JP3700601B2 - 演奏操作入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左手と右手とでタイミングを合わせて演奏する楽器、例えば、ギター系の、クラッシック・ギター、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ウクレレ等のピッチ変化奏法を実現する演奏操作入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ギター演奏では、弦操作、フレット操作という異なる動作を互いに同期をとって行う。フレット操作としては、単に弦を押さえて音高を指定する以外に、弦と直交する方向に弦を押し上げることによりピッチを微少に変化させるチョーキング奏法などがある。
従来より、ギター型の電子楽器も知られている。しかし、フレット操作にオンオフスイッチを用いているため、ピッチを変化させることができないので演奏表現力が限定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、音高指定と同時に、この指定音高からのピッチの値を変化させることが可能となり、演奏表現力が向上する演奏操作入力装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、複数のチャンネル毎に複数個が隣設して配列され、個々に音高が割り当てられて、ユーザの押圧操作の有無とともに、該押圧操作の態様に応じた操作量を出力する複数の音高指定操作子と、ユーザの操作により前記チャンネル別に発音指示をする発音指示操作子と、前記発音指示に応じて前記チャンネル別に発音指示タイミングを出力する発音指示タイミング出力手段と、前記発音指示タイミングが出力される前記チャンネルに属している前記音高指定操作子に対する前記押圧操作の有無に応じて、前記チャンネル別に音高を決定して出力する音高出力手段と、前記チャンネル別に決定された前記音高が割り当てられている前記音高指定操作子が出力する前記操作量に応じて、前記チャンネル別に決定された音高からのピッチ変化量を出力するピッチ変化量出力手段を有する演奏操作入力装置において、前記音高指定操作子は、前記押圧操作の有無を検出するとともに、前記配列方向に長い形状であって、前記配列方向と該配列方向に直交する方向のいずれの方向にも回動可能である押圧ボタン部と、前記配列方向に対し斜め方向に設けられた2つの圧力検出機構を有し、該2つの圧力検出機構の差動出力に応じて、押圧操作が前記直交する方向の押圧操作であれば、前記直交する方向の押圧力を押圧方向を含めて前記操作量として出力し、前記押圧操作が前記配列方向の押圧位置の移動であれば、前記配列方向に沿った押圧位置に応じたものを中心からの方向性を含めて前記操作量として出力するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の演奏操作入力装置の実施の一形態を適用したギター型電子楽器の構造図である。
図中、1は電子楽器本体、2は棹(neck)、3は棹の表側に設けられた指板(fingerboard)である。4はフレット(fret)であって、指板3上にエレクトリック・ギターと同様に設けられている。5はフレットセンサであって、指板3上に、ギターの弦位置に対応して設けられている。6弦に対応して6列(以下弦チャンネルという)あり、各弦チャンネルには、フレット4を境にして12個のフレットセンサ5が棹2の長手方向に隣設配列されている。各フレットセンサ5は、エレクトリック・ギターと同様に音高が割り当てられ、ユーザの押圧操作により音高が指定されるとともに、押圧操作の態様に応じた操作量を出力する。
エレクトリック・ギターにおいて、弦を押さることにより指定される音高が、この電子楽器では、フレットセンサ5を押さえることにより指定される。
【0010】
6は操作パネルであって、モード選択スイッチ、自動演奏曲選択スイッチ、自動演奏スタート/ストップスイッチ、音色選択スイッチ、数字表示LED等が設けられている。
7は撥弦部材であって、電子楽器本体1において、指板3の直下に設けられる。エレクトリック・ギターの6弦に対応して、すなわち、弦チャンネルに対応して6本ある。
撥弦部材7の各弦は、略「コ」の字状であって、ユーザが撥弦することによって左右に変位し、この変位が、電子楽器本体1の内部に設けられ、撥弦部材7に取り付けられたピエゾセンサ7a(図示せず)を撓ませる。その結果、ユーザが撥弦部材7を撥弦することによって、ピエゾセンサ7aにトリガ信号が発生する。このトリガ信号によりユーザによる発音指示操作が行われ、弦チャンネル別に発音タイミングおよび強度が入力される。
【0011】
図2は、図1に示した電子楽器の主要部の機能ブロック構成図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付している。
11は押圧操作検出回路、12はトリガ検出回路、13は演奏制御情報出力部、14は音源部、15はMIDIデータ作成部である。演奏制御情報出力部13は、押圧操作検出回路11およびトリガ検出回路12の出力に基づいて演奏制御情報を音源部14およびMIDIデータ作成部15に出力する。
この演奏制御情報作成部13は、音高出力部16、ピッチ変化量決定部17、発音指示タイミング出力部18、強度出力部19を有する。
【0012】
フレットセンサ5は、ユーザの押圧操作により、押圧操作に応じて抵抗値を可変する。押圧操作検出回路11は、一例として、各フレットセンサ5毎に設けられ、フレットセンサ5の押圧操作に応じた抵抗値を検出して、操作のオン/オフおよび押圧操作量を出力する。
一方、ピエゾセンサ7aは、弦チャンネル毎に設けられた6列の撥弦部材7のそれぞれに取り付けられ、各撥弦部材7に対するユーザの撥弦操作に応じたトリガ信号を出力する。トリガ検出回路12は、一例として、ピエゾセンサ7a毎に設けられ、ピエゾセンサ7aが出力するトリガ信号を検出して出力する。
【0013】
演奏制御情報出力部13において、発音指示タイミング出力部18は、トリガ検出信号を入力し、その発生タイミングに応じて弦チャンネル毎に発音指示タイミングを出力する。強度出力部19は、トリガ検出信号を入力し、トリガ信号の強度に応じて発音の強度を弦チャンネル毎に出力する。発音指示タイミング出力部18の出力は、音高出力部16にも出力される。
音高出力部16は、発音指示が検出され、発音指示タイミングが出力される弦チャンネルに属するフレットセンサ5の中で、押圧操作が検出されたものを検出することにより、押圧操作されたフレットセンサ5に割り当てられた音高を弦チャンネル毎に決定する。
【0014】
音高は弦チャンネル別に出力される。1つの弦チャンネルについて複数のフレットセンサ5が押圧操作を検出しているときには、押圧操作された複数のフレットセンサ5のそれぞれに割り当てられた音高の中で、最も高い音高を選択する。発音指示が検出された弦チャンネルに押圧操作を検出しているフレットセンサ5が存在しないときには、この弦チャンネルは開放弦であるとして、開放弦に割り当てられた音高を出力する。
