JP2014219558A - 音楽セッション管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏曲の演奏パートを補完しながら複数の利用者が音楽セッションに参加できるようにする。
【解決手段】音楽セッション管理装置は、複数の端末装置を利用した音楽セッションを管理する。演奏音データ取得部51は、演奏曲の各演奏パートの演奏音を表す演奏音データDaを各端末装置から取得する。補完用データ選択部54は、楽曲の各演奏パートの演奏音を表す補完用データDbを記憶する記憶装置32から、演奏曲の補完対象パートの演奏音を表す補完用データDbを選択する。再生制御部55は、演奏音データ取得部51が端末装置から取得した演奏音データDaの演奏音と補完用データ選択部54が選択した補完用データDbの演奏音とを他の端末装置にて再生させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、相互に離間した地点に所在する複数の利用者が参加する音楽セッションを管理する技術に関する。
複数の演奏パートで構成される楽曲の音楽セッション(合奏)を実現するための各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、1人の利用者が特定の楽器で楽曲を演奏した演奏音(楽音または歌唱音声)を表す演奏音データをサーバに登録して音楽セッションに利用する技術が開示されている。音楽セッションを希望する利用者からの指示等に応じた検索条件に合致する演奏音データをサーバが検索して当該利用者に送信することで、利用者は、演奏音データの演奏音に並行して自身も所望の楽器を演奏する音楽セッションを体験することが可能である。
特開2012−18282号公報
しかし、特許文献1の技術では、1人の利用者による楽器の演奏とサーバに登録された演奏音データが表す1人の利用者の演奏との音楽セッションが実現されるに過ぎず、相互に離間した地点に所在する複数の利用者が同時に音楽セッションに参加できないという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、演奏曲の演奏パートを補完しながら複数の利用者が音楽セッションに参加できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の音楽セッション管理装置は、複数の端末装置を利用した音楽セッションを管理する音楽セッション管理装置であって、演奏曲の各演奏パートの演奏音を表す演奏音データを各端末装置から取得する演奏音データ取得部と、楽曲の各演奏パートの演奏音を表す補完用データを記憶する記憶装置から、演奏曲の補完対象パートの演奏音を表す補完用データを選択する補完用データ選択部と、演奏音データ取得部が端末装置から取得した演奏音データの演奏音と補完用データ選択部が選択した補完用データの演奏音とを他の端末装置にて再生させる再生制御部とを具備する。以上の構成によれば、各端末装置から取得される演奏音データの演奏音と記憶装置から選択された補完用データの演奏音とが各端末装置にて再生されるから、演奏曲の補完対象パートを補完しながら複数の参加者の音楽セッションを実現することが可能である。
本発明の好適な態様に係る音楽セッション管理装置は、演奏音データ取得部が各端末装置から取得した演奏音データに応じた補完用データを記憶装置に格納する補完用データ登録部を具備する。以上の構成では、音楽セッションで演奏音データ取得部が各端末装置から取得した演奏音データに応じた補完用データが記憶装置に格納されるから、音楽セッションでの各利用者の演奏とは独立に補完用データを作成および登録する構成と比較して、多数かつ多様な補完用データを容易に登録できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、補完用データ登録部は、演奏音データ取得部が取得した演奏音データの演奏に関連する関連データを、当該演奏音データに応じた補完用データに対応させて記憶装置に格納し、補完用データ選択部は、記憶装置に記憶された複数の補完用データのうち、音楽セッションの参加者による過去の演奏の関連データに応じた検索条件で検索された補完用データを選択する。以上の構成では、音楽セッションの参加者による過去の演奏の関連データに応じた検索条件で補完対象パートの補完用データが検索されるから、補完対象パートの詳細な条件を音楽セッションの各参加者が詳細に指定しなくても、各参加者の嗜好や傾向に適合した補完用データを選択できるという利点がある。関連データが、演奏音データが表す演奏音の音楽的な特徴量と、演奏音データが表す演奏音を評価した結果を示す評価情報と、演奏音データが表す演奏音に付与される音響特性に関する特性設定情報との少なくともひとつを含む構成によれば、以上の効果は格別に顕著である。
本発明の好適な態様において、補完用データ選択部は、記憶装置から選択した補完用データについて演奏音の音響特性を調整する調整処理を実行し、再生制御部は、演奏音データ取得部が端末装置から取得した演奏音データの演奏音と調整処理後の補完用データの演奏音とを他の端末装置にて再生させる。以上の態様では、補完用データの演奏音の音響特性を調整する調整処理が実行されるから、例えば各端末装置の演奏音データが表す演奏音と音楽的に調和した自然な印象の補完用データを音楽セッションに利用できるという利点がある。
なお、前述の各形態に係る音楽セッション管理装置の機能を、音楽セッションに利用される複数の端末装置の何れかが実現することも可能である。本発明の端末装置は、音楽セッションに利用される端末装置であって、演奏曲の各演奏パートの演奏音を表す演奏音データを、自装置の収録装置と他の端末装置とから取得する演奏音データ取得部と、楽曲の各演奏パートの演奏音を表す補完用データを記憶する記憶装置から、演奏曲の補完対象パートの演奏音を表す補完用データを選択する補完用データ選択部と、演奏音データ取得部が他の端末装置から取得した演奏音データの演奏音と補完用データ選択部が取得した補完用データの演奏音とを自装置の再生装置に再生させる再生制御部とを具備する。以上の構成によれば、本発明に係る音楽セッション管理装置と同様の作用および効果が実現される。
