JP2006301017A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動演奏される楽曲を記録する記憶装置の記憶容量をより小さくすること。
【解決手段】鍵盤4の操作とペダル5の操作とに基づいて楽音を発生する演奏部13と、複数タイミングに対応付けて複数イベントを示す楽曲データを記録する楽曲データベース11と、入力装置3、4、5、6、7、8の状態に基づいてペダル有効またはペダル無効のいずれかを選択する楽曲選択部15と、楽曲データに基づいて楽曲を自動演奏する自動演奏部16とを備えている。複数イベントは、鍵盤4の鍵が打鍵されることを示す鍵盤イベントと、ペダル5が操作されることを示すペダルイベントとを含んでいる。このとき、自動演奏部16は、ペダル有効が選択されたときに、ペダルイベントを有効にして楽曲データを再生して楽曲を自動演奏し、ペダル無効が選択されたときに、ペダルイベントを無効にして楽曲データを再生して楽曲を自動演奏する。
【選択図】図1
【解決手段】鍵盤4の操作とペダル5の操作とに基づいて楽音を発生する演奏部13と、複数タイミングに対応付けて複数イベントを示す楽曲データを記録する楽曲データベース11と、入力装置3、4、5、6、7、8の状態に基づいてペダル有効またはペダル無効のいずれかを選択する楽曲選択部15と、楽曲データに基づいて楽曲を自動演奏する自動演奏部16とを備えている。複数イベントは、鍵盤4の鍵が打鍵されることを示す鍵盤イベントと、ペダル5が操作されることを示すペダルイベントとを含んでいる。このとき、自動演奏部16は、ペダル有効が選択されたときに、ペダルイベントを有効にして楽曲データを再生して楽曲を自動演奏し、ペダル無効が選択されたときに、ペダルイベントを無効にして楽曲データを再生して楽曲を自動演奏する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子鍵盤楽器に関し、特に、鍵盤の操作とペダルの操作とに基づいて楽音を発生し、かつ、楽曲を自動演奏する電子鍵盤楽器に関する。
鍵盤の操作とペダルの操作とに基づいて楽音を発生し、かつ、楽曲を自動演奏する電子鍵盤楽器が知られている。このような電子鍵盤楽器によれば、ユーザは、自動演奏される楽曲を手本として、その楽曲を演奏するときの鍵盤の操作とペダルの操作とを練習することができる。
電子鍵盤楽器は、記憶装置に自動演奏される楽曲を示すデータを記録し、そのデータを再生してその楽曲を自動演奏する。電子鍵盤楽器は、一般に、搭載される記憶装置の記憶容量が小さいことが製造コストを低減する点で好ましい。電子鍵盤楽器は、一般に、鍵盤とペダル以外のスイッチがより少ないことが好ましく、操作が容易であることが好ましい。
特開平02−134689には、1つのペダルで多種多様の制御を行うことができ、さらにペダルによる多段階制御を実現するペダル付電子ピアノが開示されている。そのペダル付電子ピアノは、モード切換えスイッチと、そのモード切換えスイッチを押下することによってペダルにより制御するパラメータを切換える手段とを具備することを特徴としている。
特開平04−52695号公報には、鍵盤を使用して離散的ではあるが連続的なパラメータを設定するとともに、微妙な調整をも行うことが可能な電子鍵盤楽器のパラメータ設定装置が開示されている。その電子鍵盤楽器のパラメータ設定装置は、鍵盤をパラメータ設定手段として使用する電子鍵盤楽器において、上記鍵盤上で押鍵された鍵を検出する押鍵検出手段と、当該押鍵された鍵に対応して上記鍵盤上における鍵の順序に応じた離散的な第1パラメータを設定する第1パラメータ設定手段と、少なくとも上記第1パラメータ設定手段によって設定される離散的な各パラメータ間の範囲において同範囲内における連続量の第2パラメータを設定する操作子と、離散的な上記第1パラメータを連続量である上記第2パラメータによって補間して連続量のパラメータとするパラメータ補間手段とを具備することを特徴としている。