ピッチ変化量出力部17は、音高出力部16により弦チャンネル毎に決定された音高が割り当てられたフレットセンサ5の押圧操作量を、押圧操作検出回路11から入力して、この押圧操作量に応じて、決定された音高からのピッチ変化量(ピッチベンド)を出力する。このピッチ変化量も弦チャンネル毎に出力する。
【0015】
音源部14は、発音指示タイミング出力部18の出力する発音指示タイミングにおいて、音高出力部16が出力する音高および強度出力部19が出力する強度で発音を開始する。発音中においては、ピッチ変化量出力部17が出力するピッチ変化量に応じて、決定された音高からピッチを変化させる。なお、発音指示タイミング(発音開始時)においても、決定された音高からピッチを変化させてもよい。
なお、音色選択スイッチにより、クラシック・ギター,フォークギター,エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベースといった音色が選択される。その際、撥弦される弦チャンネル毎に僅かに異なる音色を割り当ててもよい。また、音色はギター系に限らない。
【0016】
MIDIデータ作成部15は、例えば、発音指示タイミング出力に応じてノートオンイベントを生成し、音高出力に応じてノートナンバを決定し、強度出力に応じてそのベロシティを決定する。また、ピッチ変化量出力に応じてピッチベンドイベントを生成する。ノートオフイベントは、例えば、強度出力が所定値まで減衰したタイミングで生成すればよい。ノートオフになるまでに、音高が変更されたときには、再びノートオンイベントを作成すればよい。このときのベロシティは、例えば、このときの強度出力を用いればよい。
【0017】
上述した説明では、1個のフレットセンサ5毎に押圧操作検出回路11を用い、1個のピエゾセンサ7a毎にトリガ検出回路を用いた場合について説明した。
しかし、実際の回路としては、回路点数を減少させるために、全てのフレットセンサ5の出力電圧を走査回路に入力し、押圧操作検出回路11を共通の回路で行うようにしてもよい。同様に、全てのピエゾセンサ7aの出力電圧を走査回路に入力し、トリガ検出回路12を共通化してもよい。
演奏制御情報出力部13以降は、CPUにプログラムを実行させることにより機能を実現させる。したがって、フレットセンサ5の出力およびピエゾセンサ7aの出力は、最終的には、ディジタル信号で処理される。
したがって、例えば、押圧操作検出回路11、トリガ検出回路12の各入力段階、各出力段階、あるいは、図3,図4を参照して後述する押圧操作検出回路11内の増幅器23の出力段階などで、アナログ電圧信号をA/D変換器に入力して、それ以後の処理をデジタル信号処理としてもよい。
【0018】
図3は、演奏操作入力装置の第1の具体例を説明するためのブロック構成図である。
この具体例は、フレットセンサ5を用いることにより、電子ギターでチョーキング奏法を実現して演奏表現力を向上させるものである。
ここで、チョーキング奏法とは、エレクトリック・ギターなどで用いる奏法であって、弦を撥弦した後、弦を押さえている方の指で弦をその直交方向に、すなわち、押し上げることによって、弦に張力をかけて、ピッチを上昇させるものである。通常、第1〜第4弦は押し上げ、第5,第6弦は弦の直交方向に引っ張る(押し下げる)。
【0019】
図中、図1,図2と同様な部分には同じ符号を付している。
フレットセンサ5は可変抵抗器21の記号で示されている。
図2の押圧操作検出回路11は、抵抗器22、増幅器23,閾値回路24、ゲート回路25、閾値回路26を有する。抵抗器22は、可変抵抗器21と直列接続されて電源電圧+Vが印加される。増幅器23は、可変抵抗器21と抵抗器22との接続点の電圧を増幅する。増幅器23の出力は、閾値回路24、ゲート回路25、閾値回路26に供給される。
閾値回路24はゼロ電圧よりもわずかに高い電圧を第1の閾値とし、この閾値を超えるとハイレベルの電圧を図2の音高出力部16に出力する。閾値回路26は、第1の閾値よりもさらにわずかに高い電圧を第2の閾値とし、この閾値を超えるとハイレベルの電圧を出力して、ゲート回路24を開くように制御する。ゲート回路25は、ゲートが開かれたとき増幅器23の出力を図2のピッチ変化量出力部17に出力する。
【0020】
図1に示したように、弦チャンネル毎に複数のフレットセンサ5が棹2の長手方向に直線状に配列されている。
可変抵抗器21は、ユーザの押圧操作により抵抗値が無限大(オフ状態)から有限値(オン状態)に変化する。増幅器23の出力は0から電源電圧+V方向に上昇する。閾値回路24は、増幅器23の出力電圧が0よりも少し高く設定された第1の閾値を超えたことを検出して、ユーザの押圧操作の有無(オン/オフ)を検出する。
フレットセンサ5は、さらに、上述した配列(棹2の長手方向)に直交する一方向に押圧されたときに、可変抵抗器21の抵抗値がさらに小さくなるような構造に設計されている。その結果、増幅器23の出力はさらに電源電圧+V方向に上昇する。
【0021】
閾値回路26は、増幅器23の出力電圧が0よりもさらに高く設定された第2の閾値を超えたことを検出して、すなわち、ゼロボルト付近の電圧変化では動作しないようにして、ゲート回路25を動作させる。ゲート回路25は、増幅器23の出力電圧を図2のピッチ変化量出力部17に出力する。
その結果、通常の音高指定のための小さな押圧力ではピッチを音高通りとして、ピッチを変化させない。
配列に直交する一方向への押圧力が大きくなると、フレットセンサ5に対するこの押圧力に応じて、図2のピッチ変化量出力部17は、音高出力部16により決定される音高から正方向へのピッチ変化量を出力する。
ユーザがフレットセンサ5の押圧操作をやめると、可変抵抗器21の抵抗値は無限大になってオフ状態となり、増幅器23の出力電圧はゼロに戻る。
なお、フレットセンサ5に対する押し込みの深さ方向の押圧力によって抵抗値を可変させるようにしてもよい。
【0022】
図4は、演奏操作入力装置の第2の具体例を説明するためのブロック構成図である。図中、図2,図3と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この具体例は、フレットセンサ5を用いることにより、ギター型電子楽器でピッチアップチョーキング奏法、ピッチダウンチョーキング奏法を実現して演奏表現力を向上させるものである。
エレクトリック・ギター等では、チョーキング奏法によってピッチは必ず上昇するので、これを便宜的にピッチアップチョーキングという。これに対し、この具体例では、ピッチを下げるピッチダウンチョーキングも実現する。
【0023】
この具体例では、フレットセンサ5が2つの可変抵抗器21a,21bとして表現される。
