JP2712224B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JP2712224B2
JP2712224B2 JP63024023A JP2402388A JP2712224B2 JP 2712224 B2 JP2712224 B2 JP 2712224B2 JP 63024023 A JP63024023 A JP 63024023A JP 2402388 A JP2402388 A JP 2402388A JP 2712224 B2 JP2712224 B2 JP 2712224B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、弦に対する弾弦操作に基づいて、多種多
様な音色による楽音演奏が可能な電子弦楽器に関する。
[従来の技術] 従来から、この種の電子弦楽器として、ギターシンセ
サイザと称されるものが知られている。このギターシン
セサイザは、張設されている弦を弾弦操作した際に得ら
れる弦振動から、その振動周期、すなわち、ピッチを抽
出し、その振動周期に基づいて、対応する音高を決定す
るとともに、前記弦振動のレベルが所定値以上になった
ことを条件として、前述の決定された音高の楽音の開始
を楽音発生回路に送出し、この楽音発生回路にてシンセ
サイズされた所望の音色をもつ楽音を、決定された音高
で発音するように構成したものである。このシンセサイ
ザによれば、前述した通り、多種多様な音色で、所望す
る楽音を、弾弦操作に従って発音させることができるも
のの、弦振動からその振動周期(ピッチ)を抽出し、そ
の振動周期に基づいて、対応する音高を決定するように
している関係上、振動周期抽出用の大規模で、かつ、高
価な装置を要するばかりでなく、前記弦振動からその振
動周期を正確かつ確実に抽出するのには、所定以上の時
間(たとえば、6弦使用のギターシンセサイザの場合、
約1/80秒の時間)を要するため、実際に弾弦操作を行っ
て弦振動を開始した時点から、楽音発生回路から所望の
楽音が発音されるまでの時点の間に、若干の時間遅れが
生じ、その結果、演奏者に異和感を与えるという問題点
がある。これらの問題点は、最近のピッチ抽出装置の高
速演算処理技術や半導体集積化技術等の急速な発展によ
り、かなりの改善が行われつつあるが、いまだ充分なも
のとはいえない。
最近、このような問題点を解消すべく、前述のいわゆ
るピッチ抽出方式の電子弦楽器に代えて、比較的安価に
製造することができ、かつ、弾弦操作に対する楽音の発
音応答性が究めて良好な新規な電子弦楽器が本件出願人
から提案されている(たとえば、実願昭61−102190号、
実願昭61−121641号、実願昭61−145197号、同61−1451
98号に記載のもの)。この電子弦楽器は、音高指定用お
よび楽音発音指示用に、スイッチング動作を行う音高指
定スイッチおよび弦トリガースイッチを使用するため、
スイッチング方式の電子弦楽器と称されている。
この電子弦楽器は、楽器本体から突出するネックのフ
ィンガーボード内に、発生すべき楽音の音高を指定する
多数の音高指定スイッチをマトリクス状に配設する一
方、前記楽器本体に形成した同部上に、弾弦操作に伴っ
て発生する弦振動を電気信号に変換する電気信号変換
部、またはこの電気信号変換部からの出力に基づいて前
記弦振動のレベルを検出する弦振動レベル検出部、およ
び、前記電気信号、または弦振動レベル検出部の検出出
力に基づいて、前記各音高指定スイッチにて指定音高の
楽音の発音開始を指示する発音開始指示部をそれぞれ配
設して構成されている。
このスイッチング方式採用の電子弦楽器によると、フ
ィンガーボード内に埋設されている各音高指定スイッチ
のうちの所定の音高指定スイッチが、その音高指定スイ
ッチの上部に張設されているフレット弦の押弦操作とと
もにスイッチング動作させている状態のもとで、胴部上
に張設されている弦を弾弦操作すれば、その弾弦操作の
タイミングで、前記スイッチング動作がされている音高
指定スイッチにて指定されている指定音高の楽音を、迅
速、かつ、確実に発音させることができる。そのため、
前述したような大規模で、かつ、高価な振動周期(ピッ
チ)抽出装置を必要としないばかりでなく、弦振動開始
時点から、楽音の発音開始時点までの間の時間遅れがな
いので、弾弦操作時における異和感を確実に防止するこ
とができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この方式の電子弦楽器のうち、音高指
定スイッチおよび弦トリガースイッチを用いる方式の電
子弦楽器(前記実願昭61−102190号および実願昭61−12
1641号)の場合は、音高指定スイッチにて指定された音
高の楽音を、弦トリガースイッチのオンタイミングで発
音開始するものであるにすぎないものであるから、発生
すべき楽音の音像定位位置を、弾弦操作力の大きさや押
圧操作しているフレット位置に応じて可変制御すること
はまったく不可能であり、演奏者の意図した音像定位位
置で所定の楽音を演奏できないという問題点があった。
また、音高指定スイスッチおよび弦振動レベル検出部を
用いる方式の電子弦楽器(前記実願昭61−145197号およ
び同61−145198号)の場合、弦に対する弾弦操作時にお
ける弦振動レベルの大きさに応じて、発生すべき楽音の
音量や音色を制御することができるため、弾弦操作力の
大きさを、発生楽音の音量や設定されている単一の音色
に反映することができるものの、前述の電子弦楽器の場
合と同様、弾弦操作力の大きさに応じて、楽音信号の音
像定位位置を適宜変化させ、変化に富んだ音像定位位置
で楽音を発生させることはできないものであった。ま
た、演奏状況に応じて、適宜、フレット位置を変更しな
がら弾弦操作した場合、そのフレット位置に応じて、楽
音信号の音像定位位置を適宜変化させ、変化に富んだ音
像定位位置で楽音を発生させることもできないものであ
った。さらに、前述した電子弦楽器には、楽音発生部か
ら所望の楽音を発生した後、その発生楽音の音高を適宜
変更させるためにトレモロアームやチョーキング制御用
ボリュームまたは圧電素子を設けているが、これらトレ
モロアーム等は、その操作量に応じて、発生楽音の音高
を変更する場合に限り使用されるにすぎず、したがっ
て、これらトレモロアーム等の操作によって、楽音信号
の音像定位位置を適宜変化させ、変化に富んだ音像定位
位置で楽音を発生させるようなことはできないものであ
った。
[発明の目的] この発明の目的は、弾弦操作のタイミングで、左右二
つの放音手段から発生される楽音の左右方向の音像定位
位置を、弦楽器にとって独自の弾弦操作された弦の種類
(第1弦から第N弦)別にそれぞれ調整可能な電子弦楽
器を提供することである。
[課題を解決するための手段] 「この発明によれば、張設されている複数の弦に対す
る弾弦操作を各弦別に検出する弾弦操作検出手段と、こ
の弾弦操作検出手段により弾弦操作が検出された際に、
この弾弦操作された弦に対応した弦番号データを記憶す
る弦番号データ記憶手段と、この弦番号記憶手段に記憶
された弦番号データに対応した左右方向の音像定位情報
を算出し、この算出した音像定位情報を記憶する音像定
位情報記憶手段と、フィンガーボード上において各弦別
