JP3082278B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3082278B2
JP3082278B2 JP03073644A JP7364491A JP3082278B2 JP 3082278 B2 JP3082278 B2 JP 3082278B2 JP 03073644 A JP03073644 A JP 03073644A JP 7364491 A JP7364491 A JP 7364491A JP 3082278 B2 JP3082278 B2 JP 3082278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器に関し、特
に擦弦タイプの物理モデル音源を有する電子楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、擦弦タイプの楽器を物理モデ
ルとして、その楽器の楽音をシミュレートしたり生の擦
弦タイプの楽器では発音できないような楽音を発生でき
るようにした電子楽器が知られている。これは音源に速
度データや圧力データなどを与えて発音制御するもので
ある。この速度データや圧力データは、生楽器(例え
ば、バイオリンなど)の弓の速度や圧力に相当する。か
かる電子楽器においては、擦弦音に対する速度データを
指定するために操作子を備えていた。そして、擦弦トレ
モロ音を発生させるときには、演奏者などがその速度を
与える操作子を細かく反転させるように動かしていた。
すなわち、生楽器のトレモロと同様の操作をして、擦弦
トレモロ音を発生させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような方式で擦弦
トレモロ音を発生させているため、トレモロ音を安定し
たスピードで発音したり、これを長時間持続させたりす
る場合も、上記の操作子の操作で対処するしかない。ま
た、トレモロ効果を非常に高速に付与したり、スピード
を滑らかに変化させたりする場合も同様である。しか
し、このような操作子の操作は非常に困難であり、求め
るトレモロ効果を得ることができなかった。この発明
は、上述の従来例における問題点に鑑み、擦弦タイプの
楽器を物理モデルとして楽音信号を発生する音源を備え
た電子楽器において、それ程困難な操作をすることなし
に多様なトレモロ効果を付与した擦弦音を発生させるこ
とができるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、操作部と、この操作部の操作に応じて
操作情報を得る操作情報出力手段と、前記操作情報出力
手段で得た操作情報を変更制御するか否か判別するため
のパラメータを入力するパラメータ入力手段と、前記操
作部での操作状態が、前記パラメータ入力手段で入力さ
れたパラメータに基づく所定の条件を満たしているか否
かを判別する判別手段と、この判別結果に応じて、前記
操作情報を変更制御し、変更制御したものを操作情報と
する変更制御手段と、前記変更制御手段で変更制御され
たときには変更制御された操作情報に基づいて楽音信号
を発生するとともに、変更制御されなかったときには前
記操作情報出力手段からの操作情報に基づいて楽音信号
を発生する物理モデル音源とを備えたことを特徴とす
る。
【0005】パラメータの入力は所定の操作子により行
い、その操作子の操作量を前記パラメータとしてもよ
い。また、楽音制御手段はその操作子の操作量に応じて
前記速度データの符号を強制反転するようにしてもよ
い。
【0006】
【作用】速度データ自体を変化させなくとも、入力した
パラメータにより速度データを補正でき、トレモロ効果
を付与できる。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0008】図1は本発明の一実施例に係る電子楽器の
構成を示すブロック図である。同図の電子楽器は、操作
子としてタブレット1およびスティック2を有する。3
はスティック2をタブレット1に押付ける圧力(弓圧に
相当する)を検出するための圧力検出回路、4はスティ
ック2に設けられた第1の圧力センサ(弓圧を変更制御
するためのセンサ)の押圧を検出する第1の押圧検出回
路、5はスティック2に設けられた第2の圧力センサ
(弓速を変更制御するためのセンサ)の押圧を検出する
第2の押圧検出回路、6はスティック2のタブレット1
上の位置を検出する位置検出回路を示す。また、7は音
高指定のための鍵盤、8は鍵盤の各鍵(キースイッチ)
のオン/オフを検出するキースイッチ回路、9は楽音信
号を発生する音源、10は音源からの楽音信号に基づい
て楽音を発音するサウンドシステム、11はこの電子楽
