JP2896948B2 - 鍵盤用タッチレスポンス設定装置 - Google Patents

鍵盤用タッチレスポンス設定装置

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JP2896948B2 JP3348029A JP34802991A JP2896948B2 JP 2896948 B2 JP2896948 B2 JP 2896948B2 JP 3348029 A JP3348029 A JP 3348029A JP 34802991 A JP34802991 A JP 34802991A JP 2896948 B2 JP2896948 B2 JP 2896948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤用タッチレスポン
ス設定装置に係わり、特に、電子楽器において発音量や
音色等を制御するための変換カーブデータを、演奏者が
鍵盤を押打し たときの押鍵速度等に基づいたデータで補
正するようにしたものに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】鍵盤を有する電子楽器等においては、鍵
盤の押鍵圧(タッチの強弱に対応する発音音量のレス
ポンスは、音楽表現にとって重要な要素の1つである。
従って、上記タッチレスポンスは、演奏者が自分の好み
や技量に合わせて調整又は選択できるようになされてい
るのが好ましい。
【0003】ところで、電子ピアノにおける簡易なタイ
プでは、上記タッチレスポンスが一種であり、アコース
テックピアノに似るように予め設定されている。これに
対し、高級機種の場合は上記タッチレスポンスカーブ
データを複数個持ち、演奏者の音色選択や演奏音程に対
応してこれらのタッチレスポンスが決定されるように成
されている。また、複数種のタッチレスポンスカーブや
音色等を選択する操作子をパネルに持ち、これらのパラ
メータを組合せ可能とした電子楽器も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、従来
の電子楽器の場合には、タッチの強弱と発音量との関係
を定めたタッチレスポンスカーブは、電子楽器の設計者
が決めたものであった。従って、上記高級機種の場合の
ように複数個のタッチレスポンスカーブを選択すること
ができても、演奏者の技量や演奏状態等に合ったタッチ
レスポンスカーブを演奏者自身が自由に設定することが
できな問題があった。
【0005】つまり、電子楽器の設計者が決めたタッチ
レスポンスカーブは、多数の演奏者に適合するような平
均的なものであり、個々の演奏者の感覚や技量とは合っ
ていないことが多い。従って、例えばピアニシモで演奏
しているつもりでも、かなり大きな音量が出たり、また
演奏者によっては鍵盤の微妙なタッチをコントロールす
ることができないといった不都合があった。本発明はこ
の問題にかんがみ、演奏者が自分自身の感覚や技量に基
づいて鍵盤のタッチレスポンスを自由に設定できるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に示すように、本発
明の鍵盤のタッチレスポンス設定装置は、電子楽器等に
適用され、複数のキースイッチから成る鍵盤部10、タ
ッチ検出部20、補間部30、及びタッチレスポンスカ
ーブを記憶するカーブメモリ40等から成っている。
【0007】カーブメモリ40は、例えばRAMで構成
され、図2の概略構成図に示すように、鍵盤部10から
得られる押鍵圧値pをアドレスとして受け、記憶された
変換カーブ(タッチレスポンスカーブのデータを音量
値vとして出力する。図1のタッチ検出部20は、弱音
(ピアノ)、中音(メゾフォルテ)及び強音(フォル
テ)の3つの強弱音に関し、各強度ごとの押鍵圧値pを
検出する。この場合、上記押鍵圧値pは鍵盤を複数回押
打してその平均値を検出するようにするものであり、演
奏者は電子楽器の発音量を耳で確かめながら押鍵圧(タ
ッチ)の入力を行うことができる。即ち、自分自身の感
覚で各強度に該当する音量であると認識しながら、タッ
チ検出のための鍵盤操作を行う。なお、このときに使用
