JP2561063B2 - 電子楽器の楽音生成装置 - Google Patents

電子楽器の楽音生成装置

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JP2561063B2
JP2561063B2 JP7205520A JP20552095A JP2561063B2 JP 2561063 B2 JP2561063 B2 JP 2561063B2 JP 7205520 A JP7205520 A JP 7205520A JP 20552095 A JP20552095 A JP 20552095A JP 2561063 B2 JP2561063 B2 JP 2561063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器の楽音生
成装置に関し、より詳しくは電子楽器において楽音発生
装置に所望の楽音を発生させるために音色、音高および
または音量等の演奏音要素の情報をその楽音発生装置に
与える電子楽器の楽音生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般には、電子楽器においては、所定の
指示手段による指示にもとづく楽音生成装置からの例え
ば音色の演奏音要素に関する演奏音要素情報、および例
えば楽譜等にしたがう演奏情報によって楽音発生装置に
より所望の楽音を発生させている。
【0003】従来の、前述された電子楽器の楽音生成装
置においては、例えば音色について種々の演奏音要素、
具体的には演奏音要素を構成するパラメータを各演奏音
要素毎に予めメモリ等に記憶させてる(設定してい
る)。次に、所定の選択手段による選択指示により所望
の演奏音要素を選択して、この選択された演奏音要素の
パラメータを演奏音要素情報として楽音発生装置に与え
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れたものにおいては、演奏音要素の選択が予め記憶され
た(設定された)演奏音要素に限られてしまうために、
選択の自由度が制約されるという問題点がある。なお、
この問題点を解決するために、選択された演奏音要素、
具体的には演奏音要素を構成するパラメータを変更・修
正する機能を付加したものがあるが、この変更・修正の
操作が煩雑で困難であるという問題点がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的とし、簡単な操作により演奏音要素の選択の自
由度の増加が図られるとともに、演奏の興趣に応じて多
様に変化させることができる電子楽器の楽音生成装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述された目的を達成す
るために、本発明による電子楽器の楽音生成装置は、 (a)複数種類のパラメータより構成される演奏音要
素の各パラメータを任意に設定することにより任意の演
奏音要素を設定可能な演奏音要素設定手段 (b)この演奏音要素設定手段により指定された少なく
とも2個の演奏音要素に関して、これら演奏音要素同士
の相対的な重みを任意に指定可能な演奏音要素重み指定
手段、および (c)この演奏音要素重み指定手段により指定された各
演奏音要素の相対的な重みにもとづき前記少なくとも2
個の演奏音要素内の対応するパラメータ同士をそれぞれ
合成することにより新たな演奏音要素のパラメータを形
成する重み付け手段を具えることを特徴とする。
【0007】尚、ここにいう演奏音要素を例示すると、
例えば、音色、音高、音量のうちのいずれか1つもしく
はそれらの任意の組合せ等を挙げることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明では、使用者が、演奏音要素設定
手段を用いて演奏音要素の各パラメータを任意に設定す
るとともに、各複数種類のパラメータより構成される
少なくとも2個の演奏音要素に関して、演奏音要素重み
指定手段においてそれら演奏音要素同士の相対的な重み
を任意に指定する。次に、この演奏音要素重み指定手段
により指定された各演奏音要素の相対的な重みにもとづ
き、重み付け手段により、それら少なくとも2個の演奏
音要素内の対応するパラメータ同士をそれぞれ合成する
