JP2003345354A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2003345354A
JP2003345354A JP2002155614A JP2002155614A JP2003345354A JP 2003345354 A JP2003345354 A JP 2003345354A JP 2002155614 A JP2002155614 A JP 2002155614A JP 2002155614 A JP2002155614 A JP 2002155614A JP 2003345354 A JP2003345354 A JP 2003345354A
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秀幸 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリット時の音量バランス設定のための専
用フェーダが不要であり、また、そのための設定ページ
を設定メニューに追加する必要もなく、容易にスプリッ
ト時の音量バランスを設定することができる電子楽器を
提供すること。 【解決手段】 スプリットボタン5−7が操作されてい
る状態でダンパペダルが踏み込まれたことを検出して上
鍵域の音色の音量を増大させ、ソフトペダルが踏み込ま
れたことを検出して下鍵域の音色の音量をが増大させ
る。スプリットボタンが5−7が操作されている状態で
のバリューボタン5−3の操作で音量バランスを変える
ようにしてもよい。スプリットボタン5−7が操作され
ている状態でのメニューボタン5−2の操作で、設定メ
ニューとは分離したスプリットモードについての設定ペ
ージを直接的に呼び出すようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノなどの
電子楽器に関し、特に、スプリット時の音量バランスを
設定するための専用フェーダが不要であり、また、その
ための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もな
く、直感的な操作で容易にスプリット時の音量バランス
を設定することができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノなどの電子楽器には、鍵盤の
上鍵域と下鍵域とに異なる音色を割り当ててそれらを発
音させるスプリットといったモードでの演奏が可能なも
のがある。
【0003】図10は、従来のこの種の電子楽器の操作
パネルの外観構成を示す正面図であり、この操作パネル
5は、複数の音色ボタン5−1、メニューボタン5−
2、バリューボタン5−3、エフェクトボタン5−4、
リバーブボタン5−5、デュアル/スプリットバランス
設定用フェーダ5−6、スプリットボタン5−7、トラ
ンスポーズボタン5−8などの操作子や、例えばLCD
スクリーンからなるディスプレイ5−9などを有してい
る。
【0004】このような操作パネル5を備える電子楽器
においては、音色ボタン5−1の1つを押圧することに
より発音させる音色を、内蔵された複数の音色、例えば
ピアノ、エレクトロニック・ピアノ、オルガン、マレッ
ト、ストリング等に種々に変えることができ、エフェク
トボタン5−4によりディスプレイ5−9に表示される
エフェクトのメニューをバリューボタン5−3で選択す
ることによりリバーブ、ディレイ、トレモロ、コーラス
など種々のエフェクトを得ることができる。
【0005】また、スプリットボタン5−7と音色ボタ
ン5−1を用いてスプリットモードの選択およびそのモ
ードでの音色選択などを行うことができ、スプリットバ
ランス設定用フェーダ5−6によりスプリットモードに
おける上鍵域の音色と下鍵域の音色の音量バランスを変
えることができる。さらに、スプリットボタン5−7の
押圧と同時に鍵盤の特定のキーを押鍵することにより、
スプリット時の分割ポイントを変えることもできる。
【0006】特開平3−269456号公報には、スプ
リットモードにおいて、操作された音色選択操作子の位
置に応じて音量バランスを決定するようにして音色選択
操作子を音量バランスの決定のためにも用い、操作子を
増加させることなく音量を調整することができるように
した電子楽器が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10に示されるよう
に、スプリット時の音量バランスを設定するための専用
フェーダ(デュアル/スプリットバランス設定用フェー
ダ)を操作パネルに設けるものでは、音量バランスの直
感的な操作が可能であるものの、フェーダ自体、さらに
はフェーダを取り付けるための面積の大きい基板を必要
とするため、コストアップにつながるという問題があ
る。
【0008】この点、上記公報で提案されたものは、ス
プリット時の音量バランスを設定するための専用フェー