以上の各態様に係る音楽セッション管理装置および端末装置は、音楽セッションの管理に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェア(電子回路)によって実現されるほか、CPU(Central Processing Unit)等の汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても実現される。本発明のプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。また、例えば、本発明のプログラムは、通信網を介した配信の形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。
本発明の第1実施形態に係る音楽セッションシステムのブロック図である。 端末装置のブロック図である。 音楽セッション管理装置のブロック図である。 音楽セッション管理装置の記憶装置による記憶内容の模式図である。 音楽セッション管理装置の記憶装置による記憶内容の模式図である。 音楽セッション管理装置の機能的な構成のブロック図である。 音楽セッション管理装置の動作のフローチャートである。 端末装置の表示例である。 補完用データ登録処理のフローチャートである。 端末装置の表示例である。 補完用データ選択処理のフローチャートである。 端末装置の表示例である。 第3実施形態における音楽セッションシステムのブロック図である。 端末装置の表示例である。 端末装置の表示例である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る音楽セッションシステム100Aのブロック図である。図1に示すように、音楽セッションシステム100Aは、複数の端末装置12と音楽セッション管理装置14とを具備し、楽曲の各演奏パートの演奏者が所有する端末装置12を利用した音楽セッションを実現する通信システムである。音楽セッションは、楽曲の相異なる演奏パートを複数の演奏者が並列に演奏すること(合奏)を意味する。なお、「演奏」は、楽器の演奏に加えて歌唱者による歌唱も含意する。したがって、「演奏パート」は楽器パートおよび歌唱パートの双方を包含し、「演奏者」は楽器の演奏者と歌唱者との双方を包含する。
図2は、各端末装置12のブロック図である。複数の端末装置12の各々は、相互に離間した地点に所在する通信端末(例えばパーソナルコンピュータや携帯電話機)であり、通信網16(例えば移動通信網やインターネット)を介して音楽セッション管理装置14と相互に通信する。図2に例示される通り、各端末装置12は、制御装置21と記憶装置22と通信装置23と表示装置24と入力装置25と収録装置26と再生装置27とを具備するコンピュータシステムで実現される。制御装置21は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することで各種の制御処理および演算処理を実行する演算処理装置である。記憶装置22(例えば半導体記録媒体)は、制御装置21が実行するプログラムや制御装置21が使用する各種のデータを記憶する。
通信装置23は、通信網16を介して音楽セッション管理装置14または他の端末装置12と通信する。各端末装置12と通信網16との間の通信の有線/無線は不問である。また、表示装置24(例えば液晶表示パネル)は、制御装置21から指示された画像を表示する。入力装置25は、端末装置12に対する利用者からの指示を受付ける機器であり、例えば利用者が操作する複数の操作子を含んで構成される。なお、表示装置24と一体に構成されたタッチパネルを入力装置25として利用することも可能である。
収録装置26は、利用者が楽曲の特定の演奏パートを演奏した演奏音を収録する。第1実施形態の収録装置26は、利用者による演奏音を表す演奏音データDaを生成する。演奏音データDaは、例えば演奏音の時間波形を表す音響データ(サンプル系列)である。具体的には、利用者による演奏動作に応じて電気楽器や電子楽器から供給される楽音信号を受信して演奏音データDaを生成する信号入力回路や、利用者が発音した歌唱音または楽器の演奏音を収音して演奏音データDaを生成する収音機器が収録装置26として好適に利用される。また、再生装置27は、制御装置21から指示された音響を放射する。例えば再生装置27は、制御装置21から供給されるデジタルデータ(再生用データDc,演奏音データDa)をアナログの音響信号に変換するD/A変換器と、変換後の音響信号を増幅する増幅器と、増幅後の音響信号に応じた音響を放射する放音装置(例えばヘッドホンやスピーカ)とを含んで構成される。
各端末装置12の利用者は、特定の楽曲(以下「演奏曲」という)の各演奏パートを複数人で並列に演奏する音楽セッションに参加することが可能である。音楽セッションに参加する利用者の総数が演奏曲の演奏パートの総数を下回る場合(すなわち演奏者が不足する場合)、音楽セッション管理装置14に事前に登録された演奏音が音楽セッションの不足分の演奏パート(以下「補完対象パート」という)の演奏音として利用される。すなわち、事前に用意された演奏音で演奏者の不足分を補完することにより演奏曲の全部の演奏パートにわたる音楽セッションが実現される。
図3は、音楽セッション管理装置14のブロック図である。音楽セッション管理装置14は、各端末装置12の利用者が参加する音楽セッションを管理するサーバ装置(例えばウェブサーバ)であり、制御装置31と記憶装置32と通信装置33とを具備する。制御装置31は、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することで各種の制御処理および演算処理を実行する演算処理装置である。通信装置33は、通信網16を介して各端末装置12と通信する。
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムや制御装置31が使用する各種のデータを記憶する。例えば半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置32として採用され得る。なお、音楽セッション管理装置14とは別体の外部装置(例えば外部サーバ装置)に記憶装置32を設置し、音楽セッション管理装置14が通信網16を介して記憶装置32に対する情報の書込や読出を実行することも可能である。すなわち、記憶装置32は音楽セッション管理装置14の必須の要素ではない。