ことにより新たな演奏音要素のパラメータを形成する
【0009】したがって、演奏音要素設定手段による演
奏音要素の各パラメータの任意の設定、および演奏音要
重み指定手段による少なくとも2個の演奏音要素同士
の相対的な重みの任意の指定にもとづき、それら少なく
とも2個の演奏音要素内の対応するパラメータ同士をそ
れぞれ合成することにより新たな楽音を生成することが
できる。よって、簡単な操作により演奏音要素の選択の
自由度の増加が図られることになるとともに、演奏の興
趣に応じて多様に演奏音要素を変化させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明による電子楽器の楽
音生成装置の具体的実施形態につき説明する。 [第1実施形態]まず、本発明の第1実施形態につい
て、図1乃至図7を参照しつつ説明する。
【0011】図1において、可変抵抗器より構成されて
いるコントローラ10は、適宜操作されることによって
電圧+Vの分圧値をマルチプレクサ20に与える。ま
た、同様に可変抵抗器より構成されているN個のパラメ
ータ設定用可変抵抗器11〜1nは演奏音要素としての
音色を構成するパラメータを設定するものであるととも
に、例えばアタックタイム、デイケータイム、サスティ
ーンレベル、レリースタイム、音源の波形、VCFカッ
トオフ周波数、レゾナンス、VCFの変調の深さ、LF
Oの周波数、LFOの波形等の各パラメータをパラメー
タ設定用可変抵抗器11〜1n夫々に対応させて設定す
るものである。これらパラメータ設定用可変抵抗器11
〜1nも電圧+Vの分圧値をマルチプレクサ20に与え
る。このマルチプレクサ20は、CPU40から与えら
れるアドレス信号にもとづいて、コントローラ10およ
びパラメータ設定用可変抵抗器11〜1nから与えられ
る電圧+Vの分圧値を、言い換えれば電圧値を順次時分
割的に出力してA−D変換回路30に与える。また、こ
のA−D変換回路30は与えられた電圧値をディジタル
値に変換してCPU40に与える。
【0012】CPU40に関連してメモリ50が設けら
れているとともに、このメモリ50には後述の図3Aお
よび図3Bに示されている記憶領域が設けられている。
また、CPU40には第1および第2のプログラムスイ
ッチ61,62、計算スイッチ63、ストアスイッチ6
4、およびプリセットスイッチ71〜7nが接続されて
いる。なお、第1および第2のプログラムスイッチ6
1,62はコントローラ10において設定された電圧値
C1,C2における音色を指定するものであるととも
に、計算スイッチ63は第1および第2のプログラムス
イッチ61,62において指定された音色の2点間、つ
まり電圧値C1,C2間の差と、各パラメータ間x1
1,x12;x21,x22;…;xn1,xn2の差
との比、言い換えれば変化率の演算を指令するものであ
る。また、ストアスイッチ64は2種類の音色の間を補
間した音色を構成するパラメータをメモリ50にストア
するときに操作されるものであるとともに、プリセット
スイッチ71〜7nは例えばピアノまたはチェンバロ等
の楽器の音色を構成するパラメータをプリセットするも
のである。
【0013】一方、D−A変換回路80はCPU40に
よってメモリ50から読出されたディジタル値としての
音色を構成するパラメータをアナログ値に変換するもの
であるとともに、これらアナログ値を時分割的にデイマ
ルチプレクサ90に与える。このデイマルチプレクサ9
0は、CPU40から与えられるアドレス信号にもとづ
いてD−A変換回路80から時分割的に出力される音色
を構成するパラメータのアナログ値を並列的に出力して
保持回路101〜10nに与える。これら保持回路10
1〜10nは、アナログ値としての音色を構成するパラ
メータを保持するサンプルホールド回路等によって構成
されている。そして、保持回路101〜10nにおいて
保持されている音色を構成するパラメータは、シンセサ
イザ110に与えられる。
【0014】前述の図1に示されているコントローラ1
0、パラメータ設定用可変抵抗器11〜1n、第1およ
び第2のプログラムスイッチ61,62、計算スイッチ
63、ストアスイッチ64、およびプリセットスイッチ
71〜7nは、図2に示されているように操作部120
に設けられている。また、図3Aおよび図3Bには図1
に示されているメモリ50に記憶されるデータが示され