本発明の課題は、自動演奏される楽曲を記録する記憶装置の記憶容量をより小さくする電子鍵盤楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、鍵盤とペダルとは別個に設置されるスイッチをより低減する電子鍵盤楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、鍵盤とペダルとは別個に設置されるスイッチをより低減する電子鍵盤楽器を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による電子鍵盤楽器(1)は、鍵盤(4)の操作とペダル(5)の操作とに基づいて楽音を発生する演奏部(13)と、複数タイミング(22)に対応付けて複数イベント(24、25、26)を示す楽曲データ(21)を記録する楽曲データベース(11)と、入力装置(3、4、5、6、7、8)の状態に基づいてペダル有効またはペダル無効のいずれかを選択する楽曲選択部(15)と、楽曲データ(21)に基づいて楽曲を自動演奏する自動演奏部(16)とを備えている。複数イベント(24、25、26)は、鍵盤(4)の鍵が打鍵されることを示す鍵盤イベントと、ペダル(5)が操作されることを示すペダルイベントとを含んでいる。このとき、自動演奏部(16)は、ペダル有効が選択されたときに、ペダルイベントを有効にして楽曲データ(21)を再生して楽曲を自動演奏し、ペダル無効が選択されたときに、ペダルイベントを無効にして楽曲データ(21)を再生して楽曲を自動演奏する。このような電子鍵盤楽器(1)は、楽曲データ(21)を記録するメモリの記憶容量をより小さく設計することができ、好ましい。
楽曲データベース(11)は、複数楽曲データ(21)を記録している。このとき、楽曲選択部(15)は、更に、入力装置(3、4、5、6、7、8)の状態に基づいて複数楽曲データ(21)のうちから楽曲データ(21)を選択することが好ましい。
楽曲選択部(15)は、入力装置(3、4、5、6、7、8)のうちの鍵盤(4)とペダル(5)とを除くスイッチ(3)に基づいてペダル有効またはペダル無効のいずれかを選択することが好ましい。
鍵盤(4)は、ペダル無効鍵とペダル有効鍵とを含んでいる。このとき、楽曲選択部(15)は、ペダル無効鍵が打鍵されたときにペダル無効を選択し、ペダル有効鍵が打鍵されたときにペダル有効を選択する。このような電子鍵盤楽器(1)は、鍵盤(4)とペダル(5)とは別個に設置されるスイッチを低減することができる。
本発明による電子鍵盤楽器(1)は、ペダル(5)が操作されたかどうかを検出するペダル(5)状態検出部(14)を更に備えている。このとき、楽曲選択部(15)は、ペダル(5)が操作されるときにペダル有効を選択し、ペダル(5)が操作されないときにペダル無効を選択することが好ましい。このような電子鍵盤楽器(1)は、鍵盤(4)とペダル(5)とは別個に設置されるスイッチ(3)を低減することができる。
本発明による電子鍵盤楽器(1)は、本電子鍵盤楽器本体(2)にペダル(5)が接続されているかどうかを検出するペダル(5)状態検出部(14)を更に備えている。楽曲選択部(15)は、本電子鍵盤楽器本体(2)にペダル(5)が接続されているときにペダル有効を選択し、本電子鍵盤楽器本体(2)にペダル(5)が接続されていないときにペダル無効を選択する。このような電子鍵盤楽器(1)は、ユーザは、入力装置(3、4、5、6、7、8)を操作することなく、ペダル有効またはペダル無効のいずれかを容易に選択することができる。
本発明による電子鍵盤楽器(1)は、複数ペダル(5)に複数無効ペダル(5)を対応付けるペダルデータベース(12)と、ペダル(5)のうちの踏まれた操作ペダル(5)を検出するペダル(5)状態検出部(14)とを更に備えている。ペダルイベントは、ペダル(5)のうちの1つのペダル(5)を更に示している。このとき、自動演奏部(16)は、ペダルデータベース(12)を参照して、複数無効ペダル(5)のうちの操作ペダル(5)に対応する無効ペダル(5)を抽出し、ペダルイベントのうちの無効ペダル(5)を示すイベントを無効にして楽曲データ(21)を再生して楽曲を自動演奏することが好ましい。