22a,22bは抵抗器であって、フレットセンサ5の可変抵抗器21a,21bのそれぞれと直列接続されて電源電圧+Vが印加される。あるいは、接地に代えて負の電源電圧−Vを印加してもよい。増幅器23は、可変抵抗器21aと抵抗器22aとの接続点の電圧を非反転入力とし、可変抵抗器21bと抵抗器22bとの接続点の電圧を反転入力として電圧増幅する。
増幅器23の出力は、絶対値閾値回路31、ゲート回路25、絶対値閾値回路32に供給される。
絶対値閾値回路31は入力信号の絶対値がゼロ電圧よりもわずかに高い第1の電圧を閾値とし、入力信号の絶対値が、この第1の閾値を超えるとハイレベルの電圧を図2の音高出力部16に出力する。絶対値閾値回路32は、第1の電圧よりもさらにわずかに高い第2の電圧を閾値とし、入力信号の絶対値が、この第2の閾値を超えるとハイレベルの電圧を出力して、ゲート回路25を開くように制御する。
【0024】
可変抵抗器21a,21bの抵抗値が、ユーザの押圧操作により、無限大(オフ状態)から有限値(オン状態)に変化すると、可変抵抗器21aと抵抗器22aとの接続点の電圧、および、可変抵抗器21bと抵抗器22bとの接続点の電圧がいずれもゼロ電圧からわずかに上昇する。両接続点の電圧の上昇が全く同じであれば、非反転入力電圧と反転入力電圧とが等しいために、増幅器23の出力電圧は、ゼロ電圧になりオフ状態と変わらない。
しかし、抵抗値や押圧力のわずかなアンバランスにより、非反転入力電圧と反転入力電圧とに差が生じる結果、増幅器23の出力は0電圧から電源電圧+V方向または−V方向にわずかに変化する。
絶対値閾値回路31は、増幅器23の出力電圧の絶対値が0よりも少し高く設定された第1の閾値を超えたことを検出して、ユーザの押圧操作をオン/オフ検出する。なお、オン/オフ検出をより確実にするためには、可変抵抗器21a,21b、抵抗器22a,22bの抵抗値等を恣意的にアンバランスに設計しておけばよい。あるいは、オン/オフ検出用に、図3に示したような別の増幅器23を、21a,22a側、21b,22b側の少なくとも一方に設けてもよい。
【0025】
フレットセンサ5は、上述した直線状配列(棹2の長手方向)に直交する一方向にさらに押圧されたとき、押圧力に応じて可変抵抗器21aの抵抗値がさらに小さくなるような構造に設計されている。その結果、増幅器23の出力は電源電圧+V方向に上昇する。
また、これとは反対方向に押圧されたときに、押圧力に応じて可変抵抗器21bの抵抗値がさらに小さくなるような構造に設計されている。その結果、増幅器23の出力は負の電源電圧方向に下降する。
絶対値閾値回路32は、増幅器23の出力電圧の絶対値が0よりもさらに高く設定された第2の閾値を超えたことを検出して、すなわち、ゼロボルト付近の電圧変化では動作しないようにして、ゲート回路25を動作させる。ゲート回路25は、増幅器23の正負の出力電圧を図2のピッチ変化量出力部17に出力する。
【0026】
その結果、フレットセンサ5は、押圧のオン/オフに応じた出力とともに、フレットセンサ5の直線状配列(棹2の長手方向)に直交する一方向に押圧されたときに、押圧力に応じて正の電圧を出力し、反対方向に押圧されたときに、押圧力に応じた負の電圧を出力する。通常の音高選択のための小さな押圧力ではピッチを音高通りとして、ピッチを変化させない。
したがって、図2のピッチ変化量出力部17は、直線状配列に直交するいずれかの方向への押圧力が大きくなると、フレットセンサ5に対するこの押圧力の方向および大きさに応じて、音高出力部16により決定される音高を中心として、正または負方向へのピッチ変化量を決定する。
ユーザがフレットセンサ5の押圧操作をやめると、可変抵抗器21a,21bの抵抗値は無限大になってオフ状態となる。
【0027】
なお、正または負の出力の一方のみを出力するようにゲート回路25を制御するなどして、図2のピッチ変化量出力部17が一方向のみのピッチ変化量を出力するようにすれば、ピッチアップあるいはピッチダウンのチョーキングに切り替えたり、いずれか一方のみに固定したりすることもできる。
【0028】
次に、本発明の第3の具体例を説明する。この具体例は、フレットセンサ5を用いることにより、第2の具体例とは異なる操作でピッチを変化可能にすることにより演奏表現力を向上させるものである。
本明細書では、この操作をグライド奏法という。棹2の長手方向に沿って、フレットセンサ5上の押圧位置を移動させることによって、音のピッチを変化させるものである。例えば、棹2の先端に向けて滑らせると発音中の音のピッチを下げ、棹2の根元に向けて滑らせると発音中の音のピッチを上げる。
この具体例では、フレットセンサ5の構造を変えるが、ブロック構成自体は図4に示した第2の具体例と同一である。
【0029】
この具体例では、フレットセンサ5の直線状の配列方向に沿ったフレットセンサ5の押圧位置に応じて、フレットセンサ5の可変抵抗器21a,21bの抵抗値を変化させ、増幅器23の出力電圧を変化させるというものである。
その結果、図2のピッチ変化量出力部17は、直線状の配列方向に沿った押圧位置に応じて、音高出力部16で決定された音高を中心とする正負のピッチ変化量を出力する。
【0030】
図5は、演奏操作入力装置の第1の具体例に使用するフレットセンサ5の一例の模式的説明図である。
図5(a)はフレットセンサ5の正面図であり、図の左右方向は、各弦チャンネルに属する複数のフレットセンサ5の直線状配列方向(棹2の長手方向)である。図5(b)はフレットセンサ5の右側面図である。図5(c)はフレットセンサ5を押圧操作したときの右側面図、図5(d)はフレットセンサ5を直線状配列方向に直交する左回り方向に押圧操作したときの右側面図である。
図5(b)において、41は複数のフレットセンサ5に共通の回路基板であり、42a,42bは回路基板41上に、フレットセンサ5の中心軸線A−A’の左右に設けられた2個のカーボン接点である。右側のカーボン接点42bの左縁部は中心軸線A−A’に接し、回動方向側(図示矢印)のカーボン接点42aの右縁部は中心軸線A−A’から離れている。カーボン接点42aの幅よりもカーボン接点42bの幅の方を長くしている。
43〜45はフレットセンサ5の部分構造である。43は導電ゴム接点であり、左右のカーボン接点42a,42bに間隙を隔てて対向し、かつ、これらにまたがる配置で設けられる。導電ゴム接点43およびカーボン接点42a,42bにより圧力検出機構が構成される。44は基底部、45は押圧ボタン部である。
46はユーザの指、47a,47bは接続状態を模式的に示す導体である。
【0031】
図5(a)に示すように、押圧ボタン部45は、各弦チャンネルに属するフレットセンサ5の直線状の配列方向に長い形状であり、図5(b)に示したこれに直交する方向の幅は狭い。圧力検出機構は、中央の1箇所でもよいが、図示の例では、圧力検出機構が直線状の配列方向の前後端に設けられ、対応する前後端における圧力検出機構のカーボン接点がそれぞれの導体47a,47bにより電気的に接続されている。
【0032】
図5(a),図5(b)においては、可変抵抗器としてのフレットセンサ5の抵抗値は無限大であって、オフ状態である。