する鍵盤のキーの高さはどれでもよい。
【0008】このようにして検出された各強度(弱音、
中音、強音)に対応するタッチの平均値は、補間部30
にそれぞれ送られる。そして、この補間部30におい
、押鍵圧を横軸、音量(ベロシティ値)を縦軸とする
グラフ上にて、各強度に対応するタッチの平均値とそれ
に対応する音量から、補間を行うための基準点、すなわ
ち各強度毎の押鍵圧検出点を定め、各強度毎の押鍵圧検
出点の間のデータを、例えば直線補間することにより、
タッチ−音量のタッチレスポンスカーブが形成される。
このタッチレスポンスカーブは、入力(タッチ)と出力
(音量)との関係を一義的に定めたもので、入力をアド
レスとし出力をデータとして、RAM等で構成されたカ
ーブメモリ40に記憶される。タッチレスポンスカーブ
の入力軸は、例えば256ステップのリニアなタッチ
データであり、出力軸は、タッチ検出部20で検出した
弱音、中音、強音に相当するタッチの平均値の間を補間
したデータである。
【0009】図2に示すように、鍵盤部10から得られ
る演奏情報中の、押鍵圧p(タッチの平均値)は、カ
ーブメモリ40に設定されたタッチレスポンスカーブに
従って所望の音量値を示す応答出力に変換される。従っ
て、演奏される音量は、図1のタッチ検出部20、及び
補間部30により予め設定したタッチ−音量の正確な再
現である。
【0010】
【作用】例えば、演奏者の技量が低くて弱音での微妙な
タッチコントロールが困難であれば、比較的強めのタッ
チでも弱音が出るようにタッチレスポンスカーブを設定
する。同様に、例えば弱〜強の各音量を生じるタッチが
自分の感覚と合わない場合にもタッチレスポンスカーブ
を修正し、上記弱〜強の領域におけるタッチ−音量の関
係が演奏者にとって最適な対応関係となるように設定す
る。
【0011】
【実施例】図3に、本発明の鍵盤用タッチレスポンス設
定装置を適用した電子楽器の構成を示す。この電子楽器
は、マイクロプロセッサシステムで構成され、鍵盤部1
0(鍵盤10aとタッチセンサ10b)、パネルスイッ
チ11、楽音信号発生回路12等がバス14を介してC
PU15、プログラムROM16及びデータRAM17
から成るマイクロプロセッサに接続されている。
【0012】CPU15は、ROM16に格納されてい
るプログラムに基いて、鍵盤10aの演奏操作をタッチ
センサ10bから読み取り、パネルスイッチ11による
音色、テンポ等の設定パラメータに従って演奏データか
ら楽音制御信号を形成し、楽音信号発生回路12に導出
する。
【0013】楽音信号発生回路12は、ピアノ、フルー
ト、ベース等の複数のPCM音源と、これらのPCM音
源のエンベロープ、持続時間等を楽音制御信号に基いて
加工して楽音信号を発生する複数チャンネルの発音回路
を有する。楽音信号発生回路12で形成された楽音信号
はアンプ、スピーカ等から成るサウンドシステム13に
供給される。
【0014】パネルスイッチ11は、図4のスイッチの
配設状態説明図に示すようなタッチカーブ設定部11a
を有する。このタッチカーブ設定部11aは、タッチ
スポンスカーブ(変換カーブ)の設定モード(テストモ
ード)にするためのモードスイッチMODE−SW、ピ
アノ(弱音)タッチ(押鍵圧)を設定するためのピア
ノ設定スイッチp−SW、メゾフォルテ(中音)のタッ
チを設定するためのメゾフォルテ設定スイッチmf−S
W、フォルテ(強音)のタッチを設定するためのフォル
テ設定スイッチf−SW、及び設定したカーブをカーブ
メモリ40に固定するためのセットスイッチSET−S
W等の種々のスイッチSWを有する。タッチカーブの設
定は、これらの各スイッチSWを順次押しながら、図5
のフロー図に示す手順で行う。
【0015】図5のフロー図において、ステップS1で
モードスイッチMODE−SWを押すと、タッチレスポ
ンスカーブの設定モードになる。次に、ピアノ設定スイ
ッチp−SW、メゾフォルテ設定スイッチmf−SW、
フォルテ設定スイッチf−SWのどれかを押すと、ステ
ップS2〜S4でそれが検知され、対応する強度の音量
のタッチを設定することが可能となる。
【0016】即ち、例えばピアノ設定スイッチp−SW
を押しながら、ステップS5でピアノタッチで任意の鍵