本発明による電子鍵盤楽器(1)は、ペダル(5)のうちの本電子鍵盤楽器本体(2)に接続されない非接続ペダル(5)を検出するペダル(5)状態検出部(14)を更に備えている。ペダルイベントは、ペダル(5)のうちの1つのペダル(5)を更に示し、自動演奏部(16)は、ペダルイベントのうちの非接続ペダル(5)を示すイベントを無効にして楽曲データ(21)を再生して楽曲を自動演奏する。このような電子鍵盤楽器(1)は、ユーザは、入力装置(3、4、5、6、7、8)を操作することなく、ペダル有効またはペダル無効のいずれかを容易に選択することができる。
本発明による電子鍵盤楽器は、自動演奏される楽曲を記録する記憶装置の記憶容量をより小さく設計することができる。または、本発明による電子鍵盤楽器は、鍵盤とペダルとは別個に設置されるスイッチをより低減することができる。
図面を参照して、本発明による電子鍵盤楽器の実施の形態を記載する。その電子鍵盤楽器1は、図1に示されているように、電子鍵盤楽器本体2が入力装置を備えている。その入力装置は、パネル3と鍵盤4とペダルユニット5とを含んでいる。
パネル3は、複数のスイッチから形成され、鍵盤4の横または上に配置されている。その複数のスイッチは、レッスンボタンとスタートストップボタンとを備えている。パネル3は、その複数のスイッチのうちの押下されたスイッチを識別する識別情報を電子鍵盤楽器本体2に出力する。
鍵盤4は、複数の鍵を備えている。その複数の鍵は、複数の白鍵と複数の黒鍵とから形成され、それぞれ、互いに異なる複数の楽音に対応している。その黒鍵のうちのいくつかの鍵は、それぞれ、複数の曲集に対応している。その曲集としては、「バイエル」と「ブルクミュラー」とが例示される。その白鍵のうちの10鍵は、それぞれ、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「0」に対応し、曲番号を選択するために用いられる。鍵盤4は、その複数の鍵のうちの打鍵された鍵を識別するノートナンバーとその鍵が打鍵された強度(ベロシティ)とを電子鍵盤楽器本体2に出力する。
ペダルユニット5は、電子鍵盤楽器本体2に着脱可能であり、電子鍵盤楽器本体2に情報伝達可能に接続されている。ダンパペダル6とソフトペダル7とソステヌートペダル8とを備えている。ダンパペダル6は、アコースティックピアノのダンパペダルのように、倍音を豊かにし、音に広がりをもたせるときに用いられる。ソフトペダル7は、アコースティックピアノのソフトペダルのように、音を弱くするときに用いられる。ソステヌートペダル8は、アコースティックピアノのソステヌートペダルのように、特定の音のみを離鍵しても残るようにするときに用いられる。ペダルユニット5は、各ペダルが踏まれているかどうかを電子鍵盤楽器本体2に出力する。
なお、ペダルユニット5は、ダンパペダル6とソフトペダル7とソステヌートペダル8との全部を備えていない他のペダルユニットに置換することもできる。そのペダルユニットとしては、ダンパペダル6のみを備えるペダルユニット、ダンパペダル6とソフトペダル7とのみを備えるペダルユニットが例示される。
電子鍵盤楽器は、音響装置9をさらに備えている。音響装置9は、電気信号を音に変換するスピーカから形成され、電子鍵盤楽器本体2により生成された情報に基づいて音を出力する。
電子鍵盤楽器本体2は、コンピュータであり、図示されていない表示装置と記録装置とを備えている。その表示装置は、液晶ディスプレイであり、電子鍵盤楽器本体2により生成される画面を表示する。その記録装置は、RAMまたはROMであり、電子鍵盤楽器本体2にインストールされるソフトウェアを記録し、電子鍵盤楽器本体2により生成される情報を一時的に記録する。電子鍵盤楽器本体2は、インストールされるコンピュータプログラムを実行して、その表示装置と記録装置とパネル3と鍵盤4とペダルユニット5と音響装置9とを制御する。そのコンピュータプログラムは、楽曲データベース11とペダルデータベース12と演奏部13とペダル状態検出部14と楽曲選択部15と自動演奏部16とを含んでいる。
楽曲データベース11は、複数の識別情報に対応付けて複数の楽曲データをその記録装置に記録している。その識別情報は、パネル3と鍵盤4との操作を示している。ペダルデータベース12は、楽曲データベース11により記録される楽曲データを楽曲に再生するときに、無効にするペダルを記録装置に記録している。
