JP3912668B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノなどの電子楽器に関し、特に、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もなく、直感的な操作で容易にスプリット時の音量バランスを設定することができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子ピアノなどの電子楽器には、鍵盤の上鍵域と下鍵域とに異なる音色を割り当ててそれらを発音させるスプリットといったモードでの演奏が可能なものがある。
【0003】
図10は、従来のこの種の電子楽器の操作パネルの外観構成を示す正面図であり、この操作パネル5は、複数の音色ボタン5−1、メニューボタン5−2、バリューボタン5−3、エフェクトボタン5−4、リバーブボタン5−5、デュアル/スプリットバランス設定用フェーダ5−6、スプリットボタン5−7、トランスポーズボタン5−8などの操作子や、例えばLCDスクリーンからなるディスプレイ5−9などを有している。
【0004】
このような操作パネル5を備える電子楽器においては、音色ボタン5−1の1つを押圧することにより発音させる音色を、内蔵された複数の音色、例えばピアノ、エレクトロニック・ピアノ、オルガン、マレット、ストリング等に種々に変えることができ、エフェクトボタン5−4によりディスプレイ5−9に表示されるエフェクトのメニューをバリューボタン5−3で選択することによりリバーブ、ディレイ、トレモロ、コーラスなど種々のエフェクトを得ることができる。
【0005】
また、スプリットボタン5−7と音色ボタン5−1を用いてスプリットモードの選択およびそのモードでの音色選択などを行うことができ、スプリットバランス設定用フェーダ5−6によりスプリットモードにおける上鍵域の音色と下鍵域の音色の音量バランスを変えることができる。さらに、スプリットボタン5−7の押圧と同時に鍵盤の特定のキーを押鍵することにより、スプリット時の分割ポイントを変えることもできる。
【0006】
特開平3−26946号公報には、スプリットモードにおいて、操作された音色選択操作子の位置に応じて音量バランスを決定するようにして音色選択操作子を音量バランスの決定のためにも用い、操作子を増加させることなく音量を調整することができるようにした電子楽器が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示されるように、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダ(デュアル/スプリットバランス設定用フェーダ)を操作パネルに設けるものでは、音量バランスの直感的な操作が可能であるものの、フェーダ自体、さらにはフェーダを取り付けるための面積の大きい基板を必要とするため、コストアップにつながるという問題がある。
【0008】
この点、上記公報で提案されたものは、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダは不要であるが、単に音色選択操作子の操作により音量バランスを変化させているため、音色そのものの選択との関係が操作上で不明瞭になり、誤操作する恐れがある。
【0009】
また、設定メニュー中に各種設定ページを用意しておき、メニューボタンの操作によりこれらを順次呼び出してディスプレイに表示させ、バリューボタンなどの操作で各種設定を可能にした電子楽器も知られており、スプリット時の音量バランスの設定についても設定メニュー中に1つの設定ページとして用意しておき、これをディディスプレイに表示させて音量バランスの設定を可能にすることも考えられる。
【0010】
しかしながら、このようにした場合には、現在、電子楽器においてはブリリアンス、ロア・オクターブ・シフト、ロア・ペダル・オン/オフ、チューニング、MIDI送信・受信チャンネル・・・など設定メニュー中に多くの設定ページが用意されているため、これらの設定ページの中からスプリット時の音量バランスの設定ページを呼び出すには、メニューボタンを何度も操作しなければならず、その設定ページに辿り着くのに手間が掛かり、操作が容易でないという問題がある。
【0011】
本発明は、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もなく、容易にスプリット時の音量バランスを設定することができる電子楽器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、スプリットモードを選択するためのスプリットボタンと、演奏時の各種状態を設定するための、スプリットボタン以外の他の操作子と、スプリットモードにおける鍵盤の上鍵域と下鍵域の音色の音量バランスを設定する音量制御手段を備え、前記音量制御手段は、前記スプリットボタンによりスプリットモードが選択されており、かつスプリットボタンが操作されている状態で前記他の操作子が操作されたとき、該操作に応じて鍵盤の上鍵域と下鍵域の音色の音量バランスを設定する点に第1の特徴がある。
【0013】
