JP4067399B2 - グリッサンド制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリッサンド制御装置に関し、特に、複数の鍵を押さえながら行なうグリッサンド演奏のように発音でき得るグリッサンド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍵盤楽器においてグリッサンド演奏を行うときには、鍵盤楽器に備えられた多数の鍵を順次連続的に且つ高速に操作することにより行っていたが、この演奏には専門的な技術が必要なため、初心者には困難であった。そこで、高度な技術を持ち合わせていない初心者でも、容易にグリッサンド演奏を行うことができる演奏装置が開発されている。
【0003】
初心者でも容易にグリッサンド演奏が行える演奏装置としては、特公昭48−42962号公報に開示されているように、指先で押圧して滑らせることによりグリッサンド演奏を行える電子楽器装置が知られている。この電子楽器装置は、細片状の抵抗体と、この抵抗体と各々平行して接続される細分割された導電体とがシートに覆われ、抵抗体および導電体とシートとの間に帯状接点導体が配置されている。指などによりシートの上から押圧すると帯状接点導体と抵抗体もしくは導電体とが接触し、接触した抵抗体もしくは導電体から検出される抵抗値に基づいて発音している。よって、指先で押圧して滑らせると抵抗値が連続して変化するので、連続して発音されてグリッサンド演奏となる(特許文献1参照。)。
【0004】
また、特公昭49−25209号公報に開示されているように、指先で押圧して滑らせるだけでグリッサンド演奏を行えるグリッサンド演奏装置が知られている。このグリッサンド演奏装置は、シートに覆われ、細分割して配列された導体に音高音信号を発生する音源信号回路が音高順に接続されており、導体とシート体との間に接触導体が配置されている。指などによりシートの上から押圧すると、導体と接触導体とが各々接触して音源信号回路に基づいて発音している。よって、指先で押圧して滑らせると導体と接触導体との接触が連続して変化するので、連続して発音されてグリッサンド演奏となる(特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公昭48−42962号公報(図1等)
【0006】
【特許文献2】
特公昭49−25209号公報(図1等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シートの上から指先などで押圧し滑らせてグリッサンド演奏を行う装置では、単音しか発音できないため、一般的にオルガンで行われる1指でのグリッサンド演奏のように発音することはできるが、激しい弾き方となる手の平で複数鍵を押さえながら行うグリッサンド演奏のように発音することはできないという問題点があった。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、複数の鍵を押さえながら行なうグリッサンド演奏のように発音でき得るグリッサンド制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1に記載のグリッサンド制御装置は、効果用演奏操作子の変化に伴って発音を制御するグリッサンド制御装置において、前記効果用演奏操作子の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置に応じた音高情報を生成する音高情報生成手段と、前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量に応じて発音数を決定する発音数決定手段と、前記音高情報生成手段により生成された音高情報および発音数決定手段により決定された発音数に基づいて発音を指示する発音指示手段とを備えている。
【0010】
この請求項1に記載のグリッサンド制御装置によれば、効果用演奏操作子を操作すると、音高情報生成手段によって効果用演奏操作子の位置に応じた音高情報が生成されると共に、発音数決定手段によって効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量に応じた発音数が決定され、発音指示手段によってこの音高情報と発音数との発音がグリッサンド演奏となるように指示される。ここで、効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量に応じて決定される発音数は、例えば、音高情報生成手段によって生成された音高情報のみの単音としても良いし、音高情報生成手段によって生成された音高情報とその音高情報に連続した音高情報とを有する複数音としても良いし、音高情報生成手段によって生成された音高情報とオクターブの違う音高情報とを有する複数音としても良いし、音高情報生成手段によって生成された音高情報とその音高情報に連続した音高情報およびオクターブの違う音高情報とを有する複数音としても良い。