図5(c)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45の頭部を押圧すると、基底部44が図示しない弾性部材に抗して押下される。その結果、基底部44に設けられた導電ゴム接点43と各カーボン接点42a,42bとが接触することにより、カーボン接点42a,42b間が導通する。なお、押圧操作をやめると、図示しない弾性部材の復元力により図5(b)に示す元の状態に復帰してオフ状態となる。
【0033】
この図では、具体的な機械的構造の図示を省略しているが、一例として、押圧ボタン部45および基底部44は、中心軸線A−A’上にある支点を中心として左方向にのみ回動可能な構造とする。例えば、図示しない回動ストッパにより右回りには回動しない構造とする。
エレクトリック・ギターのチョーキング操作と一致させるには、第1〜第4弦チャンネルに属するフレットセンサ5については、直線状配列方向に直交して押し上げる方向にのみ、第5,第6弦チャンネルに属するフレットセンサ5については、直線状配列方向に直交して押し下げる方向にのみ回動する構造とすればよい。
【0034】
図5(d)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45を左回り方向に押圧すると、導電ゴム接点43が圧縮される結果、カーボン接点42a,42b間の抵抗値が押圧力に応じて減少するので、押圧力に応じた抵抗値を示す可変抵抗器21となる。
なお、変形例として、押圧しない状態でも各カーボン接点42a,42bと導電ゴム接点43間が軽く接触する構造としてもよい。
また、押圧ボタン部45は、図5(b)において、左右方向に回動可能とする構造でも構わない。この場合、いずれの方向に回動させても抵抗値が減少して、ピッチが上昇することになる。
上述した結果、フレットセンサ5は、押圧を検出するとともに、フレットセンサ5の直線状の配列方向に直交する少なくとも一方向への押圧力に応じて、可変抵抗器21の抵抗値を可変することができる。
【0035】
図6は、演奏操作入力装置の第2の具体例に使用するフレットセンサ5の一例の模式的説明図である。
図6(a)はフレットセンサ5の正面図であり、図の左右方向は、各弦チャンネルに属する複数のフレットセンサの直線状配列方向である。図6(b)はフレットセンサ5の右側面図、図6(c)はフレットセンサ5を押圧操作したときの右側面図、図6(d)はフレットセンサ5を直線状配列方向に直交する左回り方向に押圧操作したときの右側面図、図6(e)はフレットセンサ5を直線状配列方向に直交する右回り方向に押圧操作したときの右側面図である。
図中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0036】
図6(b)において、51a,51b,51cは、回路基板41上に中心軸線A−A’に左右対称に設けられた3個のカーボン接点である。左側にカーボン接点51aがあり、右側にカーボン接点51bがあり、中央にカーボン接点51cがある。導電ゴム接点43は、カーボン接点51a,51b,51cに間隙を隔てて対向し、かつ、これらにまたがる配置で設けられる。
図6(a)に示すように、押圧ボタン部45は、各弦チャンネルに属するフレットセンサ5の直線状の配列方向に長い形状であり、図6(b)に示したこれに直交する方向の幅は狭い。圧力検出機構は、中央の1箇所でもよいが、図示の例では、圧力検出機構が直線状の配列方向の前後端に設けられ、対応する前後端における圧力検出機構のカーボン接点がそれぞれの導体47a,47b,47cにより電気的に接続されている。
【0037】
図6(a),図6(b)においては、カーボン接点51a,51c間およびカーボン接点51b,51c間は、いずれもオフ状態である。
図6(c)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45の頭部を押圧すると、基底部44が図示しない弾性部材に抗して押下される結果、導電ゴム接点43によりカーボン接点51a,51c間、カーボン接点51b,51c間が接触することにより導通する。図4を参照して説明したように、左右のアンバランスにより、増幅器23に正または負の電圧が出力されてオン状態となる。
【0038】
この図でも、具体的な機械的構造の図示を省略しているが、一例として、押圧ボタン部45および基底部44は、中心軸線A−A’上にある支点を中心として左右両方向に回動可能な構造とする。
図6(d)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45を左回り方向に押圧すると、導電ゴム接点43が左側で圧縮され、右側で圧縮が弱まる結果、カーボン接点51a,51c間の抵抗値が押圧力に応じて減少するとともに、カーボン接点51b,51c間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。
図6(e)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45を右回り方向に押圧すると、導電ゴム接点43が右側で圧縮され、左側で圧縮が弱まる結果、カーボン接点51a,51c間の抵抗値が押圧力に応じて増大するとともに、カーボン接点51b,51c間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。
上述したいずれの押圧状態においても、押圧操作をやめれば、図示しない弾性部材の復元力により、図6(b)に示す元の状態に復帰してオフ状態となる。
上述した動作の結果、フレットセンサ5は、押圧を検出するとともに、フレットセンサ5の直線状の配列方向に直交する双方向への押圧力に応じて、可変抵抗器21a,21bの抵抗値を可変し、かつ押圧方向も知ることができる。
なお、変形例として、押圧しない状態でも各カーボン接点51a,51b,51cと導電ゴム接点43間が軽く接触している構造としてもよい。
【0039】
図7は、演奏操作入力装置の第3の具体例に使用するフレットセンサの一例の模式的説明図である。
図7(a)はフレットセンサ5の正面図であり、図の左右方向は、各弦チャンネルに属する複数のフレットセンサの直線状配列方向である。左方向を棹2の根元側とし、右方向を棹2の先端側とする。図7(b)はフレットセンサ5の右側面図、図7(c)はフレットセンサ5を押圧操作したときの正面図、図7(d)はフレットセンサ5の左寄りの位置を押圧操作したときの正面図である。
図中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】
図7(a)において、回路基板41上に中心軸線B−B’に対し左右対称に1対の圧力検出機構が設けられている。61a,61bは、その左側(棹2の根元側)の圧力検出機構の2個のカーボン接点である。62a,62bは、右側(棹2の先端側)の圧力検出機構の2個のカーボン接点である。