演奏部13は、鍵盤4とペダルユニット5との操作に基づいて楽音を音響装置9から発生させる。すなわち、演奏部13は、鍵盤4のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を音響装置9から出力する。演奏部13は、さらに、その鍵のベロシティに対応する効果をその楽音に付加し、たとえば、そのベロシティが大きいほどその楽音の音量を大きくする。演奏部13は、さらに、ペダルユニット5のうちの踏まれたペダルに対応する効果をその楽音に付加する。すなわち、演奏部13は、ダンパペダル6が踏まれたときに、アコースティックピアノのダンパペダルが踏まれたような効果をその楽音に付加する。演奏部13は、ソフトペダル7が踏まれたときに、アコースティックピアノのソフトペダルが踏まれたような効果をその楽音に付加する。演奏部13は、ソステヌートペダル8が踏まれたときに、アコースティックピアノのソステヌートペダルが踏まれたような効果をその楽音に付加する。
ペダル状態検出部14は、ペダルユニット5の踏まれているペダルを検出する。
楽曲選択部15は、パネル3と鍵盤4とペダルユニット5との操作に基づいて、楽曲データベース11に記録される複数の楽曲データのうちから1つの楽曲データを選択する。すなわち、楽曲選択部15は、パネル3のレッスンボタンが押されながら、黒鍵が打鍵され、白鍵が打鍵されたときに、その黒鍵に対応する楽曲集のうちから、その白鍵に対応する番号の楽曲を選択する。楽曲選択部15は、さらに、ペダル状態検出部14により検出されるペダルに基づいて、その楽曲に付加する効果を算出する。
自動演奏部16は、楽曲選択部15により選択された楽曲データを楽曲に再生する。このとき、自動演奏部16は、さらに、楽曲選択部15により算出された効果をその楽曲に付加する。自動演奏部16は、その楽曲を音響装置9から出力する。
図2は、楽曲データベース11により記録される楽曲データを示している。その楽曲データ21は、ステップタイム22にイベントを対応付けている。ステップタイム22は、時刻を示している。その時刻は、小節数と拍数とクロック数とから表現されている。その小節数は、その楽曲の始まりからの時間を示し、その楽曲を構成する複数の小節を識別する数値を示している。その拍数は、その小節の始まりからの時間を示し、その小節を分割する4分音符を1単位とする数値を示している。そのクロック数は、その小節を分割する4部音符の始まりからの時間を示し、その4分音符の96分の1を1単位とする数値を示している。
そのイベントは、鍵盤4の鍵を打鍵することを示し、ペダルユニット5のペダルを踏むことを示し、または、ペダルユニット5のペダルを離すことを示している。そのイベントは、ノートナンバ23とベロシティ24とゲートタイム25とコメント26とから形成されている。ノートナンバ23は、そのイベントが鍵盤4の鍵を打鍵することを示すときに、ステップタイム22により示される時刻に打鍵される鍵を識別する番号を示している。ノートナンバ23は、そのイベントがペダルを踏む(または離す)ことを示すときに、ペダルユニット5のうちのステップタイム22により示される時刻に踏まれる1つのペダルを識別する番号を示している。
ベロシティ24は、そのイベントが鍵盤4の鍵を打鍵することを示すときに、ノートナンバ23により示される鍵が打鍵される強度を示している。ベロシティ24は、そのイベントがペダルユニット5を踏むことを示すときに、そのペダルが踏まれたことを示し、または、そのペダルが解放されたことを示している。ゲートタイム25は、そのイベントが鍵盤4の鍵を打鍵することを示すときに、ノートナンバ23により示される鍵が打鍵されてから離鍵されるまでの時間を示している。コメント26は、そのイベントに関する情報を示す文字列を示している。このような楽曲データとしては、スタンダードMIDIファイル(SMF)が例示され、周知である。
図3は、ペダルデータベース12により記録されるペダルテーブルを示している。そのペダルテーブル31は、ペダル状態32を無効ペダル33に対応付けている。ペダル状態32は、楽曲選択部15により楽曲が選択されるときに、ペダルユニット5のうちの踏まれるペダルを示している。無効ペダル33は、ペダル状態32により示されるペダルが踏まれるときに、無効にされるペダルの組を示している。
