JPH07181966A - 電子楽器のデータ設定装置 - Google Patents

電子楽器のデータ設定装置

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Publication number
JPH07181966A
JPH07181966A JP5347303A JP34730393A JPH07181966A JP H07181966 A JPH07181966 A JP H07181966A JP 5347303 A JP5347303 A JP 5347303A JP 34730393 A JP34730393 A JP 34730393A JP H07181966 A JPH07181966 A JP H07181966A
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JP
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switch
value
data
increment
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JP5347303A
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English (en)
Inventor
Eiji Nagashima
英二 永島
Sadasuke Wakuta
定資 和久田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、少ない操作子数で迅速にデータを設
定することのできるデータ設定装置を提供することを目
的とする。 【構成】アップスイッチ142Aと、ダウンスイッチ1
42Bと、増分値を記憶する増分値記憶手段12と、設
定すべきデータの現在値を記憶する現在値記憶手段12
と、アップスイッチとダウンスイッチとが同時又は何れ
か一方が操作されたかを判断する判断手段10と、該判
断手段で同時に操作されたことが判断された場合に、増
分値記憶手段に記憶されている増分値を所定値だけ変更
する変更手段10と、判断手段で何れか一方が操作され
たことが判断された場合に、現在値記憶手段に記憶され
ている設定すべきデータの現在値を増分値記憶手段に記
憶されている増分値だけ変更して新たな設定すべきデー
タを算出する算出手段10、とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に種々の動作
指示を与えるために用いられる電子楽器のデータ設定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子楽器においては、音色、リ
ズム、音響効果の種類等を選択するための多数の操作子
を有しており、これら各種操作子を適宜操作して電子楽
器を所望の状態に設定することが行われている。
【0003】例えば、音色を選択する場合は音色選択ス
イッチを操作して音色設定状態にし、その後、アップダ
ウンスイッチやテンキー等を用いてデータを入力するこ
とにより、所望の音色を選択する方法が知られている。
ここにアップダウンスイッチとは、押下の度に数値をイ
ンクリメント又はデクリメントして所望の数値が現れた
時点で押下を止めることにより所望の数値を入力する装
置である。また、テンキーとは、0〜9の数値を直接入
力する装置である。
【0004】ところで、近年の電子楽器には多数の操作
子が搭載されているので、操作が煩雑になると共にコス
トアップにつながるという問題があった。従って、操作
子の数を極力減らして、操作性の改善とコストダウンを
図ることのできるデータ設定装置が望まれていた。特に
小型の電子楽器では、操作子の数の削減という強い要請
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】テンキーを用いてデー
タを入力するものは数値を直接入力するので、入力速度
という観点からは操作性に優れているといえる。しかし
ながら、テンキーでは少なくとも10個のキーが必要で
あり、操作子の数を減らすという要請には応えられない
という問題があった。
【0006】一方、アップダウンスイッチを用いてデー
タを入力するものは、アップスイッチとダウンスイッチ
との2個の操作子だけで構成することができるので、操
作子の数を減らすという要請には応えることができる。
しかしながら、アップダウンスイッチでは、入力すべき
数値を「1」ずつインクリメントし又はデクリメントす
る構成であるので、数値を大きく変更する場合は操作回
数が増加し、例えば演奏中に音色を変更する場合などの
ように、素早い操作が要求されるものには不向きである
という問題があった。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、少ない操作子数で迅速にデータを設定するこ
とのできる電子楽器のデータ設定装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電子楽器のデータ設定装置は、データの
インクリメントを指示するアップスイッチと、データの
デクリメントを指示するダウンスイッチと、増分値を記
憶する増分値記憶手段と、設定すべきデータの現在値を
記憶する現在値記憶手段と、前記アップスイッチと前記
ダウンスイッチとが同時に操作されたか又は何れか一方
が操作されたかを判断する判断手段と、該判断手段で前
記アップスイッチと前記ダウンスイッチとが同時に操作
されたことが判断された場合に、前記増分値記憶手段に
記憶されている増分値を所定値だけ変更する変更手段
と、前記判断手段で前記アップスイッチ又は前記ダウン
スイッチの何れか一方が操作されたことが判断された場
合に、前記現在値記憶手段に記憶されている設定すべき
データの現在値を前記増分値記憶手段に記憶されている
増分値だけ変更して新たな設定すべきデータを算出する
算出手段、とを具備したことを特徴とする。
【0009】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第1の実施態様は、前記変更
手段は、前記判断手段によって、前記アップスイッチが
操作された後に前記ダウンスイッチが操作されることに
より同時に操作されたことが判断された場合には前記増
分値記憶手段に記憶されている増分値を所定値だけ増加
させ、前記ダウンスイッチが操作された後に前記アップ
スイッチが操作されることにより同時に操作されたこと
が判断された場合には前記増分値記憶手段に記憶されて
いる増分値を所定値だけ減少させるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0010】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第2の実施態様は、前記第1
の実施態様における所定値を1桁分に対応する値とした
ことを特徴とする。
【0011】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第3の実施態様は、本発明及
び前記第1及び第2の実施態様における前記変更手段
を、前記増分値記憶手段に記憶されている増分値を所定
値だけ変更するに際し、最大値を越えることとなる場合
は最小値に、最小値を越えることとなる場合は最大値に
それぞれラウンドさせるように構成したことを特徴とす
る。
【0012】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第4の実施態様は、本発明及
び前記第1〜第3の実施態様における前記算出手段を、
前記現在値記憶手段に記憶されている設定すべきデータ
の現在値を前記増分値記憶手段に記憶されている増分値
だけ変更した結果、所定値を越えることとなる場合に、
当該所定値を設定すべきデータとするように構成したこ
とを特徴とする。
【0013】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第5の実施態様は、本発明及
び前記第1〜第3の実施態様における前記算出手段を、
前記現在値記憶手段に記憶されている設定すべきデータ
の現在値を前記増分値記憶手段に記憶されている増分値
だけ変更した結果、所定値を越えることとなる場合に、
当該所定値を越えることとなる分の値を設定すべきデー
タとするように構成したことを特徴とする。
【0014】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第6の実施態様は、本発明
