JP2006251821A - 演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラム - Google Patents

演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 楽譜の音符を認識し易くするとともに、演奏操作すべき演奏操作子の指示と楽譜との対応関係を簡単に認識できるようにする。
【解決手段】 電子楽器は、複数の鍵からなる鍵盤11、各鍵に対応した押鍵指示ランプ12、カラー表示器13を備えている。この電子楽器に内蔵されたマイクロコンピュータは、RAMなどのメモリに記憶した演奏データを時間経過に従って順次読み出し、同演奏データに従って押鍵指示ランプ12を点灯して押鍵指示する。また、同コンピュータは、演奏データを用いてカラー表示器13に楽譜を表示する。この押鍵指示及び楽譜表示においては、演奏データに含まれるノート番号を用いて、カラー表示器13における表示楽譜の音符の色と、押鍵指示ランプ12の点灯色とを、音名ごとに異なる同一色に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、幹音及び派生音を含みかつ複数のオクターブに渡って音名を表すノート番号を含み一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて、演奏を支援する演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラムに関する。
従来から、下記特許文献1に示されているように、「ド」は赤色、「レ」はレモン色、「ミ」は緑色というように、鍵盤の各鍵の幅分だけ各音名ごとに色分けした色分け板を鍵盤に並べて配置するとともに、音符の色を前記と同様に各音名ごとに色分けして印刷した楽譜を用意して、楽譜の音符の色を見ながら同一色の鍵を演奏するようにした音楽教習具は知られている。
実公昭29−8926号公報
一方、近年においては、電子楽器や、パーソナルコンピュータなどに適用される楽譜表示装置においては、一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて、同楽曲データに対応した楽譜を表示器にて表示することも行われている。
上記前者の従来技術は、子供、初心者などにとって、音符の位置を理解し易くて有効なものであるが、音名ごとに音符の色を異ならせて印刷した楽譜を種々の楽曲に対して準備するには手間がかかるし、そのような楽譜は製造コストが高くなって現実的ではない。
また、後者の従来技術においては、表示器は単色(白・黒)で楽譜を表示しており、子供、初心者にとっては音符の位置を判読し難いという問題がある。また、この従来技術において、楽曲データ中に音符の表示色情報を含ませることも考えられるが、この場合には表示色情報を各音符ごとに設ける必要があり、楽曲データが多くなり、また特別の楽曲データを用意しなければならないので、好ましくない。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、鍵盤などの演奏操作子の演奏操作を前記楽譜表示の音符の色に合わせて指示することにより、教習効果に優れた演奏支援装置、演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、幹音及び派生音を含みかつ複数のオクターブに渡って音名を表すノート番号を含み一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて演奏を支援する演奏支援装置において、複数の音名にそれぞれ対応して設けられていて演奏操作により同複数の音名にそれぞれ対応した複数の楽音の発生を指示するための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏操作子にそれぞれ対応して設けられて演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示する複数の演奏指示器と、前記楽曲データに基づいて前記複数の演奏指示器を制御して演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示させる演奏指示制御手段と、少なくとも楽譜を表示し得るカラー表示器と、前記楽曲データに基づいて前記カラー表示器を制御し、同楽曲データに対応した楽譜を同カラー表示器に表示させるとともに、同カラー表示器にて表示される音符の色を、前記一連の音符データに含まれるノート番号により、前記演奏指示器における音名と色との関係に合わせた色に指定する楽譜表示制御手段とを備えたことにある。
前記のように構成した本発明の構成上の特徴においては、演奏指示制御手段が、楽曲データに基づいて演奏指示器を制御し、同演奏指示器が演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示する。一方、楽譜表示制御手段は、楽曲データに基づいてカラー表示器を制御し、同楽曲データに対応した楽譜を同カラー表示器に表示させるとともに、同カラー表示器にて表示される音符の色を、一連の音符データに含まれるノート番号により、演奏指示器における音名と色との関係に合わせた色に指定する。したがって、演奏指示器による演奏操作されるべき演奏操作子の少なくとも幹音に対応した音名ごとの指示色と、カラー表示器にて表示される楽譜の少なくとも幹音に対応した音名ごとの音符の色とが一致する。
これにより、演奏指示に従って演奏練習をする者は、演奏操作子と楽譜との対応付けを簡単に行えるので、教習効果が向上する。また、通常の楽曲データは必ずノート番号を含むものであるので、特別の楽曲データを用意することもなく、また楽曲データの量を増大させることもなく、各音符を認識し易い楽譜表示を簡単に実現できる。
