JP3005915B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3005915B2
JP3005915B2 JP3054598A JP5459891A JP3005915B2 JP 3005915 B2 JP3005915 B2 JP 3005915B2 JP 3054598 A JP3054598 A JP 3054598A JP 5459891 A JP5459891 A JP 5459891A JP 3005915 B2 JP3005915 B2 JP 3005915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽曲データに基づいて
押鍵すべき鍵を指示するガイド機能を備えた電子楽器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガイド機能を備えた電子鍵盤楽器
においては、予め楽曲のメロディーに対応する音高デー
タが記憶されており、ガイドモードが選択されると、前
述した記憶されている音高データが順次読み出されて、
鍵盤の各鍵に対応して設けられたLEDを順次表示動作
させるガイドが実行される。よって、当該メロディーを
演奏する際、押鍵手順が視覚的に表示され、上述したL
EDに従って押鍵を行うことにより、上述の音高データ
に対応するメロディーを容易に演奏することが可能とな
る。このとき、LEDの点灯により指示された鍵と、実
際に押鍵された鍵とが不一致であった場合は、その時点
で上述のガイドが中断され、これにより演奏者は、ガイ
ドの中断により押鍵に誤りがあったことを認識しつつメ
ロディー演奏の練習を行うことができる。
【0003】しかし、初心者にあっては、順次点灯する
LEDに追従して押鍵することが困難であることから、
前記ガイドモードのみでは、あまりにも頻繁にガイドが
中断し、メロディーの演奏練習が不可能となってしま
う。このため、頻繁なガイドの中断を回避すべく、「ワ
ンキープレイ」や「エニキープレイ」と称されるモード
が設定されている。
【0004】上述の「ワンキープレイ」にあっては、鍵
盤とは別に設けられているワンキーボタンが押圧されれ
ば、適正な押鍵がなされたものとみなして、ガイドを進
行させ、一方、「エニキープレイ」にあっては、いずれ
かの鍵が押鍵されれば、LEDにより指示された鍵と押
鍵された鍵及び鍵数が不一致であっても、適正な押鍵と
みなしてガイドを進行させるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、今日のガイド機
能を備えた電子楽器においては、単音のメロディーのみ
ならず、複音を含むメロディーや伴奏を構成する和音等
についてもガイドを行うことが可能なものが出現してい
る。かかる電子楽器において、ガイドを行う際には、当
該複音(和音等)の音高である複数の鍵に対応する複数
のLEDを同時に点灯させ、この同時に点灯した複数の
LEDにより、複音演奏に際して押鍵すべき鍵が指示さ
れる。したがって、複数LEDに対応する複数の鍵が全
て押鍵された場合に、適正な演奏となり、次に押鍵すべ
き鍵がLEDの点灯により指示され、ガイドが進行して
ゆくことになる。
【0006】このとき、初心者にあっては、指示された
複数の鍵を一度に押鍵することは、単数の鍵を押鍵する
メロディー演奏時より一層困難となることから、前述し
た「ワンキープレイ」や「エニキープレイ」を、複音の
ガイドを行う場合においてもそのまま取り入れ、ワンキ
ーボタンが操作され、あるいはいずれかの鍵が押鍵され
れば、複音の対応する複数の鍵が適正に押鍵されたとみ
なし、ガイドを進行させることが考えられる。
【0007】しかし、一度に複数の鍵を押鍵することが
基本動作である複音演奏の練習時において、前記「ワン
キープレイ」や「エニキープレイ」により、単一の押圧
や押鍵を、適正な複音演奏であるとみなしたのでは、前
述の基本動作に対する演奏練習と余りにも掛け離れてし
まい、複音演奏の練習を効果的に行うことができない。
【0008】本発明の課題は、複音演奏の練習を効果的