及び前記第1〜第5の実施態様において、前記算出手段
で算出された新たな設定すべきデータを表示する表示手
段を更に備えたことを特徴とする。
【0015】また、同様の目的で、本発明の電子楽器の
データ設定装置の好ましい第7の実施態様は、前記第2
の実施態様において、前記変更手段で変更された結果の
増分値に対応する桁を表示する桁表示手段を更に備えた
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の電子楽器のデータ設定装置において
は、アップスイッチとダウンスイッチとを同時に押下し
た場合に、増分値記憶手段に記憶されている増分値が所
定値だけ変更される。一方、アップスイッチ又はダウン
スイッチの何れかが単独で操作された場合は、その操作
に応じて、現在値記憶手段に記憶されている設定すべき
データの現在値を、その時点で増分値記憶手段に記憶さ
れている増分値だけ変更する。
【0017】これにより、アップスイッチとダウンスイ
ッチを同時に押下することにより増分値を大きく設定す
れば、アップスイッチ又はダウンスイッチの何れか一方
のスイッチの押下に対応してインクリメント又はデクリ
メントされる値が大きくなる。逆に、アップスイッチと
ダウンスイッチを同時に押下することにより増分値を小
さく設定すれば、アップスイッチ又はダウンスイッチの
何れか一方のスイッチの押下に対応してインクリメント
又はデクリメントされる値が小さくなる。
【0018】従って、設定すべきデータを大きく変化さ
せる場合には、先ずアップスイッチとダウンスイッチと
を同時に押下することにより増分値を大きく設定し、そ
の後、アップスイッチ又はダウンスイッチの何れか一方
を操作して所望のデータの近傍に大まかに設定する。次
いで、アップスイッチとダウンスイッチとを同時に押下
することにより増分値を小さく設定し、その後、アップ
スイッチ又はダウンスイッチの何れか一方を操作して微
調整を行いながら所望のデータに設定する。
【0019】このように、アップスイッチとダウンスイ
ッチという2個だけの操作子で構成されるにも拘らず、
少ないスイッチ操作数で迅速にデータを設定することが
可能となる。
【0020】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第1の実施態様においては、増分値記憶手段
に記憶されている増分値を変更するにあたり、「アップ
スイッチ→ダウンスイッチ」の順番で操作して同時押し
が行われた場合には、増分値を所定値だけ増加させ、逆
に、「ダウンスイッチ→アップスイッチ」の順番で操作
して同時押しが行われた場合には、増分値を所定値だけ
減少させるようにしている。
【0021】これにより、増分値を増加させるか又は減
少させるかを指定するための操作子を特別に設ける必要
はなく、アップスイッチ及びダウンスイッチの操作の順
番によって増分値の増加又は減少を制御できるので、少
ない操作子で使い勝手に優れたデータ設定装置を実現で
きるものとなっている。
【0022】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第2の実施態様においては、上記変更手段に
より増加又は減少される増分値の単位を1桁分に対応す
る値としている。これにより、例えば10進数3桁の増
分値を増加させる場合は、「1→10→100」という
ように押下の度に10倍され、また、減少させる場合は
「100→10→1」というように押下の度に1/10
倍される。これにより、操作者は、増分値を桁単位とし
て捉えることができるので、より操作性に優れたものと
なっている。
【0023】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第3の実施態様においては、上記変更手段に
より増加又は減少される増分値が最大値を越えることと
なる場合には最小値にラウンドし、また最小値を越える
こととなる場合は最大値にラウンドするように制御され
る。例えば10進数3桁で増分値を増減させる場合は、
「…→1→10→100→1→…」というように最大値
「100」より大きくなれば「1」にラウンドし、ま
た、増分値を減少させる場合は「…→100→10→1
→→100→…」というように最小値「1」より小さく
なる場合は「100」にラウンドすることになる。これ
により、増分値の増加方向又は減少方向に拘らず、増分
値はサイクリックに変化するので、操作者は、簡単に所
望の増分値を選択できるものとなっている。
【0024】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第4の実施態様においては、アップスイッチ
又はダウンスイッチの操作に応じて、その時点で現在値
記憶手段に記憶されている設定すべきデータの現在値を
上記増分値記憶手段に記憶されている増分値に応じて変
更した結果、所定値を越えることとなる場合には、その
所定値を設定すべきデータとしている。例えば、設定す
べきデータの現在値に増分値を加算する場合には、その
加算結果が最大値(所定値)を越えることとなるときは
最大値を設定すべきデータとする。一方、設定すべきデ
ータの現在値から増分値を減算する場合には、その減算
結果が最小値(所定値)を越えることとなるときは最小
値を設定すべきデータとする。
【0025】これにより、最大値又は最小値を設定した
い場合には、増分値を大きく設定しておき、その状態で
アップスイッチ又はダウンスイッチを操作することによ
り、簡単に最大値又は最小値に設定することができる。
また、最大値又は最小値の近傍のデータを設定した場合
には、上記のようにして一旦最大値又は最小値に設定し
た後に増分値を小さくして微調整を行うことにより、簡
単に所望のデータを設定することができる。
【0026】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第5の実施態様においては、アップスイッチ
又はダウンスイッチの操作に応じて、その時点で現在値
記憶手段に記憶されている設定すべきデータの現在値を
上記増分値記憶手段に記憶されている増分値に応じて変
更した結果、所定値を越えることとなる場合には、その
越えることとなる分のデータを設定すべきデータとして
いる。例えば、設定すべきデータの現在値に増分値を加
算する場合には、その加算結果が最大値(所定値)を越
えることとなるときは加算結果から最大値を減じたデー
タを設定すべきデータとする。一方、設定すべきデータ
の現在値から増分値を減算する場合には、その減算結果
が最小値(所定値)を越えることとなるときは減算結果
(負の値)を最大値に加算した値を設定すべきデータと
する。
【0027】これにより、設定すべきデータの最大値又
は最小値を越えることとなる場合にはラウンドすること
となるので、データ設定方法のバリエーションが広がる
という効果がある。
【0028】また、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第6の実施態様においては、算出手段で算出
された新たな設定すべきデータを表示手段に表示するよ
うにしている。これにより、スイッチ操作に応じたデー
タが表示されることになるので、スイッチ操作の結果を
確認することができ、より使い勝手に優れたものとなっ
ている。
【0029】更に、本発明の電子楽器のデータ設定装置
の好ましい第7の実施態様においては、増分値を桁単位
で増加又は減少させる場合に、現在どの桁に対応する値
が増分値となっているかを桁表示手段に表示するように
している。これにより、操作者は、増分値を確認するこ
とができるので、データを設定する操作がより簡単にな
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の電子楽器のデータ設定装置の
実施例につき、図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、以下の各実施例では、鍵盤型の電子楽器を採用して
データを設定するためのスイッチ操作に係る構成及び動
作を中心に説明する。
【0031】(実施例1)図1は、本発明に係るデータ
設定装置が適用された電子楽器の実施例の概略構成を示
すブロック図である。本電子楽器は、中央処理装置(以
下、「CPU」という。)10、プログラムメモリ1
1、ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」とい
う。)12、パネルインタフェース回路13、鍵盤イン