本発明の他の構成上の特徴は、さらに、前記演奏指示器による演奏操作子の指示される色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係、及び前記カラー表示器にて表示される音符の色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係を変更可能とする色変更手段を備えたことにある。
前記のように構成した本発明の他の構成上の特徴においては、色変更手段により、演奏指示器による演奏操作子の指示される色と少なくとも幹音に対応した音名との関係、及びカラー表示器にて表示される音符の色と少なくとも幹音に対応した音名との関係が変更可能とされる。これによれば、特定の色を判別し難い色弱者でも、判別し易い色を各音符に割り当てることができて便利となる。
さらに、本発明の他の構成上の特徴は、前記演奏支援装置と同様な機能を達成する演奏支援方法及び同方法をコンピュータで実現させる演奏支援プログラムにもある。これによっても、前記と同様な機能が達成されて、前記と同様な効果を期待できる。
以下、本発明の一実施形態に係り、本発明の演奏支援装置を適用した電子楽器を図面を用いて説明する。
この電子楽器は、図1に上面概観を示すように、手前位置にて横方向に配列され、C0,C0#,D0・・C1,C1#,D1・・などの各音名にそれぞれ対応した複数オクターブにわたる演奏操作子としての複数の白鍵及び黒鍵からなる鍵盤11を備えている。鍵盤11の後方には、各鍵に対応した演奏指示器としての複数の押鍵指示ランプ12が配置されている。各押鍵指示ランプ12は、図2に詳細に示すように、赤色、青色及び緑色の光をそれぞれ発光する3個の発光素子12a,12b,12cをそれぞれ内蔵しており、各発光素子12a,12b,12cの輝度の組み合わせにより種々色で発光可能である。少なくとも、赤色、黄色、緑色、オレンジ色、青色、紫色及び白色からなる7色で発光可能である。
これらの鍵盤11及び押鍵指示ランプ12の後方には操作パネルが設けられている。操作パネル上には、その中央位置にてカラー表示器13が配置され、その両側にて一対のスピーカ14,14が配置され、カラー表示器13と一対のスピーカ14,14の各間の位置にて操作子スイッチ群15,15が配置されている。カラー表示器13は、カラー液晶ディスプレイ装置によって構成されており、楽譜を表示可能であるとともに、各種情報を文字又は数字表示するものである。スピーカ14は、楽音、音声などを発音するものである。操作子スイッチ群15は、それらの操作により発生楽音の音色、音量などを指定したり、カラー表示器13の表示内容を指示したり、自動演奏のスタート及びストップを指示したりする各種スイッチからなる。
次に、この電子楽器の回路構成について、図3を用いて説明する。この電子楽器は、バス20にそれぞれ接続されてマイクロコンピュータ本体部を構成するCPU21、タイマ22、ROM23、RAM24を備えている。また、バス20には、このマイクロコンピュータ本体部に付属する装置として、記憶装置25が接続されている。記憶装置25は、この電子楽器に予め組み込まれているハードディスクHD、同電子楽器に装着可能なコンパクトディスクCD、ミニディスクMD、フレキシブルディスクFDなどの種々の記録媒体と、同各記録媒体に対するドライブユニットを含むものであり、大量のデータ及びプログラムを記憶及び読み出し可能にしている。
本実施形態の場合、ハードディスクHDには、図4〜7のプログラムと、同プログラムの実行時に利用される色テーブル及び楽曲データとが記憶されている。これらのプログラム、色テーブル及び楽曲データは、コンパクトディスクCD、ミニディスクMD、フレキシブルディスクFDからハードディスクHDに供給されたり、後述する外部機器42又は通信ネットワーク43を介した外部からハードディスクHDに供給されるものである。
色テーブルは各音名C〜Bに対して異なる色を対応付けるもので、詳しくは後述する。楽曲データは、図8に示すように、楽曲名を表す楽曲名データ及び楽曲の調を表す調データと、初期に発生される楽音の音色、初期の楽曲の再生テンポなどを決定する初期データと、楽曲の進行にしたがった楽器の演奏操作を表す演奏イベントデータ及び前記各演奏の時間間隔を表す相対時間データを対にした演奏データと、楽曲の終了を示すエンドデータとからなる。演奏イベントデータには、演奏音を表すノートイベントデータの他に、前記音色、再生テンポの変更を表す音色データ、テンポデータなどを含まれるが、ここでは本件に直接関係するノートイベントデータについてのみ詳細に説明する。
ノートイベントデータは、C0,C0#,D0・・C1,C1#,D1・・などの各音名を表すノート番号NNと、各音の押鍵時間を表すゲートタイムと、各音の発音音量(押鍵の強さ)を表すベロシティとによって構成されている。また、このノートイベントデータの後続の相対時間データに関しては、演奏イベントデータに対応した相対時間データが、ノート番号NNによって表された音の音符長を表しているので、同相対時間データを今後デュレーションデータとも言う。そして、これらのノートイベントデータ及びデュレーションデータが、本件の音符データに対応する。なお、一曲分の楽曲データ中には、右手パート(メロディパート)に関する演奏データと、左手パート(伴奏パート)に関する演奏データが含まれている。
ふたたび、図3の説明に戻ると、この電子楽器は、バス20に接続された押鍵検出回路31、点灯制御回路32、表示制御回路33及び操作子検出回路34を備えている。押鍵検出回路31は、鍵盤11における各鍵の押離鍵を検出して、同押離鍵を表す押離鍵情報をCPU21に出力する。点灯制御回路32は、CPU21からの押鍵指示情報に従って、押鍵指示ランプ12の点灯および点灯色を制御する。表示制御回路33は、CPU21からの指示情報に従って、カラー表示器13における表示状態を制御する。操作子検出回路34は、操作子スイッチ群15の操作を検出して、同操作を表す操作子情報をCPU21に出力する。
