JP2016045254A - サウンドプレビュー装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鍵盤2と、音色選択や音設定を行う操作ボタン1とを備え、操作ボタン1を押しながら鍵盤2の中の一つの鍵を押すことで、予め鍵に対応する音色選択や音設定を行う電子楽器において、押された鍵から予め鍵に対応して決められた音色選択や音設定の変更状態を認識する変更状態認識部3と、前記変更状態に応じてその影響が分かり易い音のフレーズが複数記憶されるフレーズ記憶部4と、前記変更状態に対応するフレーズを発音する発音部5と、を備えたサウンドプレビュー装置とする。
【選択図】図2
Description
すなわち、操作ボタン(サウンドセレクトキー)1を押しながら鍵盤2のいずれかの鍵を押すことで、予め各鍵に割り当てられた音色や音設定(残響効果や音響効果の設定)に変更することができる。例えば、操作ボタン1を押しながら鍵A0(音色選択)を押せば、コンサートグランドピアノ1の音色に設定することができる。
特に操作パネル(表示パネル)を有しない場合、変更したことを瞬時に確認することができなかった。
押された鍵から予め鍵に対応して決められた音色選択や音設定の変更状態を認識する変更状態認識部と、
前記変更状態に応じてその影響が分かり易い音のフレーズが複数記憶されるフレーズ記憶部と、
前記変更状態に対応するフレーズを発音する発音部と、
を備えたことを特徴としている。
前記鍵により音色や音設定が変更された場合、和音のフレーズが発音されることを特徴としている。
前記鍵により音色が変更された場合、C4,E4,G4,C5音高によるアルペジオのフレーズが発音されることを特徴としている。
前記鍵によりリバーブが設定された場合、C5音高のみが発音されることを特徴としている。
前記鍵によりダンパーレゾナンスが設定された場合、C5,E5,G5,C6音高によるアルペジオのフレーズが発音されることを特徴としている。
前記鍵によりダンパーノイズが設定された場合、C5音高のみが発音されることを特徴としている。
前記鍵によりストリングスレゾナンスが設定された場合、C4鍵を押しながらG4,A4,B4,C5音高によるアルペジオのフレーズが発音されることを特徴としている。
前記鍵によりキーアクションノイズが設定された場合、C4音高のみが発音されることを特徴としている。
図1は、サウンドプレビュー装置が搭載されたディジタルピアノ(電子楽器)の主要なハードウエア構成を示すブロック図であり、バス30に対して、CPU10、ROM11、RAM12、キースキャン回路16、音源18、ディジタル信号処理回路19を接続して構成されている。
また、このCPU10には、専用線によって、音色選択や音設定(残響効果や音響効果の設定)に際して使用する操作ボタン1、発音に対してダンパペダル効果を付与するためのペダル14、及び、外部装置との間のMIDIデータ受け渡し制御を行うためのMIDIインタフェース回路15が接続されている。
鍵盤2は、演奏者が楽音の音高を指示する複数の鍵と、この鍵に連動して開閉するキースイッチにより構成されている。鍵盤2は、キースイッチの状態をスキャンしてキーデータとして出力するキースキャン回路16に接続されている。
デュアル設定82の鍵は、異なる種類の音(例えば、ピアノとオルガン)を重ねて発音させることを選択する他、異なる音のバランス状態(どちらの音を強く又は弱く設定するか)や、バランスのリセット(同じバランスにする)が設定できる。
リバーブ設定83の鍵は、各種室内(例えば、コンサートホール等)における音の響き(残響)が再現できるように残響効果を選択できる。
ブリリアンス設定86(「オフ」「−」「+」)に対応するコントロール鍵は、音色の明るさを調節できる。
キーデータは、操作ボタン1が押されている状態の場合は、イベントのあった鍵を特定するキーナンバにより音色選択や音設定等を行うデータとして使用される。
また、操作ボタン1が押されていない状態の場合は、イベントのあった鍵を特定するキーナンバ、及び、鍵の押下の強さ(速さ)を示すタッチデータを生成するために使用される。作成されたキーナンバ及びタッチデータは、周波数データ及びエンベロープデータに変換されて音源18に送られ、キーオン/キーオフに伴う押鍵/離鍵処理等に用いられる。
サウンドプレビュー機能は、ディジタルピアノにおいて音色選択や音設定を変更した際に、そのサンプル音をフレーズとして自動的に発音する機能であり、操作ボタン1、鍵盤2、変更状態認識部3、フレーズ記憶部4、発音部5を備えて構成される。
変更状態認識部3は、ROM11に格納されたサウンドプレビュープログラムによりCPU10で実行される処理であり、操作ボタン1及び鍵(鍵盤2におけるいずれかの鍵)の押下を検出した際、押された鍵から予め鍵に対応して決められた音色選択や音設定の変更状態を認識し、フレーズ記憶部4から変更状態に応じた発音データを取り込む。
例えば、音色選択81に対応する各鍵(A0〜A1等)により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4,E4,G4,C5音高によるアルペジオ(ドミソドの和音を低音から順次鳴らす)が発音データとして記憶されている。音色の場合、和音のアルペジオによる発音が相違を分かり易くするからである。
残響効果に関するリバーブ設定82に対応する各鍵(B2〜A3)により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C5音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。単独の「ド」を発音させることで、その余韻の違いを分かり易くするためである。
設定項目83のダンパーノイズ設定に対応する鍵F4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C5音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。
設定項目83のストリングレゾナンス設定に対応する鍵G4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4鍵(ド)を押しながらG4,A4,B4,C5音高によるアルペジオ(ソラシドの和音を低音から順次鳴らす)が発音データとして記憶されている。C4鍵(ド)に対する共鳴音を聞き取るためである。
設定項目83のキーアクションノイズ設定に対応する鍵B4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。