【0011】
請求項2に記載のグリッサンド制御装置は、請求項1に記載のグリッサンド制御装置において、前記発音数決定手段は、前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量が大きい場合には、該変化量が少ない場合よりも発音数を多く決定する。
【0012】
この請求項2に記載のグリッサンド制御装置によれば、請求項1に記載のグリッサンド制御装置と同様に作用する上、発音数決定手段は、位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量が大きい場合は、その変化量が少ない場合よりも発音数を多く決定する。例えば、位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量が多いほど、発音数決定手段により決定される発音数が多くなるように決定し、変化量が少ないほど発音数決定手段により決定される発音数が少なくなるように決定しても良い。
【0013】
請求項3に記載のグリッサンド制御装置は、請求項1または2に記載のグリッサンド制御装置において、前記効果用演奏操作子は、所定の空間に光りを照射する光源と、その光源から照射された光が前記所定の空間内に存在する物体で反射された反射光を受光し該反射光の受光量を検出する光センサとを備え、前記効果用演奏操作子の位置は、該光センサにより検出される受光量に基づいて求められる所定の空間内に存在する物体の位置である。
【0014】
この請求項3に記載のグリッサンド制御装置によれば、請求項1または2に記載のグリッサンド制御装置と同様に作用する上、所定の空間内に存在する物体が光源から照射される光を反射してできる反射光を、光センサは受光してその受光量を検出する。この光センサにより検出される受光量に基づいて求められる物体の位置と単位時間あたりの物体の位置の変化量とに基づいて、音高情報と発音数とが決定される。ここで、効果用演奏操作子は、例えば、ボリュームなどの操作子としても良い。この場合には、ボリュームなどの操作子を操作することによって可変する抵抗値に基づいて操作子の位置と単位時間あたりの操作子の位置の変化量とを求めて、これに基づき音高情報と発音数とが決定される。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、演奏者が操作する効果用演奏操作子の位置と単位時間あたりの操作量とに応じて音高情報の生成と発音数の決定とがされ、この音高情報と発音数とに基づいてグリッサンド演奏となるように発音される。よって、従来の演奏装置のように、単音でのグリッサンド演奏となるように発音するだけでなく、複数の鍵を押さえながら行う複数音でのグリッサンド演奏となるように発音することができるという効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例におけるグリッサンド制御装置を含んだ電子楽器全体の電気的な構成を概略的に示したブロック図である。
【0017】
グリッサンド制御装置を含んだ電子楽器は、電子楽器全体を制御する中央演算処理装置としてのCPU11と、このCPU11が制御する制御プログラムや各種データテーブルなどを記憶する読み出し専用のメモリであるROM12と、CPU11で実行される制御プログラムに必要な各種レジスタ群などが設定されたワーキングエリアおよび処理中のデータを一時的に格納するテンポラリエリアなどを有しランダムにアクセスできるメモリであるRAM13と、後述するグリッサンド制御装置の機能や効果などを操作する各種操作子18と、各種操作子18に備えられた光センサ22により検出されるアナログ信号の出力をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(A/D)16と、CPU11の指示によりデジタル信号の楽音を生成する音源14と、音源14で生成されたデジタル信号の楽音をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A)15と、演奏者が楽音を生成するために操作する鍵盤装置19と、これら各種構成間を接続してデータのやり取りをするための経路としてのバス17とを主に備えている。