また、バス20には、音源回路35及び通信インターフェース41も接続されている。音源回路31は、CPU21からの演奏情報(ノート番号NN、キーオン信号、キーオフ信号、ゲートタイム、ベロシティ、音色データなど)に基づいて楽音信号を形成して、同楽音信号をサウンドシステム36に出力する。サウンドシステム36は、前述したスピーカ14,14のほかに、効果回路、アンプなどを含んでいて、音源回路35からの楽音信号に音楽的効果を付加して同楽音信号に対応した楽音を発音する。通信インターフェース41は、他の電子楽器、パーソナルコンピュータなどの外部機器42に接続可能となっていて、この電子楽器が外部機器42と各種プログラム及びデータを交信可能となっている。また、通信インターフェース41は、通信ネットワーク43を介して外部と接続可能となっていて、この電子楽器が外部と各種プログラム及びデータを交信可能となっている。
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。まず、ユーザは、電子楽器の電源スイッチ(図示しない)を投入し、演奏支援動作を行わせるために操作子スイッチ群15を操作する。これにより、CPU21は、ROM23に記憶された図示しないプログラムの実行により、記憶装置25のハードディスクHDに記憶されている図4の演奏支援プログラム(図5〜図7のサブルーチンを含む)及び同プログラムの実行時に利用される色テーブルを読み出してRAM24に記憶させ、同RAM24に記憶された演奏支援プログラムを起動する。なお、演奏支援プログラムがハードディスクHDに記憶されていない場合には、コンパクトディスクCD、ミニディスクMD、フレキシブルディスクFDなどに記憶されている演奏支援プログラムをハードディスクHDに記憶させた後、又は外部機器42又は通信ネットワーク43を介した外部から前記演奏支援プログラムをハードディスクHDにダウンロードした後、前記演奏支援プログラムをRAM24に転送して起動する。
この演奏支援プログラムの実行は、図4のステップS10にて開始され、ステップS12に初期設定処理を実行する。この初期設定処理においては、バス20に接続されている各種回路に対する初期設定処理を行うとともに、プログラムの実行時に使用される各種変数を初期値に設定する。この初期設定処理後、後述するステップS14のモード設定処理ルーチン、ステップS16の楽譜表示処理ルーチン、ステップS18の演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチン、及びステップS20のその他の処理を繰り返し実行する。その他の処理においては、操作子スイッチ群15の操作に応じて鍵盤11による演奏音の音色、発生楽音の音量などに関する処理を行ったり、電子楽器を本発明に係る演奏支援以外の動作をさせるための処理などを行う。
ステップS14のモード設定処理ルーチンは、演奏支援動作における各種モードを設定するもので、その実行は、図5のステップS100にて開始される。この実行開始後、ステップS102にて対象となる楽曲を選択する。この選択においては、CPU21が、記憶装置25のハードディスクHDに記憶されている複数の楽曲データ中の各楽曲名データを読み出して、同楽曲名データに基づいてカラー表示器13に複数の楽曲名を表示する。そして、ユーザが、表示されている複数の楽曲名の中から一つの楽曲を操作子スイッチ群15を操作することにより選択する。これにより、選択された楽曲の楽曲データが、RAM24に転送記憶される。また、ユーザが所望とする楽曲に関する楽曲データがハードディスクHDに記憶されていない場合には、他の楽曲データを記憶したコンパクトディスクCD、ミニディスクMD、フレキシブルディスクFDから所望の楽曲に関する楽曲データをRAM24に読み込んだり、通信ネットワーク43を介して外部から所望の楽曲に関する楽曲データをRAM24に読み込んだりしてもよい。ただし、この場合には、楽曲データの繰り返し利用を実現するために、RAM24に書き込んだ楽曲データをハードディスクHDにも書き込んでおくとよい。
次に、ステップS104にて、カラー表示器13にて表示される質問に沿ったユーザによる操作子スイッチ群15の操作に応じて、楽譜表示に関する表示フラグSC、カラーフラグCR及びサイズフラグSZを“1”又は“0”に設定する。表示フラグSCは、“1”により楽譜を表示することを表し、“0”により楽譜を表示しないことを表す。カラーフラグCRは、“1”により楽譜をカラーで表示することを表し、“0”により楽譜を単色(白・黒)表示することを表す。サイズフラグSZは、“1”により楽譜を大きく表示(例えば、2小節2段を表示)することを表し、“0”により楽譜を小さく表示(例えば、4小節4段を表示)することを表す。
次に、ステップS106にて、カラー表示器13にて表示される質問に沿ったユーザによる操作子スイッチ群15の操作に応じて、演奏ガイド(押鍵指示)に関するガイドフラグPG、右手フラグRH及び左手フラグLHを“1”又は“0”に設定する。ガイドフラグPGは、“1”により演奏ガイドを行うことを表し、“0”により演奏ガイドを行わないことを表す。右手フラグRHは、“1”により右手パート(メロディパート)の演奏ガイドを行うことを表し、“0”により右手パートの演奏ガイドを行わないことを表す。左手フラグLHは、“1”により左手パート(伴奏パート)の演奏ガイドを行うことを表し、“0”により左手パートの演奏ガイドを行わないことを表す。
次に、ステップS108にて、カラー表示器13にて表示される質問に対するユーザによる操作子スイッチ群15の操作に応じて、自動演奏に関する自動演奏フラグAPを“1”又は“0”に設定する。自動演奏フラグAPは、“1”により自動演奏を行うことを表し、“0”により自動演奏を行わないことを表す。前記ステップS108の処理後、ステップS110にてカラー表示器13による表示に従ったユーザによる操作子スイッチ群15の操作に応じて、自動演奏のテンポが設定される。次に、ステップS112にて、自動演奏のスタートスイッチ及びストップスイッチを含む操作子スイッチ群15の操作を検出する。