器全体の制御を行う中央処理装置(CPU)、12はワ
ークレジスタなどに用いるランダムアクセスメモリ(R
AM)、13はCPU11が実行するプログラムや各種
のテーブルデータなどを格納したリードオンリーメモリ
(ROM)、14はCPUにタイマ割込みをかけるため
のタイマを示す。15はこれらの各回路などを接続する
双方向のバスラインである。
【0009】図2は、この実施例の電子楽器の外観を示
す。鍵盤7の上にタブレット1が傾けられて載置されて
いる。演奏者は、タブレット1上にスティック2を付け
たり離したり、また弾ませたり叩き付けたりして、演奏
する。発音する楽音の音高の指定は鍵盤7の鍵を押下す
ることにより行う。タブレット1の表面は適度な摩擦感
を持たせてもよい。タブレット1は一般的に使用されて
いるものを用いればよい。ここでは、一般的に磁気誘導
型と呼ばれるデジタイザを用いた。
【0010】図3は、スティック2の詳細な内部構造を
示す。スティック2は、適当な長さおよび太さを有し、
また適当なしなりを持たせてよい。ここでは、径が細い
先端部207と径が太い後端部(握り部分)208を有
し、長さ30cmで細い部分207の直径が8mm程度
の大きさのものとした。スティック2には、その先端に
コイル201が埋め込まれている。タブレット1はこの
コイル201の位置を検出することができる。検出した
位置の単位時間当りの変化を算出することにより、弓速
に相当する速度データが得られる。この速度データは擦
弦アルゴリズムにしたがう物理モデル音源9に送出され
る。また、スティック2にはこのスティック2の曲げを
検出するための歪みゲージ202が張付けられている。
この歪みゲージ202からの曲げデータは所定の処理の
後、弓圧に相当する圧力データとして音源9に送出され
る。
【0011】さらに、スティック2の握り部分には、操
作子として値が連続的に変化する2個の第1および第2
の圧力センサ(ロードセンサ)203,204が埋め込
まれている。第1の圧力センサ203を指で押さえた圧
力にしたがい、第1のパラメータが出力される。第1の
パラメータは、弓圧に相当する圧力データに付加するノ
イズの量を制御するためのパラメータである。第1の圧
力センサ203を弱い圧力で押さえたときはノイズの少
ない「コォー」という微かなこすれ音、強く押さえたと
きは通常ありえないような「ジャー」というような音が
出力される。
【0012】第2の圧力センサ204を指で押さえた圧
力にしたがい、第2のパラメータが制御される。第2の
パラメータは、弓速に相当する速度データに付加するト
レモロのスピードを制御するためのパラメータである。
第2の圧力センサ204を小さい圧力で押さえたときは
ゆっくりしたトレモロ音、大きな圧力で制御したときは
非常に高速なトレモロ音が出力される。これらの圧力セ
ンサ203,204はスティック2上で互いに近い位置
に取付けられているので、1つの指で同時に操作でき
る。したがって、スティック2の操作を行いつつトレモ
ロ効果を付与することが簡単に行える。205はコイル
201のための電気回路、206は歪みゲージ202の
ためのブリッジ回路である。
【0013】この実施例の電子楽器は擦弦タイプの物理
モデル音源を有する。図4に音源の擦弦アルゴリズムの
一例を示す。41A,41Bは弦の振動の伝搬特性をシ
ミュレートする遅延フィルタである。ディジタルで構成
するとすれば、遅延フィルタ41A,41Bは、シフト
レジスタ、乗算器、低域通過・帯域通過・広域通過など
のフィルタから構成される。非線形フィルタ42は、弓
と弦の間の摩擦特性をシミュレートするフィルタであ
る。非線形フィルタ42に、弓速に相当する速度データ
VBと弓圧に相当する圧力データFBとを入力すると、
これらの入力データにしたがって擦弦タイプの楽器をシ
ミュレートする。出力信号は、例えば遅延フィルタ41
A,41Bの出力位置から取出す。このような音源の擦
弦アルゴリズムは、ハードウエアによって実現してもよ
いし、ソフトウエアによって実現してもよい。
【0014】次に、この実施例の電子楽器において用い
ているレジスタなどにつき説明する 。(1)KCDi:発音用キーコードレジスタである。
iをチャンネルとし、そのチャンネルiで発音するキー
コードを格納する。チャンネルの数をNとすれば、発音
用キーコードレジスタKCDiはi=1〜NとしてN個
設けられている。 (2)KONi:チャンネルiの発音/消音を示すキー
オンフラグである。KONi=“0”のときチャンネル
iを消音し、KONi=“1”のときチャンネルiを発
音することを示す。 (3)KCD:消音すべきキーコードを格納する消音用