【0018】
次に、図2を参照して各種操作子18が設けられた操作パネルについて説明する。図2は、操作パネルを部分的に示した図である。操作パネルには、各種操作子として、赤外線を発光する光源21と、光源21から発光された赤外線が物体などに反射してできる反射光を受光する光センサ22と、3種類の機能ボタンとしてGlissando釦23と、Octave釦24と、OFF釦25とがそれぞれ配設されている。なお、3種類の機能ボタンGlissando釦23,Octave釦24,OFF釦25には、選択されている機能を表示するために、各ボタン内に表示用のLEDとしてGlissando釦LED23aと、Octave釦LED24aと、OFF釦LED25aとがそれぞれ配設され、選択されている機能を表示できるよう構成されている。図2では、グリッサンド制御装置の機能としてGlissandoが選択され、Glissando釦LED23aが発光している状態を図示している。
【0019】
ここで、図1および図2で説明したグリッサンド制御装置を含んだ電子楽器の操作について説明する。まず、3種類の機能ボタンの内Glissando釦23が選択されている場合について説明する。光源21から発光される赤外線内に物体、例えば、演奏者の手を投入すると、赤外線は演奏者の手によって反射して反射光となる。この反射光は光センサ22により受光されて受光量が検出される。なお、光センサ22により検出される受光量は、演奏者の手が光センサ22から遠いほど少なく、演奏者の手が光センサ22に近いほど多くなる。また、光センサ22で受光された受光量電圧値は、A/D16でデジタル信号に変換され、CPU11によりバス17を介して読み出されて、図4に示すGlissando処理が実行される。Glissando処理では、光源21から演奏者の手の距離や演奏者の手の移動速度に基づいて種々のグリッサンド演奏の効果を設定している。Glissando処理によりグリッサンド演奏となるように音高情報と発音数とが決定されると、その音高情報と発音数とに基づいて音源14を制御する。
【0020】
また、3種類の機能ボタンの内Octave釦24が選択されている場合について説明する。演奏者が、鍵盤装置19を演奏してそれぞれの鍵に対応する押鍵情報が入力されると、その押鍵情報はバス17を介してCPU11により読み出され、そのCPU11によって図6に示すOctave処理が実行される。Octave処理は、入力された押鍵情報に含まれる音高情報にオクターブの異なる音高情報を付加する処理であり、光源21から演奏者の手の距離に基づいて単音の楽音として外部に出力するのか、オクターブの異なる複数の音高情報を有する楽音として外部に出力するのかを設定している。Octave処理により発音する音高情報が設定されると、この音高情報に基づいて音源14を制御する。
【0021】
さらに、3種類の機能ボタンの内OFF釦25が選択されている場合について説明する。この場合は、グリッサンドまたはオクターブのどちらも選択されていない状態であり、押鍵情報が入力されると、その押鍵情報に応じて音源14を制御する。
【0022】
次に、図3のフローチャートを参照して、上記のように構成された電子楽器で実行される処理について説明する。図3は、この電子楽器で実行されるメイン処理のフローチャートであり、電源が投入されている間、CPU11によって繰り返し実行される。
【0023】
CPU11は、メイン処理に関し、まず、電源が投入されると初期化としてFUNCの値を「OFF」とする処理を行う(S101)。FUNCは、3種類の機能ボタンGlissando釦23,Octave釦24,OFF釦25の内どの機能が選択されているかを記憶しておくレジスタで、グリッサンド機能が選択されている場合には「Gliss」、オクターブ機能が選択されている場合には「Oct」、どちらの機能も選択されていない場合には「OFF」という値を持つ。
【0024】