前記ステップS112の処理後、ステップS114にて作動フラグRUNが“0”であるかを判定する。この作動フラグRUNは、“0”により自動演奏の停止状態を表し、“1”により自動演奏の作動状態を表す。自動演奏が停止状態にあって作動フラグRUNが“0”に設定されていれば、ステップS114にて「YES」と判定し、ステップS116にて前記ステップS112の処理によってスタートスイッチのオン操作が検出されているかを判定する。ステップS112の処理によってスタートスイッチのオン操作が検出されていなければ、ステップS116にて「NO」と判定して、ステップS128にてこのモード設定処理ルーチンの実行を終了する。
これに対して、ステップS112の処理によってスタートスイッチのオン操作が検出されていると、ステップS116にて「YES」と判定して、ステップS118にて作動フラグRUNを“1”に設定する。このステップS118の処理後、表示フラグSCが“1”であることを条件に、ステップS120にて「YES」と判定し、ステップS122の初期楽譜の表示処理を実行して、ステップS128にてこのモード設定処理ルーチンの実行を終了する。しかし、表示フラグSCが“0”であれば、ステップS120にて「NO」と判定して、ステップS122の初期楽譜の表示処理を実行しないで、ステップS128にてこのモード設定処理ルーチンの実行を終了する。
ステップS122の初期楽譜の表示処理においては、RAM24から、楽曲名データ、調データ、再生テンポなどを読み出すとともに、曲の頭から前記設定されたサイズフラグSZに対応した量の演奏データを読み出す。この演奏データの量とは、例えば、サイズフラグSZが“1”ならば曲の頭から2小節2段分(4小節分)の演奏データであり、サイズフラグSZが“0”ならば曲の頭から4小節4段分(16小節分)の演奏データである。そして、これらのRAM24から読み出したデータを、サイズフラグSZ及びカラーフラグCRに従って画像情報に変換して、同画像情報を表示制御回路33に出力する。表示制御回路33は、この画像情報によりカラー表示器13を制御して、同表示器13上に初期楽譜を表示する(図9参照)。
この場合、サイズフラグSZが“1”であれば、少ない音符が大きく(2小節2段)表示されるような画像情報に変換され、カラー表示器13にて楽譜が大きく表示される。サイズフラグSZが“0”であれば、多くの音符が小さく(4小節4段)表示されるような画像情報に変換され、カラー表示器13にて楽譜が小さく表示される。また、カラーフラグCRが“0”であれば、単色の楽譜を表す画像情報に変換され、カラー表示器13にて楽譜が単色(白・黒)で表示される。カラーフラグCRが“1”であれば、前記単色の楽譜を表す画像情報にカラー情報が付加され、カラー表示器13にて楽譜がカラーで表示される。そして、最後に、カーソルXを楽譜の先頭に表示する。
この楽譜を表す画像情報に対するカラー情報の付加においては、前述したプログラムとともに記憶装置25のハードディスクHDから転送された色テーブルが参照されて、演奏データのノート番号NN(ノートイベント)に基づいて、各音符の表示位置を表す画像情報中に音名ごとに異なる色を示すカラー情報が付加される。
ここで、ノート番号NNと色テーブルについて一例を上げて説明しておく。ノート番号NNの割り当てに関しては、例えば、低音から高音に向かう各音名C0,C0#,D0・・・C1,C1#,D1・・に対して、「0」から「1」ずつ順に大きくなる整数0,1,2・・・12,13,14・・がノート番号NNとして割り当てられている。したがって、各音名のノート番号NNを正の整数k(k=1,2,3・・)で除算した余りは、平均率音階の12個の各音名C,C#,D・・・Bに対して0,1,2・・・11のようになり、オクターブが異なっても変わらない。この余りの数値と色との対応関係を定めることにより、色テーブルは、長音階又は短音階の7個の各音名C,D・・Bに対して赤色、黄色・・白からなる7色を割り当てたものである(下記表1の太線枠内参照)。なお、下記表1においては、前記余り及び色に加えて、長音階又は短音階の7個の各音名及びノート番号NNも併せて示している。
Figure 2006251821
したがって、前記カラー情報の付加においては、各音符に対応した演奏データ中のノート番号NNを正の整数kで除算した余りを求め、色テーブルを参照して前記求めた余りに対応した色を表す色データを導出する。そして、導出した色データ(各音符の音名に対応)を各音符の位置を示す画像情報に付加して、同色データの付加された画像情報を表示制御回路33に出力する。したがって、カラー表示器13にて表示される楽譜においては、各音符がその音名(長音階又は短音階の7個の音名のいずれか)に対応した色で表示されるようになる。
なお、前記説明では、前記7音名すなわち幹音についてのみ異なる色を割り当てたが、この演奏支援装置を利用する者は、子供、初心者などであって、演奏に利用される楽曲も単純であるので、前記幹音に対する色の割り当てで通常は十分である。しかしながら、前記7音名よりも半音高い又は半音低い音名すなわち派生音が登場した場合には、これらの派生音を全て前記7音名(幹音)に対して半音高い音名として扱う。例えば、音名Dよりも半音低い音名は音名C#として扱い、音名Dよりも半音高い音名は音名D#として扱うことにしている。そして、これらの「#」の付された前記7音名以外の音名C#,D#・・A#に関しては、半音だけ低い音名C,D・・Aと同一の色を割り当て、楽譜上の音符を前記割り当てた色で表示するとともに、同音符に「#」の符号を付けて表示する。
また、前記ステップS114の判定処理において、「NO」すなわち作動フラグRUNが“0”でないと判定された場合には、ステップ124にて、前記ステップS112の処理によってストップスイッチのオン操作が検出されているかを判定する。ストップスイッチのオン操作が検出されていなければ、ステップ124にて「NO」と判定して、ステップ128にてこのモード設定処理ルーチンの実行を終了する。これに対して、ストップスイッチのオン操作が検出されていれば、ステップ124にて「YES」と判定して、ステップ126にて作動フラグRUNを“0”に変更した後、ステップ128にてこのモード設定処理ルーチンの実行を終了する。
