JPH05158468A - 鍵盤用タッチレスポンス設定装置 - Google Patents
鍵盤用タッチレスポンス設定装置Info
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- JPH05158468A JPH05158468A JP3348029A JP34802991A JPH05158468A JP H05158468 A JPH05158468 A JP H05158468A JP 3348029 A JP3348029 A JP 3348029A JP 34802991 A JP34802991 A JP 34802991A JP H05158468 A JPH05158468 A JP H05158468A
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- Y10S84/07—Electric key switch structure
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 演奏者が自分自身の感覚や技量等に基づいて
鍵盤のタッチレスポンスを自由に設定できるようにす
る。 【構成】 鍵盤部10に設けられている鍵盤を、演奏者
がタッチする強さを複数回検出して平均値を算出するタ
ッチ検出部20を設け、上記算出された平均値データを
補間部30に供給してタッチレスポンスカーブを生成す
るとともにこれをカーブメモリ40に格納しておき、こ
れを演奏時に上記カーブメモリ40から読出して発音制
御用のタッチカーブとして用いるようにすることによ
り、タッチ圧と音量との対応関係が演奏者にとって最適
な対応関係となるようにする。
鍵盤のタッチレスポンスを自由に設定できるようにす
る。 【構成】 鍵盤部10に設けられている鍵盤を、演奏者
がタッチする強さを複数回検出して平均値を算出するタ
ッチ検出部20を設け、上記算出された平均値データを
補間部30に供給してタッチレスポンスカーブを生成す
るとともにこれをカーブメモリ40に格納しておき、こ
れを演奏時に上記カーブメモリ40から読出して発音制
御用のタッチカーブとして用いるようにすることによ
り、タッチ圧と音量との対応関係が演奏者にとって最適
な対応関係となるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤用タッチレスポン
ス設定装置に係わり、特に、電子楽器において発音量や
音色等を制御するための変換データを鍵盤のタッチデー
タで補正するようにしたものに用いて好適なものであ
る。
ス設定装置に係わり、特に、電子楽器において発音量や
音色等を制御するための変換データを鍵盤のタッチデー
タで補正するようにしたものに用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鍵盤を有する電子楽器等においては、鍵
盤のタッチの強弱に対応する発音音量のレスポンスは、
音楽表現にとって重要な要素の1つである。従って、上
記タッチレスポンスは、演奏者が自分の好みや技量に合
わせて調整又は選択できるようになされているのが好ま
しい。
盤のタッチの強弱に対応する発音音量のレスポンスは、
音楽表現にとって重要な要素の1つである。従って、上
記タッチレスポンスは、演奏者が自分の好みや技量に合
わせて調整又は選択できるようになされているのが好ま
しい。
【0003】ところで、電子ピアノにおける簡易なタイ
プでは、上記タッチレスポンスが一種であり、アコース
テックピアノに似るように予め設定されている。これに
対し、高級機種の場合は上記タッチレスポンスのデータ
を複数個持ち、演奏者の音色選択や演奏音程に対応して
これらのタッチレスポンスが決定されるように成されて
いる。また、複数種のタッチカーブや音色等を選択する
操作子をパネルに持ち、これらのパラメータを組合せ可
能とした電子楽器も知られている。
プでは、上記タッチレスポンスが一種であり、アコース
テックピアノに似るように予め設定されている。これに
対し、高級機種の場合は上記タッチレスポンスのデータ
を複数個持ち、演奏者の音色選択や演奏音程に対応して
これらのタッチレスポンスが決定されるように成されて
いる。また、複数種のタッチカーブや音色等を選択する
操作子をパネルに持ち、これらのパラメータを組合せ可
能とした電子楽器も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、従来
の電子楽器の場合には、タッチの強弱と発音量との関係
を定めたタッチレスポンスカーブは、電子楽器の設計者
が決めたものであった。従って、上記高級機種の場合の
ように複数個のタッチレスポンスカーブを選択すること
ができても、演奏者の技量や演奏状態等に合ったタッチ
レスポンスカーブを演奏者自身が自由に設定することが
できな問題があった。
の電子楽器の場合には、タッチの強弱と発音量との関係
を定めたタッチレスポンスカーブは、電子楽器の設計者