初期化処理では、CPU10内部のレジスタやフラグのクリア処理、RAM12内に定義された各種バッファ、レジスタ及びフラグ等に対する初期値設定処理、音源18に初期値を設定して不要な音が発音されるのを防止する処理等が行われる。
操作ボタンイベント処理では、操作ボタン1の押下操作により、サウンドプレビュー機能の実行開始が選択される。すなわち、操作ボタン1の押下(スイッチオン)の有無を検出することで、サウンドプレビュー機能の実行開始が選択される。
鍵盤イベント処理では、鍵盤2に関する操作、すなわち、音色選択や音設定等の設定操作、及び、鍵盤における各鍵の押下による発音操作に対応する処理が行われる。鍵盤イベント処理の処理手順について図5に示す。
音色選択や音設定に関する設定変更の処理では、予めフレーズ記憶部4に記憶されたフレーズのサンプル音が発音される。また、フレーズは、上述したように、設定変更の変更状態に応じて、その影響が分かり易い和音のアルペジオや音高の発音としているため、変更状態を聴覚で容易に確認することができる。
また、操作ボタン(サウンドセレクトキー)1を指で押しながら(操作A)、鍵盤2の鍵盤G1を指で押下(操作B)した場合、鍵G1は音色選択における「モダンピアノ」のピアノ音に対応しているので、音色として「モダンピアノ」が設定され、「モダンピアノ」のピアノ音によるC4,E4,G4,C5音高によるアルペジオ(ドミソドの和音を低音から順次鳴らす)がサウンドプレビューとして発音される。
また、設定内容を表示する操作パネルを持たないタイプの電子楽器においても、音色選択や音設定の変更について、変更したことを確実に認識することができる。
サウンドプレビュー機能は、ディジタルピアノにおいて音色選択や音設定を変更した際に、そのサンプル音をフレーズとして自動的に発音する機能である。このサウンドプレビュー機能は、操作ボタン1、鍵盤2、変更状態認識部3、フレーズ記憶部4、発音部5を備えることで実現される。
変更状態認識部3は、ROM11に格納されたサウンドプレビュープログラムによりCPU10で実行される処理のためのものであり、操作ボタン1及び鍵(鍵盤2におけるいずれかの鍵)の押下を検出した際、押された鍵から予め鍵に対応して決められた音色選択や音設定の変更状態を認識し、フレーズ記憶部4から変更状態に応じた発音データを取り込む。
例えば、音色選択81に対応する各鍵(A0〜A1等)により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4,E4,G4,C5音高によるアルペジオ(ドミソドの和音を低音から順次鳴らす)が発音データとして記憶されている。音色の場合、和音のアルペジオによる発音が相違を分かり易くするからである。
残響効果に関するリバーブ設定83に対応する各鍵(B2〜A3)により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C5音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。単独の「ド」を発音させることで、その余韻の違いを分かり易くするためである。
設定項目84のダンパーノイズ設定に対応する鍵F4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C5音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。
設定項目84のストリングレゾナンス設定に対応する鍵G4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4鍵(ド)を押しながら発音されるG4,A4,B4,C5音高によるアルペジオ(ソラシドの和音を低音から順次鳴らす)が発音データとして記憶されている。C4鍵(ド)に対する共鳴音を聞き取るためである。
設定項目84のキーアクションノイズ設定に対応する鍵B4により設定変更が行われる場合のフレーズとしては、C4音高(ド)のみが発音される発音データが記憶されている。
また、操作ボタン(サウンドセレクトキー)1を指で押しながら(操作A)、鍵盤2の鍵G1を指で押下(操作B)した場合、鍵G1は音色選択における「モダンピアノ」のピアノ音に対応しているので、音色として「モダンピアノ」が設定され、「モダンピアノ」のピアノ音によるC4,E4,G4,C5音高によるアルペジオ(ドミソドの和音を低音から順次鳴らす)がサウンドプレビューとして発音される。
Claims (9)
- 鍵盤と、音色選択や音設定を行う操作ボタンとを備え、前記操作ボタンを押しながら前記鍵盤の中の一つの鍵を押すことで、予め鍵に対応する音色選択や音設定を行う電子楽器において、
押された鍵から予め鍵に対応して決められた音色選択や音設定の変更状態を認識する変更状態認識部と、
前記変更状態に応じてその影響が分かり易い音のフレーズが複数記憶されるフレーズ記憶部と
前記変更状態に対応するフレーズを発音する発音部と、
を備えたことを特徴とするサウンドプレビュー装置。 - 前記鍵により音色や音設定が変更された場合、和音のフレーズが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵により音色が変更された場合、C4,E4,G4,C5音高によるアルペジオのフレーズが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵によりリバーブが設定された場合、C5音高のみが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵によりダンパーレゾナンスが設定された場合、C5,E5,G5,C6音高によるアルペジオのフレーズが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵によりダンパーノイズが設定された場合、C5音高のみが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵によりストリングスレゾナンスが設定された場合、C4鍵を押しながらG4,A4,B4,C5音高によるアルペジオのフレーズが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 前記鍵によりキーアクションノイズが設定された場合、C4音高のみが発音される請求項1に記載のサウンドプレビュー装置。
- 請求項1に記載の各部の機能をコンピュータに構築させることを特徴とするサウンドプレビュープログラム。
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