たとえば、無効ペダル33は、ペダル状態32がペダルユニット5のどのペダルも踏まれていないことを示すときに、ダンパペダルとソフトペダルとソステヌートペダルとを示している。無効ペダル33は、ペダル状態32がダンパペダル6を示すときに、ソフトペダルとソステヌートペダルとを示している。無効ペダル33は、ペダル状態32がソフトペダル7を示すときに、ソステヌートペダルを示している。無効ペダル33は、ペダル状態32がソステヌートペダル8を示すときに、無効にするペダルがないことを示している。なお、ペダル状態32は、複数のペダルが踏まれていることを示すこともできる。
すなわち、自動演奏部16は、ペダルテーブル31を参照して、ペダル状態検出部14により検出されたペダルに対応する無効ペダルを抽出する。自動演奏部16は、楽曲選択部15により選択された楽曲の楽曲データをその無効ペダルを無効にして自動演奏する。
電子鍵盤楽器1の動作は、楽曲を選択する動作と、選択された楽曲を再生する動作とを備えている。その楽曲を選択する動作は、ユーザが電子鍵盤楽器1を操作することにより実行される。ユーザは、まず、電子鍵盤楽器1に自動演奏させたい楽曲を選択し、その演奏で操作しないでほしい無効ペダルを選択する。ユーザは、パネル3のレッスンボタンを押しながら、その楽曲の曲集に対応する黒鍵を打鍵し、その楽曲の番号に対応する白鍵を所定の順序で打鍵し、ペダルユニット5のうちのその無効ペダルに対応するペダルを踏み、パネル3のレッスンボタンを離す。
図4は、選択された楽曲を再生する動作を示している。電子鍵盤楽器1は、パネル3のスタートストップボタンが押下されると、ペダルデータベース12を参照して、その楽曲を選択する動作が実行されているときに踏まれたペダルに対応する無効ペダルを抽出する(ステップS1)。電子鍵盤楽器1は、楽音データベース11を参照して、選択されたその楽曲の楽曲データを抽出し、ステップS1で抽出された無効ペダルを無効にして、その楽曲データを再生する(ステップS2)。電子鍵盤楽器は、無効ペダルがないときに、ペダルを示すイベントをすべて有効にして再生する。
アコースティックピアノの練習方法としては、鍵盤およびペダルの両方を操作して楽曲を演奏する練習と、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作して楽曲を演奏する練習とが知られている。さらに、子供に例示されるペダルに足が届かないユーザは、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作して楽曲を演奏して練習する。このような電子鍵盤楽器1によれば、ユーザは、ペダルを無効にして自動演奏される楽曲を手本として、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作する練習をすることができる。さらに、このような電子鍵盤楽器1によれば、パネル5はスイッチを増加させることなく、ユーザの操作により楽曲を選択することができ、自動演奏で無効にするペダルを選択することができる。このような電子鍵盤楽器1は、さらに、楽曲データ21を記録するメモリの記憶容量をより小さく設計することができ、電子鍵盤楽器1の製造コストを低減する点で好ましい。
本発明による電子鍵盤楽器の実施の他の形態は、既述の実施の形態におけるペダル状態検出部14と自動演奏部16とが実行する動作が他の動作にそれぞれ置換されている。すなわち、ペダル状態検出部14は、電子鍵盤楽器本体2にペダルユニット5が情報伝達可能に接続されているかどうかを検出する。ペダル状態検出部14は、さらに、電子鍵盤楽器本体2に接続されるペダルユニット5が備えるペダルの種類を検出する。自動演奏部16は、楽曲選択部15により選択された楽曲データを楽曲に再生する。このとき、自動演奏部16は、さらに、ペダル状態検出部14により検出されないペダルを示すイベントを無効にしてその楽曲データを楽曲に再生する。自動演奏部16は、その楽曲を音響装置9から出力する。
