JP4265551B2 - 演奏補助装置及び演奏補助プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の演奏者がセッション演奏をする際の、演奏補助装置及び演奏補助プログラムに関するものである。
初心者の演奏操作に対し、従来、様々な演奏補助をする装置が知られている。
例えば、楽曲データを読み出し、演奏者の演奏の音高を、この楽曲データに適合したものに変換する演奏補助装置が知られている(特許文献1参照)。
また、コード進行データを読み出し、演奏者の演奏の音高を、このコード進行データに適合した音高に変換する演奏補助装置も知られている(特許文献2参照)。
しかし、従来の演奏補助装置は、単一の演奏機器による演奏操作を補助するものであった。そのため、演奏者がそれぞれの楽器パートを受持ち、各人の演奏機器を操作することによりセッション演奏をしたい場合には、個々の演奏機器で別個に演奏を補助するしかない。従って、基準となる楽曲データの曲名、各演奏機器の音色、その演奏開始タイミングやテンポ等の統一を取るための準備作業がわずらわしい。
特開平10−232676号公報 特開2004−206073号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、セッション演奏として統一のとれた演奏補助ができる演奏補助装置及び演奏補助プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明は、請求項1に記載の発明においては、演奏補助装置において、楽曲データ読み出し手段と、複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を、変換される前の演奏データを出力した元の演奏機器に戻す出力手段を有するものである。
従って、共通の楽曲データに適合するように複数の演奏者の演奏が補助されるので、セッション演奏として統一のとれた演奏補助をすることができる。さらに、変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号は、演奏補助装置から元の演奏機器に戻されるので、各演奏機器で発音させることができる。その結果、演奏者も聴衆も、各演奏者が楽曲データに適合した演奏操作をしているかのような感じを味わえる。
請求項2に記載の発明においては、演奏補助装置において、楽曲データ読み出し手段と、複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換するとともに、前記楽曲データ中の前記各演奏機器に対応した楽器パートの音色データを付加する演奏データ変換手段と、変換された演奏データと付加された音色データ、又は、該演奏データと前記付加された音色データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段を有するものである。
従って、共通の楽曲データに適合するように複数の演奏者の演奏が補助される。楽曲データ中の各演奏機器に対応した楽器パートと同一の忠実な音色でセッション演奏ができる。
請求項3に記載の発明においては、演奏補助装置において、楽曲データ読み出し手段と、複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段と、読み出される楽曲データに応じた前記複数の演奏機器それぞれの操作案内を並列表示する画面を作成する操作案内画面作成手段を有するものである。
従って、共通の楽曲データに適合するように複数の演奏者の演奏が補助される。各演奏者は、読み出された楽曲データに応じた互いの操作内容を把握しつつ、自身が演奏操作すべき内容を把握することができる。
請求項4に記載の発明においては、演奏補助装置において、楽曲データ読み出し手段と、複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力するとともに、対応する演奏機器の接続が認識されていない楽器パートについては、読み出された楽曲データ中の当該楽器パートの演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段を有するものである。
従って、共通の楽曲データに適合するように複数の演奏者の演奏が補助される。演奏者や演奏装置の数が不足しているときでも、対応する演奏機器が認識されていない楽曲データ中の演奏データを用いてセッション演奏が可能となる。
請求項5〜8に記載の発明は、それぞれ、コンピュータを用いて上述した請求項1〜4に記載の発明を実現する演奏補助プログラムである。
本発明によれば、複数の演奏者の操作に対して、統一のとれた演奏補助をすることができるので、初心者でも簡単にセッション演奏ができるという効果がある。
図1は、本発明の実施の一形態を説明するためのセッション演奏システムの機能構成図である。演奏補助装置1に複数の演奏機器(MIDI機器)2を接続し、予め記憶された楽曲データ・ファイル6中の演奏データ及び又は和音データと、各演奏機器2から出力される演奏操作に応じた演奏データに応じて、各演奏機器2からの演奏データを、楽曲データに適合した演奏データに変換し、変換された演奏データを各演奏機器2へと戻して各演奏機器2において発音させる。
図示の例は、カラオケ用のセッション演奏システムであって、演奏補助装置1はバック演奏を補助する。演奏機器2は、予め設定された特定の複数の楽器パートを受持つ。演奏機器2は、各楽器パートの演奏操作に適した構造の操作入力部を備えることが望ましい。
3はUSB(Universal Serial Bus)ポートである。複数の演奏機器2から出力される、演奏者の操作に応じた演奏データ(ノートデータ)を入力するとともに、演奏補助装置1内の変換エンジン部12において変換されたノートデータを、このノートデータが変換される前のノートデータを出力した元の演奏機器2に出力する。
USBインタフェースを持つ演奏機器2はUSBポート3に接続される。MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インタフェースしか持たない演奏機器2は、USB/MIDI相互変換装置4を介して接続される。このUSBポート3は、各演奏機器2に対応して設定される。本明細書でいうUSBポートは、物理的コネクタではなくインタフェース機能の入出力端を意味する。