ダは不要であるが、単に音色選択操作子の操作により音
量バランスを変化させているため、音色そのものの選択
との関係が操作上で不明瞭になり、誤操作する恐れがあ
る。
【0009】また、設定メニュー中に各種設定ページを
用意しておき、メニューボタンの操作によりこれらを順
次呼び出してディスプレイに表示させ、バリューボタン
などの操作で各種設定を可能にした電子楽器も知られて
おり、スプリット時の音量バランスの設定についても設
定メニュー中に1つの設定ページとして用意しておき、
これをディディスプレイに表示させて音量バランスの設
定を可能にすることも考えられる。
【0010】しかしながら、このようにした場合には、
現在、電子楽器においてはブリリアンス、ロア・オクタ
ーブ・シフト、ロア・ペダル・オン/オフ、チューニン
グ、MIDI送信・受信チャンネル・・・など設定メニ
ュー中に多くの設定ページが用意されているため、これ
らの設定ページの中からスプリット時の音量バランスの
設定ページを呼び出すには、メニューボタンを何度も操
作しなければならず、その設定ページに辿り着くのに手
間が掛かり、操作が容易でないという問題がある。
【0011】本発明は、スプリット時の音量バランスを
設定するための専用フェーダが不要であり、また、その
ための設定ページを設定メニュー中に追加する必要もな
く、容易にスプリット時の音量バランスを設定すること
ができる電子楽器を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、スプリットモード時にスプリットボタン
が操作されている状態で他の操作子が操作されたとき、
鍵盤の上鍵域と下鍵域の音色の音量バランスの設定を可
能にする音量制御手段を備えた点に第1の特徴がある。
【0013】また、本発明は、前記他の操作子がペダル
であり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作により
音量バランスの設定を可能にするとともに、その新たな
操作ごとに音量バランスを段階的に変化させる点に第2
の特徴がある。
【0014】また、本発明は、前記他の操作子がペダル
であり、前記音量制御手段は、前記ペダルの操作により
音量バランスの設定を可能にするとともに、それが操作
されている間、音量バランスを連続的に変化させる点に
第3の特徴がある。
【0015】また、本発明は、前記他の操作子がバリュ
ーボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボ
タンの操作により音量バランスの設定を可能にするとと
もに、その新たな操作ごとに音量バランスを段階的に変
化させる点に第4の特徴がある。
【0016】また、本発明は、前記他の操作子がバリュ
ーボタンであり、前記音量制御手段は、前記バリューボ
タンの操作により音量バランスの設定を可能にするとと
もに、それが操作されている間、音量バランスを連続的
に変化させる点に第5の特徴がある。
【0017】さらに、本発明は、前記他の操作子がメニ
ューボタンであり、前記音量制御手段は、スプリットモ
ードについての設定ページを直接的に呼び出してディス
プレイに表示して音量バランスの設定を可能にする点に
第6の特徴がある。
【0018】第1の特徴によれば、スプリット時の音量
バランスを設定するための専用フェーダが不要であり、
また、そのための設定ページを設定メニュー中に追加す
る必要もなく、容易にスプリット時の音量バランスを設
定することができる。
【0019】また、第2および第4の特徴によれば、音
量バランスを1段階ずつ確認しながら設定することがで
きる。
【0020】また、第3および第5の特徴によれば、音
量バランスをその限界値までの間で連続的に変化させて
容易に設定することができる。
【0021】さらに、第6の特徴によれば、多くの設定
ページが用意されている設定メニューからスプリット時
の音量バランスの設定ページを呼び出す必要がなく、メ
ニューボタンを何度も操作せずにその設定ページに辿り
着くことができ、操作が容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用され
た電子ピアノの構成を示すブロック図である。
【0023】同図において、CPU1は、ROM3に格
納されている制御プログラムに従って電子楽器全体の制
御を行う。CPU1は、タイマ割り込み回路の他、MI
DIインタフェース回路2との接続用シリアルポートも
備えている。MIDIインタフェース回路2は、外部の
MIDI機器との間においてMIDIメッセージのやり
取りを行う信号送受信回路である。
【0024】ROM3には制御プログラム、音色パラメ
ータやエフェクトについてのパラメータなどの演奏状態
を設定するための各種パラメータなどが記憶されてい
る。音色パラメータには波形メモリに記憶されている楽
音波形のアドレス情報、エンベロープ制御情報等があ
る。RAM4は、CPU1のワークエリアとして使用さ