タフェース回路15、自動演奏データメモリ17、波形
メモリ18及び音源(トーンジェネレータ)19がシス
テムバス30で相互に接続されて構成されている。
【0032】CPU10は判断手段、変更手段及び算出
手段に対応するものであり、プログラムメモリ11に格
納されている制御プログラムに従って、本電子楽器の全
体を制御する。このCPU10には、図示しないタイム
カウンタが含まれている。このタイムカウンタは、自動
演奏モード(通常演奏モードに相対する動作モードであ
り、リズム演奏等の自動演奏が行われるモードであ
る。)にされた場合にカウント動作が開始され、以後自
動演奏モードが継続されている間は一定周期でカウント
アップされる。このタイムカウンタは、後述する自動演
奏処理において発音又は消音のタイミングを検出するた
めに使用される。
【0033】このCPU10には、MIDIインタフェ
ース回路23が接続されている。MIDIインタフェー
ス回路23は、本電子楽器と外部装置との間のMIDI
データの受け渡しを制御するものである。外部装置とし
ては、例えばMIDIデータを処理することのできるパ
ーソナルコンピュータやシーケンサ、他の電子楽器等を
挙げることができる。
【0034】プログラムメモリ11は、例えばROMで
構成されている。このプログラムメモリ11には、上述
したCPU10を動作させるための制御プログラムが記
憶されている他、CPU10が各種処理に用いる種々の
固定データが記憶されている。このプログラムメモリ1
1の内容はCPU10により読み出される。即ち、CP
U10は、プログラムメモリ11から制御プログラム
(命令)を読み出して解釈・実行すると共に、所定の固
定データを読み出して各種処理に使用する。
【0035】RAM12は、CPU10が制御プログラ
ムを実行する際に、種々のデータを一時記憶するために
使用される。このRAM12には、例えばデータバッフ
ァ、レジスタ、カウンタ、フラグ等の各領域が定義され
ている。このRAM12に定義されているデータバッフ
ァの一部は、増分値記憶手段及び現在値記憶手段として
使用される。
【0036】パネルインタフェース回路13には、操作
パネル14が接続されている。操作パネル14は、本電
子楽器に各種動作を指示するために使用されるものであ
り、例えば図2に示されるように、自動演奏スタートス
イッチ140、モードスイッチ141、アップスイッチ
142Aとダウンスイッチ142Bとで構成されるアッ
プダウンスイッチ142及び表示器143等が設けられ
ている。なお、操作パネル14には、上記以外のスイッ
チや表示器も設けられているが、本発明とは直接関係し
ない部分は図示を省略してある。
【0037】自動演奏スタートスイッチ140は、自動
演奏の開始又は停止を指示するために使用される。本電
子楽器の動作モードは、この自動演奏スタートスイッチ
140が押下される度に自動演奏モードと通常演奏モー
ドとが交互に反転される。
【0038】モードスイッチ141は、上記通常演奏モ
ードにおいて操作されることにより、通常演奏モードか
ら、例えば、音色設定モード、リズム設定モード、音響
効果設定モード、デモ曲設定モード、音量設定すべきパ
ート設定モード、音量設定モード、その他の各種パラメ
ータ設定モード等へと順次切り替えるために使用され
る。
【0039】アップダウンスイッチ142は、アップス
イッチ142Aとダウンスイッチ142Bとが同時に押
下されることにより、増分値記憶手段としての加算用バ
ッファの内容を変更するために使用される。ここで加算
用バッファとは、RAM12に設けられるバッファであ
り、増分値を記憶するために用いられるものである。こ
のアップスイッチ142Aとダウンスイッチ142Bと
が同時に押下された旨の検出は、一方のスイッチが押下
されている状態で他方のスイッチが押下されたかどうか
を調べることにより行われる。従って、一方のスイッチ
が押下されてから他方のスイッチが押下されるまでの時
間とは無関係に、アップスイッチ142Aとダウンスイ
ッチ142Bとが同時に押下された旨を検出できるよう
になっている。
【0040】また、アップスイッチ142A又はダウン
スイッチ142Bは、それぞれ別個に押下されることに
より、上記各モードにおいて設定すべきデータ、例え
ば、音色番号、リズム番号、音響効果番号、デモ曲番
号、音量設定すべきパート番号、音量値、その他の各種
パラメータ等を入力するために使用される(詳細は後述
する)。なお、音色番号、リズム番号、音響効果番号、
デモ曲番号、音量設定すべきパート番号、音量値、その
他の各種パラメータ等の現在値は、RAM12に設けら
れた現在値記憶手段としての、音色番号バッファ、リズ
ム番号バッファ、音響効果番号バッファ、デモ曲番号バ
ッファ、パート番号バッファ、音量バッファ、その他の
各種パラメータを記憶するバッファ等にそれぞれ記憶さ
れるようになっている。
【0041】表示器143は、3桁の7セグメントLE
D143A及び各桁に対応して設けられた点表示LED
143Bにより構成されている。この表示器143の7
セグメントLED143Aは表示手段に対応するもので
あり、上記アップダウンスイッチ142で設定された、
例えば3桁の数字、英文字、記号等が表示される他、種
々のデータが表示されるようになっている。
【0042】また、点表示LED143Bは桁表示手段
に対応するものであり加算用バッファの記憶内容を表示
するために使用される。例えば、加算用バッファの内容
が「1」であれば右端の桁、「10」であれば中央の
桁、「100」であれば左端の桁の点表示LED143
Bがそれぞれ点灯されるように制御される。これによ
り、操作者は、その時点の増分値を知ることができるよ
うになっている。
【0043】この表示器143の7セグメントLED1
43A及び点表示LED143Bの点灯/消灯は、CP
U10から送られてくるデータに従って制御される。な
お、表示器143は、3桁に限らず必要に応じて任意の
桁を有するものを用いることができる。また、表示器1
43は、7セグメントLED及び点表示LEDに限ら
ず、例えばLCD表示器やその他の表示器を用いること
もできる。
【0044】上記パネルインタフェース回路13は、操
作パネル14とCPU10との間のデータの送受を制御
するものである。即ち、パネルインタフェース回路13
は操作パネル14に対してスキャン信号を送出し、この
スキャン信号に応答して操作パネル14から返送される
各スイッチのオン/オフを示す信号を入力する。そし
て、この信号から各スイッチのオン/オフを1ビットに
対応させたパネルデータを生成し、CPU10に送る。
このパネルデータは、CPU10の制御の下にRAM1
2に格納され、パネルイベントの有無の判断に使用され
る(詳細は後述する)。
【0045】また、パネルインタフェース回路13は、
CPU10から送られてきた表示用データを操作パネル
14の表示器143に送る。これにより、表示器143
に所定の数字、英文字、記号等が表示される。
【0046】鍵盤インタフェース回路15には、鍵盤装
置16が接続されている。鍵盤装置16は、音高を指定
するための複数の鍵を有している。鍵盤装置16の各鍵
には、押鍵又は離鍵に連動して開閉するキースイッチが
設けられており、このキースイッチのオン/オフを示す
信号は鍵盤インタフェース回路15に送られる。
【0047】鍵盤インタフェース回路15は、鍵盤装置
16とCPU10との間のデータの送受を制御するもの
である。即ち、鍵盤インタフェース回路15は鍵盤装置
16に対してスキャン信号を送出し、このスキャン信号
に応答して鍵盤装置16から返送される各キースイッチ
のオン/オフを示す信号を入力する。そして、この信号
から各キースイッチのオン/オフを1ビットに対応させ
たキーデータを生成し、CPU10に送る。このキーデ
ータは、CPU10の制御の下にRAM12に格納さ
れ、鍵盤イベントの有無の判断に使用される(詳細は後
述する)。
【0048】自動演奏データメモリ17は、例えばRO
Mで構成されている。この自動演奏データメモリ17に
は、複数のリズムに対応した自動演奏データが記憶され
ている。この自動演奏データは、例えばコード、ベース
及びドラムといった3つのパート音を発生するための3
種類のデータにより構成されている。各パートの自動演
奏データは、例えばMIDIデータと同様の形式で作成
され、発音タイミングを指示するためのステップタイム
データを含んでいる。この自動演奏データメモリ17に
記憶された自動演奏データは、後述する自動演奏処理に
おいて、音源19が処理することができる形式に変換さ
れて音源19に送られる。