6は楽曲データ・ファイルである。セッション演奏の手本とするものであって、各演奏機器2に対応する楽器パートとその他の楽器パートの演奏データ(例えば、ノートデータ,コード進行を指示する和音データ、音色を指定する音色データ)、歌詞データ等が記録されている。SMF(スタンダードMIDIファイル)を拡張したMIDIシーケンスデータ・ファイル「XFフォーマットV2.03」(スタイルメッセージに和音データを記録する)を用いることができる。一具体例は図7を参照して後述する。
5はタイミング・ファイルである。ある曲目の楽曲データ・ファイル6に対応し、各演奏機器2における演奏操作の推奨タイミングや推奨奏法等を示す「推奨操作形態」の図形を、曲の最初から最後まで記載している画像データ(例えばビットマップ)を記録したものである。
両ファイル5,6は、個別に用意され、曲目等で関連づけられて選択される他、元から一体化されたファイルであってもよい。各ファイル5,6は、例えば、曲目単位でメモリに書き込まれている。
タイミング処理部7は、上述した画像データを、タイマ9により規定されるタイミングで読み出し、タイミング画面作成部10に出力する。タイミング画面作成部10は、シーケンサ部8により読み出される楽曲データに応じた、現在のタイミング(楽曲データの現在のロケーション)の前後の期間における、各演奏機器の操作の案内を並列に表示する操作案内画面(図5参照)を作成して、ディスプレイに表示させる。
一方、シーケンサ部8は楽曲データを、タイマ9により規定されるタイミングで読み出し、歌詞データをカラオケ画面作成部11に、ノートデータを変換エンジン部12と出力先選択部14に、コード(和音)データを変換エンジン部12に出力する。
カラオケ画面作成部11は、歌詞を表示する画面を上述した操作案内画面に作成する。
演奏者の操作に応じたノートデータは、複数の演奏機器2からUSBポート3,入力元選択部13を経て、各演奏機器2に対応した楽器パート毎の変換エンジン部12に入力される。入力元選択部13は、図2を参照して後述するが、複数の演奏機器2と変換エンジン部12の楽器パートとを正しく対応付ける。
一方、シーケンサ部8で読み出されたノートデータは、そのトラック番号に対応した楽器パートの変換エンジン部12に入力される。コード(和音)データは、ドラム・パートを除く楽器パートに入力される。
変換エンジン部12は、複数の各演奏機器2から出力されたノートデータを、この各演奏機器に対応した楽器パート毎に、シーケンサ部8により読み出された楽曲データ(各演奏機器2に対応した楽器パートのノートデータ及び又は和音データ)に適合したノートデータに変換する。この変換は、各演奏機器に対応した楽器パート毎に行う。
変換エンジン部12は、変換の具体的な態様として、背景技術で例示したような種々の演奏補助技術を用いることができる。この実施の形態では、図4を参照して後述するように、その変換機能として複数の態様(演奏補助モード)を備え、ユーザにより楽器パート(演奏機器)毎に選択される。そのため、演奏者間に演奏技術の差があっても、演奏技術に応じた演奏補助をすることができるので、バランスのよいセッション演奏ができる。
出力先選択部14は、図2を参照して後述するように、シーケンサ部8から読み出されたノートデータと変換エンジン部12から出力される変換後のノートデータのそれぞれについて、USBポート3及び又は内蔵音源15のいずれに出力するかを、ユーザの選択操作により切り替える。
デフォルトでは、演奏装置2から出力されるノートデータを利用する特定の楽器パートについては、変換エンジン部12で変換されたノートデータを、この楽器パートに対応付けられた、言い換えれば、変換される前のノートデータを出力した元の演奏機器2に戻す。そのため、各ノートデータを出力した元の演奏機器2の音源において楽音信号を生成し、そのサウンドシステムで発音させる。
一方、上述した特定の楽器パートではない、その他の楽器パートについては、シーケンサ部8の対応するトラックから出力されるノートデータを内蔵音源15に出力し、楽音信号を生成させることにより、全演奏者に共通の演奏補助装置1のサウンドシステムで発音させる。
楽曲データ・ファイル6のメロディ・トラックには、曲の最初や曲の途中で、各トラックの音色を指定する音色データが含まれている。一方、各演奏機器2から出力される演奏データ中にも、通常は、各演奏機器2で設定された音色を指示する音色データ含まれている。しかし、楽曲データ・ファイル6ではオルガンが設定されているのに、演奏機器2ではピアノが設定されてピアノとして発音されてしまうと、期待通りのセッション演奏ができない。
そこで、変換エンジン部12は、各演奏機器2で設定された音色データを入力しても、これを無視し、楽曲データ・ファイル6中の音色データを出力先選択部14を経て各演奏機器2に出力する。図4を参照して後述するように、変換エンジン部12は、演奏補助装置1に対するユーザの設定により、楽曲データ・ファイル6に含まれている音色データに代えて、異なる音色データを設定して出力させることもできる。その結果、演奏補助装置1の側では、各演奏機器2で発音される音色を、各楽器パートをセッション演奏にふさわしいものを検討した上で設定することができる。
図2は、図1に示した入力元選択部13及び出力先選択部14の機能を具体的に説明するための機能構成図である。
図2(a)は入力元及び出力先の初期設定状態を示し、図2(b)は修正後の設定状態を示す。
5個のUSBポート31〜35を備え、最大で5台の演奏機器21〜25を接続可能である。演奏機器25(図示せず)は接続されていない場合を示す。変換エンジン部121〜125は、演奏機器21〜25を割り当てるための特定の楽器パートに対応して設けられている。入出力部211〜215も、これらの楽器パートに対応して設けられ、出力部216は、その他の楽器パートに対して設けられる。
図2(a)において、入出力部211〜215の初期設定状態において、USBポート31〜35は、それぞれ、ピアノ・パートの入出力部211、ギター・パートの入出力部212、ベース・パートの入出力部213、トランペット・パートの入出力部214、ドラム・パートの入出力部215に接続されている。