盤を10回打ち、ステップS6で10回のタッチデータ
平均データpAをRAM17に蓄える。同様に、メ
ゾフォルテ設定スイッチmf−SWを押しながら、メゾ
フォルテタッチで鍵盤を10回打ち、10回のタッチデ
ータの平均データmfAをRAM17に蓄える(ステ
ップS7、S8)。更に、フォルテ設定スイッチf−S
Wを押しながら、フォルテタッチで鍵盤を10回打ち、
10回のタッチデータの平均データfAをRAM17
に蓄える(ステップS9、S10)。
【0017】このような操作を行うことにより、各強度
に対応する平均値データpA、mfA、fAの取込みが
終了すると(ステップS11)、次にセットスイッチS
ET−SWを押して各データをタッチカーブのパラメー
タとし(ステップS12)、3つの平均値データの間を
直線補間して、タッチレスポンスカーブデータ(変換カ
ーブデータ)を生成する(ステップS13)。
【0018】図6は、図5のステップS2、S5、S6
の手順の詳細であり、図7は取り込んだ各強度毎(ピア
ノ、メゾフォルテ、フォルテ)のタッチデータのメモリ
マップを示す。図6に示したように、ピアノ設定スイッ
チp−SWをオンにしたときには(ステップS21)、
鍵盤10aの押打(押鍵)時にタッチセンサ10bから
得られるタッチデータをRAMのp−タッチデータ1回
目のアドレスに入れる。以下アドレスを+1しながら1
0回のタッチデータを取込む(ステップS23、S2
4)。次に、10回のタッチデータの平均値データpA
をとり、この平均データpAをRAMの対応アドレス
に取込む(ステップS25、S26)。以下、図5のス
テップS3、S7、S8およびS4、S9、S10の手
順を同様に行う。
【0019】図11は、タッチレスポンスカーブデータ
更新の処理を示すフローチャートである。この処理で
は、弱音(ピアノ)p、中音(メゾフォルテ)mf、強
音(フォルテ)fにおける各タッチの平均データ
A、mfA、fAを基に新しいタッチレスポンスカーブ
データVELOを生成する。ここで、押鍵速度(押鍵
圧)を横軸とし、音量(ベロシティ値)を縦軸としたグ
ラフ(図示せず)上にて、各タッチの平均値データp
A、mfA、fAと、それらに対応する音量とから、各
強度毎の押鍵圧検出点(弱音用押鍵圧検出点、中 音用押
鍵圧検出点、強音用押鍵圧検出点)は定められる。
【0020】そこで、先ず、ステップS50でループカ
ウンタLOOPCNTの値をゼロとする。そして、次に
ステップS51でループカウンタLOOPCNTと弱音
用押鍵圧検出点における平均データpAとを比較し、
上記グラフ上にて弱音用押鍵圧検出点よりも下の領域で
は、ステップS52で対応のベロシティ値VELO(L
OOPCNT)を直線補間で求める。このときに用いら
れる補間式(1)は、
【0021】
【数1】
【0022】である。ここで、式(1)におけるVEL
OLは弱音用押鍵圧検出点に対応して定められている固
定のベロシティ値とする。また、式(1)におけるTO
UCHLは弱音(ピアノ)pにおける演奏者が鍵盤を押
打したときの押鍵速度とする。このようにして求めたベ
ロシティ値を、カーブメモリ(RAM)40のアドレス
LOOPCNTの位置に格納する。
【0023】上記グラフ上にて弱音用押鍵圧検出点より
も上の領域では、ステップS53で中音用押鍵圧検出点
における平均データmfAと比較し、上記グラフ上に
弱音用押鍵圧検出点〜中音用押鍵圧検出点の範囲であ
れば、ステップS54で対応するベロシティ値VELO
(LOOPCNT)を直線補間で求める。このときに用
いられる補間式(2)は、
【0024】
【数2】
【0025】である。ここで、式(2)におけるVEL
OMは中音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。また、式(2)におけるTOUCHMは中音
(メゾフォルテ)mfにおける演奏者が鍵盤を押打した
ときの押鍵速度とする。
【0026】ステップS53で、上記グラフ上にて中音
用押鍵圧検出点よりも上の領域と判定した場合には、ス
テップS55に進み、強音用押鍵圧検出点における平均
データfと比較し、上記グラフ上にて中音用押鍵圧検
出点〜強音用押鍵圧検出点の範囲であれば、ステップS