に行うことを可能にした電子楽器を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の第1の態
様について説明する。記憶手段は、楽曲データを記憶す
る。
【0010】ガイド手段は、記憶手段から順次読み出さ
れた楽曲データに基づいて押鍵すべき鍵を指示する。押
鍵数検出手段は、押鍵された鍵の鍵数を検出する。
【0011】比較手段は、ガイド手段により指示された
押鍵すべき鍵の鍵数と押鍵数検出手段により検出された
押鍵された鍵の鍵数とを比較する。進行制御手段は、比
較手段の比較結果に基づき上述の両鍵数が不一致である
とき、ガイド手段の指示動作の進行を停止させ、一致し
たときガイド手段の指示動作の進行を許容する。
【0012】次に、本発明の第2の態様について説明す
る。記憶手段、ガイド手段は、第1の態様の場合と同様
である。判別手段は、押鍵数検出手段により検出された
鍵数が複数であるか否かを判別する。
【0013】進行制御手段は、判別手段の判別結果に基
づきその鍵数が複数であるときのみガイド手段の指示動
作の進行を許容する。続いて、本発明の第3の態様につ
いて説明する。
【0014】記憶手段、ガイド手段、押鍵数検出手段
は、第1の態様の場合と同様であり、判別手段は、第2
の態様の場合と同様である。進行制御手段は、ガイド手
段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数が1鍵のとき
は、判別手段の判別結果が複数であるときガイド手段の
指示動作の進行を停止させ、判別手段の判別結果が複数
でないときガイド手段の指示動作の進行を許容し、ガイ
ド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数が複数
きは、判別手段の判別結果複数であるときのみガイド
手段の指示動作の進行を許容する。
【0015】最後に、本発明の第4の態様について説明
する。記憶手段、ガイド手段、押鍵数検出手段、比較手
段は、第1の態様の場合と同様である。
【0016】進行制御手段は、ガイド手段により指示さ
れた押鍵すべき鍵の鍵数が1鍵のときは、何れかの鍵が
押鍵されたときガイド手段の指示動作の進行を許容し、
ガイド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数が複数
のときは、比較手段の比較結果に基づき上記の両鍵数が
不一致であるときガイド手段の指示動作の進行を停止さ
せ、一致であるときガイド手段の指示動作の進行を許容
する。
【0017】
【作用】本発明の第1の態様では、ガイド手段により楽
曲データに基づき押鍵すべき鍵が指示される。このとき
演奏者により押鍵された鍵の数が検出され、その検出さ
れた押鍵数とガイド手段により指示された鍵の数とが比
較される。そして、比較された両鍵数が一致しない場合
にはガイド手段の指示動作が停止するが、一致した場合
は引き続き楽曲データに基づくガイド手段の指示動作が
行われる。
【0018】したがって、ガイド手段の指示動作が停止
した場合には、演奏者は自己の押鍵の鍵数に誤りがある
ことを知覚することとなり、ガイド手段の指示動作を継
続させるためには、音高まで一致させる必要はないが、
少なくとも指示された鍵の数と同数の鍵を操作すること
が義務付けられる。
【0019】また、本発明の第2の態様では、ガイド手
段により楽曲データに基づき押鍵すべき鍵が指示され、
このとき、演奏者により押鍵された鍵の数が複数である
か否かが判別される。そして、複数であったときのみ引
き続き楽曲データに基づくガイド手段の指示動作が行わ
れる。
【0020】したがって、ガイド手段の指示動作を続行
させるためには、常に、少なくとも複数の鍵を操作する
ことが義務付けられることとなる。本発明の第3の態様
では、ガイド手段により楽曲データに基づき押鍵すべき
鍵が指示されて、その指示された鍵数が1個である場合
は、演奏者により押鍵された鍵数も1個であったときは
ガイド手段の指示動作が継続されるが、押鍵数が複数で
あったときはガイド手段の指示動作は停止する。そし
て、ガイド手段により指示された鍵数が複数である場合
は、演奏者により押鍵された鍵数も複数であったときの
