JPH07152374A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07152374A
JPH07152374A JP5320924A JP32092493A JPH07152374A JP H07152374 A JPH07152374 A JP H07152374A JP 5320924 A JP5320924 A JP 5320924A JP 32092493 A JP32092493 A JP 32092493A JP H07152374 A JPH07152374 A JP H07152374A
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JP
Japan
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data
touch
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tone color
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JP5320924A
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English (en)
Inventor
Kazunari Inaba
一成 稲葉
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、パネル上の音色ボタンの数は従来
と同じであり、しかも特別な表示装置を設けずに、初心
者に簡単に扱えて、さらに多くの音色の設定ができる電
子楽器を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、タッチの深さに応じて選択可能な
波形データを記憶する記憶手段と、外部からの演奏情報
を入力する入力手段と、入力された演奏情報からタッチ
の深さを検出する検出手段と、検出されたタッチの深さ
を判定する判定手段と、判定手段により判定された区分
に応じて記憶手段から波形データを読み出す読出手段
と、読み出された波形データに基づき楽音を発生する楽
音発生手段とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばシンセサイザ、
電子ピアノ、電子オルガン等の電子楽器において、特に
タッチの深さに応じて音色を切り換えて、曲感に変化を
与えることができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器の音色設定装置はパネル
上に設けられたボタンを操作することにより行われてお
り、パネル設定の区分と押鍵された鍵盤に応じて予めメ
モリに設定記憶されている波形データを読出して発音す
るだけであるので、組み合わせ数は少なく、機械的で単
調になりやすかった。
【0003】また、従来の電子オルガン等においては、
各種の音色を表示するために各系列ごとに各音色毎のボ
タンが用意されていた。そこで、音色数が増えてスペー
ス等の問題が生じると、セレクトとかバリエーションな
どといった裏表の切換えを行うボタンを取り付けて対応
していた。
【0004】さらに、その他の電子楽器においても同様
に音色数が多くなった場合などにはパネル上のボタンを
マトリックス状に配置して、その組み合わせによる音色
設定を行っていた。
【0005】ところが近年、演奏者の多様な音楽的感覚
を表現するため、さらなる音色数の増加が求められてお
り、パネル上のボタンの増加ひいてはパネルの増加を招
いている。
【0006】しかしながら、上記の電子オルガンに用い
られているマトリックス方式は、縦横の組み合わせによ
って音色を選択するものであり、組み合わせ数により多
くの音色が設定できるが、択一選択しかできず、視覚的
にも分かりにくく、演奏間、瞬時に音色の変更を行うに
は不適当である。
【0007】この他にも、パネル上の音色ボタンに特定
の音色名称を割り当てず、LCD等の表示装置によって
現在押されたボタンの音色名を表示させるものもある
が、コストアップに繋がってしまっていた。
【0008】また、押鍵時のベロシティによって音色を
切り換える方法もあるが、演奏上非常に高度な技術を必
要とするため、初心者にとっては難しかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る上記の
問題点を解消するためになされたものであり、パネル上
の音色ボタンの数は従来と同じであり、しかも特別な表
示装置を設けずに、初心者でも簡単に扱えて、さらに多
