JP2014235328A - コード推定検出装置及びコード推定検出プログラム - Google Patents
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前記音響信号の特定範囲を演奏するデータ演奏手段。
コード構成音を確定するコード構成音確定手段。
選択されたコード構成音からコードを推定するコード推定手段。
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるコード構成音により前記演奏に適した複数のコード構成音を確定する手順と、
確定されたコード構成音からコードを推定する手順と、
推定された1以上のコードから一つのコードを指定する手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるベース音により前記演奏に適したベース音を確定する手順と、
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるコード構成音により前記演奏に適した複数のコード構成音を確定する手順と、
確定されたベース音及びコード構成音からコードを推定する手順と、
推定された1以上のコードから一つのコードを指定する手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
RAM15は、CPU16での処理に使用される情報を一時記憶するものである。
コード推定検出手段30は、図1のハードウエア資質との対応では、ディスプレイ11、マウス12、キーボード13、プログラムを実行するCPU16、ワーキングメモリとなるRAM15で構成される。
そして、演奏手段40では、加算器6において音響信号が記録された波形記憶手段1からデータ波形用バッファ2を介して入力されるデータに対して、ソフトウェア音源4により作成されたコードに対応する波形データがコード波形用バッファ5を介して加算されることで、重畳された音楽データが再生バッファ7を介して再生デバイス(音再生手段)8で再生される。再生デバイス(音再生手段)8による再生は、ステレオ若しくはモノラルで行われるが、ステレオの場合、右チャネル用スピーカで音響信号及びコード演奏の右チャネル側が、左チャネル用スピーカで音響信号及びコード演奏の左チャネル側が再生される。コード検出結果は表示部9で表示される。
演奏手段40は、図1のハードウエア資質との対応では、ディスプレイ11、マウス12、キーボード13、プログラムを実行するCPU16、ワーキングメモリとなるRAM15、オーディオインターフェイス20で構成される。
コード推定検出手段30は、音楽ファイル、CD等のオーディオトラック又はオーディオインターフェイスから取り込まれた音響情報を分析し、その楽曲のテンポ、拍子、1拍目位置(各小節の開始位置)、コードを既存の技術を使用して検出する。コード検出については、例えば特許4767691号に記載された技術で行われるが、以下、簡単に説明する。
この際、必ずしもレベルが大きな音がコード構成音であるとは限らないので、複数の音名の音を例えば5つ検出し、その中の2つ以上をすべての組み合わせで抜き出して、これとベース音の音名とからコード候補の抽出が行われる。コード候補の抽出が行われた後、予め設定された基準に基づいて一つのコードが選択されて抽出される。
図3は、液晶画面で構成された表示部9に表示される画面例を示すもので、4/4拍子、4小節の曲からコードを検出した場合を示している。曲のテンポはBPM=120(4分音符の長さが0.5秒)であるとする。
画面例においては、1,2,3,4の小節毎に、コードであるG,F,Am,Cが表示され、小節上部に配される帯状部の任意の小節線位置に、演奏開始マーカー51と演奏終了マーカー52がそれぞれ表示されている。演奏開始マーカー51と演奏終了マーカー52の位置は、ユーザによりマウス12の操作で指定できるように構成されている。演奏開始マーカー51及び演奏終了マーカー52の上方には、演奏開始ボタン53、演奏停止ボタン54、繰り返し演奏ボタン55、個別演奏モードと通常演奏モードを切り換えるモード切換部56が表示されている。
ボタン操作による具体的な演奏の仕方については後述する。
作成されたSMFの内容は、例えば図4に示すようなデータで構成される。図4の表では、上から順に1小節〜4小節が表示されている。イベントタイムは、演奏開始からの経過時間(Tick Time)を表す。ステータスは、イベントの種類とMIDIチャネルを表す。「90」は発音開始、「80」は発音停止を意味する。「ノートNo.」は音程を表す。「べロシティ」は音の強さを表す。
また、拍子やテンポを確認するため、メトロノーム等の発音用演奏イベントのデータを含むようにしてもよい。
演奏開始ボタン53がクリックされた場合、演奏手段40により、演奏開始マーカー位置51から演奏終了マーカー位置52までの小節が演奏され、繰り返し演奏ボタン55がクリックされた場合、この間の特定範囲の小節が繰り返し演奏される。
先ず、鍵盤タイプのベース音確定画面60が選択された場合について説明する。
鍵盤タイプのベース音確定画面60には、図6(a)に示すように、鍵盤60a、選択ボタン61、演奏同期ボタン62、「Oct.Up」ボタン63及び「Oct.Down」ボタン64から成るオクターブ調整手段、演奏区間ボタン65、「次へ」ボタン66、「キャンセル」ボタン67等が表示されている。
「Oct.Up」ボタン63をクリックすると、鍵盤60aに割り当てられた全てのノートNo.が12加算される(オクターブ調整手段)。「Oct.Down」ボタンをクリックすると、鍵盤に割り当てられた全てのノートNo.が12減算される(オクターブ調整手段)。