みガイド手段の指示動作が行われる。
【0021】したがって、ガイド手段の指示動作を続行
させるためには、ガイド鍵数が1個のときは押鍵数も1
個でよいが、ガイド鍵数が複数のときには、少なくとも
複数の鍵を操作することが義務付けられることとなる。
【0022】そして、本発明の第4の態様では、ガイド
手段により楽曲データに基づき押鍵すべき鍵が指示され
て、その指示された鍵数が1個である場合は、演奏者に
より押鍵された鍵数が1個以上あればガイド手段の指示
動作が継続される。そして、ガイド手段で指示された鍵
数が複数であったときは演奏者により押鍵された鍵数が
指示された鍵数と一致したときのみガイド手段の指示動
作が行われる。
【0023】したがって、ガイド手段の指示動作を続行
させるためには、ガイド鍵数が1個のときは押鍵数は1
個以上であればよく他に条件はないが、ガイド鍵数が複
数のときは指示された鍵の数と同数の鍵を操作すること
が義務付けられる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。図1は、本実施例の回路構成図である。同
図において、CPU20は内部ROM21に記憶された
プログラムやRAM22に一時記憶されたデータ、及び
外部のROMパック23に記憶された楽曲データ等に基
づき後述するガイド等に必要な処理等を実行する。
【0025】上述のROMパック23には、図3に示す
ようなフォーマットに従って、楽曲ナンバー1から楽曲
ナンバー15までの、計15の楽曲に対応する楽曲デー
タが予め記憶されている。楽曲データとしては、例え
ば、「C3 ,E3 ,G3 」のように和音を構成する音高
データと、この和音の演奏において必要となる同時押鍵
数(例えば「3」)と、その和音の音長を示す時間デー
タ(例えば「8」)とがアドレスごとに記憶されてい
る。
【0026】スイッチ部24には、図2に示したよう
に、楽器本体25に配設されたパワースイッチ26、ガ
イドスイッチ27、スタートスイッチ33、鍵盤28の
各鍵を操作することによりオンとなる鍵盤スイッチ、あ
るいはボリュームスイッチ等の当該電子楽器を演奏する
に必要な各種スイッチ類が設けられており、そのスイッ
チ部24の操作信号はCPU20に与えられる。また、
鍵盤28には、ROMパック23に記憶された楽曲デー
タの楽曲ナンバー1〜15に対応する、ナンバー1〜1
5までの白鍵29−1〜29−15が設けられている。
【0027】LED群30は、鍵盤28の各鍵に対応し
て配置された複数のLEDからなり、このLEDは上述
した音高データに基づいて、CPU20により点滅及び
点灯駆動される。
【0028】楽音信号発生部31は、CPU20の指示
にしたがって楽音波形信号を生成し、その楽音波形信号
は特に図示していない、増幅器、スピーカ等よりなるサ
ウンドシステム32を介して外部に放音される。
【0029】次に、以上のような構成に基づく本発明の
第1の実施例の動作について、図4に示したフローチャ
ートを用いて説明する。同図において、先ず、上述した
パワースイッチ26をオンにし、かつガイドスイッチ2
7をオンにすることにより、このフローチャートの処理
が開始される。すなわち、始めに曲セレクト及びスター
トの為の入力待ちの状態が形成される(ステップ40
1)。このとき、後述する各レジスタのイニシャライズ
処理もなされる。
【0030】そして、ガイドスイッチ27のオン操作に
引き続いて、ナンバー1〜15の白線29−1〜29−
15のいずれかが押鍵されると、該当するナンバーの楽
曲が選択され、スタートスイッチ33がオンされると選
択された楽曲の楽曲データが取り込まれて(ステップ4
02)、その楽曲のスタート処理がなされる(ステップ
403)。
【0031】次に、その楽曲データに含まれている同時
押鍵数(図3参照)から、演奏者が押鍵すべき鍵の鍵
数、すなわち一度に発音すべき楽音数がレジスタAに格
納される(ステップ404)。
【0032】さらに、楽曲データに含まれる音高データ
がレジスタB1〜BXに格納される(ステップ40
5)。ここでXは、そのときの同時発音数であって、例
えば3音構成の和音を発音させるときには、レジスタB