が決めたものであった。従って、上記高級機種の場合の
ように複数個のタッチレスポンスカーブを選択すること
ができても、演奏者の技量や演奏状態等に合ったタッチ
レスポンスカーブを演奏者自身が自由に設定することが
できな問題があった。
【0005】つまり、電子楽器の設計者が決めたタッチ
レスポンスカーブは、多数の演奏者に適合するような平
均的なものであり、個々の演奏者の感覚や技量とは合っ
ていないことが多い。従って、例えばピアニシモで演奏
しているつもりでも、かなり大きな音量が出たり、また
演奏者によっては鍵盤の微妙なタッチをコントロールす
ることができないといった不都合があった。本発明はこ
の問題にかんがみ、演奏者が自分自身の感覚や技量に基
づいて鍵盤のタッチレスポンスを自由に設定できるよう
にすることを目的とする。
レスポンスカーブは、多数の演奏者に適合するような平
均的なものであり、個々の演奏者の感覚や技量とは合っ
ていないことが多い。従って、例えばピアニシモで演奏
しているつもりでも、かなり大きな音量が出たり、また
演奏者によっては鍵盤の微妙なタッチをコントロールす
ることができないといった不都合があった。本発明はこ
の問題にかんがみ、演奏者が自分自身の感覚や技量に基
づいて鍵盤のタッチレスポンスを自由に設定できるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に示すように、本発
明の鍵盤のタッチレスポンス設定装置は、電子楽器等に
適用され、複数のキースイッチから成る鍵盤部10、タ
ッチ検出部20、補間部30、及びタッチレスポンスカ
ーブを記憶するカーブメモリ40等から成っている。
明の鍵盤のタッチレスポンス設定装置は、電子楽器等に
適用され、複数のキースイッチから成る鍵盤部10、タ
ッチ検出部20、補間部30、及びタッチレスポンスカ
ーブを記憶するカーブメモリ40等から成っている。
【0007】カーブメモリ40は、例えばRAMで構成
され、図2の概略構成図に示すように、鍵盤部10から
得られる押鍵圧値pをアドレスとして受け、記憶された
タッチレスポンスカーブのデータを音量値vとして出力
する。図1のタッチ検出部20は、弱音(ピアノ)、中
音(メゾフォルテ)及び強音(フォルテ)の少なくとも
3点の検出点に関し、各強度ごとの押鍵圧(タッチ)値
pを検出する。この場合、上記押鍵圧は鍵盤を複数回押
打してその平均値を検出するようにするものであり、演
奏者は電子楽器の発音量を耳で確かめながら押鍵圧の入
力を行うことができる。即ち、自分自身の感覚で各強度
に該当する音量であると認識しながら、タッチ検出のた
めの鍵盤操作を行う。なお、このときに使用する鍵盤の
キーの高さはどれでもよい。
され、図2の概略構成図に示すように、鍵盤部10から
得られる押鍵圧値pをアドレスとして受け、記憶された
タッチレスポンスカーブのデータを音量値vとして出力
する。図1のタッチ検出部20は、弱音(ピアノ)、中
音(メゾフォルテ)及び強音(フォルテ)の少なくとも
3点の検出点に関し、各強度ごとの押鍵圧(タッチ)値
pを検出する。この場合、上記押鍵圧は鍵盤を複数回押
打してその平均値を検出するようにするものであり、演
奏者は電子楽器の発音量を耳で確かめながら押鍵圧の入
力を行うことができる。即ち、自分自身の感覚で各強度
に該当する音量であると認識しながら、タッチ検出のた
めの鍵盤操作を行う。なお、このときに使用する鍵盤の
キーの高さはどれでもよい。
【0008】このようにして検出された各音量(弱音、
中音、強音)の押鍵圧検出点に対応するタッチデータ
は、補間部30にそれぞれ送られる。そして、この補間
部30において各タッチデータの間を、例えば直線補間
することにより、タッチ−音量のレスポンスカーブが形
成される。このレスポンスカーブは、入力(タッチ)と
出力(音量)との関係を一義的に定めたもので、入力を
アドレスとし出力をデータとして、RAM等で構成され
たカーブメモリ40に記憶される。レスポンスカーブの
入力軸は、例えば256ステップのリニアなタッチ(押
鍵圧)データであり、出力軸は、タッチ検出部20で検
出した弱音、中音、強音に相当するタッチデータの間を
補間したデータである。
中音、強音)の押鍵圧検出点に対応するタッチデータ
は、補間部30にそれぞれ送られる。そして、この補間
部30において各タッチデータの間を、例えば直線補間
することにより、タッチ−音量のレスポンスカーブが形
成される。このレスポンスカーブは、入力(タッチ)と
出力(音量)との関係を一義的に定めたもので、入力を
アドレスとし出力をデータとして、RAM等で構成され
たカーブメモリ40に記憶される。レスポンスカーブの
入力軸は、例えば256ステップのリニアなタッチ(押
鍵圧)データであり、出力軸は、タッチ検出部20で検
出した弱音、中音、強音に相当するタッチデータの間を
補間したデータである。
【0009】図2に示すように、鍵盤部10から得られ
る演奏情報中の、押鍵圧データp(タッチデータ)は、
カーブメモリ40に設定されたタッチレスポンスカーブ