くの音色の設定ができる電子楽器を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。
【0011】本発明は、タッチの深さに応じて選択可能
な波形データを記憶する記憶手段10と、外部からの演
奏情報を入力する入力手段6と、前記入力手段6から入
力された演奏情報からタッチの深さを検出する検出手段
5と、前記検出手段5により検出されたタッチの深さを
判定する判定手段21と、前記判定手段21により判定
された区分に応じて前記記憶手段10から波形データを
読み出す読出手段22と、前記読出手段22により読み
出された波形データに基づき楽音を発生する楽音発生手
段9とで構成される。
【0012】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記検出手段5はスイッチで構成され、該スイッチのオ
ン/オフにより、オフのときには通常演奏を、オンのと
きには音色を切り換えて、音色に変化を与えるように構
成される。
【0013】第3の発明は、前記第1の発明において、
前記検出手段5は可変抵抗器で構成され、タッチの深さ
を抵抗値で検出し、前記検出手段5による検出結果が閾
値を越えた際には前記判定手段21によりタッチの深さ
に応じて判定区分し、該区分に応じて読み出す波形デー
タを選択して音色に変化を与えるように構成される。
【0014】
【作用】本発明の電子楽器は、上記目的を達成するため
に、前記記憶手段10にはキータッチの深さに応じて選
択可能な波形データを記憶し、キータッチの深さに応じ
て該記憶手段10から読み出す波形データを選択するこ
とにより、音色に変化を与えながら演奏を行うものであ
る。
【0015】即ち、第1の発明においては、検出手段5
は閾値を越えた入力情報の押鍵の深さを検出し、判定手
段21は前記検出手段5の検出したキータッチの深さに
応じて入力情報を区分し、波形データを割り当てる。
【0016】これにより、読出手段22は前記判定手段
21の割り当てた割り当て区分に応じて記憶手段10よ
り波形データを読出し、CPU1が演算処理し、これを
楽音発生手段9に送り放音するものである。
【0017】このため、記憶手段10には、タッチの深
さに対応したブロック区分に応じて選択可能なように波
形データを記憶しておく。
【0018】これにより、音色ボタンの数を増やさずに
キータッチの深さに応じて音色の切替えが可能となるの
で、パネルの大型化、複雑化は回避でき、しかも多くの
音色の設定が可能で、演奏者の多様な音楽的感覚の表現
が可能な電子楽器を提供できる。
【0019】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記検出手段5はスイッチで構成され、適切な深さの位
置に設置される。これにより、押鍵された鍵盤がある一
定値(閾値)以上の深さで押鍵されると該スイッチはオ
ンされ、検出された信号はCPU1の判定手段21に送
られる。
【0020】これにより判定手段21は記憶手段10よ
り読み出す波形データを切り換えて読出手段22が所定
の波形を読み出す。
【0021】これにより、単純な構造で容易に音色の切
替えが可能となるので、低価格で初心者にも使いやすい
電子楽器が提供できる。
【0022】第3の発明は、前記第1の発明において、
前記検出手段5は押鍵の深さが閾値を越えたデータを検
出しRAM2に記憶させる。判定手段21は、このデー
タを読出して判定し、数段階のブロックに区分し、それ
ぞれのブロック区分に応じて波形データを割り当てる。
【0023】読出手段22は所定のタイミングになる
と、この割り当て区分に応じて記憶手段10より波形デ
ータを読出す。このため、記憶手段10には、タッチの
深さに対応したブロック区分に応じて波形データを記憶
しておく。
【0024】そして、演奏中は該タッチデータの区分に
応じて記憶手段10から読み出して波形データを生成
し、該波形データに基づき楽音発生手段9により楽音を
発生するようにしたものである。
【0025】このように、鍵盤の位置によってストロー
ク・ボリュームを設けておけば、これによってデジタル
変換すれば任意の値に設定できる。
【0026】しかも切り換えのブロック区分は何段階に
も設定できるので融通性があり、多彩な音色の切り換え
が可能な使いやすい電子楽器が提供できる。
【0027】
【実施例】図2は、本発明に係る電子楽器の全体的な構
成を示す概略ブロック図である。
【0028】図において、1は中央処理装置(CPU)
であり、ROM3のプログラムメモリ部に記憶されてい
る制御プログラムに従って当該電子楽器の各部を制御す
るものである。
【0029】CPU1に設けられた判定制御部21、読