ているとともに、メモリ50には図3Aに示されている
ように第1および第2の種類の音色を構成するパラメー
タを記憶する記憶領域51,52および図3Bに示され
ているように補間の計算に使用する定数を記憶するため
の記憶領域5aが設けられている。この記憶領域51に
は例えばピアノの音色を構成するパラメータx11〜x
n1が予め記憶されているとともに、例えばプリセット
スイッチ71を操作することによってそれらピアノの音
色を構成するパラメータx11〜xn1が読出される。
同様に、記憶領域52には例えばチェンバロの音色を構
成するパラメータx12〜xn2が予め記憶されている
とともに、例えばプリセットスイッチ72を操作するこ
とによってそれらチェンバロの音色を構成するパラメー
タx12〜xn2が読出される。また、記憶領域5aに
は音色を構成するパラメータx11〜xn1と補間すべ
きパラメータを計算するための定数Δx11〜Δxn1
とが記憶される。
【0015】次に、前述のように構成された本発明の第
1実施形態の具体的な動作を図4乃至図6にフロー図に
もとづき説明する。図4に示されているメインルーチン
において、例えばピアノの音色とチェンバロの音色との
中間の音色の音を演奏する場合には、まずプリセットス
イッチ71を操作する。応じて、CPU40は、プリセ
ットスイッチ71に対応する記憶領域51からピアノの
音色を構成するパラメータx11〜xn1を読出す。こ
の読出されたピアノの音色を構成するパラメータx11
〜xn1は、D−A変換回路80によってアナログ値に
変換されてデイマルチプレクサ90および保持回路10
1〜10nを介してシンセサイザ110に与えられ、こ
のシンセサイザ110からピアノの音色を構成するパラ
メータx11〜xn1によって決定される音が演奏され
る。その後に、第1のプログラムスイッチ61をONに
する。このときには、コントローラ10において設定さ
れ得る最低の電圧値Clがマルチプレクサ20を介して
CPU40に与えられるとともに、第1のプログラムス
イッチ61の操作に応答してCPU40はコントローラ
10において設定された電圧値Clと記憶領域51から
読出されたピアノの音色を構成するパラメータx11〜
xn1とをメモリ50の図示しない記憶領域に一時記憶
させる。
【0016】次に、例えばエチェンバロの音を演奏する
ためのプリセットスイッチ72を操作すると、記憶領域
52からチェンバロの音色を構成するパラメータx12
〜xn2が読出される。そして、これらチェンバロの音
色を構成するパラメータx12〜xn2にもとづく音が
シンセサイザ110から発生される。その後に、第2の
プログラムスイッチ62をONにすると、コントローラ
10において設定され得る最高の電圧値C2とメモリ5
2から読出されたチェンバロの音色を構成するパラメー
タx12〜xn2とがメモリ50の図示しない記憶領域
に一時記憶される。
【0017】続いて、計算スイッチ63を操作すると、
CPU40は図5に示されている計算サブルーチンに進
む。この計算サブルーチンにおいては、図7に示されて
いるように電圧値C1と電圧値C2との差、およびピア
ノの音色を構成するパラメータx11とチェンバロの音
色を構成するパラメータx12とを直線で結んだときの
パラメータx11,x12間の差の比率Δx11が演
される。同様にして、電圧値C1と電圧値C2との差、
および各パラメータx21,x22;…;xn1,xn
2間の差との比率Δx21〜Δxn1が順次演され
る。そして、ピアノの音色を構成するパラメータx11
〜xn1と演された比率Δx11〜Δxn1とが夫々
メモリ50に一時記憶され、再びメインルーチンリター
ンする。
【0018】メインルーチンに戻ると図6に示されてい
る再生サブルーチンに進むとともに、ピアノの音色とチ
ェンバロの音色との中間の音を演奏するためにコントロ
ーラ10を操作して、最初に設定した電圧値C1,C2
間の本発明における関連度合である任意の電圧値Ccを
出力させる。その後に、CPU40は設定された電圧値
Ccと電圧値C1との差圧値Cd演算するとともに、次
のようにして順次パラメータを補間する。
【0019】メモリ50に一時記憶された比率Δx11
と差圧値Cdとを乗算し、その乗算値とピアノの音色を
構成するパラメータx11とを加算して補間されたパラ