【0049】なお、上記自動演奏データは、自動演奏デ
ータメモリ17に代えて、RAM12の一部に記憶する
ように構成しても良い。この場合、システムバス30に
例えばフロッピーディスク装置(又はROMカード制御
装置)を接続すると共に、フロッピーディスク(又はR
OMカード)に自動演奏データを記憶させておき、例え
ば本電子楽器の電源投入時にフロッピーディスク装置に
装着されたフロッピーディスク(又はROMカード制御
装置に挿入されたROMカード)から上記自動演奏デー
タをRAM12にロードするように構成すれば良い。
【0050】波形メモリ18には、パルスコード変調
(PCM)された波形データが記憶されている。この波
形メモリ18には、複数種類の音色を実現するべく、各
音色、各鍵域、押鍵速度等に対応した複数種類の波形デ
ータが記憶されている。この波形データは、CPU10
からの発音指示があった時点で指定されている音色、発
音指示された音高、発音指示に係る音のベロシティ等に
応じて選択されて読み出される。
【0051】音源19は、例えば複数のオシレータを備
えて構成されている。そして、鍵盤装置16の押鍵に対
応した楽音、自動演奏の各パートに対応した楽音、又は
MIDIデータに基づく楽音をそれぞれ発生するために
定められている各発音チャンネルに対して1個乃至数個
のオシレータが割り当てられるようになっている。発音
が割り当てられたオシレータは、波形メモリ18に記憶
されている波形データを時分割で読み出し、これにエン
ベロープを付加してデジタル楽音信号を生成する。この
音源19において生成されたデジタル楽音信号は、D/
A変換器20に送られる。
【0052】D/A変換器20は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換して出力するもので
ある。このD/A変換器20が出力するアナログ楽音信
号は増幅器21に送られる。増幅器21は、入力された
アナログ楽音信号を所定の増幅率で増幅して出力するも
のである。この増幅器21が出力するアナログ楽音信号
はスピーカ22に送られる。スピーカ22は、電気信号
としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換する周知の
ものである。このスピーカ22により、鍵盤装置16の
操作に応じた楽音、自動演奏データメモリ17から読み
出された自動演奏データに応じた楽音、又はMIDIデ
ータに基づく楽音が放音される。
【0053】次に、上記の構成において、本発明に係る
データ設定装置が適用された電子楽器の実施例1の動作
につき、スイッチ操作に対応した動作を中心に、図3〜
図7に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0054】図3は、本電子楽器のメインルーチンを示
すフローチャートであり、電源投入により起動される。
即ち、電源が投入されると、先ず、初期化処理が行われ
る(ステップS10)。
【0055】この初期化処理では、CPU10の内部状
態が初期状態に設定されると共に、RAM12に定義さ
れているレジスタ、カウンタ或いはフラグ等に初期値が
設定される。また、この初期化処理では、音源19に所
定のデータが送られ、電源投入時に不要な音が発生され
るのを防止する処理が行われる。この初期化処理が終了
すると、次いでスイッチイベント処理が行われる(ステ
ップS11)。このスイッチイベント処理の詳細は、図
4のフローチャートに示されている。
【0056】スイッチイベント処理では、先ず、パネル
スキャンが行われる(ステップS20)。このパネルス
キャンでは、先ず、既に説明した動作により、操作パネ
ル14からパネルインタフェース回路13を介してパネ
ルデータ(以下、「新パネルデータ」という。)が読み
込まれる。次いで、前回読み込んで既にRAM12に記
憶されているパネルデータ(以下、「旧パネルデータ」
という。)と、上記新パネルデータとが比較されて相違
するビットをオンにしたパネルイベントマップが作成さ
れる。
【0057】上記ステップS20でパネルスキャン処
理、即ちパネルイベントマップの作成が終了すると、次
いで、スイッチイベントがあるかどうかが調べられる
(ステップS21)。このスイッチイベントの有無は、
上記パネルイベントマップを参照することにより判断さ
れる。即ち、パネルイベントマップ中にオンになってい
るビットが1つ以上存在するとスイッチイベントがあっ
た旨が判断される。
【0058】ここで、スイッチイベントがないことが判
断されるとステップS22のスイッチ処理をスキップし
てステップS23へ分岐する。一方、スイッチイベント
があることが判断されると、そのイベントのあったスイ
ッチに対するスイッチ処理が行われる(ステップS2
2)。このスイッチ処理の詳細は、図5のフローチャー
トに示されている。
【0059】このスイッチ処理では、先ず、アップスイ
ッチ142Aのオンイベントがあるかどうかが調べられ
る(ステップS30)。これは、上記イベントマップ中
のアップスイッチ142Aに対応するビットがオンにな
っており、且つ新パネルデータ中のアップスイッチ14
2Aに対応するビットがオンになっているかどうかを調
べることにより行われる。
【0060】ここでアップスイッチ142Aのオンイベ
ントがあることが判断されると、次いで、アップスイッ
チ処理が行われる(ステップS31)。このアップスイ
ッチ処理の詳細については、図6のフローチャートに示
されている。
【0061】アップスイッチ処理ルーチンでは、先ず、
ダウンスイッチ142Bがオン状態にあるかどうかが調
べられる(ステップS40)。これは、旧パネルデータ
中のダウンスイッチ142Bに対応するビットがオンに
なっているかどうかを調べることにより行われる。ここ
でダウンスイッチ142Bがオンになっていることが判
断されると、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ
142Bとが同時に押下されていることが認識され、ス
テップS41以下の加算用バッファの内容を更新する処
理が行われる。
【0062】即ち、先ず、加算用バッファの内容が「1
00」であるかどうかが調べられる(ステップS4
1)。ここで、加算用バッファの内容が「100」であ
ることが判断されると加算用バッファの内容を「1」に
設定し(ステップS42)、そうでないことが判断され
ると加算用バッファの内容を10倍する(ステップS4
3)。その後、このアップスイッチ処理ルーチンからリ
ターンしてスイッチ処理ルーチンに戻り、スイッチ処理
ルーチンもリターンしてスイッチイベント処理ルーチン
に戻る。
【0063】上記ステップS41〜S43の処理によ
り、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ142B
とが同時に押下される度に、加算用バッファに記憶され
ている増分値が「…→1→10→100→1→…」と増
加されながらラウンドする機能が実現されている。この
加算用バッファの設定状態は、後述するLED処理(ス
イッチイベント処理ルーチンのステップS23)で、点
表示LED143Bに表示される。
【0064】上記ステップS40でダウンスイッチ14
2Bがオンでないことが判断されると、アップスイッチ
142Aのみが押されていることが認識され、ステップ
S44以下のデータ設定処理が行われる。この処理にお
ける設定の対象は、その時点でモードスイッチ141に
より選択されているモードで設定されるべきデータ(以
下、「設定値」と総称する。)である。例えば、音色設
定モードが選択されていれば、音色番号バッファに記憶
されている音色番号が設定の対象となり、リズム設定モ
ードが選択されていれば、リズム番号バッファに記憶さ
れているリズム番号が設定の対象となる。
【0065】即ち、先ず、設定値と加算用バッファの内
容とが加算されて新しい設定値が算出される(ステップ
S44)。例えば、その時点で音色設定モードが選択さ
れていれば、音色番号バッファに記憶されている音色番
号と加算用バッファの内容とが加算されて音色番号バッ
ファに記憶される。
【0066】次いで、上記ステップS44で算出された
設定値が最大値より大きいかどうかが調べられる(ステ
ップS45)。ここで、最大値とは、上記各モードにお
いて設定されるべきデータ毎にそれぞれ定められている
値であり、各電子楽器で任意に定められるものである。
例えば、当該電子楽器が「0〜127」の128種類の
音色を有している場合は、音色設定モードでは、音色番
号「127」が最大値ということになる。