図4に例示される通り、第1実施形態の記憶装置32は、利用者データUと各楽曲の収録データRとを利用者毎に記憶する。利用者データUは、各端末装置12の利用者に関する基本的な情報であり、例えば利用者の識別情報や表示名や演奏パート(利用者が過去の音楽セッションで演奏した演奏パート)を指定する。
各楽曲の収録データRは、補完用データDbと関連データQとを含んで構成される。補完用データDbは、楽曲の各演奏パートの演奏音を表す音響データ(典型的には演奏音の時間波形を表すサンプル系列)であり、音楽セッションの演奏曲のうち補完対象パートの演奏音の再生に利用される。関連データQは、補完用データDbが表す演奏音に関連するメタデータであり、補完対象パートに適用すべき補完用データDbの検索に利用される。補完用データDbの生成や関連データQの具体的な内容については後述する。なお、図4では、利用者データUと各楽曲の収録データRとが利用者毎に個別に記憶された状態を便宜的に図示したが、実際には、図5に例示される通り、各利用者の利用者データUと収録データRとが複数の利用者について混在した状態で記憶装置32に格納され、利用者データUおよび収録データRの格納場所を利用者毎に指定するテーブル(インデックス)TBLを参照することで利用者毎の利用者データUと収録データRとが特定される。
図6は、音楽セッション管理装置14の機能的な構成図である。第1実施形態の音楽セッション管理装置14の制御装置31は、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することで、複数の端末装置12を利用した音楽セッションを管理するための図6の複数の機能(演奏音データ取得部51,補完用データ登録部52,表示処理部53,補完用データ選択部54,再生制御部55)を実現する。なお、制御装置31の各機能を複数の装置(例えば相異なる位置に設置された複数のサーバ装置)に分散した構成や、制御装置31の機能の一部を専用の電子回路(例えばDSP)が実現する構成も採用され得る。
演奏音データ取得部51は、音楽セッションの各参加者の演奏パートの演奏音を表す演奏音データDaを、各参加者の端末装置12から通信網16と通信装置33とを介して取得する。補完用データ登録部52は、演奏音データ取得部51が各端末装置12から取得した演奏音データDaに応じた補完用データDbを含む収録データRを記憶装置32に格納する。表示処理部53は、音楽セッションに関連する各種の画面の画像データを音楽セッションの各参加者の端末装置12に送信することで表示装置24に当該画面を表示させる。
補完用データ選択部54は、記憶装置32に記憶された複数の補完用データDb(収録データR)のうち演奏曲の補完対象パートに適用される補完用データDbを選択する。再生制御部55は、音楽セッションの各参加者の端末装置12の再生装置27に音響を再生させる。具体的には、再生制御部55は、音楽セッションの各参加者の端末装置12に、他の参加者の演奏音データDaを含む再生用データDcを送信する。音楽セッションの参加人数が演奏曲の演奏パートの総数を下回る場合、再生制御部55は、補完用データ選択部54が選択した補完用データDbを他の参加者の演奏音データDaとともに再生用データDcに含ませて各端末装置12に送信する。各端末装置12の制御装置21は、通信装置23が音楽セッション管理装置14から受信した再生用データDcと収録装置26が生成した演奏音データDaとを再生装置27に供給することで音響として再生する。したがって、相互に離間した地点に位置する複数の参加者が各々の端末装置12を利用して実時間的に音楽セッションを体験することが可能である。
図7は、音楽セッション管理装置14の動作のフローチャートである。音楽セッションの複数の参加者の何れか(以下「特定参加者」という)の端末装置12が、入力装置25に対する利用者からの指示を契機として音楽セッションの開始を音楽セッション管理装置14に対して要求した場合に、音楽セッション管理装置14は図7の処理を開始する。
音楽セッション管理装置14の表示処理部53は、特定参加者の端末装置12の表示装置24に図8の画面GAを表示させる(SA1)。特定参加者は、表示装置24に表示された画面GAを参照しながら入力装置25を適宜に操作することで、演奏対象となる所望の演奏曲を指定する。また、音楽セッションの参加人数が演奏曲の演奏パート数を下回る場合、特定参加者は、端末装置12の入力装置25を操作することで補完対象パート(すなわち演奏曲の複数の演奏パートのうち演奏者が存在しない演奏パート)を指定することが可能である。単数または複数の演奏パートが補完対象パートとして指定され得る。音楽セッション管理装置14の制御装置31は、演奏曲および補完対象パートの指定を特定参加者の端末装置12から受付ける(SA2)。なお、演奏曲の確定後の所定の時間にわたり音楽セッションの参加者を募集する(任意の端末装置12からの参加要求を受付ける)構成も採用される。
音楽セッションの参加人数が演奏曲の演奏パートの総数以上である場合、特定参加者は、補完対象パートを指定しない。補完対象パートが指定されない場合(SA3:NO)、記憶装置32の補完用データDbを利用せずに音楽セッション処理が実行される(SA4)。具体的には、演奏音データ取得部51は、音楽セッションの各参加者の端末装置12から演奏音データDaを取得し、再生制御部55は、演奏音データ取得部51が各端末装置12から取得した演奏音データDaを含む再生用データDcを他の端末装置12に転送する。
例えば、3個の演奏パートM1〜M3で構成される演奏曲の音楽セッションに、演奏パートM1を演奏する参加者P1と演奏パートM2を演奏する参加者P2と演奏パートM3を演奏する参加者P3とが参加する場合を想定する。再生制御部55は、参加者P1の端末装置12から受信した演奏パートM1の演奏音データDaと参加者P2の端末装置12から受信した演奏パートM2の演奏音データDaとを含む再生用データDcを参加者P3の端末装置12に送信する。同様に、参加者P2の演奏音データDaと参加者P3の演奏音データDaとを含む再生用データDcが参加者P1の端末装置12に送信され、参加者P3の演奏音データDaと参加者P1の演奏音データDaとを含む再生用データDcが参加者P2の端末装置12に送信される。各端末装置12では、音楽セッション管理装置14から受信した再生用データDcと自装置の収録装置26が生成した演奏音データDaとが再生装置27から再生される。したがって、遠隔地に所在する複数の参加者P1〜P3による音楽セッションが実現される。