左側の導電ゴム接点43はカーボン接点61a,61bに間隙を隔てて対向し、かつ、これらにまたがる配置で設けられる。右側の導電ゴム接点43はカーボン接点62a,62bに間隙を隔てて対向し、かつ、これらにまたがる配置で設けられる。押圧ボタン部45は、各弦チャンネルに属するフレットセンサ5の直線状の配列方向に長い形状であり、図7(b)に示したこれに直交する方向の幅は狭い。
【0041】
図7(a),図7(b)においては、カーボン接点61a,61b間およびカーボン接点62a,62b間は、いずれもオフ状態である。
図7(c)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45の頭部中央を押圧すると、基底部44が図示しない弾性部材に抗して押下される結果、導電ゴム接点43によりカーボン接点61a,61b間、カーボン接点62a,62b間が接触することにより導通する。図4を参照して説明したように、左右のアンバランスにより、増幅器23に正または負の電圧が出力されてオン状態となる。
【0042】
この図でも、具体的な機械的構造の図示を省略しているが、一例として、押圧ボタン部45および基底部44は、中心軸線B−B’上にある支点を中心として左右両方向に回動可能な構造とする。
図7(d)に示すように、ユーザの指46で押圧ボタン部45を押さえ付けながら、ユーザの指46を左方向(棹2の根元側)に滑らせることにより、押圧位置を中心軸線B−B’からずらせると、導電ゴム接点43が左側の圧力検出機構で圧縮され、右側の圧力検出機構で圧縮が弱まる結果、カーボン接点61a,61b間の抵抗値が押圧力に応じて減少するとともに、カーボン接点62a,62b間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。
【0043】
図示を省略したが、ユーザの指46で押圧ボタン部45を押さえ付けながら、ユーザの指46を右方向(棹2の先端側)に滑らせることにより、押圧位置を中心軸線B−B’からずらせると、導電ゴム接点43が左側で圧縮が弱まり、右側で圧縮される結果、カーボン接点61a,61b間の抵抗値が押圧力に応じて増大するとともに、カーボン接点62a,62b間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。
上述したいずれの押圧状態においても、押圧操作をやめれば、図示しない弾性部材の復元力により図7(a)に示す元の状態に復帰してオフ状態となる。
上述した動作の結果、フレットセンサ5は、押圧を検出するとともに、フレットセンサ5の直線状の配列方向に沿った押圧位置に応じて、可変抵抗器21a,21bの抵抗値を可変し、かつ押圧方向も知ることができる。
【0044】
上述した説明では、押圧操作の有無の検出(オン/オフ操作)と押圧操作量の検出とを同じ圧力検出機構で検出する構成にしていた。
これに代えて、フレットセンサ5の基底部44の下部に、オン/オフ検出機構と圧力検出機構とを設け、押圧操作の有無の検出は、オン/オフ検出機構によって行い、押圧操作量の検出は圧力検出機構によって行うようにしてもよい。
次に、オン/オフ検出機構と圧力検出機構とを設けたものを、演奏操作入力装置の第4の具体例(本発明の具体例)として説明する。
【0045】
図8は、演奏操作入力装置の第4の具体例(本発明の具体例)の説明図である。
図8(a)は第4の具体例で使用するフレットセンサの外形概要図、図8(b)は第4の具体例を説明するための模式的説明図である。
図8(a)において、図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。図中、Y方向は図1に示した棹2の先端方向、(−Y)方向は棹2の根元方向である。指板3の面上において、これに直交する方向をX,(−X)方向とする。図示の例では、基底部44がY,(−Y)方向に関しても押圧ボタン部45より若干長く形成されている。
回路基板(図示せず)と基底部44間に第1〜第4の圧力検出機構が設けられている。フレットセンサ5の中心軸から見て、第1の圧力検出機構は左上方向、第2の圧力検出機構は左下方向、第3の圧力検出機構は右上方向、第4の圧力検出機構は右下方向の位置に設けられている。
【0046】
図8(b)において、201,206,207,212は抵抗器である。
第1の圧力検出機構において、202a,202bはカーボン接点、203は導電ゴム接点である。第2の圧力検出機構において、204a,204bはカーボン接点、205は導電ゴム接点である。第3の圧力検出機構において、208a,208bはカーボン接点、209は導電ゴム接点である。第4の圧力検出機構において、210a,210bはカーボン接点、211は導電ゴム接点である。いずれも、カーボン接点は回路基板側、導電ゴム接点は基底部44側に設けられる。
213は増幅器であって、オン/オフ検出用信号を出力する。214は増幅器であって、圧力検出用信号を出力する。この具体例では、第2,第3の圧力検出機構は、オン/オフ検出機構として機能させる。
【0047】
抵抗器201の一端には電源電圧+Vが供給され、他端はカーボン接点202a,210aに接続される。カーボン接点202bは抵抗器206に接続されるとともに増幅器214の反転入力端子に接続される。抵抗器206の他端は接地される。カーボン接点210bは抵抗器212に接続されるとともに増幅器214の非反転入力端子に接続される。抵抗器212の他端は接地される。
抵抗器207の一端には電源電圧+Vが供給され、他端は増幅器213の入力端子に接続されるとともに、カーボン接点208a,204bに接続される。カーボン接点208b,204aは接地される。
【0048】
この具体例においても、具体的な機械的構造の図示を省略している。
第1の構成例として、押圧ボタン部45および基底部44は、X,(−X)方向に回動可能で、Y,(−Y)方向には回動困難な構造である場合について説明する。
押圧操作がないときには、第1〜第4のいずれの圧力検出機構においても、カーボン接点と導電ゴム接点間が離隔しているので、オフ状態である。なお、押圧しない状態で各カーボン接点と導電ゴム接点間が軽く接触している構造にしてもオフ状態にすることができる。
【0049】
ユーザの指で押圧ボタン部45の頭部中央を押圧すると、基底部44が図示しない弾性部材に抗して押下される結果、いずれの圧力検出機構においても、導電ゴム接点によりカーボン接点間が導通する。例えば、第1の圧力検出機構では、導電ゴム接点203によりカーボン接点202a,202b間が導通する。
このとき、第2,第3の圧力検出機構の内部抵抗値が低くなるため、増幅器213の入力電圧は、オフ状態の+Vから接地側に下降する。したがって、増幅器の213の出力電圧は、オン/オフ検出用信号となり、この電圧が所定の閾値を超えるときに、フレットセンサ5のオン状態を検出することができる。