れる。RAM4は、例えばバッテリによりバックアップ
されていてもよい。
【0025】操作パネル5は、演奏時の各種状態を設定
するための操作子、演奏時や設定時の状態を表示する、
例えば、LCDスクリーンからなるディスプレイを有し
ている。この操作パネル5の詳細については後述する。
操作パネルインタフェース(I/F)6は、操作パネル
5の操作子のスイッチのオン・オフを示すスイッチイベ
ント情報を生成する。これらスイッチイベント情報は各
操作子に対応付けられてRAM4に記憶される。
【0026】鍵盤7は複数のキー(鍵)を有し、それぞ
れのキーオン・キーオフを示すキーイベント情報や押鍵
強さつまりベロシティを示すタッチ情報を検知するため
の、例えば2つのセンサを有している。鍵盤インタフェ
ース(I/F)8は、前記センサの状態に基づいてキー
イベント情報やタッチ情報を生成し、これらの情報はキ
ーナンバに対応付けられてRAM4に記憶される。
【0027】ダンパペダル、ソフトペダルを含むペダル
9およびペダルインタフェース10は、ペダル操作のオ
ン・オフを示すペダルイベント情報を生成し、このペダ
ルイベント情報もRAM4に記憶される。
【0028】楽音発生回路11は、波形読み出し方式に
より所望の楽音信号を発生する回路であり、例えばデジ
タルコントロール・オシレータ(DCO)、デジタルコ
ントロール・フィルタ(DCF)、デジタルコントロー
ル・アンプ(DCA)およびエフェクタを有し、デジタ
ル楽音波形サンプル値が記憶されている波形メモリか
ら、発音すべき音高に比例したアドレス間隔で順次波形
データを読み出し、補間演算を行って楽音波形信号を発
生させる。また、エンベロープ発生回路を有し、設定さ
れたエンベロープパラメータに基づいて発生したエンベ
ロープ信号を楽音波形発生信号に乗算してエンベロープ
を付与し、楽音信号を出力する。楽音発生回路11は、
複数、例えば32の楽音発生チャネルを有しているが、
実際には、1つの楽音発生回路を時分割多重動作させる
ことにより同時に複数の楽音信号を独立して発生可能に
構成されている。
【0029】D/A変換器12はデジタル楽音信号をア
ナログ信号に変換するものであり、アンプ13によって
増幅された楽音信号によりスピーカ14が発音を行う。
バス15は電子楽器内の各回路を接続している。
【0030】図2は、図1における操作パネル5の外観
を示す正面図であり、この操作パネル5は、複数の音色
ボタン5−1、メニューボタン5−2、バリューボタン
5−3、エフェクトボタン5−4、リバーブボタン5−
5、スプリットボタン5−7、トランスポーズボタン5
−8などの操作子や、例えばLCDスクリーンからなる
ディスプレイ5−9などを備えるが、デュアル/スプリ
ットバランス設定用フェーダを備えていない。
【0031】本発明は、スプリットボタン5−7の操作
と他の操作子の操作との組み合わせによりスプリットモ
ード時の音量バランスの設定を可能にしたものである。
なお、ここでいうスプリットボタンは、スプリットモー
ドを選択するための手段であればどのような形態のもの
でも構わない。
【0032】図3は、本発明の第1の実施形態を示す概
念図であり、スプリットボタン5−7の操作とペダル9
の操作との組み合わせによりスプリットモードにおける
音量バランスの設定を可能とし、ペダル9の新たな操作
1回ごとに音量バランスが1段階ずつ変化するようにし
たものである。この例では、スプリットボタン5−7を
押しながらダンパペダル9−1を踏むことで上鍵域の音
色の音量が増大され、スプリットボタン5−7を押しな
がらソフトペダル9−2を踏むことで下鍵域の音色の音
量が増大される。
【0033】図4は、本発明の第1の実施形態における
メインフローチャートであり、これらの処理は、操作の
検出に従ってCPU1により実行される。まず、電源が
投入されたならばステップS1でCPU1、RAM4、
楽音発生回路11を構成するLSI等を初期化するとと
もに、キースプリットバランス変数KSB=「0」をレ
ジスタにセットする。
【0034】この変数KSBは、上鍵域および下鍵域の
音色の音量バランスを定める。このために、例えば、図
6に示すように変数KSBの+3、+2、+1、0、−
1、−2、−3の各値に対して上鍵域および下鍵域の音
色の音量が書き込まれた、固定あるいは書き換え可能な
テーブルがROM3あるいはRAM4に用意される。
【0035】変数KSB=「0」がレジスタにセットさ
れることにより、テーブルより上鍵域および下鍵域の音
色のそれぞれの音量「97」、「97」が読み出され、
楽音発生回路11にセットされるステップS2のパネル
イベント検出・設定処理では、スプリットボタン5−7
以外の操作子の操作を検出し、その検出に応じた状態に
電子楽器を設定する。ステップS3の鍵盤イベント検出
処理では、鍵盤7において操作されたキーのキーコード
やタッチの強さに対応するベロシティ情報などを検出す
る。