次に、図4のステップS16の楽譜表示処理ルーチンについて説明する。この楽譜表示処理ルーチンは、楽曲データの読み出しに対応した時間経過に従って楽譜表示を更新していくもので、その実行は、図6のステップS200にて開始される。この実行開始後、ステップS202にて作動フラグRUNが“1”であるかを判定する。自動演奏が作動状態になくて作動フラグRUNが“0”であれば、ステップS202にて「NO」と判定して、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。
一方、作動フラグRUNが“1”に設定されていれば、ステップS202にて「YES」と判定して、ステップS204にて表示フラグSCが“1”であるかを判定する。表示フラグSCが“0”であれば、同ステップS204にて「NO」と判定して、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。これに対して、表示フラグSCが“1”であれば、ステップS204にて「YES」と判定し、ステップS206にて前回の楽譜表示処理ルーチンの実行から所定時間が経過したかを判定する。このステップS206の判定処理は、タイマ22との協働によって行われるものである。前回の楽譜表示処理ルーチンの実行から所定時間が経過していなければ、同ステップS206にて「NO」と判定して、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。
一方、前回の楽譜表示処理ルーチンの実行から所定時間が経過していれば、ステップS206にて「YES」と判定して、ステップS208にて、自動演奏のテンポを考慮して、前記所定時間に対応した分だけ、カラー表示器13に表示されている楽譜上にて楽曲の進行位置を表すマークであるカーソルX(図9参照)を移動させる。このカーソルXの移動は、移動した位置のカーソルXを示す画像情報を表示制御回路33に出力することによって実現される。これにより、楽曲の時間経過に従った進行位置が、カーソルXによって常に示されることになる。
前記ステップS208の処理後、ステップS210にて、カーソルXが表示されている楽譜の最後に達したか否かを判定する。なお、この判定においては、カーソルXの位置が表示楽譜の最後の位置に達しているか、又はカーソルXで指示される音符が演奏データ中の表示されている最後の音符に対応するものであるかを調べる。カーソルXが表示されている楽譜の最後に達していなければ、ステップS210にて「NO」と判定して、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。
一方、カーソルXが表示されている楽譜の最後に達していれば、ステップS210にて「YES」と判定して、ステップS212にて楽譜が最後まで表示されているかを判定する。この判定においては、表示楽譜の最後の音符が、演奏データ中の最後の音符であるかを調べる。楽譜が最後まで表示されていれば、ステップS212にて「YES」と判定して、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。
楽譜が最後まで表示されていなければ、ステップS212にて「NO」と判定して、ステップS214の処理後、ステップS216にてこの楽譜表示処理ルーチンの実行を終了する。ステップS214の処理においては、RAM24から、現在表示されている楽譜の最後の音符の次の音符からサイズフラグSZに対応した量の演奏データを読み出す。例えば、サイズフラグSZが“1”ならば前記次の音符から2小節2段分(4小節分)の演奏データを読み出し、サイズフラグSZが“0”ならば前記次の音符から4小節4段分(16小節分)の演奏データを読み出す。
そして、これらのRAM24から読み出した演奏データを、図5のステップS122の場合と同様に、サイズフラグSZ及びカラーフラグCRに従って画像情報に変換して、同画像情報を表示制御回路33に出力する。表示制御回路33は、カラー表示器13上に今まで表示されていた楽譜に代えて新たな楽譜を表示させる。したがって、新たに表示される楽譜も、カラーフラグCRが“1”であれば、音符が音名ごとに異なる色で表示される。なお、音符に対する色の指定については、図5のステップS122の処理の場合と同じである。そして、最後に、カーソルXを楽譜の先頭に表示する。
このようにして、カラー表示器13上には、楽譜が、時間経過すなわち楽曲の進行に従って順次更新されながら表示される。そして、この楽譜においては、カラーフラグCRが“1”に設定されていれば、音符が音名ごとに異なる色で表示されるので、子供及び初心者でも、音符を認識し易くなる。
次に、図4のステップS18の演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンについて説明する。この演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンは、楽曲データ中の演奏データを時間経過に従って順次読み出して、同演奏データ中のノート番号NNに応じた押鍵指示を行ったり、ノート番号NN(ノートイベントデータ)に応じた楽音信号を発生させたりするものである。この演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンは、図7に詳細に示されており、その実行は、ステップS300にて開始され、ステップS302にて作動フラグRUNが“1”であるかを判定する。自動演奏が作動状態になくて作動フラグRUNが“0”であれば、ステップS302にて「NO」と判定して、ステップS320にてこの演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの実行を終了する。