このような電子鍵盤楽器の動作は、楽曲を選択する動作と、選択された楽曲を再生する動作とを備えている。その楽曲を選択する動作は、ユーザが電子鍵盤楽器を操作することにより実行される。ユーザは、まず、電子鍵盤楽器に自動演奏させたい楽曲を選択する。ユーザは、パネル3のレッスンボタンを押しながら、鍵盤4の鍵をその楽曲に対応する所定の順序で打鍵し、パネル3のレッスンボタンを離す。
図5は、その選択された楽曲を再生する動作を示している。その電子鍵盤楽器は、パネル3のスタートストップボタンが押下されると、まず、楽曲データベース11から選択された楽曲を示す楽曲データを抽出する。その電子鍵盤楽器は、電子鍵盤楽器本体2にペダルユニット5が情報伝達可能に接続されているかどうかを検出する。その電子鍵盤楽器は、さらに、電子鍵盤楽器本体2に接続されるペダルユニット5が備えるペダルの種類を検出する(ステップS11)。その電子鍵盤楽器は、全てのペダル(ダンパペダル6とソフトペダル7とソステヌートペダル8と)が検出されたときに(ステップS11、YES)、ペダルを示すイベントをすべて有効にしてその楽音データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力する。(ステップS12)。
その電子鍵盤楽器は、検出されないペダルがあるときに(ステップS11、NO)、その検出されないペダルを示すイベントを無効にしてその楽音データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力する。(ステップS13)。なお、その電子鍵盤楽器は、ペダルが検出されないときに、その検出されないペダルだけでなく全てのペダルを示すイベントを無効にしてその楽音データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力することもできる。
このような電子鍵盤楽器によれば、ユーザは、ペダルを無効にして自動演奏される楽曲を手本として、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作する練習をすることができる。さらに、このような電子鍵盤楽器によれば、ユーザは、自動演奏で無効にするペダルを選択する操作をする必要がなく、この電子鍵盤楽器にペダルが無効である楽曲を容易に自動演奏させることができる。
本発明による電子鍵盤楽器の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における楽曲選択部15が実行する動作が他の動作に置換されている。このとき、鍵盤4の黒鍵のうちのいくつかの鍵は、それぞれ、複数の曲集とペダルの有効/無効との組に対応している。たとえば、そのいくつかの鍵は、「ブルクミュラー、ペダル有効」と「ブルクミュラー、ペダル無効」とに対応している。楽曲選択部15は、パネル3のレッスンボタンが押されながら、黒鍵が打鍵され、白鍵が打鍵されたときに、その黒鍵に対応する楽曲名のうちから、その白鍵に対応する番号の楽曲を選択する。楽曲選択部15は、さらに、打鍵された黒鍵に基づいて、ペダルの有効/無効を選択する。
このような電子鍵盤楽器の動作は、楽曲を選択する動作と、選択された楽曲を再生する動作とを備えている。その楽曲を選択する動作は、ユーザが電子鍵盤楽器を操作することにより実行される。ユーザは、まず、電子鍵盤楽器に自動演奏させたい楽曲を選択し、その自動演奏でペダルを有効にするか無効にするかを選択する。ユーザは、パネル3のレッスンボタンを押しながら、鍵盤4の鍵をその楽曲に対応する所定の順序で打鍵し、パネル3のレッスンボタンを離す。
図6は、その選択された楽曲を再生する動作を示している。その電子鍵盤楽器は、パネル3のスタートストップボタンが押下されると、まず、楽曲データベース11から選択された楽曲を示す楽曲データを抽出する。その電子鍵盤楽器は、選択された楽曲がペダル有効であるかペダル無効であるかを判別する(ステップS21)。その電子鍵盤楽器は、ペダル有効が選択されたときに(ステップS21、NO)、ペダルを示すイベントをすべて有効にしてその楽音データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力する。(ステップS22)。その電子鍵盤楽器は、ペダル無効が選択されたときに(ステップS21、YES)、全てのペダルを示すイベントを無効にしてその楽音データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力する。