演奏補助装置1の起動時又は起動後において、複数の演奏機器21〜24は、それらがUSBコネクタに接続されたとき、USBインタフェースの仕様に従い認識された順に、USBポート31〜USBポート34に割り当てられる。従って、演奏機器21〜24と入出力部211〜214との間で必ずしも楽器パートが対応しない。
一方、シーケンサ部8は、トラック(1)〜(16)及びコード(CHD)トラックを備え、楽曲データ・ファイル6を読み出す。トラックは楽器パートに対応し、トラック(1),(3),(4),(5),(10)は、トランペット,ベース,ピアノ,ギター,ドラムという、上述した特定の楽器パートに対応付けられている。
シーケンサ部8の各トラックから読み出されるノートデータは、対応する楽器パートの変換エンジン部121〜125に供給され、コードトラックから読み出される和音データは、ドラム・パートを除いた変換エンジン部121〜124に供給される。
なお、トラックと楽器パートとは一義的に対応する必要はない。トラックと楽器パートの対応が異なっている楽曲データ・ファイル6を用いる場合、対応関係を、ユーザにより手動で修正してもよいし、各トラックに記録されている音色データを検出して自動的に修正してもよい。
入出力部211〜214は、変換されたノートデータを、元の演奏機器21〜24が接続されていたUSBポート31〜34(USB入力ポート)と同じUSBポート31〜34(USB出力ポート)に供給する。その結果、各変換エンジン部121〜124で変換されたノートデータを元の演奏機器21〜24に戻すことができる。
シーケンサ部8における、特定の楽器パート以外のその他の楽器パートに対応するトラックから出力される演奏データ(ノートデータ、音色データを含む)は、その他の楽器パート出力部216を経て、内蔵音源15に供給され、各トラックに含まれている音色データで指定される音色で楽音信号が生成され発音される。
図2(a)では、USBポート35に演奏機器25が接続されていないため、シーケンサ部8のトラック(10)から読み出される演奏データは、ドラム・パートの変換エンジン部125を無変換で通過(スルー)させて、ドラム・パートの入出力部215から内蔵音源15に出力される。
ユーザが、複数の演奏機器2をUSBコネクタに接続する際に、その接続順を意識して行えば、図2(a)に示す初期設定状態であっても、演奏機器2と楽器パートとが正しく対応する。しかし、図示のように、例えば、ユーザが最初にギター型の演奏機器21をUSBコネクタに接続した場合、ピアノ・パートの演奏機器23として認識されてしまう。
そこで、図2(b)に示すように、入出力部211〜215において、USBポート31〜35との接続関係を自動又は手動で切り替える。より具体的な動作は、図3を参照して説明する。
図3は、演奏機器に関する設定の一例を示す説明図である。
図中、31は演奏機器設定ウインドウである。各楽器パートに演奏機器2を自動又は手動で設定するためのものであって、5段の設定入力部が表示されている。その順序は、例えば、USBインタフェースによって認識された順番による。
321〜325は、その接続が認識された演奏機器2の楽器タイプを表すアイコンの表示領域である。演奏機器21〜演奏機器24の接続は認識されているが、演奏機器24はその楽器タイプが認識できず、5番目の演奏機器の接続は認識されていない場合を示す。
なお、演奏機器名の自動認識は、各演奏機器へと機器情報通知要求を出し、この要求に応答して返送されてきた機器情報に基づいて行う。
331〜335は、演奏機器2の楽器タイプと製品名の表示及び設定領域である。演奏機器24については、「!」マーク36、枠囲み、見直し要求の表示をする。ユーザが領域334を使って、楽器の製品名や楽器種類を設定する。楽器タイプは、製品名と楽器種類との対応が記憶された参照テーブルによって認識する。
演奏機器2の接続が認識されないのは、この演奏機器2が直接若しくは間接的にUSBコネクタに接続されていないとき、演奏機器2の電源がOFFであるときなどである。
341〜345は演奏機器21〜24,(25)が接続される楽器パートの番号(トラック番号と一致するMIDIチャンネル番号にて楽器パートを識別する)を表示及び設定する領域である。楽器種類が認識された演奏機器21〜23には楽器パートの番号が自動表示される。手動で楽器パートを設定するには、この領域341〜344のプルダウンメニュで設定する。
このように、入出力部211〜215が、USBポート31〜34と楽器パートとの対応を変更することにより、各演奏機器21〜24と楽器パートとの対応関係が修正される。
351〜355は、「チェックマーク」を付ける領域である。出力先選択部14(入出力部211〜213,215)は、「チェックマーク」があれば(演奏機器が認識されている場合のデフォルト)、変換エンジン部121〜123,125で変換されたノートデータを、元の演奏機器21〜24に出力し、演奏機器21〜24に内蔵の音源及びサウンドシステムを用いて発音させる。「チェックマーク」がなければ、演奏機器21〜24をミュートし、発音させない。従って、演奏補助装置1に接続され認識されている状態の演奏機器であっても、この演奏機器2のノートデータを利用するか否かは、ユーザの操作により設定することができる。
このウインドウ画面31上で設定された状態を有効として現在の設定状態を更新するには、「OK」ボタン37を押して「設定ファイル」に保存する。更新しない場合は「キャンセル」ボタン38を押す。
なお、演奏機器21〜24は、MIDIチャンネル番号を持ったMIDIメッセージとしてノートデータを出力する。ユーザは、演奏機器21〜24側において、出力MIDIチャンネル番号を、領域341〜344で設定される楽器パート番号に合わせておけば、変換エンジン部121〜123,125は、ノートデータのMIDIチャンネル番号を正しく識別できる。あるいは、演奏機器21〜24から出力されたノートデータのMIDIチャンネル番号を無視して取り扱えば、MIDIチャンネルを合わせる必要がない。
一方、変換エンジン部121〜123,125から演奏機器21〜24に出力するノートデータのMIDIチャンネル番号は、例えば、演奏機器21〜24から出力されたノートデータのMIDIチャンネル番号と同じものを設定すればよい。
図4は、演奏補助に関する設定の一例を示す説明図である。本発明に関係の深いものだけを示している。
図中、41は演奏補助設定ウインドウ画面である。