S101の処理において初期化が完了すると、機能ボタン23〜25が演奏者によって押されたか否かを確認して(S102)、いずれかの機能ボタン23〜25が押されて電子楽器における演奏効果の機能が変更された場合には(S102:Yes)、Glissando釦23が押されたか否か(S103)もしくはOctave釦24が押されたか否かを確認する(S104)。その結果、Glissando釦23が押されたのであれば(S103:Yes)、FUNCの値を「Gliss」として(S106)、電子楽器における演奏効果をGlissando機能に設定し、Octave釦24が押されたのであれば(S104:Yes)、FUNCの値を「Oct」として(S107)、電子楽器における演奏効果をOctave機能に設定する。また、Glissando釦23とOctave釦24とのどちも押されていなければ(S103:No,S104:No)、FUNCの値を「OFF」として(S105)、演奏効果を付加しないように設定する。S103〜S107の処理により演奏効果の機能の設定が完了したら、S108へ進み以降の処理を行う。
【0025】
一方、S102において確認した結果、機能ボタン23〜25がいずれも押されていない場合には(S102:No)、FUNCの値を変更する必要がないためS108へ進み以降の処理を行う。
【0026】
演奏効果の機能が設定されると、これ以降の処理は、所定時間毎に行うことになるので、その所定時間が経過したか否かを確認して(S108)、所定時間が経過していれば(S108:Yes)、S109へ進み以降の処理を行い、所定時間が経過していなければ(S108:No)、その他の処理の実行を指示した後(S110)、S102へ戻り、演奏効果の機能の設定処理を繰り返す。なお、本実施例では、所定時間を16msec程度として処理を実行している。
【0027】
ここで、その他の処理とは、例えば、光源21から赤外線を照射するように赤外線発光ダイオードに電圧を印加するように指示する処理や、光センサ22によって受光される受光量の電圧値をA/D16によりデジタル信号に変換する処理や、鍵盤装置19から入力される押鍵情報もしくは図6に示すOctave処理によって決定された音高情報での発音を音源14へ指示する処理などである。
【0028】
S108において確認した結果、メイン処理ルーチンにおいて所定時間が経過すると(S108:Yes)、FUNCの値が「Gliss」であるか否か確認して(S109)、FUNCの値が「Gliss」であれば(S109:Yes)、図4に示すGlissando処理を行い(S111)、その後S102の処理へ戻りグリッサンド制御装置における演奏効果の各種機能の設定処理を繰り返し実行する。また、S109においてFUNCの値が「Gliss」以外の場合にも(S109:No)、S102の処理へ戻る。
【0029】
次に、図4のフローチャートを参照してS111において実行されるグリッサンド処理について説明する。まず、光センサ22の受光量を検出する(S201)。前回検出した値と比較し(S202)、前回と同じ値であれば変化がないのでメインルーチンへ戻る。変化がある場合は、まず、今回のNoteMapをクリアする(S203)。ここで、NoteMapとは、鍵盤装置19にある複数の鍵の中で、どの音高に対する鍵によってグリッサンド演奏を行なうかを決定するためのマップであり、RAM13に記憶されるものである。このNoteMapには、後述する光センサ22の値を正規化した0〜35の値それぞれに対して、NoteON及びNoteOFFを表すフラグで構成された今回用Mapと、同様の構成で所定時間前に作成された前回用のNoteMap(前回用Map)とがある。前記各フラグには「1」及び「0」の値がセットされ、フラグの値が「0」から「1」へ変化した場合は図5の解説で後述するNoteナンバーテーブルの値(Noteナンバー)のNoteON情報が音源14に対して出力され、同様にしてフラグの値が「1」から「0」へ変化した場合はNoteOFF情報が音源14に対して出力される。
【0030】
このNoteON情報とは、楽音の発音を指示する情報であり、出力されたNoteON情報に対応する楽音が音源14で生成される。また、逆に、NoteOFF情報とは、楽音の消音を指示する情報であり、出力されたNoteOFF情報に対応する楽音が音源14で消音される。また、Noteナンバーとは楽音の音高を示す情報であり、NoteON情報の一部を構成するものである。
【0031】
今回用Mapを全てクリアした後は、S201で読み込まれた光センサ22の今回値を0〜35の36個の範囲で正規化する(S204)。0〜35の範囲で正規化するのは、本実施例における、一般的な鍵盤楽器である61鍵の鍵盤を備えたオルガンを想定しており、この61鍵の内のグリッサンド演奏を行う際に使用する白鍵36鍵に対応させるため0〜35の36個の範囲で正規化している。正規化の処理は、例えば、光センサ22が検出する最大値と最小値との範囲を予め36個の範囲に分割したマップテーブルをROM12に記憶しておき、S201で光センサ22の今回値が読み込まれたら、ROM12に記憶されたマップテーブルを参照して正規化した値を求める。