に従って所望の音量値を示す応答出力に変換される。従
って、演奏される音量は、図1のタッチ検出部20、及
び補間部30により予め設定したタッチ−音量の正確な
再現である。
る演奏情報中の、押鍵圧データp(タッチデータ)は、
カーブメモリ40に設定されたタッチレスポンスカーブ
に従って所望の音量値を示す応答出力に変換される。従
って、演奏される音量は、図1のタッチ検出部20、及
び補間部30により予め設定したタッチ−音量の正確な
再現である。
【0010】
【作用】例えば、演奏者の技量が低くて弱音での微妙な
タッチコントロールが困難であれば、比較的強めのタッ
チでも弱音が出るようにレスポンスカーブを設定する。
同様に、例えば弱〜強の各音量を生じるタッチが自分の
感覚と合わない場合にもレスポンスカーブを修正し、上
記弱〜強の領域におけるタッチ−音量の関係が演奏者に
とって最適な対応関係となるように設定する。
タッチコントロールが困難であれば、比較的強めのタッ
チでも弱音が出るようにレスポンスカーブを設定する。
同様に、例えば弱〜強の各音量を生じるタッチが自分の
感覚と合わない場合にもレスポンスカーブを修正し、上
記弱〜強の領域におけるタッチ−音量の関係が演奏者に
とって最適な対応関係となるように設定する。
【0011】
【実施例】図3に、本発明の鍵盤用タッチレスポンス設
定装置を適用した電子楽器の構成を示す。この電子楽器
は、マイクロプロセッサシステムで構成され、鍵盤部1
0(鍵盤10aとタッチセンサ10b)、パネルスイッ
チ11、楽音信号発生回路12等がバス14を介してC
PU15、プログラムROM16及びデータRAM17
から成るマイクロプロセッサに接続されている。
定装置を適用した電子楽器の構成を示す。この電子楽器
は、マイクロプロセッサシステムで構成され、鍵盤部1
0(鍵盤10aとタッチセンサ10b)、パネルスイッ
チ11、楽音信号発生回路12等がバス14を介してC
PU15、プログラムROM16及びデータRAM17
から成るマイクロプロセッサに接続されている。
【0012】CPU15は、ROM16に格納されてい
るプログラムに基いて、鍵盤10aの演奏操作をタッチ
センサ10bから読み取り、パネルスイッチ11による
音色、テンポ等の設定パラメータに従って演奏データか
ら楽音制御信号を形成し、楽音信号発生回路12に導出
する。
るプログラムに基いて、鍵盤10aの演奏操作をタッチ
センサ10bから読み取り、パネルスイッチ11による
音色、テンポ等の設定パラメータに従って演奏データか
ら楽音制御信号を形成し、楽音信号発生回路12に導出
する。
【0013】楽音信号発生回路12は、ピアノ、フルー
ト、ベース等の複数のPCM音源と、これらのPCM音
源のエンベロープ、持続時間等を楽音制御信号に基いて
加工して楽音信号を発生する複数チャンネルの発音回路
を有する。楽音信号発生回路12で形成された楽音信号
はアンプ、スピーカ等から成るサウンドシステム13に
供給される。
ト、ベース等の複数のPCM音源と、これらのPCM音
源のエンベロープ、持続時間等を楽音制御信号に基いて
加工して楽音信号を発生する複数チャンネルの発音回路
を有する。楽音信号発生回路12で形成された楽音信号
はアンプ、スピーカ等から成るサウンドシステム13に
供給される。
【0014】パネルスイッチ11は、図4のスイッチの
配設状態説明図に示すようなタッチカーブ設定部11a
を有する。このタッチカーブ設定部11aは、タッチカ
ーブの設定モードにするためのモードスイッチMODE
−SW、ピアノ(弱音)タッチを設定するためのピアノ
設定スイッチp−SW、メゾフォルテ(中音)のタッチ
を設定するためのメゾフォルテ設定スイッチmf−S
W、フォルテ(強音)のタッチを設定するためのフォル
テ設定スイッチf−SW、及び設定したカーブをカーブ
メモリ40に固定するためのセットスイッチSET−S
W等の種々のスイッチSWを有する。タッチカーブの設
定は、これらの各スイッチSWを順次押しながら、図5
のフロー図に示す手順で行う。
配設状態説明図に示すようなタッチカーブ設定部11a
を有する。このタッチカーブ設定部11aは、タッチカ
ーブの設定モードにするためのモードスイッチMODE
−SW、ピアノ(弱音)タッチを設定するためのピアノ
設定スイッチp−SW、メゾフォルテ(中音)のタッチ
を設定するためのメゾフォルテ設定スイッチmf−S
W、フォルテ(強音)のタッチを設定するためのフォル
テ設定スイッチf−SW、及び設定したカーブをカーブ
メモリ40に固定するためのセットスイッチSET−S
W等の種々のスイッチSWを有する。タッチカーブの設
定は、これらの各スイッチSWを順次押しながら、図5
のフロー図に示す手順で行う。
【0015】図5のフロー図において、ステップS1で
モードスイッチMODE−SWを押すと、タッチカーブ
の設定モードになる。次に、ピアノ設定スイッチp−S
W、メゾフォルテ設定スイッチmf−SW、フォルテ設
定スイッチf−SWのどれかを押すと、ステップS2〜
S4でそれが検知され、対応の音量のタッチを設定する