出制御部22はCPU1のソフトウエアで実現されるも
のである。この判定制御部21は、鍵盤の深さ検出装置
5により検出されたタッチの深さに応じて、タッチの深
さを所望の段階区分に区分するものである。
【0030】また、読出制御部22は、前記判定制御部
21により判定されたタッチの深さの区分に応じてRA
M2上に読み出す波形データのアドレスをセットし、波
形メモリ10より該当する波形データを読み出すもので
ある。
【0031】RAM2は演奏用データを一時的に記憶し
たり、装置のステータス情報を記憶したり、あるいはC
PU1の作業用領域として使用されるものである。
【0032】なお、当該電子楽器を制御するための各種
レジスタ、フラグ等は当該RAM2に定義されており、
このRAM2は、CPU1により、システムバスを介し
てアクセスされる。
【0033】ROM3は上述したように電子楽器全体を
制御するプログラムを格納するものである。また、この
ROM3には、上記制御プログラムの他、CPU1が使
用する種々の固定データが記憶されており、CPU1に
より、システムバスを介してアクセスされる。
【0034】鍵盤スキャン回路4は、演奏者の押鍵、離
鍵動作、つまり鍵のオン/オフを検出し、検出したオン
/オフ状態をその鍵番号とともにCPU1に伝えるもの
である。CPU1は、この鍵のオン/オフ情報をRAM
2に記憶する。
【0035】このオン/オフ情報及びキーナンバ、タッ
チデータは、システムバスを介してCPU1に送られ
る。
【0036】鍵盤の深さ検出装置5は、押鍵された鍵盤
の深さを検出するものであり、該検出装置5によって検
出された鍵盤の深さはCPU1に送られる。なお、該鍵
盤の深さ検出装置5の構造及び機能については図3、図
4の説明で詳述する。
【0037】鍵盤6は、複数のキーと、これらキーの押
鍵・離鍵に連動して開閉するキースイッチからなり、そ
して図示しない鍵盤スキャン回路で検出された全てのキ
ーのオン/オフ信号が図示しないタッチ検出回路に送ら
れる。
【0038】また、鍵盤6には鍵盤スイッチに加えて鍵
盤の押し込みの深さの検出のためのスイッチや可変抵抗
器33等の検出装置5が設けられる。
【0039】そして、この検出装置5は通常演奏時は検
出せず、演奏者が鍵盤を強く押し込んである一定の深さ
以上(閾値)になったときにのみ検出するように構成さ
れる。
【0040】パネルスキャン回路7は、パネルスイッチ
群8に設けられた各スイッチのセット/リセット状態を
調べ、オン(ON)状態になっているパネルスイッチデ
ータを検出してCPU1に送出するものである。
【0041】パネルスイッチ群8は、電源スイッチ、モ
ード指定スイッチ、メロディ選択スイッチ、音色選択ス
イッチ、リズム選択スイッチ、音量コントロールスイッ
チ等の各種スイッチが設けられている。
【0042】パネル表示部11はCPU1がシステムバ
スを介して送出する各種データを表示するものである。
このパネル表示部11は、当該電子楽器の各種状態を示
すLED、各種メッセージを表示するLCD等により構
成される。
【0043】トーンジェネレータ9は、CPU1から出
力される信号に対応する楽音波形データ及びエンベロー
プデータを波形メモリ10から読み出し、読み出された
楽音波形データにエンベロープを付加して楽音信号とし
て出力するものである。
【0044】このトーンジェネレータ9が出力した楽音
信号はD/A変換器12に供給される。なお、トーンジ
ェネレータ9には波形データやエンベロープデータを記
憶する波形メモリ10が接続されている。
【0045】10は波形メモリであり、例えばROMで
構成される。この波形メモリ10は、各種音色や音域に
応じた楽音波形データ及びエンベロープデータ等が記憶
されおり、該波形メモリ10は、トーンジェネレータ9
によりアクセスされる。
【0046】12はD/A変換器であり、入力されたデ
ジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するものであ
る。このD/A変換器12で変換されたアナログ楽音信
号は、増幅器13に供給されるようになっている。
【0047】13は増幅器であり、D/A変換器12か
ら供給されるアナログ楽音信号を所定の利得で増幅する
ものである。この増幅器13の出力はスピーカ14に供
給されるようになっている。
【0048】スピーカ14は、入力された電気信号とし
てのアナログ楽音信号を音響信号に変換するものであ
る。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を放音す
るものである。
【0049】このスピーカ14により、鍵盤6の鍵の押