【0036】ステップS4のキースプリット処理では、
スプリットボタン5−7や音色ボタン5−1などの操作
に応じてスプリットモードの選択、スプリットモードで
の音色、音量バランス、スプリットポイントを設定す
る。スプリットモードにおける音量バランスの設定につ
いては、後で詳細に説明する。
【0037】ステップS5では、パネルイベント検出・
設定処理(S2)、鍵盤イベント検出処理(S3)およ
びキースプリット処理(S4)の結果に基づいて発音処
理を行う。ステップS6のその他の処理では、自動演奏
などが設定されて場合の自動演奏処理やMIDI処理な
どを行う。
【0038】図5は、図4のキースプリット処理(S
4)のフローチャートであり、特に、音量バランスの設
定について詳細に示している。同図において、まず、ス
テップ10でスプリットボタン5−7が押されているか
否かを判断する。ステップ10での判断がNOの場合、
メインフローにリターンし、以降の処理に移る。
【0039】ステップ10での判断がYESの場合に
は、ステップ11で新たにいずれかのキーがオンされた
か否かを判断する。ここでの判断がYESの場合には、
ステップS12で該キーを下鍵域のトップとしてスプリ
ットポイントを決定した後、メインフローにリターンす
る。
【0040】ステップS11での判断がNOの場合に
は、ステップS13でダンパスイッチが新たにオンされ
たか否か、すなわち、ダンパペダル9−1が新たに踏み
込まれたか否かを判断する。ここでYESと判断される
と、ステップS14で現在のKSBに1を加算して新た
なKSBとする。
【0041】次に、ステップS15でKSBが「4」で
あるかを判断し、「4」でなければメインフローにリタ
ーンし、「4」であればステップS16でKSBを
「3」とした後、メインフローにリターンする。S15
およびS16のステップは、KSBと上鍵域、下鍵域の
音色の音量との関係が図6に示すようなものである場合
に、KSBをその上限「3」に制限する処理である。
【0042】以上のフローから明らかなように、スプリ
ットボタン5−7が押されているときにダンパペダル9
−1が踏み込まれると、その踏み込み1回ごとにS13
〜S16のステップが繰り返され、上鍵域の音色の音量
が段階的に増大され、同時に下鍵域の音量が段階的に低
減される。
【0043】例えば、図6において、KSBが「0」の
とき、上鍵域、下鍵域の音量のボリューム値は、それぞ
れ「97」、「97」であり、この状態でスプリットボ
タン5−7が押されたままダンパペダル9−1が1回踏
み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「1
07」、「87」になり、ダンパペダルがもう1回踏み
込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「11
7」、「77」になる。
【0044】ステップS13でNOと判断された場合に
は、ステップS17でソフトスイッチが新たにオンされ
たか否か、すなわちソフトペダル9−2が新たに踏み込
まれたか否かを判断する。ここでNOと判断された場合
には、メインフローにリターンし、YESと判断された
場合には、ステップS18で現在のKSBから1を減算
して新たなKSBとする。
【0045】次に、ステップS19でKSBが「−4」
であるかを判断し、「−4」でなければメインフローに
リターンし、「−4」であればステップS20でKSB
を「−3」とした後、メインフローにリターンする。S
19およびS20のステップは、KSBと上鍵域、下鍵
域の音量との関係が図6に示すようなものである場合
に、KSBをその下限「−3」に制限する処理である。
【0046】以上のフローから明らかなように、スプリ
ットボタン5−7が押されているときにソフトペダル9
−2が踏み込まれると、その踏み込み1回ごとにS17
〜S20のステップが繰り返され、上鍵域の音色の音量
が段階的に低減され、同時に下鍵域の音量が段階的に増
大される。
【0047】例えば、図6において、KSBが「0」の
とき、上鍵域、下鍵域の音量のボリューム値は、それぞ
れ「97」、「97」であり、この状態でスプリットボ
タン5−7が押されたままソフトペダル9−2が1回踏
み込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「8
7」、「107」になり、ソフトペダルがもう1回踏み
込まれると、それらのボリューム値は、それぞれ「7
7」、「117」になる。
【0048】図7は、本発明の第2の実施形態を示す概
念図である。この第2の実施形態は、第1の実施形態に
おけるダンパペダル9−1、ソフトペダル9−2に代え
てバリューボタン5−3を用い、アップボタン5−3−
1を押すことで上鍵域の音色の音量が増大し、ダウンボ
タン5−3−2を押すことで下鍵域の音色の音量が増大
するようにしたものである。