ことが可能となる。
モードスイッチMODE−SWを押すと、タッチカーブ
の設定モードになる。次に、ピアノ設定スイッチp−S
W、メゾフォルテ設定スイッチmf−SW、フォルテ設
定スイッチf−SWのどれかを押すと、ステップS2〜
S4でそれが検知され、対応の音量のタッチを設定する
ことが可能となる。
【0016】即ち、例えばピアノ設定スイッチp−SW
を押しながら、ステップS5でピアノタッチで任意の鍵
盤を10回打ち、ステップS6で10回の平均データp
AをRAM17に蓄える。同様に、メゾフォルテ設定ス
イッチmf−SWを押しながら、メゾフォルテタッチで
鍵盤を10回打ち、10回の平均データmfAをRAM
17に蓄える(ステップS7、S8)。更に、フォルテ
設定スイッチf−SWを押しながら、フォルテタッチで
鍵盤を10回打ち、10回の平均データfAをRAM1
7に蓄える(ステップS9、S10)。
を押しながら、ステップS5でピアノタッチで任意の鍵
盤を10回打ち、ステップS6で10回の平均データp
AをRAM17に蓄える。同様に、メゾフォルテ設定ス
イッチmf−SWを押しながら、メゾフォルテタッチで
鍵盤を10回打ち、10回の平均データmfAをRAM
17に蓄える(ステップS7、S8)。更に、フォルテ
設定スイッチf−SWを押しながら、フォルテタッチで
鍵盤を10回打ち、10回の平均データfAをRAM1
7に蓄える(ステップS9、S10)。
【0017】このような操作を行うことにより、全部の
タッチデータの取込みが終了すると(ステップS1
1)、次にセットスイッチSET−SWを押して各デー
タをタッチカーブのパラメータとし(ステップS1
2)、3データの間を直線補間して、タッチレスポンス
カーブデータを生成する(ステップS13)。
タッチデータの取込みが終了すると(ステップS1
1)、次にセットスイッチSET−SWを押して各デー
タをタッチカーブのパラメータとし(ステップS1
2)、3データの間を直線補間して、タッチレスポンス
カーブデータを生成する(ステップS13)。
【0018】図6は、図5のステップS2、S5、S6
の手順の詳細であり、図7は取り込んだタッチデータの
メモリマップを示す。図6に示したように、ピアノ設定
スイッチp−SWをオンにしたときには(ステップS2
1)、鍵盤10aのタッチ時にタッチセンサ10bから
得られるタッチデータをRAMのp−タッチデータ1回
目のアドレスに入れる。以下アドレスを+1しながら1
0回のタッチデータを取込む(ステップS23、S2
4)。次に、10回のタッチデータの平均pAをとり、
平均データをRAMの対応アドレスに取込む(ステップ
S25、S26)。以下、図5のステップS3、S7、
S8およびS4、S9、S10の手順を同様に行う。
の手順の詳細であり、図7は取り込んだタッチデータの
メモリマップを示す。図6に示したように、ピアノ設定
スイッチp−SWをオンにしたときには(ステップS2
1)、鍵盤10aのタッチ時にタッチセンサ10bから
得られるタッチデータをRAMのp−タッチデータ1回
目のアドレスに入れる。以下アドレスを+1しながら1
0回のタッチデータを取込む(ステップS23、S2
4)。次に、10回のタッチデータの平均pAをとり、
平均データをRAMの対応アドレスに取込む(ステップ
S25、S26)。以下、図5のステップS3、S7、
S8およびS4、S9、S10の手順を同様に行う。
【0019】図11は、タッチカーブデータ更新の処理
を示すフローチャートである。この処理では、弱音(ピ
アノ)p、中音(メゾフォルテ)mf、強音(フォル
テ)fにおける各タッチの平均データを基に新しいタッ
チカーブデータVELOを生成する。
を示すフローチャートである。この処理では、弱音(ピ
アノ)p、中音(メゾフォルテ)mf、強音(フォル
テ)fにおける各タッチの平均データを基に新しいタッ
チカーブデータVELOを生成する。
【0020】先ず、ステップS50でループカウンタL
OOPCNTの値をゼロとする。そして、次にステップ
S51でループカウンタLOOPCNTと弱音用押鍵圧
検出点におけるタッチ平均データpAとを比較し、弱音
用押鍵圧検出点よりも下の領域では、ステップS52で
対応のベロシティ値VELO(LOOPCNT)を直線
補間で求める。このときに用いられる補間式(1)は、
OOPCNTの値をゼロとする。そして、次にステップ
S51でループカウンタLOOPCNTと弱音用押鍵圧
検出点におけるタッチ平均データpAとを比較し、弱音
用押鍵圧検出点よりも下の領域では、ステップS52で
対応のベロシティ値VELO(LOOPCNT)を直線
補間で求める。このときに用いられる補間式(1)は、
【0021】
【数1】
【0022】である。ここで、式(1)におけるVEL
OLは弱音用押鍵圧検出点に対応して定められている固
定のベロシティ値とする。このようにして求めたベロシ
ティ値を、タッチカーブメモリ(RAM)40のアドレ
スLOOPCNTの位置に格納する。
OLは弱音用押鍵圧検出点に対応して定められている固