下に対応した楽音が放音され、また、押鍵された鍵盤の
深さに応じて音色に変化が与えられて放音される。
【0050】上記CPU1、RAM2、ROM3、鍵盤
スキャン回路4、鍵盤の深さ検出装置5、パネルスキャ
ン回路7、パネル表示部11及びトーンジェネレータ9
は、システムバスを介して相互に接続されている。
【0051】かかる構成において、楽音の発生は鍵盤ス
キャン回路4を介して接続された鍵盤6から入力された
押鍵・離鍵データを一時RAM2に保存し、パネルスキ
ャン回路7を介して接続されたパネルスイッチ群8のオ
ン・オフデータとともにCPU1によって演算加工され
てトーンジェネレータ9に与えられる。
【0052】そして、トーンジェネレータ9により生成
された楽音がスピーカ14より音として放音される。こ
の際、CPU1はパネルスキャン回路7からのスキャン
データによってパネル表示部11のコントロールを行
う。
【0053】そして、CPU1の判定制御部21は、検
出されたキータッチの深さに応じて読み出す波形メモリ
10を切り換えて放音する音色に変化を与える。
【0054】図3は本実施例の鍵盤の深さ検出装置5の
要部の構成を説明する図である。
【0055】図に示すように、摺動部31のアームの一
端は鍵盤6のキーに固定され、他端は歯車32と噛み合
っている。これにより、鍵盤が押下されると摺動部31
が下降し、これにつれて歯車32が回転する。
【0056】一方、歯車32は可変抵抗器33と接続さ
れているため、歯車32が回転すると、これにつれて可
変抵抗器33の抵抗値が変化し、該抵抗値を測定するこ
とにより鍵盤の押下の深さが検知される。
【0057】また、可変抵抗器33にはA/D変換器が
接続されており、検出された抵抗値はデジタル変換され
てCPU1に送られ、該CPU1によりRAM2の所定
の記憶領域に記憶される。
【0058】そして、所定のタイミングになるとCPU
1により読み出され判定制御部21により判定区分さ
れ、演算処理されてトーンジェネレータ9に送られる。
【0059】なお、本実施例では鍵盤6の押鍵の深さを
可変抵抗器を用いて検出しているが、通常演奏時には支
障のない深さの位置にスイッチを設け、一定の深さ以上
に鍵盤が押下された場合には、該スイッチがオンされ鍵
盤の深さが検出され音色を切り換えるように構成しても
よい。
【0060】図4は鍵盤の深さ検出装置5の鍵盤の深さ
検出後のデータ処理過程を説明するブロック図である。
【0061】図3で説明した動作を通じて可変抵抗器4
2により検出されたアナログ信号の抵抗値はA/D変換
器43に送られ、該A/D変換器43でデジタル信号に
変換されCPU1に送られる。
【0062】CPU1の判定制御部21は、このA/D
変換器43で変換された信号をRAM2の記憶部に記憶
させる。そして所定の演奏のタイミングになると該デー
タが読み出され、判定制御部21により、この読み出さ
れたデータを深さに応じて判定区分される。
【0063】CPU1の読出制御部22は、この区分さ
れた結果に基づきRAM2に記憶されているデータを読
出し、該データ、即ち、押鍵の深さに応じて読み出され
る波形のアドレスをセットし、トーンジェネレータ9に
送る。
【0064】トーンジェネレータ9は、これにより所定
の波形を波形メモリ10より読出し、楽音を生成してD
/A変換器12に送りスピーカ14で放音する。
【0065】一方、可変抵抗器42より送られた抵抗値
が所定の閾値を越えていない場合は音色の変化を与える
必要がないので何もせずに通常の演奏を行う。
【0066】このようにして、鍵盤6の押下の深さに応
じて音色に変化を与えことが可能となる。
【0067】なお、本実施例は検出装置5に可変抵抗器
を用いた場合を例に説明したが、検出手段は可変抵抗器
に限定されるものではなく、その他、鍵盤の移動量を計
るセンサー等を用いてもよい。
【0068】次に、上記の構成における本発明の実施例
の動作について説明する。
【0069】図5は本発明の電子楽器の動作を示すメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【0070】電源が投入されると、先ず初期化処理を行
う(ステップS11)。この初期化処理は、トーンジェ
ネレータ9の内部状態を初期状態に設定して電源投入時
に不要な音が発生されるのを防止したり、RAM2の作
業用領域をクリアしたり、レジスタやフラグ、音量、音
色等のデータを初期設定する処理である。
【0071】次いで、鍵盤スキャンイベント処理を行う
(ステップS12)。この鍵盤スキャンイベント処理
は、鍵盤6のキーの押鍵/離鍵に伴なう通常の発音/消
音処理を行うものである。
【0072】次に、鍵盤の深さデータイベント処理を行