【0049】この第2の実施形態における処理のフロー
は、ダンパペダル、ソフトペダルをそれぞれアップボタ
ン、ダウンボタンに代えれば図4および図5と同様であ
る。
【0050】以上の第1および第2の実施形態では、ス
プリットボタン5−7とともに、ダンパペダル9−1あ
るいはアップボタン5−3−1を上鍵域の音色の音量を
増大させるために用い、ソフトペダル9−2あるいはダ
ウンボタン5−3−2を下鍵域の音色の音量を増大させ
るために用いているため、スプリット時の音量バランス
を設定するための専用フェーダが不要であり、また、そ
のための設定ページを設定メニュー中に追加する必要も
なく、さらに、オペレータは直感的な操作で音量バラン
スを設定することができるという利点がある。
【0051】図8は、本発明の第3の実施形態の説明図
であり、スプリットボタン5−7を押しながらメニュー
ボタン5−2を操作することにより直接的にスプリット
モードについての設定ページにアクセスでき、その音量
バランスを設定できるようにしたものである。これによ
れば、スプリットボタン5−7を押しながらメニューボ
タン5−2を操作することにより、スプリットモードに
ついての設定ページを設定メニュー中の各種設定ページ
とは分離して直接的に呼び出すことができ、それを呼び
出すための操作、および音量バランスの設定などが容易
になる。
【0052】図8に示す例は、メニューボタン5−2の
みが操作された場合には、同図(a)に示すように、そ
の1回の操作ごとにブリリアンス、チューニング、MI
DI送信・受信チャンネル、音律・・・の順に設定ペー
ジが呼び出され、呼び出された設定ページについての設
定が可能になる。
【0053】また、スプリットボタン5−7が押された
状態でメニューボタン5−2が操作された場合には、同
図(b)に示すように、まず、スプリット時の音量バラ
ンスの設定ページが直接的に呼び出されて表示され、以
後、メニューボタン5−2の操作1回ごとにロアーペダ
ルのオン/オフ、ロアー・オクターブシフトの設定ペー
ジが順次呼び出されて表示される。
【0054】なお、各設定ページにおける設定は、バリ
ューボタン5−3などの操作により行うことができる。
また、いずれかの音色ボタン5−1を操作すれば設定ペ
ージからから抜け出すことができる。
【0055】図9は、本発明の第3の実施形態における
フローチャートである。なお、メインフローは、図4と
同様であるがキースプリット処理を省略し、パネルイベ
ント検出・設定処理を以下のフローとする。同図におい
て、まず、ステップ20でスプリットボタン5−7が押
されているか否かを判断する。ステップ20での判断が
NOの場合、メインフローにリターンし、以降の処理に
移る。
【0056】ステップ20での判断がYESの場合に
は、ステップ21で新たにいずれかのキーがオンされた
か否かを判断する。ここでの判断がYESの場合には、
ステップS22で該キーを下鍵域のトップとしてスプリ
ットポイントを決定した後、メインフローにリターンす
る。
【0057】ステップS21での判断がNOの場合に
は、ステップS23でメニューボタン5−2がオンされ
たか否かを判断する。ここでYESと判断されると、ス
テップS24でスプリットモードについての設定ページ
が呼び出されてディスプレイ5−9に表示される。表示
される最初のページは、図8の例では、スプリット時の
音量バランスの設定ページであり、この状態でバリュー
ボタン5−3の操作により音量バランスの値を設定する
ことができる。ステップ24での判断がNOの場合には
メインフローにリターンする。
【0058】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、種々に変形可能である。例えば、第1お
よび第2の実施形態では、ペダルあるいはバリューボタ
ンの新たな操作1回ごとに1段階ずつ音量バランスを変
化させたが、それらが操作されている間、連続的に音量
バランスを変化させるようにすることができる。
【0059】また、音量バランスの設定状態をディスプ
レイに表示するようにすれば、オペレータは現在の音量
バランスを把握できるが、第1および第2の実施形態は
ディスプレイがない機種においても実現可能である。さ
らに、LEDなどの表示によっても音量バランスを表示
させることができる。
【0060】また、第1の実施形態では、音量バランス
の設定にダンパペダルとソフトペダルを利用したが、ソ
ステヌートペダルなどのその他ペダルがある機種ではそ
れらペダルを利用することもでき、利用するペダルおよ
びペダルと上鍵域および下鍵域の音量との対応は任意に
設定できる。
【0061】さらに、スプリットボタンが操作されてい
る状態で他の操作子が操作されたとき、スプリットモー
ドの音量バランスだけでなく同時にデュアルモードの音
量バランスが設定されるようにしてもよい。
【0062】なお、全体の音量は、図示しないマスタボ
リュームで調整することができ、このためにはマスタボ