キーコードレジスタである。 (4)PRESS:圧力データを格納する圧力データレ
ジスタである。 (5)VELTY:速度データを格納する速度データレ
ジスタである。 (6)POSTN1:タイマ割込みがあった時点のステ
ィック2の位置を示す位置データレジスタである。 (7)POSTN2:タイマ割込みがあった時点で、前
回の割込み時におけるスティック2の位置を示す位置デ
ータレジスタである。 (8)DIFF:速度を算出するために現割込み時にお
けるスティック2の位置と前回割込み時におけるスティ
ック2の位置との差を格納する位置差データレジスタで
ある。 (9)NOISE:圧力データを変更制御するためのパ
ラメータ(第1の圧力センサ203に基づく第1のパラ
メータ)を格納する弓圧ノイズレジスタである。 (10)CELLPRS1:第1の圧力センサ203の
押圧値を格納する第1押圧値レジスタである。 (11)CELLPRS2:第2の圧力センサ204の
押圧値を格納する第2押圧値レジスタである。 (12)TREML:トレモロのスピードを格納するト
レモロスピードレジスタである。 (13)COUNT:タイマ割込みごとにカウントアッ
プされ、トレモロ効果のための速度データの符号反転を
行うタイミングに至ったか否かを判別するために用いら
れるカウンタレジスタである。
【0015】なお、説明の簡単化のため、上記のレジス
タを示す記号は、記憶領域としてのレジスタそのものを
示すとともに、そのレジスタに記憶されたデータをも示
すものとする。例えば、COUNTはカウンタレジスタ
を示すとともに、このレジスタに記憶されたデータをも
示すものとする。
【0016】次に、図5〜9のフローチャートを参照し
て、この実施例の電子楽器の動作を説明する。
【0017】図5のメインルーチンにおいて、まずこの
電子楽器の電源がオンされると、ステップS1で各種の
レジスタなどをイニシャライズする。次に、ステップS
2で押鍵処理を行い、ステップS3で押圧処理を行い、
ステップS4でその他の処理を行い、再びステップS2
に戻る。これを繰り返す。ステップS2の押鍵処理で
は、鍵盤7の各鍵のオン/オフを検出して所定の発音/
消音処理を行う。ステップS3の押圧処理では、第1お
よび第2の圧力センサ203,204の押圧状況を検出
して所定のレジスタの設定処理を行う。
【0018】図6のフローチャートを参照して図5の押
鍵処理S2を説明する。まず、ステップS11で鍵盤7
のキーオンイベントがあるか否かを判別する。キーオン
イベントがなければ、ステップS16へ分岐する。ステ
ップS11でキーオンイベントがある場合は、ステップ
S12でチャンネルの割り当てを行い、ステップS13
でキーオンイベントがあったキーコードを割り当てられ
たチャンネルiに対応する発音用キーコードレジスタK
CDiに格納する。また、ステップS14でそのチャン
ネルiに対応するキーオンフラグKONiを“1”にセ
ットする。そして、ステップS15でキーコードKCD
iおよびキーオンフラグKONiを音源に送出する。こ
れにより、鍵盤7のキーオンにしたがった音高の楽音が
発生される。
【0019】次に、ステップS16で鍵盤7のキーオフ
イベントがあるか否かを判別する。キーオフイベントが
なければ、リターンする。ステップS16でキーオフイ
ベントがある場合は、ステップS17でキーオフイベン
トがあったキーコードを消音用キーコードレジスタKC
Dに格納し、ステップS18でそのキーコードKCDで
発音中のチャンネルをサーチする。ステップS19で該
当チャンネルがあるか否かを判別し、もしなければリタ
ーンする。該当チャンネルがある場合は、ステップS2
0でそのチャンネルiに対応するキーオンフラグKON
iを“0”にリセットする。そして、ステップS21で
キーオンフラグKONiを音源に送出する。これによ
り、鍵盤7のキーオフにしたがって消音処理が行われ
る。
【0020】図7のフローチャートを参照して図5の押
圧処理S3を説明する。まず、ステップS31でスティ
ック2の第1の圧力センサ203の押圧値を第1押圧値
レジスタCELLPRS1に格納する。次に、ステップ
S32でこの圧力センサ203の押圧値データCELL
PRS1を参照して、テーブル処理しノイズデータを得
る。このノイズデータはレジスタNOISEに格納され
る。さらに、ステップS33でスティック2の第2の圧
力センサ204の押圧値を第2押圧値レジスタCELL
PRS2に格納する。そして、ステップS34でこの圧
力センサ204の押圧値データCELLPRS2を参照
して、テーブル処理しトレモロスピードデータを得る。
このトレモロスピードデータはレジスタTREMLに格
納される。その後、リターンする。
【0021】次に、図8のフローチャートを参照して、