42は楽曲データ・ファイル6を選択するボタン操作子である。ユーザがこのボタン42をクリックすると楽曲リストのウインドウが開いて、その中から所望の楽曲を選択する。43は選択された楽曲データ・ファイルの曲名の表示領域である。
その下は、特定の楽器パート及びその他の楽器パートの演奏データを出力する先(MIDI OUTポート)を表示及び設定する画面である。
441〜446は、楽器パート名が表示されたボタン操作子である。451〜456は、出力ポート名の表示領域であって、具体的には出力ドライバ名や音源名が表示される。デフォルトでは、変換されたノートデータをその変換前の元のノートデータを出力した演奏機器に戻すように、入力ポートと出力ポートが同じUSBポートとなるように設定される。446はその他の楽器パートのボタン操作子である。なお、特定の楽器パートであっても、演奏機器25が接続されていないものは、その他の楽器パートとして処理する。
ボタン操作子441〜446をクリックすることにより、図示しないMIDI OUTドライバ選択ダイアログのウインドウが開き、認識されている全てのUSB出力ドライバ名及び内蔵音源名が表示される。その中から、1つを選択して設定する操作により出力先を決める。
上述した出力先の設定により、演奏補助装置1を様々な用途に応じて使うことができる。
例えば、演奏装置2から出力されるノートデータを利用する特定の楽器パートにおいて、変換されたノートデータを、元の演奏機器2とは異なる楽器パートの演奏機器2あるいはその他の音源(例えば、内蔵音源15)に出力することができる。
また、シーケンサ部8から出力される、その他の楽器パートの演奏データを、任意の演奏機器2に出力するようにしてもよい。いずれの場合も、元々の各楽器パートに対応した音色を指定して発音させることができる。
また、演奏機器2によっては、音源及びサウンドシステムを持たない。この場合、変換されたノートデータは、異なる楽器パートの演奏機器2あるいは内蔵音源15に供給されるようにその出力先を自動選択し、元の楽器パートの音色で発音させればよい。
461〜465は、特定の楽器パートについて、変換エンジン部121〜125の補助演奏モード、A(オートマ),M(マニュアル),T(スルー)を設定する操作領域である。ここでの選択により、変換エンジン部12の変換の態様を決定する。リズムパートについては「M(マニュアル)」が設けられていない。
「A(オートマ)」においては、演奏機器2から出力された1つのノートデータをトリガとして、シーケンサ部8で再生されるノートデータの内、現在のタイミング(ロケーション)の1拍分のノートデータを出力する。1拍内の上述したトリガのタイミング以後にノートデータが複数あれば、複数のノートデータを出力する。
その結果、演奏者がどのような弾き方をしても、1拍毎にノートデータを発生させれば、楽曲データ・ファイル6のノートデータに適合した音高のノートデータに変換される。演奏者の弾くタイミングの進み遅れの具合は反映される。
なお、リズムパートに適用したときは、「RAT(リズムアシスト)」と呼び、演奏者がどのような弾き方をしても、楽曲データ・ファイル6のリズムに適合したものが発音される。ノートナンバはリズム楽器番号として扱われる。
「M(マニュアル)」においては、「PAT(パフォーマンスアシスト)」、「MAT(メロディアシスト)」という2機能の中から、各楽器パートに適したものとして予め決められているものを用いる。
「PAT(パフォーマンスアシスト)」では、演奏者がどのような弾き方をしても、楽曲データ・ファイル6の和音データに適合した音高の発音がされる。ノートオンタイミング、音長及び強さは演奏者の弾き方が反映される。
「MAT(メロディアシスト)」では、演奏者がどのような弾き方をしても、楽曲データ・ファイル6のメロディに適合した音高の発音がされ、ノートデータのないアドリブ区間では、和音データに適合した音高の発音がなされる。ノートオンタイミング、音長及び強さは演奏者の弾き方が反映される。
「T(スルー)」においては、演奏機器2から出力されたノートデータを変換することなく、そのまま出力する無変換のモードである。その結果、演奏者の弾き方通りの発音をさせることになる。ただし、音色データは、演奏機器2から出力されたものは無視され、演奏補助装置1から出力される。
471〜4716(間の符号は図示を省略)は、シーケンサ部8のトラック(1)〜(16)の再生のオンオフを設定するチェックボックスである。
まず、特定の楽器パート以外の、その他の楽器パートに対応するトラックに関しては、チェックマークが付いているときに限り、そのトラックから読み出される演奏データ(ノートデータ,音色データを含む)が出力先選択部14(その他パート出力部216)に出力され、表示領域456の設定に従い内蔵音源15に供給される。チェックマークが付いていないときは、そのトラックから読み出される演奏データはミュートされ、出力先選択部14に出力されない。
次に、特定の楽器パートに対応したトラック(1),(3),(4),(5),(10)に関しては、チェックマークが付いているときに、対応する変換エンジン部12は、そのトラックから読み出されるノートデータに基づいて、ノートデータを変換して出力するとともに、そのトラックから読み出される音色データを出力先選択部14に出力する。
チェックマークが付いていないとき、変換エンジン部12は、そのトラックから読み出されるノートデータに基づいて変換をするが、そのトラックから再生される音色データに代えて、ユーザにより選択された音色の音色データを出力する。
48は楽器音色設定ボタン操作子であり、これをクリックすると、設定ウインドウが開いて、上述した特定の楽器パートについてユーザが音色を設定変更することができる。
ただし、特定の楽器パートであっても、対応する演奏機器2の接続が認識されていない場合や、図3を参照して説明したように、演奏機器2の演奏データを利用しない設定をしている場合がある。このような場合は、その他の楽器パートと同様の処理をすればよい。
なお、特定の楽器パートに対応したトラックにチェックマークが付いていないとき、このトラックから読み出される演奏データをミュートし、変換エンジン部12は、演奏者の操作に応じたノートデータを無変換(スルー)で出力するとともに、楽器音色設定ボタン操作子48により設定された音色データを出力するような設計も可能である。
