準奏法の測定値が分布すると共に、破線Lより上方に押し弾き奏法の測定値が分布する。これは、鍵の下方に12cのように圧力センサを設けたことで押し弾き奏法での押し込む力を効果的に検知可能になったためと考えられる。この発明の実施例では、図9のような測定結果を利用して奏法を判定する。
【0050】
また、図9の測定結果から別の手段で奏法を判定することが考えられる。図9では、アフタセンサとして圧力に対応して抵抗値が変化する圧力センサを用い、圧力データを得た。そして、速度センサの速度データと圧力データとにて奏法を判定したが、圧力センサ12cには、フェルト層FE又はウレタンゴムのような弾性体による緩衝材を当接部に設けている。すなわち、圧力検出という1つの事象の他に少なからず変位という事象が伴っていることがわかる。従って、適当な緩衝材(上記と全く同じでもよい)を設けつつ、これと並設して、その微少な変位を検出できれば、この変位を2回微分(2次微分)することで加速度を検出できる。この加速度の押鍵方向の最も大きな変化を検出できれば、その時の加速度検出値と上記速度データVELとにより、図9とほぼ同様な測定結果を得ることができると推定される。これにより奏法を判定してもよい。なお、微少な変位を正確に検出する方法としては、特開平2−214897号公報に示されるモアレ縞を変位させる方法がある。
【0051】
図10は、メモリ16に記憶される基準値テーブルの記憶内容を示すもので、横軸には、速度データVELの値を示し、縦軸には、基準値を示す。直線REFは、図9の直線Lに対応したもので、標準奏法と押し弾き奏法との境界を表わしている。メモリ16には、直線REFに従って0〜127の各VEL値毎にそれに対応する基準値が記憶されている。各基準値は、奏法判定に用いられる。
【0052】
図11は、メモリ16に記憶される音色修正値テーブルの記憶内容を示すもので、横軸には、キーナンバ1〜88を示し、縦軸には、音色修正値を示す。曲線MDは、音高が高くなるほど音色修正値が大きくなる様子を示している。メモリ16には、曲線MDに従って各キーナンバ毎にそれに対応する音色修正値が記憶されている。各音色修正値は、音色制御データ(フィルタのカットオフ周波数制御データ)を音高(キーナンバ)毎に修正するのに用いられる。
【0053】
図12は、楽音信号発生回路20の一構成例を示すもので、斜線を付した信号線は、複数ビットの信号線を表わしている。
【0054】
音源ユニット80は、押された鍵に対応するキーコードデータKC(i)とキーオン信号KONとに基づいて右チャンネル楽音信号T 及び左チャンネル楽音信号T を発生するもので、各チャンネル毎にビブラート制御入力V ,V に応じて楽音信号の音高(周波数)が制御されるようになっている。楽音信号T ,T は、いずれも押された鍵に対応する音高を有するものであるが、ビブラート制御入力V に応じて音高が低下すべく制御されると共にビブラート制御入力V に応じて音高が上昇すべく制御される。
【0055】
ビブラート制御入力V ,V としては、ゲート回路82がゲート制御信号AE(i)=1に応じて導通したとき、鍵の押圧力に応じた圧力データPRR(i),PRL(i)がそれぞれ供給される。圧力データPRR(i),PRL(i)は、図5で述べた圧力データPRR,PRLに相当するもので、押された鍵における右側及び左側の押圧力にそれぞれ対応するものである。従って、鍵の右側の押圧力を増大させると、楽音信号T ,T の音高は上昇し、鍵の左側の押圧力を増大させると、楽音信号T ,T の音高は低下し、タッチビブラート効果が得られる。
【0056】
音源ユニット80には、各チャンネル毎にローパスフィルタLPF及びハイパスフィルタHPFが設けられており、これらのフィルタLPF及びHPFは、それぞれカットオフ周波数制御データLP(i)及びHP(i)に応じてカットオフ周波数が制御される。すなわち、図13に示すように、フィルタLPFの高域カットオフ周波数f は、カットオフ周波数制御データLP(i)に応じて矢印で示すように高く又は低く制御され、フィルタHPFの低域カットオフ周波数f は、カットオフ周波数制御データHP(i)に応じて矢印に示すように高く又は低く制御される。この結果、楽音信号T ,T は、音色が制御された形で送出される。
【0057】
カットオフ周波数制御データLP(i),HP(i)は、鍵の奏法により異なるように定められる。すなわち、標準奏法のときは、データLP(i),HP(i)の値は、次の数1,2の式でそれぞれ定められる。