このような電子鍵盤楽器によれば、ユーザは、ペダルを無効にして自動演奏される楽曲を手本として、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作する練習をすることができる。さらに、このような電子鍵盤楽器によれば、ユーザは、自動演奏でペダルを有効にするか無効するかをペダルの操作なしで選択することができ、好ましい。
本発明による電子鍵盤楽器の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における自動演奏部16の動作が他の動作に置換されている。このとき、楽曲データベース11は、ペダルを踏むことを示すイベントを含む楽曲データとペダルを踏むことを示すイベントを含まない楽曲データとを別個に記録装置に記録する。自動演奏部16は、楽曲選択部15によりペダルを有効にすることが選択されたときに、楽曲データベース11からペダルを踏むことを示すイベントを含む楽曲データを抽出し、楽曲選択部15によりペダルを無効にすることが選択されたときに、楽曲データベース11からペダルを踏むことを示すイベントを含まない楽曲データを抽出する。自動演奏部16は、その抽出された楽曲データを楽曲に再生し、その楽曲を音響装置9から出力する。
このような電子鍵盤楽器によれば、既述の実施の形態における電子鍵盤楽器のように楽曲データ21を記録するメモリの記憶容量をより小さく設計することができないが、ユーザは、ペダルを無効にして自動演奏される楽曲を手本として、ペダルを操作しないで鍵盤だけを操作する練習をすることができる。
1 :電子鍵盤楽器
2 :電子鍵盤楽器本体
3 :パネル
4 :鍵盤
5 :ペダルユニット
6 :ダンパペダル
7 :ソフトペダル
8 :ソステヌートペダル
9 :音響装置
11:楽曲データベース
12:ペダルデータベース
13:演奏部
14:ペダル状態検出部
15:楽曲選択部
16:自動演奏部
21:楽曲データ
22:ステップタイム
23:ノートナンバ
24:ベロシティ
25:ゲートタイム
26:コメント
31:ペダル状態
32:ペダル
2 :電子鍵盤楽器本体
3 :パネル
4 :鍵盤
5 :ペダルユニット
6 :ダンパペダル
7 :ソフトペダル
8 :ソステヌートペダル
9 :音響装置
11:楽曲データベース
12:ペダルデータベース
13:演奏部
14:ペダル状態検出部
15:楽曲選択部
16:自動演奏部
21:楽曲データ
22:ステップタイム
23:ノートナンバ
24:ベロシティ
25:ゲートタイム
26:コメント
31:ペダル状態
32:ペダル
Claims (8)
- 鍵盤の操作とペダルの操作とに基づいて楽音を発生する演奏部と、
複数タイミングに対応付けて複数イベントを示す楽曲データを記録する楽曲データベースと、
入力装置の状態に基づいてペダル有効またはペダル無効のいずれかを選択する楽曲選択部と、
前記楽曲データに基づいて楽曲を自動演奏する自動演奏部とを具備し、
前記複数イベントは、
前記鍵盤の鍵が打鍵されることを示す鍵盤イベントと、
前記ペダルが操作されることを示すペダルイベントとを含み、
前記自動演奏部は、
前記ペダル有効が選択されたときに、前記ペダルイベントを有効にして前記楽曲データを再生して前記楽曲を自動演奏し、
前記ペダル無効が選択されたときに、前記ペダルイベントを無効にして前記楽曲データを再生して前記楽曲を自動演奏する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1において、
前記楽曲データベースは、複数楽曲データを記録し、
前記楽曲選択部は、更に、前記入力装置の状態に基づいて前記複数楽曲データのうちから前記楽曲データを選択する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
前記楽曲選択部は、前記入力装置のうちの前記鍵盤と前記ペダルとを除くスイッチに基づいて前記ペダル有効または前記ペダル無効のいずれかを選択する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