また、本発明は、前記他の操作子がペダルであり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作に従って音量バランスを設定するとともに、その新たな操作ごとに音量バランスを段階的に変化させる点に第2の特徴がある。
【0014】
また、本発明は、前記他の操作子がペダルであり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作に従って音量バランスを設定するとともに、それが操作されている間、音量バランスを連続的に変化させる点に第3の特徴がある。
【0015】
また、本発明は、前記他の操作子がバリューボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に従って音量バランスを設定するとともに、その新たな操作ごとに音量バランスを段階的に変化させる点に第4の特徴がある。
【0016】
さらに、本発明は、前記他の操作子がバリューボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に従って音量バランスを設定するとともに、それが操作されている間、音量バランスを連続的に変化させる点に第5の特徴がある。
【0018】
第1の特徴によれば、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もなく、容易にスプリット時の音量バランスを設定することができる。
【0019】
また、第2および第4の特徴によれば、音量バランスを1段階ずつ確認しながら設定することができる。
【0020】
また、第3および第5の特徴によれば、音量バランスをその限界値までの間で連続的に変化させて容易に設定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用された電子ピアノの構成を示すブロック図である。
【0023】
同図において、CPU1は、ROM3に格納されている制御プログラムに従って電子楽器全体の制御を行う。CPU1は、タイマ割り込み回路の他、MIDIインタフェース回路2との接続用シリアルポートも備えている。MIDIインタフェース回路2は、外部のMIDI機器との間においてMIDIメッセージのやり取りを行う信号送受信回路である。
【0024】
ROM3には制御プログラム、音色パラメータやエフェクトについてのパラメータなどの演奏状態を設定するための各種パラメータなどが記憶されている。音色パラメータには波形メモリに記憶されている楽音波形のアドレス情報、エンベロープ制御情報等がある。RAM4は、CPU1のワークエリアとして使用される。RAM4は、例えばバッテリによりバックアップされていてもよい。
【0025】
操作パネル5は、演奏時の各種状態を設定するための操作子、演奏時や設定時の状態を表示する、例えば、LCDスクリーンからなるディスプレイを有している。この操作パネル5の詳細については後述する。操作パネルインタフェース(I/F)6は、操作パネル5の操作子のスイッチのオン・オフを示すスイッチイベント情報を生成する。これらスイッチイベント情報は各操作子に対応付けられてRAM4に記憶される。
【0026】
鍵盤7は複数のキー(鍵)を有し、それぞれのキーオン・キーオフを示すキーイベント情報や押鍵強さつまりベロシティを示すタッチ情報を検知するための、例えば2つのセンサを有している。鍵盤インタフェース(I/F)8は、前記センサの状態に基づいてキーイベント情報やタッチ情報を生成し、これらの情報はキーナンバに対応付けられてRAM4に記憶される。
【0027】
ダンパペダル、ソフトペダルを含むペダル9およびペダルインタフェース10は、ペダル操作のオン・オフを示すペダルイベント情報を生成し、このペダルイベント情報もRAM4に記憶される。
【0028】
楽音発生回路11は、波形読み出し方式により所望の楽音信号を発生する回路であり、例えばデジタルコントロール・オシレータ(DCO)、デジタルコントロール・フィルタ(DCF)、デジタルコントロール・アンプ(DCA)およびエフェクタを有し、デジタル楽音波形サンプル値が記憶されている波形メモリから、発音すべき音高に比例したアドレス間隔で順次波形データを読み出し、補間演算を行って楽音波形信号を発生させる。また、エンベロープ発生回路を有し、設定されたエンベロープパラメータに基づいて発生したエンベロープ信号を楽音波形発生信号に乗算してエンベロープを付与し、楽音信号を出力する。楽音発生回路11は、複数、例えば32の楽音発生チャネルを有しているが、実際には、1つの楽音発生回路を時分割多重動作させることにより同時に複数の楽音信号を独立して発生可能に構成されている。
【0029】
D/A変換器12はデジタル楽音信号をアナログ信号に変換するものであり、アンプ13によって増幅された楽音信号によりスピーカ14が発音を行う。バス15は電子楽器内の各回路を接続している。
【0030】
図2は、図1における操作パネル5の外観を示す正面図であり、この操作パネル5は、複数の音色ボタン5−1、メニューボタン5−2、バリューボタン5−3、エフェクトボタン5−4、リバーブボタン5−5、スプリットボタン5−7、トランスポーズボタン5−8などの操作子や、例えばLCDスクリーンからなるディスプレイ5−9などを備えるが、デュアル/スプリットバランス設定用フェーダを備えていない。