【0058】
【数1】
LP(i)=MD(i)・Cf
【0059】
【数2】
HP(i)=MD(i)・Cf
これらの式において、MD(i)は、図11の音色修正値テーブルから押された鍵のキーナンバiに対応して読出された音色修正値、Cf は、ローパスフィルタLPFのカットオフ周波数f を定めるための制御データの値、Cf は、ハイパスフィルタHPFのカットオフ周波数f を定めるための制御データの値である。
【0060】
一方、押し弾き奏法のときは、データLP(i),HP(i)の値は、次の数3,4の式でそれぞれ定められる。
【0061】
【数3】
Figure 0003561947
【0062】
【数4】
Figure 0003561947
これらの式において、MD(i),Cf ,Cf は、いずれも数1,2に関して前述した通りであり、f ,f ,k ,k は、それぞれ所定の定数である。
【0063】
乗算回路84R,84Lは、それぞれ楽音信号T ,T を入力とするもので、乗算回路84Rでは、楽音信号T にレベル制御データR 又はR が乗算され、乗算回路84Lでは、楽音信号T にレベル制御データL 又はL が乗算される。
【0064】
レベル制御データR ,L としては、鍵の押下速度に対応した速度データVL(i)が供給される。また、レベル制御データR ,L としては、ゲート回路82がゲート制御信号AE(i)=1に応じて導通したとき、鍵の押圧力に応じた圧力データAPR(i)が供給される。圧力データAPR(i)は、図5又は7で述べた圧力データAPRに相当するものである。
【0065】
速度データVL(i)を楽音信号T ,T に乗算することで鍵の押下速度に応じた音量レベル制御が可能となる。また、圧力データAPR(i)を楽音信号T ,T に乗算することで鍵の押圧力に応じた音量レベル制御が可能となる。
【0066】
速度データVL(i)は、鍵の奏法により異なるように定められる。すなわち、標準奏法のときは、データVL(i)の値は、タッチセンサから検出される速度データVEL(i)の値と等しいが、押し弾き奏法のときは、データVL(i)の値は、例えば次の数5の式で定められる。
【0067】
【数5】
VL(i)=VEL(i)+27−0.124VEL(i)
乗算回路84R,84Lからの乗算出力としての楽音信号T’,T’は、それぞれディジタル/アナログ(D/A)変換回路86R,86Lに供給され、対応するアナログ楽音信号S ,S に変換される。
【0068】
音源ユニット80に、放された鍵に対応するキーコードデータKC(i)とキーオフ信号KOFとが供給されると、キーコードデータKC(i)に対応する楽音信号は、減衰を開始する。
【0069】
なお、図12には示してないが、楽音信号発生回路20には、供給される信号やデータをセットするためのレジスタが設けられている。
【0070】
図14は、メインルーチンの処理の流れを示すもので、このルーチンは、電源スイッチオン等に応じてスタートする。
【0071】
ステップ100では、レジスタ等の初期設定処理を行なう。例えば、計時用のレジスタT、キーナンバレジスタi、発音フラグSF(i)等には、0をセットする。そして、ステップ101でiの値を1アップする。例えば鍵が88鍵であって、一番下のi=1の鍵スイッチの状態変化を後述のステップ102〜114でウォッチし、各種処理を鍵数分繰り返す。
【0072】
まず、特定のiについて、ステップ102から話を進める。ステップ102にて鍵盤12Aのi番目の鍵のタッチセンサTS(i)のスイッチM をウォッチし、オンイベント(キーオンイベント)ありか又はオンイベント後接点がオンし続けているか(Mがオン中か)を判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ104に移り、図16,17について後述するようにキーオン処理のサブルーチンを実行する。
【0073】
ステップ102の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ104の処理が終ったときは、ステップ106に移り、発音フラグSF(i)が1か判定する。フラグSF(i)が1である(Y)ならば、キーオンイベントのあった鍵に対応する楽音信号が発音中であることになり、ステップ108に移る。
【0074】