になされる音高指定操作の位置に従って各弦の音高を検
出し、音高データとして記憶する音高データ記憶手段
と、この音高データ記憶手段に記憶された音高データに
対応する音高をもつ楽音の発生を、前記弾弦操作検出手
段により検出された際に指示する楽音発生指示手段と、
この楽音発生指示手段の指示により前記音高データに対
応する音高をもつ楽音を発生指示した際、前記音像定位
情報記憶手段に記憶されている音像定位情報を左右二つ
の放音手段に対して出力し、この出力された音像定位情
報に従って、前記二つの放音手段から左右方向に音像定
位された楽音を放音させるように制御する音像定位制御
手段と、を有することを特徴とする電子弦楽器が提供さ
れる。
好ましい構成例では、上記各電子弦楽器は、前記二つ
の放音手段のうち、一つの放音手段は弦楽器の胴部に設
けられ、他の一つの放音手段は弦楽器のヘッドに設けら
れている。
[作用] この発明の電子弦楽器によれば、弾弦操作された弦の
弦番号データを記憶し、この記憶された弦番号データに
対応した左右方向の音像定位情報を算出し、この算出し
た音像定位情報を記憶しておき、特定の音高をもつ楽音
を発生指示した際、記憶されている音像定位情報を左右
二つの放音手段に対して出力し、この出力された音像定
位情報に従って、前記二つの放音手段から左右方向に音
像定位された楽音を放音させるように制御するようにし
ているので、弦楽器に固有である、複数の張設された弦
のどの弦が弾弦されたかに従って、左右方向に、弦別に
異なる音像位置の楽音を発生制御することができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を示す。
この実施例に係る電子楽器の場合、張設されている複
数の弦(第1図の205)に対する弾弦操作を各弦別に検
出するための弾弦操作検出手段を構成する第1図のピッ
クアップ214、マイクロコンピュータ=CPU320と、この
ピックアップ214により弾弦操作が検出された際に、こ
の弾弦操作された弦に対応した弦番号データを記憶する
ための弦番号データ記憶手段を構成する第5図のRAM32
2、マイクロコンピュータ=CPU320(第7図のG2;第12
A、第12B参照)と、このRAM322に記憶された弦番号デー
タに基づき、対応した左右方向の音像定位情報を算出
し、この算出した音像定位情報を記憶するための音像定
位情報記憶手段を構成する第5図のRAM322、CPU320(第
12A、第12B参照)と、フィンガーボード202)上におい
て各弦別になされる音高指定操作の位置に従って各弦の
音高を検出し、音高データとして記憶するための音デー
タ記憶手段を構成する第5図のRAM322(第8図のG103参
照)と、このRAM322に記憶された音高データに対応する
音高をもつ楽音の発生を、前記ピックアップ214により
検出された際に指示するための楽音発生指示手段を構成
する第5図のマイクロコンピュータ=CPU320(第9A図の
S10参照)と、このマイクロコンピュータ=CPU320の指
示により前記音高データに対応する音高をもつ楽音を発
生指示した際、前記RAM322に記憶されている音像定位情
報を左右二つの放音手段を構成する第5図のスピーカ1
5、15(第1図のSP1、SP2参照)に対して出力し、この
出力された音像定位情報に従って、前記二つのスピーカ
15、15から左右方向に音像定位された楽音を放音させる
ように制御するための音像定位制御手段を構成する第5
図のマイクロコンピュータ=CPU320、乗算器10〜11、振
幅比変換装置12(第12B図参照)と、を有することを特
徴としている。
前記二つのスピーカ15、15のうち、一つのスピーカ15
は弦楽器の胴部(第1図の203)に設けられ、他の一つ
のスピーカ15は弦楽器のヘッド(第1図の206)に設け
られている。
以下、このような構成の詳細について説明する。
第1図なしい第11図は、この発明の一実施例を示す。
この実施例に係る電子楽器の場合、フィンガーボード
202a上において押圧操作された押圧位置を、張設されて
いる複数の弦205別にそれぞれ検出するための押圧操作
位置検出手段を構成している音高指定スイッチPSW;320:
第3図のマイクロコンピュータ320と、前記複数の弦205
に対する弾弦操作を各弦205別に検出するための弾弦操
作検出手段を構成しているピックアップ214と、このピ
ックアップ214により複数の弦のなかの一つの弦205に対
する弾弦操作がなされたことが検出された時点で、弾弦
操作された弦205に対応する押圧位置が押圧操作されて
いるか否かの有無を検出するための押圧操作有無検出手
段を構成している音高指定スイッチPSW;マイクロコンピ
ュータ320と、この音高指定スイッチPSW;マイクロコン
ピュータ320による押圧操作の有無の検出の結果、弾弦
操作された弦に対応する押圧位置が押圧操作されている
と検出されたときは、この検出された押圧位置に対応す
る音高データを記憶し、他方、前記検出の結果、弾弦操
作された弦に対応する押圧位置が押圧操作されていない
と検出されたときは、開放弦の音高データを記憶するた
めの音高データ記憶手段を構成しているRAM322と、この
RAM322に記憶された音高データに対応する音高をもつ楽
音の発生を、前記ピックアップ214により検出された際
のタイミングで指示するための楽音発生指示手段を構成
しているマイクロコンピュータ320と、このマイクロコ
ンピュータ320の指示により前記音高データに対応する
音高をもつ楽音を発生指示する際、この発生される楽音
の音像定位位置を、前記RAM322に記憶された音高データ
に従って制御するための音像定位制御手段を構成してい
るマイクロコンピュータ320とを備えている。
以下、このような構成の詳細について説明する。
<電子弦楽器の外観構成> 第1図はこの実施例に係る電子弦楽器の平面図であ
る。
この電子弦楽器201は、フィンガーボード202aを有す
るネック202と胴部203とからなっている。フィンガーボ
ード202a上には、非伸縮性材料からなる同一太さの6本
のフレット弦204……が張設されており、胴部203には、
6本の磁性材料からなるトリガー弦205……が張設され
ている。
フレット弦204……は、フィンガーボード202のヘッド
206に設けたペッグ207に一端が調節可能に支持され、他
端はフィンガーボード202と胴部203との接続部分に設け
られた弦固定板207aに固定されている。フィンガーボー
ド202のヘッド206には脱着可能なキャップ208が設けら
れ、この内部には、弾弦操作に伴って発生した楽音の音
高を上げ下げして、チョーキング効果を行なうためのプ
ーリ246(第2図、第3図参照)が回転可能に設けられ
ている。このプーリ246の周辺の機構については、後述
する。
一方、第4図に示すように、ネック202上面に形成さ
れた凹部内には、プリント基板224及び表面ゴム225より
なる多数の音高指定スイッチPSW…がはめ込まれて固定
されている。表面ゴム225はプリント基板224の上に積層
され、表面ゴム225の両縁はプリント基板224の両縁を包
み込んで、プリント基板224を固定するようにU字状に
折曲されている。表面ゴム225のプリント基板224に接合