以上に説明した音楽セッション処理が終了すると、補完用データ登録部52は、今回の音楽セッションで各端末装置12から受信した演奏音データDaを利用した補完用データDbの登録の要否を判定する(SA5)。補完用データDbの登録の要否は、音楽セッションで演奏曲の各演奏パートを担当した参加者からの指示(または特定参加者からの指示)に応じて選択される。ステップSA5の判定結果が否定である場合(SA5:NO)、補完用データDbの登録が実行されることなく図7の処理は終了する。
他方、ステップSA5の判定結果が肯定である場合(SA5:YES)には、図9の補完用データ登録処理が実行される(SA6)。今回の音楽セッションで各端末装置12から受信した複数の演奏音データDaの各々について補完用データ登録処理が実行される。
補完用データ登録処理を開始すると、補完用データ登録部52は、演奏音データDaに応じた補完用データDbを生成する(SB1)。第1実施形態では、演奏音データDaを補完用データDbとして利用する場合を例示する。補完用データ登録部52は、以下に例示される通り、補完用データDbが表す演奏に関連する関連データQを生成する(SB2〜SB5)。
補完用データ登録部52は、補完用データDbが表す演奏音の音楽的な特徴量を解析する(SB2)。具体的には、補完用データDb(演奏音データDa)が表す演奏音について演奏のテンポや歌唱音声のキー等の特徴量が特定される。また、補完用データ登録部52は、補完用データDbが表す演奏を評価することで評価情報を生成する(SB3)。具体的には、演奏曲の各演奏パートの標準的な旋律を指定する模範データと補完用データDbとを対比することで両者間の旋律の異同の度合に応じた評価情報(演奏の巧拙に応じた得点)を生成する。演奏の巧拙の評価には公知の技術(例えば特開2009−157058号公報の技術)が任意に採用される。また、演奏曲の標準的な拍点と演奏音データDaから推定される拍点との時間軸上の相違に応じて演奏のリズムの傾向を評価することも可能である。具体的には、演奏曲の拍点に対して演奏音の拍点が先行する傾向(前ノリ)や演奏音の拍点が遅延する傾向(タメ気味)、あるいは小節内の特定の拍点が先行または遅延する傾向(ハネ気味)等を示す評価情報が生成される。
補完用データ登録部52は、補完用データDbが表す演奏音の演奏に関する情報(以下「演奏情報」という)を生成する(SB4)。例えば、演奏パート、演奏の日時、演奏者の個人情報(例えば演奏者名,性別,年齢,住所等)、演奏傾向(例えば「ジャズ風」等のアレンジの傾向)、音楽活動の周期(例えば月1回等)、音楽に対する志向(プロ志向/趣味程度等)、演奏者のコメント等の各種の情報を含む演奏情報が生成される。演奏情報は、例えば端末装置12に対する利用者からの指示に応じて特定される。具体的には、表示処理部53は、音楽セッションの各参加者の端末装置12の表示装置24に図10の画面GBを表示させる。図10では、音楽セッションで参加者が演奏した演奏パートと参加者が意図した演奏傾向(Arrangement)と演奏者のコメントとを指定する画面GBが例示されている。補完用データ登録部52は、画面GBに対する利用者からの入力に応じて演奏情報を生成する。なお、演奏者が頻繁に演奏する楽曲やジャンル、演奏者とともに音楽セッションを実行する他の利用者の識別情報等を、例えば過去の音楽セッションの履歴に応じて特定して演奏情報に含ませることも可能である。
補完用データ登録部52は、ステップSB2で解析された特徴量とステップSB3で生成された評価情報(旋律,リズム)とステップSB4で生成された演奏情報とを含む関連データQを生成する(SB5)。そして、補完用データ登録部52は、ステップSB1で生成した補完用データDbとステップSB5で生成した関連データQとを対応づけた収録データRを記憶装置32に格納する(SB6)。また、補完用データ登録部52は、各利用者の収録データRの内容に応じて当該利用者の利用者データUを更新する(SB7)。具体的には、利用者データUが指定する演奏パートが収録データRに応じて更新される。
以上に説明した補完用データ登録処理が音楽セッション毎に反復されることで、複数の楽曲の各々の演奏パート毎に、多数の利用者の演奏に対応する多様な収録データR(補完用データDb)が記憶装置32に蓄積される。すなわち、記憶装置32に格納される収録データRの総数は、音楽セッションの反復とともに自動的(すなわち、音楽セッションとは独立に収録データRを生成および登録する作業を必要とせず)に増加する。
図8の画面GAを参照して前述した通り、音楽セッションの参加人数が演奏曲の演奏パートの総数を下回る場合、特定参加者は、音楽セッションでの補完対象パートを指定する。補完対象パートが指定された場合(SA3:YES)には、以下に詳述する通り、過去の補完用データ登録処理で記憶装置32に蓄積された補完用データDbを利用した音楽セッション処理が実行される(SA7,SA8)。
具体的には、補完用データ選択部54は、今回の音楽セッションの演奏曲について記憶装置32に記憶された複数の補完用データDbのうち特定参加者が指定した補完対象パートに好適な補完用データDbを選択する(SA7)。具体的には、記憶装置32に記憶された複数の補完用データDb(収録データR)から、音楽セッションの各参加者に対応する収録データRの関連データQに応じた検索条件で補完用データDbが検索される。例えば、音楽セッションの各参加者の嗜好や演奏傾向等に適合する補完用データDbが検索される。