【0031】
本発明は、スプリットボタン5−7の操作と他の操作子の操作との組み合わせによりスプリットモード時の音量バランスの設定を可能にしたものである。なお、ここでいうスプリットボタンは、スプリットモードを選択するための手段であればどのような形態のものでも構わない。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施形態を示す概念図であり、スプリットボタン5−7の操作とペダル9の操作との組み合わせによりスプリットモードにおける音量バランスの設定を可能とし、ペダル9の新たな操作1回ごとに音量バランスが1段階ずつ変化するようにしたものである。この例では、スプリットボタン5−7を押しながらダンパペダル9−1を踏むことで上鍵域の音色の音量が増大され、スプリットボタン5−7を押しながらソフトペダル9−2を踏むことで下鍵域の音色の音量が増大される。
【0033】
図4は、本発明の第1の実施形態におけるメインフローチャートであり、これらの処理は、操作の検出に従ってCPU1により実行される。まず、電源が投入されたならばステップS1でCPU1、RAM4、楽音発生回路11を構成するLSI等を初期化するとともに、キースプリットバランス変数KSB=「0」をレジスタにセットする。
【0034】
この変数KSBは、上鍵域および下鍵域の音色の音量バランスを定める。このために、例えば、図6に示すように変数KSBの+3、+2、+1、0、−1、−2、−3の各値に対して上鍵域および下鍵域の音色の音量が書き込まれた、固定あるいは書き換え可能なテーブルがROM3あるいはRAM4に用意される。
【0035】
変数KSB=「0」がレジスタにセットされることにより、テーブルより上鍵域および下鍵域の音色のそれぞれの音量「97」、「97」が読み出され、楽音発生回路11にセットされる
ステップS2のパネルイベント検出・設定処理では、スプリットボタン5−7以外の操作子の操作を検出し、その検出に応じた状態に電子楽器を設定する。ステップS3の鍵盤イベント検出処理では、鍵盤7において操作されたキーのキーコードやタッチの強さに対応するベロシティ情報などを検出する。
【0036】
ステップS4のキースプリット処理では、スプリットボタン5−7や音色ボタン5−1などの操作に応じてスプリットモードの選択、スプリットモードでの音色、音量バランス、スプリットポイントを設定する。スプリットモードにおける音量バランスの設定については、後で詳細に説明する。
【0037】
ステップS5では、パネルイベント検出・設定処理(S2)、鍵盤イベント検出処理(S3)およびキースプリット処理(S4)の結果に基づいて発音処理を行う。ステップS6のその他の処理では、自動演奏などが設定されて場合の自動演奏処理やMIDI処理などを行う。
【0038】
図5は、図4のキースプリット処理(S4)のフローチャートであり、特に、音量バランスの設定について詳細に示している。同図において、まず、ステップ10でスプリットボタン5−7が押されているか否かを判断する。ステップ10での判断がNOの場合、メインフローにリターンし、以降の処理に移る。
【0039】
ステップ10での判断がYESの場合には、ステップ11で新たにいずれかのキーがオンされたか否かを判断する。ここでの判断がYESの場合には、ステップS12で該キーを下鍵域のトップとしてスプリットポイントを決定した後、メインフローにリターンする。
【0040】
ステップS11での判断がNOの場合には、ステップS13でダンパスイッチが新たにオンされたか否か、すなわち、ダンパペダル9−1が新たに踏み込まれたか否かを判断する。ここでYESと判断されると、ステップS14で現在のKSBに1を加算して新たなKSBとする。
【0041】
次に、ステップS15でKSBが「4」であるかを判断し、「4」でなければメインフローにリターンし、「4」であればステップS16でKSBを「3」とした後、メインフローにリターンする。S15およびS16のステップは、KSBと上鍵域、下鍵域の音色の音量との関係が図6に示すようなものである場合に、KSBをその上限「3」に制限する処理である。
【0042】
以上のフローから明らかなように、スプリットボタン5−7が押されているときにダンパペダル9−1が踏み込まれると、その踏み込み1回ごとにS13〜S16のステップが繰り返され、上鍵域の音色の音量が段階的に増大され、同時に下鍵域の音量が段階的に低減される。
【0043】
例えば、図6において、KSBが「0」のとき、上鍵域、下鍵域の音量のボリューム値は、それぞれ「97」、「97」であり、この状態でスプリットボタン5−7が押されたままダンパペダル9−1が1回踏み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「107」、「87」になり、ダンパペダルがもう1回踏み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「117」、「77」になる。
【0044】
ステップS13でNOと判断された場合には、ステップS17でソフトスイッチが新たにオンされたか否か、すなわちソフトペダル9−2が新たに踏み込まれたか否かを判断する。ここでNOと判断された場合には、メインフローにリターンし、YESと判断された場合には、ステップS18で現在のKSBから1を減算して新たなKSBとする。