図5は、図1のタイミング画面作成部10及びカラオケ画面作成部11により作成されてディスプレイに表示される操作案内画面の一例を示す説明図である。
図中、51は操作案内画面であって、各演奏機器2における演奏操作の推奨タイミングや推奨奏法を指示する。521〜525は楽器パート名称又は楽器アイコンの表示領域、531〜535は楽器パート毎の推奨操作形態表示領域、54はタイミング線(表示位置固定)である。この操作案内画面51では、歌詞表示部55に、曲進行に同期して歌詞を表示させている。
また、和音名表示部61には曲進行に同期して現在の和音名を表示し、ビート表示部62には現在のビート(拍)タイミングを表示する。これにより、「T(スルー)」に設定されている楽器パートにおいて、演奏者の演奏を補助することができる。
ピアノ・パートの推奨操作形態図形56a〜56gは横棒であり、メロディあるいは和音演奏のノートオン期間を指示する。縦方向は押鍵の強さという奏法を指示する。推奨操作形態図形56d〜56fは、鍵を連続的に押し替える奏法を指示する。
ギター・パートの推奨操作形態図形57a〜57jは矢印であり、弦をはじくタイミングを指示する。矢印の向きはダウンストローク,アップストロークの奏法を指示し、矢印の長さははじく強さという奏法を指示する。
ベース・パートの推奨操作形態図形58a〜58h,トランペット・パートの推奨操作形態図形59a〜59eは横棒であり、上述したピアノ・パートとほぼ同様である。
ドラム・パートの推奨操作形態図形60a〜58gは円形であり、ドラムパッドを叩くタイミングを指示し、その半径は叩く強さという奏法を指示する。
この操作案内画面51では、各推奨操作形態表示領域531〜535内で、各推奨操作形態図形が、曲位置(ロケーション)の移動に従って、右から左へとスクロール表示される。推奨操作形態図形が、タイミング線54に達したときに、各演奏機器21〜25を演奏操作すれば、タイミング・ファイル5(楽曲データ・ファイル6)にて設定されている演奏タイミングになる。必ずしもこの通りに操作しなくてもよく、各演奏者の趣向に応じたタイミング及び奏法で演奏すればオリジナリティが出る。音高の操作案内は省かれているので直感的にわかりやすい。
なお、図1を参照した説明では、タイミング・ファイル5として、楽曲データ・ファイル6に対応させた画像データを用いた。これに代えて、どのタイミングでどの推奨操作形態図形を表示させるかを指示するデータを記録してもよい。タイミング画面作成部10では、このデータに基づいて推奨操作形態図形の種類及び表示位置を決定し、同様な操作案内画面51を生成する。また、タイミング・ファイル5を用いずに、楽曲データ・ファイル6に記録された楽曲データを分析して推奨操作形態を決定し、タイミング画面作成部10において、この推奨操作形態に対応して同様な操作案内画面51を生成してもよい。
図6は、図1に示した演奏補助装置1を実現するハードウエア構成例を示すブロック図である。ROM75に基本入出力システム(BIOS)が記憶され、外部記憶装置76のハード磁気ディスク装置にオペレーティングシステム(OS)、演奏補助プログラム等のアプリケーションプログラム、及び、データが記憶されている。外部記憶装置76として、CD-ROMやMO,DVDなどの可搬型光学式記録媒体の記録再生装置及びフラッシュメモリを備えてもよい。
CPU72は、タイマ73による割込制御に従い、RAM74をワークエリアとしてOSのもとにアプリケーションプログラムを実行し、図1に示したシーケンサ部8や変換エンジン部12、入力元選択部13、出力先選択部14等の機能を実現する。
77はキーボード,マウス等の操作子である。79は図3,図4,図5に示したような画面を表示するディスプレイである。
音源回路81は、CPU72が演奏データに基づいて生成した音源パラメータ(音色、キーオン、ノートナンバ、エンベロープレベル等)又は演奏データそのものに基づいて、楽音信号を生成する。ミキシング及び効果回路83は、楽音信号及びマイクロフォン82からの音声信号をミキシングするとともに、残響などの効果を付加して、スピーカを含むサウンドシステム84に出力する。
USB端子付きのMIDI楽器85は直接に、MIDI端子付きのMIDI楽器86はUSB/MIDI相互変換装置87を介してUSBハブ88に接続され、これを介してUSBインタフェース89に接続される。
MIDI楽器85,86は、図1に示した複数の演奏楽器21として利用され、どのような演奏操作入力装置を用いてもよいが、この実施の形態では、ピアノ(キーボード)型、ギター(撥弦)型、トランペット(管楽器)型、ドラム(打楽器)型の演奏操作入力装置を用いている。
90は通信インタフェースである。91は通信ネットワークであり、有線、無線、あるいは双方を備えていてもよい。
タイミング・ファイル5,楽曲データ・ファイル6等の各種データは、外部記憶装置76において記録媒体に記憶されたものを読み出したり、従来の通信カラオケ装置のように、サーバ・コンピュータ92から受信したりして、外部記憶装置76のハード磁気ディスク装置にダウンロードしたり、RAM74にロードしてストリーミング再生したりできる。必要に応じて、演奏補助プログラムも、サーバ・コンピュータ92からハード磁気ディスク装置にダウンロードしてもよい。
CPU72は、RAM74に設けたワークエリアにロードされたタイミング・ファイル5,楽曲データ・ファイル6を読み出して得られるタイミングデータ,演奏データ、及び、MIDI楽器85,86から入力される演奏操作に応じた演奏データ(ノートデータ)に基づいて、本発明の演奏補助機能を実行するとともに、演奏補助後の演奏データを音源回路81に出力したり、MIDI楽器85,86に戻したりする。
音源回路81,ミキシング及び効果回路83に代えて、CPU72がソフトウエア音源プログラム及びミキシング及び効果付与プログラムを実行することによって同等の機能を実現してもよい。
図6ではカラオケ装置用に特化したコンピュータを用いたが、これに代えて、電子楽器やパーソナルコンピュータで同等の機能を実現してもよい。電子楽器で実現する場合、機器組み込みOS及び演奏補助アプリケーションプログラム、タイミング・ファイル5,楽曲データ・ファイル6等は、ROM75を再書き込み可能なフラッシュメモリにして、ここに記憶してもよい。操作子77として、鍵盤、ピッチベンダ等、専用の操作子を利用して、演奏補助装置1自体も演奏機器の1つとして演奏者が演奏操作をすることができる。