タイマ割込み処理について説明する。なお、この実施例
の電子楽器ではタイマ14により4msecごとにタイ
マ割込みが発生し、以下に説明するタイマ割込み処理が
実行される。
【0022】タイマ割込み処理では、まずステップS4
1で現時点においてスティック2の歪みゲージ202で
検出した圧力データを圧力データレジスタPRESS
に、タブレット1で検出したスティック2の位置データ
を位置データレジスタPOSTN1に、それぞれ格納す
る。次に、ステップS42でいずれかのキーオンフラグ
KONiが“1”か否かすなわち発音中の音があるか否
かを判別する。発音中の音がなければ圧力や速度のデー
タを音源に送出する必要はないので、リターンする。発
音中の音がある場合は、ステップS43で圧力データP
RESSが“0”でないかどうかを判別する。圧力デー
タPRESSが“0”ならば、スティック2はタブレッ
ト1に押付けられていないということであるから、リタ
ーンする。
【0023】ステップS43で圧力データPRESSが
“0”でない場合は、ステップS44で現時点のスティ
ック2の位置POSTN1から前回の割込み時における
スティック2の位置POSTN2を減算し位置差データ
レジスタDIFFに格納する。そして、ステップS45
でこの位置差データレジスタDIFFを参照してテーブ
ル処理し、速度データを得る。得られた速度データは速
度データレジスタVELTYに格納する。次回の割込み
処理のため、ステップS46で現時点の位置POSTN
1を前回位置データレジスタPOSTN2に格納してお
く。
【0024】次に、ステップS47で自動トレモロ処理
を行う。そして、ステップS48で圧力データPRES
Sに弓圧ノイズレジスタNOISEを加算し、ステップ
S49で圧力データPRESSおよび速度データVEL
TYを音源に送出する。これにより、前述したキーコー
ドデータKCDiとキーオンフラグKONiおよびこれ
らの圧力データPRESS速度データVELTYにした
がった楽音が発音される。具体的には、圧力データPR
ESSにノイズNOISE(第1の圧力センサ203の
押圧にしたがう値が格納されている)が加算されている
ので、圧力センサ203の押圧力に応じた擦弦ノイズが
付与され、多彩な音色変化を実現できる。また、後述す
る自動トレモロ処理(ステップS47,図9)で速度デ
ータVELTYの符号が所定周期で反転されるので、そ
の周期でトレモロ効果が付与される。ステップS49の
後はリターンする。
【0025】次に、図9のフローチャートを参照して、
自動トレモロ処理について説明する。自動トレモロ処理
では、まずステップS51でカウンタレジスタCOUN
Tをカウントアップする。ステップS52でこのレジス
タCOUNTの値が“127”を超えたか否か判別し、
超えている場合は、ステップS53で上限値としてレジ
スタCOUNTに“127”を格納し、ステップS54
に進む。超えていない場合は、ステップS54に分岐す
る。
【0026】次に、ステップS54でトレモロスピード
TREMLが(127−COUNT)を超えたか否かを
判別する。超えている場合はステップS55に進み、超
えていない場合はそのままリターンする。このステップ
S54の判別により、ステップS55への分岐は、トレ
モロスピードTREMLが小さいほど多くの回数の割込
み(つまりステップS51を経る回数)を要した後すな
わち遅くステップS55へ分岐し、トレモロスピードT
REMLが大きい程早くステップS55に分岐する。ス
テップS55以降は速度データの符号を反転させる処理
である。したがって、トレモロスピードTREMLが小
さいほど(第2の圧力センサ204の押圧が弱いほど)
長い周期のゆっくりしたトレモロがかかり、トレモロス
ピードTREMLが大きいほど(第2の圧力センサ20
4の押圧が強いほど)短い周期の早いトレモロがかかる
こととなる。
【0027】次に、ステップS55でカウンタレジスタ
COUNTを“0”クリアする。そして、ステップS5
6で速度データVELTYの符号を反転させてリターン
する。
【0028】図10は第1の圧力センサ203の押圧力
を弓圧ノイズの量との関係を人間の感覚に合せるための
テーブルである。具体的には、図7のステップS32で
用いるテーブルであり、このテーブルにより押圧力CE
LLPRS1に対応する弓圧ノイズNOISEを得るこ
とができる。
【0029】図11は第2の圧力センサ204の押圧力
をトレモロスピードとの関係を人間の感覚に合せるため
のテーブルである。具体的には、図7のステップS34
で用いるテーブルであり、このテーブルにより押圧力C
ELLPRS2に対応するトレモロスピードTREML