する下面には、各フレット223間で、かつ、各フレット
弦4と対応した位置に6列の接点凹部226が形成され、
この接点凹部226の上底面には可動接点227がパターン形
成されるとともに、この接点凹部226と対向するプリン
ト基板224の上面には、固定接点228がパターン形成さ
れ、表面ゴム225を上からフレット弦4とともに押える
ことにより、可動接点227が固定接点228に接触導通し
て、所定の音高の指定が行われるようになっている。な
お、第1図では表面ゴム225上にはフレット223……が設
けてあるが、これは特に設けなくてもよい。
上記トリガー弦205……は、その両端を胴部203上に離
間して設けられたブリッジ213、213に固定され張設され
ている。各トリガー弦205……の中央部分の下の位置に
あたる胴部203上には、電磁石型のピックアップ214が合
計6個設けてある。このピックアップ214……はトリガ
ー弦205……の弦振動を検出するもので、検出したトリ
ガー弦205……の弦振動レベルの大きさに応じた電気信
号を出力する。なお、電磁型のピックアップ214……の
代わりにピエゾ素子等の圧電素子を各トリガー弦205…
…の一端部に設けてもよいし、また、トリガー弦205…
…の一端に弦トリガースイッチを連結し、弦振動開始時
に、スイツチオンとなり、所定のトリガー信号を出力す
るようなものでもよい。
一方、胴部203は木または合成樹脂製の固いソリット
ボディになっており、胴部203の所定位置にはモードス
イッチ215、パワースイッチ216、テンポボリューム21
7、カードセット部218が設けてある。モードスイッチ21
5は、電子弦楽器201の演奏モードを記録モード、再生モ
ード等にそれぞれ切り換えるものであり、記録モードは
電子弦楽器201の演奏内容を記録し、再生モードはこの
記録した演奏内容を再生するものである。パワースイッ
チ216は電源入力のオン・オフスイッチで、テンポボリ
ューム217はテンポの緩急を選択するものである。カー
ドセット部218には演奏情報の記憶されるROM/RAMカード
がセットされる。また、胴部203の下方部には、音色や
リズムパターンを選択するためのパターン設定スイッチ
群219やリズムのマニュアル演奏の操作子として、リズ
ムパッドスイッチ群220が配設されている。なお、SP1
SP2は演奏された楽音をステレオ放音するためのスピー
カーで、胴部203側に低音用スピーカSP1が、ヘッド206
側に高音用スピーカSP2が設けられている。さらに、胴
部203上には、発生開始された楽音の音高を適宜変更す
る際に使用されるトレモロアーム221が回動可能に設け
られている。このトレモロアーム221を操作すると、そ
の基端に設けた可変抵抗器221aの出力電圧が変化される
ようになっている。
<チョーキング機構部> 第2図及び第3図は、フィンガーボード202aに調節さ
れたフレット弦204による音高指定信号の発生前後に、
チョーキング効果を発生するためのチョーキング機構部
を示すものである。
第2図において、フィンガーボード202a上に張設され
たフレッド弦204の一端204aは、ヘッド206に対し回動可
能に軸支されたプーリ246に係止されている。このプー
リ246にはフレット弦204の引張り方向(図中矢印A方
向)と反対方向に該プーリ246を弾性的に引張るための
スプリング247の一端が係止されており、このスプリン
グ247の他端はフィンガーボード202aに係止されてい
る。
前記プーリ246に一体的に形成された軸248には、ボリ
ューム249が連結されており、フレット弦204の引張り量
に応じてボリューム249の特性が可変制御されるように
なっている。このボリューム249は、フレット弦204の引
張り量に応じて、発生中の楽音の周波数を可変制御する
ための周波数変更信号を出力するものである。なお、25
0はプーリ246の回動可能範囲を規制するストッパ部材で
あり、ヘッド206に固定されている。ボリューム249は前
記ストッパ部材250にて初期設定状態に保持される。ま
た、251はプーリ246の周辺を被覆して外観をすっきりさ
せるためのヘッドカバーである。
次に上述の構成になるチョーキング機構部の作用につ
いて説明する。前述した通り、フレット弦204の所定位
置を押圧して、所定の音高指定スイッチPSWをオン動作
させた状態のもとで、トリガー弦205を弾弦操作する
と、前記音高指定スイッチPSWで指定された音高の楽音
の発音が開始されるが、その直前または直後に、押圧中
のフレット弦204を押し下げたり押し上げたりすること
により、いわゆるチョーキング操作を行なうと、該フレ
ット弦204が矢印A方向に引張られる。そのため、フレ
ット弦204はフィンガーボード202a上に固着された弦保
持板252の弦ガイド孔252a内を挿通してプーリ246に係止
されているため、そのプーリ246が軸248とともに回動す
る。したがって、フレット弦204の引張り量に応じて、
ボリューム249の特性が可変制御される。そのため、発
生中の楽音の周波数が可変制御されることとなり、した
がって、いわゆるチョーキング効果を奏することができ
る。なお、チョーキング操作時ではなく、音高指定のた
めフレット弦204を押圧操作しただけで、プーリ246が回
動してボリューム249の特性も変化することもあり得る
が、このような事態を防止するために、その押圧操作し
た程度ではチョーキング効果が奏されないように電気的
に処理してある。
なお、上記ボリューム249は全てのフレット弦4……
に対して共通の軸248に1個だけ接続し、1つのボリュ
ーム249でチョーキング効果が全ての発生楽音に対して
かかるようにしてもよい。
<全体回路構成> 次に、第5図は、この発明に係る電子弦楽器の全体回
路構成を示す。
この第5図に示すように、6個のトリガー弦205……
の弾弦操作時において発生した弦振動を電気信号に変換
するためのピックアップ214……から検出されたピック
アップ信号は、6個の入力端子214a……に入力される。
このピックアップ信号は、第6図(1)に示すようなア
ナログ信号として、これら入力端子214a……から出力さ
れる。このピックアップ信号は、入力増幅器332……で
増幅された後、コンデンサ315……を介して各エンベロ
ープ抽出回路313……に入力される。これらエンベロー
プ抽出回路313……は、前記入力端子214a……に入力さ
れたアナログ信号から、対応した所定の波形形状をもつ
エンベロープ信号(第1F図(2)参照)を抽出してアナ
ログ/デジタル変換器(以下、「A/D変換器」という)3
14に対して出力するためのもので、この実施例では、コ
ンデンサ315を介して入力されたアナログ信号を増幅す
る演算増幅器316と、この演算増幅器316の出力側に接続
されたダイオード317と、このダイオード317のカソード
側に接続さたコンデンサ318及び抵抗器319とから構成さ
れている。そして、前記コンデンサ318、抵抗器319の他
端は接地され、ダイオード317の出力、つまりカソード
側は演算増幅器316の負の入力端子に帰還入力してい
る。また、前記演算増幅器316の正の入力端子は抵抗器3
23を介して接地されている。なお、各エンベロープ抽出
回路313……から出力されるエンベロープ信号の自己放