一方、第1,第4の圧力検出機構の内部抵抗値も低くなるが、回路定数に差異がなければ、等しい値を保ったまま低くなる。そのため、増幅器214の非反転入力端子での電源電圧の分圧電圧、および、増幅器214の反転入力端子での電源電圧の分圧電圧は等しいので、増幅器214の出力電圧は、ゼロ電圧を保つ。
【0050】
ユーザが指で押圧ボタン部45を左回り方向((−X)方向)に押圧すると、第1の圧力検出機構では、導電ゴム接点203の圧縮が強まり、カーボン接点202a,202b間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。同時に、第4の圧力検出機構では、導電ゴム接点211の圧縮が弱まり、カーボン接点210a,210b間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。
したがって、増幅器214の反転入力端子での分圧電圧は押圧力に応じて大きくなり、非反転入力端子での分圧電圧は押圧力に応じて小さくなる。その結果、増幅器214の出力電圧は、押圧力に応じて接地電圧から負の電源電圧方向に小さくなる。
【0051】
一方、ユーザが指で押圧ボタン部45を右回り方向(X方向)に押圧すると、第1の圧力検出機構では、導電ゴム接点203の圧縮が弱まり、カーボン接点202a,202b間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。同時に、第4の圧力検出機構では、導電ゴム接点211の圧縮が強まり、カーボン接点210a,210b間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。
したがって、増幅器214の反転入力端子での分圧電圧は押圧力に応じて小さくなり、非反転入力端子での分圧電圧は押圧力に応じて大きくなる。その結果、増幅器214の出力電圧は、押圧力に応じて接地電圧から正の電源電圧方向に大きくなる。
以上の動作から、増幅器214の出力電圧は、押圧ボタン部45に対するX,(−X)方向の回動押圧力の圧力検出用信号となる。
【0052】
この間、第2,第3の圧力検出機構にも抵抗値変化があるが、増幅器213の入力電圧はさほど変化しないから、オン/オフ検出用信号はオン状態を示し続ける。
いずれの押圧状態であっても押圧操作をやめれば、図示しない弾性部材の復元力により元の状態に復帰して、オン/オフ検出信号はオフ状態を示す。
したがって、フレットセンサ5は、押圧を検出するとともに、フレットセンサ5の直線状の配列方向に直交する方向(X,(−X)方向)への押圧力を、押圧方向も含めて出力するセンサとなる。
【0053】
次に、第2の構成例を説明する。押圧ボタン部45および基底部44は、Y,(−Y)の方向に回動可能で、X,(−X)方向には回動が困難な構造である場合について説明する。
押圧操作がないときには、第1〜第4のいずれの圧力検出機構においても、カーボン接点と導電ゴム接点間が離隔しているので、オフ状態である。なお、押圧しない状態で各カーボン接点と導電ゴム接点間が軽く接触している構造にしてもオフ状態にすることができる。
ユーザの指で押圧ボタン部45の頭部中央を押圧すると、第1の構成例と同様に動作する。したがって、増幅器の213の出力電圧によって押圧を検出することができる。
【0054】
ユーザが指で押圧ボタン部45を押さえ付けながら、指をY方向(棹2の先端側)に滑らせることにより、押圧位置を中心からずらせると、第1の圧力検出機構では、導電ゴム接点203の圧縮が強まり、カーボン接点202a,202b間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。同時に、第4の圧力検出機構では、導電ゴム接点211の圧縮が弱まり、カーボン接点210a,210b間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。
その結果、増幅器214の出力電圧は、押圧力に応じて接地電圧から負の電源電圧方向に小さくなる。
【0055】
一方、ユーザが押圧ボタン部45を押さえ付けながら、ユーザの指を(−Y)方向(棹2の根元側)に滑らせることにより、押圧位置を中心からずらせると、第1の圧力検出機構では、導電ゴム接点203の圧縮が弱まり、カーボン接点202a,202b間の抵抗値が押圧力に応じて増大する。同時に、第4の圧力検出機構では、導電ゴム接点211の圧縮が強まり、カーボン接点210a,210b間の抵抗値が押圧力に応じて減少する。その結果、増幅器214の出力電圧は、押圧力に応じて接地電圧から正の電源電圧方向に大きくなる。
以上の動作から、増幅器214の出力電圧は、押圧ボタン部45に対するY,(−Y)方向の押圧位置に基づく圧力変化の圧力検出用信号となる。
【0056】
この間、第2,第3の圧力検出機構の抵抗値変化は、第1の構成例と同様であるから、増幅器213が出力するオン/オフ検出用信号はオン状態を示し続ける。いずれの押圧状態においても、押圧操作をやめれば、図示しない弾性部材の復元力により元の状態に復帰して、オン/オフ検出信号はオフ状態を示す。
したがって、フレットセンサ5は、押圧を検出するとともに、フレットセンサ5の直線状の配列方向(Y,(−Y)方向)に沿った押圧位置を、中心からの方向性も含めて出力するセンサとなる。
【0057】
第3の構成例として、押圧ボタン部45および基底部44は、X,(−X),Y,(−Y)のいずれの方向にも回動可能である場合について説明する。
第1,第2の構成例の説明から明らかなように、第1の圧力検出機構は、(−X)方向の回動およびY方向の押圧位置移動によって抵抗値が減少する。第4の圧力検出機構は、X方向の回動および(−Y)方向の押圧位置移動によって抵抗値が減少する。
その結果、増幅器214が出力する圧力検出用信号は、X,(−X)方向の回動およびY,(−Y)方向の押圧位置移動の双方を反映した出力となる。すなわち、第1,第2の構成例の機能を併せ持つ。
したがって、ユーザの押圧操作が、フレットセンサ5の直線状の配列方向に直交する方向の押圧操作であれば、第1の構成例と同様の機能を果たすことになる。一方、ユーザの押圧操作が、フレットセンサ5の直線状の配列方向の押圧位置移動であれば、第2の構成例と同様の機能を果たすことになる。
【0058】
なお、上述した第1〜第3のいずれの構成例においても、第2,第3の圧力検出機構は、オン/オフ検出機構として機能させたので、第2,第3の圧力検出機構を、回路基板側の接点と基底部44側の可動接点とによるオンオフスイッチ機構に置き換えることもできる。
上述した第1〜第3のいずれの構成例においても、オン/オフ検出用信号は、図4と同様な絶対値閾値回路31を介して、図2の音高出力部16に出力され、圧力検出用信号は、図4と同様な、絶対値閾値回路32により制御されるゲート回路25を介して、ピッチ変化量出力部17に出力される。
なお、第2,第3の圧力検出機構を利用して、押圧ボタン部45に対する垂直深さ方向の押圧力を検出して増幅器213から出力することもできる。
