JP2003099049A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵盤演奏補助機能を有する電子楽器におい
て、鍵盤と音の位置関係が正確に把握できる構成を備え
た電子楽器を提供せんとするものである。 【解決手段】 鍵盤部114を押鍵するタイミング毎
に、自動演奏情報である曲データ中の対応する楽音を発
音せしめ、該曲データの演奏を進行させると共に、上記
曲データに従った楽音の発生と共に、ゲート12aを介
して押鍵データのゲートを開放させ、該押鍵データによ
る楽音も発音せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押鍵するタイミン
グ毎に、自動演奏情報(曲データ)中の対応する楽音が
発音せしめられ、該自動演奏情報の演奏を進行させる機
能を有する電子楽器電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】特段の操作を必要とせずに、初心者が簡
単に演奏が楽しめる構成として、本出願人は、押鍵する
タイミング毎に、自動演奏情報(曲データ)中の対応す
る楽音を、(該押鍵の強弱に合わせて)発音せしめ、該
曲データの演奏を進行させる機能を有するものの提案を
行った。
【0003】このような鍵盤演奏補助機能を有する電子
楽器では、任意の鍵盤をメロディのタイミングに合わせ
てたたくだけで、演奏可能であり、誰でも簡単に演奏が
楽しめるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の鍵
盤演奏補助機能では、押鍵された鍵盤の音が出ないた
め、メロディタイミングを修得することはできるもの
の、鍵盤と音(音高)の位置関係(出力される楽音の音
高に対応する鍵盤位置)が正確に把握された状態で修得
されることにはならない。
【0005】そのため本発明の第1の目的は、鍵盤演奏
補助機能を有する電子楽器において、鍵盤と音の位置関
係が発音される楽音によって(換言すれば耳で)正確に
把握できる構成を備えた電子楽器を提供せんとするもの
である。
【0006】また上記目的を達成できる構成が備えられ
た電子楽器は、後述するように、押鍵情報による実際の
楽音の発生を伴うものであるが、押鍵情報と自動演奏情
報とが一致した(正確に押鍵された)場合、自動演奏情
報により出力される楽音と押鍵情報による楽音とが、全
く同じ音色で同じ音高の楽音であるため、CPU処理に
より微妙に発音タイミングが異なれば、位相干渉を起こ
してしまい、それによって楽音の出力が不安定になると
いう不具合があった。
【0007】従って本発明の第2の目的は、上記のよう
な鍵盤と音の位置関係が正確に把握できる構成を備えた
電子楽器の構成において、位相干渉の発生の不具合のな
い構成を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、押鍵するタイミング毎に、自動演奏
情報中の対応する楽音を発音せしめ、該自動演奏情報の
演奏を進行させる機能を有する電子楽器において、上記
自動演奏情報に従った楽音の発生と共に、押鍵情報によ
る楽音も発音せしめることを基本的特徴としている。
【0009】上記構成によれば、押鍵された鍵盤の実際
の楽音を同時に出力することになるため、自動演奏情報
に従って出力された楽音と違う(音高の違う)楽音が出
力された場合、押鍵した者は、ずれた音を感知すること
になる。従ってそのようなずれを感じないように演奏す
ることができれば、鍵盤と音の上記位置関係(出力され
る楽音の音高に対応する鍵盤位置)が分かるようになっ
て、最終的にそのような位置関係が正確に把握された状
態で修得されるようになる。
【0010】請求項2の構成は、上記第2の目的を達成
するための構成であって、より具体的には、上記押鍵す
るタイミング毎に、自動演奏情報中の対応する楽音を発
音せしめ、該自動演奏情報の演奏を進行させる機能を有
する電子楽器において、上記自動演奏情報に従った楽音
の発生と一緒に、押鍵情報による楽音も発音せしめると
共に、楽音発生の基となる押鍵情報と自動演奏情報の音
高情報が少なくとも一致する場合に、該押鍵情報と自動
演奏情報のいずれか一方をミュートさせることを特徴と
している。
【0011】すなわち上記自動演奏情報に従った楽音の
発生と一緒に、押鍵情報による楽音も発音せしめられる
場合、楽音発生の基となる押鍵情報と自動演奏情報の音
高情報が少なくとも一致する時には、上述のように、両