【0067】ここで、設定値が最大値より大きくないこ
とが判断されると、このアップスイッチ処理ルーチンか
らリターンしてスイッチ処理ルーチンに戻り、スイッチ
処理ルーチンもリターンしてスイッチイベント処理ルー
チンに戻る。この場合、上記ステップS44で算出され
た設定値が、新たに設定されたデータとなる。
【0068】一方、ステップS45で、設定値が最大値
より大きいことが判断されると、設定値修正処理が行わ
れる(ステップS46)。この設定値修正処理は、ステ
ップS44で算出された設定値が最大値を越えた場合
に、越えた分を無視して最大値を新たな設定値とする処
理である。例えば、音色設定モードにおいて、音色番号
バッファに記憶されている音色番号が「60」であり、
加算用バッファに記憶されている増分値「100」であ
る場合には、この設定値修正処理では、加算結果として
得られる「160」が「127」に修正される。
【0069】これにより、最大値を設定したい場合に
は、増分値を大きく設定しておき、その状態でアップス
イッチ142Aを操作することにより、簡単に最大値に
設定することができる。また、最大値の近傍のデータを
設定した場合には、上記のようにして一旦最大値に設定
した後に加算用バッファに記憶されている増分値を小さ
くして微調整を行うことにより、簡単に所望のデータを
設定することができる。
【0070】この設定値修正処理の他の実施例として、
上記のように最大値を新たな設定値とする以外に、最大
値を越えた分を新たな設定値とするように構成すること
もできる。上記の例でいえば、最大値「127」を越え
た分である「33」を新たな設定値とすることもでき
る。これにより、設定すべきデータの最大値を越えるこ
ととなる場合にはラウンドするので、データ設定方法の
バリエーションが広がる。この設定値修正処理が終了す
ると、このアップスイッチ処理ルーチンからリターンし
てスイッチ処理ルーチンに戻り、スイッチ処理ルーチン
もリターンしてスイッチイベント処理ルーチンに戻る。
【0071】上記スイッチ処理ルーチンのステップS3
0において、アップスイッチ142Aのオンイベントで
ないことが判断されると、次いで、ダウンスイッチ14
2Bのオンイベントがあるかどうかが調べられる(ステ
ップS32)。これは、上記イベントマップ中のダウン
スイッチ142Bに対応するビットがオンになってお
り、且つ新パネルデータ中のダウンスイッチ142Bに
対応するビットがオンになっているかどうかを調べるこ
とにより行われる。
【0072】ここでダウンスイッチ142Bのオンイベ
ントであることが判断されると、次いで、ダウンスイッ
チ処理が行われる(ステップS33)。このダウンスイ
ッチ処理の詳細については、図7のフローチャートに示
されている。
【0073】ダウンスイッチ処理ルーチンでは、先ず、
アップスイッチ142Aがオン状態にあるかどうかが調
べられる(ステップS50)。これは、上述したアップ
スイッチ処理ルーチンのステップS40におけるダウン
スイッチ142Bを調べる場合と同じ方法で行われる。
ここでアップスイッチ142Aがオンになっていること
が判断されると、アップスイッチ142Aとダウンスイ
ッチ142Bとが同時に押下されていることが認識さ
れ、ステップS51以下の加算用バッファの内容を更新
する処理が行われる。
【0074】この加算用バッファの内容を更新する処理
(ステップS51〜S53)は、上述したアップスイッ
チ処理ルーチンにおける加算用バッファの内容を更新す
る処理(ステップS41〜S43)と同じであるので説
明は省略する。
【0075】上記ステップS50でアップスイッチ14
2Aがオンでないことが判断されると、ダウンスイッチ
142Bのみが押されていることが認識され、ステップ
S54以下のデータ設定処理が行われる。この処理にお
ける設定の対象は、上述したアップスイッチ処理ルーチ
ンと同じである。
【0076】このデータ設定処理では、先ず、設定値か
ら加算用バッファの内容が減算されて新しい設定値が算
出される(ステップS54)。例えば、その時点で音色
設定モードが選択されていれば、音色番号バッファに記
憶されている音色番号から加算用バッファに記憶されて
いる増分値が減算されて音色番号バッファに記憶され
る。
【0077】次いで、上記ステップS54で算出された
設定値が最小値より小さいかどうかが調べられる(ステ
ップS55)。ここで、最小値とは、上記各モードにお
いて設定されるべきデータ毎にそれぞれ定められている
値であり、各電子楽器で任意に定められるものである。
例えば、当該電子楽器が「0〜127」の128種類の
音色を有している場合は、音色設定モードでは、音色番
号「0」が最小値ということになる。
【0078】ここで、設定値が最小値より小さくないこ
とが判断されると、このアップスイッチ処理ルーチンか
らリターンしてスイッチ処理ルーチンに戻り、スイッチ
処理ルーチンもリターンしてスイッチイベント処理ルー
チンに戻る。この場合、上記ステップS54で算出され
た設定値が、新たに設定されたデータとなる。
【0079】一方、ステップS55で、設定値が最小値
より小さいことが判断されると、設定値修正処理が行わ
れる(ステップS46)。この設定値修正処理は、ステ
ップS54で算出された設定値が最小値を越えた場合
に、越えた分を無視して最小値を新たな設定値とする処
理である。例えば、音色設定モードにおいて、音色番号
バッファに記憶されている音色番号が「60」であり、
加算用バッファに記憶されている増分値が「100」で
ある場合には、この設定値修正処理では、減算結果とし
て得られる「−40」が「0」に修正される。
【0080】これにより、最小値を設定したい場合に
は、増分値を大きく設定しておき、その状態でダウンス
イッチ142を操作することにより、簡単に最小値に設
定することができる。また、最小値の近傍のデータを設
定した場合には、上記のようにして一旦最小値に設定し
た後に加算用バッファに記憶されている増分値を小さく
して微調整を行うことにより、簡単に所望のデータを設
定することができる。
【0081】この設定値修正処理の他の実施例として、
上記のように最小値を新たな設定値とする以外に、最小
値を越えた分を新たな設定値とするように構成すること
もできる。上記の例でいえば、最小値「0」を越えた分
である「−40」の絶対値「40」を、最大値「12
7」から減算して得られる値「87」を新たな設定値と
することもできる。これにより、設定すべきデータの最
小値を越えることとなる場合にはラウンドするので、デ
ータ設定方法のバリエーションが広がる。この設定値修
正処理が終了すると、このダウンスイッチ処理ルーチン
からリターンしてスイッチ処理ルーチンに戻り、スイッ
チ処理ルーチンもリターンしてスイッチイベント処理ル
ーチンに戻る。
【0082】スイッチ処理ルーチンにおいては、ステッ
プS34でダウンスイッチ142Bのオンイベントでな
いことが判断されると、次いで、「その他のスイッチ処
理」が行われる(ステップS34)。この「その他のス
イッチ処理」では、アップダウンスイッチ142以外の
スイッチのイベントに対する処理が行われる。
【0083】この「その他のスイッチ処理」では、パネ
ルイベントマップ中の自動演奏スタートスイッチ140
に対応するビットがオンになっているか否かを調べるこ
とにより自動演奏スタートスイッチ140のイベントが
あったことが判断されると、自動演奏フラグを反転する
処理が行われる。自動演奏フラグは、RAM12に設け
られるフラグであり、本電子楽器が自動演奏モードにあ
るか通常演奏モードにあるかを記憶するものである。こ
れにより、自動演奏スタートスイッチ140が押下され
る度に、自動演奏モードと通常演奏モードとが交互に繰
り返されることになる。
【0084】また、この「その他のスイッチ処理」で
は、パネルイベントマップ中のモードスイッチ141に
対応するビットがオンになっているか否かを調べること
によりモードスイッチ141のイベントがあったことが
判断されると、モード変更処理が行われる。このモード
変更処理は、電子楽器の動作モードを、モードスイッチ
141が押下される度に、例えば、通常演奏モード→音
色設定モード→リズム設定モード→音響効果設定モード
→デモ曲設定モード→音量設定すべきパート設定モード
→音量設定モード→その他の各種パラメータ設定モード
等へと順次切り替える処理である。このモードスイッチ
141により選択された各モードにおいて、そのモード
で設定すべきデータが変更されることになる。
【0085】なお、この「その他のスイッチ処理」にお