ステップ108では、キーオンイベントのあった鍵の圧力センサから検出される圧力データAPR(i),PRR(i),PRL(i)をそれぞれレジスタAPR(i),PRR(i),PRL(i)にセットする。そして、ステップ110に移り、レジスタAPR(i),PRR(i),PRL(i)の圧力データをゲート制御信号AE(i)=1と共に楽音信号発生回路20に送出する。回路20では、供給されるデータAPR(i),PRR(i),PRL(i)及び信号AE(i)がそれぞれ対応するレジスタにセットされる。
【0075】
ステップ106の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ110の処理が終ったときは、ステップ112に移り、キーオンイベントのあった鍵のタッチセンサTS(i)のスイッチM にオフイベント(キーオフイベント)ありか判定する。キーオフイベントありかの判定は、タッチセンサのスイッチM にオフイベントありか調べて行なうようにしてもよい。ステップ112の判定結果が肯定的(Y)であればステップ114に移り、図20について後述するようにキーオフ処理のサブルーチンを実行する。また、ステップ112の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ120に移る。
【0076】
ステップ114の処理が終ったときは、ステップ116に移り、今処理中の鍵がi=88の最高鍵であるか判定する。この判定結果が否定的(N)であれば、ステップ101に戻る。そして、ステップ101〜114を鍵数分(88回)繰り返すと、ステップ116の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ118でiを0にし、次のステップ120に移る。
【0077】
ステップ120では、その他の処理(例えば、音色選択処理等)を実行する。そして、ステップ120の処理が終ると、ステップ101に戻り、上記のような処理を上記したと同様に繰り返す。
【0078】
図14のルーチンによれば、フラグSF(i)が1のとき、ステップ110を通るたびに圧力データAPR(i),PRR(i),PRL(i)及び信号AE(i)=1が回路20に送出されるので、押鍵操作に基づいて音量レベル制御及びビブラート制御を行なうことができる。
【0079】
図15は、割込みルーチンを示すもので、このルーチンは、図1のタイマ26から割込み信号TIが発生されるたびにスタートする。
【0080】
ステップ122では、計時用レジスタTの値を1アップする。そして、ステップ124に移り、レジスタTの値が所定の最大値Tmと等しいか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ126に移り、レジスタTを0にクリアする。
【0081】
ステップ124の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ126の処理が終ったときは、図14のメインルーチンにリターンする。
【0082】
図15のルーチンによれば、レジスタTは、0〜(Tm−1)の値をとり、Tmになると0にクリアされる。そして、このような計時動作を繰り返す。すなわち、レジスタTは、割込み信号TIを計数することで時間を指示するものである。
【0083】
図16,17は、キーオン処理のサブルーチンを示すものである。図14のステップ102において図3のスイッチM がオンした時点でキーオン処理104のサブルーチンに入る。そして、ステップ128では、タッチセンサTS(i)のスイッチM にオンイベントありか判定し、判定結果が肯定的(Y)であればステップ130に移り、イベントフラグEVT(i)に1をセットすると共に、時間レジスタTM(i)にレジスタTの値をセットする。また、判定結果が否定的(N)であれば、何もせずにステップ132に移る。
【0084】
ステップ132では、レジスタTの値からレジスタTM(i)の値を差引いた値(TS(i)のスイッチM のオンイベント発生時からの経過時間)が所定値T より小さいか判定する。T は、スイッチM のオンイベント発生時からスイッチM のオンイベント発生時までに通常要する時間を考慮して予め定められたものである。ステップ130の後初めてステップ132にきたときは、ステップ132の判定結果が肯定的(Y)であり、ステップ134に移る。
【0085】