1〜B3にその和音を構成する音階ナンバー(音高デー
タ)が格納される。
【0033】続いて、LED群30において、レジスタ
B1〜BXに格納された音階ナンバーに対応するLED
が点滅され(ステップ406)、これにより次に押鍵す
べき鍵の指示がなされる。さらに、レジスタB1〜BX
に格納された音階ナンバーに基づく発音タイミングであ
るか否かが時間データに基づいて判別される(ステップ
407)。そして、発音タイミングとなっていれば、L
EDが点滅から点灯に変化される(ステップ408)。
したがって、この点滅から点灯に表示変化されたLED
によって現時点で押鍵すべき複数の鍵が指示され、演奏
者は前記LEDを視認することができる。
【0034】次に、押鍵がなされたか否かが判別され
(ステップ409)、鍵盤28においていずれかの鍵が
押鍵されると、押鍵ありと判別されて、押鍵された鍵の
鍵数がレジスタCに格納される(ステップ410)。
【0035】さらに、「A=C?」の判別、つまりレジ
スタAに格納された押鍵すべき鍵の鍵数と、レジスタC
に格納された演奏者により押鍵された鍵の鍵数が一致す
るか否かが判別される(ステップ411)。
【0036】この判別で一致がない間はステップ409
からステップ411の処理が繰り返される。したがっ
て、押鍵すべき鍵の鍵数と演奏者により押鍵された鍵の
鍵数とが一致しない場合には、LED群30の点滅及び
点灯による指示動作(ガイド)の進行は停止される。ま
た、このとき伴奏パターン等を伴っている演奏の場合
は、さらに加えて、上記指示動作の進行が停止した時点
のパターンが繰り返されるのみで新たなパターンには進
行しないように設定できる。よって、演奏者はLED群
30の指示動作が停止することにより、さらにまた、同
一な伴奏パターンが繰り返されることにより、自己が押
鍵した鍵数に誤りがあることを知覚し得るとともに、L
ED群30の指示動作等を継続させるためには、少なく
とも指示された鍵の数と同数の鍵を操作することが必要
とされる。
【0037】このため、和音の構成音に対応する複数の
鍵を押鍵することが基本動作である和音演奏の練習時に
おいて、その基本動作を実行する演奏練習が励行され、
これにより和音演奏の練習を効果的に行うことが可能と
なる。
【0038】そして、演奏者が押鍵すべき鍵の鍵数と同
一の鍵数を押鍵すると、点灯していたLEDが消灯され
るとともに(ステップ412)、レジスタB1〜BXに
格納された音階ナンバーに基づく発音処理がなされる
(ステップ413)。これにより、楽音信号発生部31
において楽音信号が生成され、この生成された楽音信号
に基づきサウンドシステム32から放音がなされる。し
かる後に、再度ステップ404からの処理、判別がなさ
れることにより、上述したように楽曲データに基づくL
ED群30の指示動作の進行が行われるものである。
【0039】したがって、このように押鍵すべき鍵と、
実際に押鍵された鍵とが、鍵数において一致しさえすれ
ば、両者の音高が不一致であっても、順次読み出される
楽曲データに基づき、LEDの点滅及び点灯によるガイ
ドの続行がなされることとなる。このため、初心者であ
っても、頻繁にガイドを停止させることなく、該ガイド
を続行させて、円滑に演奏練習を行うことが可能とな
る。
【0040】なお、上記第1の実施例においては、ステ
ップ411で「A=C?」を判別することにより、押鍵
すべき鍵の鍵数と押鍵された鍵の鍵数とが一致した場合
に、LED群30による指示動作、すなわちガイドを続
行させるようにしている。この「A=C?」を判別する
代りに、単にレジスタCに格納された鍵情報により、押
鍵された鍵が複数であるか否かを判別し、複数であった
場合は、それが指示された鍵の鍵数と不一致であっても
ガイドを続行させるように構成することもできる。
【0041】これを、第2の実施例として、図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。同図のフローチャートに
おいてステップ401から番号順にステップ410ま
で、及びステップ412、413は、図4に示した第1
実施例と同一の動作であるので詳細な説明は省略し、動