図11は、補完用データ選択部54が補完用データDbを選択するために実行する補完用データ選択処理(SA7)のフローチャートである。補完用データ選択処理を開始すると、補完用データ選択部54は、記憶装置32に記憶された各利用者の利用者データUを参照することで、今回の音楽セッションの各参加者の収録データR(すなわち、各参加者の過去の演奏で生成された補完用データDbを含む収録データR)を記憶装置32から検索し、検索された各収録データR内の関連データ(以下「検索用関連データ」という)Qを特定する(SC1)。そして、補完用データ選択部54は、複数の利用者(今回の音楽セッションの参加者を含むか否かは不問)の収録データRから、検索用関連データQに応じた検索条件でK個(Kは自然数)の収録データRを検索する(SC2)。具体的には、検索用関連データQに相関する関連データQを含む収録データRが検索される。例えば、演奏情報(例えば個人情報,演奏傾向,志向)が検索用関連データQに合致または近似する関連データQを含む収録データRや、演奏音の音楽的な特徴量(例えばテンポやキー)が検索用関連データQに合致または近似する関連データQを含む収録データRや、評価情報が検索用関連データQに合致または近似する関連データQを含む収録データRが、記憶装置32から検索される。
表示処理部53は、補完用データ選択部54が選択したK個の収録データRを、選択候補として特定参加者の端末装置12に提示する(SC3)。具体的には、表示処理部53は、K個の収録データRを提示する図12の画面(リスト)GCを特定参加者の端末装置12の表示装置24に表示させる。すなわち、表示処理部53は、今回の音楽セッションに適合するK個の収録データR(補完用データDb)を補完対象パートの候補として特定参加者に提案する。
図12の画面GCでは、関連データQが指定する情報(例えば演奏者名,演奏パート,演奏傾向(Arrangement),演奏の日時(Posted)等の情報)がK個の収録データRの各々について表示される。特定参加者は、端末装置12の入力装置25を適宜に操作することで、画面GCに提示されたK個の収録データRから所望の演奏の収録データRを選択することが可能である。なお、各収録データRの関連データQが指定する情報に応じてK個の収録データRの配列順を変更することも可能である。例えば、演奏の日時の順番や過去の音楽セッションで選択された回数の順番(人気順)、評価情報が示す評価の高低の順番等の各種のソート条件でK個の収録データRを配列することが可能である。また、各収録データR内の補完用データDbを端末装置12に送信して再生装置27から再生させることで、補完用データDbの演奏音を各参加者に試聴させる構成も採用され得る。
音楽セッションの特定参加者は、端末装置12の入力装置25を適宜に操作することでK個の収録データRの何れかを選択することが可能である。音楽セッション管理装置14の補完用データ選択部54は、特定参加者による収録データRの選択を端末装置12から受付け(SC4)、その収録データR内の補完用データDbを補完対象パートの適用対象として確定する(SC5)。以上の説明から理解される通り、補完用データ選択部54は、今回の音楽セッションの各参加者の検索用関連データQに応じた検索条件と特定参加者からの指示とに応じた補完用データDbを選択する。
補完用データ選択部54は、ステップSC5で選択した補完用データDbについて演奏音の音響特性を調整する調整処理を実行する(SC6)。具体的には、補完用データ選択部54は、今回の音楽セッションの各参加者の端末装置12から演奏音データ取得部51が取得する演奏音データDaの音響特性(例えばテンポやキー等の音楽的な特徴量)に合致または近似するように補完用データDbの演奏音の音響特性を調整する。音響特性の調整(例えばテンポ変換やキー調整)には公知の技術が任意に採用される。以上が補完用データ選択処理(SA7)の具体的な内容である。
補完用データ選択処理が実行されると、再生制御部55は、補完用データ選択処理SA7で選択された補完用データDbを利用した音楽セッション処理を実行する(SA8)。具体的には、再生制御部55は、演奏音データ取得部51が各端末装置12から取得した演奏音データDaと補完用データ選択部54が選択した補完用データDb(補完用データ選択処理のステップSC6による調整処理後の補完用データDb)とを含む再生用データDcを他の端末装置12に送信する。
例えば、前掲の例示と同様に3個の演奏パートM1〜M3で構成される演奏曲の音楽セッションに、演奏パートM1を演奏する参加者P1と演奏パートM2を演奏する参加者P2とが参加する場合を想定する。演奏パートM3は補完対象パートとして指定される。再生制御部55は、参加者P1の端末装置12から演奏音データ取得部51が取得した演奏パートM1の演奏音データDaと補完用データ選択部54が選択した演奏パートM3(補完対象パート)の補完用データDbとを含む再生用データDcを参加者P2の端末装置12に送信する。同様に、参加者P2の演奏音データDaと演奏パートM3の補完用データDbとを含む再生用データDcが参加者P1の端末装置12に送信される。
各端末装置12では、音楽セッション管理装置14から受信した再生用データDcと自装置の収録装置26が生成した演奏音データDaとが再生装置27から再生される。したがって、参加者P1および参加者P2は、実際には演奏者が存在しない補完対象パート(演奏パートM3)を含む全部の演奏パート(M1〜M3)について演奏曲の音楽セッションを体験することが可能である。補完用データDbを利用した音楽セッション処理(SA8)が終了すると、補完用データ登録部52は、音楽セッション処理(SA4)の終了時と同様に、今回の音楽セッションで各端末装置12から受信した演奏音データDaを利用した補完用データDbの登録を実行する(SA5,SA6)。
以上に説明した通り、複数の端末装置12から送信された演奏音データDaと事前に用意された補完用データDbとを利用した音楽セッション処理が実行されるから、楽曲の補完対象パートを補完しながら複数の参加者の音楽セッションを実現することが可能である。第1実施形態では特に、音楽セッションの実行中に演奏音データ取得部51が各端末装置12から取得した演奏音データDaに応じた補完用データDbが記憶装置32に格納されるから、音楽セッションでの各利用者の演奏とは独立に補完用データDbを作成および登録する構成と比較して、多数かつ多様な補完用データDbを容易に登録できるという利点がある。