この他、ゲーム装置、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等において演奏補助機能を組み込んでもよい。携帯型通信端末に適用した場合、機能の一部をサーバ・コンピュータ92側に持たせ、端末機器とサーバ・コンピュータ92を備えたシステム全体として演奏補助機能を実現するようにしてもよい。
図7は、図1に示した楽曲データ・ファイル6の一構成例の説明図である。
マスタートラックには、楽曲全体のテンポ,拍子,調性などを制御するイベントがロケーション情報(小節/拍/クロック、又は、分/秒/ミリ秒)とともに記録されている。ノートトラック(1)〜ノートトラック(N)には、楽器パート(1)〜(N)別に、演奏データ(演奏イベント及びロケーション情報)が記録されている。コードトラックには、和音データ(和音指示イベント及びロケーション情報)が記録されている。歌詞トラックには、歌詞データ(歌詞表示指示イベント及びロケーション情報)が記録されている。
楽曲データ・ファイル6は、図示のものに限らず、どのようなフォーマットでもよい。和音データを用いないで演奏補助をし、歌詞を表示しないのであれば、コードトラックや歌詞トラックは不要である。
図8〜図11は、図6に示したCPU72が演奏補助プログラムを実行することにより、図1に示した演奏補助装置1を実現する動作の一例を示すフローチャートである。
図8はメインフローチャートである。演奏補助装置1が起動されると、S101において、図1に示した各ブロックの初期設定を行う。図2(b)に示したように、各楽器パートと演奏機器2との間の接続が正しくなるように設定する。
セッション演奏の開始操作があると、以後、タイマ9に従って、S102〜S104のステップが繰り返される。
S102では、シーケンサ部8が図9,図10(a)〜(c)を参照して後述するトラック処理を並列的に処理する。S103では、タイミング処理部7がタイミングデータを読み出し、タイミング画面作成部10がタイミング画面を作成する。
S104では、図11を参照して後述するように、変換エンジン部12が演奏機器2から出力された演奏データ(MIDIメッセージ)を受信し、S102のトラック処理で得られたノートデータ及び又は和音データに適合するように、演奏操作に応じたMIDIノートメッセージを変換し、楽器パート毎に設定されている出力先に出力する。
図9のS111において、トラック1を選択する。S112において、タイマ9で規定される現在のタイミングが、当該ノートトラックにあるイベントのタイミングであれば、次のS113に処理を進め、そうでなければS114に進み、次トラックを選択する。
S113において、当該トラックは演奏機器に対応した特定の楽器パートに対応するのであればS115に処理を進め、その他の楽器パートであればS116に処理を進める。
S115において、対応する演奏機器2がUSBポート3に接続されていることが認識されていればS117に処理を進め、認識されていなければ、あるいは、認識されていても図3のチェックボックス351〜355がチェックマーク無し(再生オフ)であれば、S116に処理を進める。
S117において、ノートイベントであれば、楽器パート毎に設けられた「ノートバッファ」に格納する。音色イベントであれば、図4のチェックボックス471〜4716の設定に応じて、当該トラックがチェックマーク有(再生オン)に設定されていれば、この音色イベントをMIDIメッセージとして、当該楽器パートに対応したUSBポート3(USB出力ドライバ)を経由して、対応する演奏機器2に出力する。
一方、チェックマーク無(再生オフ)であれば、上述した音色イベントを、楽器パート毎に設けられた「音色バッファ」に格納しておく。その代わりに、図4の楽器音色設定ボタン操作子48を用いて設定されている音色を指定するMIDIメッセージを、この楽器パートに対応する演奏機器2に出力する。
その後の再生途中で「再生オン」に変更されたらなら、この「音色バッファ」の音色イベントに対応するMIDIメッセージを、同じ経路で、この楽器パートに対応する演奏機器2に出力する。
なお、この実施の形態では、ノートイベント、音色イベント以外のイベントが読み出されてもこれを無視している。
一方、当該トラックが特定の楽器パートでないか、特定の楽器パートであっても演奏機器2が接続されていないとき、あるいは、再生オフのときは、S116において、読み出されたイベントをMIDIメッセージとして、その他の楽器パート出力部216に出力し、図4の表示領域456の設定であれば、内蔵音源15に供給することにより、当該トラックのノートイベントを発音させる。
S117,S116の処理が終わればS114に処理を進め、次のトラックを選択し、S118において全トラックの処理が終了するまでS112に処理を戻し、終了すれば図8に戻る。
図10(a)のS121において、現在のタイミングが、和音トラックに記録された、ある和音イベントのタイミングであればS122に処理を進め、この和音イベントを「和音バッファ」に格納して図8に戻り、そうでなければ直ちに戻る。
図10(b)のS131において、現在位置(現在のタイミング)に応じて、図5に示す操作案内画面51に歌詞を表示し、ワイプ処理等で歌詞ページを切り替えて図8に戻す。
図10(c)のS141において、テンポ変更、エンドイベントによる終了処理等を行い図8に戻る。
図11のS151において、MIDIノートメッセージを入力したときはS152に処理を進め、それ以外のものであれば、これを無視して図8に戻る。
S152において、入力したUSBポート番号に応じて楽器パートを指定する。なお、MIDIチャンネル番号に応じて楽器パートを指定する方法を採用してもよい。
S153において、当該楽器パートの変換エンジン12を用い、入力されたMIDIノートメッセージを、「ノートバッファ」(図9のS117)に格納されているノートイベント、「和音バッファ」(図10(a)のS122)に格納されている和音データに基づいて変換する。
S154において、変換されたノートデータを、MIDIノートメッセージとして当該楽器パートに対応しているUSBポート(USB出力ポート)3に出力し、図8に戻す。