メータx1を演する。同様にして、比率ΔX21と差
圧値Cdとを乗算し、その乗算値とピアノの音色を構成
するパラメータx21とを加算して補間されたパラメー
タx2を演算する。同様にして、補間されたパラメータ
x3〜xnを演する。
【0020】このようにして、補間されたパラメータ
は、パラメータx11がピアノのアタックタイムであ
り、パラメータx12がチェンバロのアタックタイムで
あれば、補間されたパラメータx1はピアノのアタック
タイムとチェンバロのアタックタイムとの間の値となる
ことを意味している。また、パラメータx21がピアノ
のデイケータイムであり、パラメータx22がチェンバ
ロのデイケータイムであるとすれば、補間されたパラメ
ータx2はピアノのデイケータイムとチェンバロのデイ
ケータイムとの間の値となることを意味している。
【0021】次に、補間された各パラメータx1〜xn
は、D−A変換回路80、デイマルチプレクサ90およ
び保持回路101〜10nを介してシンセサイザ110
に与えられる。したがって、シンセサイザ110からは
ピアノとチェンバロとの音色を構成するパラメータx1
1〜xn1、x12〜xn2を補間した音色を構成する
パラメータx1〜xnにもとづく音が演奏される。この
ときに、ストアスイッチ64およびプリセットスイッチ
73を操作すれば、プリセットスイッチ73に対応する
メモリ50の記憶領域に補間されたパラメータx1〜x
nが順次記憶される。
【0022】前述のごとくに、第1実施形態によれば、
例えばピアノの音をシンセサイザ110から出力するの
に必要なピアノの音色を構成するアタックタイム、デイ
ケータイム等のパラメータx11〜xn1と、チェンバ
ロの音を出力するのに必要なチェンバロの音色を構成す
るパラメータx12〜xn2を予め設定しておき、コン
トローラ10において任意の電圧値Ccを設定すること
により、ピアノとチェンバロとの音を補間した音色を構
成するパラメータx1〜xnを演算することができる。 [第2実施形態]次に、本発明の第2実施形態につい
て、図8乃至図16を参照しつつ説明する。なお、第1
実施形態において用いた符号と同一符号は同一内容を示
すとともに、重複する説明を省略する。
【0023】図8乃至図10に示されている第2実施形
態の構成は、パラメータ設定用可変抵抗器11〜1nを
操作して3種類の演奏音要素のパラメータを設定してメ
モリ50に記憶し、これらパラメータ間を補間するパラ
メータを演算して楽音信号を発生させるものである。ま
た、コントローラ10としては、特に図9Aおよび図9
Bに示されているように、操作子を回動することにより
電圧値を設定するモジュレーションと称されるものが用
いられているとともに、第1実施形態における第2のプ
ログラムスイッチ62およびストアスイッチ64は省略
されている。
【0024】ところで、3種類の演奏音要素を設定する
ときには、図10に示されているようにパラメータ設定
用可変抵抗器11の操作子を操作してパラメータx11
を設定し、パラメータ設定用可変抵抗器12の操作子を
操作してパラメータx21を設定し、同様にして各パラ
メータ設定用可変抵抗器13〜1nを操作して順次所望
のパラメータx31〜xn1を設定する。また、同様に
して、パラメータx12〜xn2およびパラメータx1
3〜xn3を設定して3種類の演奏音要素が設定され
る。
【0025】次に、前述のように構成された本発明の第
2実施形態の具体的な動作を図11乃至図15のフロー
図にもとづき説明する。まず、第1の演奏音要素を設定
するために、図10に示されているようにパラメータ設
定用可変抵抗器11〜1nの操作子を操作して第1のパ
ラメータx11〜xn1を設定する。そして、コントロ
ーラ10を操作して電圧値C1が出力されるようにする
と、各パラメータ設定用可変抵抗器11〜1nにおいて
設定されたパラメータx11〜xn1に対応する各電圧
値とコントローラ10において設定された電圧値C1と
のディジタル値がCPU40に与えられる。その後に、
CPU40は図13に示されているパラメータ記憶サブ
ルーチンに進み、設定されたパラメータx11〜xn1
の電圧値とコントローラ10において設定された電圧値
C1にもとづくデータとをメモリ50に一時記憶すると
同時に、D−A変換回路80においてD−A変換して保