ステップ134では、TS(i)のスイッチM にオンイベントありか判定する。ステップ130の後初めてステップ134にきたときは、ステップ134の判定結果が否定的(N)となり、図17のステップ142に移る。そして、ステップ142以降の処理を行ない、またこのルーチンに戻ってくることを繰り返しながら時間がたって、スイッチM にオンイベントありの時をむかえると、ステップ134の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ136に移る。
【0086】
一方、時間がたってステップ132の判定結果が否定的(N)になったときは、所定時間T内にTS(i)のスイッチM のオンイベントがなかった場合であり、ステップ133にてEVT(i),TM(i)にいずれも0をセットしてから図14のルーチンにリターンする。
【0087】
ステップ136では、フラグEVT(i)が1か判定する。ステップ134の後初めてステップ136にきたときは、ステップ136の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ138に移る。ステップ138では、次の数6の式に従って速度データVEL(i)を求め、レジスタVEL(i)にセットする。
【0088】
【数6】
Figure 0003561947
ここで、T及びTM(i)は、それぞれレジスタT及びTM(i)の値を表わす。速度データVEL(i)の値は、TS(i)のスイッチM のオンイベント発生時からTS(i)のスイッチM のオンイベント発生時までの経過時間の逆数で表わされる。
【0089】
ステップ138の後は、ステップ140でフラグEVT(i)に0をセットする。そして、ステップ136に戻り、EVT(i)が1か判定する。この判定結果は否定的(N)となるので、図17のステップ142に移る。
【0090】
ステップ142では、鍵の圧力センサから検出される圧力データAPR(i)をレジスタAPR(i)にセットする。そして、ステップ144に移り、レジスタAPR(i)の圧力データの値が所定値S より大か判定する。S は、0よりわずかに大きい値である。
【0091】
ステップ142を介してステップ144にきたときは、通常、ステップ144の判定結果が否定的(N)になる。すなわち、鍵が押下されても押圧部40s又は60sが圧力センサ12cを押圧しないうちはステップ144の判定結果が否定的(N)となり、図14のルーチンにリターンする。
【0092】
圧力センサ12cが押圧部40s又は60sで押圧されると、ステップ144の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ146に移る。ステップ146では、図18について後述するようにピーク検出のサブルーチンを実行する。そして、ステップ147に移り、ピーク検出フラグPDの値が1(ピーク検出済みか)判定する。この判定結果が否定的(N)であれば図14のルーチンにリターンする。また、ステップ147の判定結果が肯定的(Y)であればステップ148に移る。
【0093】
ステップ148では、奏法判定を行なう。すなわち、図10の基準値テーブルから速度データVEL(i)に対応する基準値REF[VEL(i)]を読出し、この基準値よりもレジスタPR(i)の値が大きいか判定する。レジスタPR(i)には、ステップ146の処理により鍵押下の開始後最初の押下圧ピーク(例えば、図6のP )に対応した圧力データがセットされている。
【0094】
ステップ148の判定結果が否定的(N)であったときは、標準奏法であったことになり、ステップ150に移る。ステップ150では、レジスタVL(i)にレジスタVEL(i)の速度データを、レジスタLP(i)に前述の数1の演算結果を、レジスタHP(i)に前述の数2の演算結果をそれぞれセットする。そして、ステップ152に移る。
【0095】
ステップ152では、楽音信号発生回路20に対して、キーオン信号KONと、キーオンイベントのあった鍵に対応するキーコードデータKC(i)と、レジスタVL(i)の速度データVL(i)と、レジスタLP(i)のカットオフ周波数制御データLP(i)と、レジスタHP(i)のカットオフ周波数制御データHP(i)とを送出する。これらの信号及びデータは、回路20内の対応するレジスタにセットされる。回路20からは、キーオンイベントのあった鍵に対応する音高を有する楽音信号S ,S がデータVL(i)に対応する音量レベルで且つデータLP(i),HP(i)に対応する音色特性で発生される。