上述した説明では、相異なる5種類の演奏機器2を演奏補助装置1に接続してセッション演奏を実行する場合を例示した。しかし、接続できる演奏機器の種類と数は、例示したものに限らず、同種の演奏機器を複数接続していてもよい。演奏機器2は、一般に電子楽器を用いるが、音響振動をノートデータに変換して出力する非電子楽器系機器(例えばMIDIピアノ、MIDIギター)、演奏コントローラ(例えばゲーム用)であってもよい。要は、ユーザの演奏操作に応じた演奏データ(ノートデータ)を出力できる機器であればよい。
全演奏機器2が音源及びサウンドシステムを内蔵し、演奏補助された後の演奏データを元の各演奏機器2で発音させれば、演奏者が演奏している演奏機器2自身で音が出るので、セッション演奏の臨場感が高くなる。
加えて、内蔵音源15にも供給するようにしてもよい。さらに、内蔵音源15に接続されたサウンドシステムの共通スピーカからも演奏音を出すような利用形態が可能となる。
演奏補助された後のノートデータを、各演奏機器2へ戻さずに、全楽器パートを、内蔵音源15等の、全演奏者に共通の音源に供給して大出力のサウンドシステムで発音させてもよい。各演奏機器2の音響出力が小さい場合に適する。また、全楽器パートのノートデータ又は楽音信号を、1台の録音機器で録音することができるようになる。
上述した説明では、変換エンジン12で変換されるものは、演奏者の操作に応じたノートデータであるとして説明した。しかし、演奏者の操作に応じたものであれば、例えば、ピッチベンド操作子、モジュレーションホイール、ペダル等の操作に応じた演奏データであってもよい。変換エンジン部12は、これらの演奏データを、楽曲データ・ファイルに記録されている、ピッチベンド操作子,モジュレーションホイール,ペダルの各操作データに適合した演奏データに変換されるようにする。
また、上述した説明では、変換エンジン12で変換された演奏データそのものを、元の演奏機器2に戻している。これに代えて、変換された演奏データを内蔵音源15において、音色データも用いて生成された楽音信号(ディジタル・オーディオ信号)を、USBポート(Audio Device on USB)を介して各演奏機器2に戻すようにしてもよい。この場合、各演奏機器2に音源がなくとも、サウンドシステムがあれば、楽音信号を発音させることができる。
上述した説明では、USBインタフェースを用いて、演奏補助装置1と複数台の演奏機器2とでローカルなネットワークを構築してセッション演奏を実現している。
ここで、USBインタフェースに代えて、MIDI専用インタフェースや、RS-232Cシリアルインタフェース、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等のインタフェースを用いてもよいし、演奏補助装置1が同時に複数種類のインタフェースに対応できるようにしてもよい。ローカルなネットワークに代えて、インターネットなど、広域ネットワークを介して、演奏補助装置1と複数の演奏機器2を接続してセッション演奏をしてもよい。
本発明の実施の一形態を説明するためのセッション演奏システムの機能構成図である。 図2は、図1に示した入力元選択部及び出力先選択部の機能を具体的に説明するための機能構成図である。 演奏機器に関する設定の一例を示す説明図である。 演奏補助に関する設定の一例を示す説明図である。 図1のタイミング画面作成部及びカラオケ画面作成部により作成されてディスプレイに表示させる操作案内画面の一例を示す説明図である。 図1の演奏補助装置を実現するハードウエア構成例を示すブロック図である。 図1の楽曲データ・ファイルの構成例の説明図である。 図1の演奏補助装置を実現する動作例を示す第1フローチャートである。 図1の演奏補助装置を実現する動作例を示す第2フローチャートである。 図1の演奏補助装置を実現する動作例を示す第3フローチャートである。 図1の演奏補助装置を実現する動作例を示す第4フローチャートである。
符号の説明
1…演奏補助装置、2…演奏装置、3…USBポート、4…USB/MIDI相互変換装置、5…タイミング・ファイル、6…楽曲データ・ファイル、7…タイミング処理部、9…タイマ、10…タイミング画面作成部、11…カラオケ画面作成部、12…変換エンジン部、13…入力元選択部、14…出力先選択部、15…内蔵音源

Claims (8)

  1. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出し手段と、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、
    該演奏データ入力手段により前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出し手段により読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、
    該演奏データ変換手段により変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を、変換される前の演奏データを出力した元の演奏機器に戻す出力手段、
    を有することを特徴とする演奏補助装置。
  2. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出し手段と、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、
    該演奏データ入力手段により前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出し手段により読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換するとともに、前記楽曲データ中の前記各演奏機器に対応した楽器パートの音色データを付加する演奏データ変換手段と、
    該演奏データ変換手段により変換された演奏データと付加された音色データ、又は、該演奏データと前記付加された音色データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段、
    を有することを特徴とする演奏補助装置。
  3. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出し手段と、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、