また、音楽セッションの各参加者の過去の演奏に対応した収録データR内の検索用関連データQに応じた検索条件のもとで補完用データDbが検索されるから、補完対象パートの詳細な条件を音楽セッションの各参加者が詳細に指定しなくても、各参加者の嗜好や傾向に適合した補完用データDbを選択できる(したがって、各参加者が快適に音楽セッションを体験できる)という利点がある。また、第1実施形態では、検索用関連データQを利用して検索されたK個の収録データRの何れかが音楽セッションの参加者により選択されるから、参加者の意図を加味した補完用データDbを選択できるという格別の効果も実現される。更に、補完用データDbの演奏音の音響特性を調整する調整処理(SC6)が実行されるから、各参加者の演奏音データDaが表す演奏音と音楽的に調和した自然な印象の補完用データDbを音楽セッションに利用できるという利点がある。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態の各端末装置12の収録装置26は、音響機器を含んで構成される。音響機器は、音楽セッションの各参加者による演奏音(参加者の歌唱音や楽器の演奏音)に各種の音響特性を付与する要素である。例えば演奏音を増幅する増幅器(アンプ)や各種の周波数特性を演奏音に付与する効果付与装置(エフェクタ)が音響機器の典型例である。音楽セッションの各参加者は、端末装置12の入力装置25を適宜に操作することで、音楽セッションにて自身が使用する音響機器に関する情報(以下「特性設定情報」という)を入力する。特性設定情報は、例えば、音響機器の種類や型式、音響機器の各種の設定値(すなわち、演奏音に付与される音響特性に関する情報)を包含する。端末装置12の制御装置21は、利用者が入力した特性設定情報を通信装置33から音楽セッション管理装置14に送信する。
音楽セッション管理装置14の補完用データ登録部52は、補完用データ登録処理(SA6/図9)において、音楽セッションの各参加者の端末装置12から特性設定情報を取得し、第1実施形態で例示した情報(音楽的な特徴量,評価情報,演奏情報)とともに特性設定情報を含む関連データQを生成する(SB5)。補完用データ選択処理(SA7/図11)では、関連データQ内の特性設定情報が補完用データDbの検索に加味される。すなわち、音楽セッションの各参加者の検索用関連データQに特性設定情報が合致または近似する関連データQを含む収録データRが、補完用データ選択処理にて優先的に選択される。他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、音楽セッションの各参加者が使用する音響機器の型式や設定値等の特性設定情報には、その参加者の演奏傾向や嗜好が反映され易い。したがって、特性設定情報を含む関連データQを利用して補完用データDbを選択する第2実施形態によれば、音楽セッションの各参加者の嗜好や傾向に適合した補完用データDbを選択できるという前述の効果は格別に顕著である。
なお、以上の例示では、現実の音響機器を音楽セッションに利用する場合を例示したが、音響機器の動作を模擬するプログラム(以下「音響機器シミュレータ」という)を端末装置12の制御装置21が実行することで演奏音に各種の音響特性を付与することも可能である。以上の構成では、音響機器シミュレータの実行時に適用される設定値(例えば演奏音に付与される音響特性に影響する設定値)が特性設定情報として音楽セッション管理装置14に送信される。したがって、特性設定情報を利用者が直接的に入力する必要はない。また、音楽セッション管理装置14の制御装置31が音響機器シミュレータを実行することで、各端末装置12から受信した演奏音データDaの演奏音に各種の音響特性を付与することも可能である。以上の例示のように各演奏者の演奏時の設定値を指定する特性設定情報が関連データQとして登録される構成では、各演奏者の演奏時に、所望の演奏者の特性設定情報を音響機器シミュレータの設定値として適用することも可能である。すなわち、性設定情報(設定値)が複数の演奏者の間で共有され得る。したがって、所望の演奏者の設定値に応じた音色を他の演奏者が簡単に再現できるという利点がある。
<第3実施形態>
前述の各形態では、音楽セッションの各参加者の端末装置12とは別個の音楽セッション管理装置14が各端末装置12の音楽セッションを管理する場合を例示した。第3実施形態では、音楽セッションに利用される複数の端末装置12のうちの何れか(以下「管理端末装置」という)が前述の各形態の音楽セッション管理装置14と同様の機能を実現する。
図13は、第3実施形態の音楽セッションシステム100Bのブロック図である。図13に示すように、音楽セッションシステム100Bは、通信網16を介して相互に通信する複数の端末装置12を具備する。複数の端末装置12の各々は、第1実施形態(図2)の端末装置12と同様の構成である。ただし、音楽セッションに利用される複数の端末装置12から例えば利用者からの指示に応じて選択された管理端末装置12の制御装置21は、前述の各形態の音楽セッション管理装置14の制御装置31と同様の要素(演奏音データ取得部51,補完用データ登録部52,表示処理部53,補完用データ選択部54,再生制御部55)として機能する。また、管理端末装置12の記憶装置22は、利用者データUと各楽曲の収録データRとを利用者毎に記憶する。ただし、管理端末装置12とは別個の記憶装置(例えば外部サーバ装置の記憶装置)に利用者データUや収録データRを格納し、管理端末装置12がその記憶装置に対する情報の書込や読出を実行することも可能である。
第3実施形態の管理端末装置12の演奏音データ取得部51は、第1実施形態と同様に、音楽セッションの各参加者の演奏音を表す演奏音データDaを他の端末装置12から取得するとともに、管理端末装置12を使用する参加者の演奏音データDaを収録装置26から取得する。補完用データ登録部52は、各参加者の演奏音データDaから補完用データDbを生成し、補完用データDbと関連データQとを含む収録データを参加者毎に記憶装置22に格納する。
第3実施形態の管理端末装置12の補完用データ選択部54は、音楽セッションの各参加者の検索用関連データQに応じた検索条件で補完対象パートのための補完用データDbを記憶装置22から選択する。再生制御部55は、演奏音データ取得部51が取得した演奏音データDaの演奏音と補完用データ選択部54が選択した補完用データDbの演奏音とを各端末装置12の再生装置27に再生させる。具体的には、再生制御部55は、演奏音データ取得部51が自装置(管理端末装置12)の収録装置26から取得した演奏音データDaと補完用データ選択部54が選択した補完用データDbとを他端末に送信することで再生装置27から演奏音を再生させ、演奏音データ取得部51が他端末から取得した演奏音データDaの演奏音と補完用データ選択部54が選択した補完用データDbの演奏音とを自装置(管理端末装置12)の再生装置27から再生させる。