これまでに説明したフレットセンサ5の構成において、導電ゴム接点は、一例であり、感圧特性を有する可変抵抗体であればよい。一方、カーボン接点は、固定電気接点の一例であり、金属接点あるいは導電性合成樹脂であってもよい。
【0059】
図9は、本発明の実施の一形態を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック構成図である。
図中、図2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。71はバス、72はCPU(Central Processing Unit)、73はROM(Read Only Memory)でありプログラムや自動演奏データ等を記憶する。74はRAM(Random Access Memory)であって、プログラムを実行するに必要な各種レジスタ、フラグなどを含むワーキングメモリとなる。75はタイマであって、プログラムの実行中の割込時間や各種時間を計時する。
76は設定操作子であって、モード選択スイッチ等である。77は設定操作子検出回路である。78は表示器であって、機器の種々の設定を確認する。79は表示回路である。
80はDSP(Digital Signal Processor)、81はサウンドシステムである。82は外部記憶装置であって、半導体メモリカード、フレキシブル磁気ディスク等であり、記録媒体が取り外し可能なものを含む。83はMIDIインターフェースであって、外部のMIDI機器84、例えば、電子楽器、シーケンサ、パーソナルコンピュータ等に接続される。
【0060】
フレットセンサ5および撥弦部材7を用いた実演奏の他、ROM73あるいは外部記憶装置82から楽曲データを読み出して演奏することができる。MIDIインターフェース83から入力された外部のMIDI機器84からのMIDIデータを用いて演奏をすることもできる。
フレットセンサ5よび撥弦部材7を使用して作成される演奏データをMIDIデータとして、MIDIインターフェース83から外部に出力してMIDI機器84で再生させたり記憶させたりする。
この他、図示を省略した通信インターフェースを介して、加入固定電話網や携帯電話網等の通信ネットワークやインターネット上の、サーバ,コンピュータ,音源付き電話機等に接続して、楽曲データを入力(ストリーミング再生あるいはダウンロード)したり、演奏データを出力したりする。
CPU72は、ROM73に記憶されたプログラムを、RAM74にロードして、一般的な入出力制御を行う。また、プログラムにしたがって本発明を実行する。本発明を実行するプログラムは、外部記憶装置82から供給したり、図示しない通信インターフェースを介して、サーバからダウンロードしたりすることもできる。
【0061】
音源回路80は、ROM73等に記憶された音源波形を用い、バス71を介して供給される演奏制御情報に応じて楽音信号を生成する。弦チャンネル毎に独立した発音処理が可能である。すなわち、各弦チャンネルに僅かに異なる音色を与えることができる。また、同じ音高であっても弦チャンネル毎にピッチや発音タイミングを僅かにずらせたりすることもできる。
あるいは、各弦チャンネルのデータを1つの発音チャンネルにミックスダウンして発音処理を行うこともできる。
楽音信号は、DSP80でリバーブやディストーション(歪)などの各種エフェクトが付与されたりミキシング制御されたりした後、A/D変換されてサウンドシステム81に出力され、スピーカから出力される。
上述した説明では、音源回路14を有しているが、必ずしも必要としない。MIDIインターフェース83を介して、外部のMIDI機器で演奏したり、記録再生専用にしたりする。
【0062】
次に、図10,図11を参照して、図9に示したCPU72により実行される本発明の実施の一形態の動作の概要を説明する。
図10は、メインルーチンおよび演奏操作の検出と演奏制御情報の生成のステップの詳細を示すフローチャートである。
S91において、初期化を行う。電源投入により所定プログラムの実行を開始し、RAM74の内容をクリアし、初期設定をする。
S92において、パネル処理を行う。操作パネル上の設定操作子の操作を受け付け、動作モードの設定や曲データの編集、実演奏するときの音色の設定、自動演奏の曲選択、スタートストップ等の指示等を実行する。また、表示器78に対する表示制御を行う。
S93において、演奏操作の検出とこれに応じた演奏制御情報の生成を行う。
S94において、ROM73や外部記憶装置82等に記憶された曲データファイルから演奏制御情報を読み出したり、外部のMIDI機器から送信されてきた演奏データ(MIDIデータ)を受信して音源部14を制御するための演奏制御情報に変換したりする。S93において生成された演奏制御情報を含め、演奏制御情報を音源部14に出力して楽音信号を生成させるとともに、DSP80を制御して楽音信号をサウンドシステムに出力させる。S94での処理終了後、S92に処理を戻す。
【0063】
S93の演奏操作の検出と演奏制御情報の生成のステップを、図10(b)に示す。MIDIデータの作成ステップについては説明を省略する。
S101において、演奏操作子の入力があるか否かを判定し、あるときにはS102に処理を進め、ないときにはS103に処理を進める。
S102において、トリガ検出があるか否かを判定し、ある場合にはS104に処理を進め、ないときにはS105に処理を進める。
S105においては、その他の演奏操作子の操作入力があれば、その指示に応じた処理を実行してS103に処理を進める。ここで、その他の演奏操作子とは、リバーブ等のエフェクト用等の操作子である。
S104において、現在のタイミングを発音指示タイミングとし、トリガを検出した弦チャンネル番号(n)を特定し、S106の音高値決定に処理を進める。
【0064】
図11は、図10に示した音高値決定ステップの詳細を説明するフローチャートである。
図11のS121において、弦チャンネル番号(n)に属する全てのフレットセンサ(n,m)の状態を検出する。S122において、オン状態のフレットセンサがあるか否かを判定し、あるときにはS123に処理を進め、ないときにはS125に処理を進める。
S123において、各弦チャンネル毎に、オン状態の全てのフレットセンサ(n,m)の中で、最も高い音高(例えばmが大きい)が割り当てられたフレットセンサ(n,mmax)のピッチ変化量Δp(n,mmax)を取得する。押圧操作検出回路11が出力する電圧値を例えば参照テーブル用いてピッチ変化量Δp(n,mmax)に変換する。
S124において、フレットセンサ(n,mmax)に割り当てられた音高値を、例えば参照テーブルを用いて取得して、図10に戻る。
一方、S122においてオン状態のフレットセンサがないときに処理を進めるS125においては、弦チャンネル番号(n)に対応する開放弦の音高値を、例えば、参照テーブルを用いて取得して、図10に戻る。
【0065】
再び図10に戻って、S107から説明を続ける。