【0045】
次に、ステップS19でKSBが「−4」であるかを判断し、「−4」でなければメインフローにリターンし、「−4」であればステップS20でKSBを「−3」とした後、メインフローにリターンする。S19およびS20のステップは、KSBと上鍵域、下鍵域の音量との関係が図6に示すようなものである場合に、KSBをその下限「−3」に制限する処理である。
【0046】
以上のフローから明らかなように、スプリットボタン5−7が押されているときにソフトペダル9−2が踏み込まれると、その踏み込み1回ごとにS17〜S20のステップが繰り返され、上鍵域の音色の音量が段階的に低減され、同時に下鍵域の音量が段階的に増大される。
【0047】
例えば、図6において、KSBが「0」のとき、上鍵域、下鍵域の音量のボリューム値は、それぞれ「97」、「97」であり、この状態でスプリットボタン5−7が押されたままソフトペダル9−2が1回踏み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「87」、「107」になり、ソフトペダルがもう1回踏み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「77」、「117」になる。
【0048】
図7は、本発明の第2の実施形態を示す概念図である。この第2の実施形態は、第1の実施形態におけるダンパペダル9−1、ソフトペダル9−2に代えてバリューボタン5−3を用い、アップボタン5−3−1を押すことで上鍵域の音色の音量が増大し、ダウンボタン5−3−2を押すことで下鍵域の音色の音量が増大するようにしたものである。
【0049】
この第2の実施形態における処理のフローは、ダンパペダル、ソフトペダルをそれぞれアップボタン、ダウンボタンに代えれば図4および図5と同様である。
【0050】
以上の第1および第2の実施形態では、スプリットボタン5−7とともに、ダンパペダル9−1あるいはアップボタン5−3−1を上鍵域の音色の音量を増大させるために用い、ソフトペダル9−2あるいはダウンボタン5−3−2を下鍵域の音色の音量を増大させるために用いているため、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もなく、さらに、オペレータは直感的な操作で音量バランスを設定することができるという利点がある。
【0051】
図8は、本発明からは外れるが、設定ページを利用した形態の説明図であり、スプリットボタン5−7を押しながらメニューボタン5−2を操作することにより直接的にスプリットモードについての設定ページにアクセスでき、その音量バランスを設定できるようにしたものである。これによれば、スプリットボタン5−7を押しながらメニューボタン5−2を操作することにより、スプリットモードについての設定ページを設定メニュー中の各種設定ページとは分離して直接的に呼び出すことができ、それを呼び出すための操作、および音量バランスの設定などが容易になる。
【0052】
図8に示す例は、メニューボタン5−2のみが操作された場合には、同図(a)に示すように、その1回の操作ごとにブリリアンス、チューニング、MIDI送信・受信チャンネル、音律・・・の順に設定ページが呼び出され、呼び出された設定ページについての設定が可能になる。
【0053】
また、スプリットボタン5−7が押された状態でメニューボタン5−2が操作された場合には、同図(b)に示すように、まず、スプリット時の音量バランスの設定ページが直接的に呼び出されて表示され、以後、メニューボタン5−2の操作1回ごとにロアーペダルのオン/オフ、ロアー・オクターブシフトの設定ページが順次呼び出されて表示される。
【0054】
なお、各設定ページにおける設定は、バリューボタン5−3などの操作により行うことができる。また、いずれかの音色ボタン5−1を操作すれば設定ページからから抜け出すことができる。
【0055】
図9は、図8の例におけるフローチャートである。なお、メインフローは、図4と同様であるがキースプリット処理を省略し、パネルイベント検出・設定処理を以下のフローとする。同図において、まず、ステップ20でスプリットボタン5−7が押されているか否かを判断する。ステップ20での判断がNOの場合、メインフローにリターンし、以降の処理に移る。
【0056】
ステップ20での判断がYESの場合には、ステップ21で新たにいずれかのキーがオンされたか否かを判断する。ここでの判断がYESの場合には、ステップS22で該キーを下鍵域のトップとしてスプリットポイントを決定した後、メインフローにリターンする。
【0057】
ステップS21での判断がNOの場合には、ステップS23でメニューボタン5−2がオンされたか否かを判断する。ここでYESと判断されると、ステップS24でスプリットモードについての設定ページが呼び出されてディスプレイ5−9に表示される。表示される最初のページは、図8の例では、スプリット時の音量バランスの設定ページであり、この状態でバリューボタン5−3の操作により音量バランスの値を設定することができる。ステップ24での判断がNOの場合にはメインフローにリターンする。