以上の構成によれば、各端末装置12の利用者は、補完対象パートを補完用データDbで補完しながら複数人による音楽セッションを体験することが可能である。すなわち、第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、第2実施形態の構成を第3実施形態に適用することも可能である。
<変形例>
前述の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)各補完用データDbの利用状況(人気度)や他の利用者による評価結果を関連データQに含ませることも可能である。例えば、補完用データDbを適用した過去の音楽セッションの回数(再生回数)や、補完用データDbを利用した音楽セッションの各参加者による評価結果が関連データQに包含される。補完用データDbの評価結果としては、例えば、音楽セッションの各参加者が採点した点数や各参加者による投票回数(肯定的な評価の回数)が好適に利用される。また、補完用データDbを利用した音楽セッションの各参加者によるコメントを関連データQに含ませることも可能である。
特定の補完用データDb(例えば図10の画面GBから利用者が選択した補完用データDb)について、以上に例示した関連データQの詳細な内容を提示する図14の画面GDを端末装置12の表示装置24に表示させることも可能である。図14に例示された画面GDでは、補完用データDbの再生回数および投票回数と、補完用データDbを適用した音楽セッションの各参加者によるコメントとが表示される。また、図14に例示される通り、共通の楽曲に対応する複数の補完用データDbを例えば投票回数や再生回数でソートした場合の順位を画面GDに表示することも可能である。
(2)SNS(Social Networking Service)で登録される利用者間の相関関係(ソーシャルグラフ)を音楽セッションシステム100(100A,100B)に利用することも可能である。具体的には、利用者間の相関関係のもとで補完用データDbの演奏者に対して所定の範囲(パーミッション)内にある利用者に限定して当該補完用データDbの利用を許可する構成が採用される。例えば、演奏者に対して直接的な相関関係にある利用者に限定して補完用データDbの利用を許可する構成や、演奏者に対して所定数の他の利用者を介した間接的な相関関係にある利用者(例えば友達の友達)に限定して補完用データDbの利用を許可する構成が好適である。
(3)前述の各形態では、演奏音データ取得部51が取得した演奏音データDaを補完用データDbとして記憶装置32に格納したが、演奏音データDaに応じた補完用データDbを生成する方法(演奏音データDaと補完用データDbの形式の異同)は不問である。例えば、演奏音データDaが表す演奏音の各音符を時系列に指定するデータ(例えばMIDI形式やVSQ形式のデータ)を補完用データDbとして記憶装置32に格納することも可能である。補完用データDbを演奏音データDaと同様の形式(演奏音の時間波形を表す形式)に再変換する処理は、音楽セッション管理装置14または各端末装置12にて実行される。
(4)各収録データR内の関連データQの内容は前述の各形態の例示に限定されない。例えば、各補完用データDbの関連データQにおいて、その補完用データDbを適用した音楽セッションの演奏音データDa(その補完用データDbを補完対象パートに利用した音楽セッションの各参加者の演奏音データDa)から生成された補完用データDbを指定することも可能である。
(5)音楽セッションの各参加者の検索用関連データQが示す複数の情報の各々について、補完用データDbの検索時の優先度を、例えば利用者からの指示に応じて可変に設定することも可能である。例えば、関連データQのうち特性設定情報を優先させた補完用データDbの検索や、関連データQのうち評価情報を優先させた補完用データDbの検索が選択的に実行される。
(6)音楽セッションの各参加者に課金処理を実行することも可能である。例えば、音楽セッション管理装置14は、音楽セッションが端末装置12の利用者から指示された場合に課金処理を実行し、課金処理の成功を条件として音楽セッションを開始する。また、課金処理が実行された利用者(以下「有料会員」という)と課金処理が実行されていない利用者(以下「無料会員」という)とでサービスの内容を区別する構成も採用される。例えば、無料会員については音楽セッションの実行回数や演奏音データDaを補完用データDbとして登録する回数を所定の範囲に制限し、有料会員については制限を解除する構成が採用される。無料会員の補完用データDbが所定の閾値を上回る回数の音楽セッションに適用された場合に制限を緩和または解除する構成や、無料会員については特定の機能(例えば特性設定情報を補完用データDbに反映させる機能)を制限する構成も好適である。また、補完用データ選択部54が選択したK個の収録データRのうち有料会員の収録データRを図12の画面GCにて優先的に上位に配置することも可能である。以上の構成によれば、各利用者の課金処理が促進されて実効的な収益化が実現されるという利点がある。
(7)特定の利用者の情報を提示する閲覧用の画面(ページ)を各端末装置12の表示装置24に表示させることも可能である。例えば、端末装置12に対する操作で選択された特定の利用者について図15の画面GEが表示装置24に表示される。画面GEには、利用者の収録データR内の関連データQが示す各種の情報が表示される。
(8)前述の各形態では、補完用データDbを利用して演奏曲の全部の演奏パートの音楽セッションを実現したが、演奏曲の全部の演奏パートにわたる音楽セッションまでは必ずしも必要ではない。すなわち、演奏曲のうち演奏者が不足している複数の演奏パートのうち一部の演奏パートのみを補完対象パートとして補完用データDbで補完することも可能である。また、前述の各形態では、音楽セッションの各参加者が1個の端末装置12を使用する場合を便宜的に例示したが、複数の参加者が1個の端末装置12を共用することも可能である。