一方、作動フラグRUNが“1”に設定されていれば、ステップS302にて「YES」と判定して、ステップS304にて演奏イベントデータの読み出し処理を行う。この演奏イベントデータの読み出し処理においては、タイマ22により時間計測を用いるとともにテンポデータにより表された演奏テンポを考慮して、演奏データ中の相対時間データ(デュレーションデータ)に対応した時間経過ごとに演奏イベントデータ(ノートイベントデータ)及びエンドデータを順次RAM24から読み出す。
そして、ステップS306にて、前記ステップS304にてエンドデータが読み出されたか、すなわち楽曲の最後であるかを判定する。エンドデータで読み出されていれば、ステップS306にて「YES」と判定して、ステップS308にて作動フラグRUNを“0”に変更して、ステップS320にてこの演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの実行を終了する。これにより、楽曲データの読み出しが終了する。
一方、前記読み出されたデータがエンドデータなければ、ステップS306にて「NO」と判定して、ステップS310にて同データがノートイベントデータであるかを判定する。ノートイベントデータでなければ、ステップS310にて「NO」と判定して、ステップS320にてこの演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの実行を終了する。これに対して、ノートイベントデータであれば、ステップS310にて「YES」と判定して、ステップS312に進む。
ステップS312においては、ガイドフラグPGが“1”であるかを判定する。ガイドフラグPGが“1”であれば、同ステップS312にて「YES」と判定して、ステップS314の押鍵指示処理を実行して、ステップS316に進む。これに対して、ガイドフラグPGが“0”であれば、同ステップS312にて「NO」と判定して、ステップS316に直接進む。
ステップS314の押鍵指示処理においては、まず、前記ステップS304にて読み出したノートイベントデータに含まれるノート番号NNが、右手パート(メロディパート)に属するか、左手パート(伴奏パート)に属するかを判定する。この判定においては、前記ノート番号NNが高音域に属する音符及び低音域に属する音符のいずれかの音符を表しているかを判定するようにしてもよいが、楽曲データがメロディパートと伴奏パートとを区別して演奏データを記憶しているものであれば、その区別に従えばよい。
そして、右手ガイドフラグRHが“1”であり、左手ガイドフラグLHが“0”であれば、前記読み出された全てのノート番号NNのうちの右手パートに属するものだけを抽出する。右手ガイドフラグRHが“0”であり、左手ガイドフラグLHが“1”であれば、前記読み出された全てのノート番号NNのうちの左手パートに属するものだけを抽出する。右手ガイドフラグRH及び左手ガイドフラグLHが共に“1”であれば、前記読み出された全てのノート番号NNを抽出する。右手ガイドフラグRH及び左手ガイドフラグLHが共に“0”であれば、ノート番号NNの抽出を行わないで、ステップS316に進む。
次に、前記抽出したノート番号NNに基づいて押鍵指示ランプの点灯色を決定する。この点灯色の決定においても、前記カラー表示器13における音符表示の場合と同様に、前述した色テーブル(表1参照)を参照して、ノート番号NNを整数kで除算した余りの数に対応した色を決定する。また、この場合も、長音階又は短音階の7音名C,D・・Aからなる幹音以外の音名(派生音)の各音名C#,D#・・A#に対しては、半音低い音名C,D・・Aに対応した色が割り当てられる。これにより、押鍵指示における音名の割り当て色と、前記楽譜表示における音名に対する割り当て色とが一致する。
そして、前記抽出したノート番号NN及び同ノート番号NNに割り当てられた色を表す色彩制御データを一対にして、点灯制御回路32に出力する。点灯制御回路32は、ノート番号NNにより表された音名に対応した鍵の真上にある押鍵指示ランプ12を、色彩制御データにより表された色で点灯させる。この色彩制御データによる点灯色の制御においては、点灯制御回路32が、色彩制御データに基づいて点灯される押鍵指示ランプ12内の3個の発光素子12a,12b,12cの各輝度をそれぞれ制御する。
その結果、右手フラグRH及び左手フラグLHによって指示されるパートに属するとともに演奏データ(ノート番号NN)によって演奏操作されるべき鍵に対応した押鍵指示ランプ12が、時間経過に伴う楽曲の進行に従って、音名ごとに異なるとともに、表示楽譜の音符と同一の色で点灯することになる。したがって、演奏者は、楽譜上の音符と押鍵指示される鍵との対応を容易に認識できるので、演奏練習効果が向上する。なお、この点灯された押鍵指示ランプ12は、図示しないプログラム制御により、次に演奏されるべき鍵に対応した押鍵指示ランプ12が点灯されるとき、又は押鍵指示されている鍵が演奏者によって押鍵操作されたときに消灯する。
ステップS316においては、自動演奏フラグAPが“1”であるかを判定する。自動演奏フラグAPが“1”であれば、同ステップS316にて「YES」と判定して、ステップS318の自動演奏音の発音処理を実行して、ステップS320にてこの演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの実行を終了する。これに対して、自動演奏フラグAPが“0”であれば、同ステップS316にて「NO」と判定して、ステップS320にてこの演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの実行を終了する。