持回路101〜10nに出力する。そしてCPU40は
プログラムスイッチ61が操作されているか否かを判別
し、操作されていれば前述のデータをメモリ50の記憶
領域51に記憶させる。なお、記録領域51にはコント
ローラ10において設定された電圧値を記憶する記録領
域が新たに設けられている。また、CPU40はメモリ
50にパラメータx11〜xn1および電圧値C1を記
憶するとメインルーチンにリターンする。
【0026】続いて、パラメータ設定用可変抵抗器11
〜1nを操作して第2の演奏音要素のパラメータx12
〜xn2を設定し、コントローラ10において電圧値C
2を設定してプログラムスイッチ61を操作する。この
操作により前述の説明と同様に、メモリ50の記憶領域
52にパラメータx12〜xn2に対応する電圧値およ
びコントローラ10において設定された電圧値C2が記
憶される。同様にして、パラメータ設定用可変抵抗器1
1〜1nにおいて第3の演奏音要素のパラメータx13
〜xn3を設定し、コントローラ10において電圧値C
3を設定する。その後に、プログラムスイッチ61を操
作すると、パラメータx13〜xn3および電圧値C3
がメモリ50に記憶される。そして、計算スイッチ63
を操作すると、図14に示されている計算サブルーチン
に進む。
【0027】計算サブルーチンにおいては、第1実施形
態と同様にしてコントローラ10において設定された電
圧値と各パラメータとの比率が求められるが、本第2実
施形態においてはコントローラ10において3つの電圧
値C1〜C3を設定しているために、次のようにして各
電圧値C1〜C3とパラメータとの比率が求められる。
【0028】電圧値C1,C2間の差およびパラメータ
11,x12間の差の比率Δx11、電圧値C2,C3
間の差およびパラメータx12,x13間の差の比率Δ
x12が求められる。同様にして、各パラメータの比率
が順次に演算される。そして、各パラメータx11〜x
n1、x12〜xn2と、演算された比率Δx11〜Δ
xn1、Δx12〜Δxn2とが夫々メモリ50に記憶
される。なおCPU40は計算サブルーチンの処理を終
了すると、次に図15に示されている再生サブルーチン
に進む。
【0029】まず、再生サブルーチンにおいては、コン
トローラ10を操作して設定された例えば電圧値C1,
C2間の電圧値Ccがマルチプレクサ20およびA−D
変換回路30を介してCPU40に与えられる。応じ
て、CPU40は設定された電圧値Ccが電圧C1,C
2間の値であるか否かを判別する。この判別により、電
圧値Ccが電圧値C1,C2間であれば、電圧値Ccと
電圧値C1との差圧値Cdを演算する。そして、演算し
た差圧値Cdとメモリ50に記憶した比率Δx11とを
乗算し、この乗算値をパラメータx11に加算してパラ
メータの補間値x1を演算する。同様にして、パラメー
タの補間値x2〜xnを順次演算する。このような演算
の結果得られたパラメータの補間値x1〜xnは、D−
A変換回路80、デイマルチプレクサ90および保持回
路101〜10nを介してシンセサイザ110に与えら
れる。この結果、コントローラ10において設定された
電圧値C1,C2に対応するパラメータ間を補間したパ
ラメータにもとづく演奏音をシンセサイザ110から発
生させることができる。なお、コントローラ10におい
て設定された電圧値Ccが電圧値C2よりも大きい場合
には、CPU40は電圧値Ccから電圧値C2を減算し
て差圧値Ceを演算する。そして、比率Δx12と差圧
値Ceとを乗算し、この乗算値と第2の種類のパラメー
タx12とを加算して、補間したパラメータx1を演算
する。同様にして、パラメータx2〜xnを演算し、こ
の演算結果はD−A変換回路80、デイマルチプレクサ
90および保持回路101〜10nを介してシンセサイ
ザ110に与えられる。したがって、シンセサイザ11
0からコントローラ10において設定された電圧値C
2,C3に対応するパラメータの間を補間したパラメー
タx1〜xnに対応する楽音を発生させることができ
る。
【0030】なお、本第2の実施形態においては、モジ
ュレーションレバーを操作して電圧値C1〜C3を設定
するようにしたが、モジュレーションバーを用いること
なく、押圧力を検知してその押圧力に応じた電圧を発生
するいわゆるタッチセンサを用いるようにしても良い。