いては、操作パネル14に設けられた上記以外の図示し
ないスイッチに対する処理も行われるが、本発明とは直
接関係しないので説明は省略する。この「その他のスイ
ッチ処理」が終了すると、このスイッチ処理ルーチンか
らリターンしてスイッチイベント処理ルーチンに戻る。
【0086】スイッチイベント処理ルーチンでは、次い
で、LED処理が行われる(ステップS23)。このL
ED処理は、操作パネル14の表示器143に所定のデ
ータを表示させる処理である。このLED処理では、例
えば、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ142
Bとが同時に押されることにより増分値が更新された場
合に、更新された増分値に対応する桁の点表示LED1
43Bが点灯される。
【0087】例えば、上述したように、加算用バッファ
の内容が「1」であれば右端の桁、「10」であれば中
央の桁、「100」であれば左端の桁の点表示LED1
43Bがそれぞれ点灯されるように制御される。この点
表示LED143Bへの表示は、加算用バッファにセッ
トされている値に対応するデータをパネルインタフェー
ス回路13を介して操作パネル14に送ることにより実
現される。これにより、アップスイッチ142Aとダウ
ンスイッチ142Bとが同時に押下される度に、点表示
LED143Bの点灯は、1の位→10の位→100の
位→1の位→…と順次循環して移動するので、操作者
は、その時点の増分値を知ることができるようになって
いる。
【0088】また、LED処理では、例えば音色設定モ
ードにおいてアップスイッチ142A又はダウンスイッ
チ142Bが押下されることにより音色番号が変更され
ると、変更後の音色番号が表示される。これにより、演
奏者は、現在どの音色が選択されているかを知ることが
できる。その他のモードにおける現在値が変更された場
合も同様にして表示が行われる。
【0089】更に、このLED処理では、自動演奏スタ
ートスイッチ140の押下に応じて通常演奏モード又は
自動演奏モードのいずれかを示すデータが表示される。
また、モードスイッチ141の押下に応じて、変更され
たモードを示すデータが表示される。
【0090】このLED処理が終了すると、次いで、ベ
ンダーホイール処理が行われる(ステップS24)。こ
のベンダーホイール処理は、操作パネル14に設けられ
ている図示しないベンダーホイールの操作に応じて例え
ば発音中の楽音のピッチを変更する処理である。このベ
ンダーホイール処理は、本発明とは直接関係しないので
説明は省略する。このベンダーホイール処理が終了する
と、このスイッチイベント処理ルーチンからリターンし
てメインルーチンに戻る。
【0091】メインルーチンでは、次いで、鍵盤イベン
ト処理が行われる(ステップS12)。この鍵盤イベン
ト処理では、先ず、既に説明した動作により、鍵盤装置
16から鍵盤インタフェース回路15を介してキーデー
タ(以下、「新キーデータ」という。)が読み込まれ
る。次いで、前回読み込んで既にRAM12に記憶され
ているキーデータ(以下、「旧キーデータ」という。)
と、上記新キーデータとが比較されて相違するビットを
オンにしたキーイベントマップが作成される。
【0092】このキーイベントマップの作成が終了する
と、次いで、上記キーイベントマップを参照することに
よりキーイベントの有無が調べられる。これは、キーイ
ベントマップ中にオンになっているビットが1つ以上存
在するかどうかを調べることにより行われる。ここで、
キーイベントマップ中にオンになっているビットが1つ
も存在しないと、キーイベントがないことを認識し、鍵
盤処理を終了する。一方、キーイベントマップ中にオン
になっているビットが1つ以上存在すると、キーイベン
トがあったことを認識し、そのキーイベントはオンイベ
ントであるか又はオフイベントであるかが調べられる。
これは、イベントマップ中のオンになっているビットに
対応する新キーデータ中のビットがオンになっているか
否かを調べることにより行われる。
【0093】ここでキーオンイベントであることが判断
されると発音処理が行われる。即ち、押鍵に係る鍵のキ
ーナンバ、その時点で選択されている音色番号、打鍵強
度を示すデータ等を音源19が解釈できる形式のデー
タ、例えば波形アドレス、周波数データ、エンベロープ
データ、フィルタ係数等に変換し音源19に送る。これ
により、音源19は、鍵盤装置16に割り当てられた発
音チャンネルに対応するオシレータを起動する。これに
より、オシレータは波形メモリ18から波形データを読
み出し、これにエンベロープを付加したデジタル楽音信
号を生成する。このデジタル楽音信号は、D/A変換器
20でアナログ楽音信号に変換され、増幅器21で所定
の増幅が行われた後にスピーカ22に送られる。これに
より、スピーカ22から押鍵に応じた楽音が発生される
ことになる。
【0094】一方、キーオフイベントであることが判断
されると消音処理が行われる。即ち、離鍵に係る鍵に対
応する発音中のオシレータを検索し、所定のデータを送
ることにより消音せしめる。
【0095】この鍵盤イベント処理が終了すると、次い
で、MIDI処理が行われる(ステップS13)。この
MIDI処理では、MIDIインタフェース回路23を
介して外部装置、例えば他の電子楽器、シーケンサ、或
いはコンピュータ等との間でMIDIメッセージの送受
が行われる。このMIDIメッセージに対する処理は、
本発明とは直接関係しないので説明は省略する。
【0096】このMIDI処理が終了すると、次いで、
自動演奏処理が行われる(ステップS14)。自動演奏
処理は、自動演奏フラグがオンになっており、且つ自動
演奏データの読み出しタイミングになった時に行われ
る。自動演奏データの読み出しタイミングであるかどう
かは、テンポ値に応じて計数されている図示しないカウ
ンタの内容を参照することにより行われる。そして、読
み出しタイミングであることが判断されると、自動演奏
データメモリ17から1つの自動演奏データが読み出さ
れる。そして、自動演奏データに含まれているステップ
タイム値と図示しないタイムカウンタでカウントアップ
されているタイム値とが一致した場合に、発音又は消音
処理が行われる。
【0097】即ち、自動演奏データがノートオンデータ
であれば発音処理が行われる。発音処理では、自動演奏
データメモリ17から読み出した自動演奏データに基づ
いて、例えば波形アドレス、周波数データ、エンベロー
プデータ、フィルタ係数等が生成され、音源19に送ら
れる。そして音源19でデジタル楽音信号が生成され、
D/A変換器20でアナログ楽音信号に変換され、増幅
器21で増幅されてスピーカ22に送られる。これによ
りスピーカ22からリズム音が放音される。
【0098】一方、ノートオフデータであれば、消音処
理が行われる。この消音処理は、所定のデータを音源1
9に送ることにより、音源19におけるデジタル楽音信
号の生成を停止せしめ、発音中の音を消音させる処理で
ある。なお、自動演奏データには、ノートオン又はノー
トオフを指示するデータ以外に、例えば音色変更、音量
変更等を指示するデータが含まれるが、本発明とは直接
関係しないので説明は省略する。
【0099】上記自動演奏処理が終了すると、次いで、
「その他の処理」が行われる(ステップS15)。この
「その他の処理」には、図示しないフットペダルの押下
に伴うダンパ処理等が含まれる。その後ステップS11
に戻り、以下同様の処理を繰り返す。上記ステップS1
1〜S14の繰り返し実行の過程で、パネル操作や鍵盤
操作に基づくイベントが発生すると、そのイベントに対
応する処理が行われることにより電子楽器としての各種
機能が発揮される。
【0100】以上説明したように、本実施例1のデータ
設定装置によれば、アップスイッチ142Aとダウンス
イッチ142Bとを同時に押下した場合に、加算用バッ
ファに記憶されている増分値が10倍される。一方、ア
ップスイッチ142A又はダウンスイッチ142Bの何
れかが単独で操作された場合は、その操作に応じて、そ
の時点で選択されているモードにおいて設定すべきデー
タの現在値が、その時点で加算用バッファに記憶されて
いる増分値だけ変更される。
【0101】これにより、アップスイッチ142Aとダ
ウンスイッチ142Bの同時押しで増分値を大きく設定
することにより、アップスイッチ142A又はダウンス
イッチ142Bの何れか一方のスイッチの押下に対応し
てインクリメント又はデクリメントされる値が大きくな
る。逆に、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ1