楽音が位相干渉を起こしてしまい、それによって楽音の
出力が不安定になる。従って、押鍵情報と自動演奏情報
のいずれか一方をミュートさせ、残りの一方を出力させ
ることにより、位相干渉を起こさせないようにしてい
る。
【0012】上記構成において、押鍵情報に複数の押鍵
データが含まれ、そのうち少なくとも1つの押鍵情報と
自動演奏情報とが一致した場合に、一致した押鍵情報か
それに対応する自動演奏情報のいずれか一方をミュート
させれば良い(請求項3)。
【0013】また上記ミュート処理は、それらの情報中
に含まれるベロシティレベルを下げる(例えばベロシテ
ィレベルを1にするなど)ことで行うことができる(請
求項4)。又は、それらの楽音出力レベルを下げる(楽
音出力を遮断することも含む)ことで行うようにしても
良い(請求項5)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1は、本発明の一実施例にかかる
演奏制御装置構成が搭載された電子オルガン100の外
観構成を示す斜視図、図2は該電子オルガンの基本回路
図、図3は本発明の機能ブロックを示すブロック図であ
る。上記電子オルガン100には、押鍵するタイミング
毎に、自動演奏情報として提供される曲データ中の対応
する楽音を、該押鍵データ(押鍵情報)の強弱及びテン
ポに合わせて発音せしめ、該曲データの演奏を進行させ
る鍵盤演奏補助機能が備えられている。
【0015】上記電子オルガン100は、図2に示すよ
うに、システムバス110上に、CPU(Central Proc
essing Unit)111、RAM(Random Access Memor
y)112、ROM(Read Only Memory)113、キー
スキャン回路114aを介して接続された鍵盤部11
4、パネルスキャン回路115aを介して接続されたパ
ネル操作部115、表示制御回路116aを介して接続
された表示部116、FDD制御回路117aを介して
接続されたFDD部117、音源による64チャンネル
同時発音可能な楽音発生回路118、及びDSP効果付
加回路119が、各接続されており、該システムバス1
10を通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受
け渡しがなされる。また前記DSP効果付加回路119
には、リバーブなどの効果付加された楽音をアナログに
変換するD/A変換回路120と、それを増幅する増幅
器及び外部に発音せしめるスピーカなどのサウンドシス
テム121が電気的に接続されている。
【0016】上記CPU111は、前記ROM112の
プログラムメモリ記憶部に記憶されている制御プログラ
ムに従って、本発明構成を含む電子オルガン100の各
部を制御するものであり、また上記プログラムメモリ記
憶部に記憶されたアプリケーションプログラムを実行
し、必要に応じて、RAM112を作業領域として使用
し、さらにROM113に記憶された種々の固定データ
を使用しながらデータ処理を行う構成である。
【0017】上記RAM112は、装置のステータス情
報を記憶したり、CPU111の作業領域として使用さ
れるものである。尚、当該電子オルガン100を制御す
るための各種レジスタやフラグ等は、RAM112に定
義されており、このRAM112は、CPU111によ
り、システムバス110を介してアクセスされる。
【0018】上記ROM113は、上述のように、本電
子オルガン100全体を制御するプログラムを格納して
いる他、CPU111が使用する種々の固定データ(デ
モデータを含む)が記憶されている。尚、該ROM11
3は、後述する曲データ格納部16を構成している(後
述するFDD部117は必要に応じて曲データ格納部1
6として機能することがある)。
【0019】上記鍵盤部114は、電子オルガン100
の鍵盤で構成されており、複数の鍵盤と、これらの押鍵
や離鍵に連動して開閉する鍵盤スイッチからなる。この
鍵盤部114とシステムバス110の間に介在するキー
スキャン回路114aは、鍵盤スイッチの状態を調べ、
そのON/OFFを示す信号から鍵盤タッチの強さ(速
さ)を示すタッチデータを生成すると共に、ON又はO
FF情報とその鍵盤ナンバーを出力するものである。こ
のON/OFF情報及び鍵盤ナンバー、タッチデータ
は、押鍵データ(マニュアルキー)として、システムバ
ス110を介してCPU111に送られる。
【0020】上記鍵盤演奏補助機能では、通常鍵盤部1
14の押鍵操作によって、押鍵するタイミング毎に、該