また、前述の再生サブルーチンにおいて、モジュレーシ
ョンバーを操作する代わりに包絡線信号を発生する包絡
線信号電圧発生装置を設け、この包絡線信号電圧発生装
置から得られる包絡線信号電圧をマルチプレクサ20お
よびA−D変換回路30を介してCPU40に与えるよ
うにしても良い。こうすれば、モジュレーションレバー
で設定された電圧値に対応するパラメータの間を包絡線
信号電圧の瞬間時に応じて補間し、この補間したパラメ
ータに対応する楽音信号を発生することができる。そし
て、包絡線信号電圧の波形を任意に選択するだけで、モ
ジュレーションレバーの手動操作を行なうことなしに、
経時的に変化するパラメータに対応した楽音信号を発生
することができる。
【0031】さらに、モジュレーションバーによって電
圧値を設定する代わりに、ファンクションジェネレータ
の出力電圧を与えるようにしても良い。言い換えれば、
シンセサイザに含まれるキーボード(図示せず)が操作
されたときに、トリガされて任意の電圧信号を発生する
ファンクションジェネレータを設け、設定された音色の
パラメータをファンクションジェネレータから出力電圧
にもとづいて補間するようにしても良い。こうすれば、
ファンクションジェネレータの出力電圧にもとづいて音
色を補間した楽音信号を発生することができる。なお、
この場合には、演奏音要素を設定するためのパラメータ
からアタックタイム、デイケータイム、サスティンレベ
ルおよびレリースタイムを省いておく必要がある。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態を図17乃至図
23を参照しつつ説明する。なお、第1,2実施形態に
おいて用いた符号と同一符号は同一内容を示すととも
に、重複する説明を省略する。本第3実施形態において
は鍵盤120によって演算音要素としての音高を3つ指
定し、これらの音高のパラメータ間を補間して音高の変
化に対応して変化する楽音を出力できるようにしたもの
である。このために、図8に示されているコントローラ
10に代えて鍵盤120と鍵盤押下げ検出回路130と
が設けられている。なお、この鍵盤120は、図18に
示されているように、従来から知られたピアノあるいは
オルガンなどの鍵盤と同様にして構成されている。ま
た、鍵盤押下げ検出回路130は、鍵盤120の各キー
が押下げられたか否かを検出するものである。
【0032】次に、前述のように構成された本発明の第
3実施形態の具体的な動作を図19乃至図23のフロー
図にもとづき説明する。まず、図21に示されているパ
ラメータ記憶サブルーチンへ進むとともに、各パラメー
タ設定用可変抵抗器11〜1nを設定して第1のパラメ
ータx11〜xn1を設定する。そして、プログラムス
イッチ61と鍵盤120に含まれる最低音のキースイッ
チとを同時に操作する。この操作により、鍵盤押下げ検
出回路130は鍵盤120の最低音のキースイッチが操
作されたことを検出してCPU40に検出信号を与え
る。
【0033】一方、パラメータx11〜xn1は、マル
チプレクサ20を介してA−D変換回路30に与えら
れ、このA−D変換回路30によってディジタル値に変
換されて、鍵盤120の最低音のキースイッチにもとづ
くキーナンバーデータJ1とともにメモリに一時記憶さ
れる。そして、プログラムスイッチ61が操作されたこ
とを判別して前述のパラメータx11〜xn1および最
低音のキースイッチのキーナンバーデータJ1をメモリ
50の記憶領域51にストアし、メインルーチンへリタ
ーンする。
【0034】続いて、パラメータ設定用可変抵抗器11
〜1nを操作して第2のパラメータx12〜xn2を設
定し、プログラムスイッチ61を操作するとともに、鍵
盤120の中位の音高のキースイッチを操作する。この
操作により、前述の説明と同様にして、パラメータ記憶
サブルーチンで設定されたパラメータx12〜xn2と
キースイッチのキーナンバーデータJ2とがメモリ50
の記憶領域52にストアされる。さらに、パラメータ設
定用可変抵抗器11〜1nを操作して第3のパラメータ
x13〜xn3を設定し、プログラムスイッチ61を操
作するとともに、鍵盤120の最高音のキースイッチを
操作する。この操作により、前述の説明と同様にして、
パラメータx13〜xn3と最高音のキースイッチのキ