う(ステップS13)。これは閾値を設けて押下された
鍵盤の深さが所定の深さを越えるとパネルの特定部分又
は全体の音色を切り換える処理である。細部は図6で説
明する。
【0073】次いで、パネルスイッチ群スキャンイベン
ト処理を行う(ステップS14)。これは、パネルスイ
ッチの設定にしたがって、例えばピアノからギターに音
色を切り換える、またはボリュームを切り換える等の処
理である。
【0074】次いで、パネル表示部11の表示処理を行
う(ステップS15)。この表示部11の表示処理は演
奏間に表示する情報、即ち、モード・スケール名、曲の
調(キー)、コード進行等のうち表示すべき情報を設定
する処理であり、CPU1が、パネル表示部11に所定
のデータを送出することにより行われる。
【0075】これにより、例えば、押下されたスイッチ
に対応するLEDが点灯され、また、選択された音色の
音色番号や選択されたリズムのリズム番号等がLCDへ
表示されることになる。
【0076】次いで、トーンジェネレータ9へのデータ
設定処理を行う(ステップS16)。
【0077】即ち、上記ステップS12のキーボードス
キャン及びイベント処理で得られた鍵のオン/オフ情
報、並びに、ステップS14のパネルスイッチ群スキャ
ン及びイベント処理で得られたパネルスイッチのオン/
オフ情報に基づき楽音データが生成され、トーンジェネ
レータ9に供給される。
【0078】このトーンジェネレータ9へのデータ設定
処理が完了するとステップS11へ戻り、以上説明した
と同様の動作が繰り返される。
【0079】かかるメインルーチンの各ステップの繰り
返し実行により、キーボード6の操作、並びにパネルス
イッチ群8及びパラメータ入力装置の操作に応じて、当
該電子楽器で所望の演奏が行われることになる。
【0080】なお、音色の切り換え処理は、特定の音色
系列のみ行っても全ての音色について変更してもよい。
さらに深さのデータによって何段階の切換えを行っても
よい。
【0081】次に図6を参照しながら本実施例の鍵盤の
深さデータイベント処理の動作について説明する。な
お、本図は、図5に示すメインルーチンのステップS1
3に示した鍵盤の深さデータイベント処理ルーチンの動
作を説明するフローチャートである。
【0082】鍵盤の深さデータイベント処理では、先
ず、CPU1がA/D変換器43よりタッチの深さに関
するデータ(KEYBUF)を取り込む(ステップS21)。
【0083】そして、取り込まれたデータ(KEYBUF)をR
AM2に書き込む(ステップS22)。次いで、RAM
2の他の領域に記憶されている深さ判定のための比較基
準表から第1の比較基準値(CONKY1)を読み出す(ステッ
プS23)。
【0084】次いで、取り込まれたデータ(KEYBUF)が第
1の比較基準値(CONKY1)より大きいかが調べられる(ス
テップS24)。即ち、取り込まれたデータが閾値より
大きいかが調べられる。
【0085】そして、取り込まれたデータ(KEYBUF)が閾
値より小さい場合には通常の演奏であるので、何もせず
にこのルーチンからリターンしてメインルーチンに戻
る。
【0086】一方、ステップS24の比較の結果、取り
込まれたデータ(KEYBUF)が閾値より大きい場合は、RA
M2の比較基準表から第2の比較基準値(CONKY2)を読み
出す(ステップS25)。
【0087】続いて、取り込まれているデータ(KEYBUF)
が第2の比較基準値(CONKY2)より大きいか否かが調べら
れる(ステップS26)。
【0088】その結果、取り込まれているデータ(KEYBU
F)が第2の基準値(CONKY2)より小さい場合は、第1の音
色の切り換え、例えばピアノ音からギター音への切替え
を行い(ステップS28)、メインルーチンに戻る。
【0089】一方、ステップS26において、取り込ま
れているデータ(KEYBUF)が第2の基準値(CONKY2)より大
きい場合は、RAM2の比較基準表から第3の比較基準
値(CONKY3)を読み出す(ステップS27)。
【0090】続いて、取り込まれているデータ(KEYBUF)
が第3の比較基準値(CONKY3)より大きいかが調べられる
(ステップS29)。
【0091】その結果、取り込まれているデータ(KEYBU
F)が第3の基準値(CONKY3)より小さい場合は、第2の音
色の切り換え、例えばピアノ音からマリンバ音への切替
えを行い(ステップS30)、メインルーチンに戻る。
【0092】一方、ステップS29のにおいて、取り込
まれているデータ(KEYBUF)が第3の基準値(CONKY3)より
大きい場合は、RAM2の比較基準表から第4の比較基
準値(CONKY4)を読み出す。