「次へ」ボタン66をクリックすると、ベース音確定手段33は動作を終了し、コード構成音確定手段35が起動する。「キャンセル」ボタン67をクリックすると、ベース音確定手段33は動作を終了し、コード区間の繰り返し演奏も終了する。
フレットボードタイプのベース音確定画面60には、図6(b)に示すように、フレットボード60b、選択ボタン61、演奏同期ボタン62、演奏区間ボタン65、「次へ」ボタン66、「キャンセル」ボタン67、「チューニング」ボタン68等が表示されている。
フレットボードタイプにおいては、予め各弦(4本)のチューニングデータとして、開放弦の音程が設定されている。すなわち、1弦(上の弦)から順に、G1(2Bh)、D1(26h)、A0(21h)、E0(1Ch)に設定されている。任意の弦の任意のフレットをクリックすると、開放弦の音程+フレット番号の音程の音を発音する。これにより、演奏同期ボタン62をチェックすることにより、音響信号の繰り返し再生と聞き比べることができる。
ベース音確定画面60のフレットボード60bによるベース音確定手段33は、各弦に対応した4つのスイッチを備え、任意の弦の任意のフレットをクリックすると、その弦のマークされたフレットの音程がベース音として指定される。ベース音が指定されると、その演奏情報を含んだベース音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部3で作成される。これは、演奏情報ファイル作成部3で作成されたコード演奏情報ファイルと同様に使用され、ベース音と音響信号の同期演奏が行われる。
「次へ」ボタン66をクリックすると、ベース音確定手段33は動作を終了し、コード構成音確定手段35が起動する。「キャンセル」ボタン67をクリックすると、ベース音確定手段33は動作を終了し、コード区間の繰り返し演奏も終了する。
弦数変更ボタン72の上下印をクリックすると弦の数を指定でき、指定された弦の数が弦数表示窓71に表示される。弦番号変更ボタン72の上下印をクリックして弦番号を指定すると、弦番号表示窓73に弦番号が表示されるとともに、音程表示窓75に指定された弦番号の現在の音程が表示される。
音程変更ボタン76の上下印をクリックすると、弦番号表示窓73に表示された弦番号の開放弦の音程を変更することができる。
この例では、チューニング指定手段は、ベース音確定手段33、及び、後述するコード構成音確定手段35に含まれている。
コード構成音確定手段35は、ベース音確定画面60において、「次へ」ボタン66をクリックすることで起動される。コード構成音確定手段35が起動されると、表示部9にコード構成音確定画面80が表示され、そのコードの区間の音響信号を繰り返し再生する。コード構成音確定画面80で表示されているコード構成音については、音響信号による演奏ではなく、演奏情報ファイル作成部3で作成されるコード演奏情報ファイルにより行われる。
すなわち、鍵盤タイプのコード構成音確定画面80が選択された場合、図8(a)に示すように、鍵盤80a、選択ボタン81、演奏同期ボタン82、ベース同期ボタン83、「Oct.Up」ボタン84及び「Oct.Down」ボタン85から成るオクターブ調整手段、演奏区間ボタン86、「次へ」ボタン87、「キャンセル」ボタン88等が表示されている。
フレットボードタイプにおいては、予め各弦(6本)のチューニングデータとして、開放弦の音程が設定されている。すなわち、1弦(上の弦)から順に、E3(40h)、B2(3Bh)、G2(37h)、D2(32h)、A1(2Dh)、E1(28h)に設定されている。
コード構成音確定画面80において、「ベース音も鳴らす」のベース同期ボタン83にチェックを入れない場合、コード構成音の演奏情報のみを含んだコード構成音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部3で作成され、コード構成音と音響信号の同期演奏が行われる。また、コード構成音確定画面80において、「ベース音も鳴らす」のベース同期ボタン83にチェックを入れると、ベース音確定手段33で確定したベース音の演奏情報を含んだコード構成音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部3で作成され、コード構成音及びベース音と音響信号の同期演奏が行われる。
「キャンセル」ボタン88をクリックすると、コード構成音確定手段35は動作を終了し、コード区間の繰り返し演奏も終了する。
推定結果(コードがリストアップ)から、最終的にコードを指定するためのコード選択手段39が起動され、コード構成音確定手段35は動作を終了する。
コード指定画面90では、リスト表示部91にコード推定手段37により推定されたコード92が推定結果として表示される。推定されたコードのコード構成音に対して、確定されているベース音の音程が異なる場合には、コード名の後に「/〜」のように表示される。図9におけるリスト表示部91の最上位に表示されるコード92は、「Bm+5」のコードでベース音が「G」であることを示している。その下のコード92として表示される「G」と「Bm+5」は、ベース音が「G」又は「Bm+5」に含まれる音程であることを示している。
また、確定されたコード構成音から最も適したコードを一つだけ推定し、自動的に指定するような構成(コード選択手段が省かれた構成)であってもよい。
演奏区間ボタン93は、演奏区間ボタン65と同じく、繰り返し演奏するコードの区間を指定するもので、当該コードのいくつか前のコード部分から繰り返し演奏するかを指定するものである。
音響信号に基づいて検出されたコードが、正しくは「C」であるにも関わらず、誤って「G」と検出された場合を例に説明する。
表示部9に表示される検出結果画面(図3)における「G」をクリックすることで、ベース音確定手段33を起動させ、「G」の部分が繰り返し演奏される。