ーナンバーデータJ3とがメモリ50の記憶領域にスト
アされる。その後に、計算スイッチ63を操作すると、
図22に示されている計算サブルーチンに進む。この計
算サブルーチンにおいては、前述の第2実施形態とほぼ
同様にして各比率Δx11〜Δxn1、Δx12〜Δx
n2が演算される。なお、この場合の比率Δx11〜Δ
xn1、Δx12〜Δxn2は、第1と第2の演奏音要
素の対応する各パラメータ間の差に対する、キーナンバ
ーデータJ1,J2間の差、および第2と第3の演奏音
要素の対応する各パラメータ間の差に対する、キーナン
バーデータJ2,J3間の各比率となる。そして各パラ
メータx11〜xn1、x12〜xn2、比率Δx11
〜Δxn1、Δx12〜Δxn2がメモリ50に記憶さ
れる。その後に、CPU40は図23に示されている再
生サブルーチンに進む。
【0035】再生サブルーチンにおいて、メモリ50に
記憶された比率Δx11〜Δxn1、Δx12〜Δxn
2のデータにもとづいて所望の音高を発生させる場合に
は、鍵盤120に含まれるいずれかのキースイッチを操
作する。この操作されたキースイッチのキーナンバーデ
ータJcはCPU40に与えられ、CPU40は入力さ
れたキーナンバーデータJcと、最低音のキースイッチ
のキーナンバーデータJ1および中位の音高のキースイ
ッチのキーナンバーデータJ2を比較する。この入力さ
れたキーナンバーデータJcがキーナンバーデータJ1
とキーナンバーデータJ2との間の値であれば、操作さ
れたキースイッチのキーナンバーデータJcから最低音
のキースイッチのキーナンバーデータJ1を減算して差
ナンバーデータJdを求める。そして、求められた差ナ
ンバーデータJd比率Δx11とを乗算し、この乗算値
に第1のパラメータx11を加算して補間データx1を
求める。同様にして補間データx2〜xnを求める。こ
のようにして求められた補間データx2〜xnとしての
パラメータx1〜xnはD−A変換回路80、デイマル
チプレクサ90および保持回路101〜10nを介して
シンセサイザ110に与えられる。
【0036】なお、鍵盤120の中位の音高のキースイ
ッチと最高音のキースイッチとの間のいずれかのキーを
操作した場合には、操作されたキースイッチのキーナン
バーデータJcが中位の音高のキースイッチのキーナン
バーデータJ2よりも大きいことを判別し、両者の差ナ
ンバーデーターJeを求める。そして、求めた差ナンバ
ーデータJeと比率Δx12とを乗算し、この乗算値に
第2のパラメータx12を加算して補間データとしての
パラメータx1を求める。同様にして、補間データのパ
ラメータx2〜xnを求め、求めた補間データのパラメ
ータx1〜xnにもとづく音をシンセサイザ110から
発生させる。
【0037】なお、本第3の実施形態は、鍵盤の音高に
応じて、楽器の音色等の特徴が変化する場合のパラメー
タの補間について説明したが、ピアノ等の打鍵の強弱に
よっても音色が変化するような楽器を実現したい場合
は、打鍵の強弱およびその打鍵の音高に応じてパラメー
タを補間して演奏者を発生させることもできる。このた
めには、鍵盤押下げ検出回路130によって鍵盤120
のいずれかのキーが操作されたかを判別するとともに、
各キーの押下げ力を検出する。一方、パラメータ設定用
可変抵抗器11〜1nにより、最低の音高における打鍵
力の最強および最弱、並びに最高の音高における打鍵力
の最強および最弱の少なくとも4種類のパラメータを設
定しておくとともに、いずれかのキーが操作されたとき
に操作されたキーの音高および打鍵の強弱に対応するパ
ラメータを、パラメータ設定用可変抵抗器11〜1nに
より設定されたパラメータを補間することによって演算
し、打鍵強弱およびその音高に対応する特徴と盛った楽
音による演奏音を得ることができる。
【0038】また、前述の第1〜3実施形態において
は、2種類の各演奏音要素のパラメータを直線で結び、
この間の任意の点を補間する場合につれて説明したが、
2種類の各演奏音要素のパラメータを曲線で結び、この
間の点を補間するようにしても良い。なお、前述の3つ
の実施形態を組み合わせて構成しても良い。また、前述
の実施形態は、いずれもアナログシンセサイザに楽音信
号を与えるための演奏音要素を発生させる場合について
説明したが、ディジタルシンセサイザに対して演奏音要
素を与えるようにしても良い。この場合には、メモリか