鍵盤部114からこれらのデータが送出され、後述する
ようにして選択された自動演奏情報の曲データ(メロデ
ィ・伴奏キー)が、後述するテンポ検出部17で検出さ
れたテンポに合わせて読み出されて、楽音として発音せ
しめられ、該曲データの演奏を進行させることになる。
【0021】上記パネル操作部115は、電源スイッ
チ、音色選択スイッチなど各種スイッチ及び曲選択タッ
チパネル、モード選択タッチパネル、ボリューム可変器
などが設けられている。このパネル操作部115とシス
テムバス110の間に介在する前記パネルスキャン回路
115aは、上記パネル操作部115に設けられた各ス
イッチやタッチパネルのセット/リセット状態を調べ、
ON状態になっているパネルスイッチデータを検出して
CPU111に送出するものである。
【0022】上記表示部116は、表示制御回路116
aを介してシステムバス110につながれており、CP
U111からの制御により、上記パネル操作部115の
各種操作状態や、電子オルガン100の動作状態、後述
する曲データ選択読出部15で読み出しが行われる曲の
タイトルなどを表示する構成である。
【0023】上記FDD部117は、本実施例ではフロ
ッピーディスクドライブ(フロッピーは登録商標)で構
成されており、FDD制御回路117aを介してシステ
ムバス110につながれている。必要に応じてCPU1
11からの制御により、FDDに格納された演奏曲の曲
データの読み書きが行われる。もちろんこのようなFD
D構成ではなく、CD−ROMドライブや、種々のカー
ド型記憶装置(フラッシュメモリカード、コンパクトフ
ラッシュカード(コンパクトフラッシュは登録商標)、
SDカード(SDカードは登録商標)、メモリスティッ
ク(登録商標)、MO等)で構成しても良いことは言う
までもない。
【0024】図3は、電子オルガン100において上記
鍵盤演奏補助構成として組み込まれた本発明に係る構成
の機能ブロック図である。この鍵盤演奏補助構成は、同
図に示されるように、キースキャン回路114aから送
出されてくる押鍵データ(マニュアルキー)と曲データ
格納部16から読み出される曲データ(メロディ・伴奏
キー)とのキーデータを比較する比較部10と、両デー
タのゲート制御を行うゲート12a及び12bと、入力
されたこれらのデータを各パート(楽音発生回路118
の所定のチャンネル)に割り当てるキー&トーンアサイ
ナ13と、システム全体の制御を行うシステム制御部1
4と、自動演奏情報である曲データを格納する曲データ
格納部16と、パネル操作部115の曲選択操作により
上記曲データ格納部16から選択された曲データを後述
するテンポ検出部17からのコントロールデータに基づ
き所定の読み出しスピードで読み出し上記比較部10に
送る曲データ選択読出部15と、上記キースキャン回路
114aからの押鍵データから押鍵操作による演奏テン
ポを抽出し、曲データ選択読出部15に送るテンポ検出
部17とを有している。
【0025】上記構成のうち比較部10は、その内部
に、キービットマップレジスタ11a及び11bを、押
鍵データ(マニュアルキー)用と曲データ(メロディ・
伴奏キー)用に夫々有しており、キースキャン回路11
4a及び曲データ格納部16から、各入力されてくる押
鍵データ及び曲データを一時的に格納し、これらのデー
タ中の音高を示すデータ(キーナンバ)が一致していな
いか(SAME KEY)を調べる構成である。上記デ
ータが一致していると判断した場合、後述するシステム
制御部14にセットされた設定によって、後記ゲート1
2a又は12bに指示を出し、押鍵データ又は曲データ
のいずれか一方のゲートを閉じる(他方はスルー状態の
まま)。
【0026】上記ゲート12a及び12bは、通常は共
に押鍵データ及び曲データのゲートを開放するが、上述
のように、比較部10の指示により、押鍵データ及び曲
データの音高データが一致している場合に、どちらか一
方のデータを遮断する(他方のデータはスルーされ
る)。
【0027】上記キー&トーンアサイナ13は、通常の
キーアサイナとほぼ同じ機能を有しているが、押鍵デー
タ又は曲データを楽音発生回路118の所定のチャンネ
ルに割り当てる際に、そのチャンネルで読み出すべき音
色及び音量も、楽音発生回路118に指示する。
【0028】他方上記システム制御部14は、パネル操
作部115のパネル操作情報及び表示部116の表示状
態を、パネルスキャン回路115a及び表示制御回路1
16aを介して制御すると共に、システムとしていずれ
かのモード(マニュアル演奏モード、鍵盤演奏補助モー