定のベロシティ値とする。このようにして求めたベロシ
ティ値を、タッチカーブメモリ(RAM)40のアドレ
スLOOPCNTの位置に格納する。
【0023】弱音用押鍵圧検出点よりも上の領域では、
ステップS53で中音用押鍵圧検出点におけるタッチ平
均データmfAと比較し、弱音用押鍵圧検出点〜中音用
押鍵圧検出点の範囲であれば、ステップS54で対応す
るベロシティ値VELO(LOOPCNT)を直線補間
で求める。このときに用いられる補間式(2)は、
ステップS53で中音用押鍵圧検出点におけるタッチ平
均データmfAと比較し、弱音用押鍵圧検出点〜中音用
押鍵圧検出点の範囲であれば、ステップS54で対応す
るベロシティ値VELO(LOOPCNT)を直線補間
で求める。このときに用いられる補間式(2)は、
【0024】
【数2】
【0025】である。ここで、式(2)におけるVEL
OMは中音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。
OMは中音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。
【0026】ステップS53で中音用押鍵圧検出点より
も上の領域と判定した場合には、ステップS55に進
み、強音用押鍵圧検出点におけるタッチ平均データfと
比較し、中音用押鍵圧検出点〜強音用押鍵圧検出点の範
囲であれば、ステップS56で対応するベロシティ値V
ELO(LOOPCNT)を直線補間で求める。この場
合に用いられる補間式(3)は、
も上の領域と判定した場合には、ステップS55に進
み、強音用押鍵圧検出点におけるタッチ平均データfと
比較し、中音用押鍵圧検出点〜強音用押鍵圧検出点の範
囲であれば、ステップS56で対応するベロシティ値V
ELO(LOOPCNT)を直線補間で求める。この場
合に用いられる補間式(3)は、
【0027】
【数3】
【0028】である。ここで、式(2)におけるVEL
OHは強音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。
OHは強音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。
【0029】ステップS55で強音用押鍵圧検出点より
も上の領域と判定した場合には、ステップS57で曲線
補間を行う。この場合に用いる補間式(4)は、
も上の領域と判定した場合には、ステップS57で曲線
補間を行う。この場合に用いる補間式(4)は、
【0030】
【数4】
【0031】である。ここで、式(4)におけるVMA
XおよびTMAXは、それぞれタッチカーブのベロシテ
ィ値およびタッチカーブデータの最大値である。
XおよびTMAXは、それぞれタッチカーブのベロシテ
ィ値およびタッチカーブデータの最大値である。
【0032】以上のステップS52、S54、S56、
S57の補間は、ステップS58でループカウンタLO
OPCNTを+1増加させながら繰り返し行われ、ステ
ップS59でループカウンタLOOPCNTがタッチカ
ーブデータの最大値TMAXに達したと判定されたと
き、ステップS60で終了復帰する。
S57の補間は、ステップS58でループカウンタLO
OPCNTを+1増加させながら繰り返し行われ、ステ
ップS59でループカウンタLOOPCNTがタッチカ
ーブデータの最大値TMAXに達したと判定されたと
き、ステップS60で終了復帰する。
【0033】以上により、全てのタッチカーブデータの
値(0〜255)について、対応のベロシティ値がタッ
チカーブメモリ(RAM)40に格納される。このRA
M40内のベロシティ値は、押鍵時に検出したタッチカ
ーブデータをアドレスとして読出される。
値(0〜255)について、対応のベロシティ値がタッ
チカーブメモリ(RAM)40に格納される。このRA
M40内のベロシティ値は、押鍵時に検出したタッチカ
ーブデータをアドレスとして読出される。
【0034】図8〜図10は、図11の処理によって更
新されるタッチレスポンスカーブの一例を示している。
各図において、図8に示したタッチレスポンスカーブ
は、平均的な強さで押鍵が行われた場合を示している。
また、図9に示したタッチレスポンスカーブは、押鍵の
強さが平均よりも弱い場合に生成されるタッチレスポン
スカーブの一例を示したものであり、この場合には弱音
に対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。更
に、図10の場合は平均よりも強い押鍵が行われたとき
に生成されるタッチレスポンスカーブの一例を示してい
るものであり、この場合には図9の例とは反対に強音に
対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。
新されるタッチレスポンスカーブの一例を示している。
各図において、図8に示したタッチレスポンスカーブ
は、平均的な強さで押鍵が行われた場合を示している。
また、図9に示したタッチレスポンスカーブは、押鍵の