を得ることができる。
【0030】なお、上記実施例では音源の駆動用の操作
子としてタブレットおよびスティック(特に歪みゲー
ジ)を用いているがこれに限らず、リアルタイム操作に
応じて圧力データと速度データとを出力するものであれ
ばどのようなものを用いてもよい。例えば、圧力センサ
付のスライドボリュームなどを用いてもよい。また、自
動トレモロ(あるいは弓圧ノイズ)を制御するためのセ
ンサとして第2の圧力センサ204を用いたが、圧力セ
ンサに限らず、その出力が連続的に変化するようなもの
であればどのようなものも用いることができる。センサ
を設置する位置も実施例に限らず、任意の位置に配置で
きる。鍵盤のアフタタッチにより制御するようにしても
よい。
【0031】実施例ではセンサの出力をテーブルを参照
して適当な値に変換しているが、テーブル参照に限ら
ず、計算によりあるいは補間演算により求めるようにし
てもよい。また、何も処理せずセンサ出力をそのまま用
いるようにしてもよい。
【0032】さらに、上記実施例では速度データや圧力
データの変更制御をソフトウエアで実現しているが、ハ
ードウエアで行うようにしてもよい。また、自動トレモ
ロを速度データの符号を反転することにより行っている
が、これに限らず、速度データの値や圧力データの値を
自動的に補正することによりトレモロ効果を付与するこ
ともできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
擦弦タイプの楽器を物理モデルとして楽音信号を発生す
る音源を備えた電子楽器において、所定のパラメータを
入力し、このパラメータにより速度データまたは圧力デ
ータを変更制御するようにしているので、それ程困難な
操作をすることなしに多様なトレモロ効果を付与した擦
弦音を発生させることができる。特に、パラメータの入
力を所定の操作子で行うようにすれば、操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器の構成を
示すブロック図
【図2】 実施例の電子楽器の外観図
【図3】 スティックの詳細な内部構造図
【図4】 擦弦タイプの物理モデル音源の擦弦アルゴリ
ズムの一例を示すブロック図
【図5】 実施例の電子楽器のメインルーチンを説明す
るためのフローチャート
【図6】 実施例の電子楽器の押鍵処理を説明するため
のフローチャート
【図7】 実施例の電子楽器の押圧処理を説明するため
のフローチャート
【図8】 実施例の電子楽器のタイマ割込み処理を説明
するためのフローチャート
【図9】 実施例の電子楽器の自動トレモロ処理を説明
するためのフローチャート
【図10】 圧力センサの押圧力と弓圧ノイズの量との
関係を示すグラフ
【図11】 圧力センサの押圧力とトレモロスピードと
の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1…タブレット、2…スティック、3…圧力検出回路、
4…第1の押圧検出回路、5…第2の押圧検出回路、6
…位置検出回路、7…鍵盤、8…キースイッチ回路、9
…音源、10…サウンドシステム、11…CPU、12
…RAM、13…ROM、14…タイマ、15…バスラ
イン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10H 7/08 G10H 7/00 531 (56)参考文献 特開 平3−48895(JP,A) 特開 平3−48891(JP,A) 特開 平3−208097(JP,A) 実開 平2−44790(JP,U) 特許2787691(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部と、 この操作部の操作に応じて操作情報を得る操作情報出力
    手段と、 前記操作情報出力手段で得た操作情報を変更制御するか
    否か判別するためのパラメータを入力するパラメータ入
    力手段と、 前記操作部での操作状態が、前記パラメータ入力手段で
    入力されたパラメータに基づく所定の条件を満たしてい
    るか否かを判別する判別手段と、 この判別結果に応じて、前記操作情報を変更制御し、変
    更制御したものを操作情報とする変更制御手段と、 前記変更制御手段で変更制御されたときには変更制御さ
    れた操作情報に基づいて楽音信号を発生するとともに、
    変更制御されなかったときには前記操作情報出力手段か
    らの操作情報に基づいて楽音信号を発生する物理モデル
    音源とを備えた ことを特徴とする電子楽器。
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