【0096】
ステップ152の後は、ステップ154に移り、ピーク検出フラグPDに0をセットすると共に発音フラグSF(i)に1をセットする。そして、図14のルーチンにリターンする。図14のルーチンでは、ステップ106〜110により発生中の楽音信号に関してタッチビブラート制御及び音量レベル制御が可能である。
【0097】
一方、ステップ148の判定結果が肯定的(Y)であったときは、押し弾き奏法であったことになり、ステップ156に移る。ステップ156では、レジスタVL(i)に前述の数5の演算結果を、レジスタLP(i)に前述の数3の演算結果を、レジスタHP(i)に前述の数4の演算結果をそれぞれセットする。そして、ステップ158に移る。
【0098】
ステップ158では、楽音信号発生回路20に対して、キーオン信号KONと、キーオンイベントのあった鍵に対応するキーコードデータKC(i)と、レジスタVL(i)の速度データVL(i)と、レジスタLP(i)のカットオフ周波数制御データLP(i)と、レジスタHP(i)のカットオフ周波数制御データHP(i)とを送出する。これらの信号及びデータは、回路20内の対応するレジスタにセットされる。回路20からは、キーオンイベントのあった鍵に対応する音高を有する楽音信号S ,S がデータVL(i)に対応する音量レベルで且つデータLP(i),HP(i)に対応する音色特性で発生される。
【0099】
ステップ158の後は、ステップ154でフラグPDには0を、フラグSF(i)には1をそれぞれセットする。そして、図14のルーチンにリターンする。この場合にも、図14のルーチンでは、発生中の楽音信号に関してタッチビブラート制御及び音量レベル制御が可能である。
【0100】
図18は、ピーク検出のサブルーチンを示すものである。ステップ160では、ステップ144で鍵の圧力センサから出力ありとして検出される圧力データAPR(i)をレジスタAPR(i)にセットする。そして、ステップ162に移り、レジスタAPR(i)の圧力データの値からレジスタPPR(i)の値を差引いた値が0、正又は負のいずれか判定する。レジスタPPR(i)は、レジスタAPR(i)の現在値に対して前回の値をセットするためのもので、初期値として0がセットされている。ステップ144の後初めてステップ162にきたときは、ステップ162の判定結果が「正」となり、ステップ164に移る。
【0101】
ステップ164では、レジスタAPR(i)の圧力データをレジスタPPR(i)にセットする。そして、ステップ166でレジスタF3(i)にレジスタF2(i)の値を、ステップ168でレジスタF2(i)にレジスタF1(i)の値を、ステップ170でレジスタF1(i)に1(増大モード値)をそれぞれセットする。
【0102】
次に、ステップ172では、ピーク検出フラグPDが1か判定する。フラグPDには、初期値として0がセットされており、最初は、ステップ172の判定結果が否定的(N)となる。これ以降の処理(ステップ147以降の処理)を済ませ、次回のピーク検出処理としてステップ160に戻ってくると、それ以降の処理を上記したと同様に繰り返す。
【0103】
一例として、図6の波形W に示すようにレジスタAPR(i)の値が押下圧ピークP に向けて増大しているときは、ステップ166〜170を3回以上通ると、F1(i)〜F3(i)の値がいずれも1となる。図19(A)に示すように、レジスタAPR(i)にタイミングt でステップ160により押下圧ピークP の前の値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「正」となり、ステップ164〜170の処理を行なう。そして、レジスタAPR(i)にタイミングt でステップ160により押下圧ピークP に対応する値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「正」となり、ステップ164〜170の処理を行なう。このとき、レジスタPPR(i)には、ステップ164でレジスタAPR(i)の圧力データ(押下圧ピークP に対応したもの)がセットされる。また、レジスタF1(i)には、ステップ170で1がセットされる。
【0104】