ステップS318の自動演奏音の発音処理においては、前記ステップS304の処理によってRAM24から読み出された演奏イベントデータ(ノートイベントデータ)であって、前記ステップS314にて抽出されなかったノート番号NNを含むノートイベントデータ(ノート番号NN、ゲートタイム及びベロシティ)が、音源回路35に出力される。そして、音源回路35は、これらの出力されたノート番号NN、ゲートタイム及びベロシティに応じて楽音信号を形成し、サウンドシステム36を介して発音させる。
具体的には、右手ガイドフラグRHが“1”であり、左手ガイドフラグLHが“0”であれば、左手パートに属する楽音が発音される。右手ガイドフラグRHが“0”であり、左手ガイドフラグLHが“1”であれば、右手パートに属する楽音が発音される。右手ガイドフラグRH及び左手ガイドフラグLHが共に“1”であれば、楽音は発音されない。右手ガイドフラグRH及び左手ガイドフラグLHが共に“0”であれば、右手及び左手の両パートの楽音が発音される。
また、鍵盤11にて演奏された鍵に関する押離鍵情報は、図示しないプログラム処理により、音源回路35に供給される。そして、音源回路35は、この供給された押離鍵情報に応じた楽音信号を形成してサウンドシステム36に供給し、同サウンドシステム36から同楽音信号に対応した楽音を発音させる。したがって、演奏者は、押鍵指示されないパートの自動演奏音を聞きながら、押鍵指示に従って演奏ガイド(押鍵指示)の指定されたパートの演奏練習ができるとともに、複数パートによる合奏も楽しむことができる。
なお、上記実施形態においては、楽譜表示及び押鍵指示における音名と色との関係を固定するようにしたが、この音名と色との関係をユーザが変更できるようにしてもよい。この場合、図5のステップS104の楽譜表示モードの選択処理時に、色テーブルの余りに対する色を表すデータを変更すればよい。これによれば、楽譜表示における音符の色及び押鍵指示における押鍵指示ランプ12の点灯色が音名ごとに所望の色に同時に設定されるので、特定の色を判別し難い色弱者でも、判別し易い色を各音名に割り当てることができて便利である。
さらに、例えば「A4」のような特定音名の1音又は複数音に関する楽譜表示の音符の色及び押鍵指示の点灯色を、他とは異なる特定の色に設定することもできる。これによれば、楽曲中の基準となる音名だけを認識し易くすることができる。
また、上記実施形態においては、各押鍵指示ランプ12を3個の発光素子12a,12b、12cで構成して、同ランプ12が種々の色で発光できるようにした。しかし、これに代えて、押鍵指示ランプ12として、単色光しか発光できないが、複数の異なる発光色の発光素子を用意し、音名ごとに異なる発光色の発光素子を有する押鍵指示ランプ12を異なる音名の鍵にそれぞれ対応させて配置するようにしてもよい。そして、この場合にも、色テーブルにおける余りの数値(音名)と色との関係を、前記押鍵指示ランプ12に割り当てた音名と色との関係に定めておけば、押鍵指示における点灯色と表示楽譜における音符の色とを一致させることができるので、楽譜上の音符と押鍵されるべき鍵との対応関係が把握し易くなるという上記実施形態と同じ効果を期待できる。
また、上記実施形態の楽譜表示及び押鍵指示においては、12平均率音階の幹音である7音名C,D・・Bに対して異なる7色を割り当てて、これらの派生音C#,D#・・A#に対しては、派生音の音名よりも半音低い幹音の音名と同一の色を割り当てるようにした。しかし、これに代えて、平均率音階の12音名C,C#,D・・・Bに対して異なる色をそれぞれ割り当てるようにしてもよい。また、前記7音名又は12音名に対してオクターブが異なる場合には、オクターブごとに色を異ならせるようにしてもよい。
また、上記実施形態の楽譜表示においては、派生音の音名C#,D#・・A#を、それよりも半音低い幹音の音名C,D・・Aとみなして「#」を付するようにした。しかし、調に関するデータも考慮して、幹音の7音名C,D・・Bよりも半音高いか又は半音低いかを判定して、半音高い音名に対しては「#」を付し、半音低い音名に対しては「♭」を付すようにしてもよい。
また、上記実施形態の押鍵指示においては、楽曲の進行タイミングと同一のタイミングで押鍵されるべき鍵に対応した押鍵指示ランプを点灯させるようにした。しかし、これに代えて、楽曲の進行タイミングよりも所定時間だけ早いタイミング、又は楽曲進行タイミングに対応した音符の一つ前の音符に対応したタイミングで、押鍵されるべき鍵に対応した押鍵指示ランプを点灯させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明に係る演奏支援装置を演奏操作子としての鍵盤を有する電子楽器に適用した例について説明したが、本発明は、タッチプレート、押しボタン、弦などを演奏操作子として有する種々の楽器に適用できるものである。また、本発明に係る演奏支援装置は、楽音信号を発生するための音源回路25を有していなくてもよく、パーソナルコンピュータなどに演奏操作子装置(例えば、鍵盤)を接続したような装置にも適用可能である。
また、上記実施形態においては、楽曲データとして図8に示すフォーマットのデータを用いるようにしたが、本発明の実施にあたっては、この種のフォーマットに限らず種々のものを用いることができ、例えばゲートタイムに代えてキーオン及びキーオフに関するイベントデータと、各イベントごとに次のイベントまでの時間を表す時間データとを記憶しておくようなデータフォーマットを用いることも可能である。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
本発明の一実施形態に係る電子楽器の上面外観図である。 図1の鍵盤及び押鍵指示ランプの拡大図である。 図1の電子楽器の電気回路構成を示すブロック図である。 図3のCPUにより実行される演奏支援プログラムのフローチャートである。 図4のモード設定処理ルーチンの詳細フローチャートである。 図4の楽譜表示処理ルーチンの詳細フローチャートである。 図4の演奏ガイド及び自動演奏処理ルーチンの詳細フローチャートである。 楽曲データのフォーマット図である。 図1のカラー表示器における楽譜の表示例を示す図である。