リュームを操作に応じて、図6に示された音量の値を全
体的にシフトさせればよい。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スプリット時の音量バランスを設定するため
の専用フェーダが不要であり、また、そのための設定ペ
ージを設定メニューに追加する必要もなく、容易にスプ
リット時の音量バランスを設定することができる。ま
た、スプリットモードについての設定ページを直接的に
呼び出すものでは、それにスプリット時の音量バラン
ス、ロアーペダルのオン/オフ、ロアーオクターブシフ
トの設定ページを含ませることにより、メニュー中の設
定ページを簡素にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された電子ピアノの構成を示す
ブロック図である。
【図2】 図1における操作パネルの外観を示す正面図
である。
【図3】 本発明の第1の実施形態を示す概念図であ
る。
【図4】 本発明の第1の実施形態におけるメインフロ
ーチャートである。
【図5】 図4におけるキースプリット処理のフローチ
ャートである。
【図6】 音量バランス設定に使用されるテーブルの説
明図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態を示す概念図であ
る。
【図8】 本発明の第3の実施形態の説明図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態におけるパネルイベ
ント検出・設定処理のフローチャートである。
【図10】 従来の電子楽器の操作パネルの外観を示す
正面図である。
【符号の説明】
1・・・CPU、2・・・MIDIインタフェース、3・・RO
M、4・・・RAM、5・・・操作パネル、5−1・・・音色ボ
タン、5−2・・・メニューボタン、5−3・・・バリューボ
タン、5−4・・・エフェクトボタン、5−5・・・リバーブ
ボタン、5−6・・・デュアル/スプリットバランス設定
用フェーダ、5−7・・・スプリットボタン、5−8・・・ト
ランスポーズボタン、5−9・・・ディスプレイ、6・・・操
作パネルインタフェース、7・・・鍵盤、8・・・鍵盤インタ
フェース、9・・・ペダル、10・・・ペダルインタフェー
ス、11・・・楽音発生回路、12・・・D/A、13・・・ア
ンプ、14・・スピーカ、15・・・バス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリットモードでの演奏が可能な電子
    楽器において、 スプリットモード時にスプリットボタンが操作されてい
    る状態で他の操作子が操作されたとき、鍵盤の上鍵域と
    下鍵域の音色の音量バランスの設定を可能にする音量制
    御手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記他の操作子がペダルであり、前記音
    量制御手段は、前記ペダルの操作により音量バランスの
    設定を可能にするとともに、その新たな操作ごとに音量
    バランスを段階的に変化させることを特徴とする請求項
    1に記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記他の操作子がペダルであり、前記音
    量制御手段は、前記ペダルの操作により音量バランスの
    設定を可能にするとともに、それが操作されている間、
    音量バランスを連続的に変化させることを特徴とする請
    求項1に記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記他の操作子がバリューボタンであ
    り、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に
    より音量バランスの設定を可能にするとともに、その新
    たな操作ごとに音量バランスを段階的に変化させること
    を特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 前記他の操作子がバリューボタンであ
    り、前記音量制御手段は、前記バリューボタンの操作に
    より音量バランスの設定を可能にするとともに、それが
    操作されている間、音量バランスを連続的に変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  6. 【請求項6】 前記他の操作子がメニューボタンであ
    り、前記音量制御手段は、スプリットモードについての
    設定ページを直接的に呼び出してディスプレイに表示し
    て音量バランスの設定を可能にすることを特徴とする請
    求項1に記載の電子楽器。
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