ユーザは、ベース音確定画面60の鍵盤又はフレットボードをクリックしながら、最も音響信号の演奏に違和感のないベース音を探す。この例の場合、「C」の音が最も違和感無く聞こえるので、ベース音確定画面60の鍵盤又はフレットボードで「C」が指定される。「C」の音のベース音演奏情報ファイルが演奏ファイル作成部3で作成され、音響信号の繰り返し演奏に合わせてベース音が演奏される。
ベース音確定手段33で確定したベース音も音響信号と一緒に繰り返して鳴らしたい場合は、「ベース音も同時に鳴らす」のベース同期ボタン83にチェックを入れると、ベース音の演奏情報が含まれたコード構成音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部3で作成され、音響信号の繰り返し演奏に合わせてベース音が演奏される。
この状態で、鍵盤又はフレットボードをクリックして音程を鳴らすことでコード構成音を探す。
この例の場合、正しいコードのコード構成音は、「C」「E」「G」であり、これらの音をコード構成音として指定する。指定した状態で、「C」「E」「G」の演奏情報とベース音の演奏情報が含まれたコード構成音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部で作成され、音響信号の繰り返し演奏に合わせてベース音、コード構成音が演奏される。指定したコード構成音に違和感がなければ、「次へ」ボタン87を押す。
コード指定画面のリスト表示部には推定コードとして「C」が表示される。この例の場合、推定されるコードが「C」のみであるので、自動的に選択(指定)状態となり、コード「C」のコード構成音を含んだ選択コード音演奏情報ファイルが演奏情報ファイル作成部3で作成され、音響信号とともに演奏される。
選択したコードに問題なければ「完了」ボタン94をクリックする。その結果、「G」のコードが「C」に変更され、音響信号の繰り返し演奏も終了する。
Claims (11)
- 音響信号において演奏されているコードを推定して検出するコード推定検出装置であって、
前記音響信号の特定範囲を演奏するデータ演奏手段と、
コード構成音を確定するコード構成音確定手段と、
選択されたコード構成音からコードを推定するコード推定手段と、
を備えることを特徴とするコード推定検出装置。 - 前記コード推定手段は、選択されたコード構成音から複数コードを推定するとともに、
推定された複数コードから一つのコードを選択するコード選択手段を備えた請求項1に記載のコード推定検出装置。 - ベース音を確定するベース音確定手段を備え、
前記コード推定手段は、選択されたベース音及びコード構成音からコードを推定する
請求項1又は請求項2に記載のコード推定検出装置。 - 前記コード構成音確定手段は、
コード構成音を発音するコード構成音発音手段と、
コード構成音を指定するコード構成音指定手段と、
を備えた請求項1又は請求項2に記載のコード推定検出装置。 - 前記ベース音確定手段は、
ベース音を発音するベース音発音手段と、
ベース音を指定するベース音指定手段と、
を備えた請求項3に記載のコード推定検出装置。 - 前記コード構成音又はベース音の発音は内蔵音源による演奏手段で行う請求項4又は請求項5に記載のコード推定検出装置。
- 前記演奏手段による発音は、前記データ演奏手段による音響信号の特定範囲の演奏に同期して行う請求項6に記載のコード推定検出装置。
- コード構成音確定手段は、ピアノ鍵盤を指定することでコード構成音が確定するピアノ鍵盤を模した表示部を備えるとともに、
前記ピアノ鍵盤のオクターブを変更するオクターブ調整手段を備えた請求項1又は請求項2に記載のコード推定検出装置。 - コード構成音確定手段は、ギターフレットを指定することでコード構成音が確定するギターフレットボードを模した表示部を備えるとともに、
前記ギターフレットボードの弦の数、チューニングを指定するチューニング指定手段を備えた請求項1又は請求項2に記載のコード推定検出装置。 - 音響信号において演奏されているコードを推定して検出するプログラムであって、
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるコード構成音により前記演奏に適した複数のコード構成音を確定する手順と、
確定されたコード構成音からコードを推定する手順と、
推定された1以上のコードから一つのコードを指定する手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコード推定検出プログラム。 - 音響信号において演奏されているコードを推定して検出するプログラムであって、
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるベース音により前記演奏に適したベース音を確定する手順と、
指定された特定範囲の音響信号を演奏し、内蔵音源で演奏されるコード構成音により前記演奏に適した複数のコード構成音を確定する手順と、
確定されたベース音及びコード構成音からコードを推定する手順と、
推定された1以上のコードから一つのコードを指定する手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコード推定検出プログラム。
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尾本 光、米澤 朋子: "タブレットデバイスを用いたコード演奏学習支援アプリケーションの開発とマルチメディアフィードバック効果", 情報処理学会研究報告 エンタテインメントコンピューティング(EC) 2013−EC−028, JPN6017003275, 10 May 2013 (2013-05-10), JP, ISSN: 0003494238 * |
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