電時定数は前記コンデンサ318の容量と抵抗器319の抵抗
値の大きさとにより決定される。
一方、前記A/D変換器314は、エンベロープ抽出回路31
3……からのエンベロープ信号をデジタル信号に変換す
る。また、マイクロコンピュータ(以下において、「CP
U」と称する場合がある。)320はこの回路のすべての動
作を制御するとともに、音高指定スイッチPSW……に結
合しているキースキャン回路333からの音高データとA/D
変換器314からの音量を示すデジタル信号とに基づい
て、指定された音高の楽音を発生又は消音するように制
御するものである。すなわち、このマイクロコンピュー
タ320は、A/D変換器314から出力されたディジタル信号
のレベル値が一定値(本実施例では、レベル値「5」)
以上になったか否かを検出するとともに、その一定値以
上になった時点(第6図(4)中のの時点)から複数
回(本実施例では、第6図(4)に示すように、およ
びの2回)に亘ってそのデジタル信号のレベル値を検
出し、それらのレベル値のうちの最大レベル値を検出し
て、この最大レベル値のデジタル信号を弦振動レベルと
して、このデジタル信号に基づいて、対応する音量で、
かつ、対応する音量で、かつ、対応する音色で、楽音を
発生するように制御する。一方、A/D変換器314からのデ
ジタル信号のレベル値がその後一定値(本実施例では、
レベル値「2」)または一定値よりも僅かに小さい値と
なったとき、その時点(第6図(4)中のの時点)か
ら所定期間(t)経過後に、内部に設けられているタイ
マー321からのキーオフ指令信号に基づいて、発生中の
楽音を消音するように制御する。そのために、このマイ
クロコンピュータ320には、A/D変換器314からのデジタ
ル信号の各レベル値及びキースキャン回路333からの音
高データを記憶するためのランダムアクセスメモリ(RA
M)322が設けられており、このRAM322内へのデジタル信
号の各レベル値、例えば「13」、「25」、「40」の書込
みは、第6図(4)中の各タイミング、、で順次
行われるようになっている。また、このRAM322にそれぞ
れ記憶された各レベル値「13」、「25」、「40」のう
ち、最大レベル値「40」がマイクロコンピュータ320の
働きにより検出され、そのレベル値「40」がトリガー弦
205を弾いた際の強さとみなされるようになっており、
この強さに対応した音量の指定情報とキースキャン回路
333からの音高の指定情報とがPCM音源部6に送出されれ
るようになっている。そして、発音開始後、フレット弦
204に対するチョーキング操作やトレモロアーム221の操
作による周波数変更指示がリアルタイムでマイクロコン
ピュータ320から各PCM音源部6へ送出されるようになっ
ている。また、このマイクロコンピュータ320の内部に
は、各種演算処理を実行するとともに、前記各エンベロ
ープ抽出回路313……の出力段にそれぞれ設けられた各
ゲート324……を、順次時分割的に開閉制御するゲート
制御信号G1〜G6を送出するための演算処理回路(ALU)3
25や装置全体を制御するプログラム等を固定記憶してい
るリードオンリーメモリ(ROM)326などが設けられてい
る。
そして、前記マイクロコンピュータ320からは、前記A
/D変換器314に対するスタート指令信号(A/Dスタート)
を送出して、A/D変換を実行開始せしめ、逆にA/D変換器
314からは、当該アナログログ信号をデジタル信号に変
換する処理を完了したことを指示するエンド指令信号
(EAD)が出力されて、マイクロコンピュータ320に与え
られる。
また、PCM音源部6、前記マイクロコンピュータ320か
らの楽音発生指令に基づいて所望の音量および音高の楽
音信号を発生するためのもので、PCM音源部6から出力
された楽音信号は、2つのチャンネルに分離されて乗算
器7、8に入力される。そしてCPU320からは、弾弦操作
によるトリガー弦205の弦振動レベルの大きさに対応し
た弦振動レベルデータvが、音像定位情報として振幅比
変換装置9に加えられ、そこで、第10B図に示されるよ
うな振幅比変換関数α、すなわちα=f(v)、(0≦
α≦1)なる関数データが生成される。この関数αは0
≦α≦1の範囲内で例えば直線的、指数的、対数的に変
化する関数であり、いま、第10B図のグラフ図に示すよ
うな直線関数α=f(v)を設定ると、弦振動レベルv
が大きくなるにつれて、0≦α≦1の範囲内でαが直線
的に大きくなるものであり、この関数αと前記PCM音源
部6よりの楽音信号が乗算器7及び8において乗算演算
される。
また乗算器7、8の出力信号はそれぞれ同様な乗算器
10、11に加えられる。CPU320からは、第11図に基づいて
後述するように音高指定スイッチPSW等から得られてCPU
320内にストアされている指定音高データに対応した音
像定位置データpが音像定位情報として振幅比変換装置
12に加えられ、そこで、振幅比変換関数β、すなわちβ
=f(p)、(0≦β≦1)なる関数データが生成され
る。この関数βは0≦β≦1の範囲内で例えば直線的、
指数的、対数的に変化する関数でありいま、関数αと同
様に直線関数β=f(p)を設定すると、指定音高デー
タが大きく、つまり、指定される音高が高くなるにつれ
て、関数βの値が直線的に大きくなるのであり、この関
数βと前記PCM音源部6よりの楽音信号が乗算器10及び1
1において乗算演算される。そして、乗算器10及び11か
らの出力信号は、それぞれ増幅器13、14及びスピーカ1
5、16を経て楽音として放音される。
なお、音源部を複数個、例えば2個別々に有している
電子弦楽器、あるいは複数の異なる音色の楽音信号を出
力する音源部を有している電子弦楽器の場合は、CPU320
から出力される前記音像定位置データpをその音源部に
出力し、直接楽音信号の発生振幅(レベル)を制御する
ように構成することもできる。すなわち、例えば第1の
音源部に音像定位置データp×音像定位置データpなる
データ式で表わされる音像定位制御情報を送出し、第2
の音源部には音像定位置データp×(1−音像定位置デ
ータp)なるデータ式で表わされる音像定位制御情報を
送出することによって乗算器10、11及び振幅比変換装置
12を用いることなく両チャンネルの楽音信号のレベルを
制御することにより、指定音高データの高低に従って音
像定位を可変制御することができる。この点は、第12A
図に基づいて後述するように、弾弦操作されたトリガー
弦の種類(第1弦〜第6弦等の弦番号)のデータに対応
した音像定位置データをCPU320において算出し、その弦
番号に従って音像定位位置を可変制御する場合について
も同様であり、乗算器10、11及び振幅比変換装置12を用
いる必要はない。
次に、この実施例のトレモロアーム221及びチョーキ
ング機構部を操作した場合について説明する。
すなわち、胴部203上に回動可能に設けられたトレモ
ロアーム221を回動操作すると、その操作量に対応し
て、トレモロアーム221の基端に設けられている可変抵
抗器221aの出力電圧が変化し、その出力電圧がA/D変換
器221bによってデジタル信号に変換されてマイクロコン
ピュータ320に送出される。このデジタル信号は、PCM音
源部6に送出されて、トレモロアーム221の回動量に従