【0093】以下同様の処理を所定の回数分繰り返す。
【0094】このようにして、音色の切り換えは判定制
御部21の判定にしたがって新たな音色のアドレスをセ
ットし、これによりトーンジェネレータ9に対応する音
色パラメータをセットする。そしてパネル表示部11に
表示を切り換えデータをセットする。
【0095】図7は本発明に係わる電子楽器のパネルス
イッチ群の音色部のスイッチの一例を示すものである。
【0096】図7に示すようにパネルスイッチ群の音色
部は、各種スイッチの状態を示すランプ、即ちLEDと
各種音色を指定するボタン等により構成される。そし
て、図に示すSELECTボタンを押すことにより6×2の音
色の切り換えが行われる。
【0097】このようにして、本発明によればタッチの
深さに応じて音色に変化を与えることが可能となる。ま
た、キータッチの深さによる区分は任意に設定可能であ
り、融通性に富んだ電子楽器が提供できる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればタ
ッチの深さに応じて読み出す波形を選択することにより
音色を変化させて単調さを取り除いた演奏が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の原理説明図である。
【図2】本発明の電子楽器の全体的な構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図3】本実施例の鍵盤の深さ検出装置の概略構成図で
ある。
【図4】本実施例の鍵盤の深さ検出装置のブロック構成
図である。
【図5】本実施例の電子楽器の動作を示すメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図6】本実施例の鍵盤の深さデータイベント処理の動
作を説明するフローチャートである。
【図7】パネルスイッチ群の音色部のスイッチ構成の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 ROM 4 鍵盤スキャン回路 5 鍵盤の深さ検出装置 6 鍵盤(入力手段) 7 パネルスキャン回路 8 パネルスイッチ群 9 トーンジェネレータ 10 波形メモリ(記憶手段) 11 パネル表示部 12、43 A/D変換器 13 増幅器 14 スピーカ 21 判定制御部(判定手段) 22 読出制御部(読出手段) 31 摺動部 32 歯車 33、42 可変抵抗器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの演奏情報を入力する入力手
    段と、 前記入力手段から入力された演奏情報からタッチの深さ
    に関する情報を検出する検出手段と、 前記入力手段から入力されるタッチの深さに応じて選択
    可能な波形データを記憶する記憶手段と、 前記検出手段により検出されたタッチの深さを判定する
    判定手段と、 前記判定手段により判定された区分に応じて前記記憶手
    段から波形データを読み出す読出手段と、 前記読出手段により読み出された波形データに基づいて
    楽音を発生する楽音発生手段とを具備したことを特徴と
    する電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記検出手段はスイッチで構成され、該
    スイッチのオン/オフにより、オフのときには通常演奏
    を、オンのときには音色を切り換えて、音色に変化を与
    えることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は可変抵抗器で構成され、
    タッチの深さを抵抗値で検出し、前記検出手段による検
    出結果が閾値を越えた際には前記判定手段によりタッチ
    の深さに応じて分類区分し、該分類区分に応じて読み出
    す波形データを選択し、音色に変化を与えることを特徴
    とする請求項1記載の電子楽器。
JP5320924A 1993-11-29 1993-11-29 電子楽器 Pending JPH07152374A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184049A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Topre Corp 入力装置
JPWO2021100742A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27

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