【0032】
次いで、後述するS210で設定される前回の光センサ22により読み込まれた前回値と今回値との差を検出し、この差の絶対値と第1の閾値V1および第2の閾値V2とをそれぞれ比較する(S205)。なお、第1の閾値V1と第2の閾値V2との関係は、閾値V1<閾値V2の関係にある。また、前回値と今回値との差の絶対値に基づいて比較するのは、光センサ22により検出される値はデジタル変換された値であり、その値は、演奏者が光源21から手を遠ざけて演奏する場合には、光センサ22が受光する受光量(電圧値)は少なくなり値も低下し、演奏者が光源21に手を近付けて演奏する場合には、光センサ22が受光する受光量(電圧値)は多くなり値も高くなる。そのため、正側に変化する場合と負側に変化する場合とが生じるので、変化量を算出するために差の絶対値で比較している。また、Glissando処理は所定時間毎に実行されるので、変化量は、演奏者が手を移動する速度に基づいて変化する。
【0033】
S205の処理において比較した結果、絶対値が閾値V1未満でれば、今回用Mapに対して、S204で正規化した値に対応するフラグを「1」にセットし(S206)、S209の処理へ進む。絶対値が閾値V1未満である場合には、演奏者の手の移動速度が遅いと判断できるので、本実施例では、大人しい演奏を行うために、1指でのグリッサンド演奏となるように設定している。そのため、S204で正規化した値に対応する1個のみ、即ち、白鍵1鍵分のみに対応するフラグに「1」をセットしている。
【0034】
また、S205の処理において比較した結果、絶対値が閾値V1以上で且つ閾値V2未満であれば、今回用Mapに対して、S204で正規化した値に対応するフラグとこのフラグを含んで正規化した0〜35の値が少ない方に3個分のフラグを「1」にセットし(S207)、S209の処理へ進む。なお、この場合、正規化した値が「0」以下になる場合には、3個分以内であっても「0」で止めることとする。絶対値が閾値V1以上で且つ閾値V2未満である場合には、演奏者の手の移動速度が中間であると判断できるので、本実施例では、3指でのグリッサンド演奏となるように設定している。そのため、S204で正規化した値を含み下側3個分、即ち、白鍵3鍵分に対応するフラグに「1」をセットしている。
【0035】
さらに、S205の処理において比較した結果、絶対値が閾値V2以上であれば、今回用Mapに対して、S204で正規化した値に対応するフラグとこのフラグを含んで正規化した0〜35の値が少ない方に5個分のフラグを「1」にセットし(S208)、S209の処理へ進む。なお、この場合、正規化した値が「0」以下になる場合には、5個分以内であっても「0」で止めることとする。絶対値が閾値V2以上である場合には、演奏者の手の移動速度がかなり速いと判断できるので、本実施例では、5指でのグリッサンド演奏となるように設定している。そのため、S204で正規化した値を含み下側5個分、即ち、白鍵5鍵分に対応するフラグに「1」をセットしている。
【0036】
S206〜S208の処理において今回用Mapの正規化した値それぞれに対応するフラグをセットした後は、正規化した値それぞれに対して前回用Mapと今回用Mapの各フラグを比較し、それらのフラグが変化しているか否かを確認する。確認の結果、フラグが「0」から「1」へ変化している場合には、新たな発音指示があったとして、後述するNoteナンバーテーブルの対応するNoteナンバーを用いてNoteON情報を出力し、逆に、フラグが「1」から「0」へ変化している場合には、既に発音されている音に消音指示があったとして、後述するNoteナンバーテーブルの対応するNoteナンバーを用いてNoteOFF情報を出力する(S209)。なお、確認の結果、フラグの変化がなかった場合は、前回の発音状態を維持するため、処理としては特に何もせずにS210の処理へ進む。
【0037】
ここで、S209の処理について図5を参照して説明する。図5は光センサ22の値を正規化した数字、NoteMapにおけるそれぞれのフラグの状態の一例及び実際に発生する楽音のNoteナンバーの関係を表した表である。図5の一番左に配列されたA列は、光センサ22の値を0〜35の36個の範囲に正規化した数字を表している。B列は、今回用Mapであり、A列の正規化した数字に対応する楽音がONされているか否か、即ち、フラグに「1」がセットされているか「0」がセットされているかを記録しておくための36個のフラグで構成されている。C列は、所定時間前に作成された前回用Mapであり、A列の正規化した数字に対応する楽音がONされているか否か、即ち、フラグに「1」がセットされているか「0」がセットされているかを記録しておくための36個のフラグで構成されている。D列は実際に楽音として発音する際に用いられるNoteナンバーテーブルであり、公知のMIDI規格におけるNoteナンバーと同じ36〜96の値の内の36個のNoteナンバーが割り当てられている。なお、D列のNoteナンバーの数字が所々飛ばされているのは、黒鍵に対応するNoteナンバーを飛ばしているためである。