強さが平均よりも弱い場合に生成されるタッチレスポン
スカーブの一例を示したものであり、この場合には弱音
に対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。更
に、図10の場合は平均よりも強い押鍵が行われたとき
に生成されるタッチレスポンスカーブの一例を示してい
るものであり、この場合には図9の例とは反対に強音に
対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。
【0035】本実施例の鍵盤用タッチレスポンス設定装
置は、このようにしてタッチレスポンスカーブを生成す
るので、タッチレスポンスカーブ設定モード時のピアノ
p、メゾフォルテmf、フォルテfの各タッチ入力の加
減により任意に変更することができる。また、カーブメ
モリ40の容量を大きくすれば、複数のレスポンスカー
ブを設定することができる。従って、例えば音程のオク
ターブごとに異なるカーブを与えたり、異なる音色(楽
器)ごとに異なるカーブを与えたりすることができる。
また、ラウドネスに相当するレスポンスカーブを設定し
てもよい。
置は、このようにしてタッチレスポンスカーブを生成す
るので、タッチレスポンスカーブ設定モード時のピアノ
p、メゾフォルテmf、フォルテfの各タッチ入力の加
減により任意に変更することができる。また、カーブメ
モリ40の容量を大きくすれば、複数のレスポンスカー
ブを設定することができる。従って、例えば音程のオク
ターブごとに異なるカーブを与えたり、異なる音色(楽
器)ごとに異なるカーブを与えたりすることができる。
また、ラウドネスに相当するレスポンスカーブを設定し
てもよい。
【0036】なお、上述の図11に示した平均タッチデ
ータの作成手順においては、平均値から大きく外れるよ
うなデータを取り除いた上で平均値を求めるようなアル
ゴリズムを追加すると更によい。また、タッチ入力のば
らつきの程度を判定し、ばらつきが少ない所定個数のタ
ッチデータの入力を得たときに“可”の表示を行い、ば
らつきが大きいときには、“不可”の表示を行うような
判定/表示手段を追加してもよい。
ータの作成手順においては、平均値から大きく外れるよ
うなデータを取り除いた上で平均値を求めるようなアル
ゴリズムを追加すると更によい。また、タッチ入力のば
らつきの程度を判定し、ばらつきが少ない所定個数のタ
ッチデータの入力を得たときに“可”の表示を行い、ば
らつきが大きいときには、“不可”の表示を行うような
判定/表示手段を追加してもよい。
【0037】更に、上記実施例においては、説明を容易
にするためにベロシティ値を固定値L,M,Hとしてタ
ッチレスポンスカーブを更新するようにした例を示し
た。しかし、例えば各検出点のアドレスを60、12
0、180のように固定しておき、これらの検出点にお
いて入力されるタッチデータの平均値に対応させてベロ
シティ値を変化させ、タッチレスポンスカーブを更新す
るようにしてもよい。
にするためにベロシティ値を固定値L,M,Hとしてタ
ッチレスポンスカーブを更新するようにした例を示し
た。しかし、例えば各検出点のアドレスを60、12
0、180のように固定しておき、これらの検出点にお
いて入力されるタッチデータの平均値に対応させてベロ
シティ値を変化させ、タッチレスポンスカーブを更新す
るようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述したように、演奏者の押鍵
圧を検出するためのテストモードを備え、上記テストモ
ード時に演奏者が鍵盤を実際にタッチする強さを複数回
検出し、その平均値データに基づいてタッチの強弱と発
音量との関係を定めるタッチレスポンスカーブを生成す
るとともに、上記生成したタッチレスポンスカーブをカ
ーブメモリに格納し、演奏時には上記カーブメモリから
読出して発音制御用のタッチカーブとして用いるように
したので、タッチ圧と発音音量との対応関係が演奏者に
とって最適な関係となるようにすることができ、演奏者
の技量や演奏状態等に合った発音制御を行うことができ
る。
圧を検出するためのテストモードを備え、上記テストモ
ード時に演奏者が鍵盤を実際にタッチする強さを複数回
検出し、その平均値データに基づいてタッチの強弱と発
音量との関係を定めるタッチレスポンスカーブを生成す
るとともに、上記生成したタッチレスポンスカーブをカ
ーブメモリに格納し、演奏時には上記カーブメモリから
読出して発音制御用のタッチカーブとして用いるように
したので、タッチ圧と発音音量との対応関係が演奏者に
とって最適な関係となるようにすることができ、演奏者
の技量や演奏状態等に合った発音制御を行うことができ
る。
【図1】鍵盤用タッチレスポンス設定装置の要部の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】鍵盤用タッチレスポンス設定装置の要部の動作
説明図である。
説明図である。
【図3】鍵盤用タッチレスポンス設定装置が設けられる