S107において、トリガ検出回路から得た強度値、および、S106において決定した音高値、ピッチ変化量Δp(n,mmax)に応じて演奏制御情報を生成して音源部14に出力し、S103に処理を進める。なお、音高値を対応するピッチデータに変換し、これにピッチ変化量Δp(n,mmax)を加算した値を音源部14に出力してもよい。
S103において、現在が発音中であるか否かを判定し、発音中であればS108に処理を進め、発音中でなければメインのフローに処理を戻す。ここで、発音中とは、先に発音指示された楽音信号がまだ鳴っている状態をいう。したがって、音源部14から発音中であるか否かの情報を得る。これに代えて、トリガ検出回路12から得た強度値を用いて発音中か否かを判定するようにしてもよい。
【0066】
S108においては、発音中の弦チャンネル番号(n)を特定し、S109に処理を進める。S109は、先に説明したS106と同様に、音高値決定のステップであって、図11を参照して説明したものであるので、説明を省略する。S110において、音高値決定ステップS109において取得した音高値またはピッチ変化量に変化があったか否かを判定し、変化があったときには、S111に処理を進め、変化がないときにはメインのフローに処理を戻す。
ピッチ変化量は、フレットセンサ5に対する、押圧操作態様、押圧力の変化に応じて変化している。
一方、ユーザが、ある弦チャンネルの発音中において、その弦チャンルの属するフレットセンサ5の中で押圧するフレットセンサ5を変更したり、開放弦にしたりした場合には、音高値が変化する。
S111においては、音高値およびピッチ変化量を変更する演奏制御情報を音源部14に出力して、メインのフローに処理を戻す。
【0067】
上述した説明では、音高指定操作子が出力する操作量に応じてピッチ変化量を出力したが、これに限らず、楽音信号を生成するための演奏制御情報、エフェクトを制御するための演奏制御情報の値を変化させるために適用することができる。例えば、音源波形の音色をわずかに変えたり、トレモロ、ビブラート、ディストーションの量を変えたりする場合に適用することができる。
上述した説明では、フレットセンサ5として、押圧方向、押圧力に応じて抵抗値が変化するセンサを用い、さらにその具体例として、導電ゴムの抵抗値変化を利用した圧力検出機構を用いた。
しかし、上述したセンサに限らず、音高決定操作子への押圧力の押圧方向および押圧力に応じた操作量が出力されるものであれば、何でもよい。例えば、圧電素子を用いてもよい。
【0068】
一方、撥弦部材7、およびピエゾセンサ7aは、各弦チャンネル毎に、ユーザによる発音指示を検知できる構造のものであれば何でもよい。したがって、レバーや押圧スイッチでもよいし、また光センサでもよい。例えば、各弦チャンネル毎に出力される光ビームの遮断を検出する。
上述した説明では、音源を有し楽音信号を発音し、MIDIデータを出力する電子楽器に適用した場合について説明した。しかし、いずれか一方の機能だけを有するものでもよい。また、電子楽器に限らず、演奏操作を競うゲーム機器、あるいは、楽音信号を発生する玩具等に適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、音高指定と同時に、この指定音高からのピッチの値を変化させることが可能となり、演奏表現力が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を適用したギター型電子楽器の構造図である。
【図2】 図1に示した電子楽器の主要部の機能ブロック構成図である。
【図3】 演奏操作入力装置の第1の具体例を説明するためのブロック構成図である。
【図4】 演奏操作入力装置の第2の具体例を説明するためのブロック構成図である。
【図5】 演奏操作入力装置の第1の具体例に使用するフレットセンサ5の一例の模式的説明図である。
【図6】 演奏操作入力装置の第2の具体例に使用するフレットセンサ5の一例の模式的説明図である。
【図7】 演奏操作入力装置の第3の具体例に使用するフレットセンサ5の一例の模式的説明図である。
【図8】 演奏操作入力装置の第4の具体例(本発明の具体例)の説明図であり、図8(a)はフレットセンサ5の外形概要図、図8(b)は模式的説明図である。
【図9】 本発明の実施の一形態を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック構成図である。
【図10】 メインルーチンおよび演奏操作の検出と演奏制御情報の生成のステップの詳細を示すフローチャートである。
【図11】 図10に示した音高値決定ステップの詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
5…フレットセンサ、7…撥弦部材、7a…ピエゾセンサ、11…押圧操作検出回路、12…トリガ検出回路、13…演奏制御情報出力部、14…音源部、15…MIDIデータ作成部、41…回路基板、42a,42b,51a,51b,51c,61a,61b,62a,62b,202a,202b,204a,204b,208a,208b,210a,210b…カーボン接点、43,203,205,209,211…導電ゴム接点、44…基底部、45…押圧ボタン部、46…ユーザの指、47a,47b、47c…導体
Claims (1)
- 複数のチャンネル毎に複数個が隣設して配列され、個々に音高が割り当てられて、ユーザの押圧操作の有無とともに、該押圧操作の態様に応じた操作量を出力する複数の音高指定操作子と、
ユーザの操作により前記チャンネル別に発音指示をする発音指示操作子と、
前記発音指示に応じて前記チャンネル別に発音指示タイミングを出力する発音指示タイミング出力手段と、
前記発音指示タイミングが出力される前記チャンネルに属している前記音高指定操作子に対する前記押圧操作の有無に応じて、前記チャンネル別に音高を決定して出力する音高出力手段と、
前記チャンネル別に決定された前記音高が割り当てられている前記音高指定操作子が出力する前記操作量に応じて、前記チャンネル別に決定された音高からのピッチ変化量を出力するピッチ変化量出力手段、
を有する演奏操作入力装置において、
前記音高指定操作子は、
前記押圧操作の有無を検出するとともに、
前記配列方向に長い形状であって、前記配列方向と該配列方向に直交する方向のいずれの方向にも回動可能である押圧ボタン部と、
前記配列方向に対し斜め方向に設けられた2つの圧力検出機構を有し、
該2つの圧力検出機構の差動出力に応じて、押圧操作が前記直交する方向の押圧操作であれば、前記直交する方向の押圧力を押圧方向を含めて前記操作量として出力し、前記押圧操作が前記配列方向の押圧位置の移動であれば、前記配列方向に沿った押圧位置に応じたものを中心からの方向性を含めて前記操作量として出力するものである、
ことを特徴とする演奏操作入力装置。
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