【0038】
図5に示す実施例では、正規化された値「15」に対応する今回用Mapにおけるフラグに「1」がセットされており、正規化された値「14」に対応する前回用Mapにおけるフラグに「1」がセットされている。その他のフラグには、全て「0」がセットされている。なお、今回用Mapと前回用Mapとに「1」がセットされたフラグは、それぞれ1つとしているが、S205〜S208における処理によっては連続した複数に「1」がセットされる場合もある。正規化した値が「15」に対応するフラグでは、「0」から「1」に変化しているので、これに対応するNoteナンバーテーブルにおけるNoteナンバー「62」のNoteON情報を出力し、正規化した値が「14」に対応するフラグでは、「1」から「0」に変化しているので、これに対応するNoteナンバー「60」のNoteoFF情報を出力している。なお、実施例では、Noteナンバー「60」は音階においては「C」に対応し、Noteナンバー「62」は音階においては「D」に対応しているので、今回のGlissando処理では「C」の音が消音され「D」の音が発音されることになる。
【0039】
また、出力されるNoteON情報は音高情報のみならず、公知のMIDI規格におけるベロシティーに相当する情報を含むようにし、その値を任意の所定値としても良いし、発音する発音数に応じて値を変更するものとしても良い。例えば、発音する発音数が多いほどベロシテイーに相当する情報の値を大きくしていき、発音数が少ないほどその値を小さくしていくものとしても良い。
【0040】
ここで、図4に示すフローチャートに戻って説明する。S209においてNoteONまたはNoteOFF情報が出力されると、次回のGlissando処理のために、光センサ22の今回値を上述したGlissando処理で用いた光センサ22の前回値に設定すると共に、今回用Mapを前回用Mapに設定して(S210)、本処理ルーチンを終了してリターンする。
【0041】
以上、説明したようにGlissando処理では、演奏者が光源21から発光される赤外線の範囲内に手を投入して動作することにより、光センサ22から演奏者の手の距離に応じて音高情報を生成すると共に、演奏者の手の移動速度に応じた発音数を決定することができる。即ち、演奏者が動作を遅くして手を光センサ22から遠ざけたり近付けたりすることにより、単音によるグリッサンド演奏となるように発音することができる。また、演奏者が動作を早くして手を光センサ22から遠ざけたり近付けたりすることにより、3つ若しくは5つの連続した音高情報を有するグリッサンド演奏となるように発音することができる。そのため、演奏者の操作速度に応じて単音でも複数音でもグリッサンド演奏となるように発音させることができるので、オルガンなどの鍵盤楽器で行う複数の鍵を押さえながら行なうグリッサンド演奏となるように発音させることができる。
【0042】
次に、図6のフローチャートを参照して、Octave釦24が選択されているときのOctave処理について説明する。Octave処理は、鍵盤装置19によって押鍵されたり、離鍵されたりしたときに割り込み処理として実行され、光センサ22の受光量に応じて付加する音高情報を設定し、これを発音する処理である。
【0043】
演奏者によって鍵盤装置19の鍵盤を押鍵や離鍵されると、押鍵および離鍵された鍵盤に対応する押鍵/離鍵情報を読み込む(S301)。押鍵/離鍵情報の読込処理が完了したら、押鍵か離鍵かを確認し(S302)、押鍵であれば(S302:Yes)、RAM13のレジスタに記録されているFUNCの値が「Oct」であるか確認する(S303)。FUNCの値が「Oct」であれば(S303:Yes)、今回の光センサ22の値を読み込む(S304)。光センサ22の値の読み込みが完了したら、光センサ22により検出された値を0〜99の100個の範囲で正規化する(S305)。なお、光センサ22の値の読み込みと正規化とは、上述したGlissando処理と同様にして読み込まれ、同様の処理方法により100個の範囲に正規化される。