    該演奏データ入力手段により前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出し手段により読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、
    該演奏データ変換手段により変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段と、
    前記楽曲データ読み出し手段により読み出される楽曲データに応じた前記複数の演奏機器それぞれの操作案内を並列表示する画面を作成する操作案内画面作成手段、
    を有することを特徴とする演奏補助装置。
  4. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出し手段と、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力手段と、
    該演奏データ入力手段により前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出し手段により読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換手段と、
    該演奏データ変換手段により変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力するとともに、対応する演奏機器の接続が認識されていない楽器パートについては、前記楽曲データ読み出し手段により読み出された楽曲データ中の当該楽器パートの演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力手段、
    を有することを特徴とする演奏補助装置。
  5. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出しステップと、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力ステップと、
    該演奏データ入力ステップにより前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出しステップにより読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換ステップと、
    該演奏データ変換ステップにより変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を、変換される前の演奏データを出力した元の演奏機器に戻す出力ステップ、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする演奏補助プログラム。
  6. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出しステップと、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力ステップと、
    該演奏データ入力ステップにより前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出しステップにより読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換するとともに、前記楽曲データ中の前記各演奏機器に対応した楽器パートの音色データを付加する演奏データ変換ステップと、
    該演奏データ変換ステップにより変換された演奏データと付加された音色データ、又は、該演奏データと前記付加された音色データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力ステップ、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする演奏補助プログラム。
  7. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出しステップと、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力ステップと、
    該演奏データ入力ステップにより前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出しステップにより読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換ステップと、
    該演奏データ変換ステップにより変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力ステップと、
    前記楽曲データ読み出しステップにより読み出される楽曲データに応じた前記複数の演奏機器それぞれの操作案内を並列表示する画面を作成する操作案内画面作成ステップ、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする演奏補助プログラム。
  8. 記憶された楽曲データを読み出す楽曲データ読み出しステップと、
    複数の演奏機器から演奏者の操作に応じた演奏データを入力する演奏データ入力ステップと、
    該演奏データ入力ステップにより前記各演奏機器から入力された演奏データを、該各演奏機器に対応した楽器パート毎に、前記楽曲データ読み出しステップにより読み出された楽曲データに適合した演奏データに変換する演奏データ変換ステップと、
    該演奏データ変換ステップにより変換された演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力するとともに、対応する演奏機器の接続が認識されていない楽器パートについては、前記楽曲データ読み出しステップにより読み出された楽曲データ中の当該楽器パートの演奏データ又は該演奏データに基づいて生成される楽音信号を出力する出力ステップ、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする演奏補助プログラム。
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