前記鍵盤は、ペダル無効鍵とペダル有効鍵とを含み、
前記楽曲選択部は、前記ペダル無効鍵が打鍵されたときに前記ペダル無効を選択し、前記ペダル有効鍵が打鍵されたときに前記ペダル有効を選択する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
前記ペダルが操作されたか否かを検出するペダル状態検出部を更に具備し、
前記楽曲選択部は、前記ペダルが操作されるときに前記ペダル有効を選択し、前記ペダルが操作されないときに前記ペダル無効を選択する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
本電子鍵盤楽器本体に前記ペダルが接続されているかどうかを検出するペダル状態検出部を更に具備し、
前記楽曲選択部は、本電子鍵盤楽器本体に前記ペダルが接続されているときに前記ペダル有効を選択し、本電子鍵盤楽器本体に前記ペダルが接続されていないときに前記ペダル無効を選択する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
複数ペダルに複数無効ペダルを対応付けるペダルデータベースと、
前記ペダルのうちの踏まれた操作ペダルを検出するペダル状態検出部とを更に具備し、
前記ペダルイベントは、前記ペダルのうちの1つのペダルを更に示し、
前記自動演奏部は、前記ペダルデータベースを参照して、前記複数無効ペダルのうちの前記操作ペダルに対応する無効ペダルを抽出し、前記ペダルイベントのうちの前記無効ペダルを示すイベントを無効にして前記楽曲データを再生して前記楽曲を自動演奏する
電子鍵盤楽器。 - 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
前記ペダルのうちの本電子鍵盤楽器本体に接続されない非接続ペダルを検出するペダル状態検出部を更に具備し、
前記ペダルイベントは、前記ペダルのうちの1つのペダルを更に示し、
前記自動演奏部は、前記ペダルイベントのうちの前記非接続ペダルを示すイベントを無効にして前記楽曲データを再生して前記楽曲を自動演奏する
電子鍵盤楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005118570A JP2006301017A (ja) | 2005-04-15 | 2005-04-15 | 電子鍵盤楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005118570A JP2006301017A (ja) | 2005-04-15 | 2005-04-15 | 電子鍵盤楽器 |
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JP2006301017A true JP2006301017A (ja) | 2006-11-02 |
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ID=37469419
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JP (1) | JP2006301017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010256408A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Yamaha Corp | 電子打楽器 |
-
2005
- 2005-04-15 JP JP2005118570A patent/JP2006301017A/ja not_active Withdrawn
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JP2010256408A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Yamaha Corp | 電子打楽器 |
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