この後、レジスタAPR(i)にタイミングt10でステップ160により押下圧ピークP の次の値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「負」となり、ステップ174に移る。ステップ174では、レジスタF1(i)の値が1か判定する。t のタイミングでステップ170に1をセットしたので、ステップ174の判定結果は肯定的(Y)となり、ステップ176に移る。ステップ176では、レジスタPPR(i)の圧力データをレジスタPR(i)にセットする。このときレジスタPR(i)にセットされる圧力データは、押下圧ピークP に対応したものである。
【0105】
ステップ176の後は、ステップ178〜182の処理を行なう。すなわち、ステップ178でレジスタF3(i)にレジスタF2(i)の値を、ステップ180でレジスタF2(i)にレジスタF1(i)の値を、ステップ182でレジスタF1(i)に2(減少モード値)をそれぞれセットする。また、ステップ182では、フラグPDに1をセットする。
【0106】
この後、ステップ172に移ると、判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ184に移る。ステップ184では、レジスタF1(i)〜F3(i),PPR(i)に0をセットする。そして、図17のルーチンにリターンする。
【0107】
他の例として、図6の波形W に示すように押下圧ピークP が平坦状である場合のピーク検出動作を説明する。図19(B)に示すように、レジスタAPR(i)にタイミングt でステップ160により押下圧ピークP の前の値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「正」となり、ステップ164〜170の処理を行なう。そして、レジスタAPR(i)にタイミングt でステップ160により押下圧ピークP に対応した値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「正」となり、ステップ164〜170の処理を行なう。このとき、レジスタPPR(i)には、ステップ164でレジスタAPR(i)の圧力データ(押下圧ピークP に対応するもの)がセットされる。また、レジスタF3(i),F2(i),F1(i)には、いずれも1がセットされる。
【0108】
次に、レジスタAPR(i)にタイミングt でステップ160により押下圧ピークP に対応した値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果が「0」となり、ステップ186〜190の処理を行なう。すなわち、ステップ186でレジスタF3(i)にレジスタF2(i)の値を、ステップ188でレジスタF2(i)にレジスタF1(i)の値を、ステップ190でレジスタF1(i)に0(平坦モード値)をそれぞれセットする。この結果、レジスタF3(i),F2(i),F1(i)の値は、それぞれ1,1,0となる。この後、ステップ172を介して図17のルーチンにリターンする。
【0109】
レジスタAPR(i)にタイミングt10でステップ160により押下圧ピークP の次の値をセットしてステップ162にくると、ステップ162の判定結果は「負」となり、ステップ174を介してステップ192に移る。ステップ192では、レジスタF1(i)の値が0で且つレジスタF2(i)の値が1か判定する。t のタイミングでステップ188,190によりF2(i),F1(i)にそれぞれ1,0をセットしたので、ステップ192の判定結果は肯定的(Y)となり、ステップ176に移る。そして、ステップ176〜182,172,184の処理を前述したと同様に実行してから、図17のルーチンにリターンする。
【0110】
更に他の例として、図19(B)において、押下圧ピークP に対応する値がタイミングt10まで続いた後次のタイミングt11(図示せず)で低下するような場合は、ステップ186〜190の処理がもう1回行なわれるので、レジスタF3(i),F2(i),F1(i)には、それぞれ1,0,0がセットされる。この後、ステップ160を経てステップ162にくると、判定結果が「負」となり、ステップ174,192を介してステップ194に移る。ステップ194では、レジスタF2(i)の値が0で且つレジスタF3(i)の値が1か判定する。この判定結果は肯定的(Y)となるので、ステップ176に移り、それ以降の処理を上記したと同様に実行する。
【0111】