【0058】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、種々に変形可能である。例えば、第1および第2の実施形態では、ペダルあるいはバリューボタンの新たな操作1回ごとに1段階ずつ音量バランスを変化させたが、それらが操作されている間、連続的に音量バランスを変化させるようにすることができる。
【0059】
また、音量バランスの設定状態をディスプレイに表示するようにすれば、オペレータは現在の音量バランスを把握できるが、第1および第2の実施形態はディスプレイがない機種においても実現可能である。さらに、LEDなどの表示によっても音量バランスを表示させることができる。
【0060】
また、第1の実施形態では、音量バランスの設定にダンパペダルとソフトペダルを利用したが、ソステヌートペダルなどのその他ペダルがある機種ではそれらペダルを利用することもでき、利用するペダルおよびペダルと上鍵域および下鍵域の音量との対応は任意に設定できる。
【0061】
さらに、スプリットボタンが操作されている状態で他の操作子が操作されたとき、スプリットモードの音量バランスだけでなく同時にデュアルモードの音量バランスが設定されるようにしてもよい。
【0062】
なお、全体の音量は、図示しないマスタボリュームで調整することができ、このためにはマスタボリュームを操作に応じて、図6に示された音量の値を全体的にシフトさせればよい。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、スプリット時の音量バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページを設定メニューに追加する必要もなく、容易にスプリット時の音量バランスを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された電子ピアノの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における操作パネルの外観を示す正面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態を示す概念図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態におけるメインフローチャートである。
【図5】 図4におけるキースプリット処理のフローチャートである。
【図6】 音量バランス設定に使用されるテーブルの説明図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態を示す概念図である。
【図8】 設定ページを利用した形態の説明図である。
【図9】 図8の形態におけるパネルイベント検出・設定処理のフローチャートである。
【図10】 従来の電子楽器の操作パネルの外観を示す正面図である。

Claims (5)

  1. スプリットモードでの演奏が可能な電子楽器において、
    スプリットモードを選択するためのスプリットボタンと、
    演奏時の各種状態を設定するための、スプリットボタン以外の他の操作子と、
    スプリットモードにおける鍵盤の上鍵域と下鍵域の音色の音量バランスを設定する音量制御手段を備え、
    前記音量制御手段は、前記スプリットボタンによりスプリットモードが選択されており、かつスプリットボタンが操作されている状態で前記他の操作子が操作されたとき、該操作に応じて鍵盤の上鍵域と下鍵域の音色の音量バランスを設定することを特徴とする電子楽器。
  2. 前記他の操作子がペダルであり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作に従って音量バランスを設定するとともに、その新たな操作ごとに音量バランスを段階的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 前記他の操作子がペダルであり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作に従って音量バランスを設定するとともに、それが操作されている間、音量バランスを連続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  4. 前記他の操作子がバリューボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に従って音量バランスを設定するとともに、その新たな操作ごとに音量バランスを段階的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  5. 前記他の操作子がバリューボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に従って音量バランスを設定するとともに、それが操作されている間、音量バランスを連続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
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