ドI、押鍵された音を一緒に出力する鍵盤演奏補助モー
ドII、その他…)を選択し、更に曲の選択に関する指示
を曲データ選択読出部15に送る機能を有している。ま
たパネル操作や曲データ中で指示された音色やボリュー
ム情報を受けてトーン・ボリューム情報としてキー&ト
ーンアサイナ13に供給し、さらにパネル操作で設定さ
れたリバーブパラメータに基づき、上記DSP効果付加
回路119に該パラメータを供給する。
【0029】上記曲データ選択読出部15は、所定のパ
ネル操作によってシステム制御部14から送られてくる
曲選択指示により曲データ格納部16に格納された曲デ
ータを選択すると共に、その曲データを後述するテンポ
検出部17からのデータで指示されたテンポスピードに
て読み出すためのアドレス情報を生成し、曲データ格納
部16に出力する。
【0030】上記テンポ検出部17は、鍵盤部114の
操作(押鍵)間隔に基づき、テンポスピードを検出し、
上記曲データ選択読出部15に対し、曲データを読み出
すスピードのデータを送る。
【0031】以上のような実施例構成では、この電子オ
ルガン100で演奏しようとする者が、パネル操作を
し、最初にモード設定を行う。この際、上記鍵盤演奏補
助モードIが設定され、曲選択、音色設定、ボリューム
設定などがなされると、従来と同様な鍵盤演奏補助処理
がなされ、鍵盤部114の押鍵をトリガーとして、押鍵
するタイミング毎に、選択された自動演奏情報の曲デー
タ(メロディ・伴奏キー)が、上記テンポ検出部17で
検出されたテンポに合わせて、曲データ格納部16から
読み出されて、ゲート12b、キー&トーンアサイナ1
3を介して、楽音発生回路118の夫々のチャンネルか
ら、楽音として発音せしめられ、該曲データの演奏を進
行させることになる。
【0032】他方、上記モード設定で鍵盤演奏補助モー
ドIIが設定されると、鍵盤部114の押鍵操作は、単に
トリガーとして作用するだけでなく、実際の押鍵データ
が上記キービットマップレジスタ11aに一時的に格納
され、ゲート12a、キー&トーンアサイナ13を介し
て、楽音発生回路118の夫々のチャンネルから、楽音
として発音せしめられることになる。
【0033】その際、両キービットマップレジスタ11
a及び11bに格納された押鍵データ及び曲データは、
比較部10において、音高データ(キーナンバ)が比較
され、該データが一致していると判断した場合(SAM
E KEY)、後記ゲート12a又は12bに指示を出
し、本実施例では、曲データのゲートを閉じる(他方は
スルー状態)。但しシステム制御部14における設定に
よって、押鍵データのゲートを閉じる設定とすることも
できる。
【0034】以上のようなモード設定によって、演奏者
の押鍵操作は、鍵盤演奏補助モードの単にトリガーとし
て作用するだけでなく、実際に楽音として発音せしめら
れることになるため、自動演奏情報である曲データに従
って出力された楽音と違う(音高の違う)楽音が出力さ
れた場合、演奏者は、音高のずれた音を感知することに
なる。従ってそのようなずれを感じないように演奏する
ことができれば、鍵盤と音の上記位置関係(出力される
楽音の音高に対応する鍵盤位置)が分かるようになっ
て、最終的にそのような位置関係が正確に把握された状
態で修得されるようになる。
【0035】またこのように曲データに従った楽音の発
生と一緒に、押鍵操作による楽音も発音せしめられる際
に、両押鍵データ及び曲データの音高データが、比較部
10において比較され、これらのデータ(正確には音色
データも)が一致している場合(SAME KEY)
に、ゲート12a(又は12b)において、曲データ
(押鍵データ)のゲートを閉じ、他方をスルーするた
め、両楽音データの出力による位相干渉が防止され、そ
れによって楽音の出力が不安定になることはなくなる。
【0036】尚、本発明の電子楽器は、上述の実施例に
のみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。たとえば、上記実施例構成では、ゲート12a及び
12bにより、一方のデータのゲートを閉じ、他方をス
ルーする構成であるが、このようなゲート構成ではな
く、押鍵データ或いは曲データのベロシティデータを強
制的に1(必ずしも1に限定されないがいずれにしても
ベロシティデータを小さい値に)に設定できる回路を設
け、ミュート処理を行わせるようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜5記載の電子楽器によれば、押鍵された鍵盤の実際の