ステップ174,192,194のいずれの判定結果も否定的(N)であったときは、ステップ196でフラグPDに0をセットする。そして、図17のルーチンにリターンする。
【0112】
図20は、キーオフ処理のサブルーチンを示すものである。ステップ200では、キーオフ信号KOFと、キーオフイベントのあった鍵に対応するキーコードデータKC(i)とを楽音信号発生回路20に送出する。この結果、図14のステップ104で発生された楽音信号S ,S は、減衰を開始する。
【0113】
次に、ステップ202に移り、ゲート制御信号AE(i)=0を楽音信号発生回路20に送出する。この結果、図12のゲート回路82は非導通となる。また、ステップ204で発音フラグSF(i)に0をセットする。この後、図14のルーチンにリターンする。図14のルーチンにおいて、ステップ116にて今処理された鍵情報が最終鍵(低音鍵から処理すれば最高音鍵)のものか否か(i=88か)の判定がなされ、途中鍵のものであれば判定結果が否定的(N)となり、ステップ101に戻り、iの値を1アップする。そして、ステップ102から次の鍵情報の処理が行なわれる。最終鍵(i=88)であれば、ステップ118にてi=0とし、ステップ120にてその他の処理を行なう。
【0114】
上記実施例では、アフタセンサとして圧力センサを用いたが、これに限定されることなく、この発明では、変位センサから圧力センサ出力に代わるものを発生させ、これと押鍵途中の速度データとに基づいて奏法判別するようにしてもよい。また、アフタセンサとしてピエゾ素子等の衝撃センサなどを使用することも考えられる。
【0115】
以上説明したように、上記実施例では、アフタセンサとしてイーチキーアフタセンサを用い、同時複音処理を可能にしている。従って、次のようなことも行なうことができる。
【0116】
すなわち、左手で押し弾き奏法を、右手で標準奏法をする(この逆でもよい)ことにより、音色を全く変えてしまうこともできる。その一例を表1にまとめて示す。
【0117】
【表1】
Figure 0003561947
表1に示すように奏法で全く音色を異ならせるには、ステップ120のその他の処理における音色変更処理と同様にすればよい。すなわち、ステップ120では、音色スイッチのオン/オフに応じて図12の音源ユニットへの音色情報を変更制御しているが、奏法を判別してフラグをたて、この奏法検出信号としてのフラグ情報を音色スイッチのオン/オフ情報と同様に音色変更情報として使用して図12の音源ユニットへの音色情報を変更制御すればよい。
【0118】
この発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次の(1)〜(3)のような変更が可能である。
【0119】
(1)上記実施例では、ピーク検出後に楽音発生を開始するようにしたが、速度データVEL(i)の検出後ピーク検出前に楽音発生を開始するようにしてもよい。例えば、図16のステップ138の後、レジスタVL(i)に速度データVEL(i)をセットし、レジスタVL(i)の速度データをキーオン信号KON及びキーコードデータKC(i)と共に楽音信号発生回路20に供給して楽音信号の発生を開始させることができる。この場合、図17のステップ152,158では、KON及びKC(i)の送出を省略する。
【0120】
(2)図17のステップ150,156では制御データを演算で求めたが、演算結果をメモリに記憶しておき、読出して利用するようにしてもよい。
【0121】
(3)奏法検出は、基準値と比較する代りに、奏法別に定めた数値範囲に属するか否かを調べて行なうようにしてもよい。
【0122】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、鍵の奏法を検出し、奏法別に楽音制御を行なうようにしたので、電子楽器においてピアノ等の鍵盤式自然楽器と同等か又はそれ以上の演奏表現が可能になる効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子楽器の鍵盤装置を示す断面図である。
【図3】タッチセンサの一例を示す断面図である。
【図4】圧力センサの一例を示す断面図である。
【図5】図4の圧力センサの上面図である。
【図6】圧力センサから得られる圧力データの値の時間的な変化を示すグラフである。
【図7】圧力センサの他の例を示す上面図である。
【図8】ハンマの下方に圧力センサを設けた場合における速度データの値と圧力データの値との相関関係を示すグラフである。