【0044】
次に、S305で正規化された値と所定の値「30」および所定の値「60」とで比較する(S306,S308)。正規化された値が「30未満」であれば(S306:Yes)、鍵盤装置19の押鍵されている鍵に対応するNoteナンバーのNoteON情報を出力すると共に、その押鍵されている鍵の1オクターブ上と1オクターブ下とに対応する鍵のNoteナンバーのNoteON情報を出力する処理を行なう(S307)。正規化された値が「30以上で且つ60未満」であれば(S306:No,S308:Yes)、鍵盤装置19の押鍵されている鍵に対応するNoteナンバーのNoteON情報を出力すると共に、その押鍵されている鍵の1オクターブ上に対応する鍵のNoteナンバーのNoteON情報を出力する処理を行なう(S309)。
【0045】
正規化された値が「60以上」であれば(S306:No,S308:No)、鍵盤装置19の押鍵されている鍵に対応するNoteナンバーのNoteON情報を出力する処理をおこなう(S310)。また、S303でFUNC値が「Oct」でない場合には(S303:No)、鍵盤装置19の押鍵されている鍵に対応するNoteナンバーのNoteON情報を出力する処理を行なう(S310)。
【0046】
S303〜S310の処理によりNoteON情報の出力されたNoteナンバーを押鍵Mapに記録して(S311)、本処理ルーチンを終了する。なお、押鍵Mapは、演奏者が鍵盤装置19から離鍵した場合に、NoteON情報を出力したNoteナンバーに対してNoteOFF情報を出力するために記録するマップであり、鍵盤装置19の鍵と対応するように構成されている。
【0047】
離鍵時のOctave処理としては、S302の処理において確認した結果、鍵盤装置19から離鍵されたと確認されると(S302:No)、離鍵情報に基づいてNoteOFF情報を出力する処理が実行され、押鍵時に付加された1オクターブ上の鍵に対応するNoteナンバーと1オクターブ下の鍵に対応するNoteナンバーとのNoteOFF情報も押鍵Mapに基づいて同時に出力する(S312)。
【0048】
S312において、NoteOFF情報を出力したら、押鍵MapにおけるそのNoteOFF情報のNoteナンバーに対応する部分をクリアして(S313)、本処理ルーチンを終了する。
【0049】
以上、説明したようにOctave処理では、光センサ22からの距離に基づいて押鍵した鍵に対応する単音に設定したり、押鍵した鍵とその鍵の1オクターブ上の鍵との2音を有する複数音に設定したり、押鍵した鍵とその鍵の1オクターブ上の鍵と1オクターブ下の鍵との3音を有する複数音で設定したりすることができる。その結果、演奏者の操作次第で単音で演奏したり複数音で演奏したりと変化を付加することができる。また、演奏者は、鍵盤装置19をグリッサンド演奏となるように演奏すれば、複数音の異なるオクターブで発音しながらのグリッサンド演奏も行うことができる。
【0050】
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0051】
例えば、上記実施例では、Glissando処理の際に演奏者が手などを素早く移動させた場合には、光センサ22の今回値に対応するフラグを含んで、正規化された0〜35の値が少ない方に3個分もしくは5個分のフラグに「1」をセットするものとしたが、2個分もしくは4個分にセットするものとしても良い。また、正規化された0〜35の値が大きい方に複数をセットするものとしても良い。即ち、発音する複数音の数は、グリッサンド演奏のように発音できるように設定するものであれば、どのように設定しても良い。
【0052】
また、上記実施例では、Octave処理の際には、演奏者が押鍵した鍵に対応する単音のみの場合と、演奏者が押鍵した鍵とその鍵に対して1オクターブ上の鍵とに対応する2音を有する場合と、演奏者が押鍵した鍵とその鍵の1オクターブ上の鍵と1オクターブ下の鍵とに対応する3音を有する場合とに設定するものとしたが、2音の場合には押鍵した鍵とその鍵の1オクターブ下の鍵に対応する複数音としても良いし、3音の場合には押鍵した鍵とその鍵の1オクターブおよび2オクターブ上の鍵、もしくは、1オクターブおよび2オクターブ下の鍵とに対応する複数音としても良いし、発音数の数は、何音で設定するものとしても良い。
【0053】