楽音が同時に出力されることになり、自動演奏情報に従
って出力された楽音と違う(音高の違う)楽音が出力さ
れた場合、押鍵操作を行った者は、ずれた音を感知する
ことになるため、そのようなずれを感じないように演奏
することができるように練習を行えば、出力される楽音
の音高に対応する鍵盤位置(鍵盤と音の位置関係)が分
かるようになり、最終的にそのような位置関係が正確に
把握された状態で修得されるようになるという優れた効
果を奏し得る。
【0038】また請求項2〜5記載の構成によれば、自
動演奏情報に従った楽音の発生と一緒に、押鍵情報によ
る楽音も発音せしめられる際に、押鍵情報タ及び自動演
奏情報の音色・音高データが比較され、これらのデータ
が一致している場合に、押鍵情報と自動演奏情報のいず
れか一方がミュートされ、残りの一方が出力されるた
め、両情報に基づく楽音の出力によって起こる位相干渉
が防止され、それによって楽音の出力が安定することに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる演奏制御装置構成が
搭載された電子オルガン100の外観構成を示す斜視図
である。
【図2】該電子オルガンの基本回路図である。
【図3】本発明の機能ブロックを示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 比較部 11a、11b キービットマップレジスタ 12a、12b ゲート 13 キー&トーンアサイナ 14 システム制御部 15 曲データ選択読出部 16 曲データ格納部 17 テンポ検出部 100 電子オルガン 110 システムバス 111 CPU 112 RAM 113 ROM 114 鍵盤部 114a キースキャン回路 115 パネル操作部 115a パネルスキャン回路 116 表示部 116a 表示制御回路 117 FDD部 117a FDD制御回路 118 楽音発生回路 119 DSP効果付加回路 120 D/A変換回路 121 サウンドシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀幸 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内 Fターム(参考) 5D378 DD02 DD13 HA02 MM24 MM52 MM60 MM65 MM95 XX24 XX25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵するタイミング毎に、自動演奏情報
    中の対応する楽音を発音せしめ、該自動演奏情報の演奏
    を進行させる機能を有する電子楽器において、上記自動
    演奏情報に従った楽音の発生と共に、押鍵情報による楽
    音も発音せしめることを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 押鍵するタイミング毎に、自動演奏情報
    中の対応する楽音を発音せしめ、該自動演奏情報の演奏
    を進行させる機能を有する電子楽器において、上記自動
    演奏情報に従った楽音の発生と一緒に、押鍵情報による
    楽音も発音せしめると共に、楽音発生の基となる押鍵情
    報と自動演奏情報の音高情報が少なくとも一致する場合
    に、該押鍵情報と自動演奏情報のいずれか一方をミュー
    トさせることを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 押鍵情報に複数の押鍵データが含まれ、
    そのうち少なくとも1つの押鍵情報と自動演奏情報とが
    一致した場合に、一致した押鍵情報かそれに対応する自
    動演奏情報のいずれか一方をミュートさせることを特徴
    とする請求項2記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 上記ミュート処理は、それらの情報中に
    含まれるベロシティレベルを下げることで行うことを特
    徴とする請求項2又は3記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 上記ミュート処理は、それらの楽音出力
    レベルを下げることで行うことを特徴とする請求項2又
    は3記載の電子楽器。
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