ら読出したパラメータをアナログ値に変換することなく
そのまま出力するようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する概略ブロック
図。
【図2】本発明の第1実施形態を説明する操作部の外観
図。
【図3】本発明の第1実施形態を説明するメモリに記憶
されるデータを示す説明図。
【図4】本発明の第1実施形態を説明するメインルーチ
ン、のフロー図。
【図5】本発明の第1実施形態を説明する計算サブルー
チン、のフロー図。
【図6】本発明の第1実施形態を説明する計算サブルー
チン、のフロー図。
【図7】本発明の第1実施形態を説明するパラメータの
演算内容を示すグラフ図。
【図8】本発明の第2実施形態を説明する概略ブロック
図。
【図9】本発明の第2実施形態を説明するコントローラ
の外観図。
【図10】本発明の第2実施形態を説明するパラメータ
設定用可変抵抗器の操作状態を示す説明図。
【図11】本発明の第2実施形態を説明する操作手順。
【図12】本発明の第2実施形態を説明するメインルー
チン。
【図13】本発明の第2実施形態を説明するパラメータ
記憶サブルーチン。
【図14】本発明の第2実施形態を説明する計算サブル
ーチ。
【図15】本発明の第2実施形態を説明する再生サブル
ーチン。
【図16】本発明の第2実施形態を説明するパラメータ
の演算内容を示すグラフ図。
【図17】本発明の第3実施形態を説明する概略ブロッ
ク図。
【図18】本発明の第3実施形態を説明する鍵盤の外観
図。
【図19】本発明の第3実施形態を説明する操作手順。
【図20】本発明の第3実施形態を説明するメインルー
チン。
【図21】本発明の第3実施形態を説明するパラメータ
記憶サブルーチン。
【図22】本発明の第3実施形態を説明する計算サブル
ーチン。
【図23】本発明の第3実施形態を説明する再生サブル
ーチン。
【符号の説明】
10 コントローラ 11〜1n パラメータ設定用可変抵抗器 20 マルチプレクサ 30 A−D変換回路 40 CPU 50 メモリ 61,62 プログラムスイッチ 63 計算スイッチ 64 ストアスイッチ 71〜7n プリセットスイッチ 80 D−A変換回路 90 デイマルチプレクサ 101〜10n 保持回路 110 シンセサイザ 120 鍵盤 130 鍵盤押下げ検出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数種類のパラメータより構成
    される演奏音要素の各パラメータを任意に設定すること
    により任意の演奏音要素を設定可能な演奏音要素設定手
    段、 (b)この演奏音要素設定手段により設定された少なく
    とも2個の演奏音要素に関して、これら演奏音要素同士
    の相対的な重みを任意に指定可能な演奏音要素重み指定
    手段、および (c)この演奏音要素重み指定手段により指定された各
    演奏音要素の相対的な重みにもとづき前記少なくとも2
    個の演奏音要素内の対応するパラメータ同士をそれぞれ
    合成することにより新たな演奏音要素のパラメータを形
    成する重み付け手段を具えることを特徴とする電子楽器
    の楽音生成装置。
  2. 【請求項2】 前記演奏音要素は、音色、音高およびま
    たは音量であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の電子楽器の楽音生成装置。
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JPS5346447A (en) * 1976-10-09 1978-04-26 Kawasaki Steel Co Colddrolled steel plate having good tentative anticorrosion strength
JPS55140892A (en) * 1979-04-19 1980-11-04 Nippon Musical Instruments Mfg Musical tone controller for electronic musical instrument

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