(9)補完用データ選択部54による補完用データDbの選択の方法は任意である。例えば、音楽セッションの演奏曲について記憶装置32に記憶された複数の補完用データDbの何れかを補完用データ選択部54がランダムに選択する構成も採用される。すなわち、関連データQを使用した補完用データDbの検索は省略され得る。また、前述の例示のように補完用データDbの再生回数や投票回数が関連データQに包含される構成では、再生回数や投票回数の順番(例えば降順)で上位の補完用データDbを補完用データ選択部54が選択することも可能である。なお、前述の各形態では、検索用関連データQを利用して補完用データ選択部54が検索したK個の収録データR(補完用データDb)の何れかを端末装置12の利用者が選択したが、検索用関連データQを利用した検索で補完用データ選択部54が1個の補完用データDbまで絞込むことも可能である。すなわち、音楽セッションの参加者による収録データRの選択は省略され得る。
(10)前述の各形態では、演奏音を示す再生用データDc(演奏音データDa,補完用データDb)を各端末装置12の間で授受する構成を例示したが、例えば演奏時の様子を撮像した画像(静止画や動画像)を演奏音とともに再生用データDcとして各端末装置12の間で授受することも可能である。各端末装置12では、再生用データDcに応じた音響が再生装置27から再生されるとともに、再生用データDcに応じた画像が表示装置24に表示される。なお、再生用データDcが示す画像は、実際の演奏を撮像した画像に限定されない。例えば、事前に録画された画像を再生用データDcとして利用することも可能である。
(11)前述の各形態のように補完用データ登録部52を具備する構成によれば、多様な補完用データDbを容易に作成できるという格別の効果が実現されるが、補完用データ登録部52を省略することも可能である。すなわち、音楽セッションでの各利用者の演奏とは独立に補完用データDbを作成および登録する構成も本発明の範囲に包含される。表示処理部53を省略することも可能である。
(12)前述の各形態では、各利用者の関連データQを補完用データDbの選択(検索)に利用したが、関連データQの用途は補完用データDbの選択に限定されない。例えば、嗜好や傾向が相互に類似または合致する複数の利用者の特定(マッチング)に各利用者の関連データQを利用することも可能である。例えば、利用者P1の関連データQに相関または合致する関連データQに対応した利用者(すなわち、利用者P1に嗜好や傾向が適合する利用者)P2が検索されて利用者P1に提示される。以上の構成によれば、例えば掲示板等を利用してバンドのメンバーを募集する従来の方法と比較して、各利用者の嗜好や傾向に合致した他の利用者を簡単に発見できるという利点がある。
(13)前述の各形態では、音楽セッションの参加者の端末装置12に再生音データDcを送信したが、再生音データDc(補完用データDb)の送信先の端末装置12の利用者が音楽セッションに実際に参加する(すなわち演奏曲の特定の演奏パートを担当する)ことは必須ではない。例えば、音楽セッションの各参加者の演奏音データDaと補完対象パートの補完用データDbとを含む再生音データDcを、音楽セッションに参加しない利用者(演奏曲の演奏音の受聴を希望する利用者)の端末装置12に送信して演奏曲の演奏音を再生することも可能である。また、例えば利用者が選択した複数の補完用データDbで構成される再生音データDc(演奏音データDaは含まない)を利用者の端末装置12に送信して演奏曲の再生音を再生することも可能である。以上の構成によれば、音楽セッションに参加しない任意の利用者が演奏曲の演奏音を受聴できるという利点がある。
100A,100B……音楽セッションシステム、12……端末装置、14……音楽セッション管理装置、16……通信網、21,31……制御装置、22,32……記憶装置、23,33……通信装置、24……表示装置、25……入力装置、26……収録装置、27……再生装置、51……演奏音データ取得部、52……補完用データ登録部、53……表示処理部、54……補完用データ選択部、55……再生制御部。

Claims (5)

  1. 複数の端末装置を利用した音楽セッションを管理する音楽セッション管理装置であって、
    演奏曲の各演奏パートの演奏音を表す演奏音データを各端末装置から取得する演奏音データ取得部と、
    楽曲の各演奏パートの演奏音を表す補完用データを記憶する記憶装置から、前記演奏曲の補完対象パートの演奏音を表す補完用データを選択する補完用データ選択部と、
    前記演奏音データ取得部が端末装置から取得した演奏音データの演奏音と前記補完用データ選択部が選択した補完用データの演奏音とを他の端末装置にて再生させる再生制御部と
    を具備する音楽セッション管理装置。
  2. 前記演奏音データ取得部が各端末装置から取得した演奏音データに応じた補完用データを前記記憶装置に格納する補完用データ登録部
    を具備する請求項1の音楽セッション管理装置。
  3. 前記補完用データ登録部は、前記演奏音データ取得部が取得した演奏音データの演奏に関連する関連データを、当該演奏音データに応じた補完用データに対応させて前記記憶装置に格納し、
    前記補完用データ選択部は、前記記憶装置に記憶された複数の補完用データのうち、前記音楽セッションの参加者による過去の演奏の関連データに応じた検索条件で検索された補完用データを選択する
    請求項2の音楽セッション管理装置。
  4. 前記関連データは、前記演奏音データが表す演奏音の音楽的な特徴量と、前記演奏音データが表す演奏音を評価した結果を示す評価情報と、演奏音データが表す演奏音に付与される音響特性に関する特性設定情報との少なくともひとつを含む
    請求項3の音楽セッション管理装置。
  5. 前記補完用データ選択部は、前記記憶装置から選択した補完用データについて演奏音の音響特性を調整する調整処理を実行し、
    前記再生制御部は、前記演奏音データ取得部が端末装置から取得した演奏音データの演奏音と前記調整処理後の補完用データの演奏音とを他の端末装置にて再生させる
    請求項1から請求項4の何れかの音楽セッション管理装置。
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