56で対応するベロシティ値VELO(LOOPCN
T)を直線補間で求める。この場合に用いられる補間式
(3)は、
【0027】
【数3】
【0028】である。ここで、式()におけるVEL
OHは強音用押鍵圧検出点に対応する固定のベロシティ
値とする。また、式(3)におけるTOUCHHは強音
(フォルテ)fにおける演奏者が鍵盤を押打したときの
押鍵速度とする。
【0029】ステップS55で、上記グラフ上にて強音
用押鍵圧検出点よりも上の領域と判定した場合には、ス
テップS57で曲線補間を行う。この場合に用いる補間
式(4)は、
【0030】
【数4】
【0031】である。ここで、式(4)におけるVMA
XおよびTMAXは、それぞれタッチレスポンスカーブ
のベロシティ値およびタッチレスポンスカーブデータの
最大値である。
【0032】以上のステップS52、S54、S56、
S57の補間は、ステップS58でループカウンタLO
OPCNTを+1増加させながら繰り返し行われ、ステ
ップS59でループカウンタLOOPCNTがタッチ
スポンスカーブデータの最大値TMAXに達したと判定
されたとき、ステップS60で終了復帰する。
【0033】以上により、全てのタッチレスポンスカー
ブデータの値(0〜255)について、対応のベロシテ
ィ値がカーブメモリ(RAM)40に格納される。この
RAM40内のベロシティ値は、押鍵時に検出したタッ
レスポンスカーブデータをアドレスとして読出され
る。
【0034】図8〜図10は、図11の処理によって更
新されるタッチレスポンスカーブの一例を示している。
各図において、図8に示したタッチレスポンスカーブ
は、平均的な強さで押鍵が行われた場合を示している。
また、図9に示したタッチレスポンスカーブは、押鍵の
強さが平均よりも弱い場合に生成されるタッチレスポン
スカーブの一例を示したものであり、この場合には弱音
に対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。更
に、図10の場合は平均よりも強い押鍵が行われたとき
に生成されるタッチレスポンスカーブの一例を示してい
るものであり、この場合には図9の例とは反対に強音に
対するベロシティ値の変化率が大きくなっている。
【0035】本実施例の鍵盤用タッチレスポンス設定装
置は、このようにしてタッチレスポンスカーブを生成す
るので、タッチレスポンスカーブ設定モード時のピアノ
p、メゾフォルテmf、フォルテfの各タッチ入力の加
減により任意に変更することができる。また、カーブメ
モリ40の容量を大きくすれば、複数のタッチレスポン
スカーブを設定することができる。従って、例えば音程
のオクターブごとに異なるタッチレスポンスカーブを与
えたり、異なる音色(楽器)ごとに異なるタッチレスポ
ンスカーブを与えたりすることができる。また、ラウド
ネスに相当するタッチレスポンスカーブを設定してもよ
い。
【0036】なお、上述の図に示したタッチの平均
データの作成手順においては、平均値から大きく外れる
ようなタッチデータを取り除いた上で平均値データを求
めるようなアルゴリズムを追加すると更によい。また、
タッチ入力のばらつきの程度を判定し、ばらつきが少な
い所定個数のタッチデータの入力を得たときに“可”の
表示を行い、ばらつきが大きいときには、“不可”の表
示を行うような判定/表示手段を追加してもよい。
【0037】更に、上記実施例においては、説明を容易
にするためにベロシティ値を固定値L,M,Hとしてタ
ッチレスポンスカーブを更新するようにした例を示し
た。しかし、例えば各強度毎の押鍵圧検出点のアドレス
を60、120、180のように固定しておき、これら
押鍵圧検出点において入力されるタッチデータの平均
データに対応させてベロシティ値を変化させ、タッチ
レスポンスカーブを更新するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述したように、演奏者の押鍵
(タッチ)を検出するためのテストモードを備え、上
記テストモード時に演奏者が鍵盤を実際に押打する強さ
(押鍵圧)を複数回検出し、その平均値データに基づい
てタッチの強弱と発音量との関係を定めるタッチレスポ