電子楽器の概略構成を示す図である。
電子楽器の概略構成を示す図である。
【図4】タッチカーブ設定部の一例を示す図である。
【図5】タッチカーブデータを生成する様子を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】弱音用の押鍵圧検出点に対応するタッチデータ
を検出する様子を示すフローチャートである。
を検出する様子を示すフローチャートである。
【図7】各音の平均データの格納メモリマップを示す図
である。
である。
【図8】標準的なタッチカーブの例を示す特性図であ
る。
る。
【図9】演奏者のタッチ圧が弱い場合に生成されて設定
されるタッチカーブの例を示す特性図である。
されるタッチカーブの例を示す特性図である。
【図10】演奏者のタッチ圧が強い場合に生成されて設
定されるタッチカーブの例を示す特性図である。
定されるタッチカーブの例を示す特性図である。
【図11】タッチカーブデータを更新する様子を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
10 鍵盤部 10a 鍵盤 10b タッチセンサ 11 パネルスイッチ 11a タッチカーブ設定部 12 楽音信号発生回路 13 サウンドシステム 14 バス 15 CPU 16 プログラムROM 17 データRAM 20 タッチ検出部 30 補間部 40 カーブメモリ
Claims (4)
- 【請求項1】 鍵盤タッチデータを入力として、少なく
とも2つの押鍵圧検出点を有する非線形の変換カーブに
基づいた発音制御用の変換データを出力するカーブメモ
リと、 押鍵速度を検出するためのテストモードを備え、上記テ
ストモードで動作させている時に演奏者が鍵盤部に設け
られている任意の鍵盤を押鍵したときの速度を上記各押
鍵圧検出点ごとに複数回検出し、上記演奏者が鍵盤をタ
ッチする速度の平均値データを各押鍵圧検出点ごとに算
出するタッチ検出部と、 上記各押鍵圧検出点のタッチデータに基づいて押鍵圧検
出点の領域、およびその両側の各領域で変換カーブデー
タを補間生成し、上記カーブメモリに格納する補間手段
とを具備する鍵盤用タッチレスポンス設定装置。 - 【請求項2】 上記各押鍵圧検出点においてタッチデー
タ、および固定のベロシティ値に基づいて上記変換カー
ブデータを生成するようにしたことを特徴とする請求項
1に記載の鍵盤用タッチレスポンス設定装置。 - 【請求項3】 上記固定のベロシティ値は、上記各押鍵
圧検出点に対応して所定の大きさで設定されていること
を特徴とする請求項1に記載の鍵盤用タッチレスポンス
設定装置。 - 【請求項4】 複数のスイッチよりなる操作子が操作パ
ネル面に設けられていて、上記複数のスイッチの1つを
選択的に操作することによりテストモードで動作させ、
上記スイッチで選択された検出点ごとに制御用データを
検出するようにして、演奏者の押鍵速度に応じたタッチ
カーブデータを作り出すようにしたことを特徴とする請
求項1に記載の鍵盤用タッチレスポンス設定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348029A JP2896948B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 鍵盤用タッチレスポンス設定装置 |
US07/984,519 US5308917A (en) | 1991-12-03 | 1992-12-02 | Keyboard touch response setting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348029A JP2896948B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 鍵盤用タッチレスポンス設定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05158468A true JPH05158468A (ja) | 1993-06-25 |
JP2896948B2 JP2896948B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=18394260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348029A Expired - Lifetime JP2896948B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 鍵盤用タッチレスポンス設定装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5308917A (ja) |