また、上記実施例では、Glissando処理とOctave処理とを別々に処理するものとしたが、2つの処理を同時に行うものとしても良い。この場合、例えば、光源21から演奏者の手の距離によりGlissando処理における音高情報とOctave処理における発音数とを設定し、演奏者の手の移動速度に基づいてGlissando処理における発音数を設定して、処理することができる。
【0054】
また、上記実施例では、光源21と光センサ22とにより演奏者の手の動作を検出するものとしたが、ボリュームなどの可変操作子によってその位置を検出するものとしても良い。この場合、例えば、ボリュームの抵抗値や抵抗値の変化量に基づいてGlissando処理やOctave処理をするものとしても良い。さらに、イメージセンサを用いて演奏者の手の動作を検出するものとしても良い。
【0055】
また、上記実施例では、各種操作子18の操作パネルを3種類の機能ボタンGlissando釦23,Octave釦24,OFF釦25と光源21と光センサ22とで構成するものとしたが、電子楽器として必要となる操作子を付加して構成することは、勿論構わない。例えば、外部から入力される入力信号のレベルを調整するツマミや楽音を再生するPLAY釦、録音するREC釦、停止するSTOP釦、早送りするFF釦、早戻しするREW釦などの操作子とその他入力信号を編集するための操作子などとを付加して構成するものとしても良い。
【0056】
また、上記実施例では、Noteナンバーテーブルにおいて黒鍵に対応するNoteナンバーを使用しないでグリッサンド演奏となるように楽音を生成するものとしたが、光センサ22の値に基づいて黒鍵に対応するNoteナンバーを使用して楽音を生成するものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グリッサンド制御装置を含んだ電子楽器全体の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 操作パネルを部分的に示す構成図である。
【図3】 本実施例の電子楽器において実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図4】 本実施例の電子楽器において実行されるGlissando処理を示すフローチャートである。
【図5】 NoteMapにおけるそれぞれのフラグの状態の一例及び実際に発音する楽音のNoteナンバーの関係を表す表である。
【図6】 本実施例の電子楽器において実行されるOctave処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU(発音指示手段および発音数決定手段,音高情報生成手段,位置検出手段の一部)
12 ROM
13 RAM
14 音源
15 D/A
16 A/D(効果用演奏操作子の一部)
17 BUS
18 各種操作子
19 鍵盤装置
21 光源(効果用演奏操作子の一部)
22 光センサ(効果用演奏操作子の一部)
23 Glissando釦
23a Glissando釦LED
24 Octave釦
24a Octave釦LED
25 OFF釦
25a OFF釦LED
Claims (3)
- 効果用演奏操作子の変化に伴って発音を制御するグリッサンド制御装置において、
前記効果用演奏操作子の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置に応じた音高情報を生成する音高情報生成手段と、
前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量に応じて発音数を決定する発音数決定手段と、
前記音高情報生成手段により生成された音高情報および発音数決定手段により決定された発音数に基づいて発音を指示する発音指示手段とを備えていることを特徴とするグリッサンド制御装置。 - 前記発音数決定手段は、前記位置検出手段により検出される効果用演奏操作子の位置の単位時間あたりの変化量が大きい場合には、該変化量が少ない場合よりも発音数を多く決定することを特徴とする請求項1に記載のグリッサンド制御装置。
- 前記効果用演奏操作子は、所定の空間に光りを照射する光源と、その光源から照射された光が前記所定の空間内に存在する物体で反射された反射光を受光し、該反射光の受光量を検出する光センサとを備え、前記効果用演奏操作子の位置は、該光センサにより検出される受光量に基づいて求められる所定の空間内に存在する物体の位置であることを特徴とする請求項1または2に記載のグリッサンド制御装置。
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