って、音源部6から出力される楽音信号の音高が変更さ
れるとともに、PCM音源部6からの楽音信号の音像定位
位置が可変制御される。
<実施例の動作> 以下、本実施例の動作について述べる。
この実施例の動作説明に先立って、マイクロコンピュ
ータが行うジェネラルフローの概要について簡単に説明
する。
マイクロコンピュータのジェネラルフロー 第7図にマイクロコンピュータ320のジェネラルフロ
ーを示す。電源が投入される(ステップG0)と、マイク
ロコンピュータ320はまず、イニシャライズ処理G1を行
う。イニシャライズ終了後、G2からG8の処理を繰り返
す。弦トリガー検出処理G2においては、各弦205……の
トリガーの有無(弾弦操作が行われたか否か)を判別
し、トリガー(弦振動の開始)を検出したときには、そ
の弦205……がいずれの種類の弦(第1弦〜第6弦のい
ずれの弦)であるかを判断し、対応する弦トリガー情報
(弦番号)を出力するとともに、弦振動レベル情報を出
力して、対応する楽音信号をPCM音源部6から所定のタ
イミングで楽音として発生させる。フレット状態検出処
理G3では、音高指定スイッチPSW……の各スイッチの状
態を読み込む。そして、フレット状態変化判別処理G4で
フレット状態の変化(音高指定スイッチのオン・オフの
変化)を判別し、変化があった場合は、フレット状態変
化処理G5を実行する。この処理G5では、発音中の弦に属
するフレットの押弦位置が変化したときには、それに対
応する音高に弦の音高を再設定する。発音中の弦に属す
るいずれの音高指定スイッチPSWも離れた状態、いわゆ
る開放弦の状態に変化したときには消音を行う。なお、
現在、発音されていない弦に属するフレット押弦状態の
変化に対してはなにもしない。次にパネルスイッチ状態
検出処理G6においては、パネルスイッチ群PASWの各スイ
ッチの状態を読み込む。そして、パネルスイッチ状態変
化判別処理G7において、パネルスイッチの状態変化を判
別し、変化があった場合は、パネルスイッチ状態変化処
理G8において、所要の処理、例えば、音色、イフェクト
(アフタ効果)等の設定処理を行う。
音高指定スイッチ処理 次に、前記第7図における音高指定スイッチ状態検出
処理G3、音高指定スイッチ状態変化判別処理G4、音高指
定スイッチ状態変化処理G5において行われる音高指定ス
イッチ処理を第8図により説明する。
この音高指定スイッチ処理では、まず、弦番号指定レ
ジスタCに、弦No.として、第1弦目を示す“1"を格納
する(ステップG101)。なお、この弦番号指定レジスタ
Cの値は、後述する楽音信号の音像定位置を決める際に
も、使用される。そして、ステップG102に進んで、次の
ような処理を行う。すなわち、弦番号指定レジスタCで
示される弦ナンバー(この場合、第1弦目)に対応した
音高指定スイッチPSWの状態を読み込み(ステップG10
2)、オンされた一または複数の音高指定スイッチPSWの
中から最高音の音高指定スイッチPSWを判別して、その
最高音の音名(音高)データを、レジスタCで示される
弦(この場合、第1弦)のフレットバッファに書込む。
ただし、レジスタCで示される弦ナンバーに対応する音
高指定スイッチPSWの全てがオフのときは、そのレジス
タCで示される弦の開放弦の音名(音高)データを対応
のフレットバッファに書込む(ステップG103)。なお、
このフレットバッファに書き込まれた最高音の音高デー
タまたは開放弦音高データは、後述する楽音信号の音像
定位置を決める際にも、使用される。
このような処理が終了すると、ステップG104に進ん
で、次の弦(第2弦目)について同様の処理を行うべく
弦番号指定レジスタCの内容を“1"だけインクリメトす
る。そして、レジスタCの内容が“7"以上になったか否
かを判別し(ステップG105)、“6"以下のときは、ステ
ップG102に戻って同様の処理をくり返す“7"以上のとき
は、全弦(第1弦〜第6弦)について音高指定スイッチ
処理を行ったことを意味するので、このフローから抜け
出す。
以上のように、マイクロコンピュータは動作するもの
である。
実施例の動作 次に、この実施例の動作について説明する。
いま、所望の音高フレット弦204……を左手の指先で
押え、そのフレット弦204……に対応するトリガー弦205
……を所定の強さで弾くと、可動接点227による固定接
点228への電気的接触が生じるので、これら接点227、22
8で構成された音高指定スイッチPSWがオン動作する。こ
のオン状態は、キースキャン回路333が走査することで
検出される。この走査結果は、各弦ごとに設けられたフ
レッドバッファに書込まれる(第8図、ステップG102、
103参照)一方、弦205……の弾弦操作に伴なって発生す
る弦振動は、ピックアップ214により感知される。この
弦振動は、例えば第6図(1)に示すような波形のアナ
ログ信号としてピックアップ214から出力され、そのア
ナログ信号は、対応する入力端子214a、入力増幅器332
及びコンデンサ315を経て所定のエンベロープ抽出回路3
13に入力され、このエンベロープ抽出回路313にて、第
6図(2)に示すような波形のエンベロープ信号が抽出
される。抽出されたエンベロープ信号は、マイクロコン
ピュータ320からのゲート制御信号G1〜G6により開閉制
御される各ゲード324……によって時分割的にA/D変換器
314に対し順次送出される。A/D変換器314に入力された
エンベロープ信号は、このA/D変換器314内で、マイクロ
コンピュータ320内に設けられているタイマー321から周
期的に出力されるA/Dスタート指令信号(第6図(3)
参照)の出力タイミングごとにデジタル信号に変換され
る。なお、このA/Dスタート指令信号の出力タイミング
の直後に、前記A/D変換器314からマイクロコンピュータ
320に対しアナログ/デジタルの変換動作の終了を知ら
せるEAD信号が送出される(第6図(4)参照)。A/D変
換器314から出力されたデジタル信号は、マイクロコン
ピュータ320内で第9A図および第9B図に示すようなフロ
ーチャートに従って処理される。すなわち、ステップS
−1から、マイクロコンピュータ320が処理を開始し、
ステップS−2に至ると、このステップS−2では、サ
ブルーチンMへジャンプし、第9B図に示すように、その
マイクロコンピュータ320内のタイマー321が所定時間を
計時した時点でステップM−1においてA/Dスタート指
令信号をA/D変換器314に送出する。次のステップM−2
において、前記A/Dスタート指令信号に基づいてA/D変換
器314が実行するデジタル信号への変換処理の完了を、
エンド指令信号(EAD)の入力で検出し、そのような指
令信号が入力すると、YESの判断をして、次にステップ
M−3に移ってそのデジタル信号のデータをマイクロコ
ンピュータ320内に取込む。前記ステップM−3におい
て、デジタル信号データのマイクロコンピュータ320へ
のデータ取込み動作が完了すると、第9A図に示すフロー
ヘリターン(ジャンプバック)し、今の場合、次のステ
ップS−3において、マイクロコンピュータ320に取込
まれたデジタル信号のレベル値が「5」以上か否かを判
断し、YESの場合は、ステップS−4において、そのデ
ータ(例えばレベル値「5」)をRAM322に記憶する。な