ンスカーブを生成するとともに、上記生成したタッチレ
スポンスカーブをカーブメモリに格納し、演奏時には上
記カーブメモリから読出して発音制御用のタッチカーブ
として用いるようにしたので、押鍵圧と発音音量との対
応関係が演奏者にとって最適な関係となるようにするこ
とができ、演奏者の技量や演奏状態等に合った発音制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鍵盤用タッチレスポンス設定装置の要部の概略
構成図である。
【図2】鍵盤用タッチレスポンス設定装置の要部の動作
説明図である。
【図3】鍵盤用タッチレスポンス設定装置が設けられる
電子楽器の概略構成を示す図である。
【図4】タッチカーブ設定部の一例を示す図である。
【図5】タッチレスポンスカーブデータを生成する様子
を示すフローチャートである。
【図6】弱音用の押鍵圧検出点に対応するタッチデータ
を検出する様子を示すフローチャートである。
【図7】各音の平均データの格納メモリマップを示す
図である。
【図8】標準的なタッチレスポンスカーブの例を示す特
性図である。
【図9】演奏者の押鍵圧が弱い場合に生成されて設定さ
れるタッチレスポンスカーブの例を示す特性図である。
【図10】演奏者の押鍵圧が強い場合に生成されて設定
されるタッチレスポンスカーブの例を示す特性図であ
る。
【図11】タッチレスポンスカーブデータを更新する様
子を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 鍵盤部 10a 鍵盤 10b タッチセンサ 11 パネルスイッチ 11a タッチカーブ設定部 12 楽音信号発生回路 13 サウンドシステム 14 バス 15 CPU 16 プログラムROM 17 データRAM 20 タッチ検出部 30 補間部 40 カーブメモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10C 3/12 G10B 3/12 G10H 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補間を行うための基準点である押鍵圧検
    出点を少なくとも2つ有する非線形の変換カーブに基づ
    いた発音制御用の変換カーブデータを出力するカーブメ
    モリと、 押鍵速度を検出するためのテストモードを備え、上記テ
    ストモードで動作させている時に演奏者が鍵盤部に設け
    られている任意の鍵盤を押したときの押鍵速度を上記
    各押鍵圧検出点ごとに複数回検出し、上記複数回検出し
    た押鍵速度の平均値を各押鍵圧検出点ごとに算出するタ
    ッチ検出部と、 上記各押鍵圧検出点の押鍵速度の平均値データに基づい
    押鍵圧検出点の領域、およびそれ以外の領域で変
    換カーブデータを補間生成し、上記カーブメモリに格納
    する補間手段とを具備する鍵盤用タッチレスポンス設定
    装置。
  2. 【請求項2】 上記各押鍵圧検出点において演奏者の押
    鍵速度、および固定のベロシティ値に基づいて上記変換
    カーブデータを生成するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の鍵盤用タッチレスポンス設定装置。
  3. 【請求項3】 上記固定のベロシティ値は、上記各押鍵
    圧検出点に対応して所定の大きさで設定されていること
    を特徴とする請求項に記載の鍵盤用タッチレスポンス
    設定装置。
  4. 【請求項4】 複数のスイッチよりなる操作子が操作パ
    ネル面に設けられていて、上記複数のスイッチの1つを
    選択的に操作することによりテストモードで動作させ、
    上記スイッチで選択された押鍵圧検出点ごとに制御用デ
    ータを検出するようにして、演奏者の押鍵速度に応じた
    変換カーブデータを生成するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の鍵盤用タッチレスポンス設定装置。
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