42Bの同時押しで増分値を小さく設定することによ
り、アップスイッチ142A又はダウンスイッチ142
Bの何れか一方のスイッチの押下に対応してインクリメ
ント又はデクリメントされる値が小さくなる。
【0102】従って、設定すべきデータを大きく変化さ
せる場合には、先ずアップスイッチ142Aとダウンス
イッチ142Bとを同時に押下することにより増分値を
大きく設定し、その後、アップスイッチ142A又はダ
ウンスイッチ142Bの何れか一方を操作して所望のデ
ータの近傍に大まかに設定する。次いで、アップスイッ
チ142Aとダウンスイッチ142Bとを同時に押下す
ることにより増分値を小さく設定し、その後、アップス
イッチ142A又はダウンスイッチ142Bの何れか一
方を操作して微調整を行いながら所望のデータに設定す
る。
【0103】このように、この実施例1によれば、アッ
プスイッチ142Aとダウンスイッチ142Bという2
個だけの操作子で構成されるにも拘らず、少ないスイッ
チ操作数で迅速にデータを設定することが可能となる。
【0104】(実施例2)上記実施例1では、アップス
イッチ142Aとダウンスイッチ142Bとが同時に押
されたことが判断された場合に、加算用バッファの内容
を10倍することにより増分値が1桁ずつ増加するよう
に構成したが、加算用バッファの内容を1/10倍する
ことにより増分値が1桁ずつ減少するように構成するこ
ともできる。
【0105】これは、実施例1におけるアップスイッチ
処理ルーチンの一部(図6のステップS41〜S43)
及びダウンスイッチ処理ルーチンの一部(図7のステッ
プS51〜S54)を、それぞれ図8に示したフローチ
ャートで置き換えることにより実現される。
【0106】即ち、アップスイッチ処理においてダウン
スイッチ142Bがオンであることが判断された場合、
又はダウンスイッチ処理ルーチンでアップスイッチ14
2Aがオンであることが判断された場合に、先ず、加算
用バッファの内容が「1」であるかどうかが調べられる
(ステップS60)。ここで、加算用バッファの内容が
「1」であることが判断されると加算用バッファの内容
を「100」に設定し(ステップS61)、そうでない
ことが判断されると加算用バッファの内容を1/10倍
する(ステップS62)。
【0107】上記ステップS60〜S62の処理によ
り、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ142B
とが同時に押下される度に、加算用バッファに記憶され
ている増分値が「…→100→10→1→100→…」
と減少されながらラウンドする機能が実現される。この
加算用バッファの設定状態は、上述したLED処理(ス
イッチイベント処理ルーチンのステップS23)で、点
表示LED143Bに表示される。
【0108】これにより、アップスイッチ142Aとダ
ウンスイッチ142Bとが同時に押下される度に、点表
示LED143Bの点灯は、100の位→10の位→1
の位→100の位→…と順次循環して移動するので、操
作者は、その時点の増分値を知ることができるようにな
っている。
【0109】以上説明したように、本実施例2のデータ
設定装置によれば、加算用バッファに記憶されている増
分値を変更するにあたり、アップスイッチ142Aとダ
ウンスイッチ142Bとが同時に押された場合に、増分
値を1/10倍に減少させるようにしている。これによ
り、増分値の変化方向は異なるが、上記実施例1の場合
と同様に、少ない操作子数で使い勝手に優れたデータ設
定装置を実現できるものとなっている。
【0110】(実施例3)上記実施例1では、アップス
イッチ142Aとダウンスイッチ142Bとが同時に押
されたことが判断された場合に増分値が1桁ずつ増加す
るように構成し、上記実施例2では、アップスイッチ1
42Aとダウンスイッチ142Bとが同時に押されたこ
とが判断された場合に増分値が1桁ずつ減少するように
構成したが、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ
142Bとの押下順番によって増分値を増加させるか又
は減少させるかを変えるように構成することもできる。
【0111】これは、実施例1におけるアップスイッチ
処理ルーチン(図6)及びダウンスイッチ処理ルーチン
(図7)を、それぞれ図9及び図10に示したフローチ
ャートで置き換えることにより実現される。
【0112】実施例3におけるアップスイッチ処理の詳
細は図9のフローチャートに示されている。このアップ
スイッチ処理ルーチンでは、先ず、ダウンスイッチ14
2Bがオン状態にあるかどうかが調べられる(ステップ
S70)。これは、上述した実施例1のアップスイッチ
処理ルーチンのステップS40におけるダウンスイッチ
142Bを調べる場合と同じ方法で行われる。ここでダ
ウンスイッチ142Bがオンになっていることが判断さ
れると、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ14
2Bとが同時に押下されており、且つ、ダウンスイッチ
142Bが押された後にアップスイッチ142Aが押さ
れたことが認識される。従って、加算用バッファの内容
は減少するように更新される。
【0113】この加算用バッファの内容を更新する処理
(ステップS71〜S73)は、図8のステップS60
〜S62と同じであるので説明は省略する。このステッ
プS71〜S73の処理により、ダウンスイッチ142
Bが押された後にアップスイッチ142Aが押されて同
時押下の状態になったことが判断される度に、加算用バ
ッファに記憶されている増分値が「…→100→10→
1→100→…」と減少されながらラウンドする機能が
実現される。この加算用バッファの設定状態は、上述し
たLED処理(スイッチイベント処理ルーチンのステッ
プS23)で、点表示LED143Bに表示される。
【0114】上記ステップS70でダウンスイッチ14
2Bがオンでないことが判断されると、アップスイッチ
142Aのみが押されていることが認識され、ステップ
S74以下のデータ設定処理が行われる。このデータ設
定処理(ステップS74〜S76)は、図6のステップ
S44〜S46と同じであるので説明は省略する。
【0115】実施例3におけるダウンスイッチ処理の詳
細は図10のフローチャートに示されている。ダウンス
イッチ処理ルーチンでは、先ず、アップスイッチ142
Aがオン状態にあるかどうかが調べられる(ステップS
80)。これは、上述した実施例1のダウンスイッチ処
理ルーチンのステップS50におけるアップスイッチ1
42Aを調べる場合と同じ方法で行われる。ここでアッ
プスイッチ142Aがオンになっていることが判断され
ると、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ142
Bとが同時に押下されており、且つ、アップスイッチ1
42Aが押された後にダウンスイッチ142Bが押され
たことが認識される。従って、加算用バッファの内容は
増加するように更新される。
【0116】この加算用バッファの内容を更新する処理
(ステップS81〜S83)は、図7のステップS50
〜S52と同じであるので説明は省略する。このステッ
プS81〜S83の処理により、アップスイッチ142
Aが押された後にダウンスイッチ142Bが押されて同
時押下の状態になったことが判断される度に、加算用バ
ッファに記憶されている増分値が「…→1→10→10
0→1→…」と増加されながらラウンドする機能が実現
される。この加算用バッファの設定状態は、上述したL
ED処理(スイッチイベント処理ルーチンのステップS
23)で、点表示LED143Bに表示される。
【0117】上記ステップS80でアップスイッチ14
2Aがオンでないことが判断されると、ダウンスイッチ
142Bのみが押されていることが認識され、ステップ
S84以下のデータ設定処理が行われる。このデータ設
定処理(ステップS84〜S78)は、図7のステップ
S54〜S56と同じであるので説明は省略する。
【0118】以上説明したように、本実施例3のデータ
設定装置によれば、加算用バッファに記憶されている増
分値を変更するにあたり、アップスイッチ→ダウンスイ
ッチの順番で操作して同時押しが行われた場合には、増
分値を10倍に増加させ、逆に、ダウンスイッチ→アッ
プスイッチの順番で操作して同時押しが行われた場合に
は、増分値を1/10倍に減少させるようにしている。
【0119】これにより、増分値を増加させるか又は減
少させるかを指定するスイッチを特に設ける必要はな