作が図4の場合と異なる部分についてのみ説明する。図
5の第2実施例では、図4のステップ411の代りに、
ステップ411´の「C≧2?」の処理が行われる。す
なわち押鍵された鍵の鍵数が複数であるか否かが判別さ
れる。この判別で複数でなければステップ409の押鍵
操作の検出処理に戻るが、複数であれば上述したステッ
プ412、413の処理に進むものである。
【0042】このような構成によっても、本発明の目的
とする複数の鍵を押鍵する基本動作を励行させつつ一層
円滑に和音演奏の練習を行うということが可能となる。
また、上記の「C≧2?」の判別のように、指示された
鍵が1個の場合にも複数の押鍵を強要することをせず
に、押鍵指示が1個の場合には、実際に押鍵すべき鍵の
数も1個とし、押鍵指示が複数の鍵のときのみ、実際に
押鍵すべき鍵の数も複数が要求されるというように構成
してもよい。
【0043】これを、第3の実施例として、図6のフロ
ーチャートを用いて説明する。同図のフローチャートに
おいても、ステップ401〜410及びステップ41
2、413は、図4に示した第1実施例と同一の動作で
あるので、詳細な説明は省略する。図6の第3実施例に
おいては、図4のステップ411、又は図5のステップ
411´に代えて、3つの判別処理が行われる。すなわ
ち、先ず「A=1?」が判別され、指示された押鍵鍵数
が1個であるか否かが判別される(ステップ411−
1)。ここで、指示された押鍵鍵数が1個であれば、次
に、「C=1?」すなわち実際に押鍵された鍵数も1個
であるか否かが判別される(ステップ411−2)。押
鍵された鍵数が1個であればステップ412、413の
処理に進むが、1個でなければステップ409の処理に
戻る。このように、指示された押鍵鍵数が1個のとき
は、実際の押鍵鍵数も1個であるとき、その押鍵操作が
適正であるとしてLED30の指示動作が続行される。
一方、上記ステップ411−1で「A=1」でなけれ
ば、すなわち指示された押鍵鍵数が複数であるときは、
「C≧2?」が判別される(ステップ411−3)。こ
のように、指示された押鍵鍵数が複数のときのみ、実際
の押鍵鍵数も複数であるか否かが判別される。ここで、
押鍵鍵数が複数であればステップ412、413の処理
に進み、複数でなければステップ409の処理に戻る。
【0044】これにより、指示された押鍵鍵数が1個の
場合と複数の場合とに分別し、これに対応して押鍵すべ
き鍵の数も1個もしくは複数とする。このように、例え
音高が一致しなくても、指示に合わせて押鍵する鍵数だ
けは単数、複数を区別して、LED30に指示される押
鍵すべき鍵数に調和させることにより、単数、複数の押
鍵操作が混在する実際の演奏のなかで、上述した複数の
鍵を押鍵するという基本動作の、複数の押鍵タイミング
を練習することが可能となる。
【0045】さらにまた、指示された鍵が1個の場合に
は押鍵すべき鍵の鍵数は任意とし、一方、指示された鍵
の鍵数が複数のときは、押鍵すべき鍵の鍵数を上記のよ
うに単に複数の押鍵操作で適正とせず、指示された鍵の
鍵数と一致したときのみ適正な押鍵操作であると判断す
るように構成することもできる。
【0046】これを、第4の実施例として、図7のフロ
ーチャートを用いて説明する。同図のフローチャートに
おいても、ステップ401〜410及びステップ41
2、413は、図4に示した第1実施例と同一の処理で
あるので、詳細な説明は省略する。図7の第4実施例に
おいては、図4のステップ411、図5のステップ41
1´、図6のステップ411−1、411−2及び41
1−3に代りに、2つの判別処理が行われる。すなわ
ち、先ずここでも「A=1?」が判別され、指示された
押鍵鍵数が1個であるか否かが判別されるが(ステップ
411−1´)、この判別で、指示された押鍵鍵数が1
個となっていれば、ただちにステップ412、413の
処理に進む。これにより、指示された押鍵鍵数が1個の
ときは、実際に押鍵された押鍵鍵数の判断は行われず、
LED30による指示動作が続行される。上記ステップ
411−1´で、「A=1」でなければ、すなわち指示
された押鍵鍵数が複数であるときは、今度は「A=C
?」が判別される(ステップ411−2´)。このよう