お、NOの場合は、再度ステップS−2へもどり、しかる
後、ステップS−3を実行して、次のA/Dスタート指令
信号のタイミングでのデジタル信号のレベル値が「5」
以上か否かを判別し、以下、同様にその処理を繰り返
す。この実施例の場合、第6図(4)中のタイミング
においてデジタル信号のレベル値は「13」であり、した
がって、「5」以上であるから、そのレベル値「13」は
RAM322に記憶される。このレベル値「13」の前記RAM322
への記憶動作により、その時点においてトリガー弦205
……の特定の一つが弾かれたものと判断する。次に、ス
テップS−5に移り、このステップS−5において、前
述したサブルーチンMの過程(M−1〜M−3)を経
て、次のA/Dスタート指令信号のタイミング(第6図
(4)中ののタイミング)でのエンベロープ信号を、
同様にデジタル信号に変換して、ステップS−6におい
て、RAM322に記憶し、さらにステップS−7において、
前記サブルーチンMの過程(M−1〜M−3)を経て、
次のA/Dスタート指令信号のタイミング(第6図(4)
中ののタイミング)で、エンベロープ信号をデジタル
信号に変換し、次のステップS−8において、このタイ
ミングでのレベル値をRAM322に記憶する。次に、ステ
ップS−9において、以上の各タイミング、、で
のデジタル信号のレベル値(この例の場合は、それぞれ
レベル値「13」、「25」、「40」)から、そのうちの最
大レベル値(この実施例では「40」)を得る。この最大
レベル値「40」をトリガー弦205が弾かれた際の強さ
(弦振動レベル)とみなす。この最大レベル値は、マイ
クロコンピュータ320の働きによりRAM322から読み出さ
れた後、ステップS−10において、第6図(5)に示す
ようにマイクロコンピュータ320から振幅比変換装置
9、12に送出される。またこのステップS−10ではキー
オン指令がPCM音源部6に送出される、このキーオン指
令に基づいて、前記デジタル信号の最大レベル値「40」
に対応した音量が指定されるとともに、キースキャン回
路333からの音高データに基づいて音高が指定される。
したがって、これら指定に従った楽音信号がPCM音源部
6にて生成され、この音源部6から出力される。
続いて、CPU320の処理動作を中心に、さらにこの実施
例の動作について述べる。
第10A図は、トリガー弦205が弾弦操作された際の弦振
動レベルデータのスキャンフローチャート図であり、こ
のフローは第7図に示すゼネラルフローに対してタイマ
インタラプトにより動作するものである。ステップ10A
−1にて前述したRAM322に格納されているA/D変換器314
よりのデジタルデータ(例えば8bitで0〜255段階のデ
ータ)の最大値をAレジスタにセーブする。ステップ10
A−2にてそのデジタルデータAを255で除算演算して0
〜1の範囲内のデータ値に変換し、その変換データ値を
Aレジスタに移しておく。次のステップ10A−3におい
て、そのAレジスタ内のデータを弦振動レベルデータを
ストアする弦振動レベルバッファにストアした後このフ
ローを終了する。
第11図は、音高指定手段である音高指定スイッチPS
W、キースキャン回路333等から得られて、フレットバッ
ファに書込まれている指定音高データのスキャンフロー
チャート図であり、このフローもゼネラルフローに対し
てタイマインタラプトにより動作するものである。ステ
ップ11−1にて、前述したように第8図のステップG103
においてフレットバッファに書込まれている指定音高デ
ータ(前述したような最高音もしくは開放弦の音高デー
タ)をAレジスタにセーブし、次のステップ11−2にお
いて、そのAレジスタ内の指定音高データに対応した音
像定位置を算出し、その算出値を指定音高データバッフ
ァに音像定位情報としてストアしてこのフローを終了す
る。
第12A図は、他の実施例を説明するための弦種類デー
タ(弾弦操作されたトリガー弦205の弦番号のデータ)
スキャンフローチャート図であり、このフローもゼネラ
ルフローに対してタイマインタラプト動作する。ステッ
プ12A−1にて、前述したような弦トリガー検出処理に
よって判別された弦種類データをAレジスタにセーブ
し、次のステップ12A−2にて、そのAレジスタにスト
アした弦種類データに対応した音像定位置を算出し、そ
の算出結果を弦種類データバッファに音像定位情報とし
てストアしてこのフローを終了する。
第13図は、更にまた別の実施例を説明するためのトレ
モロアーム操作及びチョーキング操作によるデータをス
トアするためのスキャンフローチャート図であり、この
フローもゼネラルフローに対して例えばタイマインタラ
プトによって動作するものである。ステップ13−1にて
前述したように、トレモロアーム221の回動操作量に対
応して、可変抵抗器221a及びA/D変換器221bより出力さ
れるデジタル信号であるA/D値と、前述したように、フ
レット弦204に対するチョーキング操作量に対応して、
チョーキング制御用ボリューム249及びA/D変換器249aよ
り出力されるデジタル信号であるA/D値とをそれぞれA1
レジスタ及びA2レジスタにセーブする。次のステップ13
−2において、それぞれの0〜255段階のデータを255等
分してそれぞれ0〜1の範囲のデータ値に変換してその
結果をそれぞれ外部操作量データeとしてA1レジスタ及
びA2レジスタにストアする。更にステップ13−3にて、
そのA1レジスタの内容をトレモロアームバッファに、そ
のA2レジスタの内容をチョーキングバッファに移してこ
のフローを終了する。
次にこの実施例の特徴である音像定位制御手段として
のCPU320による音像定位位置の可変制御動作について述
べる。
第10A図に基づいて述べたようなCPU320の処理動作に
より、弦振動レベルの大きさに対応した弦振動レベルデ
ータvが弦振動レベルバッファにストアされると、その
弦振動レベルデータvは、スピーカ15、16から放音され
るステレオ楽音信号の音像定位位置を制御するための音
像定位情報として用いられるのである。この弦振動レベ
ルデータvは前述したように振幅比変換装置9において
振幅比変換関数α、α=f(v)、(0≦α≦1)なる
関数に変換され、その関数を第10B図に示すように例え
ば直線関数として設定すると、PCM音源部6にて生成さ
れて2チャンネルに分離された楽音信号は、乗算器7、
8における関数αとの乗算処理によって、第10B図に示
すように弦振動レベルvが大きくなるにつれてα(振幅
比)の値が大きくなる。したがって一方のチャンネルの
楽音信号のレベル、例えば乗算器7より出力されてスピ
ーカ15から放音される楽音のレベル(振幅)が(1−
α)倍されて小さくなり、逆に他方のチャンネルの楽音
信号のレベル、例えば乗算器8より出力されてスピーカ
16から放音される楽音のレベルがα倍されて大きくな
る。よって、スピーカ15、16から放音される2チャンネ
ルのステレオ楽音出力の音像定位位置は、弦振動のレベ
ルが大きくなるとスピーカ15側からスピーカ16側に移動
(パン)する。つまり、トリガー弦205の弾弦操作力の
強さに対応して音像の定位位置が可変制御されるのであ
る。
また第11図のフローチャート図に基づいて述べたよう