く、アップスイッチ142Aとダウンスイッチ142B
との操作の順番によって増分値の増加又は減少を制御で
きるので、少ない操作子数で使い勝手に優れたデータ設
定装置を実現できるものとなっている。
【0120】なお、上記各実施例では、点表示LED1
43Bは、加算用バッファの内容に応じて点灯するよう
に構成したが、点灯の代わりに点滅するように構成して
も良い。かかる構成によれば、操作者の注意を引くこと
ができるので、データの設定操作を確実に行うことがで
きるという利点がある。また、点表示LED143Bの
点灯又は点滅を行わせるかどうかを、例えばシステム設
定モード(電子楽器に一般に設けられているモードであ
り、各種パラメータを設定するために使用される)で設
定するように構成しても良い。また、点表示LED14
3Bは、例えばテンポ表示等の他の用途に用い、7セグ
メントLED143Aを点滅させるように構成しても良
い。
【0121】また、上記各実施例では、加算用バッファ
の内容を増加又は減少させる場合に10倍又は1/10
倍を単位として増減させるように構成したが、任意の倍
率で増加又は減少させるように構成しても良い。更に、
例えばシステム設定モードで上記倍率を任意に設定する
ように構成しても良い。この構成によれば、操作者の好
みによって倍率を任意に設定できるので、より操作性に
優れたものとなる。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
少ない操作子数で迅速にデータを設定することのできる
電子楽器のデータ設定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例のデータ設定装置が適用され
た電子楽器の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施例で使用される操作パネルの一
例を示す図である。
【図3】本発明の各実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図4】本発明の各実施例のスイッチイベント処理を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の各実施例のスイッチ処理を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施例1のアップスイッチ処理を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の実施例1のダウンスイッチ処理を示す
フローチャートである。
【図8】本発明の実施例2のアップスイッチ処理及びダ
ウンスイッチ処理の各一部の動作を示すフローチャート
である。
【図9】本発明の実施例3のアップスイッチ処理を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の実施例3のダウンスイッチ処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 RAM 13 パネルインタフェース回路 14 操作パネル 15 鍵盤インタフェース回路 16 鍵盤装置 17 自動演奏データメモリ 18 波形メモリ 19 音源 20 D/A変換器 21 増幅器 22 スピーカ 23 MIDIインタフェース回路 30 システムバス 140 自動演奏スタートスイッチ 141 モードスイッチ 142 アップダウンスイッチ 142A アップスイッチ 142B ダウンスイッチ 143 表示器 143A 7セグメントLED 143B 点表示LED

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データのインクリメントを指示するアッ
    プスイッチと、 データのデクリメントを指示するダウンスイッチと、 増分値を記憶する増分値記憶手段と、 設定すべきデータの現在値を記憶する現在値記憶手段
    と、 前記アップスイッチと前記ダウンスイッチとが同時に操
    作されたか又は何れか一方が操作されたかを判断する判
    断手段と、 該判断手段で前記アップスイッチと前記ダウンスイッチ
    とが同時に操作されたことが判断された場合に、前記増
    分値記憶手段に記憶されている増分値を所定値だけ変更
    する変更手段と、 前記判断手段で前記アップスイッチ又は前記ダウンスイ
    ッチの何れか一方が操作されたことが判断された場合
    に、前記現在値記憶手段に記憶されている設定すべきデ
    ータの現在値を前記増分値記憶手段に記憶されている増
    分値だけ変更して新たな設定すべきデータを算出する算
    出手段、 とを備えたことを特徴とする電子楽器のデータ設定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記判断手段によっ
    て、前記アップスイッチが操作された後に前記ダウンス
    イッチが操作されることにより同時に操作されたことが
    判断された場合には前記増分値記憶手段に記憶されてい
    る増分値を所定値だけ増加させ、前記ダウンスイッチが
    操作された後に前記アップスイッチが操作されることに
    より同時に操作されたことが判断された場合には前記増
    分値記憶手段に記憶されている増分値を所定値だけ減少
    させることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器のデ
    ータ設定装置。
  3. 【請求項3】 前記所定値は1桁分に対応する値である
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子楽器のデータ設
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は、前記増分値記憶手段に
    記憶されている増分値を所定値だけ変更するに際し、最
    大値を越えることとなる場合は最小値に、最小値を越え
    ることとなる場合は最大値にそれぞれラウンドさせるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の電子楽器の
    データ設定装置。
  5. 【請求項5】 前記算出手段は、前記現在値記憶手段に
    記憶されている設定すべきデータの現在値を前記増分値
    記憶手段に記憶されている増分値だけ変更した結果、所
    定値を越えることとなる場合に、当該所定値を設定すべ
    きデータとすることを特徴とする請求項1〜請求項4に
    記載の電子楽器のデータ設定装置。
  6. 【請求項6】 前記算出手段は、前記現在値記憶手段に
    記憶されている設定すべきデータの現在値を前記増分値
    記憶手段に記憶されている増分値だけ変更した結果、所
    定値を越えることとなる場合に、当該所定値を越えるこ
    ととなる分の値を設定すべきデータとすることを特徴と
    する請求項1〜請求項4に記載の電子楽器のデータ設定
    装置。
  7. 【請求項7】 前記算出手段で算出された新たな設定す
    べきデータを表示する表示手段を更に備えたことを特徴
    とする請求項1〜請求項6に記載の電子楽器のデータ設
    定装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段で変更された結果の増分値
    に対応する桁を表示する桁表示手段を更に備えたことを
    特徴とする請求項3に記載の電子楽器のデータ設定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008827A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Yamaha Corp 楽音制御装置のパラメータ設定装置
JP2012063810A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Hitachi Ltd 電源回路

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JP2009008827A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Yamaha Corp 楽音制御装置のパラメータ設定装置
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