符号の説明
11…鍵盤、12…押鍵指示ランプ、13…カラー表示器、14…スピーカ、15…操作子スイッチ群、21…CPU,23…ROM,24…RAM、25…記憶装置、31…押鍵検出回路、32…点灯制御回路、33…表示制御回路、34…操作子検出回路、35…音源回路、41…通信インターフェース。

Claims (6)

  1. 幹音及び派生音を含みかつ複数のオクターブに渡って音名を表すノート番号を含み一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて演奏を支援する演奏支援装置において、
    複数の音名にそれぞれ対応して設けられていて演奏操作により同複数の音名にそれぞれ対応した複数の楽音の発生を指示するための複数の演奏操作子と、
    前記複数の演奏操作子にそれぞれ対応して設けられて演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示する複数の演奏指示器と、
    前記楽曲データに基づいて前記複数の演奏指示器を制御して演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示させる演奏指示制御手段と、
    少なくとも楽譜を表示し得るカラー表示器と、
    前記楽曲データに基づいて前記カラー表示器を制御し、同楽曲データに対応した楽譜を同カラー表示器に表示させるとともに、同カラー表示器にて表示される音符の色を、前記一連の音符データに含まれるノート番号により、前記演奏指示器における音名と色との関係に合わせた色に指定する楽譜表示制御手段と
    を備えたことを特徴する演奏支援装置。
  2. 請求項1に記載した演奏支援装置において、さらに
    前記演奏指示器による演奏操作子の指示される色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係、及び前記カラー表示器にて表示される音符の色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係を変更可能とする色変更手段
    を備えたことを特徴する演奏支援装置。
  3. 複数の音名にそれぞれ対応して設けられていて演奏操作により同複数の音名にそれぞれ対応した複数の楽音の発生を指示するための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏操作子にそれぞれ対応して設けられて演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示する複数の演奏指示器と、少なくとも楽譜を表示し得るカラー表示器とを備えた演奏装置に適用され、幹音及び派生音を含みかつ複数のオクターブに渡って音名を表すノート番号を含み一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて演奏を支援する演奏支援方法において、
    前記楽曲データに基づいて前記複数の演奏指示器を制御して演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示させ、かつ
    前記楽曲データに基づいて前記カラー表示器を制御し、同楽曲データに対応した楽譜を同カラー表示器に表示させるとともに、同カラー表示器にて表示される音符の色を、前記一連の音符データに含まれるノート番号により、前記演奏指示器における音名と色との関係に合わせた色に指定するようにしたことを特徴する演奏支援方法。
  4. 請求項3に記載した演奏支援方法において、さらに
    前記演奏指示器による演奏操作子の指示される色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係、及び前記カラー表示器にて表示される音符の色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係を変更可能とするようにしたことを特徴する演奏支援方法。
  5. 複数の音名にそれぞれ対応して設けられていて演奏操作により同複数の音名にそれぞれ対応した複数の楽音の発生を指示するための複数の演奏操作子と、前記複数の演奏操作子にそれぞれ対応して設けられて演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示する複数の演奏指示器と、少なくとも楽譜を表示し得るカラー表示器とを備えた演奏装置に適用され、幹音及び派生音を含みかつ複数のオクターブに渡って音名を表すノート番号を含み一連の音符をそれぞれ表す一連の音符データからなる楽曲データを用いて演奏を支援することを、コンピュータで実現させる演奏支援プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記楽曲データに基づいて前記複数の演奏指示器を制御して演奏操作されるべき演奏操作子を少なくとも幹音に対応した音名ごとに異なる色で指示させ、かつ
    前記楽曲データに基づいて前記カラー表示器を制御し、同楽曲データに対応した楽譜を同カラー表示器に表示させるとともに、同カラー表示器にて表示される音符の色を、前記一連の音符データに含まれるノート番号により、前記演奏指示器における音名と色との関係に合わせた色に指定させるようにしたことを特徴する演奏支援プログラム。
  6. 請求項5に記載した演奏支援プログラムにおいて、さらに、前記コンピュータに、
    前記演奏指示器による演奏操作子の指示される色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係、及び前記カラー表示器にて表示される音符の色と前記少なくとも幹音に対応した音名との関係を変更可能とさせるようにしたことを特徴する演奏支援プログラム。
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