に、音高指定スイッチPSWによって指定された指定音高
データに対応した音像定位位置データβが指定音高デー
タバッファにストアされる。この音像定位置データβ
は、振幅比変換装置12において、振幅比変換関数β、β
=f(p)、(0≦β≦1)なる関数に変換され、その
関数を例えば直線関数として設定すると、乗算器10にお
いては、楽音信号の一方のチャンネルが(1−β)倍さ
れるので、音高が高くなるにつれてβの値が大きくな
り、その一方のチャンネルのレベルは減少する。逆に乗
算器11においては、楽音信号の他方のチャンネルがβ倍
されるので、音高が高くなるにつれてその他方のチャン
ネルのレベルは増大する。つまり、音高指定操作によ
り、低い音高が指定されるとスピーカ15、16から放音さ
れる楽音信号の音像定位位置はスピーカ15側に定位し、
より高い音高が指定されると、音像定位位置はよりスピ
ーカ16側に移動するように可変制御されることになる。
さらに、第12A図に示すフローチャートに基づいて述
べたように、前記他の実施例におてい、CPU320内の弦種
類データバッファには、弦種類(弦番号)データに対応
した音像定位置が、第12B図の弦種類データ・音像定位
位置対応図に示すようなデータとしてストアされること
になる。すなわちトリガー弦205の第1弦の弾弦操作に
よる例えば3bitの弦種類データ「000」が音像定位置デ
ータnとしてストアされ、同様に第2弦〜第6弦の弾弦
操作により、それぞれ弦種類データ「001」、「010」、
「011」、「100」、「101」がCPU320内にストアされ
る。これらの音像定位置データnを音像定位情報として
CPU320より、第5図に示すような振幅比変換装置12に加
えると、そこで振幅比変換関数β、すなわちβ=f
(n)、(0≦β≦1)なる関数データが生成される。
この関数βは0≦β≦1の範囲内で例えば、直線的、指
数的、対数的に変化する関数であり、いま、直線関数β
=f(n)を設定すると、弾弦操作された弦に対応する
弦種類データのデジタルデータ値が大きくなると、つま
り第1弦から第6弦に向って弾弦操作されると、その弦
種類データのデジタルデータの値が大きくなるにつれ
て、関数βの値が直線的に大きくなるのであり、この関
数βとPCM音源部6からの楽音信号が乗算器10、11にお
いて乗算演算される。そして、乗算器10、11からの出力
信号は、それぞれ増幅器13、14及びスピーカ15、16を経
て楽音として放音される。また、音源部が複数チャンネ
ルにそれぞれ対応して複数個備えられている電子弦楽器
においては、前述したように、振幅比変換装置12、乗算
器10、11等を用いない構成により、弦種類データに従っ
て前記音源部より発生させる楽音信号の振幅を直接制御
することにより、放音される楽音の音像定位位置を可変
制御することができる。その場合は、第12B図に示した
ように、弦種類データに対応してトリガー弦の種類、す
なわち第1弦〜第6弦に対応して、例えばそれぞれ左
2、左1、中央0、中央0、右1、右2なる6(5)通
りの音像定位位置が定まるのであり、したがって、たと
えば、第1弦の場合は最も左側位置に、第6弦の場合は
逆に最も右側位置に定位することになる。
さらにまた、第13図に基づいて述べたように、前記別
の実施例においては、CPU320内には、トレモロアーム22
1の回動操作及びフレット弦204に対するチョーキング操
作に対応した0〜1の範囲のデータ値が外部操作量デー
タeとしてストアされており、そのデータeは楽音信号
の音像定位情報として用いられるのである。この外部操
作量データeは、振幅比変換装置9において振幅比変換
関数α、α=f(e)、(0≦α≦1)なる関数に変換
され、その関数を例えば、直線関数として設定すると、
PCM音源部6にて生成されて2チャンネルに分離された
楽音信号は乗算器7、8においてその関数αと乗算演算
される。すなわち、一方のチャンネル信号は(1−α)
倍され、他方のチャンネル信号はα倍されるので、外部
操作量データeが大きくなるにつれて、一方のチャンネ
ル信号のレベルは小さくなり、逆に他方のチャンネル信
号のレベルは大きくなる。したがってこの場合は、スピ
ーカ15、16から放音される2チャンネルのステレオ楽音
出力の音像定位位置はスピーカ15の側からスピーカ16の
側に移動する。
<実施例の効果> このように、上述した実施例では、PCM音源部6から
発生された楽音信号がスピーカ15、16より楽音として放
音される際の音像定位位置を、トリガー弦205の弾弦操
作による弦振動レベルの大きさに対応した弦振動レベル
データまたは、音高指定スイッチPSWの音高指定操作に
よる指定音高データの少なくとも一方のデータに基づい
て、音像定位制御手段を構成しているCPU320によって可
変制御するようにしたので、演奏者の弾弦操作の強さ
(タッチデータの大きさ)または、演奏する音域の高低
の少なくともいずれか一方のデータによって、放音され
る楽音の音像定位位置を容易に移動させることができ
る。たとえば、高音域側の音高指定フレットPSW……を
押圧操作している状態のもとで、トリガー弦205を弾弦
操作した場合と、低音域側の音高指定フレットPSW……
を押圧操作している状態のもとで、トリガー弦205を弾
弦操作した場合とでは、放音される楽音の音像定位位置
を、フレット位置を変えることにより、簡単かつ容易に
得ることができる。
また、上述した他の実施例では、同様な楽音の音像定
位位置を、弾弦操作されたトリガー弦205の弦種類、す
なわち第1弦〜第6弦の弦番号のデータまたは、前記実
施例と同様な前記指定音高データの少なくとも一方のデ
ータに基づいて可変制御するようにしたので、放音され
る楽音の音像定位位置を容易に移動させることができ
る。
更にまた、上述した別の実施例では、同様な楽音の音
像定位位置を、トレモロアーム221の回動操作またはフ
レット弦204に対するチョーキング操作に対応する外部
操作量データに基づいて可変制御するようにしたので、
前記各実施例と同様に音像定位位置の移動が可能とな
る。
なお、前記指定音高データ及び前記弦種類データに対
応した音像定位置をCPU320にて算出し、それぞれを音像
定位情報として直接音源部より発生される楽音信号のレ
ベルを制御して、レベルの異なる複数の楽音信号を発生
するようにすることにより、乗算器、あるいは振幅比変
換装置を用いない構成によって、同様な音像定位位置制
御が可能となる。
また上記各実施例では、各トリガー弦205……の弦振
動をピックアップするピックアップ6……からのアナロ
グ信号を、一旦、A/D変換器314にてデジタル信号に変換
し、そのデジタル信号の所定値に基づいて、PCM音源部
6から発生された楽音信号の音像定位置を制御するよう
にしているので、高い処理精度で確実に適正な音像定位
位置の制御を行うことができる。
<その他の変形実施例> なお、上記実施例では、PCM音源部6を用いて楽音発
生手段を構成しているが、波形発生の回路方式、アルゴ
リズムはそれに限らない。
また、上記実施例では、フレット弦204の動きをプー
リ246を介してボリューム249に伝達し、そのボリューム
249の特性を可変制御することにより、チョーキング効
果を得るようにしているが、フレット弦204の一端を感