【図9】鍵の下方に圧力センサを設けた場合における速度データの値と圧力データの値との相関関係を示すグラフである。
【図10】基準値テーブルの記憶内容を示すグラフである。
【図11】音色修正値テーブルの記憶内容を示すグラフである。
【図12】楽音信号発生回路を示すブロック図である。
【図13】フィルタ制御動作を説明するための周波数特性図である。
【図14】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図15】割込みルーチンを示すフローチャートである。
【図16】キーオン処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図17】キーオン処理のサブルーチンの残部を示すフローチャートである。
【図18】ピーク検出のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】ピーク検出動作を説明するためのタイムチャートである。
【図20】キーオフ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図21】従来の鍵盤におけるタッチセンサ・圧力センサ配置を示す側面図である。
【図22】異なる奏法を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10:バス、12:鍵盤装置、12A:鍵盤、12B:タッチセンサ群、12C:圧力センサ群、14:CPU(中央処理装置)、16:プログラム・データメモリ、18:ワーキングメモリ、20:楽音信号発生回路、22:自動演奏装置、24:出力インターフェース、26:タイマ、28R,28L:サウンドシステム、40,60:鍵、12b:タッチセンサ、12c:圧力センサ。

Claims (2)

  1. 押下可能な鍵と、
    この鍵の押下速度に対応した速度データを検出する第1の検出手段と、
    前記鍵の下方に設けられたアフタセンサを介して前記鍵の押下開始後最初の押下圧ピークに対応したセンサ出力データを検出する第2の検出手段と、
    前記速度データのとりうる値毎に該値と同時の鍵押下に係る前記センサ出力データの値に基づいて該鍵押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定する際の判定基準を示す基準データを記憶する記憶手段と、
    前記鍵の押下に応答して前記第1の検出手段からの速度データの値に対応する基準データを前記記憶手段から読出すと共に該基準データと前記第2の検出手段からのセンサ出力データの値とに基づいて前記鍵の押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定し、判定結果としての奏法を表わす奏法情報を送出する判定手段と
    を備えた奏法検出装置。
  2. 各々押下可能な複数の鍵を有する鍵盤と、
    この鍵盤の各鍵毎に鍵の押下速度に対応した速度データを検出する第1の検出手段と、
    前記鍵盤の各鍵毎に鍵の下方に設けられたアフタセンサを介して鍵の押下開始後最初の押下圧ピークに対応したセンサ出力データを検出する第2の検出手段と、
    前記鍵盤の各鍵において前記速度データのとりうる値毎に該値と同時の鍵押下に係る前記センサ出力データの値に基づいて該鍵押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定する際の判定基準を示す基準データを記憶する記憶手段と、
    前記鍵盤でのいずれかの鍵の押下に応答して前記第1の検出手段からの速度データの値に対応する基準データを前記記憶手段から読出すと共に該基準データと前記第2の検出手段からのセンサ出力データの値とに基づいて鍵の押下が標準奏法又は押し弾き奏法のいずれの奏法でなされたか判定し、判定結果としての奏法を表わす奏法情報を送出する判定手段と、
    前記鍵盤でのいずれかの鍵の押下に応答して押下された鍵に対応する楽音信号を発生する楽音発生手段と、
    前記鍵盤でのいずれかの鍵の押下に応答して前記楽音発生手段で発生される楽音信号の楽音特性を前記判定手段からの奏法情報に対応する楽音制御情報に応じて制御する制御手段と
    を備えた電子楽器。
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