に、指示された押鍵鍵数が複数のときには、実際押鍵さ
れた鍵数が指示された鍵数と一致するか否かが判別され
る。ここで、押鍵された鍵数が指示された鍵数と一致す
ればステップ412、413の処理に進むが、一致しな
ければステップ409の押鍵検出処理に戻る。
【0047】これにより、指示された押鍵鍵数が1個の
場合と複数の場合とに分別し、押鍵すべき鍵の数が1個
のときは押鍵数を任意として押鍵操作を緩和し、押鍵す
べき鍵の数が複数のときは押鍵数が指示された鍵の数と
一致したときのみ適正な押鍵操作とする。このように押
鍵すべき鍵の鍵数が複数のときのみ押鍵操作の条件を実
際の押鍵操作に近づけるようにして、一層有効な和音演
奏の練習を行うことが可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、ガイド手
段により指示された押鍵すべき鍵の数と、実際に押鍵さ
れた鍵の数とが不一致であるとき、ガイド手段の指示動
作の進行を停止させ、一致したときガイド手段の指示動
作の進行を許容するようにした。したがって、演奏者は
ガイド手段の指示動作が停止することにより、自己の押
鍵の鍵数に誤りがあることを知覚することができるとと
もに、ガイド手段の指示動作を継続させるためには、少
なくとも指示された鍵の数と同数の鍵を操作することが
必要となる。このため、複音に対応する複数の鍵を押鍵
することが基本動作である例えば和音演奏の練習時にお
いては、おのずからこの複数の鍵を押鍵するという演奏
操作が要求されることとなり、これにより、複音演奏の
基本動作に対する練習を効果的に行うことが可能とな
る。
【0049】また、本発明の第2の態様によれば、押鍵
された鍵数が複数であるときのみ、ガイド手段の指示動
作の進行を許容するようにしたことから、押鍵された鍵
の鍵数に誤りがあっても、複数の鍵に対する押鍵があれ
ば、ガイド手段の指示動作を進行させることができる。
したがって、この場合も、複数の鍵を押鍵するという基
本動作を励行させつつ、複音演奏の練習をより円滑に行
うことが可能となるものである。
【0050】さらに、本発明の第3の態様によれば、指
示された押鍵鍵数が1個の場合は、押鍵された鍵も1個
のときのみガイド手段の指示動作を進行させ、また、指
示された押鍵鍵数が複数の場合は、押鍵された鍵が複数
でさえあればガイド手段の指示動作を進行させるように
した。したがって、指示された押鍵数が1個の演奏では
1個の鍵しか押鍵できず、指示された押鍵数が複数のと
きには少なくとも複数(2個以上)の鍵を押鍵する必要
があるので、単数、複数の鍵操作が混在する演奏のなか
で、複数の鍵を押鍵するという基本動作に移行する押鍵
タイミングの効果的な練習が可能となる。
【0051】さらにまた、本発明の第4の態様によれ
ば、指示された鍵が1個の場合には押鍵すべき鍵の鍵数
は任意でよく、一方、指示された鍵の鍵数が複数のとき
のみ、押鍵された鍵の鍵数が指示された鍵数と一致した
とき、ガイド手段の指示動作を進行させるようにした。
したがって、ガイド手段の指示動作を進行させるために
は、指示された鍵数が複数のときはその指示されたもの
と同じ数の鍵を押鍵しなければならないので、複数の鍵
を押鍵する基本動作に対して、より現実に近い練習を行
うことが可能となる。
【0052】このように、複音演奏の押鍵操作に対し
て、難易度の異なる種々な押鍵操作の方法を設定できる
ので、演奏者の演奏技術の進行程度に合わせて、より効
果的な演奏練習を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の回路構成図である。
【図2】本実施例に係わる楽器本体の外観図である。
【図3】ROMパックに格納されている楽曲データであ
る。
【図4】第1実施例のフローチャートである。
【図5】第2実施例のフローチャートである。
【図6】第3実施例のフローチャートである。
【図7】第4実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