圧素子(例えばピエゾ素子)に連結し、その感圧素子の
出力によりチョーキング効果を得るようにしてもよい。
すなわち、第10図に示すように、フィンガーボード20
2aに設けた弦保持板252に、リング状の感圧素子253(例
えばピエゾ素子)及び保持板254を積層配置するととも
に、フレット弦204の一端を前記弦保持板252に形成した
弦ガイド孔252a、感圧素子253に設けた挿通孔253a、保
持板254に設けた弦係止孔254a内にそれぞれ挿孔させ、
その一端に設けた係止突部255を保持板254に係止する。
上述の構成を採用すれば、チョーキングのためフレッ
ト弦204を押し上げ押し下げると、フレット弦204は引張
られその張力によって感圧素子253に圧力が加わり、感
圧素子253が圧迫されることになる。したがって、フレ
ット弦204の張力に応じた電気信号が出力され、そのた
め、発生中の楽音の音高周波数が変化し、いわゆるチョ
ーキング効果が奏されることになるとともに、発生され
た楽音信号の音像定位位置が可変制御されることにな
る。
なお、この例でリング状の感圧素子253を用いたが、
フレット弦204の一端をドーム状の感圧素子の頭部に連
結させておき、その感圧素子の頭部を可動制御すること
により、フレット弦の引張り量を検出しチョーキング効
果および楽音の音像定位位置制御効果を得るようにして
もよく、また、フレット弦のフィンガーボード幅方向の
変位を電磁石等で検出し、この検出出力により、チョー
キング効果および楽音の音像定位位置制御効果を得るよ
うにしてもよい。
また、前記実施例では、音高指定手段として、音高指
定スイッチPSW……を用いた場合について説明したが、
これに限定されず、例えば、ネックの長手方向に、長尺
な複数の抵抗体及び導電体を配置して、押圧操作された
フレット位置に対応した抵抗値を検出することにより、
特定の音高を指定するようにしたものでもよく、また、
各導電性弦に微弱電流を供給し、その導電性弦と各フレ
ット位置に分割配置した複数の導電性フレット片との電
気的接触により、特定の音高を指定するようにしたもの
でもよく、さらには、各弦に超音波を伝播させ、その往
復時間を計数して、特定の音高を指定するようにしたも
のでもよい。
また、前記実施例では、フレット弦204とトリガー弦2
05を別体構成としたが、これらを一体形成してもよい。
さらに、前記実施例では、電気信号変換手段として、
電磁石型のピックアップ214……を用いているが、これ
に限定されず、たとえば、圧電素子型のピックアップ
(弦振動に応答して圧電効果を奏するもの)、光ピック
アップ(発光素子からの光線を受光素子で受光するも
の)、弦トリガースイッチ(弦の一端に連結されてお
り、弦振動の開始時に、スイッチ・オン動作を行うも
の)、ホール素子型ピックアップ(弦の一端に連結され
たホール素子と磁石とを対応配置してホール素子の振動
によりホール効果を奏するもの)でもよい。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、この発明の電子弦楽
器によれば、弾弦操作された際に記憶された弦番号デー
タに対応した左右方向の音像定位情報を算出し、この算
出した音像定位情報に従って、二つの放音手段から左右
方向に音像定位された楽音を放音させるように制御する
ようにしているので、複数の張設された弦のどの弦が弾
弦さたかに従って、左右方向に、各弦別にそれぞれ異な
る音像位置の楽音を発生制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電子弦楽器の一実施例を示す全
体平面図、第2図及び第3図はチョーキング機構部を示
す要部拡大側面図及び要部拡大平面図、第4図は第1図
におけるI−I線拡大断面図、第5図はこの発明の全体
回路構成の一例を示す図、第6図(1)はピックアップ
の出力であるアナログ信号の波形図、第6図(2)はエ
ンベロープ抽出回路で抽出されたエンベロープ信号の波
形図、第6図(3)、(4)及び(5)は、マイクロコ
ンピュータとA/D変換器との間、並びにマイクロコンピ
ュータとPCM音源部との間におけるデータ処理のタイミ
ングを示している図、第7図はマイクロコンピュータの
動作のゼネラルフローを示す図、第8図は音高指定スイ
ッチ処理のフローを示す図、第9A図及び第9B図はA/D変
換器からのデジタル信号に基づいて、PCM音源部から楽
音が発生されるまでのマイクロコンピュータの動作を示
すフローチャート、第10図はチョーキング機構の他の実
施例を示す要部断面図、第10A図は弦振動レベルデータ
のスキャンフローチャート図、第10B図は振幅比変換関
数特性図、第11図は音高指定データのスキャンフローチ
ャート図、第12A図は弦種類データのスキャンフローチ
ャート図、第12B図は弦種類データ・音像定位位置対応
図、第13図はトレモロアームデータ・チョーキングデー
タのスキャンフローチャート図である。 6……PCM音源部、7、8、10、11……乗算器、9、12
……振幅比変換装置、15、16……スピーカ、204……フ
レット弦、205……トリガー弦、214……ピックアップ、
221……トレモロアーム、221a……トレモロアーム用ボ
リューム、249……チョーキング制御用ボリューム、320
……CPU(マイクロコンピュータ)、322……RAM、PSW…
…音高指定スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張設されている複数の弦に対する弾弦操作
    を各弦別に検出する弾弦操作検出手段と、 この弾弦操作検出手段により弾弦操作が検出された際
    に、この弾弦操作された弦に対応した弦番号データを記
    憶する弦番号データ記憶手段と、 この弦番号記憶手段に記憶された弦番号データに対応し
    た左右方向の音像定位情報を算出し、この算出した音像
    定位情報を記憶する音像定位情報記憶手段と、 フィンガーボード上において各弦別になされる音高指定
    操作の位置に従って各弦の音高を検出し、音高データと
    して記憶する音高データ記憶手段と、 この音高データ記憶手段に記憶された音高データに対応
    する音高をもつ楽音の発生を、前記弾弦操作検出手段に
    より検出された際に指示する楽音発生指示手段と、 この楽音発生指示手段の指示により前記音高データに対
    応する音高をもつ楽音を発生指示した際、前記音像定位
    情報記憶手段に記憶されている音像定位情報を左右二つ
    の放音手段に対して出力し、この出力された音像定位情
    報に従って、前記二つの放音手段から左右方向に音像定
    位された楽音を放音させるように制御する音像定位制御
    手段と、 を有することを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】前記二つの放音手段のうち、一つの放音手
    段は弦楽器の胴部に設けられ、他の一つの放音手段は弦
    楽器のヘッドに設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の電子弦楽器。
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