JP (1) | JP2896948B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131118A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | インバータ制御装置並びに空気調和装置 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2699249B2 (ja) * | 1993-01-14 | 1998-01-19 | 株式会社河合楽器製作所 | 鍵盤楽器演奏データ収録装置 |
DE19581930B4 (de) * | 1995-03-29 | 2005-08-04 | Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho, Hamamatsu | Klavier mit einem eingebauten elektronischen Musikinstrument |
US5675329A (en) * | 1996-05-09 | 1997-10-07 | International Business Machines Corporation | Method of obtaining a second function from keys on a keyboard using pressure differentiation |
US5745376A (en) * | 1996-05-09 | 1998-04-28 | International Business Machines Corporation | Method of detecting excessive keyboard force |
JP4443658B2 (ja) * | 1999-02-09 | 2010-03-31 | 株式会社河合楽器製作所 | 楽音発生装置、電子楽器、及び記録媒体 |
JP2001215965A (ja) | 1999-11-26 | 2001-08-10 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | タッチ制御装置及びタッチ制御方法 |
US20090282962A1 (en) * | 2008-05-13 | 2009-11-19 | Steinway Musical Instruments, Inc. | Piano With Key Movement Detection System |
JP6528752B2 (ja) * | 2016-10-07 | 2019-06-12 | カシオ計算機株式会社 | 楽音再生装置、楽音再生方法、プログラムおよび電子楽器 |
CN107612537B (zh) * | 2017-10-25 | 2021-01-29 | 珠海格力智能装备有限公司 | 电容式触摸按键的检测方法及装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63195388U (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-15 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2697192B2 (ja) * | 1989-10-04 | 1998-01-14 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
US5241124A (en) * | 1990-04-18 | 1993-08-31 | Yamaha Corporation | Electronic musical instrument capable of controlling touch response based on a reference value |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP3348029A patent/JP2896948B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-12-02 US US07/984,519 patent/US5308917A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63195388U (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-15 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009131118A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | インバータ制御装置並びに空気調和装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5308917A (en) | 1994-05-03 |
JP2896948B2 (ja) | 1999-05-31 |
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