20 CPU 21 内部ROM 22 RAM 23 ROMパック 24 スイッチ部 25 楽器本体 26 電源スイッチ 27 ガイドスイッチ 28 鍵盤 29−1〜29−15 鍵 30 LED群 31 楽音信号発生部 32 サウンドシステム 33 スタートスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/36 - 1/42 G09B 15/00 - 15/04 G10G 1/00 - 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲データが記憶された記憶手段と、 該記憶手段から順次読み出された前記楽曲データに基づ
    いて押鍵すべき鍵を指示するガイド手段と、 押鍵された鍵の鍵数を検出する押鍵数検出手段と、 前記ガイド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数と
    前記押鍵数検出手段により検出された押鍵された鍵の鍵
    数とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に基づき、前記両鍵数が不一致で
    あるとき前記ガイド手段の指示動作の進行を停止させ、
    一致したとき前記ガイド手段の指示動作の進行を許容す
    る進行制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 楽曲データが記憶された記憶手段と、 該記憶手段から順次読み出された前記楽曲データに基づ
    いて押鍵すべき鍵を指示するガイド手段と、 押鍵された鍵の鍵数を検出する押鍵数検出手段と、 該押鍵数検出手段により検出された前記鍵数が複数であ
    るか否かを判別する判別手段と、 該判別手段の判別結果に基づき、前記鍵数が複数である
    ときのみ前記ガイド手段の指示動作の進行を許容する進
    行制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 楽曲データが記憶された記憶手段と、 該記憶手段から順次読み出された前記楽曲データに基づ
    いて押鍵すべき鍵を指示するガイド手段と、 押鍵された鍵の鍵数を検出する押鍵数検出手段と、 押鍵数検出手段により検出された押鍵された鍵の鍵数
    が複数であるか否かを判別する判別手段と、 前記ガイド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数が
    1鍵のときは、前記判別手段の判別結果が複数であると
    き前記ガイド手段の指示動作の進行を停止させ、前記判
    別手段の判別結果が複数でないとき前記ガイド手段の指
    示動作の進行を許容し、前記ガイド手段により指示され
    た押鍵すべき鍵の鍵数が複数ときは、前記判別手段の
    判別結果複数であるときのみ前記ガイド手段の指示動
    作の進行を許容する進行制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  4. 【請求項4】 楽曲データが記憶された記憶手段と、 該記憶手段から順次読み出された前記楽曲データに基づ
    いて押鍵すべき鍵を指示するガイド手段と、 押鍵された鍵の鍵数を検出する押鍵数検出手段と、 前記ガイド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数と
    前記押鍵数検出手段により検出された押鍵された鍵の鍵
    数とを比較する比較手段と、 前記ガイド手段により指示された押鍵すべき鍵の鍵数が
    1鍵のときは、何れかの鍵が押鍵されたとき前記ガイド
    手段の指示動作の進行を許容し、前記ガイド手段により
    指示された押鍵すべき鍵の鍵数が複数のときは、前記比
    較手段の比較結果に基づき前記両鍵数が不一致であると
    き前記ガイド手段の指示動作の進行を停止させ、一致
    あるとき前記ガイド手段の指示動作の進行を許容する進
    行制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
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